JP2895379B2 - 布吊下連結具 - Google Patents

布吊下連結具

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JP2895379B2 JP1096294A JP1096294A JP2895379B2 JP 2895379 B2 JP2895379 B2 JP 2895379B2 JP 1096294 A JP1096294 A JP 1096294A JP 1096294 A JP1096294 A JP 1096294A JP 2895379 B2 JP2895379 B2 JP 2895379B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カーテンランナーなど
の吊下布案内部材と、カーテンなどの各種の幕類とを簡
単に連結する合成樹脂製の布吊下連結具に関し、更に詳
しくは同連結具に要求される剛性部分とある程度の柔軟
性及び靱性を有する弾性部分との双方を備えた合成樹脂
製の布吊下連結具に関する。
【0002】
【従来の技術】病院やホテル等で使用されているカーテ
ン類の殆どはリース商品であり、定期的に交換と洗濯が
なされている。この交換作業の効率化を図るためには、
その取外し及び取付けが簡単になされるようにすること
が肝要である。そこで、従来もカーテンレールや案内棒
などの幕類案内部材に取り付けられたカーテンランナー
に対してカーテン類を容易に脱着するため、特公昭40
−27706号公報、実開昭57−142986号公
報、実開平2−107387号公報などにより様々な提
案がなされている。
【0003】例えば、実開平2−107387号公報に
開示された布吊下連結具によれば、カーテンランナーの
カーテン取付部に雄雌いずれかの面ファスナーが貼着し
てあり、カーテンの上端に取付けられた相手方の面ファ
スナーと係着させることでカーテンを簡単に取付け或い
は取外しできるようにしている。
【0004】しかるに、上述の布吊下連結具はいずれも
面ファスナーが編織成により得られるものであるため、
生産性に難があるばかりでなく、布吊下連結具としての
係着強力を確保することが難しい。
【0005】そこで、これらの課題を解決すべく、例え
ば実開平4−104909号公報には本発明者により開
発された布吊下連結具が開示されている。この布吊下連
結具は、一表面に多数の整列したフック片を有するプレ
ート状の合成樹脂製係着部と、カーテンランナーに引っ
掛けて取付けるために2本の金属線材の先端同士を係脱
可能に構成した金属製取付部とを射出成形により一体に
成形して製造されるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】こうして得られる上述
の実開平4−104909号公報に開示された布吊下連
結具は、雄係着面を構成する多数のフックを一表面にも
つ係着部が成形品であるため、面ファスナーの係着強力
は従来の編成あるいは織成により得られるモノフィラメ
ント製のフックに較べると一段と向上させることを可能
にするものではあるが、布吊下連結具の成形とは別に金
属製取付部の製作が必要であり、しかも射出成形にあた
っては成形品の一部に金属製取付部を組み込む必要があ
るため、成形工程そのものが複雑化される。
【0007】これを製品面から見た場合には、前記金属
製取付部は当然にスナップ性を有している必要があるた
めバネ鋼が使われると共に、その設計にも格別の考慮が
払われなければならないばかりでなく、連結具の成形に
あたってその金型の作成にも極めて高い精度が要求さ
れ、それだけ製品価格の増加につながる。また、カーテ
ンランナーは、通常、合成樹脂製である場合が多く、金
属製取付部との間に摩耗が激しく長期の使用に耐えられ
ない。更には、金属製取付部と合成樹脂製係着部とが全
くの異質の材料で構成されるため外観的にも違和感があ
るばかりでなく、彩色の統一を図るにも両者を同一色調
の下で多様な彩色を施すことは困難である。したがっ
て、可能であるならば取付部と係着部とを同様の物性を
有する材料により一体成形することが望ましい。
【0008】本発明は以上の状況を踏まえてなされたも
のであり、その目的は実開平4−104909号公報に
開示された布吊下連結具の長所を生かしつつ、同布吊下
