JPH0687340A - 無段変速装置付き車両 - Google Patents
無段変速装置付き車両Info
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- JPH0687340A JPH0687340A JP26660192A JP26660192A JPH0687340A JP H0687340 A JPH0687340 A JP H0687340A JP 26660192 A JP26660192 A JP 26660192A JP 26660192 A JP26660192 A JP 26660192A JP H0687340 A JPH0687340 A JP H0687340A
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- Japan
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- variable transmission
- traveling devices
- vehicle
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 左右の走行装置間の幅を狭くして、車両全体
の小型化を図った無段変速装置付き車両の提供。 【構成】 左右の走行装置1と、この上部に配置された
荷台2と、この両者の後方に配置されたエンジン3と、
無段変速装置とを備え、エンジンの駆動力が無段変速装
置を介して左右の走行装置に伝達される無段変速装置付
き車両。無段変速装置は左右2つの油圧無段変速機4、
5から成り、この両変速機が、荷台2とエンジン3との
間で且つ左右の走行装置1の後端上方に並んで配置さ
れ、両変速機4、5の各出力軸が下方に延び、且つこの
各出力軸から左右の各走行装置1への左右の動力伝達系
が、左右の走行装置間に配置されている。
の小型化を図った無段変速装置付き車両の提供。 【構成】 左右の走行装置1と、この上部に配置された
荷台2と、この両者の後方に配置されたエンジン3と、
無段変速装置とを備え、エンジンの駆動力が無段変速装
置を介して左右の走行装置に伝達される無段変速装置付
き車両。無段変速装置は左右2つの油圧無段変速機4、
5から成り、この両変速機が、荷台2とエンジン3との
間で且つ左右の走行装置1の後端上方に並んで配置さ
れ、両変速機4、5の各出力軸が下方に延び、且つこの
各出力軸から左右の各走行装置1への左右の動力伝達系
が、左右の走行装置間に配置されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば運搬車、除雪車
等の、無段変速装置付き車両に関する。
等の、無段変速装置付き車両に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧無段変速装置が搭載された無
段変速装置付き車両としては、例えば、米国特許第3,77
6,325 号に開示された全地形車両が知られている。この
従来の無段変速装置付き車両では、左右の走行装置用の
2つの油圧無段変速装機全体が左右の走行装置の間に配
置されている。
段変速装置付き車両としては、例えば、米国特許第3,77
6,325 号に開示された全地形車両が知られている。この
従来の無段変速装置付き車両では、左右の走行装置用の
2つの油圧無段変速装機全体が左右の走行装置の間に配
置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
技術では、左右の走行装置用の2つの油圧無段変速機全
体が左右の走行装置の間に配置されているので、左右の
走行装置間の幅が広くなってしまい、車両全体が大型化
してしまうという問題点があった。
技術では、左右の走行装置用の2つの油圧無段変速機全
体が左右の走行装置の間に配置されているので、左右の
走行装置間の幅が広くなってしまい、車両全体が大型化
してしまうという問題点があった。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、左右の走行装置間の幅を狭くし
て、車両全体の小型化を図った無段変速装置付き車両を
提供することを目的としている。
してなされたもので、左右の走行装置間の幅を狭くし
て、車両全体の小型化を図った無段変速装置付き車両を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、左右の走行装置と、この両走行装置の上
部に配置された荷台と、走行装置及び荷台の後方に配置
された動力源と、無段変速装置とを備え、動力源からの
駆動力が無段変速装置を介して左右の走行装置に伝達さ
れて走行装置が駆動される無段変速装置付き車両におい
て、前記無段変速装置は左右2つの無段変速機から成
り、この両無段変速機が、前記荷台と動力源との間で且
つ前記左右の走行装置の後端上方に並んで配置され、前
記両無段変速機の各出力軸が下方に延び、且つこの各出
力軸から左右の各走行装置への左右の動力伝達系が、左
右の走行装置間に配置されているものである(請求項
1)。
に、本発明は、左右の走行装置と、この両走行装置の上
部に配置された荷台と、走行装置及び荷台の後方に配置
された動力源と、無段変速装置とを備え、動力源からの
駆動力が無段変速装置を介して左右の走行装置に伝達さ
れて走行装置が駆動される無段変速装置付き車両におい
て、前記無段変速装置は左右2つの無段変速機から成
り、この両無段変速機が、前記荷台と動力源との間で且
つ前記左右の走行装置の後端上方に並んで配置され、前
記両無段変速機の各出力軸が下方に延び、且つこの各出
力軸から左右の各走行装置への左右の動力伝達系が、左
右の走行装置間に配置されているものである(請求項
1)。
【0006】好ましくは、前記左右の動力伝達系の各出
力側に、前記出力軸側に連結され且つ略垂直に延びた垂
直軸の下端部に形成された第1のギヤと、走行装置側に
連結され且つ前記第1のギヤに噛合する歯が外周部に形
成された第2のギヤとから成る減速機構が設けられてい
る(請求項2)。
力側に、前記出力軸側に連結され且つ略垂直に延びた垂
直軸の下端部に形成された第1のギヤと、走行装置側に
連結され且つ前記第1のギヤに噛合する歯が外周部に形
成された第2のギヤとから成る減速機構が設けられてい
る(請求項2)。
【0007】さらに好ましくは、前記左右の動力伝達系
の各入力側に増速機構が設けられており、且つ前記左右
の各動力伝達系が、前記増速機構を介して前記各出力軸
から左右の走行装置の内側へ略水平に延び、さらに各走
行装置の内側で下方に延びている(請求項3)。
の各入力側に増速機構が設けられており、且つ前記左右
の各動力伝達系が、前記増速機構を介して前記各出力軸
から左右の走行装置の内側へ略水平に延び、さらに各走
行装置の内側で下方に延びている(請求項3)。
【0008】
【作用】上記車両では、左右2つの無段変速機は左右の
走行装置の後端上方に並んで配置され、左右2つの無段
変速機の各出力軸が下方に延び且つこの各出力軸から左
右の各走行装置への左右の動力伝達系が左右の走行装置
間に配置されているので、左右の走行装置間の幅が狭く
なる。
走行装置の後端上方に並んで配置され、左右2つの無段
変速機の各出力軸が下方に延び且つこの各出力軸から左
右の各走行装置への左右の動力伝達系が左右の走行装置
間に配置されているので、左右の走行装置間の幅が狭く
なる。
【0009】また、左右の動力伝達系の各出力側に、無
段変速機の出力軸側に連結され且つ略垂直に延びた垂直
軸の下端部に形成された第1のギヤと、走行装置側に連
結され且つ第1のギヤに噛合する歯が外周部に形成され
た第2のギヤとから成る減速機構が設けられているの
で、左右の各走行装置側が回転しようとしても、この回
転力は両無段変速機の各出力軸に伝達されにくく、すな
わち左右の各走行装置側から左右の各出力軸側へ逆方向
に動力が伝達されるのが殆んど阻止される。
段変速機の出力軸側に連結され且つ略垂直に延びた垂直
軸の下端部に形成された第1のギヤと、走行装置側に連
結され且つ第1のギヤに噛合する歯が外周部に形成され
