JPH068310B2 - 有機リン系化合物及びそれらを含有する殺虫、殺ダニ、殺線虫剤 - Google Patents

有機リン系化合物及びそれらを含有する殺虫、殺ダニ、殺線虫剤

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JPH068310B2
JPH068310B2 JP14135285A JP14135285A JPH068310B2 JP H068310 B2 JPH068310 B2 JP H068310B2 JP 14135285 A JP14135285 A JP 14135285A JP 14135285 A JP14135285 A JP 14135285A JP H068310 B2 JPH068310 B2 JP H068310B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、有害な昆虫類、ダニ類、線虫類に対して有効
な防除作用を示す新規な有機リン系化合物、それらの製
造方法並びに該化合物を有効成分とする、殺虫、殺ダ
ニ、殺線虫剤に関する。
(発明の開示) 本発明の化合物は、下記一般式(I)で表わされる新規な
有機リン系化合物である。
一般式(I) 〔式中、Rはアルキル基、フェニル基又は−CH2CO2
3基(R3はアルキル基である)であり、R1及びR2
アルキル基であり、Z1、Z2及びZ3は酸素原子であ
り、nは0〜2の整数である〕 前記一般式中、R、R1、R2及びR3で表されるアルキ
ル基としてはメチル、エチル、プロピル、ブチル等が挙
げられる。
本発明化合物は、例えば次の方法によって製造すること
ができる。
(式中、R、R1、R2、Z1、Z2、Z3及びnは前述の
通りである) 前記反応は、通常−100〜50℃、望ましくは−80℃〜室
温の温度範囲で行なわれる。
また、この反応は、酸受容体の存在下で行なわれ、酸受
容体としては、n−ブチルリチウム、tert−ブチルリチ
ウム、フェニルリチウムなどの有機リチウム化合物、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、
水素化カリウムなどの無機塩基、トリエチルアミン、ピ
リジンなどの有機塩基などが挙げられる。更には、これ
らの反応は、溶媒の存在下で行なうのが望ましく、溶媒
としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベン
ゼンなどの芳香族炭化水素類:ヘキサン、シクロヘキサ
ンなどの環状又は非環状脂肪族炭化水素類:ジエチルエ
ーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテ
ル類:アセトニトリル、プロピオニトリル、アクリロニ
トリルなどのニトリル類:ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、スルホラン、ヘキサメチル燐酸トリ
アミドなどの非プロトン性極性溶媒などが挙げられる。
前記〔A〕の反応式中の(II)で表わされる原料化合物は
例えば次のような方法で製造することができる。
式中、R、Z1、Z2及びnは前述の通りである。
上記の原料化合物類の製造法における各反応の反応温
度、反応時間、必要に応じて使用される溶媒、アルカリ
性物質などの反応条件は、通常同様の反応における反応
条件から適宜選択できる。
本発明の具体的化合物の例を以下に挙げる。
化合物NO.1 O−エチル S−sec−ブチル(5−
メチルチオ−2−オキソ−3−オキサジリジニル)ホス
ホノチオレート ▲n17.8 D▼=1.5182 化合物NO.2 O−エチル S−sec−ブチル(5−
メチルチオ−2−オキソ−3−オキサジリジニル)ホス
ホノチオレート ▲n18.6 D▼=1.5182 化合物NO.3 O−エチル S−sec−ブチル(5−
sec−ブチルチオ−2−オキソ−3−オキサゾリジニ
ル)ホスホノチオレート ▲n21.2 D▼=1.5062 化合物NO.4 O−エチル S−sec−ブチル(5−
フェニルチオ−2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホ
