JPH06283353A - 電磁機器用鉄心構体 - Google Patents

電磁機器用鉄心構体

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Publication number
JPH06283353A
JPH06283353A JP6883793A JP6883793A JPH06283353A JP H06283353 A JPH06283353 A JP H06283353A JP 6883793 A JP6883793 A JP 6883793A JP 6883793 A JP6883793 A JP 6883793A JP H06283353 A JPH06283353 A JP H06283353A
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JP
Japan
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iron core
core
shaped
scrap
planned
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Application number
JP6883793A
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English (en)
Inventor
Oichi Kiuchi
翁一 木内
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Tokyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06283353A publication Critical patent/JPH06283353A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】本発明の目的は、コイルの巻き数を増やしたり
全体を大形にすることなく、磁気飽和を防止でき、しか
も、鉄心板を製造する金型の破損を防止しつつ高速での
鉄心板を製造できる電磁機器用鉄心構体を得ることにあ
る。 【構成】E型鉄心12と、この鉄心12の中央脚16と対向す
る凹部18を有したI型鉄心13とを備え、中央脚16の先端
角部に切欠17を夫々設ける。切欠17は、E型鉄心板とI
型鉄心板とがプレス加工される材料板に前記凹部18に対
応して設定される細長いスクラップ予定部の長手方向中
央位置に設けられるとともに、スクラップ予定部の打抜
きにおいて隣接する一対のE型鉄心予定部にわたる金型
係合突部をスクラップ予定部に形成する。この金型係合
突部が打抜き金型の雌型の中に嵌合して、細長く軽量な
スクラップが勝手に浮上がって動くことを防止したこと
を特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば水銀放電灯の安
定器として用いられるチョークコイル等の電磁機器が備
える鉄心構体に係り、特に、E型鉄心とI型鉄心とを組
合わせてなる、いわゆるEI型鉄心構体に関する。
【0002】
【従来の技術】EI型鉄心構体の中には、そのI型鉄心
がE型鉄心の中央脚の先端との間に間隙を設けて対向す
る凹部を有し、この凹部で磁束の漏れを生じさせて所望
とする磁気的特性を得るようにしたものが知られてい
る。
【0003】従来のこの種EI型鉄心構体は、図6に示
されるようにE型鉄心1が備える一対の側脚2の根元部
に、夫々中央脚3の根元部と対向する凹み4を設けてい
る。さらに、E型鉄心1に接合されるI型鉄心5は、そ
の一側に中央脚3との間に間隙6を設けて対向する凹部
7を設けることによって、この凹部7の長手方向両側に
夫々接合突部8を設けている。接合突部8は前記凹み4
と同一形状である。
【0004】このようなEI型鉄心構体の各鉄心1,5
を夫々構成する各鉄心板は図7に示される帯板からなる
材料板9をプレス加工して得ている。すなわち、図7は
材料板9に対する材料取りのパターンを示しており、図
7中1a〜5a,7a,8aで示す部分は前記各構成1
〜5,7,8の夫々に対応している。
【0005】すなわち、I型鉄心5に対応する一対のI
型鉄心予定部5aは、材料板9の幅方向に並べて互いに
平行に設定されており、E型鉄心1に対応する一対のE
型鉄心予定部1aは、前記一対のI型鉄心予定部5aを
囲んで材料板9の長手方向に並べて設定されている。
【0006】そして、一対のI型鉄心予定部5aは、図
示しないプレス装置の第1加工位置において同時に材料
板9から打ち抜かれ、それにより一対のI型鉄心板が得
られる。また、一対のE型鉄心予定部1aは、前記I型