た第2のギヤとから成る減速機構が設けられているの
で、左右の各走行装置側が回転しようとしても、この回
転力は両無段変速機の各出力軸に伝達されにくく、すな
わち左右の各走行装置側から左右の各出力軸側へ逆方向
に動力が伝達されるのが殆んど阻止される。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。この一実施例は、本発明に係る無段変速装置付
き車両をクローラ式運搬車に適用したものである。
明する。この一実施例は、本発明に係る無段変速装置付
き車両をクローラ式運搬車に適用したものである。
【0011】図1及び図2は、本発明の一実施例に係る
無段変速装置付きのクローラ式車両を、その前側部分を
一部省略して示している。
無段変速装置付きのクローラ式車両を、その前側部分を
一部省略して示している。
【0012】図1及び図2に示すように、クローラ式運
搬車は、左右の走行装置1と、この両走行装置1の上部
に配置された荷台(作業部も含む)2と、走行装置1及
び荷台2の後方に配置されたエンジン(動力源)3と、
左右の油圧無段変速機4、5から成る無段変速装置と、
ハンドル6とを備え、エンジン3からの駆動力が左右の
油圧無段変速機4、5を介して左右の走行装置1に伝達
されて左右の走行装置1が駆動されるようになってい
る。
搬車は、左右の走行装置1と、この両走行装置1の上部
に配置された荷台(作業部も含む)2と、走行装置1及
び荷台2の後方に配置されたエンジン(動力源)3と、
左右の油圧無段変速機4、5から成る無段変速装置と、
ハンドル6とを備え、エンジン3からの駆動力が左右の
油圧無段変速機4、5を介して左右の走行装置1に伝達
されて左右の走行装置1が駆動されるようになってい
る。
【0013】前記左右の各走行装置1は、外周にスプロ
ケットギヤが形成された駆動輪7と、外周にスプロケッ
トギヤが夫々形成された中間の従動輪8a〜8c及び最
も前方に配設される不図示の従動輪と、これらの駆動輪
及び従動輪に掛けて装着されたクローラ9とから構成さ
れている。左右の各駆動輪7は、図4に示すように、独
立して回転する左右の各駆動軸10の外側端部に固定さ
れている。この各駆動軸10の内側端部は、この両駆動
軸10が独立して回転するようにカップリング11によ
り支持されている。前記各従動輪は、従動輪支持フレー
ム12に回転自在に支持されている。このフレーム12
は、前記荷台2を図2の矢印A方向に回動自在に支持し
ている不図示の基板の下面に不図示のブラケットを介し
て一体的に連結されている。そして、左右の各走行装置
1は、左右の各駆動輪7が回転することにより、その回
転方向に左右の各クローラ9が回転して車両を前進又は
後退させるように構成されている。
ケットギヤが形成された駆動輪7と、外周にスプロケッ
トギヤが夫々形成された中間の従動輪8a〜8c及び最
も前方に配設される不図示の従動輪と、これらの駆動輪
及び従動輪に掛けて装着されたクローラ9とから構成さ
れている。左右の各駆動輪7は、図4に示すように、独
立して回転する左右の各駆動軸10の外側端部に固定さ
れている。この各駆動軸10の内側端部は、この両駆動
軸10が独立して回転するようにカップリング11によ
り支持されている。前記各従動輪は、従動輪支持フレー
ム12に回転自在に支持されている。このフレーム12
は、前記荷台2を図2の矢印A方向に回動自在に支持し
ている不図示の基板の下面に不図示のブラケットを介し
て一体的に連結されている。そして、左右の各走行装置
1は、左右の各駆動輪7が回転することにより、その回
転方向に左右の各クローラ9が回転して車両を前進又は
後退させるように構成されている。
【0014】図2及び図5に示すように、前記従動輪支
持フレーム12には、このフレーム12から後方に延び
た駆動系支持フレーム13が一体的に連結されている。
この駆動系支持フレーム13の後側水平部13a上には
前記エンジン3がそのクランク軸3aを水平にして載置
されており、この後側水平部13aより高い位置にある
前側水平部13b上には前記左右の油圧無段変速機4、
5が載置されている。すなわち、左右の油圧無段変速機
4、5は、荷台2とエンジン3との間で且つ左右の走行
装置1の後端上方に並んで配置されている(図1、図
2、図4及び図5を参照)。
持フレーム12には、このフレーム12から後方に延び
た駆動系支持フレーム13が一体的に連結されている。
この駆動系支持フレーム13の後側水平部13a上には
前記エンジン3がそのクランク軸3aを水平にして載置
されており、この後側水平部13aより高い位置にある
前側水平部13b上には前記左右の油圧無段変速機4、
5が載置されている。すなわち、左右の油圧無段変速機
4、5は、荷台2とエンジン3との間で且つ左右の走行
装置1の後端上方に並んで配置されている(図1、図
2、図4及び図5を参照)。
【0015】前記左右の各油圧無段変速機4、5は、エ
ンジン3から伝達される回転により油圧を発生するポン
プと、このポンプで発生する油圧で駆動されるモータと
を有しており、ポンプで発生する油圧の大きさ及びポン
プからモータに送られる油圧の流れの方向を変化させる
ことにより、車両の前進及び後退速度を無段階に変速で
きるものである。
ンジン3から伝達される回転により油圧を発生するポン
プと、このポンプで発生する油圧で駆動されるモータと
を有しており、ポンプで発生する油圧の大きさ及びポン
プからモータに送られる油圧の流れの方向を変化させる
ことにより、車両の前進及び後退速度を無段階に変速で
きるものである。
【0016】左右の油圧無段変速機4、5は、図1、図
3〜図5に示すように、各入力軸(ポンプ入力軸)4a
(図6を参照)を対抗させて配置されている。この両変
速機4、5の各入力軸4aは車両の幅方向の略中央部で
従動側プーリ14と一体に連結されており、エンジン3
のクランク軸3aには駆動側プーリ15が一体に連結さ
れており、且つこの両プーリ14、15にベルト16が
巻き掛けられている。また、このベルト16を緊張させ
るクラッチオン位置(図2及び図5に示す位置)とベル
ト16を緩めるクラッチオフ位置との間で図2及び図5
の矢印B方向に変位され得るテンションローラ17が設
けられている。このテンションローラ17は、車両フレ
ームに揺動自在に支持された揺動アーム18の先端部に
回転自在に支持されている。このローラ17が前記クラ
ッチオン位置に変位されることによりベルト16が緊張
されると、エンジン3のクランク軸3aの回転が、駆動
側プーリ15、ベルト16及び従動側プーリ14を介し
て両油圧無段変速機4、5の各入力軸4aに伝達され、
一方テンションローラ17が前記クラッチオフ位置に変
位されることによりベルト16が緩められると、クラン
ク軸3aの回転が前記各入力軸4aに伝達されなくなる
ように構成されている。
3〜図5に示すように、各入力軸(ポンプ入力軸)4a
(図6を参照)を対抗させて配置されている。この両変
速機4、5の各入力軸4aは車両の幅方向の略中央部で
従動側プーリ14と一体に連結されており、エンジン3
のクランク軸3aには駆動側プーリ15が一体に連結さ
れており、且つこの両プーリ14、15にベルト16が
巻き掛けられている。また、このベルト16を緊張させ
るクラッチオン位置(図2及び図5に示す位置)とベル
ト16を緩めるクラッチオフ位置との間で図2及び図5
の矢印B方向に変位され得るテンションローラ17が設
けられている。このテンションローラ17は、車両フレ
ームに揺動自在に支持された揺動アーム18の先端部に
回転自在に支持されている。このローラ17が前記クラ
ッチオン位置に変位されることによりベルト16が緊張
されると、エンジン3のクランク軸3aの回転が、駆動
側プーリ15、ベルト16及び従動側プーリ14を介し
て両油圧無段変速機4、5の各入力軸4aに伝達され、
一方テンションローラ17が前記クラッチオフ位置に変
位されることによりベルト16が緩められると、クラン
ク軸3aの回転が前記各入力軸4aに伝達されなくなる
ように構成されている。
【0017】次に、左右の各油圧無段変速機4、5の構
成を説明する。なお、この両変速機4、5は同じ構成を
