JPH0687546B2 - 自動車電話システムにおけるダイヤルロック表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は自動車電話システムに係り、詳しくは通話可
能な状態にあるにも拘らず通話の発信機能を一時的に停
止するダイヤルロック機能を有する自動車電話システム
におけるダイヤルロック表示装置に関するものである。

（従来の技術） 現在のNTT（日本電信電話株式会社）方式の自動車電話
システムにおいては、車載（若しくは携帯）側の機構は
第４図に示すように自動車電話アンテナ１と自動車電話
無線装置２と自動車電話端末機器３から構成されてい
る。そして、自動車電話無線装置２は電話が使用可能な
エリアにいるかどうかを検知し、各種信号線４のうちの
圏外表示信号線５に第５図（ａ），（ｂ）に示すように
圏外の場合にはＨ（高）レベル，圏内の場合にはＬ
（低）レベルとなる信号を自動車電話端末機器３に送出
し、その信号を圏外表示器６で受け同圏外表示器６が点
灯又は消灯するようになっている。

又、同システムにおいては他人による無断使用を防止す
るために通話可能な状態にあるにも拘らず通話の発信機
能を一時的に停止するダイヤルロックサービスが行なわ
れており、このダイヤルロック状態にした場合には自動
車電話無線装置２は自動車電話端末機器３へ前記圏外表
示信号線５を利用し第５図（Ｃ）に示すＨレベル,Lレベ
ルの繰り返し信号を送出し、前記圏外表示器６を点滅さ
せることにより利用者にダイヤルロック状態にあること
を知らせるようになっていた。

（発明が解決しようとする問題点） このように、圏外表示器６を点滅させることによりダイ
ヤルロック状態を表示させていたので、使用者にとって
圏外状態かダイヤルロック状態かの区別がつきにくく誤
認する虞があった。

（発明の目的） この発明の目的は上記問題点を解消し、使用者が確実に
ダイヤルロック状態であることを認知できる自動車電話
システムにおけるダイヤルロック表示装置を提供するこ
とにある。

（問題点を解決するための手段） この発明は上記目的を達成すべく、無線装置が電話可能
な圏内にいるか否かに応じて高あるいは低レベル信号を
圏外表示信号線に送出するとともに、通話可能な状態に
あるにも拘らず通話の発信機能を一時的に停止するダイ
ヤルロック状態のときには高レベル・低レベルの繰り返
し信号を圏外表示信号線に送出する信号送出手段と、前
記圏外表示信号線に接続され、同信号線のレベルを検知
するレベル検知手段と、前記圏外表示信号線に接続さ
れ、同信号線の信号が前記高・低レベルの繰り返し信号
か否かを検知する繰り返し信号検知手段と、圏外表示器
と、ダイヤルロック状態表示器と、前記レベル検知手段
および繰り返し信号検知手段の出力に応じて前記圏外表
示器およびダイヤルロック状態表示器を制御するダイヤ
ルロック表示手段とを備えた自動車電話システムにおけ
るダイヤルロック表示装置をその要旨とするものであ
る。

（作用） レベル検知手段は圏外表示信号線のレベルを検知し、繰
り返し信号検知手段は圏外表示信号線の信号が高・低レ
ベルの繰り返し信号か否かを検知する。そして、ダイヤ
ルロック表示手段はレベル検知手段および繰り返し信号
検知手段の出力に応じて圏外表示器およびダイヤルロッ
ク状態表示器を制御する。つまり、圏外表示信号線の信
号が高・低レベルの繰り返し信号であることを検知する
と、ダイヤルロック状態であることをダイヤルロック状
態表示器にて表示する。

（実施例） 以下、この発明を具体化した一実施例を図面に従って説
明する。

第２図は端末機器としての自動車用電話機10を示し、送
受話器11の上面には第３図に示すように、発信ダイヤル
番号入力キー12（押しボタンダイヤル）が設けらるとと
もにその発信ダイヤル番号入力キー12の上部には圏外表
示器13及びダイヤルロック状態表示器としてのダイヤル
ロック表示器14が設けられている。

尚、15は発信ダイヤル番号入力キー12により入力したダ
イヤル番号が表示されるダイヤル番号表示器、16は電源
の投入状態を表示する電源表示器、17は送受話器11の側
面に設けられ、ダイヤルロック状態に設定するためのダ
イヤルロック設定スイッチである。