鉄心予定部5aの打抜き後に前記プレス装置の第2加工
位置で切り放され、それにより一対のE型鉄心板が得ら
れる。
【0007】この切り放し加工は、材料板9の長手方向
に並んだ一対のE型鉄心予定部1aのうち、図7に示さ
れる材料板9の先端9aから後側にずれて位置され切り
放し線9b,9c間に予定される一対のE型鉄心予定部
1aについてなされ、それに伴って他方のE型鉄心予定
部1aも同時に材料板9から切り放される。
【0008】以上のようにして得たE方鉄心板およびI
型鉄心板は夫々所定枚数積層されてE型鉄心1およびI
型鉄心5を形成し、E型鉄心1の中央脚3にはコイルが
巻装されたコイルボビン(図示しない)が嵌合される。
この後、E型鉄心1の側脚2の先端に、I型鉄心5の接
合突部8の先端を接触させて、これら両鉄心1,5を溶
接などにより接合してEI型鉄心構体を組み立ることに
より、電磁機器が組み立てられるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のEI型鉄心構体
の構成においては、E型鉄心1の中央脚3とI型鉄心5
との間に間隙6を確保するための接合突部8を、E型鉄
心1の側脚2の根元部に凹み4を設けることにより形成
するため、E型鉄心板とI型鉄心板の材料取りにおいて
スクラップを生じない利点がある。しかし、E型鉄心1
の側脚2の根元部に凹み4を設けたことにより、これら
側脚2の根元部が他の側脚部分に比較して幅狭となって
いる。そのため、この部分が磁気飽和し易いという問題
がある。
【0010】なお、前記幅狭な根元部分の磁気飽和を少
なくする対策としては、コイルの巻き数を増加させた
り、鉄心構体各部の断面積を大きくする対策が考えられ
る。しかし、このような対策を採用する場合には、コイ
ルの銅損が増加したり、機器全体が大形となり材料費も
かさむ等の問題を生じる。
【0011】本発明の目的は、コイルの巻き数を増やし
たり全体を大形にすることなく、磁気飽和を防止でき、
しかも、鉄心板を製造する金型の破損を防止しつつ高速
で鉄心板を製造できる電磁機器用鉄心構体を得ることに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、材料板の幅方
向に並べて設定された互いに平行な一対のI型鉄心予定
部を打ち抜いて得たI型鉄心板を積層してなるI型鉄心
と、前記材料板の前記一対のI型鉄心予定部を囲んで前
記材料板の長手方向に並べて設定された一対のE型鉄心
予定部を切り放して得たE型鉄心板を積層してなるE型
鉄心とを接合して形成され、かつ、前記I型鉄心が前記
E型鉄心の中央脚の先端との間に間隙を設けて対向する
凹部を有した電磁機器用鉄心構体に適用される。
【0013】そして、前記目的を達成するために、前記
凹部に相当して前記材料板に設定されて打ち抜かれる細
長いスクラップ予定部の長手方向中央位置に設けられ、
前記スクラップ予定部の打抜きにおいて前記一対のE型
鉄心予定部にわたる金型係合突部を前記スクラップ予定
部に形成する切欠を、前記中央脚の先端角部に夫々設け
たものである。
【0014】
【作用】前記構成においては、材料板を打ち抜いて得ら
れるI型鉄心の凹部が、材料板にスクラップ予定部を設
けて打ち抜くことにより設けられるから、I型鉄心の打
抜きに伴ってE型鉄心の側脚の根元部に凹みが形成され
ることがない。したがって、E型鉄心の各部の幅が同じ
となり、部分的な磁気飽和を防止できる。
【0015】ところで、I型鉄心に凹部に相当して形成
されるスクラップは、大形で重いE型鉄心板と異なり細
長く軽量であるので、プレス装置の動作速度が速い程、
打抜き直後に金型の下方へ落下せずに浮き上がり易く、
この浮き上がりにより、材料板の次工程部分と金型との
間に入り込んで、次のスクラップ予定部の打抜き工程等
において金型を破損する原因となる場合がある。
【0016】しかし、E型鉄心の中央脚の先端角部に切
欠を設けたことにより、I型鉄心の凹部に相当して材料
板から打ち抜かれる細長いスクラップ予定部の打抜きに
おいて、スクラップ予定部の長手方向中央位置に隣接す
る一対のE型鉄心予定部にわたる金型係合突部を形成で
きる。このようにスクラップ予定部の打抜きにおいて、
金型係合突部と一体にして細長いスクラップ予定部を切
落とすようにしたため、切落とした細長いスクラップ予
定部の金型係合突部が打抜き金型の雌型の中に嵌合す
る。したがって、細長く軽量なスクラップの浮き上がり
が抑制され、スクラップの浮き上がりを原因とする金型
の破損を防止できるとともに、高速で鉄心を打抜くこと
ができる。
【0017】
【実施例】以下、図1〜図3を参照して本発明の一実施
例を説明する。図1は本発明の一実施例に係るEI型鉄
心構体11の構成を示す平面図であって、この鉄心構体
