JPH11210674A - ターボ分子ポンプ - Google Patents

ターボ分子ポンプ

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JPH11210674A
JPH11210674A JP2915998A JP2915998A JPH11210674A JP H11210674 A JPH11210674 A JP H11210674A JP 2915998 A JP2915998 A JP 2915998A JP 2915998 A JP2915998 A JP 2915998A JP H11210674 A JPH11210674 A JP H11210674A
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JP
Japan
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rotor
exhaust
molecular pump
fixed
blade
Prior art date
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Pending
Application number
JP2915998A
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English (en)
Inventor
Tetsumasa Ikegami
徹真 池上
Matsutaro Miyamoto
松太郎 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Publication date
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Publication of JPH11210674A publication Critical patent/JPH11210674A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトで高い排気性能を有し、しかも高
い信頼性と安全性を備えたターボ分子ポンプを提供す
る。 【解決手段】 ポンプケーシング10,20内部にロー
タRとステータSが設けられ、これにより、回転翼30
と固定翼32によって構成される翼排気部L1と、回転
筒状部36a,36bと固定筒状部38の少なくとも一
方にねじ溝42b,42cが形成された溝排気部L2
が構成されたターボ分子ポンプにおいて、ロータには、
同一の素材を加工することによって回転翼と複数の回転
筒状部が一体に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速回転するロー
タにより気体の排気を行うようにしたターボ分子ポンプ
に関する。
【0002】
【従来の技術】ポンプケーシングの内部に、ロータとス
テータにより翼排気部及び溝排気部を構成することで、
広い流量範囲に対応可能とした広域型のターボ分子ポン
プが知られている。翼排気部は、固定翼と回転翼を組み
合わせて構成され、回転翼によって気体分子に運動エネ
ルギーを与えて排気を行なう。また、溝排気部は、ロー
タとステータの互いに対向する筒状面の一方又は双方に
ねじ溝構造を形成し、ロータの回転に伴うねじ溝構造に
よるドラッグ作用により気体を排気するものである。
【0003】ここで、ターボ分子ポンプを大型化するこ
となく排気性能を向上させるため、ロータとステータの
間に複数段の溝排気部を設けることが行われている。こ
れは、ロータの溝排気部側に複数の同軸の筒状部を設
け、ロータの下部の開放端よりステータの筒状部を挿入
し、これらの対向面間に複数段の溝排気部を設けて構成
されている。このようなロータは、加工の容易性等を考
慮して、ロータ本体と回転筒状部とを別部材で個々に加
工成形した後、両者を溶接等で結合することで一般に製
作されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の技術においては、2つの素材を組み合わせ
るために、製造の工数が増えるのみでなく、ロータの高
速回転に伴って発生する応力や振動によって接合部に緩
みやガタが生じ、信頼性や安全性が阻害されるという課
題が有った。
【0005】本発明は上記に鑑み、コンパクトで高い排
気性能を有し、しかも高い信頼性と安全性を備えたター
ボ分子ポンプを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ポンプケーシング内部にロータとステータが設けら
れ、これにより、回転翼と固定翼によって構成される翼
排気部と、回転筒状部と固定筒状部の少なくとも一方に
ねじ溝が形成された溝排気部とが構成されたターボ分子
ポンプにおいて、前記ロータには、同一の素材を加工す
ることによって前記回転翼と複数の前記回転筒状部が一
体に形成されていることを特徴とするターボ分子ポンプ
である。
【0007】これにより、溝排気部の複数段の溝排気流
路を構成する複数の回転筒状部を有するロータを例えば
アルミニウム等で一体に製作することで、強度的に問題
のある結合部をなくして、ターボ分子ポンプの信頼性を
向上させることができる。
【0008】請求項2に記載の発明は、前記ねじ溝が前
記固定筒状部に形成されていることを特徴とする請求項
1に記載のターボ分子ポンプである。これにより、一体
に形成される回転筒状部の間の面にねじ溝を形成する必
要がなくなり、加工が容易になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。このターボ分子ポンプは、ポンプ
ケーシングの内部にロータ(回転部)Rとステータ(固
定部)Sが収容され、これらの間に翼排気部L1及び溝
排気部L2が構成されている。ポンプケーシングは、そ
れぞれ筒状の吸気側ケーシング10と排気側ケーシング
12から構成されている。ステータSは、基部14と、
その中央に立設された筒状のスリーブ部16と、翼排気
部L1及び溝排気部L2の固定側部分とから主に構成され
ている。また、ロータRは、スリーブ部16の内部に挿
入された主軸18と、それに取り付けられたロータ本体