スホノチオレート ▲n21.2 D▼=1.5550 化合物NO.5 O−エチル S−n−プロピル(5−メ
チルチオ−2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスホ
ノチオレート 化合物NO.6 O−エチル S−sec−ブチル(5−
メトキシカルボニルメチルチオ−2−オキソ−3−オキ
サゾリジニル)ホスホノチオレート ▲n21.2 D▼=1.5147 化合物NO.7 O−エチル S−sec−ブチル(5−
メチルスルホニル−2−オキソ−3−オキサゾリジニ
ル)ホスホノチオレート ▲n20.2 D▼=1.4980 化合物NO.8 O−エチル S−sec−ブチル(5−
メチルスルフィニル−2−オキソ−3−オキサゾリジニ
ル)ホスホノチオレート 化合物NO.9 O−エチル S−sec−ブチル(5−
sec−ブチルスルホニル−2−オキソ−3−オキサゾ
リジニル)ホスホノチオレート ▲n18.4 D▼=1.5013 次に本発明化合物に係わる合成例を記載する。
合成例1. O−エチル S−sec−ブチル(5−エチ
ルチオ−2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスホノ
チオレートの合成 〔1〕 2−ヘキサゾロン3g、エチルメルカプタン2
5m及びアゾビスイソブチロニトリル600mgの混合溶液
をオートクレープ中100℃で8時間反応させた。反応終
了後、過剰のエチルメルカプタンを留去し、残渣をシリ
カゲルクロマトグラフィーで精製して、融点82〜86℃の
5−エチルチオオキサゾリジン−2−オン1.6gを得
た。
〔2〕 〔1〕で得られた5−エチルチオオキサゾリジ
ン−2−オン1.0gをテトラヒドロフラン30mに溶解
した後、−78℃に冷却した。そこへn−ブチルリチウム
のヘキサン溶液4.8m(1.55モル濃度)を徐々に滴下
し同温度で15分間攪拌した。次に、O−エチル S−
sec−ブチルリン酸クロリド1.8gを含むテトラヒド
ロフラン溶液10mを徐々に滴下し、液温を室温迄戻
し2時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水に注入
し、酢酸エチルで抽出を行なった。抽出層を無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で留去した後、残渣を
シリカゲルクロマトグラフィーで精製して、屈折率(▲
18.6 D▼)が1.5128のO−エチル S−sec−ブチ
ル(5−エチルチオ−2−オキソ−3−オキサゾリジニ
ル)ホスホノチオレート1.1gを得た。
合成例2. O−エチル S−sec−ブチル(5−se
c−ブチルスルホニル−2−オキソ−3−オキサゾリジ
ニル)ホスホノチオレートの合成 〔1〕 2−オキサゾロン3g、sec−ブチルメルカ
プタン20m及びアゾビスイソブチロニトリル600mgの
混合液を、窒素雰囲気下で8時間加熱還流した。反応終
了後、sec−ブチルメルカプタンを留去し、残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィーで精製して、融点74〜76℃
の5−sec−ブチルチオオキサゾリジン−2−オン2.
6gを得た。
〔2〕 〔1〕で得られた5−sec−ブチルチオオキ
サゾリジン−2−オン2gを酢酸20mに溶解した
後、30%過酸化水素水2.8gを水冷下、徐々に滴下し
た。滴下終了後反応溶液を50℃で3時間加熱し、反応
を終了した。続いて溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製して、融点84〜86℃の5
−sec−ブチルスルホニルオキサゾリジン−2−オン
1.8gを得た。
〔3〕 〔2〕で得られた5−sec−ブチルスルホニ
ルオキサゾリジン−2−オン1.2gをテトラヒドロフラ
ン30mに溶解した後、−78℃に冷却した。そこへn
−ブチルリチウムのヘキサン溶液4.1m(1.55モル濃
度)を徐々に滴下した。滴下終了後、15分間同温度で
攪拌し、次にO−エチル S−sec−ブチルチオリン
酸クロリド1.5gを含むテトラヒドロフラン溶液5m
を滴下し、続いて反応液を徐々に室温に戻しながら2時
