JP2004081567A - 食事支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】食物保持部に人体が触れた場合に、食物を摂取するためか、何らかのアクシデントによるのかを区別し、利用者の好みの位置で食物を供与する。
【解決手段】食物を利用者の口元位置P3に搬送する搬送部3にかかり、食物を把持する食物保持部7を人体の接触を検出する静電センサの検出電極とし、食物保持部7が所定範囲である搬送経路H2あるときに人体の接触を検出すると食物の供与制御を開始し、所定範囲外である搬送経路H1にて人体の接触を検出すると非常制御を行う。これにより、食物を利用者の口元位置P3に搬送する際、搬送経路H2(所定範囲)では人体の接触により利用者が食物を摂取したい位置での食物の供与が可能となり、且つ、搬送経路H1(所定範囲外)では人体の接触により利用者が食物を摂取する意志のない場所での接触によるアクシデントの回避が可能となる。
【選択図】    図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上肢に障害を持つ人が、自分ひとりで食事をできるように支援する食事支援装置に関する。特に、利用者の好みに応じた位置にて食事ができるとともに、安全な動作を可能とする食事支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上肢に障害を持つ人の食事を支援する食事支援装置は、例えば特願2001−261626号にて提案されている。従来の食事支援装置は、例えばスプーンとフォークからなる食物保持部としてのハンドを、アームによって移動させるものであり、各操作をジョイスティックなどを用いて行う。この食事支援装置は、ジョイスティックで操作する利用者が摂取したい食物を指示すると、ハンドにて皿から食物を把持し、アームにて予め設定された口元位置にまで食物を搬送して停止する。そして、ハンドに利用者の口が触れたことを検出すると、把持している食物を解放し食物を利用者に供与していた。その後、利用者の口がハンドから離れると、待機位置まで戻り、次の指示を待っていた。
【0003】
また、上記食事支援装置は、アームにて食物を搬送中に、人に衝突しても怪我しないように、アームの搬送スピードをゆっくりし、且つ、各動作機構部の駆動モータを低トルクとし、さらに、人との接触面積が広くなるように装置全体の外形に丸みを持たせている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の食事支援装置では、利用者が食物を摂取する口元位置が予め設定によって固定されており、この設定を利用者が食事中に自ら変更することができない。このため、食事中に利用者の座る位置がずれると、食物を摂取するときに無理な姿勢になる場合があった。
【0005】
また、アームによる食物の搬送途中において、何らかのアクシデントのためにハンドに人体が触れた場合には緊急停止し、利用者の安全を確保するのが好ましい。一方、アームによる食物の搬送途中において、利用者が、口元位置でハンドが停止する以前に、ハンドに口を付けて食物を摂取することも想定できる。しかし、従来の食事支援装置では、人体の接触が、食物を摂取するために口がハンドに触れたのか、アクシデントによるものかを区別できなかった。
【0006】
そこで本発明は、上記課題を解消するために、利用者の好みの位置で食物を供与することができるとともに、ハンドに人体が触れた場合に、食物を摂取するためか、何らかのアクシデントによるのかを区別できる食事支援装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明による請求項1記載の食事支援装置は、
食物を利用者の口元位置に搬送する搬送部と、該搬送部を制御する制御部とから構成される食事支援装置であって、
前記搬送部は、人体の接触を検出する検出手段を有し、
前記制御部は、前記搬送部が所定範囲にあるときに人体の接触を検出すると前記食物の供与制御を開始し、前記所定範囲外にて人体の接触を検出すると非常制御を行うことを特徴とする。
【0008】
これにより、食物を利用者の口元位置に搬送する際、所定範囲では搬送部が人体の接触を検出して食物の供与制御が行われるので、利用者が食物を摂取したい位置での食物の供与が可能となり、且つ、所定範囲外では搬送部が人体の接触を検出して非常制御が行われるので、利用者が食物を摂取する意志のない場所での接触によるアクシデントの回避が可能となる。
【0009】
請求項2記載の食事支援装置は、請求項1記載の食事支援装置において、
前記検出手段は、導電性材料にて構成された食物保持部を静電センサの検出電極とした。
【0010】
