JPH0687294B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JPH0687294B2 JPH0687294B2 JP60092189A JP9218985A JPH0687294B2 JP H0687294 B2 JPH0687294 B2 JP H0687294B2 JP 60092189 A JP60092189 A JP 60092189A JP 9218985 A JP9218985 A JP 9218985A JP H0687294 B2 JPH0687294 B2 JP H0687294B2
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- binder
- recording medium
- vinyl chloride
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は磁気記録媒体に関し、特にビデオテープ、オー
デイオテープ、コンピユーターテープフロツピーデイス
ク等の磁気記録媒体の結合剤に関するものである。
デイオテープ、コンピユーターテープフロツピーデイス
ク等の磁気記録媒体の結合剤に関するものである。
(従来の技術) 従来、磁気記録媒体に使用されている結合剤は、たとえ
ば塩酢ビ系樹脂単独、あるいは、セルロール誘導体、ア
クリル系樹脂(アクリル酸或いはメタアクリル酸とその
エステルの共重合体)、ポリウレタン樹脂、塩化ビニリ
デン共重合体、合成ゴム、およびポリエステル等から選
択される一種以上のポリマーと塩酢ビ系樹脂との混合
物、更に、この混合物にポリイソシアネートを併用して
塗膜を硬化させる型等が知られている。
ば塩酢ビ系樹脂単独、あるいは、セルロール誘導体、ア
クリル系樹脂(アクリル酸或いはメタアクリル酸とその
エステルの共重合体)、ポリウレタン樹脂、塩化ビニリ
デン共重合体、合成ゴム、およびポリエステル等から選
択される一種以上のポリマーと塩酢ビ系樹脂との混合
物、更に、この混合物にポリイソシアネートを併用して
塗膜を硬化させる型等が知られている。
しかしながら、上記したような結合剤を有するビデオテ
ープは、塩酢ビ系樹脂が含有されている為、その結合剤
から塩酸が生成放出され、あるいは遊離酸の作用により
ビデオデツキの走行系やパーマロイヘツドあるいはメタ
ル磁性体を腐食するという重大な欠点があつた。また、
塩酢ビ系樹脂を含まない結合剤は、比較的価格が高いと
いう不利な点があつた。
ープは、塩酢ビ系樹脂が含有されている為、その結合剤
から塩酸が生成放出され、あるいは遊離酸の作用により
ビデオデツキの走行系やパーマロイヘツドあるいはメタ
ル磁性体を腐食するという重大な欠点があつた。また、
塩酢ビ系樹脂を含まない結合剤は、比較的価格が高いと
いう不利な点があつた。
(発明が解決しようとする問題点) 上記したように、ビデオテープのような磁気記録媒体の
結合剤として、塩酢ビ系樹脂を基剤として他の樹脂と混
合して調製したものを使用すると経済的には優利である
が、ビデオデツキの走行系やパーマロイヘツドあるいは
メタル磁性体を腐食するばかりでなく、強磁性微粉末の
この結合剤への分散性が悪化し、クロマS/Nの特性を劣
化させるという問題があつた。加えて、ビデオテープの
他の特性、たとえば走行性、スチルライフ等を十分満足
するとは言えなかつた。
結合剤として、塩酢ビ系樹脂を基剤として他の樹脂と混
合して調製したものを使用すると経済的には優利である
が、ビデオデツキの走行系やパーマロイヘツドあるいは
メタル磁性体を腐食するばかりでなく、強磁性微粉末の
この結合剤への分散性が悪化し、クロマS/Nの特性を劣
化させるという問題があつた。加えて、ビデオテープの
他の特性、たとえば走行性、スチルライフ等を十分満足