20から構成されている。
【0010】主軸18の外周面とスリーブ部16の内周
面の間には、ロータRを回転する駆動用モータ22と、
ロータRを非接触で支持する上部ラジアル軸受24、下
部ラジアル軸受26及びアキシャル軸受28が設けられ
ている。アキシャル軸受28は主軸18の下端のターゲ
ットディスク28aと、ステータS側の上下の電磁石2
8bを有している。このような構成によって、ロータR
は5軸の能動制御を受けながら高速回転するようになっ
ている。
【0011】ロータ本体20の上部外周には、回転翼3
0が一体に設けられて羽根車を構成し、一方吸気側ケー
シング12の内面には、固定翼32が回転翼30と交互
に配置されて設けられ、これによって高速回転する回転
翼30と静止している固定翼32との相互作用によって
排気を行う翼排気部L1が構成されている。各固定翼3
2は、その縁部を固定翼スペーサ34で上下から押さえ
られて固定されている。
【0012】さらに、翼排気部L1の下流側には、ねじ
溝排気部L2が多段に設けられている。すなわち、ロー
タ本体30には回転翼の下側部分で外側に広がる連絡部
31が形成され、この連絡部31には、所定の間隔をも
って同軸に延びる2個の回転筒状部36a,36bが形
成されている。一方、排気側ケーシング12には、その
下端が内側に延びる連絡部13が形成され、その内端に
は、回転筒状部36a,36bの間にこれらと同軸に延
びる固定筒状部38が設けられている。この例では固定
側の排気側ケーシング12の内面及び固定筒状部38の
内外面にそれぞれねじ溝42a,42b,42cが形成
されているが、回転側に設けても、双方に設けても良
い。
【0013】これにより、外側の回転筒状部36aの外
周面と排気側ケーシング12の内周面との間に第1段目
の溝排気流路40aが、外側の回転筒状部36aの内周
面と固定筒状部38の外周面との間に第2段目の溝排気
流路40bが、内側の回転筒状部36bの外周面と固定
筒状部38の内周面との間に第3段目の溝排気流路40
cが順次形成され、多段のねじ溝排気部L2を構成して
いる。
【0014】ねじ溝排気部L2は、高速回転する回転筒
状部36a,36bと対面するねじ溝翼42a,42
b,42cのドラッグ作用によって排気を行うもので、
各段の溝排気流路40a,40b,40cは、それぞれ
下流に行くに従ってその間隔が徐々に狭くなるように構
成されている。翼排気部L1を出た気体は、第1段目の
溝排気流路40a、第2段目の溝排気流路40b、第3
段目の溝排気流路40cを通過する過程で順次圧縮され
て外部に排気される。
【0015】回転筒状部36a,36bを有する回転体
30は、例えばアルミニウム等で一体に製作されてい
る。この例では、インゴットから切削加工して作製した
円柱状の素材をさらに切削して、内側に主軸18を装着
する装着孔19を形成し、その下側にスリーブ部16が
収容される空洞部21を加工する。一方、外側に、各回
転翼30と、外側の回転筒状部36aの外周面を加工
し、さらに、このように形成された厚肉の円筒部の厚さ
方向中央部を周方向に刳り抜いて筒状の空洞部37を形
成し、外側の回転円筒部36aと内側の回転円筒部36
bを分離する。
【0016】この実施の形態では、回転円筒部36a,
36bにはねじ溝が設けられていないので、上記のよう
な加工が容易になっている。なお、固定側の排気側ケー
シング12と固定筒状部38は、強度的な要請も小さ
く、内外面にそれぞれねじ溝42a,42b,42cが
形成されているので、一体に形成する必要性は小さい
が、可能であればそのようにしてもよい。
【0017】なお、この実施の形態においては、2個の
回転円筒部36a,36bを備えることで、3段の溝排
気流路40a,40b,40cを設けた例を示している
が、3個以上の回転円筒部を備えることで、5段或いは
それ以上の溝排気流路を設けるようにすることもでき
る。また、ねじ溝排気部L2のねじ溝翼をステータS側
に形成した例を示しているが、ロータR側に形成しても
良いことは勿論である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
溝排気部に複数段の溝排気流路を設けて圧縮性能を向上
させ、しかも溝排気流路を多段に形成する回転円筒体を
ロータと一体に製作して強度的に問題のある結合部をな
くすことで、信頼性の高いターボ分子ポンプを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のターボ分子ポンプの断面
図である。
【符号の説明】
10 吸気側ケーシング 12 排気側ケーシング 18 主軸 20 ロータ本体 22 駆動用モータ 30 回転翼 32 固定翼 36a,36b 回転筒状部 38 固定筒状部 40a,40b,40c 溝排気流路 42a,42b,42c ねじ溝 R ロータ S ステータ L1 翼排気部 L2 溝排気部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプケーシング内部にロータとステー
    タが設けられ、これにより、回転翼と固定翼によって構
    成される翼排気部と、回転筒状部と固定筒状部の少なく
    とも一方にねじ溝が形成された溝排気部とが構成された
    ターボ分子ポンプにおいて、 前記ロータには、同一の素材を加工することによって前
    記回転翼と複数の前記回転筒状部が一体に形成されてい
    ることを特徴とするターボ分子ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記ねじ溝は、前記固定筒状部に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のターボ分子
    ポンプ。
JP2915998A 1998-01-27 1998-01-27 ターボ分子ポンプ Pending JPH11210674A (ja)

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Cited By (5)

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