JPH0685878U - 車両用の施解錠操作装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】使い勝手をよくするとともに、防盗性を高め
る。 【構成】車両の外部からアウトサイドハンドルスイッチ
４０を操作した後に解錠動作信号を入力した際に、メイ
ンコントローラ５０がアクチュエータ２０を制御して、
開扉予定のドアに係るドアロック機構１０のアクチュエ
ータ２０のみが解錠動作し、そのドアのみを開扉するこ
とができるようにしたので、開扉不要な他のドアに係る
ドアロック機構１０は施錠状態のままであり、例えば、
解錠不要なドアロック機構１０までをも一緒に解錠した
後に再び当該ドアロック機構１０を施錠する必要がな
い。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、車両に複数のドアに対応したドアロック機構が設けられており、車 両の外部からドアロック機構に解錠動作信号を入力した際に、ドアロック機構が 解錠して、ドアを開扉可能なようにした車両用の施解錠操作装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の車両用の施解錠操作装置としては、例えば、電磁波による信号を使用し 、キーを使わないで、車体の外部からドアロック機構を施解錠できるものがあり 、これは、ユーザが持つ送信部、送信部の信号を受けるドア側の受信部、ドアロ ック機構を動力で施解錠するアクチュエータ、および暗号を照合したり、アクチ ュエータを制御するコントローラなどから成っている。そして、例えば、１度目 のボタン操作で運転席側ドアのドアロック機構を解錠し、２度目のボタン操作で 他の全ての席のドアのドアロック機構を解除するようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来の車両用の施解錠操作装置では、２度目のボタ ン操作で他の席の全てのドアのドアロック機構を解除して、必要なドアを開き、 再び、他の席に係る全てのドアロック機構を施錠して、車両から離れる際に、ユ ーザが十分に注意をしないと、施錠し忘れが生じていまい、使い勝手がよくない とともに、防盗性が高くないという問題点があった。

【０００４】 本考案は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、必要な箇所の ドアロック機構のみを解錠して、他のドアロック機構は施錠状態を維持するよう にして、使い勝手をよくするとともに、防盗性を高めることができるようにした 車両用の施解錠操作装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 かかる目的を達成するための本考案の要旨とするところは、 車両に複数のドアに対応したドアロック機構（１０）が設けられており、車両 の外部からドアロック機構（１０）に解錠動作信号を入力した際に、ドアロック 機構（１０）が解錠して、ドアを開扉可能なようにした車両用の施解錠操作装置 において、 各ドアロック機構（１０）を動力により解錠するためのアクチュエータ（２０ ）と、 車両の外部から操作して、開扉予定のドアを特定可能なドア特定用のスイッチ （４０）と、 解錠動作信号が入力された際に、前記ドア特定用のスイッチ（４０）の出力信 号に基づいて、開扉予定のドアに係るドアロック機構（１０）のアクチュエータ （２０）のみが解錠動作するように構成した制御部（５０）とを備えたことを特 徴とする車両用の施解錠操作装置に存する。

【０００６】

【作用】

車両の外部からドア特定用のスイッチ（４０）、例えば、アウトサイドハンド ルを操作した際にオンするスイッチ、を操作すると、ドア特定用のスイッチ（４ ０）の出力信号が制御部５０に入力される。

【０００７】 次に、例えば、送信機などで解錠動作信号を送信すると、制御部５０がアクチ ュエータ（２０）を制御して、開扉予定のドアに係るドアロック機構（１０）の アクチュエータ（２０）のみが解錠動作し、そのドアを開扉することができる。 このとき、他のドアに係るドアロック機構（１０）は施錠状態にあり、ドアを開 扉不能である。

【０００８】

【実施例】

以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明する。 各図は本考案の一実施例を示している。 図２および図３に示すように、車両には複数のドアが設けられており、各ドア に対応してドアロック機構１０がそれぞれ設けられている。各ドアの外部には、 ドアロック機構１０の図示省略したロッキングプレートを操作して、同じく図示 省略したラッチをストライカから外すためのアウトサイドハンドル１５が設けら れている。

【０００９】 図４に示すように、ドアロック機構１０は、ドアロック本体１１と、揺動して 、図示省略したオープンレバーを施錠位置と解錠位置とに変位可能なノブレバー １２とを有している。ノブレバーには、ドアロック用のアクチュエータ２０のア クチュエータレバー２１が接続されている。 図１に示すように、車体側には制御部であるメインコントローラ５０と電源６ ３とが設けられ、アクチュエータ２０の作動用モータＭはメインコントローラ５ ０を介して電源６３に接続されている。

【００１０】 メインコントローラ５０には、各ドアの開閉状態を検出するためのドア開閉検 知用のスイッチであるドアスイッチ３０の接点がそれぞれ接続されている。ドア スイッチ３０のスイッチ片が接地されている。 メインコントローラ５０には、アウトサイドハンドル１５の操作によりオン信 号を出力するドア特定用のスイッチであるアウトサイドハンドルスイッチ４０の 接点が接続されている。アウトサイドハンドルスイッチ４０のスイッチ片は接地 されている。

