JPH068658Y2 - 水田作業機における施肥深さ調整装置 - Google Patents
水田作業機における施肥深さ調整装置Info
- Publication number
- JPH068658Y2 JPH068658Y2 JP1986002765U JP276586U JPH068658Y2 JP H068658 Y2 JPH068658 Y2 JP H068658Y2 JP 1986002765 U JP1986002765 U JP 1986002765U JP 276586 U JP276586 U JP 276586U JP H068658 Y2 JPH068658 Y2 JP H068658Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fertilizer application
- floats
- switching lever
- fertilizer
- nozzle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Fertilizing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、施肥装置を装着した田植機・湛水直播機等の
水田作業機における施肥深さ調整装置に関するものであ
る。
水田作業機における施肥深さ調整装置に関するものであ
る。
従来の技術 水田作業機における施肥深さ調整装置として、従来、固
定式のものと切替式のものが提供されている。
定式のものと切替式のものが提供されている。
固定式のものとして、例えば、施肥ノズルをフロートと
一体のベースに締着し、施肥深さ調節時に、その都度ボ
ルトを緩めてフロートに対する施肥ノズルの取付け高さ
を調整した後、ボルトを締付けて施肥ノズルを固定する
ようにしたものがあり、また切替式のものとしては、例
えば、フロートに支承した横軸に施肥ノズルを上下回動
固定自在に装着すると共にし、回転カムの操作で施肥ノ
ズルの高さを調整するようにしたものが提供されている
(実開昭59-119121号)。
一体のベースに締着し、施肥深さ調節時に、その都度ボ
ルトを緩めてフロートに対する施肥ノズルの取付け高さ
を調整した後、ボルトを締付けて施肥ノズルを固定する
ようにしたものがあり、また切替式のものとしては、例
えば、フロートに支承した横軸に施肥ノズルを上下回動
固定自在に装着すると共にし、回転カムの操作で施肥ノ
ズルの高さを調整するようにしたものが提供されている
(実開昭59-119121号)。
考案が解決しようとする問題点 しかし、固定式のものは施肥ノズルの高さを変更する度
毎に、ボルトを締め直して調整する必要があり、その調
整操作が面倒で時間がかかる点を有し、また切替式のも
のは、調整操作は比較的簡単に行える反面、施肥ノズル
は回転支点での一点支持構造となっているので、作業中
ノズル先端部で横ブレが発生し易く、植付苗或は播種籾
に対する施肥位置が不適切になったりして施肥位置精度
が安定しなくなるという欠点があった。
毎に、ボルトを締め直して調整する必要があり、その調
整操作が面倒で時間がかかる点を有し、また切替式のも
のは、調整操作は比較的簡単に行える反面、施肥ノズル
は回転支点での一点支持構造となっているので、作業中
ノズル先端部で横ブレが発生し易く、植付苗或は播種籾
に対する施肥位置が不適切になったりして施肥位置精度
が安定しなくなるという欠点があった。
問題点を解決するための手段 そこで本考案は、フロート6,7に施肥ノズル12を上
下回動固定自在に装着してなる水田作業機において、上
記フロート6,7の上面にブラケット13を立設し、該
ブラケット13に対し施肥ノズル12に立設固定したプ
レート12′を支点ボルト17及び該支点ボルト17を
中心にして所定範囲内での上下回動のみ許容される融通
機構Mを介して連結し、施肥ノズル12を前記支点ボル
ト17と融通機構Mによりフロート6,7に対して夫々
2個所で支持させ、前記プレート12′に施肥位置切替
レバー15を一体に設け、且つ、フロート6,7側には
施肥位置切替レバー15の側方に近接対向してストッパ
19を設けると共に、上記施肥位置切替レバー15とス
トッパ19の一方には係止ピン20を、他方には前記係
止ピン20が係合する複数段の嵌合穴12を設けて施肥
ノズル12の位置決め機構を形成したことにより、上記