有しているので、右側の油圧無段変速機5のみを説明す
る。
成を説明する。なお、この両変速機4、5は同じ構成を
有しているので、右側の油圧無段変速機5のみを説明す
る。
【0018】図6は右側の油圧無段変速機5を一部断面
で示した平面図である。同図に示すように、右側の油圧
無段変速機5は、エンジン3から伝達される回転により
油圧を発生するポンプ20と、このポンプ20で発生す
る油圧で駆動されるモータ21、チャージポンプとして
のトロコイドポンプ22と、ハウジング23と、ハウジ
ング23の略中央部を貫通して設けられ且つハウンジン
グ23に固定された基板24とを備えている。
で示した平面図である。同図に示すように、右側の油圧
無段変速機5は、エンジン3から伝達される回転により
油圧を発生するポンプ20と、このポンプ20で発生す
る油圧で駆動されるモータ21、チャージポンプとして
のトロコイドポンプ22と、ハウジング23と、ハウジ
ング23の略中央部を貫通して設けられ且つハウンジン
グ23に固定された基板24とを備えている。
【0019】ポンプ20は、一端側が軸受25を介して
ハウジング23に、他端側が基板24に夫々回転自在に
支持された前記入力軸4aと、この入力軸4aにスプラ
イン結合され、周方向に等間隔で形成された複数(例え
ば、7つ)のシリンダ室26aを有するシリンダ26
と、入力軸4aに対する傾斜角度を調節可能な斜板27
と、前記各シリンダ室26a内に往復動自在に配置され
且つばね28により斜板27側に付勢されたピストン2
9とから構成されている。
ハウジング23に、他端側が基板24に夫々回転自在に
支持された前記入力軸4aと、この入力軸4aにスプラ
イン結合され、周方向に等間隔で形成された複数(例え
ば、7つ)のシリンダ室26aを有するシリンダ26
と、入力軸4aに対する傾斜角度を調節可能な斜板27
と、前記各シリンダ室26a内に往復動自在に配置され
且つばね28により斜板27側に付勢されたピストン2
9とから構成されている。
【0020】一方、前記モータ21は、前記入力軸4a
と略平行に配置され、一端側がハウジング23に、他端
側が軸受25´(図8を参照)を介して基板24に夫々
回転自在に支持されたモータ出力軸30と、この出力軸
30にスプライン結合され、周方向に等間隔で形成され
た複数(前記ポンプ20のシリンダ室26aと同数、例
えば7つ)のシリンダ室31aを有するシリンダ31
と、モータ出力軸30に対して傾斜させ且つその傾斜角
度を固定して設けられた斜板32と、前記各シリンダ室
31a内に往復動自在に配置され且つばね33により斜
板32側に付勢されたピストン34とから構成されてい
る。
と略平行に配置され、一端側がハウジング23に、他端
側が軸受25´(図8を参照)を介して基板24に夫々
回転自在に支持されたモータ出力軸30と、この出力軸
30にスプライン結合され、周方向に等間隔で形成され
た複数(前記ポンプ20のシリンダ室26aと同数、例
えば7つ)のシリンダ室31aを有するシリンダ31
と、モータ出力軸30に対して傾斜させ且つその傾斜角
度を固定して設けられた斜板32と、前記各シリンダ室
31a内に往復動自在に配置され且つばね33により斜
板32側に付勢されたピストン34とから構成されてい
る。
【0021】前記ポンプ20のシリンダ室26aのうち
の、例えば3つのシリンダ室26aは、モータ21のシ
リンダ室31aのうちの、3つのシリンダ室31aと、
前記3つのシリンダ室26aに対応して薄板35に穿設
された不図示のポンプ側第1の長孔、前記3つのシリン
ダ室31aに対応して薄板35に穿設された不図示のモ
ータ側第1の長孔、及びこの両長孔を連通させるように
前記基板24に形成された第1油圧通路部36(図8及
び図9を参照)から成る第1油圧通路を介して連通して
いる。
の、例えば3つのシリンダ室26aは、モータ21のシ
リンダ室31aのうちの、3つのシリンダ室31aと、
前記3つのシリンダ室26aに対応して薄板35に穿設
された不図示のポンプ側第1の長孔、前記3つのシリン
ダ室31aに対応して薄板35に穿設された不図示のモ
ータ側第1の長孔、及びこの両長孔を連通させるように
前記基板24に形成された第1油圧通路部36(図8及
び図9を参照)から成る第1油圧通路を介して連通して
いる。
【0022】一方、前記ポンプ20のシリンダ室26a
のうちの、別の3つのシリンダ室26aは、モータ21
のシリンダ室31aのうちの、別の3つのシリンダ室3
1aと、前記別の3つのシリンダ室26aに対応して薄
板35に穿設された不図示のポンプ側第2の長孔、前記
別の3つのシリンダ室31aに対応して薄板35に穿設
された不図示のモータ側第2の長孔、及びこの両長孔を
連通させるように前記基板24に形成された第2油圧通
路部37(図8及び図9を参照)から成る第2油圧通路
を介して連通している。
のうちの、別の3つのシリンダ室26aは、モータ21
のシリンダ室31aのうちの、別の3つのシリンダ室3
1aと、前記別の3つのシリンダ室26aに対応して薄
板35に穿設された不図示のポンプ側第2の長孔、前記
別の3つのシリンダ室31aに対応して薄板35に穿設
された不図示のモータ側第2の長孔、及びこの両長孔を
連通させるように前記基板24に形成された第2油圧通
路部37(図8及び図9を参照)から成る第2油圧通路
を介して連通している。
【0023】前記トロコイドポンプ22は、ハウジング
23のオイルタンク38内に漏れたオイルを前記第1及
び第2油圧通路を介してポンプ20及びモータ21の各
シリンダ室26a及び31a内に供給するためのもので
ある。
23のオイルタンク38内に漏れたオイルを前記第1及
び第2油圧通路を介してポンプ20及びモータ21の各
シリンダ室26a及び31a内に供給するためのもので
ある。
【0024】前記ポンプ20は、エンジン3からの駆動
力が入力軸4aに伝達されて入力軸4aが回転し、この
入力軸4aと共にシリンダ26が回転すると、斜板27
の傾斜角度に応じたストロークだけ各ピストン29が往
復動し、これによって斜板27の傾斜角度に応じた油圧
を斜板27の傾斜方向に応じた方向に発生する。すなわ
ち、いま図6に示すようにポンプ20の斜板27が左側
(前進位置側)に傾斜している場合には、その傾斜角度
に応じた油圧が、ポンプ20側から例えば前記第1油圧
通路を介してモータ21のシリンダ室31aに供給さ
れ、前記斜板27が右側(後退位置側)に傾斜している
場合には、その傾斜角度に応じた油圧が、ポンプ20側
から前記第2油圧通路を介してモータ21のシリンダ室
31aに供給され、且つ前記斜板27が入力軸4aに対
して垂直(ニュートラル位置)になっている場合には、
ポンプ20は油圧を発生しないようになっている。
力が入力軸4aに伝達されて入力軸4aが回転し、この
入力軸4aと共にシリンダ26が回転すると、斜板27
の傾斜角度に応じたストロークだけ各ピストン29が往
復動し、これによって斜板27の傾斜角度に応じた油圧
を斜板27の傾斜方向に応じた方向に発生する。すなわ
ち、いま図6に示すようにポンプ20の斜板27が左側
(前進位置側)に傾斜している場合には、その傾斜角度
に応じた油圧が、ポンプ20側から例えば前記第1油圧
通路を介してモータ21のシリンダ室31aに供給さ
れ、前記斜板27が右側(後退位置側)に傾斜している
場合には、その傾斜角度に応じた油圧が、ポンプ20側
から前記第2油圧通路を介してモータ21のシリンダ室
31aに供給され、且つ前記斜板27が入力軸4aに対
して垂直(ニュートラル位置)になっている場合には、
ポンプ20は油圧を発生しないようになっている。
【0025】そして、前記モータ21は、ポンプ20の
斜板27が左側(前進位置側)に傾斜していてポンプ2
0で発生した油圧が第1油圧通路を介してシリンダ室3
1aに供給された場合には、斜板32に先端が当接して
いるピストン34が滑って回転することにより、シリン
ダ31がモータ出力軸30と共に例えば正回転し、前記
斜板27が右側(後退位置側)に傾斜していてポンプ2
0で発生した油圧が第2油圧通路を介してシリンダ室3
1aに供給された場合には、斜板32に先端が当接して
