JPH0683925A - 画像分割合成装置 - Google Patents

画像分割合成装置

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JPH0683925A
JPH0683925A JP4237245A JP23724592A JPH0683925A JP H0683925 A JPH0683925 A JP H0683925A JP 4237245 A JP4237245 A JP 4237245A JP 23724592 A JP23724592 A JP 23724592A JP H0683925 A JPH0683925 A JP H0683925A
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JP
Japan
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image
film
unit
information
frame
Prior art date
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Withdrawn
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JP4237245A
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English (en)
Inventor
Junichi Ishibashi
純一 石橋
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH0683925A publication Critical patent/JPH0683925A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、原画より高画質の拡大画像を生成す
ることができる画像分割合成装置を提供する。 【構成】磁気記録部を有するフィルム14を用いて複数画
面に分割した原画11の各分割画面をカメラ13により撮影
するとともに、磁気記録部に磁気ヘッド16を介して各分
割画面の撮影条件およびフィルムの現像条件にかかる情
報を記録しておき、その後、現像されたフィルムより原
画の各分割画面を読み取り画像データとして生成すると
ともに、磁気記録部に書き込まれた情報を読み出し、こ
の情報により各分割画面に対応する画像データを補正
し、これらの画像データを合成してプリント出力を得る
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、拡大画像の作
成に適用される画像分割合成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、ディジタル技術の進歩にともな
い、カラーハードコピー技術も高画質化、高速化、高機
能化の傾向にある。そして、プリント出力も数メートル
以上の幅の大プリントが比較的容易に得られるようにな
り、ポスターや看板などの応用用途が広がっている。
【0003】図8は拡大画像を作成するプリンタシステ
ムの一例を示すもので、例えば高解像のCCDイメージ
センサーからなるカラースキャナー1により所定サイズ
の原画を読み取ると、これをRGB信号にして画像処理
部2に出力する。画像処理部2では、RGB信号をYM
C信号に変換したり、拡大画像出力を得るための拡大処
理、プリントが2値出力なので凝似多階調出力を得るた
めの2値化処理やその他、色変換、濃度変換などの処理
も行い、プロッタ3に合わせた出力を行う。プロッタ3
では、例えばA0幅サイズ、B0幅サイズの大型サイズ
でプロッタ出力できる静電記録方式やインクジェット方
式によるカラープロッタで、画像処理部2の出力により
凝似多階調のカラープリントが得られるようになる。こ
こで、4はそれぞれのコントロールや文字入れ、CG画
入力などに用いるコンピュータである。
【0004】このようなシステムによれば、例えばA3
サイズの原稿をスキャナー1で読み取ることにより、A
0やB0サイズのプリントが、または、画像処理部2で
の拡大連写機能によりそれ以上のサイズのプリントがカ
ラープロッタ3より出力できるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
システムによると、原画をスキャナー1で読み取るよう
にしているためスキャナー読み取りサイズに限界があ
り、使用できる範囲が限られてしまうという問題点があ
り、また、プロッタ3は記録ドット数が約1.5万〜
2.5万ドットあるのに、スキャナーは2千〜3千画素
位であるためにスキャナーで原画を読み取り、これを拡
大すると画素情報が荒くなり、見映えの悪いプリントに
