JPH0684018B2 - 異硬度裸ヘツドレストの製造方法 - Google Patents

異硬度裸ヘツドレストの製造方法

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JPH0684018B2
JPH0684018B2 JP62013182A JP1318287A JPH0684018B2 JP H0684018 B2 JPH0684018 B2 JP H0684018B2 JP 62013182 A JP62013182 A JP 62013182A JP 1318287 A JP1318287 A JP 1318287A JP H0684018 B2 JPH0684018 B2 JP H0684018B2
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隆文 金子
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は異硬度裸ヘッドレストの製造方法に関し、特
には発泡型のキャビティ内に二種以上の発泡体原料を注
入して異硬度裸ヘッドレストを製造する方法に関する。
(従来の技術) ヘッドレストは、車両衝突時等に頭部に加わる衝撃を緩
和するために座席背もたれに装着されるものである。第
4図は、ヘッドレストの一部切欠き斜視図であり、ヘッ
ドレストの一般的構造を示すものである。図中11はイン
サートと称され、ヘッドレストを背もたれに装着するた
めのスティ10と、主として補強の役目をなす補強体12と
からなる。また14はウレタンフォーム等からなる発泡体
であり、この発泡体14を表皮16で覆ってヘッドレストが
構成されている。その表皮16には、塩化ビニル樹脂等の
プラスチックシートからなるものと、ファブリックから
なるものとがあるが、表面のソフト感及び装飾性重視の
傾向から、ファブリックからなるものが好まれている。
ところで、ヘッドレストのように表皮で覆われてなる発
泡成形品の製造は、発泡型のキャビティ面に表皮を装置
し、その表皮内にインサートを装置してまたは装置せず
して、表皮内に発泡体原料を注入し、発泡することによ
り表皮付き発泡体を形成するのが簡便である。なお、イ
ンサートの補強体12内に、ヘッドレストの角度調節機構
等を有する場合には、発泡後発泡体内にインサートの装
入を行う場合もある。
しかし、ファブリック表皮からなるヘッドレストにあっ
ては、前記方法によるとファブリックの織目、編目等に
発泡体原料が含浸または浸透して、ヘッドレスト表面の
感触あるいは外観が損なわれ易い問題がある。
そこで、従来にあっては、キャビティ面にファブリック
表皮を装置しないでそのキャビティ内に発泡体原料を注
入して、発泡することにより発泡体内にインサートを有
するまたは有しない裸ヘッドレストを製造し、その裸ヘ
ッドレストをファブリック表皮で覆うことがなされてい
る。
しかしながら、近年ヘッドレストには前記頭部保護機能
の他に使用時の快適性、即ち豆頭部接触したときのソフ
ト感が一層求められるようになり、ファブリック表皮と
するだけではその要求を満たすことができなくなった。
そこで、頭部と接する中央部を両側部よりも柔らかくし
てなる異硬度裸ヘッドレストを用い、該異硬度裸ヘッド
レストをファブリック表皮で覆うことが考えられるに至
った。
しかし、前記裸ヘッドレストの製造方法は、通常単一の
発泡体原料を一つのキャビティ内に注入して発泡を行う
ものであるため、均一な硬度からなるものを得られる反
面、部分的に硬度の異なる裸ヘッドレストを得難い欠点
がある。
そのため、従来異硬度裸ヘッドレストを製造するには、
あらかじめ所定形状に発泡成形した、あるいは切削等に
より所定形状にした、互いに硬度の異なる複数の発泡体
を貼り合わせることにより、または所定形状からなる発
泡体の表面所定部に、硬度の異なるシート状発泡体を巻
きつけることにより行わねばならなかった。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、前記の方法による異硬度裸ヘッドレスト
の製造は、次のような問題がある。即ち、発泡体の貼
り合わせあるいは巻きつけ作業に手間取る問題、貼り
合わせ部または巻きつけ部に段差を生じ易く、しかも作
業のバラツキ等により一定した貼り合わせ、巻きつけを
行い難いことから良好な外観を得難い問題、貼り合わ
せあるいは巻きつけを可能にするため製品形状に制約を
受ける問題等である。
この発明は、従来の異硬度裸ヘッドレストの製造方法が
有している問題ないしを解決せんとするものであ
る。
(問題点を解決するための手段) この発明は,割型からなる発泡型のキャビティ内にイン
サートを装置してまたは装置せずして、キャビティ内に
発泡体原料を注入し、発泡させることにより裸ヘッドレ
ストを製造する方法において、発泡型の分割面でフィル