の問題点を解消しようとするものである。
下回動固定自在に装着してなる水田作業機において、上
記フロート6,7の上面にブラケット13を立設し、該
ブラケット13に対し施肥ノズル12に立設固定したプ
レート12′を支点ボルト17及び該支点ボルト17を
中心にして所定範囲内での上下回動のみ許容される融通
機構Mを介して連結し、施肥ノズル12を前記支点ボル
ト17と融通機構Mによりフロート6,7に対して夫々
2個所で支持させ、前記プレート12′に施肥位置切替
レバー15を一体に設け、且つ、フロート6,7側には
施肥位置切替レバー15の側方に近接対向してストッパ
19を設けると共に、上記施肥位置切替レバー15とス
トッパ19の一方には係止ピン20を、他方には前記係
止ピン20が係合する複数段の嵌合穴12を設けて施肥
ノズル12の位置決め機構を形成したことにより、上記
の問題点を解消しようとするものである。
作用 施肥ノズル12は、支点ボルト17を中心にして所定範
囲内で上下方向に回動できるものでありながら、支点ボ
ルト17と融通機構Mによりフロート6,7に対して夫
々2個所で支持された構造にしてあるので、施肥ノズル
12の左右方向の動きが規制されることになる。この規
制作用のため施肥ノズル12の先端での横ブレ等が極力
防止され、施肥位置が安定する。
囲内で上下方向に回動できるものでありながら、支点ボ
ルト17と融通機構Mによりフロート6,7に対して夫
々2個所で支持された構造にしてあるので、施肥ノズル
12の左右方向の動きが規制されることになる。この規
制作用のため施肥ノズル12の先端での横ブレ等が極力
防止され、施肥位置が安定する。
実施例 1は機体推進車輪2、2を有する湛水直播機の走行機体
で、前部にはエンジン3が搭載され、後部には播種ロー
ル(図示せず)を内装軸架した種籾収納用タンク4a等
を有する播種部4が装着されている。5は操向ハンドル
である。6はセンターフロート、7はサイドフロートで
ある。
で、前部にはエンジン3が搭載され、後部には播種ロー
ル(図示せず)を内装軸架した種籾収納用タンク4a等
を有する播種部4が装着されている。5は操向ハンドル
である。6はセンターフロート、7はサイドフロートで
ある。
上記エンジン3の動力はミッション8から図示外の伝動
系路を介して播種部4に伝達され、播種ロールを回転さ
せるようになっており、これによりタンク4a内に収容
された種籾が所定量ずつ繰出され、播種ガイド9を通っ
て田面に直播種されるようになっている。10は施肥タ
ンクで、施肥タンク10内のペースト状肥料は可撓性配
管11を経由し施肥ノズル12の先端吐出口12aから
播種位置近傍の泥中に施肥されるようになっている。上
記施肥ノズル12はフロート6,7を貫通した状態で上
下回動固定自在に装着されている。
系路を介して播種部4に伝達され、播種ロールを回転さ
せるようになっており、これによりタンク4a内に収容
された種籾が所定量ずつ繰出され、播種ガイド9を通っ
て田面に直播種されるようになっている。10は施肥タ
ンクで、施肥タンク10内のペースト状肥料は可撓性配
管11を経由し施肥ノズル12の先端吐出口12aから
播種位置近傍の泥中に施肥されるようになっている。上
記施肥ノズル12はフロート6,7を貫通した状態で上
下回動固定自在に装着されている。
尚、施肥ノズル貫通部のフロート6、7底面側には、第
9図及び第10図に示すようなフロート6、7の進行方
向に対し平行な凹陥部pが形成されていて、格納時及び
無施肥作業時においては施肥ノズル12を一々取外すこ
となく、施肥ノズル12をフロート底部に収納した状態
に切替保持させることができると共に、施肥作業時、施
肥位置を浅く設定しても凹陥部pの存在により施肥ノズ
ル12とフロート底面との間隔が広くなるので施肥ノズ
ル12とフロート6,7間に泥詰まり等をきたすことが
防止できるようになっている。
9図及び第10図に示すようなフロート6、7の進行方
向に対し平行な凹陥部pが形成されていて、格納時及び
無施肥作業時においては施肥ノズル12を一々取外すこ
となく、施肥ノズル12をフロート底部に収納した状態
に切替保持させることができると共に、施肥作業時、施
肥位置を浅く設定しても凹陥部pの存在により施肥ノズ
ル12とフロート底面との間隔が広くなるので施肥ノズ
ル12とフロート6,7間に泥詰まり等をきたすことが
