JPH0686832U - 安全装置 - Google Patents

安全装置

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JPH0686832U JP3082193U JP3082193U JPH0686832U JP H0686832 U JPH0686832 U JP H0686832U JP 3082193 U JP3082193 U JP 3082193U JP 3082193 U JP3082193 U JP 3082193U JP H0686832 U JPH0686832 U JP H0686832U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数段階に分けた安全装置作動領域を停止エ
リア接近を警告するエリア,停止エリアに区分し、更
に、危険エリアに人がいることを判断し外から機械をス
タートできないようにし、安全性と安心感の向上を図る
と共に、機械を停止させる制動距離を短かくする。 【構成】 一定エリア内を自在に動くロボットの可動範
囲を囲繞した安全装置にして、この安全装置の作動領域
を複数の段階に分ける複数個の検出部材35を備えた検
出装置を備えてなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、安全装置に係り、更に詳細には、例えばガントリーロボット等の 危険エリア境界上の柱等に検出部材を設け、柱内に作業者あるいは物が侵入した 時にロボットを停止せしめる安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばロボット装置のロボットの軸速は100m/分〜200m/分程 度、ロボットのアーム部の質量は100kg〜1ton程度のものであり、その慣 性力が巨大であり、更にアーム部の形状も複雑となり危険性も大となっている。 また、広い範囲(5m以上)で動作するロボットが増加しているのが現状である 。例えばガントリータイプのロボット等があり、このロボットは複数本の支柱で 支持され左右前後に移動自在となっているが、支柱で囲まれたロボット可動エリ ア内に人の侵入を許し易い。このため、安全対策としてエリアをフェンスで囲ん で作業者が中へ入らないようにする手段がとられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のロボットでは、大きな力を持ったロボットアーム部 を備えており、危険性が高く安心して作業者が作業できない。そこで、作動中の 侵入防止などの安全対策が不可欠であり、例えばガントリータイプのロボットで はフェンスで囲んで作業者が中に入らないようにしているが、この危険エリアに 作業者や、材料運搬機等を入れる必要が多々あり、これを可能にするため、時に はフェンスに入口、搬入口を大きく設ける必要がある。作業者が中に入って作業 あるいはメンテナンス等を行なう場合は、フェンスやフェンス入出庫が邪魔にな って作業がしずらいという問題があった。また、材料の搬出入口は、作業上は大 きい方が良いが、安全対策上小さい方が良いから、材料搬入に制限がでてきたり 、時にはフェンスの建て変えをしなければならなくなるという問題もあった。
【0004】 更に、大きな慣性力を持ったロボットは急に止まれないので、完全に止まる前 に作業者が危険エリアに踏み込んでしまう可能性が有り、止まって初めて踏みこ んだという認識がされ、前もって危険エリアに近づいているという認識は与えら れない。すなわち、安全装置の作動する領域に接近していることを作業者に認識 させるものはなかった。一旦、安全装置が作動してしまうと、再び起動するまで いくつかのステップを踏み、作業能率の低下は免れ得ない。
【0005】 この考案の目的は、上記問題点を改善するために、複数段階に分けた安全装置 作動領域を設け、この作動領域により機械の減速,または何れかの警告を発した り、停止したり、危険エリアに人がいることも判断し外から機械をスタートでき ないようにし、安全性と安心感の向上を図ると共に、機械を停止させる制動距離 を短かくした安全装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案は、一定エリア内を自在に動くロボット の可動範囲を囲繞した安全装置にして、この安全装置の作動領域を複数の段階に 分ける複数個の検出部材を備えた検出装置を設けても安全装置を構成した。
【0007】 前記作動領域に入った侵入者あるいは侵入物の侵入方向を前記各検出部材の検 知信号順序により認識する認識装置を備えていることが望ましいものである。
【0008】
【作用】