これにより、食物保持のために完全に丸みを持たすことが難しい食物保持部に人体が接触したことを検出することが可能となる。また、利用者が食物を摂取する場合には、必ず食物保持部に触れるので、食物を摂取したいという意志を的確に検出することが可能である。
【0011】
請求項3記載の食事支援装置は、請求項2記載の食事支援装置において、
前記検出電極は、前記食物保持部における前記食物の供与の際に人体へ最も接近する部分に設けられている。
【0012】
これにより、いち早く利用者の食物の摂取の意志と、緊急事態とを検出することが可能である。
【0013】
請求項4記載の食事支援装置は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の食事支援装置において、
前記所定範囲は、利用者が前記食物を摂取可能な範囲である。
【0014】
これにより、利用者が食物を摂取する意志による人体の接触と、その他の人体の接触とを区別することが可能である。特に、四肢障害のある利用者では食物を摂取可能な範囲が少ないので容易に区別が可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
図1は本発明の食事支援装置の一例を示す外観図である。
【0016】
図1に示すように、食事支援装置は、操作部1と、制御部2と、アームおよびハンドに相当する搬送部3とにより構成されている。
【0017】
操作部1は、本実施の形態では、ジョイスティックが採用されている。ジョイスティックは、不図示の載置用の台を使って、操作をする利用者の顎近傍に配置される。利用者は、ジョイスティックを顎等で操作する。ジョイスティックの操作としては、例えば図1中の奥1a・右1b・手前1c・左1dへの各傾倒操作が行われる。なお、図示しないが、操作部1には、利用者の頭部に装着したレーザーポインタにより操作指示するものもある。
【0018】
制御部2は、本食事支援装置の基部を構成する基体6に配され、操作部1や、ハンドに相当する把持機構部5から入力される信号に応じて搬送部3を制御する。
【0019】
搬送部3は、搬送機構部4および把持機構部5から構成されている。
まず、搬送機構部4は、制御部2からの制御信号により、把持機構部5を食物50のある場所や、利用者の口元位置まで運ぶアームをなしている。具体的に、搬送機構部4は、主に、基体6に設けられた回転台4aと、回転台4aに連設された第一腕部材4bと、第一腕部材4bに連設された第二腕部材4cと、第二腕部材4cに連設された支持部材4dとから構成されている。
【0020】
回転台4aは、基体6に対して垂直な軸線を中心にして回転可能に支持され、不図示の駆動モータによって回転駆動される。
【0021】
第一腕部材4bは、一端が回転台4aに対して水平な軸線を支点として揺動可能に支持され、不図示の駆動モータによって他端が上下方向に移動可能となるように駆動される。また、第一腕部材4cの他端の側部には、水平な軸線を中心に回転可能とされた関節部材4eが設けられている。この関節部材4eは、不図示の駆動モータによって回転駆動される。
【0022】
第二腕部材4cは、一端が第一腕部材4bに設けられた関節部材4eに対して、関節部材4eの中心の軸線と直交する軸線を支点として揺動可能に支持され、不図示の駆動モータによって他端が移動可能となるように駆動される。
【0023】
支持部材4dは、第二腕部材4cの他端に対して、第二腕部材4cの支点となる軸線と平行する軸線を中心として回転可能に支持され、不図示の駆動モータによって回転駆動される。
【0024】
上記搬送機構部4を構成する回転台4a・第一腕部材4b・第二腕部材4c・支持部材4d・関節部材4eの駆動は、制御部2によって制御される。特に、制御部2は、第一腕部材4bの上下方向の揺動に際して、第二腕部材4cの軸線が常に垂直な状態となるように関節部材4eを回転駆動する。すなわち、第二腕部材4cは、常に垂直な軸線を支点として他端が水平方向に移動するように駆動され、その他端に設けられた支持部材4dも同様にして、常に垂直な軸線を中心として回転駆動される。
【0025】
次に、把持機構部5は、図2に示すように、主に、食物保持部7を構成する第一把持部材7Aおよび第二把持部材7Bと、この食物保持部7によって食物50を把持する駆動を行う駆動部8とから構成されている。また、把持機構部5は、そのベース5aが、搬送機構部4に対して回転軸5bを介して図2中矢印A方向に回転可能とされている。
【0026】
第一把持部材7Aは、長手状に形成され、本実施の形態ではフォークにて構成されている。第一把持部材7Aは、駆動部8側に固定され、把持機構部5のベース5aに対して移動可能である。なお、第一把持部材7Aは、フォークに限定されるものではない。
【0027】
第二把持部材7Bは、長手状に形成され、本実施の形態ではスプーンにて構成されている。第二把持部材7Bは、把持機構部5のベース5aに対し、第一把持部材7Aに併設するように固定されている。なお、第二把持部材7Bはスプーンに限定されるものではない。
