JPH0684983U - 布吊下連結具 - Google Patents

布吊下連結具

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JPH0684983U
JPH0684983U JP2804093U JP2804093U JPH0684983U JP H0684983 U JPH0684983 U JP H0684983U JP 2804093 U JP2804093 U JP 2804093U JP 2804093 U JP2804093 U JP 2804093U JP H0684983 U JPH0684983 U JP H0684983U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】生産性に優れ、しかも吊下布の取付け及び取外
し作業が簡単で、且つ同布の開閉時における取扱の容易
性が確保され、更には多様な彩色の可能な射出成形一体
品からなる吊下布と布吊下部材とを連結するための連結
具を提供する。 【構成】布吊下部材(3) と上端縁に雌係着面をもつ係着
具(11)が取付けられた吊下布(1) との間に介在し、同吊
下布(1) の上端縁と前記布吊下部材(3) とを連結するた
めの合成樹脂製の布吊下連結具(4) であって、前記布吊
下連結具(4) が、前記係着具(11)と係脱する雄係着面(4
3)を有する係着片(42)と、同係着片(42)の上端に一体に
成形される前記布吊下部材(3) に係脱する引掛鈎片(41)
とを有しており、前記引掛鈎片(41)の開口部(41a) に
は、所定の強さの外力が作用したときに初めて内方に弾
性変形する他物品の侵入阻止用の弾性片(44)が設けられ
ている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、カーテンランナーなどの吊下布案内部材と、カーテンなどの各種の 幕類とを簡単に連結する布吊下連結具に関し、特に不使用時または係脱作業時に おいて不要な他物品の侵入や引掛鈎部同士の絡み合いが防止されると共に、一旦 連結すると外れにくくなるにも関わらず係脱作業の容易性が確保された布吊下連 結具に関する。
【0002】
【従来の技術】
病院やホテル等で使用されているカーテン類の殆どはリース商品であり、定期 的に交換と洗濯がなされている。この交換作業の効率化を図るためには、その取 外し及び取付けが簡単になされるようにすることが肝要である。そこで、従来も カーテンレールや案内棒などの幕類案内部材に取り付けられたカーテンランナー に対してカーテン類を容易に脱着するため、特公昭40−27706号公報、実 開昭57−142986号公報、実開平2−107387号公報などにより様々 な提案がなされている。
【0003】 例えば、実開平2−107387号公報に開示された布吊下連結具によれば、 カーテンランナーのカーテン取付部に雄雌いずれかの面ファスナーが貼着してあ り、カーテンの上端に取付けられた相手方の面ファスナーと係着させることでカ ーテンを簡単に取付け或いは取外しできるようにしている。
【0004】 しかるに、上述の布吊下連結具はいずれも面ファスナーが編織成により得られ るものであるため、生産性に難があるばかりでなく、布吊下連結具としての係着 強力を確保することが難しい。
【0005】 そこで、これらの課題を解決すべく、例えば実開平4−104909号公報に は本考案者により開発された布吊下連結具が開示されている。この布吊下連結具 は、一表面に多数の整列したフック片を有するプレート状の合成樹脂製係着片と 、カーテンランナーに引っ掛けて取付けるために2本の金属線材の先端同士を係 脱可能に構成した金属製取付部とを射出成形により一体に成形して製造されるも のである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
こうして得られる上述の実開平4−104909号公報に開示された布吊下連 結具は、雄係着面を構成する多数のフックを一表面にもつ係着片が成形品である ため、面ファスナーの係着強力は従来の編成あるいは織成により得られるモノフ ィラメント製のフックに較べると一段と向上させることを可能とするものではあ るが、布吊下連結具の成形とは別に金属製取付部の製作が必要であり、しかも射 出成形にあたっては成形品の一部に金属製取付部を組み込む必要があるため、成 形工程そのものが複雑化される。
