JP2000110771A - ターボ分子ポンプ - Google Patents

ターボ分子ポンプ

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JP2000110771A
JP2000110771A JP28036398A JP28036398A JP2000110771A JP 2000110771 A JP2000110771 A JP 2000110771A JP 28036398 A JP28036398 A JP 28036398A JP 28036398 A JP28036398 A JP 28036398A JP 2000110771 A JP2000110771 A JP 2000110771A
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rotor
blades
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dynamic
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JP28036398A
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Takashi Otaki
貴志 大滝
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/26Rotors specially for elastic fluids
    • F04D29/32Rotors specially for elastic fluids for axial flow pumps
    • F04D29/321Rotors specially for elastic fluids for axial flow pumps for axial flow compressors
    • F04D29/324Blades
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D19/00Axial-flow pumps
    • F04D19/02Multi-stage pumps
    • F04D19/04Multi-stage pumps specially adapted to the production of a high vacuum, e.g. molecular pumps
    • F04D19/042Turbomolecular vacuum pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
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    • F04D29/40Casings; Connections of working fluid
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    • F04D29/544Blade shapes

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  • Geometry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターボ分子ポンプ用動翼あるいは静翼におい
て、翼の全長に亘って翼面を排気に有効に利用可能と
し、高効率の排気性能を得るとともに、翼振動を低減す
る。 【解決手段】 回転軸に連結され外周の軸方向に沿って
動翼及びねじ溝ポンプ段が設けられたロータと、ケーシ
ングの内側に固定されて前記動翼とともに翼段を構成す
る静翼とを備えたターボ分子ポンプにおいて、前記動翼
または静翼の何れか一方または双方の翼を、円周方向線
に対する翼角が内径部において最大で外径部になるに従
がい連続的に、若しくは、断続的に小さくなるように形
成し、さらに、前記翼角を翼長方向各部において排気速
度が最大になるような翼角に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置等
に装備され、上部ケーシング内に設けられた静翼とロー
タに設けられた動翼とで構成された動静翼段を備え、吸
