JPH06851B2 - 熱成形プラスチツク物品の製造方法 - Google Patents

熱成形プラスチツク物品の製造方法

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JPH06851B2
JPH06851B2 JP61076426A JP7642686A JPH06851B2 JP H06851 B2 JPH06851 B2 JP H06851B2 JP 61076426 A JP61076426 A JP 61076426A JP 7642686 A JP7642686 A JP 7642686A JP H06851 B2 JPH06851 B2 JP H06851B2
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copolymer
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L25/00Compositions of, homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L25/02Homopolymers or copolymers of hydrocarbons
    • C08L25/04Homopolymers or copolymers of styrene
    • C08L25/08Copolymers of styrene
    • C08L25/12Copolymers of styrene with unsaturated nitriles
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の利用分野) 本発明は、真空成形または熱成形によるプラスチツク物
品の調製方法に関する。
(従来の技術) スチレン系単量体とエチレン性不飽和ニトリルの共重合
体、とくにスチレン/アクリロニトリル共重合体(SA
N樹脂)をベースとする樹脂組成物は、その靱性ならび
に耐薬品性、耐日光性および耐光性が良好なため各種用
途に供されている。斯かる共重合体の未変性物は比較的
脆く、その衝撃強度を改善するために、スチレン系単量
体/ニトリル共重合体の連続相に耐衝撃性改良剤の分離
ゴム相を均一に分散させる方法が古くから知られてい
る。連続相と分散相との相溶性を改善するため、耐衝撃
性改良剤は、通常、ポリ1,4−ブタジンエンまたは
1,4−ブタジエンとスチレンもしくはアクリロニトリ
ルあるいはその両者との共重合のようなゴム状の幹と、
スチレン系単量体/ニトリル共重合体のグラフト枝から
なるグラフト共重合体である。その結果得られる分散体
は、ABS樹脂の形態で最もよく知られている。
スチレン系単量体/ニトリル共重合体をベースとする樹
脂組成物は、変性物も未変性物も、エンジニアリングプ
ラスチツクとして真空成形または熱成形など延伸流れに
係る方法により、各種の形状物品、頻々、薄壁構造の形
状物品に成形するために使用される。例えば冷蔵庫ライ
ニングおよびボートなどの物品は、ABS樹脂組成物シ
ートを真空成形または熱成形に得られる。斯かる物品を
成形する際の問題は、壁厚の不均一すなわち偶部など高
度な変形を受ける部域の壁厚が真直な長い延伸など低度
の変形を受ける部域よりも薄くなる問題である。この問
題を克服し、物品に十分な強度と一層均一な壁厚を付与
するためには、これまで成形プロセスで使用する樹脂組
成物シートの厚みを増大させる必要があつた。しかしな
がら、このシート厚みの増大は、樹脂の使用量を高め、
低度の変形を受ける部域の壁厚が実際に必要とされる厚
みより大となる無駄をもたらすものである。
英国特許A第2111514号は、熱可塑性ベース樹脂
Aおよび、それと相溶し、1種以上のビニル単量体の重
合で得られる分子量106以上の熱可塑性樹脂Bからな
る二軸配向材料の調製に適切な熱可塑性樹脂組成物につ
いて記載している。二軸配向材料の調製には、ベース樹
脂Aのガラス転位温度に近い温度と比較的高水準の応力
(通常2×10乃至107Pa)を使用する必要があ
る。この条件下では、樹脂分子の緩和時間は長くなり、
分子は最終製品中でも配向された状態に留り、製品に所
望の機械的諸性質を付与する。使用温度が高過ぎて例え
ばベース樹脂のガラス転位温度より30乃至40℃高く
なつたり、あるいは応力水準が低過ぎて例えば1×10
6Paであつたりすると、樹脂分子の緩和時間は短かく
なり、残存配向が不十分となつて最終製品の物理的諸特
性に所望のバランスが得られない。
(発明が解決しようとする問題点) これとは対照的に、真空成形または熱成形操作は、通