このダイヤルロック表示装置の電気的構成は、第１図に
示すように、前記無線装置２と接続された各種信号線４
のうちの前記圏外表示信号線５には繰り返し信号検知手
段としての方形波検知器18が接続されている。この方形
波検知器18は無線装置２から圏外表示信号線５に送出さ
れた信号が前記第５図（Ｃ）に示すＨ・Ｌレベルの繰り
返しによる方形波か否かを検知する。即ち、圏外表示信
号線５の信号を予め定めた時間毎にサンプリングしその
レベルがＨレベルかＬレベルかを検知することにより方
形波であるか否かを検出する。

レベル検知出手段およびダイヤルロック表示手段として
の表示駆動回路19は方形波検知器18及び圏外表示信号線
５と接続されるとともに、前記圏外表示器13及びダイヤ
ルロック表示器14が接続されている。

そして、方形波検知器18が方形波を検知すると、表示駆
動回路19に検知信号を送出する。この検知信号を入力し
た表示駆動回路19はダイヤルロック表示器14をオン（点
灯）させ圏外表示器13をオフさせる。このダイヤルロッ
ク表示器14の点灯により、使用者はダイヤルロック状態
であることが認知できる。

又、圏外表示信号線５に送出される信号が前記第５図
（ａ），（ｂ）に示すＬレベル信号あるいはＨレベル信
号のときには方形波検知器18から表示駆動回路19に検知
信号が送出されず、表示駆動回路19がダイヤルロック表
示器14をオフ（消灯）するとともに、表示駆動回路19が
第５図（ａ）のＬレベル信号入力の際には圏外表示器13
をオフ（消灯）し第５図（ｂ）のＨレベル信号入力の際
には圏外表示器13をオン（点灯）させる。尚、無線装置
２は本発明の信号送出手段を備えている。

このように本実施例においては、圏外表示信号線５の信
号を入力する方形波検知器18が方形波を検知すると圏外
表示器13とは別個に設けたダイヤルロック表示器14を点
灯させるようにしたので、従来、圏外表示器13の点滅に
よりダイヤルロック状態が知らせる方法においては誤認
の虞があったが、そのようなことがなく使用者が確実に
ダイヤルロック状態であることを認知できる。

尚、この発明は上記実施例に限定されるものでなく、例
えばインストルメントパネル又はステアリングホイール
のパッド部に発信ダイヤル番号入力キー（押しボタンダ
イヤル）、マイクロフォン及びスピーカを備え、このマ
イクロフォン及びスピーカにて送受話を行なう自動車電
話システムに具体化してもよいことは勿論である。

発明の効果 以上詳述したようにこの発明によれば、使用者が確実に
ダイヤルロック状態であることを認知できる優れた効果
を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を具体化した自動車電話システムのダ
イヤルロック表示装置の電気的構成を示す図、第２図は
自動車電話機の斜視図、第３図は自動車電話機のダイヤ
ル部及び表示部を示す図、第４図は従来の自動車電話シ
ステムを説明するための図、第５図は圏外表示信号線に
送られる信号を示す図である。 ２は無線装置、５は圏外表示信号線、10は端子機器とし
ての自動車電話機、13は圏外表示器、14はダイヤルロッ
ク状態表示器としてのダイヤルロック表示器、18は繰り
返し信号検知手段としての方形波検知器、19はレベル検
知手段およびダイヤルロック表示手段としての表示駆動
回路。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 正司 吉美 愛知県豊田市トヨタ町１番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 山本 琢生 愛知県豊田市トヨタ町１番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】無線装置が電話可能な圏内にいるか否かに
   応じて高あるいは低レベル信号を圏外表示信号線に送出
   するとともに、通話可能な状態にあるにも拘らず通話の
   発信機能を一時的に停止するダイヤルロック状態のとき
   には高レベル・低レベルの繰り返し信号を圏外表示信号
   線に送出する信号送出手段と、 前記圏外表示信号線に接続され、同信号線のレベルを検
   知するレベル検知手段と、 前記圏外表示信号線に接続され、同信号線の信号が前記
   高・低レベルの繰り返し信号か否かを検知する繰り返し
   信号検知手段と、 圏外表示器と、 ダイヤルロック状態表示器と、 前記レベル検知手段および繰り返し信号検知手段の出力
   に応じて前記圏外表示器およびダイヤルロック状態表示
   器を制御するダイヤルロック表示手段と を備えたことを特徴とする自動車電話システムにおける
   ダイヤルロック表示装置。