【0028】
駆動部8は、制御部2からの制御信号により正逆回転されるモータ9で、長手棒状のネジ杆10を回転させる。ネジ杆10は、第一把持部材7Aの基端を固定する移動部材11を螺着し、移動部材11を自身の回転で長手方向に移動させる。即ち、第一把持部材7Aは、図2中矢印B方向に移動する前進移動、および図2中矢印C方向に移動する後退移動を行う。
【0029】
駆動部8は、ベース5aに支持軸12で軸支されている。即ち、第一把持部材7Aは、先端7Aaが第二把持部材7Bに接離するように開閉する。また、ベース5aと移動部材11との間には、第一把持部材7Aを第二把持部材7B側に近接するよう付勢して、食物50を把持する把持力を生じさせる引張バネからなる付力部13が設けられている。
【0030】
なお、ベース5aには、前進移動する第一把持部材7Aの先端7Aを第二把持部材7Bから離れるように開き、且つ、後退移動する第一把持部材7Aの先端7Aを第二把持部材7Bに沿って閉じたままとする支持レール14が設けられている。支持レール14は板状とされ、通常、第一把持部材7Aの前進移動方向に向かってネジ杆10側に近づくように傾いている。支持レール14は、ベース5aに支持軸14aで軸支され、且つ、引張バネからなる付勢部14bによって前記傾きを保つように付勢されている。
【0031】
また、上記把持機構部5は、後退位置検出部25と、把持検出部26と、接触検出部27とを有している。後退位置検出部25は、後退移動した移動部材11を検出し、その検出信号を制御部2に出力する。後退位置検出部25が移動部材11を検出する際の移動部材11の位置は、図2に示すように移動部材11が図2中矢印C方向に移動して最も後退した後退位置である。
【0032】
把持検出部26は、前進移動した移動部材11を検出し、その検出信号を制御部2に出力する。把持検出部26が移動部材11を検出する際の移動部材11の位置は、図2中二点鎖線で示すように移動部材11が図2中矢印B方向に移動して最も前進した位置であり、第一把持部材7Aと第二把持部材7Bとの間で食物50を把持する把持位置である。
【0033】
接触検出部27は、本発明での検出手段を構成し、食物保持部7に対して利用者の口が触れたことを検出し、その検出信号を制御部2に出力する。接触検出部27は、例えば静電センサが用いられ、本実施の形態では第二把持部材7Bが導電性材料にて構成された静電センサの検出電極をなす。また、検出電極をなす第二把持部材7Bは、第一把持部材7Aと共同して食物50を把持する食物保持部7において、利用者に食物50を供与する際に人体に最も接近する部分に設けられている。なお、接触検出部27は、図2において把持機構部5に配置されているが、少なくとも検出電極をなす第二把持部材7Bが把持機構部5に配されていればよい。また、検出電極は第二把持部材7Aであってもよい。
【0034】
また、本実施の形態で採用する静電センサは、人体の接触を検出するものであり、検出電極に接触したものの対地間の静電容量を検出し一定の容量以上になった場合に作動する。例えば、鞄・衣服・傘などの静電容量の小さいものが接触しても作動せず、人体が接触した際に作動することが好適である。
【0035】
なお、検出手段としての接触検出部27は、静電センサに代えて圧電センサを用いることができる。この場合、食物保持部7に対して利用者の口が触れたことを接触圧により検出する。
【0036】
上述した把持機構部5では、食物50の把持に際し、図2の如く食物保持部7の各先端7Aa,7Baが食物50に向けて下向きになるようにベース5aが回転軸5bを中心として回転駆動される。この際、第一把持部材7Aは、後退移動した後退位置にある。
【0037】
次いで、図2中一点鎖線で示すように、第一把持部材7Aを矢印B方向に前進移動させる。この際、移動部材11のガイドピン11aが支持レール14上に沿って移動し、第一把持部材7Aの先端7Aaを第二把持部材7Bから離れるように開く。
【0038】
次いで、図2中二点鎖線で示すように、さらに第一把持部材7Aを矢印B方向に前進移動させる。すると、移動部材11のガイドピン11aが支持レール14から外れ、付力部13によって第一把持部材7Aの先端7Aaが第二把持部材7Bの先端7Baに合わせて閉じる把持位置に至る。これにより、食物保持部7に食物50が把持される。かかる位置では、把持検出部26が移動部材11を検出して制御部2に把持位置に到達した旨の信号を送出する。
【0039】
次いで、把持機構部5は、把持した食物50を利用者に供与するため、食物保持部7に食物50を把持した状態で、ベース5aが回転軸5bを中心として回転駆動されて、図3に示すように、第一把持部材7Aが上方に第二把持部材7Bが下方に位置する食事位置となる。さらに、把持機構部5は、第一把持部材7Aおよび第二把持部材7Bの各先端7Aa,7Baが利用者の口元位置に至るように搬送機構部4によって搬送される。