この考案の安全装置を採用することにより、複数個の検出部材を備えた検出装 置で作業範囲を囲繞して複数の段階に分けた作動領域を設けた。例えば外側に囲 繞して設けた検出部材をよぎって人あるは物が侵入した際は領域を減速に切換え たり、警告等を発し、作業者に対し認識させる。更に、内側に囲繞して設けた検 出部材をよぎって人あるいは物が侵入した際は機械を停止する。また、人あるい は物の侵入状況を検出部材により検出し、その侵入方向と危険エリア内に人が居 るのを判断して機械をスタートさせないようにする。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例 は機械の一例としてパンチプレスを対象とし、このパンチプレスに製品を搬出入 するロボットに対する安全装置について説明するが、この機種に限定するもので はない。
【0010】 図6を参照するに、板材加工装置1は、製品仕分け装置としての製品搬出ロボ ット3と加工機としてのパンチプレス5を備えている。このパンチプレス5には 、固定式のワークテーブル7が設けられており、このワークテーブル7の上方に は、被加工材である板材Wを把持し図6において左右方向(X軸方向)に移動自 在のクランパ(図示省略)を備えたキャレッジベース9が図6において前後方向 (Y軸方向)へ移動自在に設けられている。従って、板材Wはクランプとキャレ ッジベース9がX軸およびY軸方向へ移動することにより加工位置へ移動位置決 めされる。
【0011】 また、ワークテーブル7の上方でパンチプレス5における門型フレーム5Aの 両側からロボット本体枠11が張出され、他端側は各々支柱13にて支持されて いる。なお、ロボット本体枠11はゴム、ウレタン等の吸震材を介してパンチプ レス5の門型フレーム5Aに取付けられ、パンチプレス5の門型フレーム5Aに は後述する検出部材を取付けるための支持部材15が垂直に設けられている。
【0012】 前記ロボット本体枠11内部には、平行な一対のX軸リニアシャフト17とX 軸タイミベルト(図示省略)、または平行な一対のY軸リニアシャフト19とY 軸タイミングベルト(図示省略)が直交して設けられている。そして、前記X軸 リニアシャフト17間にはY軸ガイド21が設けられ、Y軸リニアシャフト19 間にはX軸ガイド23が装着されて、それぞれタイミングベルトに係止されてX ,Y軸方向へ移動自在となっている。
【0013】 更に、X軸ガイド23とY軸ガイド21の交点にはスライダユニット25が装 着され、このスライダユニット25にはワークWを持ち上げるロボットハンド2 7を上下動させるZ軸29が設けられている。
【0014】 上記構成により、ロボットハンド27により製品を把持しスライダユニット2 5に設けたZ軸29を上下させると共に、スライダユニット25を適宜X,Y軸 方向へ移動させて製品が搬出される。
【0015】 前記ロボット本体枠11を支承する支柱13および支持部材15には、安全装 置を構成する部材である検出装置としての検出部材35が複数個設けられている 。なお、上記構成の安全装置はパンチプレス5の両側に設けられているが、左右 側共全く同一構成のため以下の説明はパンチプレス5の右側に設けた安全装置に ついて説明する。図1および図2を参照するに、ロボット本体枠11を支承する 支柱13および支持部材15の適所に検出部材35として光源である光線投光器 37a,37bと光線受光器39a,39bおよびその光線を反射する反射部材 41が設けられている。
【0016】 この反射部材41の詳細は例えば図2に示されているごとく、約45度に切欠 かれて支柱13および支持部材15の面13a,15aに例えば鏡のごとき外側 反射部材43が設けられ、この外側反射部材43の上面に平行して内側反射部材 45が設けられている。そして、外側反射部材43と内側反射部材45の反射方 向を調整するための調整ネジ47が複数本設けられている。
【0017】 上記構成により、図1を参照するに、支持部材15の外側に設けられた検出部 材35である光線投光器37aより出た光線LA は、図1の図中に点線および黒 矢印で示されているごとく進み、支柱13に設けた反射部材41である外側反射 部材43により折曲されて外側を廻り、外側の光線受光器39aに入っている。 また、支持部材15に設けられた内側の光線投光器37bより出た光線LB は、 内側反射部材45により折曲されて内側を廻り、内側の光線受光器39bに入っ ている。
【0018】 上述したごとき構成により、安全装置の作用としては、検出部材35として光 線投光器37a,37bと光線受光器39a,39bによりロボットの作動範囲 を光線LA と光線LB とで囲んであり、光線LA を人あるいは物が侵入して遮断 した時は、ロボット等の移動速度をx%ダウンさせる。なお、減速させる代りに 、警告灯、音の発信を行い、作業者側に対応を促してもよいし、これらを併用し ても良い。但し、光線LB を遮断した時はロボット等の動きを必ずストップさせ る。