するとは言えなかつた。
従つて本発明の目的は、特に高温高湿下に於いて脱塩酸
あるいは遊離酸の作用によるVTR走行系の錆の防止に役
立つテープ結合剤を提供することにある。また本発明の
他の目的は、強磁性微粉末の高分散性が得られクロマS/
Nの優れたテープ結合剤を提供することにある。更に、
本発明の目的は、走行が安定で長時間安定画面の得ら
れ、かつビデオ出力の良好な、ドロツプアウトの少ない
良好な諸特性を与えるテープ結合剤を提供することにあ
る。
あるいは遊離酸の作用によるVTR走行系の錆の防止に役
立つテープ結合剤を提供することにある。また本発明の
他の目的は、強磁性微粉末の高分散性が得られクロマS/
Nの優れたテープ結合剤を提供することにある。更に、
本発明の目的は、走行が安定で長時間安定画面の得ら
れ、かつビデオ出力の良好な、ドロツプアウトの少ない
良好な諸特性を与えるテープ結合剤を提供することにあ
る。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点は、非磁性支持体上に強磁性微粉末を結合剤
中に分散せしめた磁性層を設けてなる磁気記録媒体にお
いて、該結合剤が0.1〜2.0wt%の-SO3M基(Mは、Li、
Na、Kを表わす)、および0.2〜2.7wt%のエポキシ基を
有する数平均分子量15,000〜60,000の塩化ビニル系樹
脂、数平均分子量2万〜10万のポリウレタン樹脂、なら
びにイソシアネート基を複数有する分子量150〜2000の
ポリイソシアネートを含有し、更に前記磁性層は脂肪酸
と脂肪酸エステルを含有することを特長とする磁気記録
媒体により解決され、前記諸目的を達成することができ
る。
中に分散せしめた磁性層を設けてなる磁気記録媒体にお
いて、該結合剤が0.1〜2.0wt%の-SO3M基(Mは、Li、
Na、Kを表わす)、および0.2〜2.7wt%のエポキシ基を
有する数平均分子量15,000〜60,000の塩化ビニル系樹
脂、数平均分子量2万〜10万のポリウレタン樹脂、なら
びにイソシアネート基を複数有する分子量150〜2000の
ポリイソシアネートを含有し、更に前記磁性層は脂肪酸
と脂肪酸エステルを含有することを特長とする磁気記録
媒体により解決され、前記諸目的を達成することができ
る。
すなわち、本発明は、上記所定量の-SO3M基により強磁
性微粉末と吸着しやすく分散性が改良されると共に所定
量のエポキシ基が高温高湿下における脱塩酸による錆防
止に役立ち、かつ数平均分子量15,000〜60,000の塩化ビ
ニル系樹脂を用いることにより強磁性微粉末の高分散性
と、硬いことによる耐久性確保が図れる。更に数平均分
子量2万〜10万のポリウレタン樹脂を併用することによ
り、靱性が高く、しなやかさを付与でき、また、分子量
150〜2000のポリイソシアネートを併用することによ
り、適度な3次元網状構造が磁性層に形成され、極めて
平滑でかつ強靱な磁性塗膜が得られる。このような高分
散性にしたことにより達成された平滑な磁性層はμ値が
上昇しやすいが、脂肪酸及び脂肪酸エステルを組み合わ
せて用いることにより、顕著にビデオ走行性及びスチル
ライフが達成されるのである。
性微粉末と吸着しやすく分散性が改良されると共に所定
量のエポキシ基が高温高湿下における脱塩酸による錆防
止に役立ち、かつ数平均分子量15,000〜60,000の塩化ビ
ニル系樹脂を用いることにより強磁性微粉末の高分散性
と、硬いことによる耐久性確保が図れる。更に数平均分
子量2万〜10万のポリウレタン樹脂を併用することによ
り、靱性が高く、しなやかさを付与でき、また、分子量
150〜2000のポリイソシアネートを併用することによ
り、適度な3次元網状構造が磁性層に形成され、極めて
平滑でかつ強靱な磁性塗膜が得られる。このような高分