常、ベース樹脂のガラス転移温度よりかなり高い温度
(40℃以上)と比較的低応力下(使用減圧に対応して
106Pa以下)で行なわれる。その際の問題は、前述
のように物品成形時のその形状に因る著るしく異なる変
形度に対して、壁厚の均一性をいかに妥当なものとする
かである。換言すれば、成形条件下での成形組成物の延
伸粘度(elongational vicscosity)を、応力水準を高
めることによりできるだけ低下させねばならないのであ
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、スチレン系単量体/ニトリル共重合体をベー
スとし、形状物品を壁厚を更に均一とするような改善さ
れた延伸流れ特性を有する成形組成物を真空成形または
熱成形して、形状物品を調製する方法を提供する。更に
は、本発明に従つて調製される形状物品のクリープ抵抗
も著るしく改善される。
本発明は、ベース樹脂としての数平均分子量が3×10
4乃至1×105、好ましくは3.5×104乃至7×1
4、更に好ましくは4×104乃至5.5×104のスチレ
ン系単量体とエチレン性不飽和ニトリルの第一共重合体
連続相を有する樹脂、および添加樹脂としての数平均分
子量が3×105乃至3×106、好ましくは5×105
乃至2×106、更に好ましくは8×105乃至1.6×1
6のスチレン系単量体とエチレン性不飽和ニトリルの
第二共重合体を、ベース樹脂100重量部当り0.1乃至
20重量部、好ましくは1乃至6重量部、更に好ましく
は2乃至4重量部を含有するブレンドからなる成形組成
物を、ベース樹脂のガラス転移温度より40℃以上、好
ましくは50℃以上、更に好ましくは60℃以上(可塑
性入りブレンドの場合)の温度、および106Pa以下
の応力水準で成形することからなる形状物品の調製方法
を提供するものである。
本発明で使用する成形組成物中の第一共重合体および第
二共重合体は、共にスチレン系単量体とエチレン性不飽
和ニトリルからなる。スチレン系単量体は、スチレン自
身、ベンゼン環とビニル基のいずれか、あるいはその双
方が、例えばアルキル基もしくはハロゲン原子で置換さ
れた各種スチレン誘導体である。すなわち、スチレン系
単量体を例は、スチレン、オルト−、メタ−およびパラ
―メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、オルト
−、メタ−およびパラ−エチルスチレン、パラ3級ブチ
ルスチレン、α−メチルスチレン、α−エチルスチレ
ン、α−メチル−パラ−−メチルスチレン、オルト−、
メタ−、およびパラ−クロルスチレン、2,4−ジブロ
ムスチレンならびに2,4−ジクロルスチレンである。
使用可能なエチレン性不飽和ニトリルには、アクリロニ
トリル、メタクリロニトリルおよびエタクリロトリルが
含まれる。所望ならば、スチレン系単量体とニトリルと
の混合物も使用可能である。第一および第二共重合体
は、通常、64乃至90重量%のスチレン性単量体と3
5乃至10重量%のニトリル単量体からなる。
第一および第二共重合体ができるだけ相溶性となり、か
つ応力による延伸粘度ができるだけ低下するためには、
両共重合体中のスチレン系単量体/ニトリル単量体の重
量比を同等にすることが望ましい。すなわち、前記添加
樹脂のスチレン系単量体/エチレン性不飽和ニトリルの
重量比は1.1乃至0.9倍なることが好ましく、ベース樹脂
のスチレン系単量体/エチレン性不飽和ニトリルの重量
比よりも若干高目(例えば1.1乃至1.05倍)であると更
に好ましい。第一および第二共重合体は、共にスチレン
/アクリロニトリル共重合体であることが好ましい。
本発明で使用する成形組成物の第一および第二共重合体
は、分子量の点で相異なる。第一共重合体の分子量は、
エンジニアリングプラスチツクに供される代表的スチレ
ン系単量体/ニトリル共重合体の分子量である。分子量
の上限は、通常、加工性の限界により定まり、一方その
下限は頻々成形物を耐衝撃性にする必要から定まる。第
一および第二共重合体に関して述べた分子量は、数平均
分子量である。第一共重合体の分子量分布は、通常、重
量平均分子量/数平均分子量が2乃至2.5、好ましくは
2.2乃至2.4となる分布である。第二のスチレン系単量体
/ニトリル共重合体の分子量分布は、分子量範囲の下端
域が幅広であつてもよく、すなわち、分子量範囲の下端
域の重量平均分子量/数平均分子量の比を約2.2/1と
することができ、上端部での比は1.21乃至1.3/1程度
の低さが好ましい。
本発明の方法で使用する成形組成物のベース樹脂は、第
