JPH0685826U - 開閉式天窓 - Google Patents

開閉式天窓

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JPH0685826U
JPH0685826U JP2813193U JP2813193U JPH0685826U JP H0685826 U JPH0685826 U JP H0685826U JP 2813193 U JP2813193 U JP 2813193U JP 2813193 U JP2813193 U JP 2813193U JP H0685826 U JPH0685826 U JP H0685826U
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巧 肉戸
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株式会社マルハチ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒンジ部からの雨水の浸入を防止する開閉式
天窓を提供する。 【構成】 ヒンジ部8の周枠6側から上部側にかけて当
該ヒンジ部8を覆う水切り枠9を周枠6側に取付け、こ
の水切り枠9の延出端部に、ヒンジ部8の開閉窓障子5
側を覆う水密カバー用ゴム板10を、その裾部が開閉窓
障子5の開閉にかかわらず常に障子枠7の上面に密接す
るように取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、開閉窓障子が嵌合可能な障子取付用の周枠を設け、この周枠の一辺 部に開閉窓障子の障子枠の一辺部をヒンジ部を介して枢着してなる開閉式天窓に 関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
従来、この種の開閉式天窓では、ヒンジ部が露出した状態に設けられているた め、降雨時に雨水がヒンジ部の隙間から浸入して天窓内部に漏水するという問題 があった。本考案は、この問題点に鑑み、ヒンジ部からの雨水の浸入を防止し得 る開閉式天窓を提供することを目的とするものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本考案による天窓は、ヒンジ部8の周枠6側から上部側にかけて当該ヒンジ部 8を覆う水切り枠9を周枠6側に取付け、この水切り枠9の延出端部に、前記ヒ ンジ部8の開閉窓障子5側を覆う水密カバー用ゴム板10を、その裾部が開閉窓 障子5の開閉にかかわらず常に障子枠7の上面に密接するように取付けたことを 特徴とする。
【0004】 この天窓において、好ましいヒンジ部8は、周枠6側に立上部片23を介して 一体条設されたピボット軸24と、障子枠7に一体突設され、前記ピボット軸2 4に回転自在に係合する断面略C字状の軸受25とからなる。
【0005】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1は、図3に例示するような三 角屋根形天窓における開閉窓部分の断面図、図2はその要部を拡大した断面図を 示している。これらの図に示す天窓においては、頂部横枠1、下横枠2、両横枠 1,2間に配設される縦枠3等によって区画形成される天窓枠4内の一部に、開 閉窓障子5が嵌合可能な障子取付用の周枠6を設け、この周枠6に開閉窓障子5 の障子枠7をヒンジ部8を介して枢着することにより、開閉式天窓を構成し、そ してヒンジ部8の周枠6側から上部側にかけてヒンジ部8を覆う水切り枠9を周 枠6側に取付け、この水切り枠9の延出端部に、ヒンジ部8の開閉窓障子5側を 覆う水密カバー用ゴム板10を、その裾部が開閉窓障子5の開閉にかかわらず常 に障子枠7の上面に密接するように取付けている。尚、天窓枠4内の他の区画部 には窓ガラス28を嵌め殺し式に嵌装して固定式天窓とする。
