JPH0686955A - ロールコータ - Google Patents

ロールコータ

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JPH0686955A
JPH0686955A JP26535492A JP26535492A JPH0686955A JP H0686955 A JPH0686955 A JP H0686955A JP 26535492 A JP26535492 A JP 26535492A JP 26535492 A JP26535492 A JP 26535492A JP H0686955 A JPH0686955 A JP H0686955A
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宏生 中村
Kazuo Kise
一夫 木瀬
Kazuto Ozaki
一人 尾崎
Kizashi Fukui
萌 福井
Hidekazu Wada
英一 和田
Seiji Taketo
聖司 竹藤
Hideki Adachi
秀喜 足立
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メタルロールからアプリケータロールに、圧
接による摩耗を発生しない状態で塗布液を良好に転写で
きるようにする。 【構成】 メタルロールを、少なくとも表層部分に弾性
を有するアプリケータロールから離間して作用しない非
作用位置と圧接する圧接位置とにわたって変位させると
きに、アプリケータロールの外周面とメタルロールの外
周面とが互いに接触しない状態でメタルロールの外周面
の塗布液がアプリケータロールの外周面に接触して転写
される間隔となる転写位置において停止維持し、塗布液
をアプリケータロールの外周面になじませ、しかる後
に、メタルロールをアプリケータロールに圧接し、塗布
液貯留部からメタルロールに供給される塗布液をアプリ
ケータロールに転写する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトマスク用のガラ
ス基板、液晶表示装置用のガラス基板等の角型基板に対
して、フォトレジスト液とかポリイミド樹脂とかカラー
フィルタ材などの塗布液を塗布して均一な薄膜を形成す
るために、塗布液を貯留する塗布液貯留部と、塗布液貯
留部から塗布液を供給するメタルロールと、少なくとも
表層部分に弾性を有し、メタルロールに供給された塗布
液を転写するアプリケータロールと、アプリケータロー
ルに圧接する圧接位置とそれから離間して作用しない非
作用位置とにわたって前記メタルロールを相対的に変位
するロール移動手段と、基板をアプリケータロールと相
対的に移動して、アプリケータロールを回転させて基板
の表面に塗布液を塗布する基板移動手段とを備えたロー
ルコータに関する。
【0002】
【従来の技術】上述のようなロールコータでは、メタル
ロールをアプリケータロールに対して遠近変位させ、メ
タルロールをアプリケータロールに圧接することによ
り、塗布液貯留部からメタルロールの外周面に膜状に付
着した塗布液をアプリケータロールに転写している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アプリ
ケータロールの外周面には、例えば、金属製の芯体の外
周面をブチル系ゴムなどの弾性樹脂材料で被覆し、その
表層部分に弾性を備えさせており、一方、メタルロール
は金属製で構成されており、上述したように両ロールを
圧接したときに、その間に塗布液が介在しなかったり、
また、アプリケータロールの外周面に塗布液が十分にな
じんでいなかったりすると、アプリケータロールの表層
部分の弾性樹脂材料がメタルロールによって削られ、ア
プリケータロールが摩耗して耐久性が低下するのみなら
ず、削られた弾性材料が塗布液中に混じるとともに、乾
燥後にパーティクルを発生したりして品質が低下する欠
点があった。
【0004】また、例えば、割れた基板が搬入されてき
たときとか停電などのような異常事態の発生のために両
ロールを緊急停止した場合に、アプリケータロールの外
周面にメタルロールが圧接したままに維持され、アプリ
ケータロールの外周面の表層部分が弾性変形してへこ
み、均一な薄膜を形成できなくなる欠点があった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、請求項1に係る発明のロールコータ