防止できるようになっている。
13はブラケットで、このブラケット13は取付けボル
ト14により各フロート6、7の上面に夫々一体的に立
設固定されている。13aはブラケット13に設けたス
リットで、このスリット13aに後述の施肥位置切替レ
バー15の長手方向中途部が上下動自在に遊嵌させてあ
る。12′は施肥ノズル12の基端寄り側に立設固定し
たプレートで、このプレート12′は、上記ブラケット
13に対し支点ボルト17及び該支点ボルト17を中心
にして所定範囲内での上下回動のみ許容される融通機構
Mを介して連結されている。
ト14により各フロート6、7の上面に夫々一体的に立
設固定されている。13aはブラケット13に設けたス
リットで、このスリット13aに後述の施肥位置切替レ
バー15の長手方向中途部が上下動自在に遊嵌させてあ
る。12′は施肥ノズル12の基端寄り側に立設固定し
たプレートで、このプレート12′は、上記ブラケット
13に対し支点ボルト17及び該支点ボルト17を中心
にして所定範囲内での上下回動のみ許容される融通機構
Mを介して連結されている。
上記融通機構Mは支点ボルト17よりも前方に設けられ
ている。すなわち、融通機構Mは支点ボルト17を中心
とする円弧状の長孔18を支点ボルト17よりも機体進
行方向前方に位置してブラケット13に開口し、この長
孔18に遊嵌させたボルト16と、ナット16aを介し
てブラケット13とプレート12′を連結してなるもの
で、ボルト16の軸部には第4図に示すように後方へ向
け側面視で逆ヘ字状に延出した施肥位置切替レバー15
の基端側がプレート12′と一体に共締めされ、また施
肥位置切替レバー15とプレート12′はブラケット1
3に対しフリーな状態で取付けている。
ている。すなわち、融通機構Mは支点ボルト17を中心
とする円弧状の長孔18を支点ボルト17よりも機体進
行方向前方に位置してブラケット13に開口し、この長
孔18に遊嵌させたボルト16と、ナット16aを介し
てブラケット13とプレート12′を連結してなるもの
で、ボルト16の軸部には第4図に示すように後方へ向
け側面視で逆ヘ字状に延出した施肥位置切替レバー15
の基端側がプレート12′と一体に共締めされ、また施
肥位置切替レバー15とプレート12′はブラケット1
3に対しフリーな状態で取付けている。
一方、フロート6,7側には、施肥位置切替レバー15
の側方に近接対向して施肥位置切替レバー15の位置決
め用のストッパ19が設けられている。図面の第1図及
び第2図等には、ブラケット13の立上がり壁を貫通さ
せた支点ボルト17の軸部に施肥位置切替レバー15の
長手方向中途部とストッパ19の基端側をブラケット1
3の立上がり壁を挟んだ状態で嵌合させ、且つ、上記ス
トッパ19の基端側を、フロート7上に固設したブラケ
ット13の立上がり壁に対して所定長喰込嵌入状態で支
点ボルト17及びナットを介して連結することにより、
ストッパ19をブラケット13に一体的に連結し、もっ
てストッパ19をフロート7側に一体化した状態で取付
けた構造が図示されている。この構成により、施肥位置
切替レバー15を上下動操作すると施肥ノズル12の先
端吐出口12a側は支点ボルト17を中心にしてレバー
15の操作方向と同方向に上下回動するようになってい
る。
の側方に近接対向して施肥位置切替レバー15の位置決
め用のストッパ19が設けられている。図面の第1図及
び第2図等には、ブラケット13の立上がり壁を貫通さ
せた支点ボルト17の軸部に施肥位置切替レバー15の
長手方向中途部とストッパ19の基端側をブラケット1
3の立上がり壁を挟んだ状態で嵌合させ、且つ、上記ス
トッパ19の基端側を、フロート7上に固設したブラケ
ット13の立上がり壁に対して所定長喰込嵌入状態で支
点ボルト17及びナットを介して連結することにより、
ストッパ19をブラケット13に一体的に連結し、もっ
てストッパ19をフロート7側に一体化した状態で取付
けた構造が図示されている。この構成により、施肥位置
切替レバー15を上下動操作すると施肥ノズル12の先
端吐出口12a側は支点ボルト17を中心にしてレバー
15の操作方向と同方向に上下回動するようになってい
る。
ところで、上記ストッパ19は全体又は一部が板バネ等
の弾性体で構成され、しかも長手方向中途部で施肥位置
切替レバー15側へ向け略く字形状に屈曲せしめられる
と共に、その遊端側には係止ピン20が一体に突設され