いるピストン34が滑って回転することにより、シリン
ダ31がモータ出力軸30と共に逆回転し、且つ斜板2
7が入力軸4aに対して垂直(ニュートラル位置)にな
っている場合には、ポンプ20が油圧を発生しないの
で、シリンダ31及びモータ出力軸30は回転しないよ
うになっている。
斜板27が左側(前進位置側)に傾斜していてポンプ2
0で発生した油圧が第1油圧通路を介してシリンダ室3
1aに供給された場合には、斜板32に先端が当接して
いるピストン34が滑って回転することにより、シリン
ダ31がモータ出力軸30と共に例えば正回転し、前記
斜板27が右側(後退位置側)に傾斜していてポンプ2
0で発生した油圧が第2油圧通路を介してシリンダ室3
1aに供給された場合には、斜板32に先端が当接して
いるピストン34が滑って回転することにより、シリン
ダ31がモータ出力軸30と共に逆回転し、且つ斜板2
7が入力軸4aに対して垂直(ニュートラル位置)にな
っている場合には、ポンプ20が油圧を発生しないの
で、シリンダ31及びモータ出力軸30は回転しないよ
うになっている。
【0026】前記ポンプ20の斜板27には、図7に示
すように、ハウジング23から外部に突出した斜板軸2
7aが形成されており、この斜板軸27aが回転される
ことにより、前記入力軸4aに対する斜板27の傾斜方
向及び傾斜角度が無段階に調節されるようになってい
る。
すように、ハウジング23から外部に突出した斜板軸2
7aが形成されており、この斜板軸27aが回転される
ことにより、前記入力軸4aに対する斜板27の傾斜方
向及び傾斜角度が無段階に調節されるようになってい
る。
【0027】また、上述したように、左右の油圧無段変
速機4、5は、各入力軸(ポンプ入力軸)4aを対抗さ
せて配置されている。この配置状態において、図3及び
図4に示すように、右側の油圧無段変速機5の前記斜板
軸27aは下方に突出し、左側の油圧無段変速機4の前
記斜板軸27aは上方に突出している。
速機4、5は、各入力軸(ポンプ入力軸)4aを対抗さ
せて配置されている。この配置状態において、図3及び
図4に示すように、右側の油圧無段変速機5の前記斜板
軸27aは下方に突出し、左側の油圧無段変速機4の前
記斜板軸27aは上方に突出している。
【0028】左右の油圧無段変速機4、5の各斜板軸2
7aには、図3及び図4に示すように、斜板コントロー
ルアーム40、41の一端側が固定されている。このコ
ントロールアーム40の他端側はロッド42を介してリ
ンクアーム44の上端側に、コントロールアーム41の
他端側はロッド43を介してリンクアーム44の下端側
に夫々連結されている。リンクアーム44は、支点44
aを中心にして回動可能であり、その上端側にはこのア
ーム44を前進側(F側)に回動させるケーブル45の
一端が、その下端側にはこのアーム44を後退(R側)
に回動させるケーブル46の一端が夫々固定されてい
る。このリンクアーム44が前進側(F側)に回動され
ると、左右の油圧無段変速機4、5の各斜板27が図6
に示すように左側(前進位置側)に傾斜し、リンクアー
ム44が後退(R側)に回動されると、各斜板27が右
側(後退位置側)に傾斜し、且つリンクアーム44が図
4に示すニュートラル位置にあるときには、斜板27が
前記ニュートラル位置をとるようになっている。
7aには、図3及び図4に示すように、斜板コントロー
ルアーム40、41の一端側が固定されている。このコ
ントロールアーム40の他端側はロッド42を介してリ
ンクアーム44の上端側に、コントロールアーム41の
他端側はロッド43を介してリンクアーム44の下端側
に夫々連結されている。リンクアーム44は、支点44
aを中心にして回動可能であり、その上端側にはこのア
ーム44を前進側(F側)に回動させるケーブル45の
一端が、その下端側にはこのアーム44を後退(R側)
に回動させるケーブル46の一端が夫々固定されてい
る。このリンクアーム44が前進側(F側)に回動され
ると、左右の油圧無段変速機4、5の各斜板27が図6
に示すように左側(前進位置側)に傾斜し、リンクアー
ム44が後退(R側)に回動されると、各斜板27が右
側(後退位置側)に傾斜し、且つリンクアーム44が図
4に示すニュートラル位置にあるときには、斜板27が
前記ニュートラル位置をとるようになっている。
【0029】また、左右の油圧無段変速機4、5の前記
各基板24にはニュートラルバルブ50が設けられてい
る(図7及び図9を参照)。このバルブ50は、前記第
1油圧通路部36と第2油圧通路部37の連通を遮断し
て前記ポンプ20側から前記モータ21側に油圧を供給
可能にするクラッチオン位置(図9の位置)と、前記両
通路部36、37を連通してポンプ20側からモータ2
1側への油圧の供給を強制的に不能にするクラッチオフ
位置(図9の位置から左方に変位した位置)との間で摺
動可能である。ニュートラルバルブ50が前記クラッチ
オフ位置に変位すると、中央孔50aを介して互いに連
通した第1ポート50b及び第2ポート50cが夫々第
1油圧通路部36及び第2油圧通路部37に合致し、こ
れによって両通路部36、37が連通するようになって
いる。
各基板24にはニュートラルバルブ50が設けられてい
る(図7及び図9を参照)。このバルブ50は、前記第
1油圧通路部36と第2油圧通路部37の連通を遮断し
て前記ポンプ20側から前記モータ21側に油圧を供給
可能にするクラッチオン位置(図9の位置)と、前記両
通路部36、37を連通してポンプ20側からモータ2
1側への油圧の供給を強制的に不能にするクラッチオフ
位置(図9の位置から左方に変位した位置)との間で摺
動可能である。ニュートラルバルブ50が前記クラッチ
オフ位置に変位すると、中央孔50aを介して互いに連
通した第1ポート50b及び第2ポート50cが夫々第
1油圧通路部36及び第2油圧通路部37に合致し、こ
れによって両通路部36、37が連通するようになって
いる。
【0030】図3及び図4に示すように、左側の油圧無
段変速機4のニュートラルバルブ50の端部50d(図
7及び図9を参照)はリンク機構51を介してケーブル
53に、右側の油圧無段変速機5のニュートラルバルブ
50の端部50dはリンク機構52を介してケーブル5
4に夫々連結されている。前記各リンク機構51、52
には、図3に示すように各ニュートラルバルブ50を前
記クラッチオン位置(図9の位置)側に付勢するばね5
5が設けられている。
段変速機4のニュートラルバルブ50の端部50d(図
7及び図9を参照)はリンク機構51を介してケーブル
53に、右側の油圧無段変速機5のニュートラルバルブ
50の端部50dはリンク機構52を介してケーブル5
4に夫々連結されている。前記各リンク機構51、52
には、図3に示すように各ニュートラルバルブ50を前
記クラッチオン位置(図9の位置)側に付勢するばね5
5が設けられている。
【0031】さらに、前記左右の各油圧無段変速機4、
5には、図8に示すように、ハウジング23に軸受5
6、57を介して回転自在に支持され且つ垂直方向に延
びた出力軸58が、その下端部58aをハウジング23
から下方に突出させて設けられている。この出力軸58
には、前記モータ出力軸30の端部に設けられたベベル
ギヤ59と噛合するベベルギヤ60がスプライン結合さ
れており、これによって、水平方向に延びたモータ出力
軸30の回転が垂直方向に延びた出力軸58に所定の減
速比(例えば、1/2の減速比)で伝達されるようにな
っている。
5には、図8に示すように、ハウジング23に軸受5
6、57を介して回転自在に支持され且つ垂直方向に延
びた出力軸58が、その下端部58aをハウジング23
から下方に突出させて設けられている。この出力軸58
には、前記モータ出力軸30の端部に設けられたベベル
ギヤ59と噛合するベベルギヤ60がスプライン結合さ
れており、これによって、水平方向に延びたモータ出力
軸30の回転が垂直方向に延びた出力軸58に所定の減
速比(例えば、1/2の減速比)で伝達されるようにな
っている。
【0032】図4に示すように、左右の油圧無段変速機
4、5の各出力軸58から前記左右の各走行装置1へ動
力を伝達する左右の動力伝達系70が、左右の走行装置