は、メタルロールからアプリケータロールに、圧接によ
る摩耗を発生しない状態で塗布液を良好に転写できるよ
うにすることを目的とし、また、請求項2に係る発明の
ロールコータは、メタルロールからアプリケータロール
に塗布液を一層良好に転写できるようにすることを目的
とし、そして、請求項3に係る発明のロールコータは、
異常事態の発生時におけるメタルロールのアプリケータ
ロールへの圧接を回避できるようにすることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のロ
ールコータは、上述のような目的を達成するために、塗
布液を貯留する塗布液貯留部と、塗布液貯留部から塗布
液を供給するメタルロールと、少なくとも表層部分に弾
性を有し、メタルロールに供給された塗布液を転写する
アプリケータロールと、アプリケータロールに圧接する
圧接位置とそれから離間して作用しない非作用位置とに
わたってメタルロールを相対的に変位するロール移動手
段と、基板をアプリケータロールと相対的に移動して、
アプリケータロールを回転させて基板の表面に塗布液を
塗布する基板移動手段とを備えたロールコータであっ
て、メタルロールを非作用位置から圧接位置に移動する
ときに、アプリケータロールの外周面とメタルロールの
外周面とが互いに接触しない状態でメタルロールの外周
面の塗布液がアプリケータロールの外周面に接触して転
写される間隔となる転写位置においてロール移動手段を
停止維持する間隔制御手段を設けて構成する。
【0007】また、請求項2に係る発明のロールコータ
は、上述のような目的を達成するために、アプリケータ
ロールとメタルロールとを、互いに同じ方向に回転する
ように設けて構成する。
【0008】また、請求項3に係る発明のロールコータ
は、上述のような目的を達成するために、異常状態を検
出して異常信号を出力する異常検出手段と、異常信号に
応答してメタルロールを非作用位置に強制変位するよう
にロール移動手段を作動する安全手段とを備えて構成す
る。
【0009】
【作用】請求項1に係る発明のロールコータの構成によ
れば、メタルロールを非作用位置から圧接位置に移動す
るときに、アプリケータロールの外周面に対してメタル
ロールの外周面を転写位置に停止維持させ、先ず、メタ
ルロールの外周面の塗布液をアプリケータロールの外周
面に接触して転写させ、しかる後に、圧接位置に変位さ
せ、塗布液でなじませた状態でメタルロールの外周面を
アプリケータロールの外周面に圧接することができる。
【0010】また、請求項2に係る発明のロールコータ
の構成によれば、メタルロールの外周面とアプリケータ
ロールの外周面とを、その塗布液の転写箇所において逆
方向に回転させ、メタルロールの外周面から塗布液を剥
がす状態でアプリケータロールの外周面に転写すること
ができる。
【0011】また、請求項3に係る発明のロールコータ
の構成によれば、緊急停止や停電による停止などの異常
事態の発生に際し、メタルロールを非作用位置に強制変
位させ、メタルロールがアプリケータロールに圧接した
ままで停止することを回避できる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0013】図1は、本発明に係るロールコータの実施
例を示す一部切欠全体側面図、図2はその全体平面図、
図3は要部の拡大側面図であり、基台1の上部に、水平
方向に往復移動可能に基板移動手段としての基板搬送ス
テージ2が設けられ、基台1に、その基板搬送方向下手
側の水平方向の第1の軸芯P1周りで上下揺動可能に支
持枠3が設けられるとともに、その支持枠3に、前記第
1の軸芯P1に近い箇所で水平方向の第2の軸芯P2周
りで上下揺動可能に上部支持枠4が設けられている。
【0014】上部支持枠4に、周面が平滑な金属製のメ
タルロール5と、塗布液剪断用の段差部6,6によって
周面がほぼ円弧状に形成されたメタルドクタ7とが水平
方向の軸芯周りで回転可能に並設されている。
【0015】メタルロール5の外周面とメタルドクタ7
の外周面とが所定の隙間を介して近接されるとともに、
メタルドクタ7を水平方向に変位することによって隙間
を調節可能に構成され、メタルロール5の外周面とメタ
ルドクタ7の外周面とによって塗布液貯留部8が形成さ
れるとともに、そこに貯留される塗布液の粘度等に応じ
て前述した隙間を調節するように構成されている。
【0016】塗布液貯留部8には、その先端が塗布液中
に浸入する状態で攪拌手段兼用の塗布液供給ノズル9が