【0019】 このことは、大重量の搬送になればロボットの慣性も大きくなり、停止までの 滑走距離も大きくなり、人との接触の危険性も高まる。そのため、停止エリアの すぐ外側付近に光線LB を通し、やや距離をおいて警告エリアを構成する光線LA を通し、光線LA ,LB の遮断によりロボットの作動速度の減速を図ると共に 作業者に光線LB で囲んだ内部である停止エリアへの接近を認識させ安全性の向 上を図ったものである。実施例における説明図では、光線LA とLB の距離が比 較的近く設定されているが、もっと離してやることで、警告エリアを広く取って やることも考えられる。
【0020】 スライダユニット25より垂下したアームが支柱13の外側近くになった時は 、オーバーストロークリミットスイッチ(図示省略)を通常より内側に設定し、 人が歩いた速度でかならずぶつからない距離を持たせなければならない場合があ る。また、減速リミットスイッチ(図示省略)をX軸、Y軸リニアシャフト81 ,85の両側に設けて減速をかけることも必要な場合がある。
【0021】 また、スライダユニット25が物理的に可動できる範囲より、実際にスライダ ユニット25が動ける範囲は更に内側となり、これはソフト的に制御されている 。すなわち、周囲の枠や支柱等にスライダユニット25やロボット部あるいは搬 送材料等が接触しないよう、やや狭く設定されている。これが実質的なスライダ ユニット25の稼動範囲であり、この範囲より外側に検出装置の検出部材35が 設けられ、停止領域が設定されるのが望ましい。
【0022】 また、物あるいは人等の侵入状況を光線LA ,LB の遮断手順、遮断回数をカ ウントさせる機構を用いることで把握し、停止エリアあるいは警告エリア内に人 が留っている状態でロボットをスタートさせる危険を回避するとができる。
【0023】 更に、光線投光器37a,37bと光線受光器39a,39bを利用して、ど ちらから人や物が出入したかをカウンティングし、人が危険エリア内に居るかを 判断して外からロボットをスタートできないようにする。
【0024】 従って、光線受光器39bにて光線LB が止絶えている間は、直接ブレーキを かけサーボ電源が落ちているよう設定し、また、スタート、リスタートボタンは ロボットの作業域内に置かないことが望ましい。
【0025】 次に、光線LA とLB による人のカウントパターンについて説明する。
【0026】 図3,図4および図5を参照するに、図3には人が光線LA と光線LB を通り 過ぎた場合を示す。この時のカウントパターンは、外部より人の警告エリアKよ り停止エリアT内に入るとカウント1の制御を行なう。すなわち、光線LA を人 が通り過ぎると光線投光器37aと光線受光器39aを結ぶ光線LA はOFF状 態となりロボットの走行を減速させ、更に光線LB を通り過ぎると光線投光器3 7bと光線受光器39bを結ぶ光線LB はOFF状態となりロボットの走行は停 止し、カウント+1の制御を行なう。
【0027】 続いて、人がLB より光線LA を通り過ぎる場合は、ロボットはすでに停止し ている状態だが、光線LB を人が過ぎると光線投光器37bと光線受光器39b を結ぶ光線LB はOFF状態となり、光線LB より人が抜け出すとON状態とな る。続いて光線LA を人が過ぎると光線投光器37aと光線投光器39aを結ぶ 光線LA はOFF状態となり、更に人が光線LA により抜け出すとON状態とな ってカウント−1の制御となる。したがって、カウント1とカウント−1とによ り±0となると、ロボットの再スタートが可能となるよう設定する。
【0028】 更に、光線LA とLB の間隔が広い場合は、間に人が完全に入り、次に光線LA が一旦OFFになったとき、中にいた人が出たのか、更に別の人が入ったか認 識できないので、なるべく光線LA ,LB 同士の間隔は間に人が入らない程度が 望ましい。この一方で警告エリアを広げたいならば、光線LA を複数本設けるこ とにより可能である。この場合、より内側の光線LA を遮断する程減速を大きく したり、より強い警告を発するようにしてもよい。これらの光線LA とLB がす べてON状態となった時にロボットのスタートを可能とする。