【0040】
次いで、図3に示すように、第一把持部材7Aを矢印C方向に後退移動させる。この際、移動部材11のガイドピン11aが、付勢部14bにて付勢された支持レール21の下側を通過して移動する。これにより、第一把持部材7Aは、第二把持部材7Bから離れないように抑制されながら後退移動する。この第一把持部材7Aの後退移動は、検出手段である接触検出部27の検出電極として構成されている第二把持部材7Bに対して、利用者の口が触れたことを検出することによる。
【0041】
次いで、図3に一点鎖線で示すように、さらに第一把持部材7Aを矢印C方向に後退移動させる。第一把持部材7Aは、第二把持部材7Bとの間での食物50の把持が解かれる後退位置に至る。これにより、第二把持部材7Bのみに食物50が保持される。なお、後退位置検出部25は、後退移動した移動部材16(後退位置)を検出する。
【0042】
次いで、利用者が、第二把持部材7Bに保持された食物50を摂取する。この際、接触検出部27は、食事が終わって利用者の口が第二把持部材7Bから離れたことを検出する。
【0043】
以下、食事支援装置の信号の流れを説明する。図4は食事支援装置の信号の流れを示す図である。
図4に示すように、制御部2では、利用者が操作部1を操作することにより、操作部1から入力インターフェース30を介して演算器31に制御信号が入力される。そして、制御信号を基に、記憶部32に記憶されているプログラムにしたがって入出力インターフェース33を介して搬送部3における搬送機構部4や把持機構部5を制御する。また、接触検出部27、把持検出部26、後退位置検出部25の各検出信号が入出力インターフェース33を介して演算器32に入力されると、記憶部32に記憶されているプログラムにしたがって搬送機構部4や把持機構部5を制御する。
【0044】
また、図4に示すように、上記制御部2では、食事支援装置の動作に異常がある時、この異常を利用者や利用者を介護する介護者などに報知する報知手段34を備えている。報知手段34には、例えばランプやブザーなどがある。また、食事支援装置の動作の異常としては、搬送機構部4や把持機構部5の動作不良がある。
【0045】
また、図4に示すように、上記制御部2では、利用者がモード切換スイッチ35を操作することにより、モード切換スイッチ35から入力インターフェース30を介して演算器31に制御信号が入力される。そして、制御信号を基に、記憶部32に記憶されているプログラムにしたがって入出力インターフェース33を介して搬送部3における搬送機構部4や把持機構部5を制御する。
【0046】
ここで、モード切換スイッチ35によって切換られる操作モードについて説明する。モード切換スイッチ35は、例えば、図1で示す基体6の外部に設けられたスライドスイッチなどからなり、本実施の形態では、手動モード・半自動モード・自動モードの三つの操作モードに切り換えられるように構成されている。また、前記食物50の配膳は、上記各モードに対応するために図1に示す四角形の四つの区画36a〜36dを有した容器36が用いられる。
【0047】
手動モードは、操作部1(ジョイスティック)を操作する利用者が行う動作として、容器36の各区画36a〜36dを選択する区画選択、把持機構部5の位置を調整する位置調整、食物50の把持を指示する把持指示の三つの操作を行うモードである。
【0048】
区画選択に関しては、例えば、図1に示す操作部1(ジョイスティック)の各傾倒操作方向の奥1aが区画36aに、右1bが区画36bに、手前1cが区画36cに、左1dが区画36dに対応している。すなわち、区画選択の際には、利用者が摂取したい食物50のある区画36a〜36dの何れかを操作部1の奥1a〜左1dへの傾倒操作によって選択する。これにより、区画選択の操作に基づいて搬送部3における搬送機構部4および把持機構部5が制御され、選択した容器36の区画36a〜36d上方に把持機構部5が移動される。さらに、把持機構部5は、食物保持部7(第一把持部材7Aおよび第二把持部材7B)の各先端7Aa,7Baが下方に向いた状態とされる。
【0049】
位置調整に関しては、操作部1の各傾倒操作により、先に選択した区画内において利用者が摂取したい食物50の位置に把持機構部5の位置を合わせる。操作部1の操作を行わない状態が所定時間経過すると、食物保持部7を下方に移動させて、図2の如く食物50の側に第二把持部材7Bを沿わせる。
【0050】
把持指示に関しては、操作部1の傾倒操作により、第二把持部材7Bが沿う食物50を把持する。この場合、例えば、操作部1を左1dに倒すと把持指示を実行するように設定しておけばよい。把持指示の後は、予め設定された口元位置に食物保持部7が搬送されて、利用者への食物50の供与が行われる。そして、利用者への食物50の供与が終わると、次の区画選択を待つように待機する。