連結具全体を合成樹脂の一体成形品で構成して製品面及
び製造面における上記欠点を排除することに加えて、剛
性を備えた取付部とある程度の柔軟性及び靱性を備えた
係着部から構成される合成樹脂製の布吊下連結具を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は布吊下部材と上端縁に雄雌係着面のいずれ
かをもつ係着具の一方が取付けられた幕類との間に介在
し、同幕類の上端縁と前記布吊下部材とを連結するため
の合成樹脂製の布吊下連結具であって、前記布吊下連結
具は前記係着具の一方に係脱する係着面を有する係着部
と、同係着部に結合され前記布吊下部材に係脱する引掛
鈎部とを有しており、前記引掛鈎部と係着部とは引掛鈎
部が係着部に比べて高剛性の樹脂材料により構成されて
なることを特徴とする布吊下連結具を主要な構成として
いる。前記樹脂材料としては異種又は同種の樹脂材料が
使用できる。
【0010】そして好適な態様によれば、前記引掛鈎部
と係着部とが一本の軸線を中心に回転自在に成形一体化
され、或いは両部が固定的に一体成形される。また、前
記引掛鈎部と係着部とが別体に成形され、両部が密嵌固
定され或いは係脱可能に係合一体化され、更には個別に
成形された前記引掛鈎部と係着部とが一本の軸線を中心
に回転自在に結合される。
【0011】
【作用】布吊下連結具がバラ状態で構成されるとき、カ
ーテンレール等に幕類を取付けるには、予め必要な個数
のカーテンランナーをカーテンレール等に挿入すると共
に、その吊下部に本発明の布吊下連結具の引掛鈎部を引
っ掛ける。次いで、幕類の上端縁に取付けられた面ファ
スナーテープの係着面を、前記整列している係着部の雄
係着面に順次押し当てながら軽く押圧していき、幕類の
取付けを終了する。また、幕類を案内部材から取外す場
合は、単に幕類の上端縁の左右いずれかの端部から引き
剥がすようにするだけで容易に取り外すことができる。
【0012】こうして、幕類の取付け取外しを行うとき
は勿論、幕類に対する通常の開閉操作時にあっても、前
記連結具には多様な力が多方面からかかるが、本発明に
あってはその引掛鈎部が所定の剛性を有しているため、
引掛鈎部がみだりに弾性変形等を起こさず、カーテンラ
ンナーから容易に脱落することがない。また、係着部は
前記引掛鈎部と比較してある程度の柔軟性と靱性を有し
ているため、カーテンの変形によく追随する。更に、引
掛鈎部と係着部とが合成樹脂材料からなるため、材質が
共通性を有することが多く、例えば接着性能や彩色性能
等において共通することが多く、成形操作の容易性が確
保されるばかりでなく、デザイン的にもカーテン類に合
わせることができ、高品質の製品が得やすい。
【0013】
【実施例】以下、本発明の代表的な実施例及びその変形
例を図1〜図6に基づいて具体的に説明する。なお、本
発明は図示例に限定されるものでないことは、以降の説
明により明らかにされる。特に、図1に示す例ではカー
テン吊下連結具4の係着面43のフック列は上下方向に
延びる2列、5列、2列と並び、各列間に直線状の平坦
部を形成しているが、同平坦部は後述するエジェクトピ
ンに対応して局部的に形成することもでき、また図示例
のごとく中央の5列に平坦部を介して隣接するフック列
のフック方向を他のフック列のフック方向とは逆に下方
に向くようにすることもあり、或いは図示しないが雄係
着面43を複数に区画すると共に各区画毎にフック方向
を異ならせることもある。
【0014】図1は本発明の代表的な構成をもつカーテ
ン吊下連結具を使用したカーテン取付部の一部を分解し
て示す斜視図であり、符号1は幕類たるカーテンであ
り、同カーテン1の上端縁には全長にわたって所定の間
隔をおいて雌の面ファスナーテープ片11が添設されて
いる。また、符号2は案内部材たるカーテンレールであ
り、断面が略C状をなしており下面にスリット状の開口
部21を有する長尺型材からなる。
【0015】図示実施例によれば、本発明のカーテン吊
下連結具4は、図2〜図4に示すごとくカーテンランナ
ー3のリング3aに引っ掛けられる引掛鈎部41と、プ
レート状の係着部42とからなる。また、前記係着部4
2の一表面は多数のフック43aが竝立する係着面43
とされている。係着面43を構成する多数のフック43
aは図面の上下に延びる列をなすと共に、左右方向に多
数列が形成される。図示例ではフック列は総計9列であ
