JPH10246195A - ターボ分子ポンプ - Google Patents

ターボ分子ポンプ

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Publication number
JPH10246195A
JPH10246195A JP6735597A JP6735597A JPH10246195A JP H10246195 A JPH10246195 A JP H10246195A JP 6735597 A JP6735597 A JP 6735597A JP 6735597 A JP6735597 A JP 6735597A JP H10246195 A JPH10246195 A JP H10246195A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
turbo
molecular pump
exhaust
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6735597A
Other languages
English (en)
Inventor
Matsutaro Miyamoto
松太郎 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP6735597A priority Critical patent/JPH10246195A/ja
Publication of JPH10246195A publication Critical patent/JPH10246195A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転翼を支持するボス部に作用する応力と回
転円筒部の内径部に作用する応力を小さくして高速での
運転を可能とし、排気性能を向上させたターボ分子ポン
プを提供する。 【解決手段】 ポンプケーシング14内に、複数の回転
翼30と固定翼32とが交互に配置され、該回転翼の回
転によって排気を行なうターボ分子ポンプにおいて、前
記回転翼は、ロータRの外周面に形成したハブ部13の
外周にそれぞれ設けられ、前記各回転翼の軸方向に沿っ
た厚さW3は前記ハブ部の軸方向に沿った厚さW4より小
さく設定されている(W3<W4)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速回転する回転
翼により気体の排気を行うようにしたターボ分子ポンプ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のターボ分子ポンプの構造の一例を
図3に示す。これは、主軸10及びこれと一体に回転す
る回転筒状部12とを有するロータRと、該回転筒状部
12を取り囲み上端を吸気口14aとした筒状のケーシ
ング14と、主軸10を取り囲む固定筒状部16を有す
るステータ本体17とが、ベースB上に組み上げられ構
成されている。これらのケーシング14とステータ本体
17がステータSを構成している。
【0003】そして、主軸10と固定筒状部16との間
に駆動用モータ18が設置され、この駆動用モータ18
の上下には上部ラジアル軸受20及び下部ラジアル軸受
22が設けられている。主軸10の下部には、主軸10
の下端のターゲットディスク24aとステータS側の上
下のコイル24bからなるアキシャル軸受24が設けら
れている。これによって、駆動用モータ18の駆動に伴
って、ロータRが5軸の能動制御を受けながら高速回転
するようになっている。
【0004】回転筒状部12の上部外周には回転翼30
が一体に形成されて羽根車31が構成され、ケーシング
14の内面には固定翼32が回転翼30と交互に配置さ
れている。これにより、回転翼30と固定翼32との相
互作用によって排気を行う翼排気部L1が構成されてい
る。この翼排気部L1においては、固定翼32により気
体分子の排気口側から吸気口側への逆流を阻止しつつ、
回転翼30を気体分子の運動速度近くの高速で回転さ
せ、気体分子を吸気口側から排気口側に向けて叩き出し
て排気を行なう。従って、回転翼30の回転速度を速く
すれば、それだけ排気効率が良くなる。
【0005】回転筒状部12には、固定筒状部16の外
周に沿って下方に延出するねじ溝排気部34が一体に設
けられ、このねじ溝排気部34の外周面にはねじ溝34
aが設けられている。一方、ステータSには、このねじ
溝排気部34の外周を囲繞するねじ溝部スペーサ36が
配置されている。これによって、高速回転するねじ溝排
気部34のねじ溝34aのドラッグ作用によって排気を
行うねじ溝圧縮排気部L2が翼排気部L1の下流側に形成
されている。
【0006】このようなターボ分子ポンプを組み立てる
には、固定筒状部16を有するステータ本体17上にね
じ溝部スペーサ36を取付け、ロータRを仮止めし、ね
じ溝部スペーサ36の上面に固定翼32と固定翼スペー
サ38とを交互に積み上げて固定した後、ポンプケーシ
ング14を被せて固定するようにしている。
【0007】各回転翼30は、図4に拡大して示すよう
に、回転筒状部12の外周面に突出する円板状のボス部
13の先端に放射状に延びて形成されている。各ボス部
13の軸方向に沿った厚さW1と、この各ボス部13に
連続する各回転翼30の軸方向に沿った厚さW2とは、
等しく(W1=W2)設定されていた。
【0008】なお、ステータ本体17には、先端を排気
口40aとした排気用ソケット40が設けられ、この排
気用ソケット40の反対側にはコネクタ42が装着され
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような構成のター
ボ分子ポンプにおいては、ロータの高速回転に伴い、回
転翼30に作用する遠心力により回転翼付け根部付近に
引張応力が作用する。各回転翼の基端部に負荷されるこ
のような応力は、さらにロータとの接続部であるボス部
を通して回転円筒部12の内径部に円周応力を生じさせ
る。従って、排気効率を向上させるために羽根車31の
回転速度を上げる場合に、回転円筒部とボス部の強度に
よって羽根車の回転速度が制限され、回転速度をこれ以
上大きくすれば、この部分で破断する虞が生じる。
【0010】本発明は、上記課題に鑑み、回転翼を支持
するボス部に連続する回転円筒部の内径部に作用する応
力を小さくして高速での運転を可能とし、排気性能を向
上させたターボ分子ポンプを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ポンプケーシング内に、複数の回転翼と固定翼とが
交互に配置され、該回転翼の回転によって排気を行なう
ターボ分子ポンプにおいて、前記回転翼は、ロータの外
周面に形成したハブ部の外周にそれぞれ設けられ、前記
各回転翼の軸方向に沿った厚さは前記ハブ部の軸方向に
沿った厚さより小さく設定されていることを特徴とする
ターボ分子ポンプである。
【0012】このように構成した本発明によれば、ロー
タの各ボス部に連続して設けられた回転翼の軸方向厚さ
