JPH0686970B2 - 製氷機の保護装置 - Google Patents

製氷機の保護装置

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JPH0686970B2
JPH0686970B2 JP1405886A JP1405886A JPH0686970B2 JP H0686970 B2 JPH0686970 B2 JP H0686970B2 JP 1405886 A JP1405886 A JP 1405886A JP 1405886 A JP1405886 A JP 1405886A JP H0686970 B2 JPH0686970 B2 JP H0686970B2
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康 木下
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松下冷機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、貯水タンク内の製氷水を冷凍装置を構成する
製氷部材にポンプ装置にて循環し製氷部材に氷塊を生成
する自動製氷機に関し、特に製氷水の水漏の検出、保護
に係わるものである。
従来の技術 従来の製氷機の一例について以下図面を参照しながら説
明する。第3図は従来の製氷機の構造を第4図はその動
作のフローチャートを示しており、1は断熱壁にて形成
されている製氷機本体であり、製氷室2と機械室3から
構成され、製氷室2内には蒸発器4を具備する製氷部材
5が傾斜設置され、また製氷水を貯留する貯水タンク6
及びこの貯水タンク6内に循環ポンプ装置7を装設して
流水循環式製氷系統が構成されている。前記製氷部材5
の下方に貯氷室8及び離氷後の板氷を受け所定の大きさ
の氷塊に切断する板氷切断用ヒータ装置9を設けてい
る。また機械室3には蒸発器4と共に冷凍回路を形成す
る電動圧縮機10及び凝縮器11を配置している。12は凝縮
器11の空冷用ファン及びそのモータである。また13は前
記貯氷室8内の所定氷量を検出する感温部をもった貯氷
量検出装置で、氷塊の接触温度を感知して製氷運転を停
止する様に設けられている。14は水源に接続された給水
管路15を電気的に開閉し貯水タンク6内に製氷水を導入
する給水装置としての給水弁である。貯水タンク6内に
は、所定水位を維持する排水パイプ16と、上位レベルの
水位17を検出する上位水位検出装置18と下位レベルの水
位19を検出する下位水位検出装置20が配設されている。
21は製氷部材5に生成した氷を離氷する際、蒸発器4に
電動圧縮機10より流すホットガスを電気的に制御する電
磁弁である。22は製氷部材5に密着させてこの製氷部材
5の所定温度を検出することにより離氷を検知する離氷
検出装置である。
次にその動作について説明する。まず貯水タンク6内に
製氷水を満水にした状態より製氷が開始され、製氷部材
5に氷が生成されるにつれ貯水タンク6内の水位が低下
し上位水位17に達すると上位水位検出装置18が動作す
る。さらに氷が生成され水位が低下し、所定氷厚にセッ
トされている下位水位19に達すると下位水位検出装置20
が動作し製氷サイクルを停止させ離氷サイクルに切換
る。離氷サイクルでは電磁弁21の切換りによりホットガ
スが、蒸発器4に流れ製氷部材5に生成した板氷を離氷
すると共に、給水弁14により製氷水が貯水タンク6に供
給される。製氷水は貯水タンク6の上位水位17に達する
と一定量オーバフローさせた後供給が停止される。この
とき貯水タンク内6水位は排水パイプ16により一定水位
となっている。製氷部材5より板氷が離氷し製氷部材5
が所定温度に達すると離氷検出装置22が動作し離氷を停
止させ製氷サイクルに切換る。離氷された板氷は製氷部
材5の下部に設けられた板氷切断用ヒータ装置9により
切断され貯氷室8に貯えられる。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記の構成の製氷機では、板氷切断用ヒー
タ装置の断線等により板氷が切断されず板氷切断用ヒー
タ装置上に重なりやがて製氷部材より水漏れが発生した
場合でも保護することができず、また、製氷機の使用者
に警告することもないため、貯氷されている氷が濡れた
水により溶けたり、また水の漏れ方により製氷機本体外
に水が漏れ製氷機周辺までぬらしてしまうという問題点
が発生していた。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するため本発明では、貯水タンク内に