【0007】 これを製品面から見た場合には、前記金属製取付部は当然にスナップ性を有し ている必要があるためバネ鋼が使われると共に、その設計にも格別の配慮が払わ れなければならず、それだけ製品価格の増加につながる。また、カーテンランナ ーは、通常、合成樹脂製である場合が多く、金属製取付部との間に摩耗が激しく 長期の使用に耐えられない。更には、金属製取付部と合成樹脂製係着片とが異種 材料で構成されるため外観的にも違和感があるばかりでなく、彩色の統一を図る にも両者を同一色調の下で多様な彩色を施すことは困難である。したがって、可 能であるならば取付部と係着片とを同一材料により一体成形することが望ましい 。
【0008】 本考案は以上の状況を踏まえてなされたものであり、その目的は実開平4−1 04909号公報に開示された布吊下連結具の長所を生かしつつ、同布吊下連結 具全体を合成樹脂の一体成形品で構成して製品面及び製造面における上記欠点を 排除することに加えて、そのカーテンランナー取付部に他物品が容易には引っ掛 からないようにすると共に、カーテンランナーに対する脱着作業を容易ならしめ ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本考案は案内部材に沿って移動可能な布吊下部材 と上端縁に雄雌係着面のいずれかをもつ係着具の一方が取付けられた吊下布との 間に介在し、同布の上端縁と前記布吊下部材とを連結するための合成樹脂製の布 吊下連結具であって、前記布吊下連結具は前記係着具の一方と係脱する係着面を 有する係着片と、同係着片の上端に一体に成形される前記布吊下部材に係脱する 引掛鈎片とを有しており、前記引掛鈎片の開口部には、所定の強さの外力が作用 したときに初めて内方に変形する他物品の侵入阻止手段が設けられてなることを 特徴とする布吊下連結具を主要な構成としている。
【0010】 そして好適な態様によれば、前記侵入阻止手段は前記開口部に一体的に掛け渡 された弾性片からなり、その少なくとも一方の固着端を上記所定の外力で破断す る脆弱部とするか、或いはその一方の端部を引掛鈎部に一体的に固着すると共に 他端部を自由端として構成する。また、本考案は複数個の前記係着片が、1本以 上の可撓性を有する線条の長さ方向に所定の間隔を隔てて連設されてなる場合を も包含している。
【0011】
【作用】
布吊下連結具がバラ状態で構成されるとき、カーテンレール等に幕類を取付け るには、予め必要な個数のカーテンランナーをカーテンレール等に挿入すると共 に、その吊下部に本考案の布吊下連結具の引掛鈎片を引っ掛ける。このとき、同 引掛鈎片の開口部に設けられた侵入阻止手段は、通常の取付力で一端が簡単に破 断し、或いは弾性変形して、引掛鈎片の取付作業に支承を来さない。しかしなが ら、前記取付力よりも小さな外力では侵入阻止手段は破断も弾性変形もしないた め、例えば引掛鈎片同士が絡み合うことを阻止する一方で、一旦カーテンランナ ーの吊下部に本考案の布吊下連結具を取り付けられると、前記侵入阻止手段によ り引掛鈎片を前記吊下部から簡単には外れにくくする。
【0012】 次いで、幕類の上端縁に取付けられた面ファスナーテープの係着面を、前記整 列している係着片の雄係着面に順次押し当てながら軽く押圧していき、幕類の取 付けを終了する。また、幕類を案内部材から取外す場合は、単に幕類の上端縁の 左右いずれかの端部から引き剥がすようにするだけで容易に取り外すことができ る。
【0013】 複数個の前記係着片が1本以上の可撓性を有する線条の長さ方向に所定の間隔 を隔てて連設されている布吊下連結具を使ってカーテンレールにカーテンを取付 けるには、予め必要な個数のカーテンライナーの吊下部を下端面から突出させて カーテンライナーをカーテンレールに挿入すると共に、各吊下部に本考案の引掛 鈎片を順次取り付ける。このとき、前記吊下部材の線条の一端部は適宜手段によ りカーテンレールの一端部に移動しないように固着させてある。この状態で、前 記吊下部材の他端部を長尺のカーテンレールに沿って緊張させると、線条間に所 定の間隔をもって連設された多数の係着片がカーテンレールと平行に所定の間隔 をもって整列する。次いで、カーテンの上端縁に、例えば間欠的に取付けられた 複数の被係着片を、前記整列している係着片に順次係着させてカーテンの取付け を終了する。この場合も、引掛鈎片の開口部に設けられた侵入阻止手段が、上述 の機能を発揮する。
【0014】 前述のようにしてカーテンレールに取付けられたカーテンの開閉にあたっては 、各吊下片が可撓性ある1本以上の線条により連結され、且つカーテンの上端縁 にも間欠的に係着片が取付けられるため、カーテンの上端縁部は剛直とならず、 極めて円滑な開閉動作を可能とするばかりでなく、カーテンの幅全体にわたって 規則的なプリーツが形成されるため、特にカーテンの開放時におけるカーテンの 束ね形態は安定化しており、外観的にも美麗さが保持される。
