JPH0684669A - 電磁機器の鉄心およびその製造方法 - Google Patents
電磁機器の鉄心およびその製造方法Info
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- JPH0684669A JPH0684669A JP4230804A JP23080492A JPH0684669A JP H0684669 A JPH0684669 A JP H0684669A JP 4230804 A JP4230804 A JP 4230804A JP 23080492 A JP23080492 A JP 23080492A JP H0684669 A JPH0684669 A JP H0684669A
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Abstract
幅寸法Aの細長状の切欠部28を平行に2つ形成する。切
欠部28を長手方向の一側縁に内包し、幅寸法Cの幅狭部
22を形成する幅寸法BのI型鉄心12を、寸法2Bの間隔
を介して平行に2つ形成する。平板27を長手方向に2等
分する。両端および略中央に平行で垂直に幅寸法Bの側
脚16および幅寸法2Bの中央脚17を突出形成し中央脚17
および側脚16間の距離がBのE型鉄心13を形成する。脚
部23と側脚16とを対向して当接し、中央脚17と凹部21と
の間に寸法Aの間隙25を設けてコアを形成する。 【効果】 間隙25の漏れ磁束30により幅狭部22を中央脚
17の幅の1/2より幅狭くでき、側脚36に段部40を形成
せず、部分的な磁束密度の増大や部分飽和を防止でき
る。段部40で生ずる漏れ磁束42の発生を防止でき、渦電
流損の発生を防止でき、安定したインダクタンスを得る
ことができる。
Description
る中央脚を有するE型鉄心と中央脚に間隙を介して対向
する凹部を有するI型鉄心とを対向して形成する電磁機
器の鉄心およびその製造方法に関する。
は、例えば、照明器具の点灯装置を構成するインバータ
回路の出力側に用いられるチョークコイルなどに用いら
れ、放電灯を高周波点灯させるリーケージインダクタン
スを発生させるために、中央脚に間隙を形成した図3お
よび図4に示す磁束漏洩型の構成が知られている。
の鉄心31は、図4に示すように、スクラップを出さない
ように、縦寸法が6B、横寸法が8Bの平面長方形状の
鋼板などの部材32の長手方向に沿って両端からそれぞれ
寸法Bの中間に凹部33を形成し、この凹部33にて両端よ
り幅狭の幅寸法Bの幅狭部34を形成した長さ寸法が6B
のI型鉄心35を間隔が寸法2Bとなるように平行に2つ
打ち抜き、この部材32を長手方向に2等分して、両端お
よび略中央に平行で垂直に突出する幅寸法Bの側脚36お
よび幅寸法2Bの中央脚37を有するE型鉄心38を切り出
して形成する。そして、各鉄心35,38を所定の厚さに積
層し、図示しないコイルを巻装したコイルボビンをE型
鉄心38の中央脚37に軸支し、I型鉄心35の凹部33とE型
鉄心38の中央脚37を寸法Aの間隙39を介して対向して当
接させて接合する構成が採られている。
3および図4に示す電磁機器の鉄心31において、凹部33
による幅狭部34を有するI型鉄心35の打ち抜きにより、
E型鉄心38の側脚36に直角の段部40が形成される。そし
て、E型鉄心38の中央脚37に軸支された図示しないコイ
ルに通電した場合、側脚36の幅狭となっている部分での
磁束密度が高くなり、磁束41の部分飽和を生じる問題が
ある。
めにはコイルの巻数を増加させる、あるいは、鉄心断面
積を大きくするなどが必要となり、銅損の増加、電磁機
器の鉄心31の大型化、および、材料費の増大などの問題
もある。さらに、E型鉄心38の段部40に漏れ磁束42が発
生し、この漏れ磁束42によって渦電流損が発生し、イン
ダクタンスの変動による発振周波数の大きな変動を生じ
るなどの問題も有している。
で、部分飽和の発生を防止して、小型で安定したインダ
クタンスを得ることができる電磁機器の鉄心およびその
製造方法を提供することを目的とする。
の鉄心は、両端および略中央に垂直で平行に突出する側
脚および中央脚を有するE型鉄心と、中間に前記中央脚
に間隙を介して対向する凹部によりやや幅狭の幅狭部を