ている。また、ブラケット13の後端側にもこの係止ピ
ン20が係脱自在に嵌入するピン穴13′が設けられる
と共に施肥位置切替レバー15側にも上記係止ピン20
が切換自在に係合する位置決め用の嵌合穴21が複数段
にわたって(実施例では3段)設けられていて、これら
により施肥ノズルの位置決め機構が形成されている。
の弾性体で構成され、しかも長手方向中途部で施肥位置
切替レバー15側へ向け略く字形状に屈曲せしめられる
と共に、その遊端側には係止ピン20が一体に突設され
ている。また、ブラケット13の後端側にもこの係止ピ
ン20が係脱自在に嵌入するピン穴13′が設けられる
と共に施肥位置切替レバー15側にも上記係止ピン20
が切換自在に係合する位置決め用の嵌合穴21が複数段
にわたって(実施例では3段)設けられていて、これら
により施肥ノズルの位置決め機構が形成されている。
尚、係止ピン20を切替レバー15側に、嵌合穴21を
ストッパ19側に設けてもよい。また、ストッパ19を
省略してブラケット13に直接係止ピン20を突設する
ように構成することも可能である(第6図、第7図参
照)。この場合は、切替レバー15を弾性体で構成する
ことにより切替レバー15の係脱操作を簡単に行える。
ストッパ19側に設けてもよい。また、ストッパ19を
省略してブラケット13に直接係止ピン20を突設する
ように構成することも可能である(第6図、第7図参
照)。この場合は、切替レバー15を弾性体で構成する
ことにより切替レバー15の係脱操作を簡単に行える。
このように、施肥ノズル12の位置決め機構を係止ピン
20及び該係止ピン20が係脱自在に係合する嵌合穴2
1等により簡単に構成で、しかも、施肥位置の切替機構
を構成する切替レバー15自体に位置決め機構の一部
(係止ピン嵌合穴21)を設けてあるので、部品点数も
少なく、組み付け容易でコストも極力削減できるように
なっている。
20及び該係止ピン20が係脱自在に係合する嵌合穴2
1等により簡単に構成で、しかも、施肥位置の切替機構
を構成する切替レバー15自体に位置決め機構の一部
(係止ピン嵌合穴21)を設けてあるので、部品点数も
少なく、組み付け容易でコストも極力削減できるように
なっている。
22はフロート6、7の底面に固着された作溝板で、前
記播種ロールにより繰り出された種籾は播種ガイドを通
ってこの作溝板22の直後方の作溝内に落下播種される
ようになっている。
記播種ロールにより繰り出された種籾は播種ガイドを通
ってこの作溝板22の直後方の作溝内に落下播種される
ようになっている。
上記の構成において、いま、施肥ノズル12を所要の施
肥位置にセットする場合は、ストッパ19の外側方に押
し広げ係止ピン20をブラケット13側のピン穴13′
及び施肥位置切替レバー15側の嵌合穴21より外す。
この状態で切替レバー15を手で押し下げると、切替レ
バー15、プレート12′及び該プレート12′と一体
の施肥ノズル12は支点ボルト17を中心にして長孔1
8の範囲内で第1図における時計方向に回動する。そし
て、切替レバー15に設けた複数の嵌合穴21の中から
所要の嵌合穴21をブラケット13側のピン穴13′に
合致させた後、ストッパ19を弾性復帰させて係止ピン
20を上記ピン穴13′及び嵌合穴21に嵌入させれ
ば、施肥ノズル12の先端吐出口12aが土中の所要施
肥高さに位置決め固定される。また、施肥位置切替レバ
ー15が上記フリーな状態で該レバー15を引き上げて
係止ピン20を所要のピン穴13′及び嵌合穴21に嵌
入されれば施肥位置を土中の高位置にセットできる。
肥位置にセットする場合は、ストッパ19の外側方に押
し広げ係止ピン20をブラケット13側のピン穴13′
及び施肥位置切替レバー15側の嵌合穴21より外す。
この状態で切替レバー15を手で押し下げると、切替レ
バー15、プレート12′及び該プレート12′と一体
の施肥ノズル12は支点ボルト17を中心にして長孔1
8の範囲内で第1図における時計方向に回動する。そし
て、切替レバー15に設けた複数の嵌合穴21の中から
所要の嵌合穴21をブラケット13側のピン穴13′に
合致させた後、ストッパ19を弾性復帰させて係止ピン
20を上記ピン穴13′及び嵌合穴21に嵌入させれ
ば、施肥ノズル12の先端吐出口12aが土中の所要施
肥高さに位置決め固定される。また、施肥位置切替レバ