り、中央に5列、その左右に所定の間隔をおいて2列づ
つが配列されている。前記間隔部分は図示せぬエジェク
タピンが挿入されるに十分な幅をもつ平坦面43bとさ
れる。前記全フック列のフック43aの向きは、全て上
方に向いているが、中央の5列の左右の2フック列を除
くフック43aの向きを上方に向け、前記左右の2フッ
ク列のフック43aの向きを下方に向けることもでき
る。
【0016】なお、フック43aの向きは上述のごとく
様々に変更できるが、特にフック方向を上方に向けた中
央の5列のフック列において、その下端部に配される2
段のフック43aのフック方向を下方に向けて形成する
と共に、左右の上方に向けたフック列の下端部に配され
る2段のフック43aの方向をも下方に向けて形成し
て、少なくとも下端部の2段に並ぶフック43aの方向
を全て下方に向けるようにする。
【0017】かかる構成を採用する場合には、例えば連
結具4に係着されたカーテン1を、その上端縁から下方
に剥離させようとする場合に、連結具4の下端部におい
てフック方向と剥離方向が一致するため極めて円滑に剥
離がなされるようになり、下端部に配されたフック43
aに対して不要な力が作用せず、長期の使用によっても
破断することがなくなる。また、この場合にカーテン荷
重が前記連結具4の下端から3段目のフック43aにか
かるとしても、同フック43aは下方に2段目及び1段
目のフック43aが存在するためバックアップ機能が働
くと共に、基材42が存在するため同フック43aは破
断するほどには大きく変形することもないため、繰り返
して離脱がなされても疲労が増加せず、長期の使用にも
十分に耐え得る。更に、前記連結具4の下端に係着する
カーテン部分には様々な方向からの力が作用し、例えば
カーテン1に対して連結具4の下端から離すような外力
が作用したときにも、同連結具4によれば下端部のフッ
ク43aが全て下方を向いているため外力に抗する力が
働き、容易には離脱せず、その結果、カーテン1を連結
具4から外れにくくする。
【0018】ここで、本発明の最も特徴とする点は、連
結具4の全てを合成樹脂で成形することと、引掛鈎部4
1及び係着部42に異なる特性を有する第1及び第2の
合成樹脂材料を使用する点にある。即ち、本発明では前
記引掛鈎部41に所定の剛性を備えた第1の合成樹脂材
料を使用すると共に、前記係着部42には所定の柔軟性
と靱性とを備えた第2の合成樹脂材料を使用する。好適
には、引掛鈎部41に使用される第1樹脂材料として、
ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフ
タレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(AB
S)、ポリカーボネート(PC)等があり、前記係着部
42に使用される第2樹脂材料としては、ポリアミド、
ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステル
エラストマー、ポリアセタールエラストマー、ポリプロ
ピレンエラストマー等が挙げられる。また、上述の異な
る材質から成形される前記引掛鈎部41の硬度はロック
ウエル硬度でR100〜R130、前記係着部42の硬
度はショアD硬度で50〜80の範囲であることが好ま
しい。
【0019】 図1及び図2に示した実施例によれば、
上記引掛鈎部41と係着部42とはヒンジ構造をもって
連結され、両者を同一成形機により成形と同時に連結し
ている。この成形には複数の金型が組み合わされる複合
金型を用いた射出成形技術が採用される。図2に示す構
造を備えた連結具4を成形する場合、例えば先ず第1の
樹脂材料から引掛鈎部41を成形したのち第2の樹脂材
料により係着部42を成形する。引掛鈎部41の成形
鈎片41aと左右軸片41bとを左右に分割された図示
せぬ分割金型が採用できる。この分割金型による引掛鈎
部41が成形されると、前記左右軸片41bにそれぞれ
図示せぬ管材が嵌着されてから、図示せぬ上下金型によ
り同管材を介して左右軸片41bを包持するようにして
係着部42を第2の樹脂材料を使用して成形する。
【0020】この係着部42の成形は、例えば前記上下
金型が裏面部形成用キャビティを有する図示せぬ固定型
と、同係着部42のプレート部分42aの表面部形成用