なり、プロッタの解像能力を十分に生かせないという問
題点もある。
【0006】そこで、大型専用スキャナーを使用するこ
とが考えられるが、このようなスキャナーは高価であ
り、システムに組み込むのは経済的に難いし、大判の原
画を用意する必要を生じる。また、大版のフィルムで撮
影したものを用いることも考えられるが、フィルムスキ
ャナーでは適用できないし、プリントサイズが更に大き
くなれば、大判のフィルムでも限界が生じる。さらに、
原画を分割して撮影し、コマ毎にプリントすることも考
えられるが、画面管理を人手によることになるため、操
作が繁雑で誤り易く、合成に手間どるとともに出来上が
った拡大画像の品質にバラツを生じる恐れがある。本発
明は上記事情に鑑みてなされたもので、原画より高画質
の拡大画像を生成することができる画像分割合成装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気記録部を
有するフィルムを備え且つ複数画面に分割した原画の各
分割画面を前記フィルムに撮影する手段と、前記フィル
ムの磁気記録部に前記各分割画面の撮影条件および前記
フィルムの現像条件にかかる情報を書き込む手段と、前
記フィルムに撮影された前記原画の各分割画面を読み取
るとともに画像データを生成する手段と、前記フィルム
の磁気記録部に書き込まれた情報を読み出す手段と、前
記各分割画面に対応する画像データを前記磁気記録部よ
り読み出された情報に基づいて補正処理する手段と、前
記補正処理された前記各分割画面に対応する画像データ
を前記原画に対応する画像データに合成する手段と、前
記合成された画像データをプリントする手段とにより構
成されている。
【0008】
【作用】この結果、本発明によれば、磁気記録部を有す
るフィルムを用いて複数画面に分割した原画の各分割画
面を撮影するとともに、磁気記録部に各分割画面の撮影
条件およびフィルムの現像条件にかかる情報を記録して
おく。そして、フィルムに撮影された原画の各分割画面
を読み取り画像データを生成するとともに、磁気記録部
に書き込まれた情報を読み出し、この情報により各分割
画面に対応する画像データを補正処理し、その後に、各
分割画面に対応する画像データを原画に対応する画像デ
ータに合成して、この合成画像データよりプリント出力
が得られるようになる。
【0009】これによりフィルムを用いて複数画面に分
割した原画を撮影するだけで任意の拡大画像のプリント
を簡単に生成することができるとともに、経済的にも安
価にでき、しかも、各分割画面の画像データに対して撮
影条件や現像条件にかかる情報から色補正や明度補正な
どの処理が行われ、各分割画面での色差、明度差を少な
くするようもできるので、各分割画面を均一に仕上げる
ことができ高品質の拡大画像を得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従い説明す
る。
【0011】図1は同実施例に用いられる画像分割撮影
部の概略構成を示している。図において、11は原画
で、この原画11に対してレンズ系12を有するカメラ
13を配置している。
【0012】カメラ13には、フィルム14が装填され
ていて、原画11の画面を撮像するようにしている。こ
の場合、フィルム14は、図2に示すようにフィルム本
体141の中央部に撮影に用いるコマ142を有し、こ
のコマ142の上下方向の側縁部にそれぞれ磁気記録部
143を有するようになっている。なお、15はフィル
ム14での撮影をする毎に、撮影済みフィルム14を巻
き取るためのフィルム巻取り駆動部である。
【0013】フィルム14には、磁気ヘッド16が設け
られている。この磁気ヘッド16は、カメラ13の撮影
条件やその他情報をフィルム14の磁気記録部143に
記録したり読み出したりするためのものである。
【0014】カメラ13には、カメラ設定部17、カメ
ラ情報読取部18およびX−Y駆動部19を設けてい
る。カメラ設定部17は、カメラ13に対しての焦点調
節、絞り、露出時間などを始め、シャッター駆動を電気
的に設定するようにしている。また、カメラ情報読取部
18は、カメラ13の状態に関する情報を読み取るため
のものである。ここでの状態とは、Fナンバー、絞り
値、露出時間およびフィルム感度などのことである。そ
して、X−Y駆動部19は、原画11面を分割撮影する
ためにカメラ13を原画11面に対してXY方向に移動
するためのものである。
【0015】一方、磁気ヘッド16には、磁気リード/
ライト部20を設けている。この磁気リード/ライト部
20は、磁気ヘッド16をドライブする回路、ディジタ
ル信号を磁気記録するのに適した変調および復調を行う
回路、データの書き込みと読み出しのそれぞれの状態に
対応するリード/ライト切り換えの回路などを有してい
る。そして、21は装置全体の制御を行うコントロール
