JPH0687691U - ターボ分子ポンプ - Google Patents

ターボ分子ポンプ

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JPH0687691U
JPH0687691U JP2835293U JP2835293U JPH0687691U JP H0687691 U JPH0687691 U JP H0687691U JP 2835293 U JP2835293 U JP 2835293U JP 2835293 U JP2835293 U JP 2835293U JP H0687691 U JPH0687691 U JP H0687691U
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JP
Japan
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rotor
rotor blade
pressure side
molecules
tip
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Pending
Application number
JP2835293U
Other languages
English (en)
Inventor
秀樹 江野沢
Original Assignee
セイコー精機株式会社
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Publication date
Application filed by セイコー精機株式会社 filed Critical セイコー精機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低圧側への分子の逆流を可及的に減少させる
ことにより、低圧側の到達圧力を向上させ、高い排気性
能が得られるようにする。 【構成】 ロータ翼9の先端と対向する位置に溝部11
を設ける。溝部11はスペーサリング10の表面に穿設
しかつロータ2の回転時にロータ翼9の先端が描く軌跡
線に沿って環状に形成する。この環状溝部11はロータ
翼9の先端が非接触の状態で没入するように設ける。つ
まり、ステータ翼8とロータ翼9との間に分子流を誘発
させて分子を排気する際、特に低圧側である吸入口1a
に隣接する最上位のロータ翼9の周辺では、ロータ翼9
の最先端側を通り低圧側に逆流しようとする分子は低圧
側に直接流入せず環状溝部11の側壁面に衝突するよう
に構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は分子流を誘発させて分子を排気するターボ分子ポンプに関し、特に 低圧側への分子の逆流を可及的に減少させることにより、低圧側の到達圧力を向 上させ、高い排気性能が得られるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のターボ分子ポンプは図4に示す如くケーシング1の内部に回転 可能に配設された筒状のロータ2を有すると共に、ロータ2の内側周辺にはロー タ2を軸心回りに回転させるための回転駆動部3が設けられており、回転駆動部 3はロータシャフト4、ラジアル磁気軸受部5、アキシャル磁気軸受部6、並び にモータ7から構成され、上記ロータシャフト4はロータ2と同軸状に配設され た状態で先端がロータ2に一体に固定されている。
【0003】 上記ラジアル磁気軸受部5はロータシャフト4を介してロータ2を径方向に支 持する一方、アキシャル磁気軸受部6はロータシャフト4を介してロータ2を軸 線方向に支持するように設けられており、モータ7はロータシャフト4と一体に ロータ2を軸心回りに回転させるように構成されている。
【0004】 上記ロータ2の外周面とケーシング1の内壁面との間にはロータ2の軸線に沿 ってステータ翼8とロータ翼9とが交互に設けられており、ステータ翼8はスペ ーサリング10を介してケーシング1の内壁面に固定され、ロータ翼9はロータ 2の外周面に一体に配設されている。
【0005】 上記ロータシャフト4と一体にロータ2がその軸心回りに回転する際は、ロー タ翼9が分子を打ち落したり、その分子がステータ翼8やケーシング1の内壁面 と衝突して、ステータ翼8とロータ翼9との間に分子流が誘発され、また、この とき高圧側である排気口1bに進行する分子の数は低圧側である吸入口1aに逆 流する分子の数より多くなるように設けられている。
【0006】 このように分子流を誘発させて分子を排気するにはロータ2を可能な限り高速 回転させることが好ましく、このため図5に示すようにロータ翼9の先端とスペ ーサリング10との間にもギャップDが設けられており、これによりロータ2の 回転時においてはロータ翼9は非接触の状態でロータ2と一体に高速回転するよ うに構成されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来のターボ分子ポンプにあっては、ロータ翼9 の先端とスペーサリング10との間にもギャップDが設けられているため、特に 低圧側である吸入口1aに隣接する最上位のロータ翼9の周辺では、ロータ翼9 の最先端付近を通り低圧側に逆流しようとする分子はどこにも衝突せずギャップ Dを介してそのまま低圧側に流入し、これにより高圧側に進行する分子よりも低 圧側に逆流する分子の数の方が多くなるので、低圧側の到達圧力が低く、高い排 気性能が得られないという問題点がある。