【0015】 前述のようにして案内部材に取付けられた幕類の開閉にあたっては、各係着片 が独立しているため、幕類の上端縁部は剛直とはならず、極めて円滑な開閉動作 を可能とするばかりでなく、特に幕類の開放時における幕類の束ね形態は安定化 しており、外観的にも美麗さが保持される。
【0016】 この場合、1本以上の線条を連続的に供給しながら、同線条に対して同時に布 吊下連結具を成形一体化して連続的に製造することが可能なため、生産性に優れ コストの逓減につなげることができ、特に製品の保管及び管理を容易とし、使用 にあたっても必要な長さに線条を切断するだけで使用できる取扱いの容易な吊下 部材が得られる。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に従って具体的に説明する。なお、本考案は図示 例に限定されるものでないことは、以降の説明により明らかにされる。特に、図 示例ではカーテン吊下取付具4の雄係着面43のフック列は上下方向に延びる2 列、5列、2列と並び、各列間に直線状の平坦部を形成しているが、同平坦部は 後述するエジェクトピンに対応して局部的に形成することもでき、また図示例の ごとく中央の5列に平坦部を介して隣接するフック列のフック方向を他のフック 列のフック方向と逆に矢印で示す下方に向くようにすることもあり、或いは図示 しないが雄係着面43を複数に区画すると共に各区画毎にフック方向を異ならせ ることもある。
【0018】 図1は本考案の代表的な構成をもつカーテン吊下連結具を使用したカーテン取 付部の一部を分解して示す斜視図であり、符号1は幕類たるカーテンであり、同 カーテン1の上端縁には全長にわたって所定の間隔をおいて雌の面ファスナーテ ープ片11が添設されている。また、符号2は案内部材たるカーテンレールであ り、断面が略C状をなし下面にスリット状の開口部21を有する長尺型材からな る。
【0019】 図示実施例によれば、本考案のカーテン吊下連結具4は、図2〜図4に示すご とくカーテンランナー3のリング3aに引っ掛けられる引掛鈎片41と、プレー ト状の係着片42とからなる。また、前記係着片42の一表面には多数のフック 43aが竝立する係着面43とされている。係着面43を構成する多数のフック 43aは図面の上下に延びる列をなすと共に、左右方向に多数列が形成される。
【0020】 図示例によると、フック列は総計9列であり、中央に5列、その左右に所定の 間隔をおいて2列づつが配列されている。前記間隔部分は図示せぬエジェクタピ ンが挿入されるに十分な幅をもつ平坦面43bとされる。前記全フック列のフッ ク43aの向きは、全て上方に向いているが、中央の5列の左右の2フック列を 除くフック43aの向きを上方に向け、前記左右の2フック列のフック43aの 向きを下方に向けることもできる。
【0021】 ここで、本考案のカーテン吊下連結具4の最も特徴とする部分は、上記引掛鈎 片41及びプレート状の係着片42が合成樹脂材料による一体成形品であること と、前記引掛鈎片41の開口部41aに所定の外力以下である場合には他物品の 侵入を阻止し得る侵入阻止手段を有していることである。
【0022】 図1〜図3に示した実施例によれば、前記侵入阻止手段は前記引掛鈎片41の 開口部41aを遮断する弾性片44からなり、同弾性片44の両端は前記開口部 41aに一体的に固着されている。そして、その固着端部を所定の外力が作用す ると破断する脆弱構造としてある。この実施例では、前記弾性片44の両端部を 脆弱構造として、引掛鈎片41をカーテンランナー3のリング状吊下部3aに引 っ掛けて取り付けたとき、弾性片44の両端部が破断して開口部41aを完全に 開口状態とする。しかして、本考案は前記弾性片44の一端部だけを脆弱構造と する場合をも包含するものであり、この場合には引掛鈎片41が前記リング状吊 下部3aに引っ掛けられるとき、弾性片44の一端部が開口部41aに固着した まま他端部が破断され、引掛鈎片41が前記リング状吊下部3aに取り付けられ たあとで弾性片44が原形に復元して、再び前記開口部41aを遮断するため、 引掛鈎片41をリング状吊下部3aから外れにくくするため、好ましい態様とな る。なお、本考案では前記弾性片44の中央部に切り溝等を形成して、中央部で 破断する構造をとる場合もある。