【0029】 図4には人が光線LA を過ぎて光線LB をよぎり、停止エリアT内に入らない で警告エリアKより引返した場合を示す。すなわち、外部より人が光線LA を過 ぎると光線投光器37aと光線投光器39aを結ぶ光線LA はOFF状態となり ロボットの走行を減速させ、更に光線LB を遮断して、人が止まると、光線投光 器37bと光線受光器39bを結ぶ光線LB はOFF状態となりロボットを停止 させる。このとき、人が停止エリアT内に完全に入らないで引返すとつまり、光 線LB がOFFのまま光線LA は再びOFF状態となり、人がLA 外へ出るとO N状態となり、光線LA ,LB がON状態となった場合、カウント0の制御とな し、ロボットのスタートを可能にする。
【0030】 図5には人が光線LA を遮断してその位置より再び機外へ戻った場合を示す。 すなわち、外部より人が入り光線LA を遮断する光線投光器37aと光線受光器 39aを結ぶ光線LA はOFF状態となりロボットの走行を減速させる。その状 態より人が再び外部へ戻ると、光線LB が一度もOFFにならないまま光線LA はON状態となり、この場合は減速から通常速度に復帰し、停止されることはな い。
【0031】 なお、上述した3つのパターンが基本的な動きであるが、光線LA ,LB の幅 が狭いケースで、遮断され続ける間に他の人が何人も入る場合があり、後者の場 合、遮断されている時間を制限し例えばタイマ等を付加する。そして、タイマの 設立タイムを越えた場合は図3に示したようなカウントが1でも−1でも、停止 エリアTに人がいないことを確認したサインを示さないとスタート可にならない ような配慮も必要となる。
【0032】 上述したごとき構成と作用により、光線LA ,LB により人あるいは物の侵入 を検知し、光線LA の遮断によりロボットの走行を減速せしめ、光線LB の遮断 によりロボットを停止させることにより作業者の安全性と安心感の向上を図るこ とができる。また、危険エリア内に人が居るか否かの判断ができると共に、光線 LA とLB の遮断信号手順により侵入した人あるいは物の侵入方向を認識し、カ ウントしてロボットの起動を制御できる。
【0033】 図7には他の実施例として第2実施例が示してある。すなわち、第1の実施例 と異なる所は、光線LA と光線LB を複数例ずつ設けたことで、光線LA1と光線 LA2および光線LB1と光線LB2を設けていて、光線LA2と光線LB1との間は警告 エリアKであり、光線LB2内は停止エリアである。
【0034】 上記構成により、警告エリアKを広くとった上更に、作業者M1が警告エリア Kに一旦入って出たか、作業者M1が警告エリアK内に入ったまま作業者M2が 更に入ってきたのか判断可能である。また、警告エリアK内に何人居て、停止エ リアT内に何人いるかがより正確にカウントすることができる。このため、その 効果は第1の実施例と同等の効果を発揮することがきる。
【0035】 図8には、第3の実施例が示してあり、第1の実施例と異なる点は、検出部材 35である光線投光器37a,37bと光線投光器39a,39bを独立して設 けた点である。例えば個々の支柱13間に設け、反射部材41を用いない構成で ある。このため、個々に光線LA と光線LB を備えてるいので多方向から人が侵 入してもより正確にカウントすることができ、その効果は第1の実施例と同等の 効果を発揮することができる。
【0036】 図9には、第4の実施例が示してあり、多面形状の停止エリアTに対する実施 例であり、多面形状に対する検出部材35の配置が異なるのみであるため、その 効果は第1の実施例と同等の効果を発揮することができる。
【0037】 なお、上述した各実施例に設けた反射部材41は支柱13に設けず、別置式と しても可能である。
【0038】 図10には、第5の実施例が示してあり、第1の実施例と異なる点は検出装置 の検出部材35として感知機能を備えたマットを採用したことである。マットを 採用した以外は、加工機5や製品搬出ロボット3は同様の例で説明するので、そ の詳細な構造や動きを前述の実施例1に順ずる。
【0039】 本実施例の主要部である安全装置について説明する。図10を参照するに、板 材加工装置1のロボット本体枠11を支承する支柱13の外側に、図中に右流れ の斜線で示されている範囲は検出部材35としての減速マットであり、警告エリ アKである。この減速マットの内側に図中に右流れと左流れの斜線で示されてい る範囲は検出部材35としての停止用マットであり、停止エリアTである。
【0040】 前記減速マットと停止用マットは感知部材を備えているが、この感知部材は公 知の技術であり、例えば圧電素子がマットに埋設され圧力で検知するものとか、 小型のスイッチを多数マットに敷いたりする手段である。また、減速マットでは 例えばロボットの走行速度を50%に落とすようにする。なお、警告エリアKの 領域は人間の歩幅等を考慮して、簡単に踏み越えてしまうことのない幅に設定す る必要がある。
【0041】 上記構成により作用としては、図11を照するに、このパターンは人が外部よ り減速マットを踏んで停止マット内に入り、停止マット内より減速マットを経て 外部へ出た時のパターンを示している。