ム状若しくはシート状物を挟着してキャビティ内を複数
の小キャビティに区切り、それらの小キャビティに互い
に硬度の異なる二種以上の発泡体原料を注入し、発泡す
ることを特徴とするものである。
(作用) 各小キャビティ内に注入した発泡体原料は、各小キャビ
ティがフィルム状物またはシート状物により区切られて
いるため、小キャビティ間を流動することなく、各小キ
ャビティ内で各々発泡する。そして、各小キャビティ毎
に発泡体原料に応じた硬度からなる発泡体を形成し、同
時にそれらの発泡体が、発泡時における発泡体原料の接
着性により、小キャビティ間のフィルム状若しくはシー
ト状物を介して一体に接着し、キャビティ形状からなる
一つの発泡体即ち裸ヘッドレストを形成する。その後、
前記裸ヘッドレストを脱型し、該発泡体の周囲にはみ出
しているフィルム状物若しくはシート状物を必要に応じ
て切除すれば、所望の裸ヘッドレストを得ることができ
る。なお、インサートをキャビティ内に装置しないで発
泡を行う場合には、裸ヘッドレストの脱型後に発泡体内
にインサートを装入する。
これによって得た裸ヘッドレストは、前記小キャビティ
毎に発泡した複数の発泡体が一体となったものであり、
各発泡体が各々の発泡体原料に応じた独自の硬度を有し
ているため、部分的に硬度の異なる異硬度裸ヘッドレス
トとなっている。
従ってこの発明によれば、複数の発泡体を貼り合わせた
りあるいは巻きつけたりする必要がなく、極めて容易簡
単な作業で異硬度裸ヘッドレストを得ることができるの
である。
しかも、得られる異硬度裸ヘッドレストは、発泡体原料
がキャビティ内で発泡してなるものであるため、該裸ヘ
ッドレトスの外面がキャビティ面形状と同一になる。よ
って、キャビティ面形状を所望の形状に設計することに
より、異硬度裸ヘッドレストの外形を自由にデザインす
ることができるのである。
更に、異硬度裸ヘッドレストの外面がキャビティ面形状
と常に同一形状になるため、従来技術において作業のバ
ラツキ等により発生していた外面の段差、不均一を生じ
ることがなく、良好な外観からなる異硬度裸ヘッドレス
トを得ることができるのである。
(実施例) 以下実施例に基づきこの発明を説明する。
第1図は、異硬度裸ヘッドレストの製造時を示すもの
で、発泡型20の一部を切断してその切断端面とともに発
泡型20を示した斜視図である。
発泡型20は割型からなり、かつ分割面20aが中央部20bで
後方へ湾曲してなり、また内部には所望形状のキャビテ
ィ21を有するものである。22はスティ挿通孔、24は原料
注入口である。
この発泡型20内に補強体26及びスティ28からなるインサ
ートを装置し、発泡型の分割面でフィルム状物若しくは
シート状物30を挟着して、キャビティ21を2つの小キャ
ビティ21a、21bに区切る。
補強体26はプラスチックまたは金属からなり、ヘッドレ
ストの角度調節機構あるいは上下調節機構を内部に有す
る場合もある。またスティ28は中実若しくは中空の金属
棒からなる。
フィルム状物若しくはシート状物30としては、プラスチ
ックフィルム、織布、ウレタンフォーム等の発泡体シー
トまたは不織布等が使用される。これらの中でも発泡体
原料の含浸しないプラスチックフィルムが好ましい。こ
れは、発泡体原料がシート状物に含浸すると、シート状
物が硬化して該部で違和感を生じ易いからである。ま
た、プラスチックフィルムとしては発泡体原料との接着
性が良好なものが好ましい。例えば、発泡体原料をウレ
タンフォーム原料とする場合はウレタンフィルムを用い
るのが好適である。
小キャビティ21a、21bは、発泡型の分割面20aでフィル
ム状物若しくはシート状物30を挟着してキャビティ21を
区切ることにより形成されるものである。その小キャビ
ティ21a、21b間の境界は、フィルム状物若しくはシート
状物30が分割面20a形状に張設されてなるため、この例
においては両側から中央部に向かうに従い後方へ湾曲し
た形となっている。なお、フィルム状物若しくはシート
状物30をキャビティ内の補強体26またはスティ28の表面
に当接させて、補強体26等の外形状に沿っていずれかの
小キャビティ内に部分的に張出すことにより、小キャビ
ティ間の境界を移動させることもできる。勿論、フィル
ム状物若しくはシート状物30と補強体26又はスティ28と
は当接しないものであってもよい。
次いで、小キャビティ21a、21b内に各々発泡体原料32
a、32bを原料注入口24から注入する。発泡体原料の32a
と32bとは、互いに硬度の異なる発泡体を形成する配合
または材質からなるものとし、かつヘッドレスト前部即
ち頭部と接する側の小キャビティ21a内に注入する原料3
2aを硬度の低い方とする。発泡体原料としては、ウレタ
ンフォーム原料とするのが硬度変化及び成形性等の点で
好都合である。なお、発泡体原料をウレタンフォーム原
料とする場合には、その配合を一般的手法により変化さ