キャビティを有する図示せぬ可動型と、同可動型の表面
に配設され、2枚一組で1列のフック43aを成形する
多数組のフック成形用キャビティを有する図示せぬ半割
金型群とからなる金型が使用される。可動型が前記半割
金型群と共に固定型方向に移動して型閉がなされると、
同金型のキャビティ内にスプルー及びランナーを通して
第2の溶融樹脂材料が射出され、冷却後に型開がなされ
ると、上記管材と半割りのフック成形用キャビティとが
左右に開き、上述のごとく先に成形された引掛鈎部41
を連結した連結具4を型外に取り出す。このとき係着部
42のフック43aは半割りキャビティ内に付着して残
るため、型開後に可動型を通してエジェクトピンが作動
され、製品を型外に強制的に突き出す。
【0021】 また、図示例では、前記引掛鈎部41の
開口部41′を遮断するようにして弾性片44が同時に
成形されている。この弾性片44の両端は前記開口部4
1′に一体的に固着されている。そして、その固着端部
を所定の外力が作用すると破断する脆弱構造としてあ
る。この実施例では、前記弾性片44の両端部を肉薄の
脆弱構造に構成しており、引掛鈎部41をカーテンラン
ナー3のリング状吊下部3aに引っ掛けて取り付けたと
き、弾性片44の両端部が破断して開口部41′を完全
に開口状態とする。しかして前記弾性片44はその一端
部だけを脆弱構造とする場合をも包含するものであり、
この場合には引掛鈎部41が前記リング状吊下部3aに
引っ掛けられるとき、弾性片44の一端部が開口部4
1′に固着したまま他端部が破断され、引掛鈎部41が
前記リング状吊下部3aに取り付けられたあとで弾性片
44が原形に復帰して、再び前記開口部41′を遮断す
るため、引掛鈎部41リング状吊下部3aから外れに
くくなり、好ましい態様である。なお、前記弾性片44
の中央部に切り溝等を形成して、中央部で破断する構造
をとる場合もある。
【0022】上記実施例では、いずれも弾性片44の両
端が引掛鈎部41の開口部41′に固着されている例で
あったが、他の例として弾性片44の一端を自由端とし
て、他端だけを引掛鈎部41の開口部41′に固着して
いるものも用いられるが、この場合に弾性片44の一端
を最初から破断した状態で成形するものであり、弾性片
44は所定の外力が加わると他端を支点として弾性的に
振動する。
【0023】また、図1に示す例では本発明のカーテン
吊下連結具4が単独部材からなる場合を示しているが、
複数のカーテン吊下連結具4を成形と同時に所定の間隔
をおいて一本以上の紐やテープ等の線条により連設する
場合をも包含する。この場合にも、個々のカーテン吊下
連結具4における引掛鈎部41は上述の構造と同様の構
造を備え、上述の機能と同様の機能を有している。前記
線条は合成樹脂線条や合成繊維製の糸条、組紐、テープ
等からなり、強度と可撓性とを兼ね備えている。前記係
着部42は前記線条の長さ方向に所定の間隔を隔てて多
数取り付けられており、各係着部42の一表面には雄の
面ファスナーの係着面43が同時に成形される。
【0024】図3は上記実施例の第1変形例を示してお
り、ヒンジ構造の軸片42bを係着部42に形成してい
る例である。また、図4は図2及び図3に示す例の如く
鈎片41aをプレート部分42aに対して直交するよう
に成形せず、引掛鈎部41の鈎片41aの向きを係着部
42のプレート部分42aと平行にした例である。ま
た、図2〜図4に示した例は全て引掛鈎部41と係着部
42とが前記プレート部分42aに平行な軸線に関して
相対的に回転自在に構成されたものであるが、図5及び
図6に示す変形例では引掛鈎部41と係着部42とは上
述の例と同様に複合金型により成形時にヒンジ結合する
構成とされてはいるが、引掛鈎部41と係着部42との
相対的な回転をプレート部分42aに直交する軸線に関
してなされるようにした例である。
【0025】一方、図7及び図8に示す実施例は、上述
の如く引掛鈎部41と係着部42とが相対的な回転をな
さず、両者が成形により固着一体化する例を示してい
る。即ち、図7に示す例は引掛鈎部41が鈎片41aと
同鈎片41aに連続して一体成形される鈎部プレート片
41eとを有し、同鈎部プレート片41eの一表面には
縦横に配せられたリブ状突条41e-1が突設成形され
る。そして、同構造を有する引掛鈎部41の前記リブ状
突条41e-1が突設するプレート表面に上述の如く表面