1間に配置されている。各動力伝達系70の入力側、す
なわち各出力軸58の下端部58aには、増速機構71
が設けられている。そして、左右の各動力伝達系70
は、各増速機構71を介して各出力軸58から各走行装
置1の内側へ略水平に延び、さらに各走行装置1の内側
で下方に延びている。
4、5の各出力軸58から前記左右の各走行装置1へ動
力を伝達する左右の動力伝達系70が、左右の走行装置
1間に配置されている。各動力伝達系70の入力側、す
なわち各出力軸58の下端部58aには、増速機構71
が設けられている。そして、左右の各動力伝達系70
は、各増速機構71を介して各出力軸58から各走行装
置1の内側へ略水平に延び、さらに各走行装置1の内側
で下方に延びている。
【0033】前記左右の各増速機構71は、出力軸58
に固定された大ギヤ71aと、この大ギヤ71aに噛合
した小ギヤ71bと、この両ギヤを収容したギヤケース
71cとから構成されている。
に固定された大ギヤ71aと、この大ギヤ71aに噛合
した小ギヤ71bと、この両ギヤを収容したギヤケース
71cとから構成されている。
【0034】また、図4及び図5に示すように、前記左
右の動力伝達系70の各出力側、すなわち前記各増速機
構71の小ギヤ71bに連結され且つ垂直に延びた左右
の各回転軸72の下端部には、減速機構73が設けられ
ている。この各減速機構73は、各回転軸(垂直軸)7
2の下端部に形成された第1のギヤとしてのねじギヤ
(又はウォームギヤ)73aと、左右の各駆動軸10に
スプライン結合された第2のギヤとしてのヘリカルギヤ
(又はウォームホイール)73bと、この両ギヤを収容
したギヤケース73cとから構成されている。
右の動力伝達系70の各出力側、すなわち前記各増速機
構71の小ギヤ71bに連結され且つ垂直に延びた左右
の各回転軸72の下端部には、減速機構73が設けられ
ている。この各減速機構73は、各回転軸(垂直軸)7
2の下端部に形成された第1のギヤとしてのねじギヤ
(又はウォームギヤ)73aと、左右の各駆動軸10に
スプライン結合された第2のギヤとしてのヘリカルギヤ
(又はウォームホイール)73bと、この両ギヤを収容
したギヤケース73cとから構成されている。
【0035】前記左右の回転軸72の一方には、図5に
示すように、ブレーキシュー74が固定して設けられて
いる。このブレーキシュー74には、リンク機構75の
先端部75aが係合可能である。このリンク機構75の
上端部75bは前記テンションローラ17と共に前記揺
動アーム18の先端部に回動自在に支持されている。こ
のリンク機構75は、テンションローラ17が図5に示
す前記クラッチオン位置に変位したときには同図に示す
ブレーキオフ位置に変位して前記先端部75aがブレー
キシュー74から離れ、テンションローラ17が前記ク
ラッチオフ位置に変位したときにはブレーキ位置に変位
して先端部75aがブレーキシュー74に係合するよう
に構成されている。そして、前記揺動アーム18は、テ
ンションローラ17を前記クラッチオフ位置に変位させ
ると共にリンク機構75を前記ブレーキ位置に変位させ
るクラッチオフ/ブレーキオン位置(図5に示すクラッ
チオン/ブレーキオフ位置から同図の矢印C方向に回動
した位置)側に不図示のばねにより付勢されている。
示すように、ブレーキシュー74が固定して設けられて
いる。このブレーキシュー74には、リンク機構75の
先端部75aが係合可能である。このリンク機構75の
上端部75bは前記テンションローラ17と共に前記揺
動アーム18の先端部に回動自在に支持されている。こ
のリンク機構75は、テンションローラ17が図5に示
す前記クラッチオン位置に変位したときには同図に示す
ブレーキオフ位置に変位して前記先端部75aがブレー
キシュー74から離れ、テンションローラ17が前記ク
ラッチオフ位置に変位したときにはブレーキ位置に変位
して先端部75aがブレーキシュー74に係合するよう
に構成されている。そして、前記揺動アーム18は、テ
ンションローラ17を前記クラッチオフ位置に変位させ
ると共にリンク機構75を前記ブレーキ位置に変位させ
るクラッチオフ/ブレーキオン位置(図5に示すクラッ
チオン/ブレーキオフ位置から同図の矢印C方向に回動
した位置)側に不図示のばねにより付勢されている。
【0036】前記ハンドル6は、図1及び図2に示すよ
うに、前記駆動系支持フレーム13に基端部が支持され
たハンドルパイプ80と、このハンドルパイプ80の左
右のフレーム部80a、80bの各先端部に設けられた
ハンドルグリップ81と、このハンドルグリップ81の
近くで前記両フレーム部80a、80b間に連結された
補強用パイプ82とを備えている。
うに、前記駆動系支持フレーム13に基端部が支持され
たハンドルパイプ80と、このハンドルパイプ80の左
右のフレーム部80a、80bの各先端部に設けられた
ハンドルグリップ81と、このハンドルグリップ81の
近くで前記両フレーム部80a、80b間に連結された
補強用パイプ82とを備えている。
【0037】前記両フレーム部80a、80bには握持
部83aを有する主クラッチ操作レバー83が設けられ
ており、左側の前記フレーム部80aには変速機操作レ
バー84が設けられており、且つ前記各フレーム部80
a、80bには各ハンドルグリップ81の近くで且つそ
の下方に位置する左右のサイドクラッチ操作レバー85
が設けられている。
部83aを有する主クラッチ操作レバー83が設けられ
ており、左側の前記フレーム部80aには変速機操作レ
バー84が設けられており、且つ前記各フレーム部80
a、80bには各ハンドルグリップ81の近くで且つそ
の下方に位置する左右のサイドクラッチ操作レバー85
が設けられている。
【0038】前記主クラッチ操作レバー83は、その両
端部を前記両フレーム部80a、80bに夫々回動自在
に支持されており、図2の鎖線で示すクラッチオフ/ブ
レーキオン位置と同図の実線で示すクラッチオン/ブレ
ーキオフ位置との間で回動可能である。この主クラッチ
操作レバー83は、前記不図示のばねにより前記クラッ
チオフ/ブレーキオン位置(図5に示すクラッチオン/
ブレーキオフ位置から同図の矢印C方向に回動した位
置)側に付勢された前記揺動アーム18とケーブル86
を介して連結されている。従って、主クラッチ操作レバ
ー83は、揺動アーム18を付勢する前記不図示のばね
により図2の鎖線で示すクラッチオフ/ブレーキオン位
置に付勢されている。また、この操作レバー83は、前
記クラッチオフ/ブレーキオン位置に操作された状態を
不図示のクリックストップ機構により保持されるように
なっている。
端部を前記両フレーム部80a、80bに夫々回動自在
に支持されており、図2の鎖線で示すクラッチオフ/ブ
レーキオン位置と同図の実線で示すクラッチオン/ブレ
ーキオフ位置との間で回動可能である。この主クラッチ
操作レバー83は、前記不図示のばねにより前記クラッ
チオフ/ブレーキオン位置(図5に示すクラッチオン/
ブレーキオフ位置から同図の矢印C方向に回動した位
置)側に付勢された前記揺動アーム18とケーブル86
を介して連結されている。従って、主クラッチ操作レバ
ー83は、揺動アーム18を付勢する前記不図示のばね
により図2の鎖線で示すクラッチオフ/ブレーキオン位
置に付勢されている。また、この操作レバー83は、前
記クラッチオフ/ブレーキオン位置に操作された状態を
不図示のクリックストップ機構により保持されるように
なっている。
【0039】このように構成された主クラッチ操作レバ
ー83が図2の鎖線で示すクラッチオフ/ブレーキオン
位置にあるときには、前記揺動アーム18は前記クラッ
チオフ/ブレーキオン位置(図5に示すクラッチオン/
ブレーキオフ位置から同図の矢印C方向に回動した位
置)にあり、操作レバー83を図2の実線で示すクラッ
チオン/ブレーキオフ位置に操作すると、揺動アーム1
8が前記クラッチオフ/ブレーキオン位置から図5に示
すクラッチオン/ブレーキオフ位置に変位するようにな
っている。
ー83が図2の鎖線で示すクラッチオフ/ブレーキオン
位置にあるときには、前記揺動アーム18は前記クラッ
