JPH05162149A - 異硬度クッション体 - Google Patents

異硬度クッション体

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JPH05162149A
JPH05162149A JP3331704A JP33170491A JPH05162149A JP H05162149 A JPH05162149 A JP H05162149A JP 3331704 A JP3331704 A JP 3331704A JP 33170491 A JP33170491 A JP 33170491A JP H05162149 A JPH05162149 A JP H05162149A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foam
different hardness
headrest
hardness
mold
Prior art date
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Pending
Application number
JP3331704A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Misawa
聡 三澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Tokai Chemical Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Chemical Industries Ltd filed Critical Tokai Chemical Industries Ltd
Priority to JP3331704A priority Critical patent/JPH05162149A/ja
Publication of JPH05162149A publication Critical patent/JPH05162149A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 表面から触れたときの硬度の違和感を低減す
る。 【構成】 第一発泡体10と、第一発泡体10を型内に
配置して一体的に形成された第一発泡体10と異硬度の
第二発泡体20と、からなる異硬度クッション体におい
て、少なくとも第一発泡体10の周縁部が第二発泡体2
0内に埋設されていることを特徴とする。埋設により、
第一発泡体10に発泡樹脂が含浸固化した部分の表面か
らの感知が不明瞭となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のヘッドレス
ト、シート、アームレストなどとして利用できる異硬度
クッション体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のヘッドレストは軟質であ
る方が感触が良いが、サポート性能を重視する場合には
硬質である方が望ましい。そこでこの相反する性能を両
方とも満足させるために、異硬度のヘッドレストが提案
されている。すなわち、全体は硬質の発泡体としてサポ
ート性能を満足させ、人体頭部を受ける中央部分の表面
のみを軟質の発泡体として感触を向上させたヘッドレス
トが提案され、実用に供されている。
【0003】ところでこのような異硬度のヘッドレスト
を製造する場合、硬度の異なる発泡体を同時に発泡成形
することは困難であるため、それぞれを別に形成しその
後一体化する方法が採用されている。すなわち、先ず発
泡成形で全体が硬質の発泡成形体を形成し、その後別に
形成された軟質の発泡体を発泡成形体の所定部分に接着
する方法が代表的に知られている。そして得られた裸の
ヘッドレストは袋状の表皮体で被覆され、表皮体の端部
は縫製などで結合されて一体化され製品とされている。
【0004】ところが上記従来の製造方法では、軟質の
発泡体を硬質の発泡成形体に接着するのに工数が多大と
なり、接着剤を必要とするため原料在庫の調整工数も必
要となる。また有機溶剤を含むような接着剤を用いた場
合には、有機溶剤による作業環境の悪化を防止するため
の手段も必要となる。そこで接着工程を省略する方法と
して、別に形成された発泡体を型面に配置し、発泡成形
により異硬度の発泡成形体と一体的に接合する方法が提
案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし別に形成された
発泡体を型面に配置して成形する場合、発泡体の周縁部
に発泡樹脂が含浸して硬化しその部分に硬度が特に高い
硬化部が形成される。この特に硬度の高い硬化部は発泡
体の周縁部に沿って紐状に形成され、表皮体で被覆して
も表面から触れるとはっきりとその存在がわかり極端に
違和感が感じられるため好ましくない。
【0006】また発泡体に発泡樹脂が含浸するのを防止
するために、金型の型面から突出し発泡体の周縁部形状
に沿う無端の堰状凸部を設け、その内部に発泡体を配置
する方法が考えられる。このようにすれば堰状凸部によ
り発泡樹脂が発泡体周縁部に含浸するのが防止され、硬
化部の形成が防止される。しかし、この場合発泡成形体
と発泡体との間には発泡体周縁部を1周するスリットが
形成され、その部分の強度が低下する。そのため表皮体
で被覆する際にスリット部分で変形が生じ、シワが生じ
たり所定形状の製品が得られないという不具合が発生す