【0042】 すなわち、外部より人が減速マットを踏むと、減速マットに埋設された感知部 材により減速信号を発しロボットの移行をx%減速させる。更に人が内部に入り 停止マット内に入ると、停止マットに埋設された感知部材が作動し停止信号を発 しロボットの移行を停止させる。そして停止エリアT内での作業の終り人が停止 マットより減速マットを経て外部に出ると、減速マットと停止マットの感知部材 はOFF状態となるのでロボットの再スタートが可能となる。
【0043】 なお、図11には一例のパターンを示してあるが、前述した第1の実施例にて 説明した3つのパターンにも適用されるものである。
【0044】 上述したごとき構成と作用により、減速マット137により人の侵入を検知し ロボットの走行を減速せしめ、停止マット139によりロボットを停止させるこ とにより、第1の実施例と同様に作業者の安全性と安心感の向上を図ることがで きる。また、其の他の効果も第1の実施例と同等な効果が発揮でき、停止させる 制動距離を小さくすることができる。更に、ロボットの周辺の空間は大きく空い ているので作業は効率良く行なえる。なお、本実施例の場合、カウント機能も他 実施例と同様に可能であるが、人が侵入可能なエリアにマットを敷きつめれば、 その必要はなくなる。ところで、1m/secの軸速で(MAX)、時定数が1 50msecであれば、止まる距離は、1m/sec×0.15=0.15mの ところを、前記マットまたは光線検出等の警告エリアにてロボットの走行速度を 50%に落としてあれば、0.5×0.15=0.075mとなり、当然制動距 離も50%に小さくなる。
【0045】 なお、この考案は、前述した各実施例に限定されることなく、適宜な変更を行 なうことにより、その他の態様で実施し得るものである。例えば、光線型式の安 全装置およびマット型式の安全装置は、多関節タイプのロボットにもその危険エ リア境界に柱を建てたり、マットをひくことで、利用でき、また、停止エリアT の外側に警告エリアKを2段階に設け、それぞれの減速量を異ならしめて制御す ることも可能である。更に、光線型式、マット型式の安全装置は機械の片側ある いは両側に設けることが可能である。
【0046】
【考案の効果】
以上のごとき実施例の説明より理解されるように、この考案によれば、実用新 案登録請求の範囲に記載されたとおりの構成であるから、安全装置の作動領域を 例えば警告エリアと停止エリアとに分け、それぞれの検出部材にて人あるいは物 の侵入方向を認識しカウントする。このため、作業者あるいは物が警告エリアに 入ると機械の走行を減速せしめるか、警告を発することで、まず作業者に停止エ リアに接近していることを認識させる。更に停止エリアに入ると機械を停止させ 、危険エリアに人がいることを判断し外から機械をスタートさせないようにし、 作業者の安全性と安心感の向上を図ると共に、機械を停止させるせ制動距離を短 かくすることができる。また、停止エリアに入る前に作業者が停止エリアに接近 したことを認識できるため、不用意に停止させる回数も減り、作業能率の低下防 止にも貢献できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の主要部を示し、安全装置の平面図で
ある。
【図2】図1におけるII矢視部の拡大正面図である。
【図3】この考案の作用説明図である。
【図4】この考案の作用説明図である。
【図5】この考案の作用説明図である。
【図6】この考案を実施する一実施例の板材加工装置を
示す斜視説明図である。
【図7】この考案の安全装置の第2実施例を示す平面説
明図である。
【図8】この考案の安全装置の第3実施例を示す平面説
明図である。
【図9】この考案の安全装置の第4実施例を示す平面説
明図である。
【図10】この考案の安全装置の第5実施例を示す斜視
説明図である。
【図11】図10における作用説明図である。
【符号の説明】
35 検出部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定エリア内を自在に動くロボットの可
    動範囲を囲繞した安全装置にして、この安全装置の作動
    領域を複数の段階に分ける複数個の検出部材を備えた検
    出装置を設けてなることを特徴とする安全装置。
  2. 【請求項2】 前記作動領域に入った侵入者あるいは侵
    入物の侵入方向を前記各検出部材の検知信号順序により
    認識する認識装置を備えてなることを特徴とする請求項
    1記載の安全装置。
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