散性にしたことにより達成された平滑な磁性層はμ値が
上昇しやすいが、脂肪酸及び脂肪酸エステルを組み合わ
せて用いることにより、顕著にビデオ走行性及びスチル
ライフが達成されるのである。
本発明に用いられる塩化ビニル系樹脂とは、塩化ビニル
と重合可能な他のモノマー、たとえば酢酸ビニル、塩化
ビニリデン、アクリロニトリル、スチレン、アクリル酸
エステル等との共重合体であり、このポリマーに-SO3M
基、およびエポキシ基が結合される。この塩化ビニル系
樹脂の数平均分子量は15,000〜60,000の範囲が必要であ
る。数平均分子量1,500未満では、磁性層の硬度が維持
できず、耐久性に劣る。また、数平均分子量60,000より
大きいと硬くなりすぎ、磁性層が脆くなる。またこの樹
脂の塩化ビニル含量は、80〜90wt%、他の共重合可能な
組成分20〜10wt%が好ましい。また、-SO3M基は塩化ビ
ニル系樹脂に対して0.1〜2.0wt%が、塩化ビニル系樹脂
に結合される。エポキシ基は塩化ビニル系樹脂に対して
0.2〜2.7wt%、好ましくは、0.7〜2.2wt%が塩化ビニル
系樹脂に結合される。
と重合可能な他のモノマー、たとえば酢酸ビニル、塩化
ビニリデン、アクリロニトリル、スチレン、アクリル酸
エステル等との共重合体であり、このポリマーに-SO3M
基、およびエポキシ基が結合される。この塩化ビニル系
樹脂の数平均分子量は15,000〜60,000の範囲が必要であ
る。数平均分子量1,500未満では、磁性層の硬度が維持
できず、耐久性に劣る。また、数平均分子量60,000より
大きいと硬くなりすぎ、磁性層が脆くなる。またこの樹
脂の塩化ビニル含量は、80〜90wt%、他の共重合可能な
組成分20〜10wt%が好ましい。また、-SO3M基は塩化ビ
ニル系樹脂に対して0.1〜2.0wt%が、塩化ビニル系樹脂
に結合される。エポキシ基は塩化ビニル系樹脂に対して
0.2〜2.7wt%、好ましくは、0.7〜2.2wt%が塩化ビニル
系樹脂に結合される。
また、-SO3M基のMはLi,Na,Kから選択されるが、なか
でも-SO3Naが最も好ましい。
でも-SO3Naが最も好ましい。
本発明において、結合剤として塩化ビニル系樹脂と共に
ポリウレタン樹脂を使用する。
ポリウレタン樹脂を使用する。
本発明に使用されるポリウレタン樹脂はイソシアネート
類どうし、あるいは、これと反応、結合してポリマーを
形成し得る官能基を有する化合物との重合体であれば、
低分子でも高分子でもよく任意に選択して使用できる。
好ましいポリウレタン樹脂としては、フタル酸、アジピ
ン酸などの有機二塩基酸とエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブチレングリコールなどのグリコール
類、トレメチロールプロパン、ヘキサントリオール、ペ
ンタエリスリトールなどの多価アルコールとの反応によ
つて得られる。好ましくは、平均分子量600〜3000の反
応性ポリエステルを単独、又は混合して、;又は、プロ
ピレンオキサイド、エチレンオキサイドなどを反応して
得られる。好ましくは、平均分子量600〜3000の反応性
ポリエーテルを、単独又は混合してトリレンジイソシア
ネート、4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネートなどのイソシアネート
類と反応して得られるポリエステルポリウレタン樹脂、
又はポリエーテルポリウレタン樹脂を単独又は混合、あ
るいはそれらを結合して用いてもよく、それらポリウレ
タン樹脂の数平均分子量は2万〜10万である。2万より
小さくても、また、10万より大きくても、ポリウレタン
樹脂の本来持っているしなやかさ、優れた靱性が失われ
る。また、塩化ビニル系樹脂との相溶性が劣化する。ま