【００１１】 メインコントローラ５０は、アウトサイドハンドルスイッチ４０の出力信号に 基づいて、開扉予定のドアに係るドアロック機構１０のアクチュエータ２０のみ に解錠動作信号を出力するように構成されている。 一つの自動施錠操作で全てのドアロック機構１０を施錠するために、集中ロッ クスイッチ６１およびキーシリンダドアロックノブ連動スイッチ６２が設けられ ている。集中ロックスイッチ６１およびキーシリンダドアロックノブ連動スイッ チ６２の各スイッチ片が接地されており、集中ロックスイッチ６１およびキーシ リンダドアロックノブ連動スイッチ６２の各ロック用の接点が制御部５０に接続 され、集中ロックスイッチ６１およびキーシリンダドアロックノブ連動スイッチ ６２の各アンロック用の接点が制御部５０に接続されている。

【００１２】 メインコントローラ５０には、イグニッションスイッチ６４の接点が接続され 、イグニッションスイッチ６４のスイッチ片が電源６３を介して接地されている 。メインコントローラ５０には車速センサ６５、イグニッションキー差込スイッ チ６６、および、運転席側のドアの閉扉を検出するラッチスイッチ６７がそれぞ れ接続されている。

【００１３】 次に作用を説明する。 図４に示すように、ステップ１において、車両の外部からアウトサイドハンド ルスイッチ４０を操作すると、アウトサイドハンドルスイッチ４０の出力信号が メインコントローラ５０に入力され、ステップ２において、メインコントローラ ５０に当該アウトサイドハンドルスイッチ４０の番号が記憶される。このとき、 ステップ３において、タイマーがスタートする。

【００１４】 ステップ４において、タイムアップしないうちに、ステップ５において、例え ば、送信機などで解錠動作信号を送信すると、メインコントローラ５０が、前記 アウトサイドハンドルスイッチ４０の番号に係るドアロック機構１０のアクチュ エータ２０にのみ解錠動作信号を出力する。それにより、当該ドアロック機構１ ０のみが解錠動作し、そのドアを開扉することができる。

【００１５】 続いて、ステップ８において、解錠動作信号が入力されると、ステップ９にお いて、他の番号に係るドアロック機構１０のアクチュエータ２０が解錠される。 一方、ステップ４において、タイムアップすると、ステップ１０において、メ インコントローラ５０内のアウトサイドハンドルスイッチ４０の番号の記憶がク リアされ、ステップ１１において、リセットされ、初期の状態に戻る。

【００１６】 ステップ１において、アウトサイドハンドルスイッチ４０を操作しないで、ス テップ１２において、解錠動作信号を送信すると、ステップ１３において、運転 席側のドアに係るドアロック機構１０のアクチュエータ２０に解除動作信号が出 力され、ステップ１４において、当該アクチュエータ２０のみが解除動作する。 続いて、ステップ８において、解錠動作信号が入力されると、ステップ９にお いて、他の番号に係るドアロック機構１０のアクチュエータ２０が解錠されるよ うになる。

【００１７】 前記実施例においては、ドア特定用のスイッチとして、アウトサイドハンドル スイッチ４０を用いたものを示したが、トランクリッドハンドルスイッチを用い て、トランクリッドのドアロック機構１０のみを解錠してもよい。

【００１８】

【考案の効果】

本考案にかかる車両用の施解錠操作装置によれば、車両の外部からドア特定用 のスイッチを操作した後に解錠動作信号を入力した際に、制御部がアクチュエー タを制御して、開扉予定のドアに係るドアロック機構のアクチュエータのみが解 錠動作し、そのドアのみを開扉することができるようにしたので、開扉不要な他 のドアに係るドアロック機構は施錠状態のままであり、解錠不要なドアロック機 構までをも解錠した後に再び当該ドアロック機構を施錠する必要がなく、使い勝 手をよくすることができるとともに、防盗性を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す車両用の施解錠操作装
置の回路図である。

【図２】本考案の一実施例を示す車両用の施解錠操作装
置の装着状態図である。

【図３】本考案の一実施例を示す車両用の施解錠操作装
置の装着状態図である。

【図４】本考案の一実施例を示す車両用の施解錠操作装
置のタイムチャートである。

【符号の説明】

１０…ドアロック機構 １１…ドアロック本体 １５…アウトサイドハンドル ２０…アクチュエータ ３０…ドアスイッチ ４０…アウトサイドハンドルスイッチ（ドア特定用のス
イッチ） ５０…メインコントローラ（制御部）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】車両に複数のドアに対応したドアロック機
   構が設けられており、車両の外部からドアロック機構に
   解錠動作信号を入力した際に、ドアロック機構が解錠し
   て、ドアを開扉可能なようにした車両用の施解錠操作装
   置において、 各ドアロック機構を動力により解錠するためのアクチュ
   エータと、 車両の外部から操作して、開扉予定のドアを特定可能な
   ドア特定用のスイッチと、 解錠動作信号が入力された際に、前記ドア特定用のスイ
   ッチの出力信号に基づいて、開扉予定のドアに係るドア
   ロック機構のアクチュエータのみが解錠動作するように
   構成した制御部とを備えたことを特徴とする車両用の施
   解錠操作装置。