部、22は操作者が、各種の指示を入力するために用い
られる操作パネル部である。
【0016】しかして、このように構成された画像分割
撮影装置を用いて原画11を、例えば4分割して撮影す
る場合を説明する。この場合、フィルム14の4つのコ
マA1、A2、A3、A4を順に用いて撮影を行うよう
になる。先ず、4コマをもって撮影する旨の情報を分割
数情報とし、この情報、例えば「4」をコマA1の磁気
記録部143に記録するためにコントロール部21の図
示しないテンポラリーメモリ部に一時記録する。一方、
原画11は、例えば図3に示すように分割画面B1、B
2、B3、B4に分けて、例えば分割画面B1に対して
フィルム14の最初のコマA1を用い、分割画面B2に
対してコマA2を用い、以下、分割画面B3に対してコ
マA3、分割画面B4に対してコマA4を用いるように
なる。
【0017】この場合、X−Y駆動部19によりカメラ
13のレンズ系12がそれぞれの位置になるように調整
される。そして、最初のコマA1中で分割画面B1が占
める領域の座標データについてX−Y駆動部19のXY
座標をコントロール部21が読み出すことで求め、ま
た、カメラ13の情報から分割画面B1がコマA1の中
でどのサイズに撮影されるかなどもコントロール部21
で求め、さらに、図4に示すようにコマA1中の分割画
面B1の肩座標データ(XA1、YA1)をトリミング位置
情報、また画角データXSA1、YSA1をトリミングサイ
ズ情報としてコントロール部21で求め、これらをテン
ポラリーメモリに一時記録する。さらに、分割したコマ
配置がコマA1である情報も分割コマ配置情報としてコ
ントロール部21のテンポラリーメモリに一時記録す
る。
【0018】そして、コマA1により原画11の分割画
面B1を撮影するようにカメラ設定部17を設定してカ
メラ13のシャッターを動作させる。この時、カメラ1
3での撮影に関する情報をカメラ情報読取部18から読
み出し、コントロール部21のテンポラリーメモリに追
加記録する。
【0019】その後、次のコマA2が撮影できるように
フィルム巻取り駆動部15でフィルムを一コマ分巻取り
移動するが、この時、コントロール部21のテンポラリ
ーメモリにある情報を読み出して磁気リード/ライト部
20に転送し、磁気記録可能に変調して磁気ヘッド16
をドライブしフィルム14のコマA1に対応する磁気記
録部143に書き込む。この状態から原画11の次の分
割画面B2を撮影するためコントロール部21によって
X−Y駆動部19に指示を与え、カメラ13を移動させ
る。
【0020】これにより、今度は分割画面B2が、フィ
ルム14のコマA2により撮影されるようになるが、こ
こでの動作は前述のコマA1による撮影の動作と同様で
ある。同様にして分割画面B3、B4についても自動的
にコントロール部21により撮影コントロールされ、原
画11の全域が撮影されるようになる。
【0021】これにより、フィルム14には4つのコマ
A1、A2、A3、A4それぞれに原画11の分割画面
が撮影されるとともに、各コマA1、A2、A3、A4
に対応した磁気記録部143に、分割数、分割コマ配
置、トリミング位置、トリミングサイズ、カメラ撮影条
件など各情報が記録される。そして、このようなフィル
ム14は、その後に現像されるが、この現像条件情報の
磁気記録部143に追加記録される。
【0022】次に、図5は同実施例に用いられる画像合
成プリンタ部の概略構成を示している。図において、3
1は図1で述べた画像分割撮影部により原画11を分割
撮影した現像フィルムで、この現像フィルム31は、ポ
ジでもネガでも使えるようになっている。なお、32は
現像フィルム31の各コマの画像が適切な位置になるよ
うに現像フィルム31を移送するフィルム巻取り駆動部
である。
【0023】そして、この現像フィルム31に対応して
ビデオカメラ33を設けている。このビデオカメラ33
は、現像フィルム31画面の画像を読み取るようにして
いる。この場合、現像フィルム31画面の画像を透過光
として読めるように照明部34により現像フィルム31
の背後から光を当てるようにしている。
【0024】現像フィルム31には、磁気ヘッド35が
設けられている。この磁気ヘッド35は、現像フィルム
31の磁気記録部に記録された情報を読み出したり、ま
たは書き込むためのものである。
【0025】磁気ヘッド35には、磁気リード/ライト
部36を設けている。この磁気リード/ライト部36
は、上述した磁気リード/ライト部20と同様の機能を
有している。
【0026】ビデオカメラ33には、A/D変換器37
を接続している。このA/D変換器37はビデオカメラ
33の出力信号である画像のアナログ信号RGBをディ
ジタル信号に変換するものである。A/D変換器37の
出力は、一時メモリ38に送られ。この一時メモリ38