上位レベルの水位を検出する上位水位検出装置と下位レ
ベルの水位を検出する下位水位検出装置と、製氷サイク
ル中に上記上位水位検出装置の動作から下位水位検出装
置の動作までの製氷時間をカウントするカウンターと、
このカウンターによりカウントされた製氷時間とあらか
じめ記憶させた時間を比較する比較器とを備え、この比
較器の結果により製氷時間が前記あらかじめ記憶させた
時間以下の場合、製氷運転を停止するようにしたもので
ある。
作用 本発明は上述した構成により、製氷部材等の水循環系統
よりの水漏れが発生した場合、その水漏れを検知し、製
氷運転を停止させ、それ以上の水漏れを発生させないよ
うにして、貯氷された氷を溶けないようにし、また製氷
機本体外に水が漏れないようにしたものである。
実施例 以下本発明の一実施例の製氷機の保護装置について、図
面を参照しながら説明する。なお製氷機本体の制御装置
を除いた構成は従来と同じなので説明は省略する。
第1図,第2図は本発明の製氷機の保護装置を示すブロ
ック線図及びフローチャートで、その主要部分はマイク
ロコンピュータ(CPU)23にて構成されている。このマ
イクロコンピュータ23には製氷機における周知のプログ
ラム(給水→製氷→離氷の動作)が記憶されるととも
に、製氷サイクル中、上位水位検出装置18の動作信号が
入力されてから下位水位検出装置20の動作信号が入力さ
れるまでの製氷時間(以後カウント時間T1という)をカ
ウントするカウンター24と、あらかじめ設定された時間
(以後設定時間T2という)を記憶させる記憶回路25と、
製氷時間T1と設定時間T2を比較する比較器26とを具備
し、その比較器26の結果、カウント時間T1≦設定時間T2
のとき製氷機のシステムを全停止させるようにマイクロ
コンピュータ23より出力させる。ここで設定時間T2は正
常な製氷動作においては必ずカウント時間T1>設定時間
T2となるように設定されている。通常製氷サイクル中に
おいて製氷部材5等より水漏れが発生した場合、急激に
貯水タンク6内の水位が低下する為、カウント時間T1
正常な製氷時間とくらべて非常に短いものとなり設定時
間T2は種々検討した結果では5〜10分が適当であること
が判明している。
また、システムを全停止させるとともに、製氷機の水漏
れを警告する警告装置を備え、製氷機の使用者に警告す
ることも可能である。
発明の効果 以上の説明からも明らかなように本発明の製氷機は、製
氷サイクル中において、上位水位検出装置の動作から下
位水位検出装置の動作までの時間をカウントし、このカ
ウント時間T1とあらかじめ記憶された設定時間T2とを比
較して、その結果カウント時間T1が設定時間T2以下の場
合、水漏れと判断しシステムを全停止させる為、水漏れ
が発生しても継続せず貯水されている氷が濡れた水によ
り溶けたり、また水の漏れ方により製氷機本体外に水が
漏れ製氷機周辺までぬらしてしまうという問題も発生し
ない。また従来から必要な上位水位検出装置、下位水位
検出装置をそのまま利用でき、別途検出部材を必要とせ
ず回路的にも簡単にできるので、コスト的にも安価に水
漏れ検知ができるという効果もあわせて有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における製氷機の水漏れ保護
装置を示すブロック線図、第2図は同保護装置の動作を
示すフローチャート、第3図は従来の製氷機の断面図、
第4図は従来の製氷機の動作を示すフローチャートであ
る。 5……製氷部材、7……循環ポンプ、6……貯水タン
ク、17……上位レベルの水位、18……上位水位検出装
置、19……下位レベルの水位、20……下位水位検出装
置、24……カウンター、26……比較器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】氷塊を生成する製氷部材と、前記製氷部材
    に製氷水を循環する循環ポンプ装置と、製氷水を貯水す
    る貯水タンクと、前記貯水タンク内に設けられ上位レベ
    ルの水位を検出する上位水位検出装置と、下位レベルの
    水位を検出する下位水位検出装置と、製氷サイクル中に
    前記上位水位検出装置の動作から下位水位検出装置の動
    作までの時間をカウントするカウンターと、このカウン
    ターによりカウントされたカウント時間とあらかじめ記
    憶させた時間を比較する比較器とを具備し、この比較器
    の結果により製氷時間が前記あらかじめ記憶させた時間
    以下の場合製氷運転を停止させる製氷機の保護装置。
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