チオフ/ブレーキオン位置(図5に示すクラッチオン/
ブレーキオフ位置から同図の矢印C方向に回動した位
置)にあり、操作レバー83を図2の実線で示すクラッ
チオン/ブレーキオフ位置に操作すると、揺動アーム1
8が前記クラッチオフ/ブレーキオン位置から図5に示
すクラッチオン/ブレーキオフ位置に変位するようにな
っている。
【0040】前記変速機操作レバー84は、左側の前記
フレーム部80aに、図2に示すニュートラル位置と、
この位置から同図のF側に操作した前進位置と、ニュー
トラル位置からR側に操作した後退位置との間で切換え
操作可能である。この操作レバー84は、2本の前記ケ
ーブル45、46(図2及び図4を参照)を介して前記
リンクアーム44と連結されている。すなわち、上述し
たように、一方のケーブル45の一端はリンクアーム4
4の上端側に、他方のケーブル46の一端はリンクアー
ム44の下端側に固定されている。
フレーム部80aに、図2に示すニュートラル位置と、
この位置から同図のF側に操作した前進位置と、ニュー
トラル位置からR側に操作した後退位置との間で切換え
操作可能である。この操作レバー84は、2本の前記ケ
ーブル45、46(図2及び図4を参照)を介して前記
リンクアーム44と連結されている。すなわち、上述し
たように、一方のケーブル45の一端はリンクアーム4
4の上端側に、他方のケーブル46の一端はリンクアー
ム44の下端側に固定されている。
【0041】変速機操作レバー84が図2に示すニュー
トラル位置にあるときには、リンクアーム44が図4に
示すニュートラル位置にあり、この操作レバー84をニ
ュートラル位置から図2のF側(前進位置側)に操作す
ると、リンクアーム44が図4の位置から前進側(F
側)に回動し、且つこの操作レバー84をニュートラル
位置から図2のR側(後退位置側)に操作すると、リン
クアーム44が図4の位置から後退側(R側)に回動す
るようになっている。
トラル位置にあるときには、リンクアーム44が図4に
示すニュートラル位置にあり、この操作レバー84をニ
ュートラル位置から図2のF側(前進位置側)に操作す
ると、リンクアーム44が図4の位置から前進側(F
側)に回動し、且つこの操作レバー84をニュートラル
位置から図2のR側(後退位置側)に操作すると、リン
クアーム44が図4の位置から後退側(R側)に回動す
るようになっている。
【0042】そして、前記左右の各サイドクラッチ操作
レバー85は、図2に示すクラッチオン位置と、この位
置から上方に操作されたクラッチオフ位置との間で回動
操作可能に前記各フレーム部80a、80bに支持され
ている。左側のサイドクラッチ操作レバー85は、図2
及び図3に示す前記ケーブル53及びリンク機構51を
介して左側の油圧無段変速機4の前記ニュートラルバル
ブ50と連結されており、右側のサイドクラッチ操作レ
バー85は、図1及び図3に示すケーブル54及びリン
ク機構52を介して右側の油圧無段変速機5の前記ニュ
ートラルバルブ50と連結されている。
レバー85は、図2に示すクラッチオン位置と、この位
置から上方に操作されたクラッチオフ位置との間で回動
操作可能に前記各フレーム部80a、80bに支持され
ている。左側のサイドクラッチ操作レバー85は、図2
及び図3に示す前記ケーブル53及びリンク機構51を
介して左側の油圧無段変速機4の前記ニュートラルバル
ブ50と連結されており、右側のサイドクラッチ操作レ
バー85は、図1及び図3に示すケーブル54及びリン
ク機構52を介して右側の油圧無段変速機5の前記ニュ
ートラルバルブ50と連結されている。
【0043】左右の各サイドクラッチ操作レバー85が
図2に示すクラッチオン位置にあるときには、左右の油
圧無段変速機4、5の各ニュートラルバルブ50が図9
に示す前記クラッチオン位置にあり、左側の操作レバー
85を前記クラッチオフ位置に操作すると、左側の油圧
無段変速機4のニュートラルバルブ50が前記クラッチ
オフ位置に変位し、且つ右側の操作レバー85を前記ク
ラッチオフ位置に操作すると、右側の油圧無段変速機5
のニュートラルバルブ50が前記クラッチオフ位置に変
位するようになっている。
図2に示すクラッチオン位置にあるときには、左右の油
圧無段変速機4、5の各ニュートラルバルブ50が図9
に示す前記クラッチオン位置にあり、左側の操作レバー
85を前記クラッチオフ位置に操作すると、左側の油圧
無段変速機4のニュートラルバルブ50が前記クラッチ
オフ位置に変位し、且つ右側の操作レバー85を前記ク
ラッチオフ位置に操作すると、右側の油圧無段変速機5
のニュートラルバルブ50が前記クラッチオフ位置に変
位するようになっている。
【0044】次に、上記構成を有する一実施例の作動を
説明する。
説明する。
【0045】まず、エンジン3を始動させ、変速機操作
レバー84を図2に示すニュートラル位置にした状態で
主クラッチ操作レバー83を図2の実線で示すクラッチ
オン/ブレーキオフ位置に操作すると、揺動アーム18
が図5に示すクラッチオン/ブレーキオフ位置に変位
し、これによってテンションローラ17がベルト16を
緊張させ、エンジン3の駆動力が駆動側プーリ15、ベ
ルト16及び従動側プーリ14を介して左右の油圧無段
変速機4、5の各入力軸4aに伝達されると共に、リン
ク機構75の先端部75aが図5に示すようにブレーキ
シュー74から離れ回転軸72の回転が可能になって車
両のブレーキが解除される。
レバー84を図2に示すニュートラル位置にした状態で
主クラッチ操作レバー83を図2の実線で示すクラッチ
オン/ブレーキオフ位置に操作すると、揺動アーム18
が図5に示すクラッチオン/ブレーキオフ位置に変位
し、これによってテンションローラ17がベルト16を
緊張させ、エンジン3の駆動力が駆動側プーリ15、ベ
ルト16及び従動側プーリ14を介して左右の油圧無段
変速機4、5の各入力軸4aに伝達されると共に、リン
ク機構75の先端部75aが図5に示すようにブレーキ
シュー74から離れ回転軸72の回転が可能になって車
両のブレーキが解除される。
【0046】この状態で変速機操作レバー84を図2の
F側(前進側)に操作すると、この操作量に応じた角度
だけリンクアーム44がケーブル45により引かれて図
4の位置からF側(前進側)に回動し、無段変速機4、
5の各斜板27が図6に示すように左側に傾斜する。こ
れによって、無段変速機4、5の各ポンプ20が斜板2
7の傾斜角度に応じた油圧を上述した如くその傾斜方向
に応じた方向に発生し、この油圧が無段変速機4、5の
各モータ21に供給されることにより各モータ21のモ
ータ出力軸30が正回転する。この各モータ出力軸30
の正回転がベベルギヤ59、60により減速されて各出
力軸58に正回転として伝達される。
F側(前進側)に操作すると、この操作量に応じた角度
だけリンクアーム44がケーブル45により引かれて図
4の位置からF側(前進側)に回動し、無段変速機4、
5の各斜板27が図6に示すように左側に傾斜する。こ
れによって、無段変速機4、5の各ポンプ20が斜板2
7の傾斜角度に応じた油圧を上述した如くその傾斜方向
に応じた方向に発生し、この油圧が無段変速機4、5の
各モータ21に供給されることにより各モータ21のモ
ータ出力軸30が正回転する。この各モータ出力軸30
の正回転がベベルギヤ59、60により減速されて各出
力軸58に正回転として伝達される。
【0047】無段変速機4、5の各出力軸58の正回転
は、左右の各増速機構71により増速されて左右の各回
転軸(垂直軸)72に伝達され、さらに左右の各減速機
構73を介して左右の各駆動軸10に伝達され、これに
よって各駆動輪7が正回転して左右の各クローラ9が前
進方向に駆動され、車両が前進する。この前進速度が、
変速機操作レバー84のF側(前進側)への操作量に応
じて無段階に調節可能である。
は、左右の各増速機構71により増速されて左右の各回
転軸(垂直軸)72に伝達され、さらに左右の各減速機
構73を介して左右の各駆動軸10に伝達され、これに
よって各駆動輪7が正回転して左右の各クローラ9が前
進方向に駆動され、車両が前進する。この前進速度が、