ー15が上記フリーな状態で該レバー15を引き上げて
係止ピン20を所要のピン穴13′及び嵌合穴21に嵌
入されれば施肥位置を土中の高位置にセットできる。
このように切替レバー15の操作とストッパ19の操作
の2つの操作のみで極めて簡単且つ迅速に施肥位置を上
下に切替できる。
の2つの操作のみで極めて簡単且つ迅速に施肥位置を上
下に切替できる。
尚、ストッパ19を直線的な形状に構成すると、ストッ
パ19を拡開させた際、該ストッパ19とブラケット1
3間に泥や砂等の異物を挟んで係止ピン20が嵌合穴2
1から外れるおそれがあるが、ストッパ19を略く字形
状に屈曲形成したことにより、かかるおおそれがなく、
しかも切替レバー15に対する弾発作用がより一層確実
に行われる。また、施肥ノズル12はフロート6、7を
上下に貫通した状態で装着されているため、施肥ノズル
12の通過跡がフロート6、7による整地作用で均平化
されることになり、播種深さが安定する。
パ19を拡開させた際、該ストッパ19とブラケット1
3間に泥や砂等の異物を挟んで係止ピン20が嵌合穴2
1から外れるおそれがあるが、ストッパ19を略く字形
状に屈曲形成したことにより、かかるおおそれがなく、
しかも切替レバー15に対する弾発作用がより一層確実
に行われる。また、施肥ノズル12はフロート6、7を
上下に貫通した状態で装着されているため、施肥ノズル
12の通過跡がフロート6、7による整地作用で均平化
されることになり、播種深さが安定する。
ところで、施肥ノズル12は、支点ボルト17と長孔1
8と共に融通機構Mを構成するボルト16とにより、フ
ロート6,7の上面に一体に立設固定したブラケット1
3に対して夫々プレート12′を介し前後2個所で支持
されているため、施肥ノズル12の左右方向の動きが規
制されることとなり、これによりノズル先端での左右ブ
レが極力防止されるので、施肥位置が播種位置から近す
ぎたり離れ過ぎたりすることなく播種列条から常に適正
寸法だけ側方に離れた土壌中に側条施肥される。このた
め施肥位置のより一層の安定化が図られる。次に、機体
格納時や無施肥作業時においては、第1図における実線
図示のように切替レバー15を最上位置に引上げてスト
ッパ19にピン係合させることにより、施肥ノズル12
はフロート底面に収納された状態で保持される。このた
め無施肥作業の際等においては、邪魔になる施肥ノズル
12を従来のもののようにその都度ボルトを緩めて取外
したりする面倒さは全くなく、施肥ノズル12を極めて
簡単に収納状態に切り替えることができるので作業能率
を一段と高めることが可能となる。
8と共に融通機構Mを構成するボルト16とにより、フ
ロート6,7の上面に一体に立設固定したブラケット1
3に対して夫々プレート12′を介し前後2個所で支持
されているため、施肥ノズル12の左右方向の動きが規
制されることとなり、これによりノズル先端での左右ブ
レが極力防止されるので、施肥位置が播種位置から近す
ぎたり離れ過ぎたりすることなく播種列条から常に適正
寸法だけ側方に離れた土壌中に側条施肥される。このた
め施肥位置のより一層の安定化が図られる。次に、機体
格納時や無施肥作業時においては、第1図における実線
図示のように切替レバー15を最上位置に引上げてスト
ッパ19にピン係合させることにより、施肥ノズル12
はフロート底面に収納された状態で保持される。このた
め無施肥作業の際等においては、邪魔になる施肥ノズル
12を従来のもののようにその都度ボルトを緩めて取外
したりする面倒さは全くなく、施肥ノズル12を極めて
簡単に収納状態に切り替えることができるので作業能率
を一段と高めることが可能となる。
考案の効果 上記したように、本考案は、フロート6,7に施肥ノズ
ル12を上下回動固定自在に装着してなる水田作業機に
おいて、上記フロート6,7の上面にブラケット13を
立設し、該ブラケット13に対し施肥ノズル12に立設
固定したプレート12′を支点ボルト17及び該支点ボ
ルト17を中心にして所定範囲内での上下回動のみ許容
される融通機構Mを介して連結し、施肥ノズル12を前
記支点ボルト17と融通機構Mによりフロート6,7に
対して夫々2個所支持させ、前記プレート12′に施肥
位置切替レバー15を一体に設け、且つ、フロート6,
7側には施肥位置切替レバー15の側方に近接対向して
ストッパ19を設けると共に、上記施肥位置切替レバー