間反応させた。反応終了後、反応液を氷水中に注ぎ酢酸
エチルで抽出した。抽出層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィ
ーで精製して、屈折率(▲n18.4 D▼)が1.5013のO−
エチル S−sec−ブチル(5−sec−ブチルスル
ホニル−2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスホノ
チオレート0.9gを得た。
本発明化合物は、後記試験例にみる通り、殺虫、殺ダ
ニ、殺線虫剤の有効成分として優れた活性を示す。例え
ば、ナミハダニ、ニセナミハダニ、ミカンハダニなどの
ような植物寄生性ダニ類、コナガ、ヨトウムシ、ハスモ
ンヨトウ、コドリンガ、ボールワーム(日本名なし)、
タバコバットワーム(日本名なし)、マイマイガ、コロ
ラドハムシ、ボールウィービル(日本名なし)、アブラ
ムシ類、ウンカ類、ヨコバイ類、カイガラムシ類、カメ
ムシ類、コナジラミ類、アザミウマ類、バッタ類、ハナ
バエ類、コガネムシ類、タマナヤガ、カプラヤガなどの
ような農業害虫類、イエダニ、ゴキブリ類、イエバエ、
アカイエカのような衛生害虫類、アズキゾウムシ、コク
ヌストモドキなどのような貯穀害虫類、イガ、ヒメカツ
オブシムシ、シロアリ類などのような衣類、家屋害虫
類、その他ヒト、家畜などに寄生するノミ類、シラミ
類、ハエ類などに対しても有効であり、更には、ネコブ
センチュウ類、シストセンチュウ類、ネグサレセンチュ
ウ類、イネシンガレセンチュウ、イチゴメセンチュウ、
マツノザイセンチュウなどのような植物寄生性線虫類に
対しても有効である。また、ジコホル(Dicofol)及び
有機リン剤抵抗性の植物寄生性ダニ類、有機リン剤抵抗
性のアブラムシ類、イエバエなどの害虫に対しても有効
である。さらに本発明化合物は、優れた浸透移行性を有
していることから、本発明化合物を土壌に処理すること
によって、土壌害虫類、線虫類の防除と同時に茎葉部の
害虫類をも防除することができる。
本発明化合物を殺虫、殺ダニ、殺線虫剤の有効成分とし
て使用するに際しては、従来の農薬の製剤の場合と同様
に農薬補助剤と共に、乳剤、粉剤、粒剤、水和剤、液
剤、エアゾール剤、ペースト剤などの種々の形態に製剤
することができる。これらの配合割合は通常有効成分0.
5〜90重量部で農薬補助剤10〜99.5重量部である。これ
らの製剤の実際の使用に際しては、そのまま使用する
か、または水等の希釈剤で所定濃度に希釈して使用する
ことができる。
ここにいう農薬補助剤としては、担体、乳化剤、懸濁
剤、分散剤、展着剤、浸透剤、湿潤剤、増粘剤、安定剤
などが挙げられ、必要により適宜添加すればよい。担体
としては、固体担体と液体担体に分けられ、固体担体と
しては、澱粉、活性炭、大豆粉、小麦粉、木粉、魚粉、
粉乳などの動植物性粉末、タルク、カオリン、ベントナ
イト、炭酸カルシウム、ゼオライト、珪藻土、ホワイト
カーボン、クレー、アルミナ、硫黄粉末などの鉱物性粉
末などが挙げられ、液体担体としては、水、メチルアル
コール、エチレングリコールなどのアルコール類、アセ
トン、メチルエチルケトンなどのケトン類、ジオキサ
ン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、ケロシン、
灯油などの脂肪族炭化水素類、キシレン、トリメチルベ
ンゼン、テトラメチルベンゼン、シクロヘキサン、ソル
ベントナフサなどの芳香族炭化水素類、クロロホルム、
クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素類、ジメチル
ホルムアミドなどの酸アミド類、酢酸エチルエステル、
脂肪酸のグリセリンエステルなどのエステル類、アセト
ニトリルなどのニトリル類、ジメチルスルホキシドなど
の含硫化合物類などが挙げられる。
また、必要に応じて他の農薬、例えば殺虫剤、殺ダニ
剤、殺線虫剤、殺菌剤、抗ウィルス剤、誘引剤、除草
剤、植物生長調整剤などと混用、併用することができ、
この場合に一層優れた効果を示すこともある。
例えば、殺虫剤、殺ダニ剤、或いは殺線虫剤としては、 O−(4−ブロモ−2−クロロフェニル)O−エチル
S−プロピルホスホロチオエーテ、ジメチル 2,2−