設けられるとともに、この塗布液供給ノズル9が、メタ
ルロール5の長手方向と平行な姿勢で架設されたロッド
レスシリンダ(図示せず)によって移動可能に設けら
れ、その移動に伴って塗布液貯留部8に貯留された塗布
液を攪拌するとともに、塗布液貯留部8に塗布液を供給
できるように構成されている。
【0017】メタルロール5の横側方には、スクレーパ
11aとトレイ11bとが設けられ、メタルロール5の
外周面に残存付着した残留塗布液、ならびに、角型基板
Wに塗布されなかった塗布液を回収するように構成され
ている。
【0018】支持枠3の基板搬送方向上手側箇所に、外
周面の表層部分が平滑で弾性を有するブチル系ゴム製の
アプリケータロール12が水平方向の軸芯周りで回転可
能に取り付けられ、メタルロール5がアプリケータロー
ル12に対して相対的に遠近するとともに両者の近接箇
所では回転方向が逆になるように同方向に回転し、メタ
ルロール5の外周面に付着して塗布液貯留部8から供給
されてくる塗布液をアプリケータロール12に転写する
ように構成されている。
【0019】基台1の角型基板Wの搬送方向両端の一方
側に基板搬入装置13が、そして、他方側に基板搬出装
置14がそれぞれ設けられている。基板搬入装置13お
よび基板搬出装置14それぞれは、角型基板Wを載置し
て搬送する基板搬送ローラ15…と、角型基板Wを真空
吸引によって吸着保持し基台1に対して遠近する方向に
移動可能でかつ昇降可能な基板吸着アーム16とから構
成されている。
【0020】基板搬送ローラ15…それぞれにおいて、
角型基板Wの搬送方向に直交する方向での幅を規制する
鍔17が付設され、一方、基板搬入装置13において、
その搬送方向後端にストッパー18,18が設けられ、
基板搬送ローラ15…によって搬送されてきた角型基板
Wを搬送方向後端で所定の姿勢に維持させ、その角型基
板Wを基板吸着アーム16で吸着保持して上昇させ、基
板搬送ステージ2に搬入するように構成されている。
【0021】基板搬送ステージ2は、一対のガイド1
9,19と、零点検出器付の正逆転可能な電動モータ2
0で駆動回転されるネジ軸21とによって水平方向に移
動可能に基板載置ステージ22とを設けて構成されてい
る。
【0022】図4の要部の一部切欠側面図、および、図
5の要部の一部切欠正面図それぞれに示すように、支持
枠3のアプリケータロール12の長手方向両端側で、か
つ、回転中心の下方相当箇所に、被当接部材23が取り
付けられるとともに、その被当接部材23の他端側にロ
ッド24が連結され、ロッド24の下端側が基台1に摺
動可能に挿通されるとともに、そのロッド24に緩衝用
のスプリング25が介装されている。
【0023】前記被当接部材23,23それぞれに当接
して支持枠3を支持し、アプリケータロール12の最下
降位置を決めるストッパー26が、基台1に昇降のみ可
能に設けられるとともに、ストッパー26のネジ部26
aに螺合する内ネジを有するギア27が回転のみ可能に
設けられ、かつ、両ギア27,27に咬合するウォーム
ギア(図示せず)を取り付けた回転軸28に正逆転可能
な電動モータ29がベルト式伝動機構30を介して連動
連結され、アプリケータロール12を揺動軸芯P1周り
で駆動揺動し、角型基板Wの表面に対して塗布液を塗布
する塗布状態と塗布液を塗布しない非塗布状態とにアプ
リケータロール12の外周面を切り換え変位するように
構成されている。
【0024】図6の要部の一部切欠正面図、図7の要部
の一部切欠背面図(図6のA−A線断面図)、および、
図8の要部の一部切欠背面図(図6のB−B線断面図)
それぞれに示すように、支持枠3にストッパー軸31
が、その軸芯とは偏位した軸芯周りで回転可能に設けら
れるとともに、そのストッパー軸31の長手方向両端そ
れぞれに、上部支持枠4に一体の被当接部4aに当接し
て最下降位置を規制する環状ストッパー32が回転可能
に取り付けられている。
【0025】また、被当接部4aを間にした環状ストッ
パー32の上方箇所において、支持枠3にエアシリンダ
33が設けられるとともに、そのシリンダロッド33a
の先端にローラ34が取り付けられ、一方、被当接部4
aの下方に、被当接部4aに当接してそれを上方に変位
させる圧縮コイルスプリング35が設けられ、エアシリ
ンダ33の伸長に伴い、圧縮コイルスプリング35の弾
性付勢力に抗して、被当接部4aが環状ストッパー32
に当接する位置まで押し下げるようにロール移動手段が
構成され、かつ、エアシリンダ33の作動を停止するに