変速機操作レバー84のF側(前進側)への操作量に応
じて無段階に調節可能である。
【0048】このように車両を前進させている状態で、
左側のサイドクラッチ操作レバー85を握持して図2の
クラッチオン位置からクラッチオフ位置に操作すると、
左側の無段変速機4のニュートラルバルブ50がケーブ
ル53及びリンク機構51によって図9に示すクラッチ
オン位置から左方に変位してクラッチオフ位置に切換わ
り、これによって左側の無段変速機4の前記両油圧通路
の第1、第2油圧通路部36、37が連通し、そのポン
プ20側で発生している油圧がモータ21側に供給され
なくる。その結果、左側のクローラ9が停止するので、
車両が左旋回する。
左側のサイドクラッチ操作レバー85を握持して図2の
クラッチオン位置からクラッチオフ位置に操作すると、
左側の無段変速機4のニュートラルバルブ50がケーブ
ル53及びリンク機構51によって図9に示すクラッチ
オン位置から左方に変位してクラッチオフ位置に切換わ
り、これによって左側の無段変速機4の前記両油圧通路
の第1、第2油圧通路部36、37が連通し、そのポン
プ20側で発生している油圧がモータ21側に供給され
なくる。その結果、左側のクローラ9が停止するので、
車両が左旋回する。
【0049】これとは逆に、右側のサイドクラッチ操作
レバー85をクラッチオフ位置に操作すると、右側の無
段変速機5のニュートラルバルブ50がケーブル54及
びリンク機構52によってクラッチオフ位置に変位し、
これによって右側のクローラ9が停止して車両が右旋回
する。
レバー85をクラッチオフ位置に操作すると、右側の無
段変速機5のニュートラルバルブ50がケーブル54及
びリンク機構52によってクラッチオフ位置に変位し、
これによって右側のクローラ9が停止して車両が右旋回
する。
【0050】また、車両を後退させるために、変速機操
作レバー84を図2のR側(後退側)に操作すると、こ
の操作量に応じた角度だけリンクアーム44がケーブル
46により引かれて図4の位置からR側(後退側)に回
動し、左右の無段変速機4、5の各斜板27が右側に傾
斜する。これによって、無段変速機4、5の各ポンプ2
0が斜板27の傾斜角度に応じた油圧を上記前進時とは
逆の方向に発生し、この油圧が無段変速機4、5の各モ
ータ21に供給されることにより各モータ21のモータ
出力軸30が逆回転する。この各モータ出力軸30の逆
回転が減速されて各出力軸58に逆回転として伝達され
る。
作レバー84を図2のR側(後退側)に操作すると、こ
の操作量に応じた角度だけリンクアーム44がケーブル
46により引かれて図4の位置からR側(後退側)に回
動し、左右の無段変速機4、5の各斜板27が右側に傾
斜する。これによって、無段変速機4、5の各ポンプ2
0が斜板27の傾斜角度に応じた油圧を上記前進時とは
逆の方向に発生し、この油圧が無段変速機4、5の各モ
ータ21に供給されることにより各モータ21のモータ
出力軸30が逆回転する。この各モータ出力軸30の逆
回転が減速されて各出力軸58に逆回転として伝達され
る。
【0051】この各出力軸58の逆回転は、上記前進時
と同様に、左右の各増速機構71により増速されて左右
の各回転軸72に伝達され、さらに左右の各減速機構7
3を介して左右の各駆動軸10に伝達され、これによっ
て各駆動輪7が逆回転して左右の各クローラ9が後退方
向に駆動され、車両が後退する。この後退速度が、変速
機操作レバー84のR側(後退側)への操作量に応じて
無段階に調節可能である。
と同様に、左右の各増速機構71により増速されて左右
の各回転軸72に伝達され、さらに左右の各減速機構7
3を介して左右の各駆動軸10に伝達され、これによっ
て各駆動輪7が逆回転して左右の各クローラ9が後退方
向に駆動され、車両が後退する。この後退速度が、変速
機操作レバー84のR側(後退側)への操作量に応じて
無段階に調節可能である。
【0052】また、上記一実施例によれば、左右の無段
変速機4、5の各出力軸58が下方に延び且つこの各出
力軸58から左右の各走行装置1への左右の動力伝達系
70が左右の走行装置1間に配置されているので、左右
の走行装置1間の幅が狭くなる。これによって、車両全
体の小型化が図られる。
変速機4、5の各出力軸58が下方に延び且つこの各出
力軸58から左右の各走行装置1への左右の動力伝達系
70が左右の走行装置1間に配置されているので、左右
の走行装置1間の幅が狭くなる。これによって、車両全
体の小型化が図られる。
【0053】また、上記一実施例によれば、左右の無段
変速機4、5ガ、荷台2とエンジン3との間で且つ左右
の走行装置1の後端上方に並んで配置されているので、
水、ゴミ、ホコリ等が左右の無段変速機4、5に侵入す
るのが防止され、これによってこの両変速機4、5の耐
久性が向上される。
変速機4、5ガ、荷台2とエンジン3との間で且つ左右
の走行装置1の後端上方に並んで配置されているので、
水、ゴミ、ホコリ等が左右の無段変速機4、5に侵入す
るのが防止され、これによってこの両変速機4、5の耐
久性が向上される。
【0054】また、上記一実施例によれば、左右の動力
伝達系70の各出力側、すなわち左右の各回転軸(垂直
軸)72の下端部に減速機構73が設けられており、こ
の各減速機構73は、各回転軸72の下端部に形成され
た第1のギヤとしてのねじギヤ(又はウォームギヤ)7
3aと、左右の各駆動軸10にスプライン結合された第
2のギヤとしてのヘリカルギヤ(又はウォームホイー
ル)73bとを有しているので、坂道で車両を停止した
場合に、左右の各走行装置1側、すなわち左右の各クロ
ーラ9が回転しようとしても、この回転力は左右の各ヘ
リカルギヤ73bと噛合している左右の各ねじギヤ73
aによって阻止され、無段変速機4、5の各出力軸58
に伝達されない。すなわち、左右の各走行装置1側から
左右の各出力軸58側へ逆方向に動力が伝達されるのが
防止され、これによって車両を坂道で停止した際に車両
が動くのが防止される。
伝達系70の各出力側、すなわち左右の各回転軸(垂直
軸)72の下端部に減速機構73が設けられており、こ
の各減速機構73は、各回転軸72の下端部に形成され
た第1のギヤとしてのねじギヤ(又はウォームギヤ)7
3aと、左右の各駆動軸10にスプライン結合された第
2のギヤとしてのヘリカルギヤ(又はウォームホイー
ル)73bとを有しているので、坂道で車両を停止した
場合に、左右の各走行装置1側、すなわち左右の各クロ
ーラ9が回転しようとしても、この回転力は左右の各ヘ
リカルギヤ73bと噛合している左右の各ねじギヤ73
aによって阻止され、無段変速機4、5の各出力軸58
に伝達されない。すなわち、左右の各走行装置1側から
左右の各出力軸58側へ逆方向に動力が伝達されるのが
防止され、これによって車両を坂道で停止した際に車両
が動くのが防止される。
【0055】なお、上記一実施例は本発明をクローラ式
運搬車に適用したが、本発明をクローラ式の雪上車にも
適用可能である。
運搬車に適用したが、本発明をクローラ式の雪上車にも
適用可能である。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明(請求項
1)によれば、左右の走行装置と、この両走行装置の上
部に配置された荷台と、走行装置及び荷台の後方に配置
された動力源と、無段変速装置とを備え、動力源からの
駆動力が無段変速装置を介して左右の走行装置に伝達さ
れて走行装置が駆動される無段変速装置付き車両におい
て、前記無段変速装置は左右2つの無段変速機から成
り、この両無段変速機が、前記荷台と動力源との間で且
つ前記左右の走行装置の後端上方に並んで配置され、前
記両無段変速機の各出力軸が下方に延び、且つこの各出
力軸から左右の各走行装置への左右の動力伝達系が、左
右の走行装置間に配置されている構成により、左右の走
行装置間の幅が狭くなる。従って、車両全体の小型化を
図ることができる。
1)によれば、左右の走行装置と、この両走行装置の上
部に配置された荷台と、走行装置及び荷台の後方に配置
された動力源と、無段変速装置とを備え、動力源からの
駆動力が無段変速装置を介して左右の走行装置に伝達さ