せることによって、例えば架橋剤量を増減させる等によ
って、発泡体の硬度を容易に変化させることができる。
2つの小キャビティ21a、21b内に注入された発泡体原料
32a、32bは、その小キャビティ21a、21bがフィルム状物
若しくはシート状物30により区切られているため、小キ
ャビティ間を移動することなく、各々の小キャビティ21
a、21b内で独自に発泡して2つの発泡体を形成する。そ
して同時に発泡体原料の接着性により該2つの発泡体が
フィルム状物若しくはシート状物30を介して接着し、キ
ャビティ形状と同一形状からなる一つの発泡体即ち裸ヘ
ッドレストを形成する。その裸ヘッドレストは、ヘッド
レスト前部を構成する発泡体の硬度が後部を構成する発
泡体の硬度よりも低いもの、即ち異硬度裸ヘッドレスト
となっている。しかも、前記小キャビティ間の境界形状
により、前部の発泡体は中央部において厚く両側部にお
いて薄くなっており、逆に後部の発泡体は中央部におい
て薄く両側部において厚くなっている。そのため、頭部
と接する前部の中央部にあっては、硬度の低い前部の発
泡体の特性が大となり、逆に両側部にあっては硬度の高
い後部の発泡体の特性が大となる。即ち頭部と接する部
分が両側部と比べて柔らかくなっている。また、その異
硬度裸ヘッドレスト内には、前記スティ28の一部及びイ
ンサート26が埋設されている。
そして、その異硬度裸ヘッドレストを脱型し、該発泡体
の外面からはみ出しているフィルム状物若しくはシート
状物を必要に応じて切除する。第2図はその切除後の異
硬度裸ヘッドレスト34の斜視図である。図中36aは前部
を構成する硬度の低い発泡体、36bは後部を構成する硬
度の高い発泡体である。
このようにして得た異硬度裸ヘッドレスト34をファブリ
ックからなる表皮で覆えば所望のヘッドレストになる。
第3図は、この発明の実施により得た他の異硬度裸ヘッ
ドレスト40の斜視図である。この異硬度裸ヘッドレスト
40は、中央部と両側部の3つの部分に分割する発泡型を
用い、それぞれの分割面でフィルム状物若しくはシート
状物を挟着して前記の如く発泡成形して得たもので、中
央部を構成する発泡体42が両側部を構成する発泡体42b
よりも硬度の低いものからなる。
(発明の効果) この発明は、割型からなる発泡型の分割面でフィルム状
物若しくはシート状物を挟着して、発泡型のキャビティ
内を複数の小キャビティに区切り、それらの小キャビテ
ィに互いに硬度の異なる二種以上の発泡体原料を注入
し、発泡成形することにより裸ヘッドレストを製造する
ものである。そのため、硬度の異なる複数の発泡体から
なる異硬度裸ヘッドレストを一度に得ることができたの
である。
しかも、作業のバラツキ等による外面の段差等を生じる
ことがなく、常に一定した良好な外観からなる異硬度裸
ヘッドレストを得ることができたのである。更に異硬度
裸ヘッドレストのデザイン面についても自由な設計を行
えるようになったのである。
また、作業面においては、フィルム状物若しくはシート
状物を分割面で挟着して発泡体原料を注入するだけでよ
く、極めて容易簡単に行うことができるようになったの
である。しかも、発泡型の分割面でフィルム状物若しく
はシート状物を挟着するものであるため、場合によって
は従来の発泡型をそのまま用いることができ、また新た
に発泡型を設計する場合でも何等発泡型の構造が複雑に
なることもないのである。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はこの発明に関するもので、第1図
は異硬度裸ヘッドレスト製造時の発泡型を一部切断し
て、その切断端面とともに示した斜視図、第2図は異硬
度裸ヘッドレストの斜視図、第3図は他の異硬度裸ヘッ
ドレストの斜視図である。また第4図はヘッドレストの
一部切欠き斜視図である。 21a、21b……小キャビティ、30……フィルム状物若しく
はシート状物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】割型からなる発泡型のキャビティ内にイン
    サートを装置してまたは装置せずして、キャビティ内に
    発泡体原料を注入し、発泡させることにより裸ヘッドレ
    ストを製造する方法において、発泡型の分割面でフィル
    ム状若しくはシート状物を挟着してキャビティ内を複数
    の小キャビティに区切り、それらの小キャビティに互い
    に硬度の異なる二種以上の発泡体原料を注入し、発泡す
    ることを特徴とする異硬度裸ヘッドレストの製造方法。
JP62013182A 1987-01-22 1987-01-22 異硬度裸ヘツドレストの製造方法 Expired - Fee Related JPH0684018B2 (ja)

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