【0051】
半自動モードは、操作部1(ジョイスティック)を操作する利用者が行う動作として、容器36の各区画36a〜36dを選択する区画選択のみの操作を行うモードである。
【0052】
すなわち、半自動モードは、手動モードの区画選択と同様に、利用者が摂取したい食物50のある区画36a〜36dの何れかを操作部1の奥1a〜左1dへの傾倒操作によって選択する。これにより、選択した容器36の区画36a〜36d上方に把持機構部5が移動され、その区画36a〜36d内の食物50を食物保持部7が把持し、予め設定された口元位置に食物保持部7が搬送されて、利用者への食物50の供与が行われる。そして、利用者への食物50の供与が終わると、次の区画選択を待つように待機する。
【0053】
なお、半自動モードでは、選択した区画36a〜36d内の食物50を適宜把持できるように、各区画36a〜36d内において、例えば縦横三行三列の九個の食物配膳位置が予め制御部2の記憶部32に記憶されている。また、記憶部32には、各食物配膳位置に配膳された食物50を把持する順番が記憶されている。これにより、半自動モードは、選択された各区画36a〜36dの各食物配膳位置に配膳された食物50を順次把持して利用者に供与する。また、半自動モードでは、選択された区画36a〜36dに配膳された食物50を全て把持し利用者に供与した後、把持しきれなかった食物50を四角形の区画36a〜36dの隅にかき集めて把持し、利用者に供与する。
【0054】
自動モードは、操作部1(ジョイスティック)を操作する利用者が行う動作として、開始のための操作のみを行うモードである。
【0055】
開始のための操作は、例えば、操作部1を奥1aに傾倒する。この開始のための操作は、操作部1をジョイスティックの他に押しボタンとし、この押しボタンの押下操作により行うことが可能である。
【0056】
自動モードは、上記開始のための操作により、容器36の予め設定された区画36a〜36dのうちの一つに配膳されている食物50を把持し、予め設定された口元位置に食物保持部7が搬送されて、利用者への食物50の供与が行われる。そして、利用者への食物50の供与が終わると、次の区画選択を待つように待機する。なお、容器36の区画36a〜36dの食物50を把持する設定は、例えば、区画36a→区画36b→区画36c→区画36dの順とする。
【0057】
なお、自動モードでは、選択した区画36a〜36d内の食物50を適宜把持できるように、各区画36a〜36d内において、例えば縦横三行三列の九個の食物配膳位置が予め制御部2の記憶部32に記憶されている。また、記憶部32には、各食物配膳位置に配膳された食物50を把持する順番が記憶されている。
これにより、自動モードは、選択された各区画36a〜36dの各食物配膳位置に配膳された食物50を順次把持して利用者に供与する。また、自動モードでは、選択された区画36a〜36dに配膳された食物50を全て把持し利用者に供与した後、把持しきれなかった食物50を四角形の区画36a〜36dの隅にかき集めて把持し、利用者に供与する。
【0058】
以下、食事支援装置の動作について説明する。図5は食事支援装置の動作フローを示す、図6(a)〜(f)は食事支援装置の動作を示す図である。
【0059】
今、食事を行う利用者を介護する介護者によって、容器36に食物50が配膳されているとする。
【0060】
まず、ST1において、介護者が食事支援装置の主電源をONする。その後、介護者は、モード切換スイッチ35を操作して、上述した手動モード・半自動モード・自動モードの何れかのモードを選択する。
【0061】
次いで、ST2において、介護者あるいは利用者が副電源をONする。副電源は、操作部1(ジョイスティック)を何れかの方向に操作することによりONされる。
【0062】
次いで、ST3において、上記副電源のONにより、食事支援装置が初期動作を行う。初期動作は、搬送機構部4および把持機構部5を動作させて各位置を認識する。
【0063】
次いで、ST4において、口元位置調整を行う。口元位置調整は、主に介護者が行い、操作部1(ジョイスティック)を操作して、利用者が食物50を摂取し易い位置である口元位置に食物保持部7を移動させて設定する。
【0064】
次いで、ST5において、口元位置が設定されると、搬送機構部4および把持機構部5を待機位置へ退避させる。この退避位置は、例えば、図6(a)に示すように、搬送機構部4の第一腕部材4bおよび第二腕部材4cが折畳まれ、把持機構部5の食物保持部7が利用者側を向いている状態である。
【0065】