11は例えば放電灯安定器に備えられる。鉄心構体11
は、E型をなすE型鉄心板を多数枚積層してなるE型鉄
心12と、I型をなすI型鉄心板を多数枚積層してなる
I型鉄心13とを組み合わせて溶接止め等により接合し
て形成されている。
【0018】E型鉄心12は、その幅寸法よりも長さ寸
法が長い基部14に対して直角な側脚15を、基部14
の両端部に夫々突設するとともに、基部14に対して直
角な中央脚16を、基部14の長手方向中央部に突設し
て形成されている。一対の側脚15とこれらの間に位置
される中央脚16の突出長さは同じである。
【0019】このE型鉄心12の基部14の幅寸法と、
側脚15の幅寸法と、側脚15と中央脚16との間の離
間寸法とはいずれも同じであり、また、中央脚16の幅
寸法は前記各部の幅寸法の2倍にしてある。したがっ
て、図1に示されるように基部14の幅寸法をAと置く
ことにより、基部14の長さ寸法を6A、中央脚16の
幅寸法を2Bで表すことができる。また、一対の側脚1
5と中央脚16との突出長さは、前記幅寸法Aの3倍
(3A)にしてある。
【0020】一対の側脚15はその各部の幅寸法に変化
がないストレートな構成である。そして、中央脚16の
先端角部には夫々切欠17が設けられている。これらの
切欠17は後述する鉄心板の製造方法に基づいて形成さ
れる。
【0021】図1に示されるように前記I型鉄心13
は、その一側に凹部18を有しているとともに、この凹
部18をその長手方向両側から挟むように位置される接
合突部19を有している。接合突部19はI型鉄心13
の長手方向両端部の一側面に夫々突設されている。この
I型鉄心13は、その接合突部19を側脚15の先端に
夫々接触させることにより、凹部18を中央脚16の先
端と対向させるとともに、これらの間に磁気漏れ用の間
隙Gを形成している。
【0022】このI型鉄心13の最大幅寸法は前記幅寸
法Aに等しくしてあるとともに、I型鉄心13の長さ寸
法は前記基部14の長さ寸法と等しい長さ寸法6Aとし
てある。また、I型鉄心13の凹部18に臨んだ部分の
幅寸法Bは、前記幅寸法Aから隙間Gの寸法を差引いた
値となっている。
【0023】前記構成のEI型鉄心構体11のE型鉄心
板およびI型鉄心板は、前記高さ寸法6Aと同じ幅を有
して帯状をなす例えばけい素鋼板製の材料板20(図2
および図3参照)に対して、図示しないプレス装置で連
続的にプレス加工を施すことにより得たものである。
【0024】前記プレス装置は、間欠送りをされる材料
板20の移動方向に沿って並ぶ第1〜第3の加工位置を
順次有しており、第1加工位置ではその第1加工用金型
によりI型鉄心板の打抜きを実施し、第2加工位置では
その第2加工用金型によりスクラップの打抜きを実施
し、第3加工位置ではその第3加工用金型によりE型鉄
心板の切り放しを実施するようになっている。なお、第
2加工用金型の下型は後述する金型係合突部が嵌合する
蟻溝形状をなす雌型部を有している。
【0025】そして、前記E型・I型の各鉄心板の材料
板20に対する材料取りのパターンは図2に示されてい
る。詳しくは、I型鉄心板を形成するI型鉄心予定部1
3aは、材料板20の幅方向に一対並べて設定される。
これらI型鉄心予定部13aは、その接合突部予定部分
19aを材料板20の幅方向に互いに向かい合わせるよ
うに設定されるとともに、I型鉄心予定部13aはこれ
と材料板20の側縁20aと先端20bとの間に夫々前
記幅寸法Aに等しい距離を隔てて設定され、したがっ
て、一対のI型鉄心予定部13a相互間は幅寸法2Aに
等しい寸法で隔てられる。
【0026】さらに、E型鉄心板を形成するE型鉄心予
定部12aは、前記一対のI型鉄心予定部13aを囲ん
で材料板20の先端20bから材料板20の長手方向に
並べて設定される。これらE型鉄心予定部12aは、E
型鉄心12の各部14〜16に夫々対応する予定部分1
4a〜16aを有しており、そのうちの予定部分15a
〜16aの先端同志が突き当てられるような関係をもっ
て設定されている。
【0027】また、I型鉄心13の凹部18に相当する
パターンはスクラップ予定部18aとして設定される。
この予定部18aは既述のように突き当たる関係にある
E型鉄心予定部12aの中央脚予定部分16aに跨が
り、この予定部18aの長さ方向中央位置には金型嵌合
突部17aが設けられる。この突部17aは、前記切欠
17に対応しており、前記パターンの上では切欠17を
二つ合わせた形状に相当するほぞ蟻形状をなしていると
ともに、スクラップ予定部18aの打抜きの際に、前記
第2加工用金型の下型の蟻溝形状をなす雌型部に嵌合さ
れるようになっている。
【0028】次ぎに、材料板20からプレス装置による
E型およびI型の両鉄心板の製造工程を図3を参照して