は、A/D変換器37の出力を1走査線分記録するよう
にしている。そして、一時メモリ38の出力は、色補正
設定部39、明度補正設定部40の出力とともに画像処
理部41に送られる。
【0027】ここで、色補正設定部39はフィルム特性
や撮影時の照明特性の違いによる色差や分割画像別の色
差を色補正するためのもので、フィルムの違いによる色
差をなくすため、各フィルムは撮影条件のパラメータx
として、標準フィルムの色特性に対する色差データΔH
x とΔSx を記録していて、これを色補正処理時に読み
出して用いるようにしている。ここでのフィルムの違い
は磁気リード/ライト部36のデータから読み出すよう
にしている。また、上述の分割画面別の色差については
標準フィルムを用いて定められた照明下での各々分割部
分nでの画像特性を測定しておいて、その各々の色差Δ
n とΔSn を記憶し、各コマ別の色補正処理時に読み
出して用いるようになる。
【0028】明度補正設定部40は、フィルム特性やカ
メラの設定条件や照明特性の違いによる明度差や分割画
面別の明度差を補正するために用いられるもので、各フ
ィルムは撮影条件のパラメータxとして、標準フィルム
とカメラの標準設定と定められた照明条件での明度特性
に対する違いと、カメラの設定の違いの明度差データΔ
x を予め求め、これらを記録していて、明度補正処理
時に読み出して用いるようにしている。ここでの、フィ
ルムの違いやカメラ設定の違いは磁気リード/ライト部
36のデータから読み出すようにしている。また、分割
画像別の明度差についても、標準フィルムを用いて定め
られた照明下での各々分割部分nでの画像特性から平均
明度差ΔVn を求め、これらを記録しコマ別の明度補正
処理時に読み出して用いるようにしている。また、カメ
ラで撮影した画面上での周辺の低明度化、主に4すみの
低明度化が一般的に生じるので、その明度補正をコマ毎
に処理するように予め明度差データを求めて、これを記
憶しコマ毎の明度補正処理時に読み出して用いるように
している。
【0029】画像処理部41は、画信号RGBを色調整
処理が容易なHSV信号に変換および逆変換したり、変
換した信号に対して色補正処理を行なったり、また明る
さに対応した明度補正処理を行なったり、またコマ別の
分割画像の合成時の画像のつながりをスムースにする画
像処理などを行なうようにしている。そして、画像処理
部41の出力は、コマ毎の画像を一枚の画像にして記録
するフレームメモリ42に送られ記憶される。
【0030】なお、43は一時メモリ38やフレームメ
モリ42アドレス制御を行なうアドレスコントロール部
であるが、色補正設定部39、明度補正設定部40によ
り画像上の色補正、明度補正を画素毎に処理する場合の
制御にも用いるようになっている。
【0031】フレームメモリ42から出力される画像デ
ータは、輪郭強調処理部44、データ変換部45、マス
キング処理部46、濃度変換部47、拡大処理部48、
2値化処理部49およびプリンタ50に順に送られる。
【0032】ここで、輪郭強調処理部44は、フレーム
メモリ42からの画像データに対して、輪郭に尖鋭さを
つけ強調するためのものである。データ変換部45は、
RGBデータをYMCBk データに変換するものであ
る。マスキング処理部46は、プリンタの記録材の各色
の分光特性を改善するための一般的な色補正であるマス
キング処理を施すものである。濃度変換部47はプリン
トしたときに適切な画像階調特性で出力するための濃度
変換を行うものである。拡大処理部48は、フレームメ
モリ42の画素数に対してプリントしたときの画素数に
合せて画像を拡大処理するものである。2値化処理部4
9は、2値出力するプリンタのために階調画像データを
凝似多階調画像データに変換するためのディザ処理や誤
差拡散処理を行なうものである。そして、プリンタ50
は、プリントサイズがA0幅サイズやB0幅サイズで出
力できる静電記録方式やインクジェット方式のカラープ
ロッタなどの2値出力するものである。なお、51は装
置全体の制御を行うコントロール部、52は操作者が、
各種の指示を入力するために用いられる操作パネル部で
ある。次に、こうして原画11を4分割して撮影したフ
ィルム14を用いて拡大画像を生成しプリントする場合
を説明する。
【0033】まず、フィルム巻取り駆動部32によって
現像フィルム31を巻取り、そのとき磁気ヘッド35を
介して磁気リード/ライト部36により現像フィルム3
1の磁気記録部から撮影時に記録した各種の情報を読み
取る。
【0034】そして、これら情報がコントロール部51
に送られると、ここで原画11の分割数情報が「4」で
あることを認識し、コマA1が対象になっていることも
認識され、このコマA1に対応する磁気記録部から各種
情報も読取られる。
【0035】この場合、照明部34により照明されたコ