気口からのガスを排気口へ真空排気するターボ分子ポン
プにおける動翼あるいは静翼の形状に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】図4はターボ分子ポン
プの一例を示す。図4において、1及び16は、複数の
ボルト21によりOリング15を介して一体的に組付け
られている上部ケーシング及び下部ケーシングであり、
該ケーシング1、16内は完全な密閉空間となってい
る。該上部ケーシング1の上部開口はガス吸気口2をな
すとともに、その内側には複数のスペーサ13が軸方向
に連設されている。
【0003】該スペーサ13は上端を前記上部ケーシン
グ1の内端面に当接され、下端を前記下部ケーシング1
6の上端部にインロー嵌合されており、各スペーサ13
の間には静翼4が外周部を挟持、多段状に設けられて固
定されている。
【0004】前記下部ケーシング16の下方側部には排
気口3が開口され、後述するねじ溝ポンプ段8を通って
きた流体が該排気口3から外部に送出されるようになっ
ている。
【0005】6はロータで、該ロータ6の上部には動翼
5が多段状に設けられ、各動翼5と静翼4とが交互に設
けられて複数の翼段を構成している。8は該ロータ6の
下部外周に設けられた螺旋状溝からなるねじ溝ポンプ段
である。
【0006】14は複数のボルト18により前記下部ケ
ーシング16の上面に固定されたテーパ状のシールリン
グで、前記ねじ溝ポンプ段8の外周と微小間隙を介して
対向配置され、圧縮効果を上げている。
【0007】17は前記下部ケーシング16の支持筒で
あり、該支持筒17の内周には、上部から順に、ラジア
ル玉軸受からなる上部保護軸受19、ラジアル軸受から
なる上部磁気軸受9、モータ12のステータ部12a、
ラジアル軸受である下部磁気軸受10、ラジアル玉軸受
からなる下部保護軸受20、並びに後述する回転軸7の
下端のスラストディスク7aを挟んで設けられたスラス
ト磁気軸受11が配設されている。
【0008】7は回転軸で、上部から順に、上部磁気軸
受9及び下部磁気軸受10に、半径方向荷重を夫々支承
されている。また、該回転軸7は、その下端に設けられ
た円盤状の磁性板からなるスラストディスク7aが前記
スラスト磁気軸受11に挟まれて、スラスト方向(軸心
方向)の位置制御がなされている。
【0009】前記上部磁気軸受9及び下部磁気軸受10
は、後述する回転軸7の軸心(Z軸)と直交する面内に
おいて、左右(X軸)及び前後(Y軸)方向に夫々一対
づつ配設され、前記回転軸7が倒れを生じることなく中
心軸線上に維持可能に構成されている。
【0010】従って、該回転軸7は、該上部磁気軸受9
及び下部磁気軸受10により左右(X軸)及び前後(Y
軸)方向を、前記スラスト磁気軸受11により、軸心
(Z軸)方向を、つまり5軸方向を支持、かつ制御され
て回転することとなる。
【0011】前記ロータ6及び回転軸7は、前記上部磁
気軸受9と下部磁気軸受10との間に設けられた前記モ
ータ12のステータ12aに対向して回転子12bが固
着されている。
【0012】また、該回転軸7の前記上部磁気軸受9の
上側は前記上部保護軸受19が設けられて該回転軸7と
上部保護軸受19とのラジアル方向の間隔を所要の値に
設定している。さらに該回転軸7の前記下部磁気軸受1
0の下側は前記下部保護軸受20が設けられて、該回転
軸7と下部保護軸受20とのラジアル方向、及びスラス
ト方向の間隔を所要値に設定している。
【0013】そして、前記上・下部磁気軸受9、10、
及びスラスト磁気軸受11の磁気制御に異常をきたし、
前記回転軸7が片側に偏心した際には、前記上部保護軸
受19もしくは下部保護軸受20に該回転軸7の外周が
当接することにより、該回転軸7及びロータ6を保護す
る。図7〜図8はかかるターボ分子ポンプの動翼の従来
技術の1例を示し、図7は該動翼の要部外観斜視図、図
8は翼角変化を示す説明図である。図7〜図8に示され
るように、従来技術に係る動翼51は平板状であり、そ
の円周方向線53に対する翼角αが内径部51i(α1
と外径部51o(α0)とが同一(α1=α0)の直線平板
状翼に構成されている。
【0014】しかしながら、前記のような従来技術に係
る動翼51は内径部51i から外径部51o まで翼角α
が一定直線状翼であるため、翼の半径方向(翼長方向)
において周速の変化に対応しきれず、特に翼長の長い大