次いで、ST6において、容器36の区画36a〜36dの選択を行うべき容器区画入力が行われたかを判断する。容器区画入力に関し、操作モードが手動モードおよび半自動モードの場合には区画36a〜36dの何れかを操作部1の奥1a〜左1dへの傾倒操作によって選択する。また、操作モードが自動モードの場合には操作部1を奥1aに傾倒する。このように容器区画入力が行われた場合(ST6−Yes)は、ST7に進む。また、容器区画入力が行われていない場合(ST6−No)には、容器区画入力が行われるまで待つ。
【0066】
次いで、ST7において、容器区画移動を行う。容器区画移動では、図6(b)に示すように、ST6で選択された区画36a〜36dに把持機構部5を移動させる。この際、操作モードが手動モードおよび半自動モードの場合には選択された区画36a〜36dの何れに把持機構部5を移動させる。また、操作モードが自動モードの場合には決められた区画36a〜36dの何れかに把持機構部5を移動させる。
【0067】
次いで、ST8において、操作モードは手動モードであるかを判断する。操作モードが手動モードである場合(ST8−Yes)は、ST9に進む。また、操作モードが手動モード以外(半自動モードあるいは自動モード)である場合(ST8−No)には、ST12に進む。
【0068】
次いで、ST9において、把持位置調整操作入力が行われたかを判断する。把持位置調整入力は、手動モードの位置調整であって、操作部1の操作によって、先に選択した区画内において利用者が摂取したい食物50の位置に把持機構部5の位置を合わせる。この把持位置調整入力が行われた場合(ST9−Yes)は、ST10に進む。また、把持位置調整入力が行われていない場合(ST9−No)には、操作部1の操作を行わない状態が所定時間経過した後にST11に進む。なお、操作部1の操作を行わない状態が所定時間経過した後は、上述の如く、図6(c)に示すように、食物保持部7を下方に移動させて、食物50の側に第二把持部材7Bを沿わせる。
【0069】
次いで、ST10において、先に選択した区画内において利用者が摂取したい食物50の位置に把持機構部5の位置を合わせるように、操作部1の操作に基づいて把持機構部5を区画内で移動させる。この区画内移動が行われた後は、ST9に戻って再び把持位置調整操作入力が行われたかを判断する。
【0070】
次いで、ST11において、食物把持操作入力が行われたかを判断する。食物把持操作入力は、手動モードの把持指示であって、操作部1の傾倒操作による。
すなわち、操作部1の傾倒操作があった場合(ST11−Yes)は、ST13に進む。また、操作部1の傾倒操作がない場合(ST11−No)には、ST9に戻る。
【0071】
また、上記ST8では、上述したように、操作モードが手動モード以外(半自動モードあるいは自動モード)である場合(ST8−No)には、ST12に進む。このST12においては、把持機構部5を自動で区画内移動させて、自動で食物把持操作入力が行われてST13に進む。
【0072】
次いで、ST13において、食物把持・上昇を行う。食物把持は、図6(d)に示すように、把持機構部5に関し、食物保持部7の第二把持部材7Bが沿う食物50を把持する。上昇は、食物50を把持した状態で容器36の区画から離れるように把持機構部5を上昇する。
【0073】
次いで、ST14において、食物搬送を行う。食物搬送は、図6(e)に示すように、予め設定された口元位置に食物保持部7を搬送して停止する。
【0074】
次いで、ST15において、食物供与(供与制御)を行う。食物供与は、図6(f)に示すように、利用者が食物保持部7に把持された食物50を摂取することにより行われ、接触検出部27の検出電極である第二把持部材7Bに利用者の口が触れたことによって、第一把持部材7Aを後退移動する。
【0075】
次いで、ST16において、図6(a)に示すように、搬送機構部4および把持機構部5を待機位置へ退避させる。その後、ST6に戻り、容器区画入力を待つ。
【0076】
以下、上述の食事支援装置の動作にかかり、図5に示す食物搬送(ST14)〜食物供与(ST15)にかかる搬送部3の制御について以下に説明する。図7および図8は搬送経路を示す図、図9は搬送経路中の食事支援装置の動作フローを示す。
【0077】
食物把持・上昇の動作後に、搬送動作が開始され、食物保持部7を口元位置P3に搬送する搬送経路は、図7および図8に示すように、第一搬送経路H1と第二搬送経路H2とを有している。
【0078】
第一搬送経路H1は、食物保持部7の各先端7Aa,7Baを利用者側に向けた状態とし、基準位置P1から摂取可能位置P2に至る経路である。基準位置P1は、搬送機構部4が把持機構部5を含む自身の位置を確認するための基準の位置であり、食物保持部7を口元位置P3に搬送するに際して必ず通過する位置である。摂取可能位置P2は、利用者(口元位置P3)の正面であって、口元位置P3から所定距離をおいた位置であり、利用者が食物50の摂取をできる位置である。摂取可能位置P2は、例えば、口元位置P3から離れること略5cm、下がること略3cmの位置である。