マA1の画面がビデオカメラ33により読み取られ、そ
の画像データRGBが、A/D変換器37によってディ
ジタル信号RGBに変換され、一時メモリ38に画像の
1走査線分が記録される。このときの同期コントロール
はコントロール部51とアドレスコントロール部43に
よって行なわれる。
【0036】その後、一時メモリ38の画像データは、
各画素毎にフレームメモリ42に転送されるが、その間
で画像処理部41に送られ、そこで画信号RGBからH
SV信号に変換され、後述の色補正や明度補正処理が施
され、さらにHSV信号からRGB信号に逆変換される
ようになる。この時、フレームメモリ42には、コマA
1の分割画面B1だけが転送されるようにコントロール
される。
【0037】一方、現像フィルム31の磁気記録部の記
録情報のうち分割コマ配置情報、トリミング位置情報お
よびトリミングサイズ情報によりコントロール部51で
データ転送のコントロールが行われる。ここでのコマは
A1で、トリミング位置がXA1、YA1、トリミングサイ
ズがXSA1、YSA1であるとする。すると、一時メモリ
38には、コマA1の画面上部から順に1走査線分づつ
メモリされ、アドレスがYA1になったときアドレスコン
トローラ部43によってX方向のアドレスXA1よりXS
A1分の画素信号を画像処理部41を介してフレームメモ
リ42に転送する。このような動作をYSA1走査線分続
けることによって、フレームメモリ42に分割画面B1
の画像データが転送されることになる。なお、この場
合、フレームメモリ42に図3に示す4コマ分の分割画
面B1〜B4が全てが書き込めるように、そして、分割
コマ配置情報によって、分割画面B1が左上にくるよう
にアドレスコントローラ部43によりアドレスコントロ
ールされる。
【0038】そして、コマA1に対応する分割画面B1
の画像データの転送の後、今度は、コマA2の画像を読
取るために、コマA1と同様にコントロール部51にて
フィルム巻取り駆動部32に指令を与えると、現像フィ
ルム31が巻き取られ、磁気ヘッド35を介して磁気リ
ード/ライト部36により現像フィルム31のコマA2
に対応する磁気記録部から各種情報が読み取られる。ま
た、ビデオカメラ33によりコマA2の画面が読取られ
ると、このコマA2に対応する分割画面B2がフレーム
メモリ42上に書き込まれる。
【0039】同様にして、コマA3、A4についても画
像を読取ることにより、これらコマA3、A4に対応す
る分割画面Bがフレームメモリ42上に書き込まれるよ
うになり、これにより図1に示す画像分割撮影部で分割
撮影したコマA1、A2、A3、A4から分割画面B
1、B2、B3、B4を読み出すことにより一枚の画像
を再現できることになる。次に、画像処理部41での色
補正と明度補正の処理について説明する。
【0040】この場合、現像フィルム31の各コマA1
〜A4の情報には、撮影条件のパラメータとしてxとn
があり、これらパラメータを各画像データが取り出され
た後、色補正設定部39と明度補正設定部40に転送す
ると、色補正設定部39では、色差データΔHx とΔS
x 、ΔHn とΔSn が選択され、一方、明度補正設定部
40では、明度差データΔVx とΔVn が選択設定され
る。
【0041】色補正については、画像処理部41でHS
V信号のH、Sに対して処理される。Hに対してはH−
ΔHx −ΔHn として補正し、Sに対してはS×(1/
(1−ΔSx ))×(1/(1−ΔSn ))として補正
する。この場合、|ΔSx |<1、|ΔSn |<1とす
る。
【0042】また、明度補正については、画像処理部4
1でHSV信号のVに対し処理される。Vに対しては、
V×(1/(1−ΔVx ))×(1/(1−ΔVn ))
として補正する。この場合、|ΔVx |<1、|ΔVn
|<1とする。このようにして、撮影条件から標準画質
に近づけるような補正がなされるようになる。
【0043】また、画像処理部41では、画面周辺での
低明度化補正を行なう。この場合は、X、Yのアドレス
と分割コマ配置情報から、V×(1/(1−Δ
n,x,y ))の補正を行い、各コマA1〜A4周辺部で
の補正を行なう。これにより、各コマA1〜A4を合成
したときの相互間での画像の明度上のつながりが改善さ
れる。
【0044】さらに、画像処理部41では、各コマA1
〜A4の境界線付近での画像のつながりをスムーズにす
るためにフレームメモリ42から境界線付近数画素分の
画信号RGBをアドレスコントロール部43でのアドレ
スコントロールにより、再び画像処理部41に戻し、弱
いスムージング処理をかけてフレームメモリ42に戻す
ような処理を行なう。
【0045】このような画像処理部41での画像処理の
後、フレームメモリ42の画像データは、プリントアウ
トされることになる。この場合、数ラインのブロック単
位でプリントのための処理ができるように、1ラインづ