有するI型鉄心とを備え、前記I型鉄心は、幅寸法が前
記E型鉄心の中央脚および側脚間の距離以下の長さで、
かつ、幅狭部の幅寸法が前記E型鉄心の中央脚の2分の
1より短く形成されたものである。
は、平面長方形状の部材の長手方向に沿って、細長状の
切欠部を平行に2つ形成し、この切欠部により幅狭部の
凹部を中間に位置する請求項1のI型鉄心を平行に2つ
形成し、この部材を長手方向に2等分して、両端および
略中央に平行で垂直に突出する側脚および中央脚を有す
る請求項1のE型鉄心を2つ形成したものである。
両端に垂直で平行に突出する側脚に平行で略中央に垂直
に突出する中央脚に、間隙を介して対向する凹部により
やや幅狭の幅狭部を有するI型鉄心を、幅寸法が前記E
型鉄心の中央脚および側脚間の距離以下の長さで、か
つ、幅狭部の幅寸法が前記E型鉄心の中央脚の2分の1
より短く形成したことにより、コイルの巻数を増加させ
る、あるいは、鉄心断面積を大きくするなどをすること
なく部分的な磁束密度の向上を防止するとともに、漏れ
磁束による渦電流損の発生を防止して、安定したインダ
クタンスを得ることができる。
は、平面長方形状の部材の長手方向に沿って、細長状の
切欠部を平行に2つ形成し、この切欠部により幅狭部の
凹部を中間に位置するI型鉄心を平行に2つ形成し、こ
の部材を長手方向に2等分して、両端および略中央に平
行で垂直に突出する側脚および中央脚を有するE型鉄心
を形成して、E型鉄心の中央脚に間隙を介して対向する
凹部により幅狭部を有するI型鉄心を、幅寸法がE型鉄
心の中央脚および側脚間の距離以下の長さで、かつ、幅
狭部の幅寸法がE型鉄心の中央脚の2分の1より短く形
成したことにより、コイルの巻数を増加させる、あるい
は、鉄心断面積を大きくするなどをすることなく部分的
な磁束密度の向上を防止するとともに、漏れ磁束による
渦電流損の発生を防止して、安定したインダクタンスを
得ることができる電磁機器の鉄心を容易で安価に製造す
ることができる。
造方法の一実施例を図面に基づいて説明する。
しない照明器具の点灯装置に配設されるチョークコイル
などの電磁機器の鉄心としてのコアで、このコア11は、
積層された鋼板などよりなるI型鉄心12とE型鉄心13と
が対向して接合されて形成されている。
幅寸法がBの長方形状の胴部15の両端部より垂直で平行
に突出する長さ寸法が3Bで幅寸法がBの側脚16が形成
されている。さらに、E型鉄心13は、胴部15の略中央に
垂直で側脚16と平行に突出する長さ寸法が3Bで幅寸法
が2Bの中央脚17が形成されている。
面長方形状の長手方向の一側縁の中間に凹部21が形成さ
れ、この凹部21によって幅方向の長さが両端より幅狭な
幅寸法がCの幅狭部22が形成されている。また、凹部21
により幅狭部22の両端に垂直で平行に長さ寸法がAで幅
寸法がBの脚部23が形成されている。
厚さに積層され、I型鉄心12の脚部23の先端とE型鉄心
13の側脚16の先端とが対向して当接され、E型鉄心13の
中央脚17とI型鉄心12の凹部21との間に寸法A、すなわ
ち、(B−C)の間隙25が形成されて一体的に接合され
ている。
断刃を設けた油圧式加圧機などを用いて、部材としての
鋼板などの縦寸法が6Bで横寸法が8Bの平面長方形状
の平板27の長手方向に沿って、略平行に長さ寸法が4B
で幅寸法がAの細長状の切欠部28を所定の寸法を介して
平行に、すなわち、2(B+C)の間隔を介して平行に
2つ打ち抜く。
に内包するように、長手方向の一側縁の中間に形成する
凹部21により幅寸法がCの幅狭部22を形成する幅寸法B
のI型鉄心12を、寸法2Bの間隔を介して平行に2つ打
つ抜き形成する。
て、両端および略中央に平行で垂直に突出する長さ寸法
が3Bで幅寸法がBの側脚16および幅寸法が2Bの中央
脚17を有し、中央脚17および側脚16間の距離がBのE型
鉄心13を切り出し形成する。
いコイルである巻線を巻装した円筒状のコイルボビンを
挿通し、I型鉄心12の脚部23の先端とE型鉄心13の側脚
16の先端とを対向して当接して、E型鉄心13の中央脚17
とI型鉄心12の凹部21との間に寸法Aの間隙25を形成し
てコイルボビンを挟持固定し、当接するI型鉄心12の脚
部23の先端とE型鉄心13の側脚16の先端とを溶接などに
