JP3005778B2 - 異硬度クッション体の製造方法 - Google Patents

異硬度クッション体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は異硬度クッション体の製
造方法に関する。本発明の製造方法は、自動車のヘッド
レスト、シート、アームレストなどの製造に利用でき
る。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のヘッドレストは軟質であ
る方が感触が良いが、サポート性能を重視する場合には
硬質である方が望ましい。そこでこの相反する性能を両
方とも満足させるために、異硬度のヘッドレストが提案
されている。すなわち、全体は硬質の発泡体としてサポ
ート性能を満足させ、人体頭部を受ける中央部分の表面
のみを軟質の発泡体として感触を向上させたヘッドレス
トが提案され、実用に供されている。
【0003】ところでこのような異硬度のヘッドレスト
を製造する場合、硬度の異なる発泡体を同時に発泡成形
することは困難であるため、それぞれを別に形成しその
後一体化する方法が採用されている。すなわち、先ず発
泡成形で全体が硬質の発泡成形体を形成し、その後別に
形成された軟質の発泡体を発泡成形体の所定部分に接着
する方法が代表的に知られている。そして得られた裸の
ヘッドレストは袋状の表皮体で被覆され、表皮体の端部
は縫製などで結合されて一体化され製品とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来の製
造方法では、軟質の発泡体を硬質の発泡成形体に接着す
るのに工数が多大となり、接着剤を必要とするため原料
在庫の調整工数も必要となる。また有機溶剤を含むよう
な接着剤を用いた場合には、有機溶剤による作業環境の
悪化を防止するための手段も必要となる。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、接着工程を不要とし少ない工数で異硬度ク
ッション体を製造することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の異硬度クッション体の製造方法は、予め所定形状に
形成された発泡体を、成形型の型面より突出し発泡体の
周縁部形状に沿うように互いに間隔を隔てて列設された
複数の係止凸部に型面に沿って保持させる保持工程と、
成形型内に発泡樹脂を注入し発泡体と異硬度の発泡成形
体を発泡体と一体的に形成する成形工程と、成形型から
離型後、発泡体をもつ発泡成形体を袋状の表皮体で被覆
する被覆工程と、からなることを特徴とする。
【0007】
【作用】接着工程を省略する方法としては、別に形成さ
れた発泡体を型面に配置し、発泡成形により異硬度の発
泡成形体と一体的に接合することが先ず想起される。し
かしこの場合、発泡体の周縁部に発泡樹脂が含浸して硬
化しその部分に硬度が特に高い硬化部が形成される。こ
の特に硬度の高い硬化部は発泡体の周縁部に沿って紐状
に形成され、表皮体で被覆しても表面から触れるとはっ
きりとその存在がわかり極端に違和感が感じられるため
好ましくない。
【0008】そこで発泡体に発泡樹脂が含浸するのを防
止するために、金型の型面から突出し発泡体の周縁部形
状に沿う無端の堰状凸部を設け、その内部に発泡体を配
置する方法が考えられる。このようにすれば堰状凸部に
より発泡樹脂が発泡体周縁部に含浸するのが防止され、
硬化部の形成が防止される。しかし、この場合発泡成形
体と発泡体との間には発泡体周縁部を1周するスリット
が形成され、その部分の強度が低下する。そのため表皮
体で被覆する際にスリット部分で変形が生じ、シワが生
じたり所定形状の製品が得られないという不具合が発生
することが想定される。
【0009】ところが本発明では、上記堰状凸部を分割
して複数の係止凸部とし、間隔を隔てて発泡体周縁部に
沿うように列設している。したがって形成された発泡成
形体は、発泡体周縁部と部分的に橋状に連結される。す
なわち発泡体周縁部と発泡成形体との間には、橋状の連
結部とスリットとが交互に形成されているので、表皮体
を被覆するときの変形が防止される。また連結部では発
泡樹脂が発泡体に含浸して硬化部が形成されるが、それ
は発泡体周縁部に連続しておらず部分的であるため、表
面から触れたときの極端な違和感が防止される。特に連
結部の体積をできるだけ小さく設計すれば、変形を最低
限に防止しつつ連結部の硬化部の形成を最大限に防止す
ることができる。
【0010】また発泡体の型面に対向する表面と反対側
の表面は、全体が発泡成形体と一体的に接合されるた
め、従来生じていた接着不良などの問題が生じない。
【0011】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。本実
施例は自動車のヘッドレストの製造に本発明を利用した
ものである。 (保持工程)低通気性のスラブウレタンフォーム(「V
O」ブリジストン社製)から所定形状に切り出された、
厚さ15mm一定の発泡体1を用意する。ここで低通気
性としたのは、発泡樹脂の含浸を少なくして硬化部の形
成を防止するためである。この通気性は理想的にはゼロ
が望ましいが、10ml/cm2 S以下の値であれば利