に多数のフック43aを有する係着部42を一体成形す
る。その結果、引掛鈎部41と係着部42とは強固に結
合され、容易には分離することがない。図8に示す例で
は、前記鈎部プレート片41eの中央部に係着部42が
一体成形される例であり、同鈎部プレート片41eの周
縁側壁部41e-2を有し、同側壁部41e-2の内壁面に
は凹溝が形成されている。従って、前記係着部42が鈎
部プレート片41eの周縁側壁部41e-2により囲まれ
る部分に成形一体化されると、係着部42の周縁が前記
凹溝内に侵入して凸条42eが成形され、両者の結合を
堅固なものとする。
【0026】図9〜図16は、本発明の他の代表的な結
合構造を有する連結具の実施例を示している。これらの
実施例では、既述した実施例のように引掛鈎部41と係
着部42とを同時に成形せず、両者を個別に成形したの
ちに改めて組付けるものである。勿論、これらの実施例
にあっても引掛鈎部41及び係着部42には、それぞれ
第1及び第2の樹脂材料が使用される。
【0027】図9及び図10に示す例は、引掛鈎部41
に係着部42を摺嵌することにより結合一体化する例で
あり、図9に示す例では引掛鈎部41が鈎片41aの下
端に断面が略C字状の被嵌着部41a′を有しており、
係着部42の上端に形成された断面が略T字状の嵌着部
42a′を前記被嵌着部41a′に摺嵌させて密嵌固定
するものである。また、図10に示す例では引掛鈎部4
1の鈎部プレート片41eに左右及び下端に沿って側壁
部41e-2が形成されており、その側壁部41e-2の内
面には摺嵌溝を有している。一方の係着部42のプレー
ト部分42aの3辺には前記摺嵌溝に嵌着する嵌着部4
2a′が形成されており、前記鈎部プレート片41eの
側壁部41e-2に形成された摺嵌溝に、前記嵌着部42
a′を摺嵌させて密嵌固定する。
【0028】図11〜図16に示す例は、引掛鈎部41
或いは係着部42の一方が係合片41c或いは42cを
有し、対する他方にはそれぞれ被係合部42d或いは4
1d。が形成されている。そして、前記係合片41c或
いは42cを前記被係合部42d或いは41dに係合さ
せて、両者を結合一体化するものである。図11、図1
2及び図16に示す如く、前記係合片41c或いは42
cとしては爪片形状を有し、対応する被係合部42d或
いは41dとしては同爪片形状をもつ係合片41c或い
は42cが挿入されて係合する係合孔形状とされてい
る。また、図13〜図15に示す例では、前記係合片4
1c或いは42cは全体として円錐台形状をなすと共
に、弾性的に縮径できるように所定の数に分割されてい
る。一方の被係合部42d或いは41dは、前記係合片
41c或いは42cが弾性変形していないときの通常の
径より小径で、且つ同係合片41c或いは42cが縮径
状態では挿入可能な径を有する係合孔形状を有してい
る。これらの円錐台形状を有する係合片41c或いは4
2cの例では、いずれも同係合片41c或いは42cの
中心軸線に関して引掛鈎部41及び係着部42が相対的
に回転可能となっている。
【0029】なお、上記各実施例ではカーテン1の上端
縁に取り付けられる雌面ファスナー片11を通常の編織
成により得られる繊維ループを有する雌面ファスナーが
使われているが、該面ファスナーに代えて本発明のカー
テン吊下連結具4における係着部42と同様の構造を持
つ射出成形品を使用することも可能である。しかしてこ
の場合、本発明のカーテン吊下連結具4のフック方向と
カーテン1に取付ける面ファスナー部材のフックの向き
が逆になるように配置することが肝要である。
【0030】
【発明の効果】以上の如き構成を有する本発明の連結具
によれば、カーテン類の吊下作業が簡単になることは当
然として、同吊下時において最も負荷がかかる引掛鈎部
に所定の剛性を有する第1の合成樹脂材料が使われ、ま
たカーテン類に直接係着する係着部にはカーテン類の柔
軟性にある程度沿う所定の柔軟性と靱性とを有する第2
の合成樹脂材料を使用するため、カーテンにある程度の
過激な外力が加わっても容易にはカーテンランナーから
カーテンが外れることがなくなるばかりでなく、カーテ
ン類の変形にもよく追随する。また、前記引掛鈎部及び
係着部に異質の材料を使用してはいるが、従来の金属材
料と合成樹脂材料を組み合わせたものと異なり、材質的
に共通点を有する材料を選択することが可能となり、成