つずらせて読み出して処理をする。このときのアドレス
コントロールはアドレスコントロール部43で行う。
【0046】フレームメモリ42の画像データは、輪郭
強調処理部44によりラプラシアンによる輪郭強調を各
色毎に処理する。以下、データ変換部45で画素データ
RGBからYMCBk に変換し、マスキング処理部46
でマスキング処理し、濃度変換部47でLUTを用いて
γ変換して、拡大処理部48でプリントサイズにするた
めに1倍以上の拡大処理を行ない、2値化処理部49で
2値化処理を行った後に、プリンタ50に転送して大画
面のプリント出力が行なわれることになる。
【0047】この場合、これら輪郭強調処理部44、デ
ータ変換部45、マスキング処理部46、濃度変換部4
7、拡大処理部48、2値化処理部49およびプリンタ
50のそれぞれの詳細な動作については周知なので、こ
こでの説明は省略する。
【0048】従って、このようにすれば磁気記録部を有
するフィルム14を用いて複数画面に分割した原画11
を撮影するとともに、磁気記録部に各分割画面の撮影条
件およびフィルムの現像条件にかかる情報を記録してお
き、その後、現像フィルム31より原画の各分割画面を
読み取り画像データとして生成し、これら画像データに
合成して、プリント出力を得ることで拡大画像のプリン
トが得られるようになるので、任意の拡大画像のプリン
トを簡単に生成することができる。しかも、各分割画面
の画像データに対して撮影条件や現像条件にかかる情報
から色補正や明度補正などの処理が行われ、各分割画面
での色差、明度差を少なくするようもできるので、各分
割画面を均一に仕上げることができ高品質の拡大画像を
得られることになる。
【0049】この結果、従来の大がかりな高解像度大型
スキャナーを用いたものに比べて、プリントを大きく引
き伸ばしても画素が荒くならない。また、大版フィルム
を用いたものに比べても、簡単に現像できるフィルムが
使えることから、作業能率を飛躍的に高めることができ
る。また、原画を分割した際の磁気情報を分割情報とし
て残すことができるので、画像管理を容易に行うことが
できるようにもなる。また、大画面プリントをする前に
大型の原稿を作成しなくても、直接原画または実物を撮
影することができるので、撮影から大画面プリントまで
の時間を大幅に短縮することもできる。次に、本発明の
他の実施例を説明する。
【0050】上述の実施例では、フレームメモリに一画
面の画像を合成して記録する場合を述べたが、同実施例
では、プリント上での主走査方向の数ライン分の小容量
メモリで実施するようにしている。この場合、図6に示
すように上述の図1のフレームメモリ42を一時メモリ
53に置き換える。その他は図1と同様である。
【0051】このようにすると、プリント主走査方向を
図7に示すように下から上に、プリント副走査方向を左
から右にするように、図1の一時メモリ38からの画像
データの読み出しを変更する。そのためにコマ別の画面
読み出しを、この例ではB3、B1、B3、B1、…、
B4、B2、B4、B2、…、の順でなうプロセスにコ
ントロールを変更する。一時メモリ53は、図7での主
走査方向の数ライン分のメモリ容量を有するようにして
おくことで実施可能となる。
【0052】このようにすれば、上述した実施例の効果
に加えて、メモリ容量を小容量にすることができるよう
になり、装置を商品にしたとき大きな低価格化に結びつ
く利点がある。
【0053】なお、本発明は、上記実施例にのみ限定さ
れず、要旨を変更しない範囲で、適宜変形して実施でき
る。例えば、上述の実施例では原画を4コマに分割する
場合をあげたが、2分割の場合もあり、また12分割以
上でも可能であり、分割数に限定はしない。また、色補
正ではRGBからHSV信号にした色空間で行なった
が、同様の色空間であれば同様に処理できるのでHSV
に限定しない。また色補正をマスキング処理過程上でも
同様に可能であるので、フィルムの情報を読み出してマ
スキングパラメータを変えることでも同様に実施でき
る。また、実施例では磁気記報情報を読んだ後に画像を
読み取っているが、その逆にプロセスでも可能であり、
その順序に限定されない。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、磁気記録部を有するフ
ィルムを用いて複数画面に分割した原画の各分割画面を
撮影するとともに、磁気記録部に各分割画面の撮影条件
およびフィルムの現像条件にかかる情報を記録してお
き、フィルムに撮影された原画の各分割画面を読み取り
画像データとして生成するとともに、磁気記録部に書き
込まれた情報を読み出し、この情報により各分割画面に
対応する画像データを補正処理し、その後に、各分割画
面に対応する画像データを原画に対応する画像データに
合成して、この合成画像データよりプリント出力が得ら