【0006】 上記構造について更に詳細に説明すれば、図1に示すように、開閉窓障子取付 用の周枠6は、それぞれアルミニウム押出し型材製の上下辺側枠部材11,11 と左右辺側枠部材12,13とからなるもので、前記縦枠3更には前記横枠1, 2にビス止めして固定される。この周枠6の内周側にはテーパ状の受け座14が 全周に設けられ、更にこの受け座14の内側にはパッキン15,16が全周に取 付けられている。開閉窓障子5は、それぞれアルミニウム押出し型材製の上下辺 側枠部材17,17と左右辺側枠部材18,19とからなる障子枠7にガラス2 0を水密に嵌装してなるもので、障子枠7の外周部には前記周枠6のテーパ状受 け座14に密接するパッキン21が取付けられ、また前記周枠6のパッキン15 ,16が障子枠7の所要部に密接されるようになっている。
【0007】 図1及び図2に示すように、前記ヒンジ部8は、前記周枠6の右辺側枠部材1 3に取付けてある断面略L字状型材22の上部側に立上部片23を介して一体形 成されたピボット軸24と、前記障子枠7の右辺側枠部材19に一体突設され、 前記ピボット軸24に回転自在に係合する断面略C字状の軸受25とからなり、 これらピボット軸24及び軸受25は、それぞれ前記枠部材13、19の全長に 亘って条設されている。
【0008】 前記各縦枠3は、縦枠本体3aとこれにビス止めされた台枠3bとガラス押さ え枠3cとからなるもので、ヒンジ部8側の縦枠3のガラス押さえ枠3c上に水 切り枠9が取付けられる。この水切り枠9は、図2に示すように、縦枠3のガラ ス押さえ枠3c上に、シール材33を介してビス26により取付固定される取付 基部9bと、この基板部9bからヒンジ部8の上部側にかけて斜め上向き且つ水 平に延出する本体部9aとからなり、この本体部9aの延出端部に設けてある係 嵌溝27に、水密カバー用ゴム板10の基端部が水密に係嵌されて固定され、こ のゴム板10の裾部は開閉窓障子5の障子枠7上面に弾接状態で密接される。
【0009】 前記水切り枠9の両端には、図2に仮想線で示すように、端部閉塞板29がパ ッキン等(図示省略)を介して水密に配設され、各端部閉塞板29は水切り枠9 の本体部9aに設けてあるビスホール30を利用してこの本体部9aにビス31 で固定される。前記ピボット軸24を形成しているL字状型材22と、これに隣 接する縦枠3のガラス押さえ枠3cとの間にはシール材32が装填され、また周 枠6の他の外周面部と縦枠3及び横枠1,2との隙間にもシール材32が装填さ れている。
【0010】 以上説明したような構成の開閉式天窓において、図1には、開閉窓障子5が周 枠6に嵌合閉止された状態を実線で示し、この閉止状態から開閉窓障子5がヒン ジ部8を中心に上方へ回転して最大限開放された状態を仮想線で示している。尚 、このヒンジ部8の構造によると、開閉窓障子5は図示のように閉止位置から約 60度位まで開放することができる。そして、水切り枠9に取付けられた水密カ バー用ゴム板10は、図示のように、開閉窓障子5の開閉にかかわらず常に障子 枠7の右辺側枠部材19上面に密接することができる。
【0011】 しかして、この開閉式天窓によると、ヒンジ部8は、当該ヒンジ部8の外側、 即ち周枠6側から上部側にかけて延出する水切り枠9によって覆われていると共 に、ヒンジ部8の内側、即ち開閉窓障子5側が、水切り枠9の延出端部に密着固 定された水密カバー用ゴム板10によって覆われ、更に水切り枠9及び水密カバ ー用ゴム板10の両端部は、端部閉塞板29によって水密に閉塞され、しかもゴ ム板10の裾部が障子枠7の右辺側枠部材19上面に密接しているため、降雨時 にはこれら水切り枠9及び水密カバー用ゴム板10が雨避けとなって、ヒンジ部 8内に、即ちピボット軸24と軸受25との隙間部に雨水が浸入することがなく 、また開閉窓障子5の外側の窓ガラス28から雨水がヒンジ部8に流入してきて も、水切り枠9によってその流入が阻止され、更に開閉窓障子5上に雨水が溜ま っても、その雨水は、障子枠7の枠部材19上面に密接している水密カバー用ゴ ム板10によって、ヒンジ部8側への浸入が阻止される。従って、ヒンジ部8か ら天窓内への雨漏りが防止される。
【0012】 また、ヒンジ部8が、周枠6の枠部材13側に立上部片23を介して一体形成 されたピボット軸24と、障子枠7の枠部材19に一体突設され、ピボット軸2 4に回転自在に係合する断面略C字状の軸受25とからものであるから、ヒンジ 構造が簡単となってその製作が容易となると共に、開閉窓障子5の開放角度を大 きくとることができ、またピボット軸24と軸受25との開口隙間部が図1、図 2のように水切り枠9の内側に位置するため防水効果が一層良好となる。