伴って、圧縮コイルスプリング35の弾性付勢力により
被当接部4aを押し上げ、メタルロール5をアプリケー
タロール12から離間して作用しない非作用位置に変位
できるようにロール移動手段が構成されている。
【0026】ストッパー軸31の長手方向一端側にウォ
ームギア36が取り付けられ、そのウォームギア36に
咬合するウォーム37を設けたギア軸38にパルスモー
タ39が連動連結され、一方、ストッパー軸31の長手
方向他端側にセンサーホイール40が取り付けられると
ともに、そのセンサーホイール40の回転量を検出する
センサ41が支持枠3に設けられ、前記ストッパー軸3
1を回転することにより、アプリケータロール12に対
してメタルロール5が最も接近する位置を、アプリケー
タロール12に圧接する圧接位置とそれから離間して作
用しない非作用位置との間の所望の位置に調整できるよ
うに構成されている。
【0027】図9のブロック図に示すように、スタート
スイッチ42と、メタルロール5の回転速度を設定する
メタルロール回転速度設定器43と、非常停止スイッチ
44と、停電を検出する停電検知器45とがマイクロコ
ンピュータ46に接続され、そのマイクロコンピュータ
46に、パルスモータ39と、エアシリンダ33に対す
る制御弁47とが接続されている。
【0028】マイクロコンピュータ46には、転写開始
時間算出手段48と転写終了判別手段49とから成る間
隔制御手段50と、圧接解除手段51が備えられてい
る。
【0029】前記転写開始時間算出手段48では、メタ
ルロール回転速度設定器43で設定されたメタルロール
5の回転速度に基づき、スタートスイッチ42をONし
てメタルロール5およびアプリケータロール12の回転
を開始した後、塗布液貯留部8からの塗布液がアプリケ
ータロール12に転写されるまでの時間を算出するよう
になっている。
【0030】前記転写終了判別手段49では、予め、メ
タルロール5からアプリケータロール12に転写された
塗布液がアプリケータロール12の外周面になじむ時間
(例えば、10秒など)が記憶されており、転写開始時間
算出手段48で算出された時間に塗布液がなじむ時間を
加算した転写時間が経過したかどうかを判断し、転写時
間が経過するまでは、アプリケータロール12の外周面
とメタルロール5の外周面とが互いに接触しない状態で
メタルロール5の外周面の塗布液がアプリケータロール
12の外周面に接触して転写される間隔となる転写位置
に維持するようにパルスモータ39を駆動し、転写時間
が経過した後には、パルスモータ39を駆動して、メタ
ルロール5の外周面をアプリケータロール12の外周面
に圧接する圧接位置まで変位するようになっている。
【0031】圧接解除手段51では、非常停止スイッチ
44あるいは停電検知器45のいずれかからの異常信号
に応答して指令信号を出力し、エアシリンダ33の制御
弁47を自動的に閉じてエアシリンダ33を短縮し、前
記圧縮コイルスプリング35の弾性付勢力によって上部
支持枠4を第2の軸芯周りで上方に揺動変位させ、メタ
ルロール5の外周面をアプリケータロール12の外周面
から離間する非作用位置に強制的に変位するようになっ
ている。上記異常状態の検出に伴って異常信号を出力す
る非常停止スイッチ44、停電検知器45それぞれをし
て異常検出手段と称する。また、異常信号に応答してメ
タルロール5を強制的に非作用位置に変位するように圧
接解除手段51をエアシリンダ33の制御弁47に接続
する構成をして安全手段と称する。
【0032】次に、上述マイクロコンピュータ46によ
る動作につき、図10の(a)のフローチャートを用い
て説明する。
【0033】先ず、スタートスイッチ42をONするに
伴って、メタルロール5とアプリケータロール12の回
転を開始する(S1)とともに、図11の(a)の概略
側面図に示すように、アプリケータロール12の外周面
とメタルロール5の外周面とが互いに接触しない状態で
メタルロール5の外周面の塗布液がアプリケータロール
12の外周面に接触して転写される間隔となる転写位置
にメタルロール5を変位する(S2)。
【0034】次いで、転写終了判別手段49により転写
時間が経過したかどうかを判断し(S3)、転写時間が
経過するまでは、パルスモータ39を駆動して最下降位
置を規制するとともに制御弁47を開くことによりエア
シリンダ33を伸長してメタルロール5を転写位置に維
持し、メタルロール5の外周面の塗布液をアプリケータ