をボス部のそれより小さく設定することにより、回転翼
のボス部に対する質量比が減少し、これにより、ロータ
の回転円筒部の内径部に作用する応力も小さくなる。従
って、結果として羽根車をより高速で回転させることが
でき、ターボ分子ポンプの全体的寸法を大きくすること
なく、排気性能を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
及び図2を参照して説明する。なお、図3及び図4で説
明した従来例と同一の部材には同一符号を付してその説
明を省略する。
【0014】この実施の形態のターボ分子ポンプには、
従来例と同様に、回転翼30と固定翼32とを交互に配
置した翼排気部L1が設けられ、この翼排気部L1におい
て、駆動用モータ18を介して回転翼30を主軸10と
一体に高速回転させることによって、固定翼32との間
で気体の圧縮及び排気を行うようになっている。
【0015】各回転翼30は、回転円筒部12の外周面
に軸方向に並列して設けられた複数のボス部13の外周
面からそれぞれ放射状に延びて設けられており、これに
より羽根車31が構成されている。これらの回転円筒部
12、ボス部13、回転翼30は、この例ではアルミニ
ウム等の金属素材を切削加工する等によって一体に形成
されている。
【0016】そして、各回転翼30の軸方向に沿った厚
さW3は、図2に拡大して示すように、各回転翼30が
連続する各ボス部13の軸方向に沿った厚さW4より薄
く(W3<W4)設定されている。
【0017】この実施の形態のターボ分子ポンプを組み
立てるには、固定筒状部16を有するステータ本体17
上に溝部スペーサ36を取付ける。そして、ロータRを
仮止めし、ねじ溝スペーサ36の上面に固定翼32と固
定翼スペーサ38とを交互に積み上げた後、ポンプケー
シング14を被せて固定する。
【0018】上記のように構成されたターボ分子ポンプ
においては、各回転翼30の軸方向に沿った厚さW
3が、ボス部13の軸方向に沿った厚さW4より薄くなっ
ているので、各ボス部に対する回転翼の質量比が小さく
なる。従って、羽根車31の回転に伴い、ボス部13に
連続する回転円筒部12の内径部に集中して作用する応
力も小さくなり、結果として高速回転が可能となって、
排気性能が向上する。
【0019】この過程についてさらに説明を加えると、
回転翼30よりボス部13に通じる回転円筒部12の内
径部には、回転に伴う内径円周応力が作用する。従っ
て、上述のようにボス部13に対する回転翼30の質量
比を小さくすれば、回転翼30からボス部13に作用す
る応力が小さくなり、結果的に回転円筒部12の内径部
に作用する応力も小さくなる。
【0020】このように、ボス部13の基端部付近に作
用する最大応力を小さくして、この応力によって制限を
受けていた羽根車31の回転速度を高めて、排気性能を
高めることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ロータの各ボス部に連続して設けられた回転翼の軸方向
厚さをボス部のそれより小さく設定することにより、回
転翼のボス部に対する質量比が減少し、これにより、ロ
ータの各ボス部に作用する応力及び回転円筒部に作用す
る応力も小さくなる。従って、結果として羽根車をより
高速で回転させることができ、ターボ分子ポンプの全体
的寸法を大きくすることなく、排気性能を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のターボ分子ポンプを示す
断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】従来のターボ分子ポンプを示す断面図である。
【図4】図3の要部を拡大して示す図である。
【符号の説明】
10 主軸 12 回転筒状部 13 ボス部 17 ステータ本体 18 駆動用モータ 30 回転翼 31 羽根車 32 固定翼 34 ねじ溝排気部 34a ねじ溝 R ロータ S ステータ L1 翼排気部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプケーシング内に、複数の回転翼と
    固定翼とが交互に配置され、該回転翼の回転によって排
    気を行なうターボ分子ポンプにおいて、 前記回転翼は、ロータの外周面に形成したハブ部の外周
    にそれぞれ設けられ、 前記各回転翼の軸方向に沿った厚さは前記ハブ部の軸方
    向に沿った厚さより小さく設定されていることを特徴と
    するターボ分子ポンプ。
JP6735597A 1997-03-05 1997-03-05 ターボ分子ポンプ Pending JPH10246195A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6735597A JPH10246195A (ja) 1997-03-05 1997-03-05 ターボ分子ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6735597A JPH10246195A (ja) 1997-03-05 1997-03-05 ターボ分子ポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10246195A true JPH10246195A (ja) 1998-09-14

Family

ID=13342635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6735597A Pending JPH10246195A (ja) 1997-03-05 1997-03-05 ターボ分子ポンプ

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JP (1) JPH10246195A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6474940B1 (en) 1998-06-17 2002-11-05 Seiko Instruments Inc. Turbo molecular pump
KR20030045598A (ko) * 2001-12-04 2003-06-11 비오씨 에드워즈 테크놀로지스 리미티드 진공 펌프
JP2016211535A (ja) * 2015-05-04 2016-12-15 プファイファー・ヴァキューム・ゲーエムベーハー ローターディスク

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6474940B1 (en) 1998-06-17 2002-11-05 Seiko Instruments Inc. Turbo molecular pump
KR20030045598A (ko) * 2001-12-04 2003-06-11 비오씨 에드워즈 테크놀로지스 리미티드 진공 펌프
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