説明する。なお、図3においては、加工される部分を明
確にするために、該当部分はハッチングを付して描かれ
ている。材料板20はその間欠移動により、まず、プレ
ス装置の第1加工位置に位置決めされる。第1加工位置
では、この位置に配置された第1加工用金型により図3
(A)に示されるように互いに平行な一対のI型鉄心予
定部13aが打ち抜かれる。打ち抜かれることによって
得られるI型鉄心板は、比較的大きく重量もあるので次
々に金型の下方に落下して取出される。
【0029】この加工後に、材料板20が図3(A)中
矢印方向に移動されて、I型鉄心予定部13aが打ち抜
かれた部分を含む第1の加工領域部分E1がプレス装置の
第2加工位置に位置決めされる。なお、この時、前記第
1加工領域部分E1に連なる第2加工領域部分E2が第1加
工位置に位置決めされる。第2加工位置では、この位置
に配置された第2加工用金型により図3(B)に示され
るように一対のスクラップ予定部18aが打ち抜かれ
る。
【0030】スクラップ予定部18aはその長手方向中
央位置に金型係合突部17aを有しているから、打ち抜
かれたスクラップは、その突部17aを第2加工用打抜
き金型の下型(雌型)の蟻溝形状をなす雌型部分に嵌合
しながら落下する。このように第2加工位置でのスクラ
ップ予定部18aの打抜きにおいて、金型係合突部17
aと一体にして細長いスクラップ予定部18aを切落と
し、切落とされた細長いスクラップ予定部18aの金型
係合突部17aを、打抜き金型の雌型の中に嵌合させる
ことができるから、第2加工位置における高速度でのス
クラップの打抜き加工に拘らず、細長く軽量なスクラッ
プが金型の下型上に浮き上がることが抑制されて、打抜
いたスクラップを前記雌型部分に沿わせて次々に前記下
型の下方へ落下させることができる。
【0031】そのため、スクラップが第2加工位置や次
ぎの第3加工位置において、これらの位置に搬入される
材料板20と各加工位置の金型との間に入り込むことを
抑制できる。それにより、スクラップの挟み込みにより
異常な負荷が金型に作用することがないから、金型が破
損することを防止できるとともに、既述のように各加工
位置での加工速度を高めて、効率良くE型・I型の両鉄
心板を製造できる。
【0032】また、第2加工位置での加工後に、材料板
20が図3(B)中矢印方向に移動されて、I型鉄心予
定部13aおよびスクラップ予定部18aが打ち抜かれ
た部分を含む第1の加工領域部分E1がプレス装置の第3
加工位置に位置決めされる。なお、この時、前記第1加
工領域部分E1に連なる第2加工領域部分E2が第2加工位
置に位置決めされるとともに、第2加工領域部分E2に連
なる第3加工領域部分E3が第3加工位置に位置決めされ
る。
【0033】この第3加工位置では、この位置に配置さ
れた第3加工用金型により図3(C)に示されるように
一対のE型鉄心予定部12aのうち、第2加工領域部分
E2に近い方のE型鉄心予定部12aが、材料板20の切
り放し線20c,20dを境に材料板20から切り離さ
れる。同時に、それに伴って材料板20の先端側に位置
された他方のE型鉄心予定部12aも材料板20から切
り放される。この切り放しによって同時に得られる一対
のE型鉄心板は、形状が大きく重量もあるので、次々に
金型の下方に落下して取出されるとともに、これらのE
型鉄心板に夫々には、その中央却16の先端角部に位置
する切欠17が夫々形成される。
【0034】なお、前記プレス装置による1成形サイク
ルは図3(A)〜(C)の実施により完成され、このよ
うな成形サイクルの繰返しによりプレス装置は、E型鉄
心板とI型鉄心板とを同じ材料板20から次々に製造す
る。
【0035】そして、以上のように得たE型鉄心板とI
型鉄心板とは夫々別々に積層されてE型鉄心12とI型
鉄心13とを形成し、これらを接合してEI型鉄心構体
11が製造される。
【0036】前記のようにして製造された鉄心構体11
においては、材料板20からスクラップを形成してI型
鉄心13に凹部18を設けたことにより、これとE型鉄
心12の中央脚16の先端との間に間隙Gを設けるため
の接合突部に相当する大きさの凹みが、側脚15の根元
部に設けられることがない。
【0037】したがって、コイルの巻き数を増やしたり
全体を大形にすることなく、鉄心構体11の部分的な磁
気飽和を防止して、所期の磁気的特性をできる。なお、
側脚15の根元部に凹みが形成されない代わりに中央脚
16の先端部に切欠17が設けられるが、中央脚16の
先端と凹部18との間には間隙Gが設けられて、この部
分で磁束の漏れ5を生じさせていることにより、中央脚
16の先端部の磁束量は80〜90%と少なくなっている。
そのため、前記切欠17により幅が狭められているにも