【0023】 上記実施例では、いずれも弾性片44の両端が引掛鈎片41の開口部41aに 固着されている例であったが、他の例として弾性片44の一端を自由端として、 他端だけを引掛鈎片41の開口部41aに固着しているものも用いられるが、こ の場合に弾性片44の一端を最初から破断した状態で成形するものであり、弾性 片44は所定の外力が加わると他端を支点として弾性的に振動する。
【0024】 また、図1に示す例では本考案のカーテン吊下連結具4が単独部材からなる場 合を示しているが、本考案では図2及び図3に示す如く複数のカーテン吊下連結 具4を所定の間隔をおいて一本以上の紐やテープ等の線条45により連設する場 合をも包含する。この場合にも、個々のカーテン吊下連結具4における引掛鈎片 41は上述の構造と同様の構造を備え、上述の機能と同様の機能を有している。
【0025】 このカーテン吊下連結具4は、図2及び図3により明らかなごとく1本の線条 45と、同線条45に中央部を固着して一体化された多数の矩形の係着片42と からなる。前記線条45は合成樹脂線条や合成繊維製の糸条、組紐、テープ等か らなり、強度と可撓性とを兼ね備えている。前記係着片42は前記線条45の長 さ方向に所定の間隔L-2 を隔てて多数取り付けられており、同係着片42の一表 面には雄の面ファスナーの係着面43が同時に成形される。
【0026】 この実施例にとって更に重要な点は、図4に示す如く上述のカーテン1の上端 縁の全長にわたって間欠的に添設される被係着片である雌面ファスナー片11の 上記間隔L-1 を、前記線条45の長さ方向に間欠的に取り付けられた係着片42 の上記間隔L-2 より所望の長さだけ大きくしている点である。こうすることで、 カーテン吊下連結具4の係着片42をカーテン1に列設された雌面ファスナー片 11に順次係着したときに、隣合う雌面ファスナー片11間の長さと隣合う係着 片42間の線条45の長さとの差だけカーテン1が弛むことになり、その部分で 自動的にプリーツが形成されることになる。
【0027】 本実施例による上述の構成をもつカーテン吊下連結具4の更に有利な点は、前 記係着片42が線条45と一体化しながら連続的に成形できることである。即ち 、係着片42の成形用キャビティと線条45の案内路とが形成された射出用成形 金型に、1本の連続供給される線条45を前記案内路を通して案内通過させなが ら、同時に係着片42を射出成形することにより、連続する長尺の線条45に前 記係着片42を所定の間隔をもって連続的に一体成形することが可能である。
【0028】 本考案によるカーテン吊下連結具4の引掛鈎片41は、上述の如く特にその開 口部41aに弾性片44を取り付けているため、例えば隣合うカーテン吊下連結 具4の引掛鈎片41同士が引っ掛かることを防ぎ、或いは上記線条45が引掛鈎 片41の開口部41aに侵入して絡み合うことをも防止する。
【0029】 次に、上記カーテン吊下連結具4を単独に成形する工程につき簡単に説明する 。射出成形金型としては、カーテン吊下連結具4の係着片42の裏面部形成用キ ャビティを有する固定型と、同係着片42のプレート部分42aの表面部形成用 キャビティを有する可動型と、同可動型の表面に配設され、2枚一組で引掛鈎片 41を成形するための半割金型及び同じく2枚一組で1列のフック43aを成形 する多数組のフック成形用キャビティを有する半割金型群とからなる金型が使用 される。可動型が前記半割金型群と共に固定型方向に移動して型閉がなされると 、同金型のキャビティ内にスプルー及びランナーを通して溶融樹脂が射出され、 冷却後に型開がなされると、先ず半割りの引掛鈎成形用キャビティとフック成形 用キャビティが左右に開き、製品を型外に取り出す。このとき引掛鈎片41及び 係着片42のフック43aは半割りキャビティ内に付着して残るため、外力を加 えない限り製品を可動型からスムースに取出すことが出来ない。そこで、型開後 に可動型を通してエジェクトピンが作動され、上記2列の平坦面43bに当接し て製品を型外に強制的に突き出す。
【0030】 即ち、本考案では上記雄係着面43の一部にフック43aが形成されない平坦 面43bを作り、その部分にエジェクトピンを作用させ、製品の取り出しを円滑 に行えるようする。図示例では、エジェクトピンの作用部分は上述のごとく上下 方向に並ぶ2列、5列、2列のフック列との間に形成される直線状の2平坦面4 3bにより構成される。