より接合して電磁機器を形成する。
式加圧機などにより、鋼板などの縦寸法が6Bで横寸法
が8Bの平面長方形状の平板27から切り出して、両端お
よび略中央に垂直で平行に突出する長さ寸法がそれぞれ
3Bで幅寸法がBの側脚16および幅寸法が2Bの中央脚
17を有するE型鉄心13と、中間に中央脚17に寸法Aの間
隙25を介して対向する凹部21によりやや幅狭の幅寸法が
Cの幅狭部22を有し、幅寸法がE型鉄心13の中央脚17お
よび側脚16間の距離Bで、かつ、幅狭部22の幅寸法Cが
E型鉄心13の中央脚17の2分の1より間隙25の寸法Aだ
け短いI型鉄心とを形成する。
央脚17の幅寸法2Bの5%となるように、各鉄板12,13
を形成して所定厚さに積層し、図示しないコイルを巻装
したコイルボビンをE型鉄心13の中央脚17に挿通して、
I型鉄心12の脚部23の先端とE型鉄心13の側脚16の先端
とを対向して接合し電磁機器を形成する。
際、図1に示すように、磁束29が発生する。ただし、こ
の磁束29は、寸法AをE型鉄心13の中央脚17の幅寸法2
Bの5%に寸法Aが形成された間隙25により、一部が漏
れ磁束30となり、I型鉄心を縦断する磁束29は、E型鉄
心の全磁束29の約80%となる。
中央脚17の幅寸法2Bの5%に形成した場合、I型鉄心
とE型鉄心との厚さは変わらないので、I型鉄心12の幅
狭部22の幅寸法Cは、E型鉄心13の中央脚17の幅寸法2
Bの半分のさらに8割以上あれば十分であることが分か
る。すなわち、I型鉄心12の磁束密度は、間隙25により
E型鉄心13の磁束密度より漏れ磁束30の分だけ減少する
ため、I型鉄心12の幅狭部22を幅寸法CがE型鉄心13の
中央脚17の幅寸法2Bの2分の1より短くでき、図3お
よび図4に示すように、従来の製造方法によりE型鉄心
38およびI型鉄心35を形成した場合に形成されるE型鉄
心38の側脚36の段部40が側脚16に形成されることがな
い。
も段部40が形成されないことから、部分的な磁束密度の
増大や部分飽和を防止できるとともに、段部40で生ずる
漏れ磁束42の発生が防止でき、この漏れ磁束42による渦
電流損の発生を防止でき、安定したインダクタンスを得
ることができる。さらに、段部40を形成せず、部分飽和
あるいは渦電流損を防止できるので、コイルの巻数を増
加させる、あるいは、鉄心断面積を大きくするなどをす
ることなく、銅損の低減、電磁機器の鉄心31の小型軽量
化、および、材料費の低減を達成することができる。
心を積層してコア11を形成して説明したが、フェライト
などにより所定の厚さにI型鉄心およびE型鉄心を形成
してもできる。
ば、E型鉄心の両端に垂直で平行に突出する側脚に平行
で略中央に垂直に突出する中央脚に、間隙を介して対向
する凹部によりやや幅狭の幅狭部を有するI型鉄心を、
幅寸法が前記E型鉄心の中央脚および側脚間の距離以下
の長さで、かつ、幅狭部の幅寸法が前記E型鉄心の中央
脚の2分の1より短く形成したことにより、コイルの巻
数を増加させる、あるいは、鉄心断面積を大きくするな
どをすることなく部分的な磁束密度の向上を防止すると
ともに、漏れ磁束による渦電流損の発生を防止して、安
定したインダクタンスを得ることができる。
によれば、平面長方形状の部材より、細長状の切欠部、
および、この切欠部により幅狭部の凹部を中間に位置す
るI型鉄心を平行に2つ形成し、2等分して両端および
略中央に平行で垂直に突出する側脚およびI型鉄心の凹
部に間隙を介して対向する中央脚を有するE型鉄心を形
成したことにより、従来の材料取りによる方法で鉄心を
形成しても、コイルの巻数を増加させる、あるいは、鉄
心断面積を大きくするなどをすることなく部分的な磁束
密度の向上を防止するとともに、漏れ磁束による渦電流
損の発生を防止して、安定したインダクタンスを得るこ
とができる電磁機器の鉄心を容易で安価に製造すること
ができる。
図である。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 両端および略中央に垂直で平行に突出す
る側脚および中央脚を有するE型鉄心と、 中間に前記中央脚に間隙を介して対向する凹部によりや
や幅狭の幅狭部を有するI型鉄心とを備え、 前記I型鉄心は、幅寸法が前記E型鉄心の中央脚および