【0008】 なお、低圧側への分子の逆流を可及的に減少させて排気性能の向上を図るため には理論上はギャップDをできる限り小さく設けることが好ましいが、このギャ ップDについては、製作上のばらつきや、あるいはロータ2の支持系がラジアル 磁気軸受部5やアキシャル磁気軸受部6等のような磁気軸受である場合には非常 時の接触に備え十分に確保する必要があることから、事実上は一定の大きさに決 められているので、その大きさを無視して小さく設けることはできない、つまり 排気性能の向上を図るためにギャップDを小さく設けるという提案は実施するこ とができない。
【0009】 この考案は上述の事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは低圧 側への分子の逆流を可及的に減少させることにより、低圧側の到達圧力を向上さ せ、高い排気性能を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案は、ケーシングの内部に回転可能に配設 されたロータと、このロータの軸線に沿って交互に設けられると共に上記ケーシ ングの内壁面に固定されたステータ翼及び上記ロータの外周面に配設されたロー タ翼とを備え、上記ロータの回転によりステータ翼とロータ翼との間に分子流を 誘発させて分子を排気するターボ分子ポンプにおいて、上記ロータ翼の先端と対 向する位置に、そのロータ翼の先端が没入する溝部を設けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】
この考案によれば、ステータ翼とロータ翼との間に分子流を誘発させて分子を 排気する際、ロータ翼の最先端付近を通り低圧側に逆流しようとする分子は低圧 側に直接流入せず環状溝部の側壁面に衝突するので、低圧側に逆流する分子の数 が可及的に減少し、低圧側への分子の逆流が防止される。
【0012】
【実施例】
以下、この考案に係るターボ分子ポンプの実施例について図1ないし図3に基 き詳細に説明する。
【0013】 なお、図1に示すターボ分子ポンプの基本的な構成、例えばケーシング1の内 部には筒状のロータ2が回転可能に配設されており、ロータ2の内側周辺にはロ ータ2をその軸心回りに回転させるための回転駆動部(図示省略、図4参照)が 設けられていること、ロータ2の外周面とケーシング1の内壁面との間にはロー タ2の軸線に沿ってステータ翼8とロータ翼9とが交互に設けられており、ステ ータ翼8はスペーサリング10を介してケーシング1の内壁面に固定され、ロー タ翼9はロータ2の外周面に一体に配設されていること、及び、ロータ2の回転 によりステータ翼8とロータ翼9との間に分子流を誘発させて分子を排気するこ と等については、従来と同様なため、同一部材には同一符号を付し、その詳細説 明は省略する。
【0014】 同図に示すターボ分子ポンプはロータ翼9の先端と対向する位置に溝部11が 設けられており、この溝部11はスペーサリング10の表面に穿設されていると 共に、ロータ2の回転時にロータ翼9の先端が描く軌跡線に沿って環状に形成さ れている。
【0015】 このような環状溝部11の底面にはロータ翼9の先端面が、また環状溝部11 の両側壁面にはロータ翼9の先端表裏面がそれぞれ非接触の状態で対向するよう に構成されている、つまり環状溝部11はロータ翼9の先端が非接触の状態で没 入するように設けられている。
【0016】 なお、上記環状溝部11の断面はコ字状に、またロータ翼9の先端面はフラッ トな平面として形成されているが、これに限定されることはなく、例えば図2に 示すように環状溝部11の断面は凹曲面とし、かつロータ翼9の先端面は凸曲面 としたり、あるいは図3に示す如く環状溝部11の断面はV溝形状とし、かつロ ータ翼9の先端面はそのV溝形状の輪郭に合わせて形成してもよい。
【0017】 次に、上記の如く構成されたターボ分子ポンプの動作について図1に基き説明 する。
【0018】 このターボ分子ポンプによれば、ロータシャフト4と一体にロータ2がその軸 心回りに回転すると、ロータ翼9が分子を打ち落したり、その分子がステータ翼 8やケーシング1の内壁面と衝突して、ステータ翼8とロータ翼9との間に分子 流が誘発される。
【0019】 このように分子流を誘発させて分子を排気する際、特に低圧側である吸入口1 aに隣接する最上位のロータ翼9の周辺では、ロータ翼9の最先端付近を通り低 圧側に逆流しようとする分子は低圧側に直接流入せず環状溝部11の側壁面に衝 突し、これにより低圧側に逆流する分子の数が可及的に減少し、低圧側への分子 の逆流が防止され、高圧側に進行する分子の数が増加する。