15とストッパ19の一方には係止ピン20を、他方に
は前記係止ピン20が係合する複数段の嵌合穴12を設
けて施肥ノズル12の位置決め機構を形成したので、施
肥ノズル12をフロート6,7に対し上下回動固定自在
に装着したものでありながら、施肥ノズル12は左右方
向の動きが規制されることになり、これにより、作業
中、ノズル先端部での左右ブレを極力防止することがで
きるので、施肥位置が播種列系や植付苗列条に対し接近
し過ぎたり離れ過ぎたりすることなく常に播種列条等か
ら適正寸法だけ側方に離れた土壌中に側条施肥すること
が可能となり、もって施肥位置精度の一層の安定化を図
ることができる。
ル12を上下回動固定自在に装着してなる水田作業機に
おいて、上記フロート6,7の上面にブラケット13を
立設し、該ブラケット13に対し施肥ノズル12に立設
固定したプレート12′を支点ボルト17及び該支点ボ
ルト17を中心にして所定範囲内での上下回動のみ許容
される融通機構Mを介して連結し、施肥ノズル12を前
記支点ボルト17と融通機構Mによりフロート6,7に
対して夫々2個所支持させ、前記プレート12′に施肥
位置切替レバー15を一体に設け、且つ、フロート6,
7側には施肥位置切替レバー15の側方に近接対向して
ストッパ19を設けると共に、上記施肥位置切替レバー
15とストッパ19の一方には係止ピン20を、他方に
は前記係止ピン20が係合する複数段の嵌合穴12を設
けて施肥ノズル12の位置決め機構を形成したので、施
肥ノズル12をフロート6,7に対し上下回動固定自在
に装着したものでありながら、施肥ノズル12は左右方
向の動きが規制されることになり、これにより、作業
中、ノズル先端部での左右ブレを極力防止することがで
きるので、施肥位置が播種列系や植付苗列条に対し接近
し過ぎたり離れ過ぎたりすることなく常に播種列条等か
ら適正寸法だけ側方に離れた土壌中に側条施肥すること
が可能となり、もって施肥位置精度の一層の安定化を図
ることができる。
第1図は要部の側面図、第2図は要部の平面図、第3図
はブラケットの正面図、第4図は第2図におけるB-B線
断面図、第5図は本考案を装備した湛水直播機の側面
図、第6図及び第7図は夫々他の実施例を示す平面図及
び側面図、第8図はフロートと施肥ノズルの関係を示す
縦断側面図、第9図は第8図におけるA-A線断面図、第
10図及び第11図はフロートの全体平面図及び側面図
である。 図中、6、7はフロート、12は施肥ノズル、12′は
プレート、13はブラケット、15は施肥位置切替レバ
ー、16はボルト、16aはナット、17は支点ボル
ト、18は長孔、19はストッパ、20は係止ピン、2
1は位置決め用の嵌合穴、Mは融通機構。
はブラケットの正面図、第4図は第2図におけるB-B線
断面図、第5図は本考案を装備した湛水直播機の側面
図、第6図及び第7図は夫々他の実施例を示す平面図及
び側面図、第8図はフロートと施肥ノズルの関係を示す
縦断側面図、第9図は第8図におけるA-A線断面図、第
10図及び第11図はフロートの全体平面図及び側面図
である。 図中、6、7はフロート、12は施肥ノズル、12′は
プレート、13はブラケット、15は施肥位置切替レバ
ー、16はボルト、16aはナット、17は支点ボル
ト、18は長孔、19はストッパ、20は係止ピン、2
1は位置決め用の嵌合穴、Mは融通機構。
Claims (1)
- 【請求項1】フロート6,7に施肥ノズル12を上下回
動固定自在に装着してなる水田作業機において、上記フ
ロート6,7の上面にブラケット13を立設し、該ブラ
ケット13に対し施肥ノズル12に立設固定したプレー
ト12′を支点ボルト17及び該支点ボルト17を中心
にして所定範囲内での上下回動のみ許容される融通機構
Mを介して連結し、施肥ノズル12を前記支点ボルト1
7と融通機構Mによりフロート6,7に対して夫々2個
所で支持させ、前記プレート12′に施肥位置切替レバ
ー15を一体に設け、且つ、フロート6,7側には施肥
位置切替レバー15の側方に近接対向してストッパ19
を設けると共に、上記施肥位置切替レバー15とストッ
パ19の一方には係止ピン20を、他方には前記係止ピ
ン20が係合する複数段の嵌合穴21を設けて施肥ノズ
ル12の位置決め機構を形成したことを特徴とする水田