れて走行装置が駆動される無段変速装置付き車両におい
て、前記無段変速装置は左右2つの無段変速機から成
り、この両無段変速機が、前記荷台と動力源との間で且
つ前記左右の走行装置の後端上方に並んで配置され、前
記両無段変速機の各出力軸が下方に延び、且つこの各出
力軸から左右の各走行装置への左右の動力伝達系が、左
右の走行装置間に配置されている構成により、左右の走
行装置間の幅が狭くなる。従って、車両全体の小型化を
図ることができる。
【0057】また、本発明(請求項2)によれば、前記
左右の動力伝達系の各出力側に、前記出力軸側に連結さ
れ且つ略垂直に延びた垂直軸の下端部に形成された第1
のギヤと、走行装置側に連結され且つ前記第1のギヤに
噛合する歯が外周部に形成された第2のギヤとから成る
減速機構が設けられている構成により、左右の各走行装
置側が回転しようとしても、この回転力は両無段変速機
の各出力軸に伝達されにくく、すなわち左右の各走行装
置側から左右の各出力軸側へ逆方向に動力が伝達される
のが殆ど阻止される。従って、車両を坂道に停止した際
に車両が動くのを防止することができ、安全性が向上さ
れる。
左右の動力伝達系の各出力側に、前記出力軸側に連結さ
れ且つ略垂直に延びた垂直軸の下端部に形成された第1
のギヤと、走行装置側に連結され且つ前記第1のギヤに
噛合する歯が外周部に形成された第2のギヤとから成る
減速機構が設けられている構成により、左右の各走行装
置側が回転しようとしても、この回転力は両無段変速機
の各出力軸に伝達されにくく、すなわち左右の各走行装
置側から左右の各出力軸側へ逆方向に動力が伝達される
のが殆ど阻止される。従って、車両を坂道に停止した際
に車両が動くのを防止することができ、安全性が向上さ
れる。
【0058】さらに、本発明(請求項3)によれば、前
記左右の動力伝達系の各入力側に増速機構が設けられて
おり、且つ前記左右の各動力伝達系が、前記増速機構を
介して前記各出力軸から左右の走行装置の内側へ略水平
に延び、さらに各走行装置の内側で下方に延びている構
成により、駆動系回りの車両の小型化が図られ、これに
よって車両全体の小型化がより一層図られる。
記左右の動力伝達系の各入力側に増速機構が設けられて
おり、且つ前記左右の各動力伝達系が、前記増速機構を
介して前記各出力軸から左右の走行装置の内側へ略水平
に延び、さらに各走行装置の内側で下方に延びている構
成により、駆動系回りの車両の小型化が図られ、これに
よって車両全体の小型化がより一層図られる。
【図1】図1は本発明の一実施例に係るクローラ式運搬
車を示す平面図である。
車を示す平面図である。
【図2】図2は図1の側面図である。
【図3】左右の無段変速機回りの構成を示す平面図であ
る。
る。
【図4】図1に示す運搬車をその後側から見た図で、左
右の走行装置と左右の無段変速機との位置関係を示す説
明図である。
右の走行装置と左右の無段変速機との位置関係を示す説
明図である。
【図5】図2のフレームの一部を断面で示した拡大側面
図である。
図である。
【図6】図1に示す無段変速機を、一部断面で示した平
面図である。
面図である。
【図7】図7は図6を上方から見た図である。
【図8】図8は図6のVIII-VIII線に沿う断面図であ
る。
る。
【図9】図9は図6のIX-IX線に沿う断面図である。
1 走行装置 2 荷台 3 エンジン(動力源) 4、5 油圧無段変速機 58 出力軸 70 動力伝達系 71 増速機構 72 回転軸(垂直軸) 73a ねじギヤ(第1のギヤ) 73b ヘリカルギヤ(第2のギヤ)
Claims (3)
- 【請求項1】 左右の走行装置と、この両走行装置の上
部に配置された荷台と、走行装置及び荷台の後方に配置
された動力源と、無段変速装置とを備え、動力源からの
駆動力が無段変速装置を介して左右の走行装置に伝達さ
れて走行装置が駆動される無段変速装置付き車両におい
て、前記無段変速装置は左右2つの無段変速機から成
り、この両無段変速機が、前記荷台と動力源との間で且
つ前記左右の走行装置の後端上方に並んで配置され、前
記両無段変速機の各出力軸が下方に延び、且つこの各出
力軸から左右の各走行装置への左右の動力伝達系が、左
右の走行装置間に配置されていることを特徴とする無段
変速装置付き車両。 - 【請求項2】 前記左右の動力伝達系の各出力側に、前
記出力軸側に連結され且つ略垂直に延びた垂直軸の下端
部に形成された第1のギヤと、走行装置側に連結され且
つ前記第1のギヤに噛合する歯が外周部に形成された第
2のギヤとから成る減速機構が設けられていることを特
徴とする、請求項1記載の車両。 - 【請求項3】 前記左右の動力伝達系の各入力側に増速
機構が設けられており、且つ前記左右の各動力伝達系
が、前記増速機構を介して前記各出力軸から左右の走行
装置の内側へ略水平に延び、さらに各走行装置の内側で
下方に延びていることを特徴とする請求項2記載の車
両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26660192A JPH0687340A (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | 無段変速装置付き車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26660192A JPH0687340A (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | 無段変速装置付き車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0687340A true JPH0687340A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=17433083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26660192A Pending JPH0687340A (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | 無段変速装置付き車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0687340A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1260402A1 (en) * | 2001-05-21 | 2002-11-27 | Tecumseh Products Company | Powertrain module for zero turn radius vehicle |
US6805218B2 (en) | 2000-10-30 | 2004-10-19 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Motorized vehicle |
-
1992
- 1992-09-09 JP JP26660192A patent/JPH0687340A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6805218B2 (en) | 2000-10-30 | 2004-10-19 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Motorized vehicle |
EP1260402A1 (en) * | 2001-05-21 | 2002-11-27 | Tecumseh Products Company | Powertrain module for zero turn radius vehicle |
US6779615B2 (en) | 2001-05-21 | 2004-08-24 | Tecumseh Products Company | Powertrain module for zero turn radius vehicle |
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