一共重合体の連続相を有するものでなければならない。
好適ベース樹脂は、前述のようにABS樹脂である。そ
の他のベース樹脂の例には、未変性SAN樹脂、塩素化
ポリエチレン(ACS)変性のSAN樹脂、エチレン/
プロピレン二元共重合ゴムで変性したSAN樹脂(AE
S)、アクリルゴム変性のSAN樹脂(ASA)および
これらの混合物がある。唯一要求される事項は、加工操
作時にスチレン系単量体/ニトリル共重合体が連続相を
形成せねばならぬことである。連続相は、その内部にゴ
ム状耐衝撃性改良剤、好ましくは1,4−ブタジエンの
ゴム状共重合物を分散させたものが好適である。特に好
適な耐衝撃性改良剤は、幹としてポリブタジエンゴムま
たはブタジエンとスチレンもしくはアクリロニトリル、
あるいはその両者との共重合ゴム、例えば90乃至95
重量%のブタジエンと5乃至10重量%のスチレンおよ
び/またはアクリロニトリルを含有する共重合体および
枝としてスチレン/アクリロニトリル共重合体を含有す
るグラフト共重合体である。斯かるグラフト共重合体中
のブタジエン含量は、単量体含量基準で10乃至60%
が適当である。
本発明の方法で使用する成形組成物の第二のスチレン系
単量体/ニトリル共重合体は、ベース樹脂の連続相を与
える第一共重合体よりも分子量がはるかに高い添加樹脂
である。この第二共重合体は、超高分子量(ultra-high
molecular weight、UHMW)共重合体と称し得るものであ
る。斯かるUHMW−共重合体は、標準的重合技術を用い、
重合に連鎖移動剤を使用せぬか、あるいは極く少量に限
ることにより調製可能である。斯く製造された重合体
は、可成りの量の低分子量重合鎖を含有することもあ
り、UHMW−共重合体を組成物のその他成分と混合する前
にこの低分子量を除去してもよいし、あるいは除去しな
くともよい。市販のUHMW-SAN樹脂の一つに、ユージン
クールマン社(Ugine Kuhlmann)製の「プラステイフロ
(Plastiflo)Ao1」がある。第一のスチレン系単量
体/ニトリル共重合体の連続相中に少量のUHMW−共重合
体が存在すると、「歪硬化(stainhardening)」として
知られる効果が促進され、その結果、組成物成形時の変
形は専ら比較的変形されていない域で起り、延伸流れが
支配的な本発明の成形方法でも、壁厚が更に均一な物品
が製造される。また、第一および第二のスチレン系単量
体/ニトリル共重合体の両者が乳化重合で製造される場
合、それらを単にラテツクス混合するだけで、本発明の
方法に使用する成形組成物を製造することができる。
本発明に従つて為される「歪−硬化」は、UHMW-共重合
体を含有せぬ、あるいは種々の量で含有する組成物の1
40℃における定応力クリープ曲線を比較して説明する
ことができる。斯かる曲線を図1乃至図3に示す。
図1は、メチルエチルケトンに不溶で約105℃のガラ
ス転移温度を有する材料約30重量%を含有するABS
樹脂の定応力クリープ曲線を示す。
ABS樹脂のポリブタジエン含量は20重量%である。
本樹脂中の連続相SAN重合体は約42,000の数平均分子
量を有し、S/AN重量比は1.8/1、重量平均分子量
/数平均分子量の比は約3.5である。
図2は、図1の曲線を得るのに用いたABS樹脂に、A
BS樹脂100重量部当り、数平均分子量1.6×106
UHMW-SAN共重合体を2重量部添加した組成物の定応力ク
リープ曲線である。このUHMW-SANはユージン、クールマ
ン社製の市販「プラステイフロ A01」であつて、ス
チレン/アクリロニトリル比は71/29である。
図3は、ABS樹脂100重量部当りUHMW−SANを4
重量部含有する図2の曲線を得るのに用いたものと類似
の組成物から得られた曲線を示す。
図1、2および3から判るように、一定変形速度に達す
る変形水準(ヘンキイ(Hencky)変形)は、UHMW
-SANの添加により増大する。定常剪断流れ停止後の応力
緩和速度はUHMW-SAN共重合体の存在にあまり影響を受け
ないが、「ダイスエル」すなわち「押出物スエル」はUH
MW-SAN共重合体の存在に強く影響されて増大する。
ベース樹脂として第一のスチレン系単量/ニトリル共重
合体のみならず、他の熱可塑性重合体とくに塩化ビニル
共重合体をも含有する成形組成物も、諸性質が同様に改
善されることが見出された。ABSとPVCの重合体ブ
レンドは、一般に各構成重合体の中間性質を有する。真
空成形あるいは熱成形など延伸流れに係る方法では、ブ
レンド中のPVC成分は、破壊せずに到達し得る最大延
伸比を減少させ、このことはPVCブレンド物の用途を
厳しく制限する。