れるようにしたので、フィルムを用いて複数画面に分割
した原画を撮影するだけで任意の拡大画像のプリントを
簡単に生成することができ、経済的に安価にできる。し
かも、各分割画面の画像データに対して撮影条件や現像
条件にかかる情報から色補正や明度補正などの処理が行
われ、各分割画面での色差、明度差を少なくするようも
できるので、各分割画面を均一に仕上げることができ高
品質の拡大画像を得られる。また、原画を分割した際の
磁気情報を分割情報として残すことができるので、その
後の画像管理を容易に行うことができるようになり、ま
た、大画面プリントをする前に大型の原稿を作成するこ
となく、直接原画または実物を撮影することができるの
で、大画面プリンを得られるまでの時間を大幅に短縮す
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に用いられる画像分割撮影部
の概略構成を示す図。
【図2】一実施例に用いられるフィルムを示す図。
【図3】一実施例の原画の分割画面を説明するための
図。
【図4】一実施例の分割画面の読み取り状態を説明する
ための図。
【図5】一実施例に用いられる画像合成プリンタ部の概
略構成を示す図。
【図6】本発明の他の実施例の概略構成を示す図。
【図7】他の実施例を説明するための図。
【図8】従来の拡大画像を作成するプリンタシステムの
一例を示す概略構成図。
【符号の説明】
11…原画、12…レンズ系、13…カメラ、14…フ
ィルム、141…フィルム本体、142…コマ、143
…磁気記録部、15…フィルム巻取り駆動部、16…磁
気ヘッド、17…カメラ設定部、18…カメラ情報読取
部、19…X−Y駆動部、20…磁気リード/ライト
部、21…コントロール部、22…操作パネル部、31
…現像フィルム、32…フィルム巻取り駆動部、33…
ビデオカメラ、34…照明部、35…磁気ヘッド、36
…磁気リード/ライト部、37…A/D変換器、38…
一時メモリ、39…色補正設定部、40…明度補正設定
部、41…画像処理部、42…フレームメモリ、43…
アドレスコントロール部、44…輪郭強調処理部、45
…データ変換部、46…マスキング処理部、47…濃度
変換部、48…拡大処理部、49…2値化処理部、50
…プリンタ、51…コントロール部、52…操作パネル
部、53…一時メモリ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録部を有するフィルムを備え且つ
    複数画面に分割した原画の各分割画面を前記フィルムに
    撮影する手段と、 前記フィルムの磁気記録部に前記各分割画面の撮影条件
    および前記フィルムの現像条件にかかる情報を書き込む
    手段と、 前記フィルムに撮影された前記原画の各分割画面を読み
    取るとともに画像データを生成する手段と、 前記フィルムの磁気記録部に書き込まれた情報を読み出
    す手段と、 前記各分割画面に対応する画像データを前記磁気記録部
    より読み出された情報に基づいて補正処理する手段と、 前記補正処理された前記各分割画面に対応する画像デー
    タを前記原画に対応する画像データに合成する手段と、 前記合成された画像データをプリントする手段とを具備
    したことをと特徴とする画像作成装置。
JP4237245A 1992-09-04 1992-09-04 画像分割合成装置 Withdrawn JPH0683925A (ja)

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JP4237245A JPH0683925A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 画像分割合成装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7701626B2 (en) 1997-04-01 2010-04-20 Fujifilm Corporation Image print system for printing a picture from an additional information affixed image file

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7701626B2 (en) 1997-04-01 2010-04-20 Fujifilm Corporation Image print system for printing a picture from an additional information affixed image file

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