た、塩化ビニル系樹脂とそれらポリウレタン樹脂との配
合割合は、重量比で95〜50:5〜50が好ましい。更に、結
合剤としてイソシアネート基を複数有する低分子ポリイ
ソシアネート化合物、分子量150〜2000を含有させるこ
とにより、磁性層内に三次元網目構造を形成せしめて物
理強度的に更に優れたものとすることができ、この低分
子量ポリイソシアネート化合物の添加量は、全結合剤量
の5wt%〜100wt%が好ましい。低分子ポリイソシアネー
ト化合物とは、イソシアネート基を複数有しているイソ
シアネート単量体、およびそれらの多量体、あるいはそ
れら単量体または多量体と、たとえば前記多価アルコー
ルのような化合物とのアダクト体を包含する。イソシア
ネート単量体として、たとえば、エタンジイソシアネー
ト、2,2,4−トリメチルペンタンジイソシアネート、w,
w′−ジイソシアネート−1,3−ジメチルベンゾール、w,
w′−ジイソシアネート−1,2−ジメチルシクロヘキサン
ジイソシアネート、ナフタリン−1,4−ジイソシアネー
ト、トリフエニルメタン−4,4′,4″−トリイソシアネ
ート等が挙げられる。
類どうし、あるいは、これと反応、結合してポリマーを
形成し得る官能基を有する化合物との重合体であれば、
低分子でも高分子でもよく任意に選択して使用できる。
好ましいポリウレタン樹脂としては、フタル酸、アジピ
ン酸などの有機二塩基酸とエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブチレングリコールなどのグリコール
類、トレメチロールプロパン、ヘキサントリオール、ペ
ンタエリスリトールなどの多価アルコールとの反応によ
つて得られる。好ましくは、平均分子量600〜3000の反
応性ポリエステルを単独、又は混合して、;又は、プロ
ピレンオキサイド、エチレンオキサイドなどを反応して
得られる。好ましくは、平均分子量600〜3000の反応性
ポリエーテルを、単独又は混合してトリレンジイソシア
ネート、4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネートなどのイソシアネート
類と反応して得られるポリエステルポリウレタン樹脂、
又はポリエーテルポリウレタン樹脂を単独又は混合、あ
るいはそれらを結合して用いてもよく、それらポリウレ
タン樹脂の数平均分子量は2万〜10万である。2万より
小さくても、また、10万より大きくても、ポリウレタン
樹脂の本来持っているしなやかさ、優れた靱性が失われ
る。また、塩化ビニル系樹脂との相溶性が劣化する。ま
た、塩化ビニル系樹脂とそれらポリウレタン樹脂との配
合割合は、重量比で95〜50:5〜50が好ましい。更に、結
合剤としてイソシアネート基を複数有する低分子ポリイ
ソシアネート化合物、分子量150〜2000を含有させるこ
とにより、磁性層内に三次元網目構造を形成せしめて物
理強度的に更に優れたものとすることができ、この低分
子量ポリイソシアネート化合物の添加量は、全結合剤量
の5wt%〜100wt%が好ましい。低分子ポリイソシアネー
ト化合物とは、イソシアネート基を複数有しているイソ
シアネート単量体、およびそれらの多量体、あるいはそ
れら単量体または多量体と、たとえば前記多価アルコー
ルのような化合物とのアダクト体を包含する。イソシア
ネート単量体として、たとえば、エタンジイソシアネー
ト、2,2,4−トリメチルペンタンジイソシアネート、w,
w′−ジイソシアネート−1,3−ジメチルベンゾール、w,
w′−ジイソシアネート−1,2−ジメチルシクロヘキサン
ジイソシアネート、ナフタリン−1,4−ジイソシアネー
ト、トリフエニルメタン−4,4′,4″−トリイソシアネ
ート等が挙げられる。
更に、本発明の諸特性に悪影響を及ぼさない範囲(全結