作業機における施肥深さ調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986002765U JPH068658Y2 (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 | 水田作業機における施肥深さ調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986002765U JPH068658Y2 (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 | 水田作業機における施肥深さ調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62113623U JPS62113623U (ja) | 1987-07-20 |
JPH068658Y2 true JPH068658Y2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=30781912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986002765U Expired - Lifetime JPH068658Y2 (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 | 水田作業機における施肥深さ調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH068658Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0724982Y2 (ja) * | 1988-04-06 | 1995-06-07 | 三菱農機株式会社 | 水田作業機の施肥装置 |
CN110268822B (zh) * | 2019-07-31 | 2024-05-28 | 石河子市鑫昌盛农机有限公司 | 自控播种机 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59119121U (ja) * | 1983-01-29 | 1984-08-11 | 三菱農機株式会社 | 施肥田植機における施肥深さ調節装置 |
-
1986
- 1986-01-13 JP JP1986002765U patent/JPH068658Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62113623U (ja) | 1987-07-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6545240B2 (ja) | 苗植付機及びその苗植付機を用いた苗植付方法 | |
JPH068658Y2 (ja) | 水田作業機における施肥深さ調整装置 | |
JPS582162Y2 (ja) | 湛水直播機 | |
JPH0531514U (ja) | 側条施肥機付直播機の繰出量調節装置 | |
JP3006027B2 (ja) | 施肥装置 | |
JPH1156018A (ja) | 施肥装置付きの湛水直播装置 | |
JPH1014326A (ja) | 施肥兼用型直播機 | |
JPH0335049Y2 (ja) | ||
JPH0438655Y2 (ja) | ||
JP2870841B2 (ja) | 施肥装置付き乗用型苗植機 | |
JPS6218170Y2 (ja) | ||
KR0123187Y1 (ko) | 트랙터의 벼직파기용 배토장치 | |
JP2011142889A (ja) | 田植機 | |
JP3295487B2 (ja) | 施肥播種装置 | |
JP2630500B2 (ja) | 施肥機 | |
JPH0110981Y2 (ja) | ||
JPH0713Y2 (ja) | 播種機等の覆土装置 | |
JPH0427287Y2 (ja) | ||
JP2511671Y2 (ja) | 施肥機 | |
JPH022179Y2 (ja) | ||
JPH08275640A (ja) | 水田作業機の施肥装置 | |
JPH035210Y2 (ja) | ||
JPS633713A (ja) | 施肥装置付移植機 | |
JPH09220004A (ja) | 田植機装備用の薬剤散布装置 | |
JPH052036Y2 (ja) |