ロール12の外周面になじませながら転写し、転写時間
が経過するに伴って、図11の(b)の概略側面図に示
すように、パルスモータ39を駆動して最下降位置を下
げるとともに制御弁47を開くことによりエアシリンダ
33を伸長してメタルロール5を圧接位置に変位する
(S4)。
【0035】その後、基板載置ステージ22の移動を開
始する(S5)とともに、電動モータ29を駆動して支
持枠3を塗布位置に下降変位し、基板載置ステージ22
上の基板Wに対してアプリケータロール12により塗布
液を塗布する(S6)。
【0036】次いで、塗布液の塗布が終了したかどうか
を判断し(S7)、塗布終了に伴い、電動モータ29を
駆動して支持枠3を非塗布位置に上昇変位し、アプリケ
ータロール12を上昇離間する(S8)。一方、塗布液
が塗布された基板Wは、基板載置ステージ22により基
板搬出位置まで搬送して基板搬出手段14によって搬出
し、その後に、基板載置ステージ22を基板搬入位置ま
で戻す(S9)。
【0037】しかる後に、連続して塗布するかどうかを
判断し(S10)、連続塗布であれば、ステップS11
に移行して、基板搬入手段13によって後続する基板を
基板載置ステージ22上に搬入載置させてから、ステッ
プS5に戻す。
【0038】ステップS10において、連続塗布でない
と判断したときには、制御弁47を閉じてエアシリンダ
33を短縮し、図11の(c)の概略側面図に示すよう
に、圧縮コイルスプリング35の弾性付勢力によりメタ
ルロール5を非作用位置に変位してからメタルロール5
およびアプリケータロール12の回転を停止して、一連
の作業を終了する。
【0039】上述構成により、メタルロール5からアプ
リケータロール12に塗布液を転写するときに、先ず、
メタルロール5の外周面の塗布液のみがメタルロール1
2の外周面に接触する転写位置に維持し、アプリケータ
ロール12に塗布液をなじませてからメタルロール5を
アプリケータロール12に圧接し、アプリケータロール
12の外周面がメタルロール5によって摩耗されること
を回避することができる。
【0040】また、ステップS1以降のいずれの時期に
おいても、割り込みルーチンRにより、前述した非常停
止スイッチ44あるいは停電検知器45のいずれかから
の信号に基づく安全手段による割り込み処理を行うこと
ができるようになっている。
【0041】すなわち、割り込みルーチンRは、図10
の(b)のフローチャートに示すように、制御弁47を
閉じてエアシリンダ33を短縮し、図11の(c)の概
略側面図に示すように、圧縮コイルスプリング35の弾
性付勢力によりメタルロール5を非作用位置に変位する
(R1)とともに、メタルロール5およびアプリケータ
ロール12の回転を停止し(R2)、更に、基板載置ス
テージ22の移動を停止する(R3)。なお、割り込み
時期によって、その直前にステップR1〜R3のいずれ
かと重複する動作を行っている場合はこれを繰り返さな
い。これにより、割れた基板Wが搬入されてきた場合と
か、停電が発生した場合などにあって、メタルロール5
をアプリケータロール12に対して圧接する位置から逃
がし、圧接状態のまま維持されてアプリケータロール1
2の外周面にへこみを生じることを回避できるのであ
る。
【0042】本発明としては、上述のような角型基板W
に限らず、各種の形状の基板に塗布液を塗布する場合に
適用できる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明のロールコータによれば、塗布液がなじまない状態で
メタルロールの外周面をアプリケータロールの外周面に
圧接することを回避するから、塗布液によりメタルロー
ルの外周面をアプリケータロールの外周面に対して滑ら
せ、アプリケータロールの外周面の表層部分がメタルロ
ールによって摩耗されることを回避でき、アプリケータ
ロールの耐久性を向上できるとともに、摩耗により削ら
れた弾性材料に起因するパーティクルの発生を防止でき
て品質を向上できるようになった。
【0044】また、請求項2に係る発明のロールコータ
によれば、メタルロールの外周面とアプリケータロール
の外周面とが転写箇所において逆方向に移動し、直接接
触した場合に摩耗を生じやすいものでありながら、両ロ
ール間に塗布液をなじませて摩耗を回避しながらメタル
ロールの外周面から塗布液を剥がす状態でアプリケータ
ロールの外周面に転写するから、メタルロールからアプ
リケータロールに一層良好に塗布液を転写できるように
なった。