合剤量に対して1〜1.5wt%)で、前記した塩化ビニル
系樹脂、およびポリウレタン樹脂以外の他のポリマーを
結合剤として添加することができる。
合剤量に対して1〜1.5wt%)で、前記した塩化ビニル
系樹脂、およびポリウレタン樹脂以外の他のポリマーを
結合剤として添加することができる。
このようなポリマーとして、例えばアクリロニトリル−
ブタジエンコポリマー、スチレン−ブタジエンコポリマ
ー等のゴム系ポリマー、セルロースナイトレート、セル
ロースアセテート等のセルロース誘導体などが挙げられ
る。
ブタジエンコポリマー、スチレン−ブタジエンコポリマ
ー等のゴム系ポリマー、セルロースナイトレート、セル
ロースアセテート等のセルロース誘導体などが挙げられ
る。
上記結合剤は、通常用いられる溶剤により、従来公知の
強磁性微粉末を分散させるが、この時更に、通常用いら
れる各種添加剤、たとえば、分散剤、潤滑剤、研磨剤、
帯電防止剤等を添加併用することができる。この磁性分
散物は、通常用いられている支持体上に公知の方法によ
り塗設される。
強磁性微粉末を分散させるが、この時更に、通常用いら
れる各種添加剤、たとえば、分散剤、潤滑剤、研磨剤、
帯電防止剤等を添加併用することができる。この磁性分
散物は、通常用いられている支持体上に公知の方法によ
り塗設される。
上記強磁性微粉末としては、強磁性酸化鉄、強磁性二酸
化クロム、強磁性合金粉末などが使用できる。強磁性酸
化鉄には、Cr,Mn,Co,Ni,Zn等の2価の金属が含有されて
いてもよく、添加量は通常0〜10原子%の範囲である。
強磁性二酸化クロムはCrO2およびこれに、Na,K,Ti,V,M
n,Fe,Co,Ni,Te,Ru,Sn,Ce,Pbなどの金属、P,Sb,Teなどの
半導体、またはこれらの金属の酸化物を0〜20wt%含有
したCrO2が使用される。
化クロム、強磁性合金粉末などが使用できる。強磁性酸
化鉄には、Cr,Mn,Co,Ni,Zn等の2価の金属が含有されて
いてもよく、添加量は通常0〜10原子%の範囲である。
強磁性二酸化クロムはCrO2およびこれに、Na,K,Ti,V,M
n,Fe,Co,Ni,Te,Ru,Sn,Ce,Pbなどの金属、P,Sb,Teなどの
半導体、またはこれらの金属の酸化物を0〜20wt%含有
したCrO2が使用される。
分散剤としては、カプリル酸、ラウリン酸、ステアロー
ル酸等の炭素数12〜18個の脂肪酸、またはこれら脂肪酸
のアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、あるいは、
これら脂肪酸のエステル、アミド、等が用いられる。潤
滑剤としては、前記脂肪酸に加え、シリコンオイル、グ
ラフアイト、二硫化モリブデン、などが使用されるが、
この中で脂肪酸と脂肪酸エステルは必須である。脂肪酸
と脂肪酸エステルを組み合わせて用いることにより、ビ
デオ出力、S/Nが改良されると共に特にビデオ走行性、
スチルライフが改良される。研磨剤としては、溶融アル
ミナ、炭化ケイ素、コランダム、等が使用できる。帯電
防止剤としては、カーボンブラツクなどの導電性微粉
末、サポニン等の界面活性剤が使用される。
ル酸等の炭素数12〜18個の脂肪酸、またはこれら脂肪酸
のアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、あるいは、
これら脂肪酸のエステル、アミド、等が用いられる。潤
滑剤としては、前記脂肪酸に加え、シリコンオイル、グ
ラフアイト、二硫化モリブデン、などが使用されるが、
この中で脂肪酸と脂肪酸エステルは必須である。脂肪酸
と脂肪酸エステルを組み合わせて用いることにより、ビ
デオ出力、S/Nが改良されると共に特にビデオ走行性、
スチルライフが改良される。研磨剤としては、溶融アル
ミナ、炭化ケイ素、コランダム、等が使用できる。帯電