型のターボ分子ポンプにあっては翼長方向において、翼
面を排気に有効利用できず、効率的な排気ができないと
いう問題点を有している。
【0015】また、かかる従来技術にあっては、動翼5
1が上記のように直線平板状翼であるため、翼振動の発
生増大が起こりやすく、殊に翼長の長い大型のターボ分
子ポンプにおいては翼振動の増大が避けられないという
問題点も有している。
【0016】本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、タ
ーボ分子ポンプ用動翼あるいは静翼において、翼の全長
に亘って翼面を排気に有効に利用可能とし、高効率の排
気性能を得るとともに、翼振動を低減することを目的と
する。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するため、その第1発明として、モータにより回転駆
動される回転軸と、該回転軸に連結され外周の軸方向に
沿って動翼及びねじ溝ポンプ段が設けられたロータと、
ケーシングの内側に固定されて前記動翼とともに翼段を
構成する静翼とを備えたターボ分子ポンプであって、前
記動翼または静翼の何れか一方または双方の翼を、円周
方向線に対する翼角が、内径部において最大で外径部に
なるに従がい連続的に若しくは断続的に小さくなるよう
に形成したことを特徴とするターボ分子ポンプを提案す
る。
【0018】また第2発明は、上記第1発明において、
前記翼角は翼長方向各部において排気速度が最大になる
ような翼角に設定されてなる。
【0019】かかる発明によれば、動翼あるいは静翼の
円周方向線に対する翼角が、内径部において最大で外径
部になるに従がい連続的に(若しくは断続的に)小さく
なるように、特に翼長方向各部における排気速度が最大
になるように形成されているので、動翼の翼長方向(半
径方向)各部における排気速度を最大に維持できて翼面
を有効に排気に利用することができる。これにより、ロ
ータの外径(翼内外径差)が大きいターボ分子ポンプで
あっても高効率の排気性能を実現できる。
【0020】また、翼の形状が従来技術のような翼角が
一定の単純な直線平板状翼でなく、ねじれ翼で構成され
るため、ポンプ運転中に発生する翼振動を抑制可能な翼
形状を設定でき、翼振動の増大が回避され、安定した運
転ができる。
【0021】また上記ねじれ翼はNC工作機械等によっ
て、きわめて容易に加工成形できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、こ
の発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説
明例にすぎない。
【0023】図4は本発明に係る動翼及び静翼が組み込
まれるターボ分子ポンプの縦断面図で、図5は該ターボ
分子ポンプ用ロータの1例を示す要部縦断面図、図6は
図5のZ矢視図である。図4において、1及び16は、
複数のボルト21によりOリング15を介して一体的に
組付けられている上部ケーシング及び下部ケーシングで
あり、該ケーシング1、16内は完全な密閉空間となっ
ている。該上部ケーシング1の上部開口はガス吸気口2
となすとともに、その内側には複数のスペーサ13が軸
方向に連設されている。
【0024】該スペーサ13は上端を前記上部ケーシン
グ1の内端面に当接され、下端を前記下部ケーシング1
6の上端部にインロー嵌合されており、各スペーサ13
の間には静翼4が外周部を挟持固定されて、多段状に設
けられている。前記下部ケーシング16の下方側部には
排気口3が開口され、後述するねじ溝ポンプ段8を通っ
てきた流体が該排気口3から外部に送出されるようにな
っている。
【0025】6はロータで、図5〜図6に示すように、
該ロータ6の上部には動翼5が多段状に設けられ、各動
翼5と静翼4とが交互に設けられて複数の翼段を構成し
ている。52は回転中心である。8は前記ロータの下部
外周に設けられた螺旋状溝からなるねじ溝ポンプ段であ
る。
【0026】14は複数のボルト18により前記下部ケ
ーシング16の上面に固定されたテーパ状のシールリン
グで、前記ねじ溝ポンプ段8の外周と微小間隙を介して
対向配置され、圧縮効果を上げている。
【0027】17は前記下部ケーシング16の支持筒で
あり、該支持筒17の内周には上部から順に、ラジアル