拘らず、中央脚16の先端部において磁気飽和を生じる
ことはない。
【0038】なお、本発明は前記一実施例に制約される
ものではなく、図4および図5に示されるようにI型鉄
心13の凹部18の長さLを短くしてもよい。この場
合、図4中Dの寸法は幅寸法A+αに設定すればよい。
なお、以上の点以外の構成は前記一実施例と同じである
から、その説明は省略するが、この実施例においても本
発明の所期の目的を達成できる。
【0039】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、E
型鉄心の各部の幅が同じで、このE型鉄心の側脚の根元
部に凹みがない構成であるから、コイルの巻き数を増や
したり全体を大形にすることなく、部分的な磁気飽和を
防止できる。その上、E型鉄心の中央脚の先端角部に設
けられた切欠により、E型およびI型の両鉄心板の製造
時のスクラップ予定部の打抜きにおいて、スクラップの
金型係合突部が打抜き金型の雌型の中に嵌合されて、細
長く軽量なスクラップの浮き上りが抑制されるので、ス
クラップの浮き上りを原因とする金型の破損を防止で
き、高速で鉄心板を打抜くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るEI型鉄心構体の構成
を示す平面図。
【図2】同一実施例に係るEI型鉄心構体の各鉄心板の
材料板に対する材料取りのパターンを示す図。
【図3】(A)は同一実施例に係るEI型鉄心構体のI
型鉄心板が材料板から打ち抜かれる工程を示す図。
(B)は同一実施例に係るEI型鉄心構体のスクラップ
が材料板から打ち抜かれる工程を示す図。(C)は同一
実施例に係るEI型鉄心構体のE型鉄心板が材料板から
切り放される工程を示す図。
【図4】本発明の他の実施例に係るEI型鉄心構体の構
成を示す平面図。
【図5】同他の実施例に係るEI型鉄心構体の各鉄心板
の材料板に対する材料取りのパターンを示す図。
【図6】従来例に係るEI型鉄心構体の構成を示す平面
図。
【図7】従来例に係るEI型鉄心構体の各鉄心板の材料
板に対する材料取りのパターンを示す図。
【符号の説明】
11…鉄心構体、 12…E型鉄心、
13…I型鉄心、 14…E型鉄心の
基部15…E型鉄心の側脚、 16…E型鉄
心の中央脚、17…切欠、 18
…I型鉄心の凹部、19…I型鉄心の接合突部、
G…間隙、20…材料板、 12
a…E型鉄心予定部、13a…I型鉄心予定部、
14a…基部予定部分、15a…側脚予定部分、
16a…中央脚予定部分、17a…金型係合
突部、 18a…スクラップ予定部、19a
…接合端部予定部分。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】材料板の幅方向に並べて設定された互いに
    平行な一対のI型鉄心予定部を打ち抜いて得たI型鉄心
    板を積層してなるI型鉄心と、前記材料板の前記一対の
    I型鉄心予定部を囲んで前記材料板の長手方向に並べて
    設定された一対のE型鉄心予定部を切り放して得たE型
    鉄心板を積層してなるE型鉄心とを接合して形成され、
    かつ、前記I型鉄心が前記E型鉄心の中央脚の先端との
    間に間隙を設けて対向する凹部を有した電磁機器用鉄心
    構体において、 前記凹部に相当して前記材料板に設定されて打ち抜かれ
    る細長いスクラップ予定部の長手方向中央位置に設けら
    れ、前記スクラップ予定部の打抜きにおいて前記一対の
    E型鉄心予定部にわたる金型係合突部を前記スクラップ
    予定部に形成する切欠を、前記中央脚の先端角部に夫々
    設けたことを特徴とする電磁機器用鉄心構体。
JP6883793A 1993-03-26 1993-03-26 電磁機器用鉄心構体 Pending JPH06283353A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100594714B1 (ko) * 2004-08-24 2006-06-30 하건환 자동차 오디오용 리액터
JP2008258291A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Hitachi Ltd 内燃機関用点火コイル及びその製造方法

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JP2008258291A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Hitachi Ltd 内燃機関用点火コイル及びその製造方法

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