防止剤としては、カーボンブラツクなどの導電性微粉
末、サポニン等の界面活性剤が使用される。
塗布溶媒に使用する有機溶媒としては、アセトン等のケ
トン系、酢酸エチルなどのエステル系、ベンゼン等のタ
ール系、メチレンクロライド等の塩素化炭化水素系等が
ある。
トン系、酢酸エチルなどのエステル系、ベンゼン等のタ
ール系、メチレンクロライド等の塩素化炭化水素系等が
ある。
強磁性微粉末と結合剤の重量比は100:13〜15、好ましく
は、100:17〜30である。溶媒の量は磁性粉末の3.5〜4.5
倍である。バインダー100重量部に対して分散剤は0.5〜
20重量部、潤滑剤は0.2〜20重量部、研磨剤は0.5〜20重
量部、帯電防止剤として使用する界面活性剤は0〜3重
量部、同じく導電性微粉末は0.2〜20重量部である。
は、100:17〜30である。溶媒の量は磁性粉末の3.5〜4.5
倍である。バインダー100重量部に対して分散剤は0.5〜
20重量部、潤滑剤は0.2〜20重量部、研磨剤は0.5〜20重
量部、帯電防止剤として使用する界面活性剤は0〜3重
量部、同じく導電性微粉末は0.2〜20重量部である。
磁性粉末および前述の結合剤、上記添加剤は混練されて
磁性塗料とされ、非磁性支持体、たとえば、ポリエステ
ル類、ポリオレフイン類、セルロース誘導体等に塗設さ
れる。塗布厚は通常乾燥厚みで1〜18μmとするのが良
いが、磁気記録媒体の用途、形状(フイルム、テープ、
シートなど)規格などによつて決定される。
磁性塗料とされ、非磁性支持体、たとえば、ポリエステ
ル類、ポリオレフイン類、セルロース誘導体等に塗設さ
れる。塗布厚は通常乾燥厚みで1〜18μmとするのが良
いが、磁気記録媒体の用途、形状(フイルム、テープ、
シートなど)規格などによつて決定される。
乾燥温度および時間は、溶剤の種類、塗布液中の量およ
び残存量によつても異なるが、一般に40℃〜100℃で、
通常、乾燥の進行に伴つて温度を除々に上昇させ、時間
は5秒〜3分程度である。
び残存量によつても異なるが、一般に40℃〜100℃で、
通常、乾燥の進行に伴つて温度を除々に上昇させ、時間
は5秒〜3分程度である。
乾燥後、磁気記録媒体はロール等に一旦巻きとつてよい
が、通常は巻き取ることなくカレンダー処理を行う方が
S/N向上の為には好ましい。カレンダーによる処理条件
は、テープの種類によつて任意に設定されるが、通常カ
レンダーロールのニツプ圧は線圧で80〜300kg/cm、好ま
しくは100〜240kg/cm、テープの搬送速度は30〜200m/
分、好ましくは、60〜150m/分、ロール温度は25〜120
℃、好ましくは、45〜80℃の範囲で設定される。
が、通常は巻き取ることなくカレンダー処理を行う方が
S/N向上の為には好ましい。カレンダーによる処理条件
は、テープの種類によつて任意に設定されるが、通常カ
レンダーロールのニツプ圧は線圧で80〜300kg/cm、好ま
しくは100〜240kg/cm、テープの搬送速度は30〜200m/
分、好ましくは、60〜150m/分、ロール温度は25〜120
℃、好ましくは、45〜80℃の範囲で設定される。
(実施例) 上記(A)〜(F)組成物を10時間混練分散した後、7
部のトリイソシアネート化合物(3モルのトリレンジイ
ソシアネートと1モルのトリメチロールプロパンのアダ
クト体で分子量656の固形分75wt%酢酸エチル溶液:バ
イエルA・G社製デスモジユールL−75)を加え1時間
高速剪断分散して磁性塗料とした。
部のトリイソシアネート化合物(3モルのトリレンジイ
ソシアネートと1モルのトリメチロールプロパンのアダ
クト体で分子量656の固形分75wt%酢酸エチル溶液:バ
イエルA・G社製デスモジユールL−75)を加え1時間
高速剪断分散して磁性塗料とした。