ジクロロビニルホスフェート、エチル−3−メチル−4
−(メチルチオ)フェニル(イソプロピル)ホスホルア
ミデート、O,O−ジメチルO−(4−ニトロ−m−ト
リル)ホスホロチオエート、 O−エチル O−4−ニトロフェニル フェニルホスホ
ノチオエート、 O,O−ジエチル O−(2−イソプロピル−6−メチ
ル−ピリミジン−4−イル)ホスホロチオエート、 O,O−ジメチル O−(3,5,6−トリクロロ−2
−ピリジル)ホスホロチオエート、 O,S−ジメチル アセチルホスホルアミドチオエー
ト、 O−(2,4−ジクロロフェニル)O−エチルS−プロ
ピル ホスホロジチオエート、 のような有機リン酸エステル系化合物、 1−ナフチル メチルカ−バメート、 2−(1−イソプロポキシ)フェニル メチルカーバメ
ート、 2−メチル−2−(メチルチオ)プロピオンアルデヒド
O−(メチルカルバモイル)オキシム、 2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−7
−イル メチルカーバメート、 ビス〔{N−(1−メチルチオ)エチリデンアミノオキ
シカルボニル}−N−メチルアミノ〕スルフィド、 S−メチル N−〔(メチルカルバモイル)オキシ〕チ
オアセトイミデート、 N,N−ジメチル−2−メチルカルバモイルオキシイミ
ノ−2−(メチルチオ)アセトアミド、2−〔(エチル
チオ)メチル〕フェニル メチルカーバメート、 2−ジメチルアミノ−5,6−ジメチルピリミジン−4
−イル−ジメチルカーバメート、 のようなカーバメート系化合物、 2,2,2−トリクロロ−1,1−ビス(4−クロロフ
ェニル)エタノール、 4−フロロフェニル−2,4,5−トリクロロフェニル
スルホン、 のような有機塩素系化合物、 トリシクロヘキシルチン ハイドロオキサイドのような
有機金属系化合物、 α−シアノ−3−フェノキシベンジル2−(4−クロロ
フェニル)−3−メチルブチラート、3−フェノキシベ
ンジル(+or−)シス・トランス−3−(2,2−ジク
ロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパン カル
ボキシレート、 (±)α−シアノ−3−フェノキシベンジル (±)シス・トランス3−(2,2,−ジクロロビニル)
−2,2−ジメチルシクロプロパン カルボキシレー
ト、 (S)−α−シアノ−m−フェノキシベンジル(1R,3
R)−3−(2,2−ジブロモノビニル)−2,2−ジ
メチルシクロプロパン カルボキシレート、 (RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(IR
S)−シス−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフル
オロプロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパン
カルボキシレート、 のようなピレスロイド系化合物、 1−(4−クロロフェニル)−3−(2,6−ジフルオ
ロベンゾイル)ウレア、 1−(3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−トリ
フルオロメチル−2−ピリジルオキシフェニル)−3−
(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア、 1−(3,5−ジクロロ−2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア、 のようなベンゾイルウレア系化合物、 2−タ−シヤリ−ブチルイミノ−3−イソプロピル−5
−フェニル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−
1,3,5−チアジアジン−4−オン、 4−メチル−5−(4−クロロフェニル)−3−シクロ
ヘキシル−カルバモイル−2−チアゾリドン、 N−メチルビス(2,4−キシリルイミノメチル)アミ
ン、 のような化合物、 イソプロピル(2E,4E)−11−メトキシ3,7,
11−トリメチル−2,4−ドデカジエノエイト、 のような幼若ホルモン様化合物、 また、その他の化合物として、ジニトロ系化合物、有機