玉軸受からなる上部保護軸受19、ラジアル軸受からな
る上部磁気軸受9、モータ12のステータ12a、ラジ
アル軸受である下部磁気軸受け10、ラジアル玉軸受か
らなる下部保護軸受20、並びに後述する回転軸7の下
端のスラストディスク7aを挟んで設けられたスラスト
磁気軸受11が配設されている。
【0028】7は回転軸で、上部から順に、上部磁気軸
受9及び下部磁気軸受10に半径方向荷重を夫々支承さ
れている。また、該回転軸7はその下端に設けられた円
盤状の磁性板からなるスラストディスク7aが前記スラ
スト磁気軸受11に挟まれて、スラスト方向(軸心方
向)の位置制御がなされている。
【0029】前記上部磁気軸受9及び下部磁気軸受10
は、前記回転軸7の軸心(Z軸)と直交する面内におい
て、左右(X軸)及び前後(Y軸)方向に夫々に一対づ
つ配設され、前記回転軸7が倒れを生じることなく回転
中心軸線52上に維持可能に構成されている。
【0030】従って、該回転軸7は、該上部磁気軸受9
及び下部磁気軸受10により左右(X軸)及び前後(Y
軸)方向を、前記スラスト磁気軸受11により軸心(Z
軸)方向を、つまり5軸方向を支持、かつ制御されて回
転することとなる。
【0031】前記ロータ6及び回転軸7は、前記上部磁
気軸受9と下部磁気軸受10との間に設けられた前記モ
ータ12のステータ12aに対向して回転子12bが固
着されている。
【0032】また、該回転軸7の、前記上部磁気軸受9
の上側は前記上部保護軸受19が設けられて該回転軸7
と上部保護軸受19とのラジアル方向の間隔を所要の値
に設定している。さらに該回転軸7の前記下部磁気軸受
10の下側は前記下部保護軸受20が設けられて、該回
転軸7と下部保護軸受20とのラジアル方向及びスラス
ト方向の間隔を所要値に設定している。
【0033】そして、前記上・下部磁気軸受9、10及
びスラスト磁気軸受11の磁気制御に異常をきたし、前
記回転軸7が片側に偏心した際には、前記上部保護軸受
19もしくは下部保護軸受20に該回転軸7の外周が当
接することにより、該回転軸7及びロータ6を保護す
る。
【0034】以上に示したターボ分子ポンプの基本構成
は従来技術と同様である。
【0035】本発明においてはかかるターボ分子ポンプ
の動翼及び静翼を改良している。即ち図1〜図3は本発
明の実施形態にかかる動翼の詳細を示し、図1は動翼の
外観斜視図、図2は該動翼の翼角の変化状況を示す構成
図、図3は該動翼の形状の形成過程を示す説明図であ
る。
【0036】図1〜図3において、5は動翼であり、図
4〜図6に示すように、ロータ6の外周に、円周方向に
複数板、かつ軸方向には複数段連設され、静翼4と組合
されて翼段を構成している。
【0037】前記動翼5は板状に形成され、その翼角、
即ち動翼5の翼面と円周方向線(ロータ6の回転中心5
2と直角なロータ周速度方向の線)53とのなす角α
が、翼の内径部5i(半径Ri)にて最も大きい翼角
α1、翼の外径部5o(半径Ro)にて最も小さい翼角α0
とし、その中間部の翼角を連続的に変化するように、捩
れ翼に形成されている。
【0038】次にかかる動翼5の翼形は次のようにして
形成される。即ち図3(A)に示すように、動翼5(翼
全長L)を半径方向(翼長の方向)に複数に分割し、そ
れぞれの分割点の半径をR2、R3、R4、…、Rnとす
る。ここでRiは前記のように動翼の内径部5iの半径、
Roは外径部5oの半径である。
【0039】次に排気性能計算によって、図3(C)に
示すように、翼角αをパラメータとし、上記各分割点に
おいて、ポンプの排気速度Sが最大となる翼角α1
α2、…、αnを求める。前記各分割点(半径Ri、R1、
R2、…、Rn、…、Ro)における翼角の算出結果を、
図3(B)のようにプロットし、中間点を滑らかに結ん
で、動翼5の翼長方向における翼角αを決定する。
【0040】上記のように設定した動翼5の翼形は、N
C工作機械により、カッタに捩りを与えながら容易に加
工成形することができる。
【0041】上記により翼形が成形された動翼5は、図
1に示すように、そのコード長さ(翼弦長)が内径部C
iにおいて最も小さく、外径部Coにおいて最も大きくそ
の中間部では比例的に変化するように形成される。
【0042】かかる構成からなるターボ分子ポンプの運
転持において、前記各磁気軸受9、10、11に通電
し、回転軸7、動翼5を有するロータ6等のポンプ回転