形や彩色が容易であって、高品質の製品が生産でき、か
つデザイン的にも極めて自由度が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例であるカーテン吊下連
結具が適用されたカーテン取付部の一部を示す分解斜視
図である。
【図2】同時成形により引掛鈎部と係着部とを回転可能
に結合した本発明の連結具の代表例を示す縦断面図であ
る。
【図3】同連結具の第1変形例を示す部分斜視図であ
る。
【図4】同連結具の第2変形例を示す部分斜視図であ
る。
【図5】同連結具の第3変形例を示す部分斜視図であ
る。
【図6】同連結具の第4変形例を示す部分斜視図であ
る。
【図7】同時成形により引掛鈎部と係着部とを固着一体
化した本発明の連結具の代表的な実施例を示す部分斜視
図である。
【図8】同連結具の変形例を示す部分斜視図である。
【図9】別体に成形した引掛鈎部と係着部とを密嵌固定
した本発明の連結具の代表的な実施例を示す部分斜視図
である。
【図10】同連結具の変形例を示す部分斜視図である。
【図11】別体に成形した引掛鈎部と係着部とを係合固
定した本発明の連結具の代表的な実施例を示す部分斜視
図である。
【図12】同連結具の第1変形例を示す部分斜視図であ
る。
【図13】同連結具の第2変形例を示す部分斜視図であ
る。
【図14】同連結具の第3変形例を示す部分斜視図であ
る。
【図15】同連結具の第4変形例を示す部分斜視図であ
る。
【図16】同連結具の第5変形例を示す部分斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 カーテン(幕類) 11 雌面ファスナー片 2 カーテンレール(案内部材) 21 開口部 3 カーテンランナー(布吊下部材) 3a (リング状)吊下部 4 カーテン吊下連結具 41 引掛鈎部 41′ 開口部 41a 鈎片 41a′ 被嵌着部 41b 軸片 41c 係合片 41d 被係合部 41e 鈎部プレート片 41e-1 リブ状突条 41e-2 周縁側壁部 42 係着部 42a プレート部分 42a′ 嵌着部 42b 軸片 42c 係合片 42d 被係合部 42e 凸条 43 係着面 43a フック 43b 平坦部 44 弾性片(侵入阻止手段)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布吊下部材(3) と上端縁に雄雌係着面の
    いずれかをもつ係着具の一方(11)が取付けられた幕類
    (1) との間に介在し、同幕類(1) の上端縁と前記布吊下
    部材(3) とを連結するための合成樹脂製の布吊下連結具
    (4) であって、 前記布吊下連結具(4) は、前記係着具の一方(11)に係脱
    する係着面(43)を有する係着部(42)と、同係着部(42)に
    結合され前記布吊下部材(3) に係脱する引掛鈎部(41)と
    を有しており、 前記引掛鈎部(41)と係着部(42)とは、引掛鈎部(41)が係
    着部(42)に比べて高硬度の樹脂材料により構成されてな
    ることを特徴とする布吊下連結具。
  2. 【請求項2】 前記引掛鈎部(41)と係着部(42)とが成形
    一体化されてなる請求項1記載の布吊下連結具。
  3. 【請求項3】 前記引掛鈎部(41)と係着部(42)とが一本
    の軸線を中心に回転自在に成形一体化されてなる請求項
    1記載の布吊下連結具。
  4. 【請求項4】 前記引掛鈎部(41)と係着部(42)とが別体
    に成形され、両部(41,42) を密嵌固定してなる請求項1
    記載の布吊下連結具。
  5. 【請求項5】 前記引掛鈎部(41)と係着部(42)とが別体
    に成形され、両部(41,42) は互いに係合手段(41c,42d;4
    1d,42c) を有し、同係合手段(41c,42d;41d,42c) により
    両部(41,42) を係合一体化してなる請求項1記載の布吊
    下連結具。
  6. 【請求項6】 前記引掛鈎部(41)と係着部(42)とが一本
    の軸線を中心に回転自在に結合されてなる請求項5記載
    の布吊下連結具。
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