用できる。
【0012】一方、成形型2の型面には、発泡体1の周
縁部の形状に沿い間隔を隔てて列設された係止凸部20
が設けられている。例えば発泡体の角部には、略L字状
の係止凸部20’が設けられている。これは角部では両
側の面から発泡樹脂が含浸するため、他の部分に比べて
一層硬化部が形成されやすいからである。この係止凸部
20は、型面からの高さhが8mmに形成され、厚さt
は2mmである。型面からの高さhが高くなり過ぎたり
厚さtが厚過ぎると形成されるスリットの深さや幅が大
きくなり、表皮体の被覆時に変形が生じ易い。また型面
からの高さhが低過ぎると、周縁部における硬化部の形
成量が多くなり触れた時の違和感が生じるようになる。
また隣接するそれぞれの係止凸部20は、互いに10m
mの間隔を隔てて形成されている。この係止凸部20は
アルミニウム製であり、図示しないボルトで成形型2の
型面に固定されている。なお係止凸部20の材質は発泡
樹脂との離型性が良好であれば特に制限されず、ポリプ
ロピレン、フッ素樹脂などの樹脂も用いることができ
る。
【0013】そして発泡体1は、図1及び図2に示すよ
うにそれぞれの係止凸部20の内側に収納され、発泡体
1は成形型2の型面及び係止凸部20の内側表面と当接
して成形型2に保持される。 (成形工程)次に成形型2には図示しない芯材が配置さ
れて型締めされ、所定量の発泡ウレタン樹脂が注入され
て発泡成形が行われる。この時発泡樹脂の発泡圧力によ
り、発泡体1は成形型2の型面に押圧されて所定形状に
賦形される。また発泡樹脂は、発泡体1の成形型2に対
向する表面の反対側表面及び係止凸部20と当接してい
ない側表面に含浸し、発泡体1と一体的に結合した発泡
成形体3が形成される。
【0014】成形終了後、成形型が型開きされ裸のヘッ
ドレストが離型される。得られたヘッドレストは、図3
に示すように発泡体1と発泡成形体3とから構成され、
発泡体1は人体頭部を支持する前面中央部に位置してい
る。そして発泡体1が軟質で発泡成形体3が硬質の異硬
度のヘッドレストとなっている。発泡体1と発泡成形体
3との間には、発泡体1の周縁部に間隔を隔てて並ぶ複
数の橋状の連結部30が形成され、それぞれの隣接する
連結部30の間にはスリット31が形成されている。 (被覆工程)次に、別に形成された袋状のファブリック
製表皮体を用意し、上記裸のヘッドレストに被覆すると
ともに端末部を縫製して表皮体で被覆されたヘッドレス
トが得られる。このとき発泡体1と発泡成形体3とは、
連結部30で連結されているため、スリット31による
変形が防止され精密な形状のヘッドレストとなる。
【0015】得られたヘッドレストでは、連結部30の
接触した発泡体1表面には発泡樹脂が含浸した硬化部が
形成されているが、発泡体1は低通気性スラブウレタン
から形成されているため、発泡樹脂の含浸が少なく硬化
部が硬くなり過ぎるのが防止されている。そして硬化部
は連結部30の部分にのみ形成されているので、硬化部
の占める部分は発泡体1の全周囲のうち僅かであり、表
面から触れたときの違和感が少ない。さらに発泡体1の
周縁部が表皮体の縫製部分に位置するように構成すれ
ば、違和感が確実に防止される。
【0016】
【発明の効果】すなわち本発明の異硬度クッション体の
製造方法によれば、接着剤を用いずに発泡体と発泡成形
体を一体的に製造できるため、設備や工数を大幅に低減
することができ生産性が向上する。そして表皮体被覆時
の変形と触れた時の極端な違和感の両方を同時に防止す
ることができ、かつ接着不良なども回避されるため、不
良品の発生率を大きく低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例において発泡体を金型に配置
した状態を示す要部斜視図である。
【図2】本発明の一実施例において発泡体を金型に配置
した状態を示す要部断面図である。
【図3】本発明の一実施例で得られた成形体の要部平面
図である。
【符号の説明】
1:発泡体 2:成形型 3:発
泡成形体 20:係止凸部 30:連結部 31:
スリット
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 31:58 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 39/10 - 39/12 B29C 39/22 - 39/34 B29C 33/12 - 33/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め所定形状に形成された発泡体を、成
    形型の型面より突出し該発泡体の周縁部形状に沿うよう
    に互いに間隔を隔てて列設された複数の係止凸部に該型
    面に沿って保持させる保持工程と、 該成形型内に発泡樹脂を注入し該発泡体と異硬度の発泡
    成形体を該発泡体と一体的に形成する成形工程と、 該成形型から離型後、該発泡体をもつ該発泡成形体を袋
    状の表皮体で被覆する被覆工程と、からなることを特徴
    とする異硬度クッション体の製造方法。
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