部を浮上した状態でモータ12を駆動し、前記ポンプ回
転部を例えば、10,000〜100,000r.p.mで高速回転させ
る。該ポンプ回転部の高速回転により動翼5が静翼4の
間を回転し、かつねじ溝ポンプ段8がテーパ状のシール
リング14の内周面と対面しながら回転することによっ
て真空排気されるガスが上方のガス吸気口2から動翼5
と静翼4との間で第1段の圧縮がなされた後、ねじ溝ポ
ンプ段8の螺旋状溝通路で第2段圧縮がなされ、ポンプ
内ガス通路を経て排気口3の方向に流れることによっ
て、ガス吸気口2側が高真空に保持される。
【0043】上記運転時において、本発明の実施形態に
係る動翼5は、前記のように、翼長方向における翼角α
が、翼長方向各部において排気速度Sが最大となるよう
な翼角に設定されているので、動翼5の翼長方向各部に
おける排気速度を最大値に維持できて翼面を有効に排気
に利用でき、ロータ6の外径が大きい大型機であって
も、高効率の排気性能が実現できる。
【0044】また、従来技術のような翼角αが一定の単
純な直線平板状翼でなく、ねじれ翼で構成されるため、
翼振動を抑制可能な翼形状を容易に設定でき、ターボ分
子ポンプ運転中の翼振動の増大を抑制できる。
【0045】また、ねじれ翼からなる上記動翼5は、N
C工作機械等によりきわめて容易に加工でき、加工性に
ついても問題点は無い。
【0046】尚、この実施形態においては動翼5に本発
明を適用したが、静翼4に本発明を適用してねじれ翼と
してもよく、また動翼5、静翼4の双方を上記のような
ねじれ翼としてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、動翼
あるいは静翼の円周方向線に対する翼角を内径部におい
て最も大きく、外径部になるに従がい連続的若しくは断
続的に小さくなるように構成しているので、翼の翼長方
向(半径方向)各部における排気速度を最大に維持でき
て翼面を有効に排気に利用することができ、これによっ
てロータの外径(翼内外径差)が大きいターボ分子ポン
プであっても高効率の排気性能を得ることができる。
【0048】また、翼の形状をねじれ翼としたことによ
り、ポンプ運転中に発生する翼振動の抑制が可能な翼形
状を容易に設定でき、これによって翼振動の増大が回避
され、安定した運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るターボ分子ポンプ用
動翼の要部外観斜視図である。
【図2】 上記実施形態における動翼の翼角変化を示す
説明図である。
【図3】 上記実施形態における翼角設定の説明図であ
る。
【図4】 本発明が適用されるターボ分子ポンプの縦断
面図である。
【図5】 図4のロータの一例を示す要部縦断面図であ
る。
【図6】 図5のZ矢視図である
【図7】 従来技術に係る動翼を示す図1対応図であ
る。
【図8】 上記従来技術を示す図2対応図である。
【符号の説明】
1 上部ケーシング 4 静翼 5 動翼 5i 内径部 5o 外径部 6 ロータ 8 ねじ溝ポンプ段 13 スペーサ 14 シールリング 16 下部ケーシング 17 支持筒 52 回転中心 53 円周方向線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータにより回転駆動される回転軸と、
    該回転軸に連結され外周の軸方向に沿って動翼及びねじ
    溝ポンプ段が設けられたロータと、 ケーシングの内側に固定されて前記動翼とともに翼段を
    構成する静翼とを備えたターボ分子ポンプにおいて、 前記動翼または静翼の何れか一方または双方の翼を、円
    周方向線に対する翼角が、内径部において最大で外径部
    になるに従がい連続的若しくは断続的に小さくなるよう
    に形成したことを特徴とするターボ分子ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記翼角を、翼長方向各部において排気
    速度が最大になるような翼角に設定してなる請求項1記
    載のターボ分子ポンプ。
JP28036398A 1998-10-01 1998-10-01 ターボ分子ポンプ Pending JP2000110771A (ja)

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