ることが想定される。また発泡体と発泡成形体との硬度
差が大きい場合には、触れたときにスリットを境界とし
て差が明瞭に感知されるため好ましくない。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、表面から触れたときの硬度の違和感を低減
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の異硬度クッション体は、第一発泡体と、第一発泡体
を型内に配置して一体的に形成された第一発泡体と異硬
度の第二発泡体と、からなる異硬度クッション体におい
て、少なくとも第一発泡体の周縁部が第二発泡体内に埋
設されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明では、少なくとも第一発泡体の周縁部が
第二発泡体内に埋設された構成としている。したがって
第一発泡体の周縁部に樹脂が含浸固化した硬化部が形成
されていても、その存在は第二発泡体を介して感知され
るため、硬化部の存在が不明瞭となり違和感が低減され
る。
【0010】また、第一発泡体と第二発泡体との硬度差
が大きい場合であっても、触れたときに第一発泡体の埋
設部分がほぼ中間の硬度に感じられるため、差が不明瞭
となり違和感が低減される。なお、第一発泡体の周縁部
が端末ほど深くなるように第二発泡体に埋設された構成
とすれば、みかけの硬度がほぼ連続的に変化し違和感を
一層低減することができる。
【0011】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。本実
施例は自動車のヘッドレストに本発明を利用したもので
ある。 (実施例1)本実施例の異硬度ヘッドレストの正面図を
図2に、そのA−A断面図を図1に示す。このヘッドレ
ストは、人体頭部を支持する軟質の中央部1と、中央部
1の両側に延び人体頭部のほぼ側面を支持する一対の硬
質な側部2とから形成されている。中央部1には軟質の
第一発泡体10が配置され、第一発泡体10の周縁部が
端末ほど深くなるように側部2を構成する硬質の第二発
泡体20中に埋設されている。
【0012】以下、このヘッドレストの製造方法を説明
することで構成の詳細な説明に代える。先ず低通気性の
スラブウレタンフォーム(「VO」ブリジストン社製)
から所定形状に切り出された、厚さ15mm一定の第一
発泡体10を用意する。ここで低通気性としたのは、発
泡樹脂の含浸を少なくして硬化部の形成を防止するため
である。この通気性は理想的にはゼロが望ましいが、1
0ml/cm2 S以下の値であれば利用できる。
【0013】一方、図3及び図4に示すように成形型3
の型面には、第一発泡体10の周縁部の形状に沿い間隔
を隔てて部分的に係止凸部30が設けられている。この
係止凸部30は厚さ1〜2mmのアルミニウム製であ
り、図示しないボルトで成形型3の型面に固定されてい
る。なお係止凸部30の材質は発泡樹脂との離型性が良
好であれば特に制限されず、ポリプロピレン、フッ素樹
脂などの樹脂も用いることができる。この係止凸部30
は、型面に対して傾斜するテーパ面31をもち、第一発
泡体10はこの係止凸部30のテーパ面31に沿って配
置される。したがって図4に示すように、第一発泡体1
0の周縁部は端末部ほど型面から離れて浮き上がった状
態で成形型3に配置され、中央部分が型面と接触してい
る。
【0014】この状態で成形型3には図示しない芯材が
配置されて型締めされ、所定量の発泡ウレタン樹脂が注
入されて発泡成形が行われる。この時発泡樹脂の発泡圧
力により、第一発泡体10は成形型3の型面及び係止凸
部30のテーパ面31に押圧されて所定形状に賦形され
る。また発泡樹脂は、第一発泡体10の表面部に含浸し
て硬化部11を形成するとともに、周縁部の表側へ回り
込んで第一発泡体10を一体的に包み込んだ第二発泡体
20が形成される。
【0015】その後ファブリック製の袋状表皮体が全体
に被覆され、端末部が縫製されてヘッドレストが完成す
る。なお、第一発泡体10の表側に回り込んだ第二発泡
体20には、係止凸部30によりスリット21が形成さ
れている。しかしこのスリット21の幅は1〜2mmと
狭いので、表皮体を被覆した後はその存在がほとんど感
知されず違和感がない。
【0016】すなわち本実施例のヘッドレストでは、第
一発泡体10の周縁部には発泡樹脂が含浸固化した硬化
部11が約1mmの厚さで形成されている。しかしその
周縁部は端末部ほど深く第二発泡体20中に埋設されて
いるので、表面から触れたときに硬化部11の存在が不
明瞭となる。また第一発泡体10と第二発泡体20の硬
度差が大きくとも、第一発泡体10の周縁部の部分では
見掛けの硬度が連続的に変化している。したがって表面
から触れたときの硬度の違和感が少なく、フィーリング
に優れた異硬度ヘッドレストとなる。 (実施例2)図5に本発明の第二の実施例の異硬度ヘッ
ドレストの断面図を示す。本実施例のヘッドレストで
は、第一発泡体10の周縁部の端末が先端ほど厚さが薄
いテーパ形状とされ、そのテーパ部分を覆うように第二
発泡体20が形成されている。
【0017】本実施例のヘッドレストでは、実施例1の
ように第一発泡体10の端末を型面から浮き上がった状
態で型内に配置しなくとも、発泡樹脂は自然に端末部表
面側に回り込むため、端末ほど深く第二発泡体20に埋
設された状態とすることができ、実施例1と同様の作用
・効果が得られる。またテーパ部分の存在により、硬度