【0031】 かくして本考案のカーテン吊下連結具4は、一回の射出により引掛鈎片41と 係着片42とが同時に一体成形されるものであるから生産性に優れていることは 勿論のこと、エジェクトピンにより製品取出しが確実になされると共に、フック 列にはエジェクトピンが衝接することがないため、フック列を損傷させることも ない。また、本考案では引掛鈎片41と係着片42とが同一材料から構成される ため彩色にあたっても同一色調が容易に得られるものであり、更には引掛鈎片4 1が合成樹脂材料からなるため、その引っ掛ける相手である合成樹脂製のカーテ ンランナーをも傷めることもなく、耐久性が確保される。
【0032】 なお、上記各実施例ではカーテン1の上端縁に取り付けられる雌面ファスナー 片11を通常の編織成により得られる繊維ループを有する雌面ファスナーが使わ れているが、該面ファスナーに代えて本考案のカーテン吊下連結具4における係 着片42と同様の構造を持つ射出成形品を使用することも可能である。しかして この場合、本考案のカーテン吊下連結具4のフック方向とカーテン1に取付ける 面ファスナー部材のフックの向きが逆になるように配置することが肝要であり、 しかもカーテン1に取り付ける面ファスナー部材のフックを下向きとすることが 、カーテン1の自重に対して外れにくいものとすることができ効果的である。
【0033】
【考案の効果】
以上、詳細に説明したごとく本考案の布吊下連結具によれば、カーテンランナ ーに対する取付部である引掛鈎片の開口部に他物品の侵入阻止手段が講じられて いるにも関わらず、同侵入阻止手段が所定の外力が作用しないかぎり変形しない ようにされているため、極めて簡単な操作でカーテン類の取付け及び取外しが可 能であって交換のための作業にも何ら支障を来すことがない。しかも、前記侵入 阻止手段の存在により前記引掛鈎片同士が引っ掛かり、或いは同引掛鈎片に線条 が絡み付くこともないため、保管や作業時に余分な手間がかからず、上記カーテ ン類の取付け及び取外し作業を更に簡単なものにする。
【0034】 また、本考案のカーテン吊下連結具は全てを一体成形により製造されるため、 生産性に優れるばかりでなく、全てが同一素材からなるため、彩色にあたっても 幕類の模様等に合った色調の彩色が施しやすく、多様な要求にも対応でき、外観 が優れた高品質の製品が得やすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の代表的な実施例であるカーテン吊下連
結具が適用されたカーテン取付部の一取付け手順を示す
斜視図である。
【図2】線条により複数の同連結具が連設された一実施
例を示す側面図である。
【図3】同連結具の裏面図である。
【図4】図連結具が適用されるカーテンの一部上端を示
す正面図である。
【符号の説明】
1 カーテン(幕類) 11 雌面ファスナー片 2 カーテンレール(案内部材) 3 カーテンランナー(布吊下部材) 3a (リング状)吊下部 4 カーテン吊下連結具 41 鉤状片 41a 開口部 42 係着片 43 係着面 43a フック 43b 平坦面 44 弾性片(侵入阻止手段) 45 線条

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布吊下部材(3) と上端縁に雄雌係着面の
    いずれかをもつ係着具の一方(11)が取付けられた幕類
    (1) との間に介在し、同幕類(1) の上端縁と前記布吊下
    部材(3) とを連結するための合成樹脂製の布吊下連結具
    (4) であって、 前記布吊下連結具(4) は、前記係着具の一方(11)と係脱
    する係着面(43)を有する係着片(42)と、同係着片(42)の
    上端に一体に成形される前記布吊下部材(3) と係脱する
    引掛鈎片(41)とを有しており、 前記引掛鈎片(41)の開口部(41a) には、所定の強さの外
    力が作用したときに初めて内方に変形する他物品の侵入
    阻止手段が設けられてなることを特徴とする布吊下連結
    具。
  2. 【請求項2】 前記侵入阻止手段は、前記開口部(41a)
    に一体的に掛け渡された弾性片(44)からなり、その少な
    くとも一方の固着端を上記所定の外力で破断する脆弱部
    としてなる請求項1記載の布吊下連結具。
  3. 【請求項3】 前記侵入阻止手段は、前記開口部(41a)
    に掛け渡された弾性片からなり、その一方の端部を引掛
    鈎部(41a) に一体的に固着してなる請求項1記載の布吊
    下連結具。
  4. 【請求項4】 複数個の前記係着片(42)が、1本以上の
    可撓性を有する線条(45)の長さ方向に所定の間隔を隔て
    て連設されてなる請求項1〜3のいずれか記載の布吊下
    連結具。
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