PVCベース組成物の加工特性は、少量の高分子量アク
リル加工助剤の添加により改善され、高温溶融延伸特性
の改善ももたらされる。(Pure and Applied Chemistr
y、第55巻第1号、第177乃至190頁、1983
年)少量のUHMW−スチレン系単量体/ニトリル共重合体
を使用する際にも、ABS−PVCブレンドの熱延伸特
性の改善が認められた。必要性は加工要求に関連し、UH
MW−スチレン系単量体/ニトリル共重合体の相対的効
率、他のブレンド成分の性質およびブレンド中でその相
対比に応じて変化する。物性改良剤(たとえばニトリル
ゴムおよび塩素化ポリエチレン)、可塑剤、安定剤およ
び潤滑剤などの添加物も、延伸特性に効果を与える。一
般にベース樹脂100重量部当り0.1乃至20重量部、
好ましくは1乃至6重量部、更に好ましくは2乃至4重
量部の量の第二共重合体が有効である。
図4は、下記の同一基本処法を用いた三配合物に対し、
150℃で行なつたこと以外は図1乃至3の曲線を得た
ときと同様にして得られた延伸熱時クリープ曲線を示
す。
ABS 40phr(ポリブタジエン含量は30重量%、
ゲル浸透クロマトグラフで測定したSANの数平均分子
量は約48000) PVC 40phr(懸濁重合ポリマー、K−因子は7
1) 可塑剤 20phr(フタル酸ジイソドデシル) 安定剤 3phr(Sn型、市販のイルガスタツブ(Irg
astab)17M) (phr=樹脂100重量部当りの重量部) 参照配合物は、一つは重合体添加剤を含まぬものであ
り、もう一つは6phrのアクリル加工助剤(ロームアン
ドハース社(Rohm and Haas)の「パラロイド(Pfraloi
d)K120N」、メタクリル酸メチル95%とアクリ
ル酸エチル5%の高分子量共重合体)を含有する組成物
であつた。本発明に従つて製造した配合物は、図1乃至
3の曲線を得るのに用いたUHMW−SAN、すなわち「プ
ラステイフロ A01」を6phr含有した。図4の曲線
で示されるように、UHMW-SAN共重合物は、サンプル破壊
が生ずる前に得られる変形水準が非常に高いという点
で、アクリル加工助剤よりもはるかに良好な結果をもた
らすものである。図1乃至4の曲線を得るのに用いたUH
MW-SANの代りに、分子量分布が二つの極大値を有し、か
つS/AN比が80/20(重量基準)のUHMW-SAN(高
分子量部分の数平均量は約1.8106で、低分子量部分の
数平均分子量は約84000)を使用すると、低分子量
部分は延伸粘度ならびに剪断粘度の双方で、ブレンド物
の粘度を低下させる効果を有することが見出された。UH
MW-SAN含有組成物は、その分子量分布の極大値が1つで
あろうと2つであろうと、破断伸び特性を著るしく改善
した。(分子量分布の)二極大値を有する重合体の高分
子量部分は、破断伸びを高水準にする有効成分である。
UHMW−スチレン系単量体/ニトリル共重合物を含有
する組成物を形状物品に成形する際、本発明に従つて得
られる厚みの分布は、図5から判るように明らかに改善
される。図5は、UHMW−SAN共重合体(「プラス
テイフロ A01」)を0、2または4phr含有するA
BS樹脂配合物を成形した際の隅部厚みの結果を示すも
のである。
図6および7は、150℃における延伸粘度/応力のプ
ロツトであり、添加樹脂中のスチレン系単量体/エチレ
ン性不飽和ニトリルの重量比を、ベース樹脂中のそれに
多少とも一致させることが望ましいことを例示してい
る。図6および7は、夫夫65/35と70/30のス
チレン/アクリロニトリル重量比を有する樹脂のプロツ
ト曲線、およびベース樹脂94phrとスチレン/アクリ
ロニトリル重量比が90/10、85/15、80/2
0、75/25、70/30および65/35なる各種
のUHMW添加樹脂6phrからなるブレンドのプロツト
曲線である。結果から判るように、応力増大に対する延
伸粘度の変化が最小となる好適応答は、添加樹脂のスチ
レン/アクリロニトリル重量比がベース樹脂のそれより
も若干高目である際に得られる。(図6の70/30お
よび図7の75/25) 前述のように、本発明に従つて調製される形状物品のク
リープ抵抗は、著るしく改善される。UHMW−SAN
を2phrしか含有せぬパイプグレードのABS組成物
は、UHMW−SANを含有せぬ組成物と比較して、3
×105秒を超える時間にわたり15MPaの応力を加え
たあとの変形が著るしく減少する。これらの実験に用い
たベース樹脂は、スチレン/アクリロニトリル重量比が
65/35で、分子量が58000の代表的圧力パイプ
用樹脂である。スチレン/アクリロニトリル重量比が1.