上記磁性塗料を厚さ14μmのポリエチレンテレフタレー
トフイルム上の片面に乾燥厚さ5μとなる様に塗布乾燥
し、後にスーパーカレンダーロールにて平滑処理し1/2
吋巾にスリツトし、ビデオ用メタルテープを作つた。得
られたテープをそれぞれ試料#1〜#14とし、下記の試
験を行ない、テープの諸特性、およびパーマロイヘツド
の腐蝕性を評価した。その結果を表−2に示した。ま
た、比較例として上記組成物(B)のかわりに表−1の
#15であるVMCH(重量%比が塩化ビニル:酢酸ビニル:
マレイン酸=86:13:1)に変えた以外は試料#1〜#14
と同一条件で試料#15を調製した。
トフイルム上の片面に乾燥厚さ5μとなる様に塗布乾燥
し、後にスーパーカレンダーロールにて平滑処理し1/2
吋巾にスリツトし、ビデオ用メタルテープを作つた。得
られたテープをそれぞれ試料#1〜#14とし、下記の試
験を行ない、テープの諸特性、およびパーマロイヘツド
の腐蝕性を評価した。その結果を表−2に示した。ま
た、比較例として上記組成物(B)のかわりに表−1の
#15であるVMCH(重量%比が塩化ビニル:酢酸ビニル:
マレイン酸=86:13:1)に変えた以外は試料#1〜#14
と同一条件で試料#15を調製した。
(a)ビデオ出力 基準テープをOαBにした時の4MHZの出力(基準テー
プ:富士写真フイルムKK製VHSテープ、測定法:松下電
器KK製NV−6600型)。
プ:富士写真フイルムKK製VHSテープ、測定法:松下電
器KK製NV−6600型)。
(b)S/N比 視感補正を行なつた10K〜4MHZのS/N比(測定機:松下電
器KK製NV−6600型)。
器KK製NV−6600型)。
(c)ビデオ走行性 市販のビデオカセツトデツキ(VHSタイプ)50台を使用
し、25℃、50%RH及び40℃、80%RHで走行テストを行な
い、ジツター及びスキユーを評価した。
し、25℃、50%RH及び40℃、80%RHで走行テストを行な
い、ジツター及びスキユーを評価した。
A…ジツター及びスキユーともなし。
B…ジツターもしくはスキユーが時々生じるがほぼ問題
なし。
なし。
C…ジツターもしくはスキユーがかなりひんぱんに生じ
問題あり。
問題あり。
(d)D.O.(ドロツプアウト)増加 ビデオ走行性の測定時にD.O.の増加を同時に測定した。
A…増加10ケ/分未満 B…増加20ケ/分未満 C…増加30ケ/分未満 D…増加30ケ/分以上 (e)スチルライフ スチルモードで再生を行ない、画面に著しい欠陥が生じ
RF出力が1/3以下になるまでの時間(分)(測定機:松
下電器KK製NV−6600型)。
RF出力が1/3以下になるまでの時間(分)(測定機:松
下電器KK製NV−6600型)。
(f)パーマロイヘツドの腐蝕性 60℃85%RHの雰囲気中でパーマロイヘツドにテープを接
触させて1週間放置し、ヘツドの腐蝕性の変化を200倍
の顕微鏡で観察した。
触させて1週間放置し、ヘツドの腐蝕性の変化を200倍
の顕微鏡で観察した。
○……腐食が見られなかつた ×……腐食が見られた 上記表−1およひ表−2よりスルホンソーダ基を含有し
ない塩化ビニル系樹脂を用いた試料7,14,15,16はビデオ
出力、S/N比が劣る。また、エポキシ基を含有しない同
樹脂を用いた試料12,13,14,15,16はパーマロイヘツドの
腐蝕が起こり、S/N比が劣り、同試料12,13,14,15はD.O.
増加が多い。一方、本発明の試料は上表より明らかなよ
うに諸特性に優れ、パーマロイヘツドの腐食が見られな
かつた。
ない塩化ビニル系樹脂を用いた試料7,14,15,16はビデオ
出力、S/N比が劣る。また、エポキシ基を含有しない同
樹脂を用いた試料12,13,14,15,16はパーマロイヘツドの
腐蝕が起こり、S/N比が劣り、同試料12,13,14,15はD.O.