硫黄化合物、尿素系化合物、トリアジン系化合物などが
挙げられる。さらに、BT剤などのような生物農薬など
と混用、併用することもできる。
例えば殺菌剤としては、S−ベンジルO,Oジイソプロ
ピルホスホロチオレート、OエチルS,S−ジフェニル
ホスホロジチオエート、アルミニウムエチルハイドロゲ
ンホスホネート、のような有機リン系化合物;4,5,
6,7−テトラクロロフタライド、テトラクロロイソフ
タロニトリル、のような有機塩素系化合物;マンガニー
ズエチレンビス(ジチオカーバメート)、ジンクエチレ
ンビス(ジチオカーバメート)、ジンクとマンネブの錯
化合物、 ジジンクビス(ジメチルジチオカーバメート)、エチレ
ンビス(ヂチオカーバメート)、プロピレンビス(ジチ
オカーバメート)の亜鉛重合物、N−(トリクロロメチ
ルチオ)シクロヘキセン−1,2−ジカルボキシミド、
N−(1,1,2,2−テトラクロロエチルチオ)−4
−シクロヘキセン−1,2−ジカルボキシミド、N−
(トリクロロメチルチオ)フタルイミドのようなN−ハ
ロゲノチオアルキル系化合物;3−(3,5−ジクロロ
フェニル)−N−イソプロピル−2,4−ジオキソイミ
ダゾリジン−1−カルボキサミド、3−(3,5−ジク
ロロフェニル)−5−メチル−5−ビニルオキサゾリジ
ン−2,4−ジオン、N−(3,5−ジクロロフェニ
ル)−1,2−ジメチル−シクロプロパン−1,2−ジ
カルボキミド、のようなジカルボキシミド系化合物;メ
チル 1−(ブチルカルバモイル)−2−ベンズイミダ
ゾールカーバメート、ジメチル 4,4′−(O−フェ
ニレン)ビス(3−チオアロファネート)のようなベン
ズイミダゾール系化合物;1−(4−クロロフェノキ
シ)−3,3−ジメチル−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)ブタノン、1−(ビフェニル−
4−イルオキシ)−3,3−ジメチル−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オ
ール、1−〔N−(4−クロロ−2−トリフルオロメチ
ルフェニル)−2−プロボキシアセトイミドイル〕イミ
ダゾール、(±)−1−〔2−(2,4−ジクロロフェ
ニル)−4−エチル−1,3−ジオキソラン−2−イル
メチル〕−1H−1,2,4−トリアゾール、1−〔2
−(2,4−ジクロロフェニル)−4−プロピル−1,
3−ジオキソラン−2−イルメチル〕−1H−1,2,
4−トリアゾール、1−〔2−(2,4−ジクロロフェ
ニル)ペンチル〕−1H−1,2,4−トリアゾールの
ようなアゾール系化合物;(±)−2,4′−ジクロロ
−α−(ピリミジン−5−イル)ベンズヒドリルアルコ
ール、(±)−2,4′−ジフルオロ−α−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ベンズヒ
ドリルアルコールのようなカルビノール系化合物;3′
−イソプロポキシ−2−メチルベンズアニリド、3′−
イソプロポキシα,α,α−ドリフルオロ−O−トルア
ニリドのようなベンズアニリド系化合物;メチルN−
(2−メトキシアセチル)−N−(2,6−キシリル)
−DL−アラニネート、ジメチル−N−アシルアニリド
系化合物、3−クロロ−N−(3−クロロ−2,6−ジ
ニトロ−4−α,α,α,−トリフルオロトリル)5−
トリフルオロメチル−2−ピリジンアミンのようなアニ
リン系、またその他の化合物としてピペラジン系化合
物;モルフォリン系化合物;アントラキノン系化合物キ
ノキサリン系化合物;クロトン酸系化合物;スルフェン
酸系化合物;尿素系化合物;抗生物質などが挙げられ
る。
本発明の殺虫、殺ダニ、殺線虫剤は、種々の有害昆虫
類、有害ダニ類、有害線虫類の防除に有効であり、施用
は一般に1〜20,000ppm望ましくは20〜2,000ppmの有効
成分濃度で行なう。これらの有効成分濃度は、製剤の形
態及び施用する方法、目的、時期、場所及び害虫の発生
状況等によって適当に変更できる。例えば、水生有害虫
の場合、上記濃度範囲の薬液を発生場所に散布しても防
除できることから、水中での有効成分濃度範囲は上記以
下である。単位面積あたりの施用量は10a当り、有効成