【0045】また、請求項3に係る発明のロールコータ
によれば、緊急停止や停電による停止などの異常事態の
発生に際し、メタルロールを非作用位置に強制変位させ
るから、アプリケータロールに圧接したまま停止するこ
とを回避でき、アプリケータロールの表層部分の弾性変
形によるへこみを生じさせることが無く、アプリケータ
ロールの耐久性を一層向上できるとともに均一な膜厚を
良好に形成して品質を向上できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロールコータの第1実施例を示す
全体側面図である。
【図2】全体平面図である。
【図3】要部の拡大側面図である。
【図4】要部の一部切欠側面図である。
【図5】要部の一部切欠正面図である。
【図6】要部の一部切欠正面図である。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【図8】図6のB−B線断面図である。
【図9】ブロック図である。
【図10】実施例の動作を示すフローチャートである。
【図11】概略側面図である。
【符号の説明】
2…基板移動手段としての基板搬送ステージ 5…メタルロール 8…塗布液貯留部 12…アプリケータロール 39…ロール移動手段としてのパルスモータ 44…異常検出手段としての非常停止スイッチ 45…異常検出手段としての停電検知器 50…間隔制御手段 51…圧接解除手段 W…角型基板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/027 (72)発明者 尾崎 一人 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日本 スクリーン製造株式会社彦根地区事業所内 (72)発明者 福井 萌 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日本 スクリーン製造株式会社彦根地区事業所内 (72)発明者 和田 英一 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日本 スクリーン製造株式会社彦根地区事業所内 (72)発明者 竹藤 聖司 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日本 スクリーン製造株式会社彦根地区事業所内 (72)発明者 足立 秀喜 京都市伏見区羽束師古川町322番地 大日 本スクリーン製造株式会社洛西工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布液を貯留する塗布液貯留部と、 前記塗布液貯留部から塗布液を供給するメタルロール
    と、 少なくとも表層部分に弾性を有し、前記メタルロールに
    供給された塗布液を転写するアプリケータロールと、 前記アプリケータロールに圧接する圧接位置とそれから
    離間して作用しない非作用位置とにわたって前記メタル
    ロールを相対的に変位するロール移動手段と、 基板を前記アプリケータロールと相対的に移動して、前
    記アプリケータロールを回転させて前記基板の表面に塗
    布液を塗布する基板移動手段と、 を備えたロールコータであって、 前記メタルロールを非作用位置から圧接位置に移動する
    ときに、前記アプリケータロールの外周面と前記メタル
    ロールの外周面とが互いに接触しない状態で前記メタル
    ロールの外周面の塗布液が前記アプリケータロールの外
    周面に接触して転写される間隔となる転写位置において
    前記ロール移動手段を停止維持する間隔制御手段を設け
    たことを特徴とするロールコータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のアプリケータロールと
    メタルロールとを、互いに同じ方向に回転するように設
    けてあるロールコータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のロールコータ
    において、 異常状態を検出して異常信号を出力する異常検出手段
    と、 前記異常信号に応答してメタルロールを非作用位置に強
    制変位するようにロール移動手段を作動する安全手段
    と、 を備えたロールコータ。
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