増加が多い。一方、本発明の試料は上表より明らかなよ
うに諸特性に優れ、パーマロイヘツドの腐食が見られな
かつた。
(発明の効果) 本発明の磁気記録媒体であるビデオテープを用いること
により、VTR走行系の腐食を効果的に防止することがで
き、かつビデオ諸特性の良好な画像を得ることができ
る。
により、VTR走行系の腐食を効果的に防止することがで
き、かつビデオ諸特性の良好な画像を得ることができ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】非磁性支持体上に強磁性微粉末を結合剤中
に分散せしめた磁性層を設けてなる磁気記録媒体におい
て、該結合剤が0.1〜2.0wt%の-SO3M基(Mは、Li、N
a、Kを表わす)、および0.2〜2.7wt%のエポキシ基を
有する数平均分子量15,000〜60,000の塩化ビニル系樹
脂、数平均分子量2万〜10万のポリウレタン樹脂、なら
びにイソシアネート基を複数有する分子量150〜2000の
ポリイソシアネートを含有し、更に前記磁性層は脂肪酸
と脂肪酸エステルを含有することを特徴とする磁気記録
媒体。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60092189A JPH0687294B2 (ja) | 1985-05-01 | 1985-05-01 | 磁気記録媒体 |
US06/857,872 US4798755A (en) | 1985-05-01 | 1986-05-01 | Magnetic recording medium |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60092189A JPH0687294B2 (ja) | 1985-05-01 | 1985-05-01 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61253627A JPS61253627A (ja) | 1986-11-11 |
JPH0687294B2 true JPH0687294B2 (ja) | 1994-11-02 |
Family
ID=14047486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60092189A Expired - Lifetime JPH0687294B2 (ja) | 1985-05-01 | 1985-05-01 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0687294B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2645648B2 (ja) * | 1985-11-18 | 1997-08-25 | コニカ株式会社 | 磁気記録媒体 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5139081A (ja) * | 1974-09-28 | 1976-04-01 | Nippon Steel Corp | Ondokeisokuho |
JPS555170A (en) * | 1978-06-28 | 1980-01-16 | Nippon Steel Corp | Low hydrogen type covered arc welding electrode for low temperature steel |
JPS57109129A (en) * | 1980-12-26 | 1982-07-07 | Sony Corp | Magnetic recording medium |
JPS57179946A (en) * | 1981-04-28 | 1982-11-05 | Fuji Photo Film Co Ltd | Magnetic recording medium |
JPS598127A (ja) * | 1982-07-05 | 1984-01-17 | Sony Corp | 磁気記録媒体 |
JPS5994230A (ja) * | 1982-11-19 | 1984-05-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気記録媒体 |
JPS59108023A (ja) * | 1982-12-14 | 1984-06-22 | Dainippon Ink & Chem Inc | 熱硬化性ポリウレタン樹脂組成物 |
JPS60238309A (ja) * | 1984-05-11 | 1985-11-27 | Nippon Zeon Co Ltd | 磁性塗料用樹脂 |
-
1985
- 1985-05-01 JP JP60092189A patent/JPH0687294B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5139081A (ja) * | 1974-09-28 | 1976-04-01 | Nippon Steel Corp | Ondokeisokuho |
JPS555170A (en) * | 1978-06-28 | 1980-01-16 | Nippon Steel Corp | Low hydrogen type covered arc welding electrode for low temperature steel |
JPS57109129A (en) * | 1980-12-26 | 1982-07-07 | Sony Corp | Magnetic recording medium |
JPS57179946A (en) * | 1981-04-28 | 1982-11-05 | Fuji Photo Film Co Ltd | Magnetic recording medium |
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JPS5994230A (ja) * | 1982-11-19 | 1984-05-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気記録媒体 |
JPS59108023A (ja) * | 1982-12-14 | 1984-06-22 | Dainippon Ink & Chem Inc | 熱硬化性ポリウレタン樹脂組成物 |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61253627A (ja) | 1986-11-11 |
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