側脚間の距離以下の長さで、かつ、幅狭部の幅寸法が前
記E型鉄心の中央脚の2分の1より短く形成されたこと
を特徴とする電磁機器の鉄心。 - 【請求項2】 平面長方形状の部材の長手方向に沿っ
て、細長状の切欠部を平行に2つ形成し、この切欠部に
より幅狭部の凹部を中間に位置するI型鉄心を平行に2
つ形成し、この部材を長手方向に2等分して、両端およ
び略中央に平行で垂直に突出する側脚および中央脚を有
するE型鉄心を2つ形成したことを特徴とする請求項1
記載の電磁機器の鉄心の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4230804A JP2925408B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 電磁機器の鉄心 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4230804A JP2925408B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 電磁機器の鉄心 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0684669A true JPH0684669A (ja) | 1994-03-25 |
JP2925408B2 JP2925408B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=16913538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4230804A Expired - Fee Related JP2925408B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 電磁機器の鉄心 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2925408B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007066961A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Hitachi Ltd | 内燃機関用点火コイル |
JP2011108786A (ja) * | 2009-11-16 | 2011-06-02 | Fdk Corp | インダクタ |
JP2011210964A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Toyota Motor Corp | リアクトル |
JP2015034701A (ja) * | 2013-08-07 | 2015-02-19 | アイシン精機株式会社 | 電流センサ |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP4230804A patent/JP2925408B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007066961A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Hitachi Ltd | 内燃機関用点火コイル |
JP2011108786A (ja) * | 2009-11-16 | 2011-06-02 | Fdk Corp | インダクタ |
JP2011210964A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Toyota Motor Corp | リアクトル |
JP2015034701A (ja) * | 2013-08-07 | 2015-02-19 | アイシン精機株式会社 | 電流センサ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2925408B2 (ja) | 1999-07-28 |
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