8/1、分子量が48000および44000で、ブタ
ジエン含量が30%のベース樹脂を含有する組成物で
は、クリープ抵抗の改善傾向は更に良好となる。
驚くべきことにUHMW-SANを添入しても耐衝撃性にあまり
影響を与えず、ビカツト加熱性能を改善し、かつ剪断粘
度への影響は比較的小さい。すなわち、本発明は驚くべ
き利益をもたらし、しかも欠点がほとんどないのであ
る。
【図面の簡単な説明】
図1は、メチルエチルケトンに不溶で約105℃のガラ
ス転位温度を有する材料を約30重量%含有するABS
樹脂の定応力クリープ曲線を示す。 図2は、図1の曲線を得るのに用いたABS樹脂に、A
BS樹脂100重量部当り、数平均分子量1.6×106
UHMW-SAN共重合体を2重量部添加した組成物の定応力ク
リープ曲線を示す。 図3は、ABS樹脂100重量部当り、UHMW/SANを
4重量部含有する図2の曲線を得るのに用いたものと類
似の組成物から得られた曲線を示す。 図4は、本文記載の基本処法を用いた三配合物に対し、
150℃で行なつたこと以外は図1乃至図3の曲線を得
たときと同様にして得られた延伸熱時クリープ曲線を示
す。 図5は、UHMW-SAN共重合体(「プラテイフロ AO
1」)を0.2または4phr含有するABS樹脂配合物を成
形した際の隅部厚みの結果を示すものである。 図6および7は、夫々65/35と70/30のスチレ
ン/アクリロニトリル重量比を有するベース樹脂の15
0℃における延伸粘度/応力のプロツト曲線である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベース樹脂としての数平均分子量が3×1
    4乃至1×105、好ましくは3.5×104乃至7×1
    4、更に好ましくは4×104乃至5.5×104のスチレ
    ン系単量体とエチレン性不飽和ニトリルの第一共重合体
    の連続相を有する樹脂、および添加樹脂としての数平均
    分子量が3×105乃至3×106、好ましくは5×10
    5乃至2×106、更に好ましくは8×105乃至1.6×1
    6のスチレン系単量体とエチレン性不飽和ニトリルの
    第二共重合体を、ベース樹脂100重量部当たり0.1乃
    至20重量部、好ましくは1乃至6重量部、更に好まし
    くは2乃至4重量部を含有するブレンドからなる成形組
    成物を、ベース樹脂のガラス転移温度より40℃以上、
    好ましくは50℃以上、更に好ましくは60℃以上の温
    度および106Pa以下の応力水準で成形することから
    なる形状物品の調製方法。
  2. 【請求項2】前記添加樹脂のスチレン系単量体/エチレ
    ン性不飽和ニトリルの重量比が、前記ベース樹脂のスチ
    レン系単量体/エチレン性不飽和ニトリルの重量比の
    1.1乃至0.9倍好ましくは1.1乃至1.05倍で
    ある特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記の第一および第二共重合体が、共にス
    チレン/アクリロニトリル共重合体である特許請求の範
    囲第1項または第2項に記載の方法。
  4. 【請求項4】ベース樹脂が、前記の連続相に分散された
    ゴム状の耐衝撃性改良剤を含有する特許請求の範囲第1
    項、第2項または第3項に記載の方法。
  5. 【請求項5】ゴム状の耐衝撃性改良剤が、1,4−ブタ
    ジエン重合体を含有する特許請求の範囲第4項に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】ゴム状耐衝撃性改良剤が、幹としてゴム状
    のポリブタジエンまたはブタジエンとスチレンもしくは
    アクリロニトリル、あるいはスチレンとアクリロニトリ
    ルの両者との共重合体、および枝としてスチレン/アク
    リロニトリル共重合体を含有するグラフト共重合体であ
    る特許請求の範囲第5項に記載の方法。
  7. 【請求項7】グラフト共重合体のブタジエン含量が、単
    量体含量基準で10乃至60%である特許請求の範囲第
    6項に記載の方法。
  8. 【請求項8】ブレンド物が、ポリ塩化ビニルを更に含有
    する特許請求の範囲第1項乃至7項に記載の方法。
JP61076426A 1985-04-02 1986-04-02 熱成形プラスチツク物品の製造方法 Expired - Lifetime JPH06851B2 (ja)

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GB858508602A GB8508602D0 (en) 1985-04-02 1985-04-02 Preparation of thermo-formed plastics articles
GB8508602 1985-04-02

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JPS61258840A JPS61258840A (ja) 1986-11-17
JPH06851B2 true JPH06851B2 (ja) 1994-01-05

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