【0020】 したがって、上記のような実施例のターボ分子ポンプによれば、ステータ翼と ロータ翼との間に分子流を誘発させて分子を排気する際、ロータ翼の最先端付近 を通り低圧側に逆流しようとする分子は低圧側に直接流入せず環状溝部の側壁面 に衝突するので、低圧側に逆流する分子の数が可及的に減少し、低圧側への分子 の逆流が防止され、これにより低圧側の到達圧力が向上し、高い排気性能が得ら れる。
【0021】
【考案の効果】
この考案に係るターボ分子ポンプにあっては、上記の如くロータ翼の先端と対 向する位置に、そのロータ翼の先端が没入する環状溝部を設けたため、ステータ 翼とロータ翼との間に分子流を誘発させて分子を排気する際、ロータ翼の最先端 付近を通り低圧側に逆流しようとする分子は低圧側に直接流入せず環状溝部の側 壁面に衝突するので、低圧側に逆流する分子の数が可及的に減少し、低圧側への 分子の逆流が防止され、これにより低圧側の到達圧力が向上し、高い排気性能が 得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るターボ分子ポンプの一実施例を
示す断面図。
【図2】この考案に係るターボ分子ポンプの他の実施例
を示す断面図。
【図3】この考案に係るターボ分子ポンプの他の実施例
を示す断面図。
【図4】従来のターボ分子ポンプの断面図。
【図5】図4に示すターボ分子ポンプの要部拡大図。
【符号の説明】
2 ロータ 8 ステータ翼 9 ロータ翼 11 環状溝部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングの内部に回転可能に配設され
    たロータと、このロータの軸線に沿って交互に設けられ
    ると共に上記ケーシングの内壁面に固定されたステータ
    翼及び上記ロータの外周面に配設されたロータ翼とを備
    え、上記ロータの回転によりステータ翼とロータ翼との
    間に分子流を誘発させて分子を排気するターボ分子ポン
    プにおいて、 上記ロータ翼の先端と対向する位置に、そのロータ翼の
    先端が没入する溝部を設けたことを特徴とするターボ分
    子ポンプ。
JP2835293U 1993-05-28 1993-05-28 ターボ分子ポンプ Pending JPH0687691U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2835293U JPH0687691U (ja) 1993-05-28 1993-05-28 ターボ分子ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

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JP2835293U JPH0687691U (ja) 1993-05-28 1993-05-28 ターボ分子ポンプ

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Publication Number Publication Date
JPH0687691U true JPH0687691U (ja) 1994-12-22

Family

ID=12246220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2835293U Pending JPH0687691U (ja) 1993-05-28 1993-05-28 ターボ分子ポンプ

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JP (1) JPH0687691U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011510201A (ja) * 2008-01-15 2011-03-31 オーリコン レイボルド バキューム ゲーエムベーハー ターボ分子ポンプ
US9157167B1 (en) 2008-06-05 2015-10-13 Soraa, Inc. High pressure apparatus and method for nitride crystal growth
US9175418B2 (en) 2009-10-09 2015-11-03 Soraa, Inc. Method for synthesis of high quality large area bulk gallium based crystals
EP2863063B1 (de) * 2013-10-15 2019-12-11 Pfeiffer Vacuum Gmbh Vakuumpumpe

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A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990609