【0013】 この実施例では、水切り枠9を、周枠6とは別に配設された天窓枠4の縦枠3 に取付けているが、この水切り枠9は周枠6に取付けるようにしてもよい。また 、実施例では、ヒンジ部8を、開閉窓障子5の縦枠部側と天窓枠4の縦枠部側と の間に設けているが、開閉窓障子5の横枠部側と天窓枠4の横枠部側との間に設 けるようにしてもよい。更に、本考案の開閉式天窓は、傾斜状天窓に適用した例 について説明したが、水平状の天窓に適用することもできる。また、実施例では 、周枠6を天窓枠4内に取付けているが、天窓枠4は必ずしも必要としない。
【0014】
【考案の作用及び効果】
本考案の開閉式天窓によると、ヒンジ部は、周枠側から上部側にかけて延出す る水切り枠によって覆われていると共に、ヒンジ部の開閉窓障子側が水密カバー 用ゴム板によって覆われ、しかもこのゴム板の裾部が障子枠上面に密接している ため、降雨時にはこれら水切り枠及び水密カバー用ゴム板が雨避けとなり、従っ てヒンジ部側への雨水の浸入を防止することができる。この場合、雨水が周枠側 からヒンジ部側に流入してきても、水切り枠によってその流入が阻止され、更に 開閉窓障子上に雨水が溜まっても、その雨水は、障子枠の枠部材上面に密接して いる水密カバー用ゴム板によって、ヒンジ部側への浸入が阻止される。従って、 ヒンジ部内への雨水の浸入を有効を防止し、ヒンジ部周辺の雨仕舞いを良好にす ることができる。
【0015】 また、ヒンジ部を、周枠側に立上部片を介して一体条設されたピボット軸と、 障子枠に一体突設され、前記ピボット軸に回転自在に係合する断面略C字状の軸 受とから構成することにより、ヒンジ構造が簡単となってその製作が容易となる と共に、開閉窓障子の開放角度を大きくとることができ、またピボット軸と軸受 との開口隙間部が水切り枠の内側に位置するため防水効果が一層良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3のA−A線拡大断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】本考案の一実施例による天窓の全体斜視図であ
る。
【符号の説明】
4 天窓枠 5 開閉窓障子 6 開閉窓障子取付用の周枠 7 障子枠 8 ヒンジ部 9 水切り枠 10 水密カバー用ゴム板 23 立上部片 24 ピボット軸 25 軸受

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉窓障子が嵌合可能な障子取付用の周枠
    を設け、この周枠の一辺部に前記開閉窓障子の障子枠の
    一辺部をヒンジ部を介して枢着してなる開閉式天窓にお
    いて、ヒンジ部の周枠側から上部側にかけて当該ヒンジ
    部を覆う水切り枠を周枠側に取付け、この水切り枠の延
    出端部に、前記ヒンジ部の開閉窓障子側を覆う水密カバ
    ー用ゴム板を、その裾部が開閉窓障子の開閉にかかわら
    ず常に障子枠の上面に密接するように取付けたことを特
    徴とする開閉式天窓。
  2. 【請求項2】ヒンジ部は、周枠側に立上部片を介して一
    体条設されたピボット軸と、障子枠に一体突設され、前
    記ピボット軸に回転自在に係合する断面略C字状の軸受
    とからなる請求項1に記載の開閉式天窓。
JP1993028131U 1993-05-27 1993-05-27 開閉式天窓 Expired - Lifetime JP2504629Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6348729U (ja) * 1986-09-13 1988-04-02

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JPS6348729U (ja) * 1986-09-13 1988-04-02

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