変化の度合が一層滑らかとなりフィーリングに一層優れ
ている。 (実施例3)本実施例の異硬度ヘッドレストを図6に、
そのB−B断面図を図7に示す。このヘッドレストで
は、第一発泡体10の表面に薄く第二発泡体20と同材
質の被覆層12が形成され、被覆層12には貫通孔13
が複数個形成されている。また第一発泡体10の周縁部
と第二発泡体20の境界部には、部分的にスリット14
が形成されている。
【0018】本実施例のヘッドレストでは、第一発泡体
10のほぼ全面に硬質の第二発泡体20と同材質の被覆
層12が形成されているので、第一発泡体10に形成さ
れた硬化部11の存在が不明瞭となるとともに、第一発
泡体10と第二発泡体20の境界部の存在も不明瞭とな
り、硬度の違和感が防止されている。また被覆層12の
厚さは1〜2mmと薄いため、第一発泡体10のソフト
感をほとんど損なわず、異硬度としての機能は充分維持
されている。
【0019】なお、本実施例のヘッドレストを製造する
には、図8に示すように型面に円柱状で高さ1〜2mm
の保持突起32と、できるだけ幅の狭い位置決め板33
とをもつ成形型を用い、位置決め板33の内側で保持突
起32上に第一発泡体10を配置する。その状態で発泡
成形して第二発泡体20を形成すると、発泡樹脂は型面
と第一発泡体10の間の隙間34に進入して被覆層12
が形成される。また位置決め板33によりスリット14
が形成される。スリット14は幅が狭く長さも短いの
で、表皮体で被覆した後には触れてもその存在が不明瞭
となり違和感がない。
【0020】
【発明の効果】すなわち本発明の異硬度クッション体に
よれば、軟質部と硬質部との境界が不明瞭となり、触れ
たときの硬度の違和感が小さく使用フィーリングに優れ
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の異硬度ヘッドレストの要部
断面図である。
【図2】本発明の一実施例に異硬度ヘッドレストの正面
図である。
【図3】本発明の一実施例に用いた金型の要部斜視図で
ある。
【図4】本発明の一実施例で金型内に第一発泡体を配置
した状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第二の実施例のヘッドレストの要部断
面図である。
【図6】本発明の第三の実施例のヘッドレストの正面図
である。
【図7】本発明の第三の実施例のヘッドレストの要部断
面図である。
【図8】本発明の第三の実施例で金型内に第一発泡体を
配置した状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】 1:中央部 2:側部
3:成形型 10:第一発泡体 11:硬化部 1
2:被覆層 20:第二発泡体 30:係止凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:04 B29L 31:58 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一発泡体と、該第一発泡体を型内に配
    置して一体的に形成された該第一発泡体と異硬度の第二
    発泡体と、からなる異硬度クッション体において、 少なくとも該第一発泡体の周縁部が該第二発泡体内に埋
    設されていることを特徴とする異硬度クッション体。
JP3331704A 1991-12-16 1991-12-16 異硬度クッション体 Pending JPH05162149A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3331704A JPH05162149A (ja) 1991-12-16 1991-12-16 異硬度クッション体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3331704A JPH05162149A (ja) 1991-12-16 1991-12-16 異硬度クッション体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05162149A true JPH05162149A (ja) 1993-06-29

Family

ID=18246658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3331704A Pending JPH05162149A (ja) 1991-12-16 1991-12-16 異硬度クッション体

Country Status (1)

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JP (1) JPH05162149A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210022855A (ko) * 2019-08-21 2021-03-04 현대자동차주식회사 2중 발포 구조 적용 암레스트 및 그 제작방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210022855A (ko) * 2019-08-21 2021-03-04 현대자동차주식회사 2중 발포 구조 적용 암레스트 및 그 제작방법

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