【0079】
第二搬送経路H2は、食物保持部7の各先端7Aa,7Baを利用者側に向けた状態とし、摂取可能位置P2から口元位置P3間の経路である。口元位置P3は、上述したように予め設定した位置である。すなわち、第二搬送経路H2は、利用者が食物保持部7によって把持された食物50を自身の動作によって摂取可能な所定範囲である。
【0080】
このように、搬送部3は、食物保持部7を第一搬送経路H1と第二搬送経路H2との二つの異なる搬送軌跡を通過して口元位置P3に至る。
【0081】
本食事支援装置では、上記搬送経路において以下の動作を行う。
まず、ST21において、図5に示す食物搬送(ST14)にかかる搬送動作を開始する。搬送動作は、食物50を把持・上昇した後に開始され、食物保持部7が上昇した位置から基準位置P1を経由し、搬送経路H1から搬送経路H2上に沿って移動する。
【0082】
次いで、ST22において、静電センサに接触があるかを判断する。すなわち、接触検出部27の検出電極として構成された食物保持部7の第二把持部材7Bに接触があるかを判断する。食物保持部7に接触がない場合(ST22−No)は、ST23に進む。また、食物保持部7に接触がある場合(ST22−Yes)には、ST28に進む。
【0083】
次いで、ST23において、搬送終了かを判断する。すなわち、食物保持部7が予め設定された口元位置P3まで搬送されたかを判断する。食物保持部7が口元位置P3に搬送されていない場合(ST23−No)は、ST22に戻る。また、食物保持部7が口元位置P3に搬送された場合(ST23−Yes)には、ST24に進む。
【0084】
次いで、ST24において、静電センサに接触があるかを判断する。この場合、食物保持部7が口元位置P3に搬送されているので、食物供与のための判断となる。そして、食物保持部7に接触がある場合(ST24−Yes)は、ST25に進む。また、食物保持部7に接触がない場合(ST24−No)は、ST24で再び判断を行う。
【0085】
次いで、ST25において、図5に示す食物供与(ST15)にかかる食物供与の動作を行いST26に進む。
【0086】
次いで、ST26において、静電センサへの非接触が1秒間経過したかを判断する。すなわち、利用者が食物保持部7から食物50を摂取して口を離したかを判断する。本実施の形態では、利用者が食物保持部7から口を離して1秒間(所定時間)経過したことによって食物50の摂取が済んだとする。そして、利用者が食物保持部7から口を離して1秒間経過した場合(ST26−Yes)は、ST27に進む。また、利用者が食物保持部7から口を離して1秒間経過していない場合(ST26−No)には、ST26で再び判断を行う。
【0087】
次いで、ST27において、図5に示す待機位置への退避動作(ST16)を行う。
【0088】
また、ST28において、上記ST22で食物保持部7に接触がある場合(ST22−Yes)に、食物保持部7が搬送経路H2上にあるかを判断する。すなわち、食物50を保持した食物保持部7が摂取可能位置P2から口元位置P3の間を搬送されているかを判断する。そして、食物保持部7が摂取可能位置P2から口元位置P3の間(搬送経路H2上)を搬送されている場合(ST28−Yes)は、ST25に進む。また、食物保持部7が搬送経路H2に至っていない場合(ST28−No)には、ST29に進む。
【0089】
なお、ST28からST25に進んだ場合、摂取可能位置P2から口元位置P3の間(搬送経路H2上)を搬送されている食物保持部7の搬送を停止させ、その後図5に示す食物供与(ST15)にかかる食物供与の動作を行う。
【0090】
次いで、ST29においては、非常停止動作(非常制御)を行う。非常停止動作は、▲1▼搬送動作停止・▲2▼全モータ通電停止・▲3▼操作ランプ赤点灯・▲4▼ブザー鳴動などの動作を行う。すなわち、▲1▼搬送動作停止により、把持機構部5の搬送を止める。▲2▼全モータ通電停止により、全てのモータの通電を停止して食事支援装置の全動作を止める。▲3▼操作ランプ赤点灯により、報知手段34としてのランプを赤点灯させて利用者および介護者に食事支援装置の異常を目で認識させる。▲4▼ブザー鳴動により、報知手段34としてのブザーを鳴動させて利用者および介護者に食事支援装置の異常を耳で認識させる。
【0091】
このように、上述した食事支援装置では、食物50を口元位置P3に搬送する搬送経路を、食物保持部7が摂取可能位置P2から口元位置P3に至る搬送経路H2と、それ以前の搬送経路とに分け、且つ、搬送経路H2を利用者が食物50を摂取可能な範囲としている。そして、食物保持部7が食物把持後の上昇位置から基準位置P1までの経路および搬送経路H1上にあって人体が食物保持部7に接触した場合に非常制御を行い、食物保持部7が搬送経路H2上にあって人体(利用者の口)が食物保持部7に接触した場合に食物50の供与制御を行うようにしている。
【0092】
したがって、上述した食事支援装置では、利用者が食物50を摂取したい所定範囲(搬送経路H2)と、利用者が食物50を摂取する意志のない所定範囲外とでの人体の接触を区別している。このため、利用者が食物50を摂取したい所定範囲で食物50の供与を行い、且つ、利用者が食物50を摂取する意志のない所定範囲外での接触によるアクシデントを回避することが可能である。
【0093】
また、上述した食事支援装置では、導電性材料にて構成された食物保持部7を静電センサの検出電極とした検出手段により、食物保持のために完全に丸みを持たすことが難しい食物保持部7に人体が接触したことを検出することが可能となる。さらに、利用者が食物50を摂取する場合には、必ず食物保持部7に触れるので、食物50を摂取したいという意志を的確に検出することが可能である。
【0094】
また、上述した食事支援装置では、利用者への食物50の供与の際に、人体に最も接近する食物保持部7を静電センサの検出電極としたことにより、いち早く利用者の食物50の摂取の意志と、緊急自体とを検出することが可能である。
【0095】
また、上述した食事支援装置では、利用者が食物50を摂取したい所定範囲(搬送経路H2)と、利用者が食物50を摂取する意志のない所定範囲外(搬送経路H1)とで、食物保持部7の搬送軌跡が異なるため、食物を摂取できる所定範囲を利用者が容易に判断して食事を行うことが可能である。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による食事支援装置は、食物を利用者の口元位置に搬送する搬送部が人体の接触を検出し、搬送部を制御する制御部は、搬送部が所定範囲にあるときに人体の接触を検出すると食物の供与制御を開始し、所定範囲外にて人体の接触を検出すると非常制御を行う。これにより、食物を利用者の口元位置に搬送する際、所定範囲にて人体の接触により食物の供与制御が行われ、所定範囲外では搬送部が人体の接触を検出して非常制御が行われるので、利用者が食物を摂取したい位置での食物の供与ができ、且つ、利用者が食物を摂取する意志のない場所での接触によるアクシデントを回避することができる。
【0097】
また、検出手段が導電性材料にて構成された食物保持部を静電センサの検出電極としているので、食物保持のために完全に丸みを持たすことが難しい食物保持部に人体が接触したことを検出することができる。また、利用者が食物を摂取する場合には、必ず食物保持部に触れるので、食物を摂取したいという意志を的確に検出することができる。
【0098】
また、検出電極が、食物保持部における食物の供与の際に人体へ最も接近する部分に設けられていることにより、いち早く利用者の食物の摂取の意志と、緊急自体とを検出することができる。
【0099】
また、所定範囲は、利用者が食物を摂取可能な範囲であるため、利用者が食物を摂取する意志による人体の接触と、その他の人体の接触とを区別することができる。特に、上肢障害のある利用者では食物を摂取可能な範囲が少ないので容易に区別ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の食事支援装置の一例を示す外観図。
【図2】把持機構部を示す側面図。
【図3】把持機構部を示す側面図。
【図4】食事支援装置の信号の流れを示す図。
【図5】食事支援装置の動作フロー。
【図6】(a)〜(f)食事支援装置の動作を示す図。
【図7】搬送経路を示す図。
【図8】搬送経路を示す図。
【図9】搬送経路中の食事支援装置の動作フロー。
【符号の説明】
2…制御部、3…搬送部、7…食物保持部(検出手段)、27…接触検出部(検出手段)、50…食物、H1…搬送経路(所定範囲外)、H2…搬送経路(所定範囲)。

Claims (4)

  1. 食物を利用者の口元位置に搬送する搬送部と、該搬送部を制御する制御部とから構成される食事支援装置であって、
    前記搬送部は、人体の接触を検出する検出手段を有し、
    前記制御部は、前記搬送部が所定範囲にあるときに人体の接触を検出すると前記食物の供与制御を開始し、前記所定範囲外にて人体の接触を検出すると非常制御を行うことを特徴とする食事支援装置。
  2. 前記検出手段は、導電性材料にて構成された食物保持部を静電センサの検出電極とした請求項1記載の食事支援装置。
  3. 前記検出電極は、前記食物保持部における前記食物の供与の際に人体へ最も接近する部分に設けられている請求項2記載の食事支援装置。
  4. 前記所定範囲は、利用者が前記食物を摂取可能な範囲である請求項1〜請求項3の何れかに記載の食事支援装置。
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