分化合物として約0.1〜5,000g、好ましくは10〜1,000
gが使用される。しかし、特別の場合には、これらの範
囲を逸脱することも可能である。
本発明の化合物を含有する種々の製剤、またはその希釈
物の施用は、通常一般に行なわれている施用方法すなわ
ち、散布(例えば散布、噴霧、ミスティング、アトマイ
ジング、散粒、水面施用等)、土壌施用(混入、灌注
等)、表面施用(塗布、粉衣、被覆等)、浸漬毒餌等に
より行なうことができる。また、家畜に対して前記有効
成分を飼料に混合して与え、その排泄物での有害虫、特
に有害昆虫の発生生育を防除することも可能である。ま
たいわゆる超高濃度少量散布法(ultra low volume)によ
り施用することもできる。この方法においては、活性成
分を100%含有することが可能である。
試験例1. 有効成分化合物NO.1〜9のそれぞれの製剤品を水に分
散させ、800ppmの濃度に調整した。
インゲンマメの初生葉1枚だけを残したものをカップ
(直径7cm、高さ4cm)に移植し、これにナミハダニの
幼成虫約30頭を接種した。このものを、前記所定の濃
度に調整した薬液に約10秒間浸漬し、風乾後26℃の
照明付恒温器内に放置した。放虫後2日目に生死を判定
し、下記の計算式により死虫率を求めたところ、有効成
分化合物NO.1〜9の全てにおいて、100%であった。
試験例2. 有効成分化合物NO.1〜4,6,7および9のそれぞれの製剤
品を水に分散させ、200ppmの濃度に調整したそれぞれの
薬液に、キャベツの葉片を約10秒間浸漬し、風乾し
た。直径9cmのペトリ皿に湿った濾紙を敷き、その上に
風乾した葉片を置いた。そこへ2〜3令のコナガ幼虫を
放ち、ふたをして26℃の照明付恒温器内に放置した。
放虫後2日目に生死を判定し、前記試験例1の場合と同
様にして死虫率を求め、第1表の結果を得た。
試験例3. 有効成分化合物NO.1〜4および6について、濃度200pp
mに調整した薬液に、イネ幼苗を10秒間浸漬し、風乾し
た後脱脂面で根部を包んで試験管に入れた。次いで、こ
の中へトビイロウンカの成虫10頭を放ち、管口をガー
ゼでふたをした。2日後に虫の生死を調査して、試験例
1の場合と同様にして死虫率を求めたところ、全て100
%であった。
試験例4. サツマイモネコブセンチュウ汚染土壌を1/5,000アー
ルポットを詰め、有効成分化合物NO.1〜4,6,7及び9が
250g/aとなるように調整した各々の薬液を所定量灌注処
理した。薬液処理2日後に処理土壌を全層混和し、3〜
4薬期のトマト苗を移植した。薬液処理20日後にネコ
ブ着生程度を調査し、第2表の結果を得た。
ネコブ着生程度は下記基準に従った。
0 ネコブ着生無し 1 〃 少 2 〃 中 3 〃 多 4 〃 甚大 試験例5. 有効成分化合物NO.1〜4,6,7および9のそれぞれの製剤
品を水に分散させ、200ppmの濃度に調整した薬液に、キ
ャベツの葉片を約10秒間浸漬し、風乾した。直径9cm
のペトリ皿に湿った濾紙を敷き、その上に風乾した葉片
を置いた。そこへモモアカアブラムシ無翅胎生雌虫を放
ち、ふたをして26℃の照明付恒温器内に放置した。放
虫後2日目に生死を判定し、前記試験例1の場合と同様
にして死虫率を求め、第3表の結果を得た。
試験例6. 有効成分化合物NO.1,2,4および6のそれぞれの製剤品を
水に分散させ、所定の濃度に調整した。インゲンマメの
初生葉1枚だけを残したものをカップ(直径7cm、高さ
4cm)に移植し、これにジコホル及び有機リン剤抵抗性
のナミハダニの幼成虫約30頭を接種した。このもの
を、前記所定の濃度に調整した薬液に約10秒間浸漬
し、風乾後26℃の照明付恒温器内に放置した。放虫後
2日目に生死を判定し、前記試験例1の場合と同様にし
て死虫率を求め、第4表の結果を得た。
試験例7. アイスクリームカップに風乾土40gを入れ、そこへ有
効成分化合物NO.1及び4を濃度200ppmに調整した薬液
10mを注ぎ、均一に混和した。混和24時間後、餌
としてタマネギ片を土壌中に埋め込み、そこへタマネギ
バエの10日令幼虫10頭を放った。48時間後に虫の
生死を調査して、前記試験例1の場合と同様にして死虫
率を求めたところ、有効成分化合物NO.1および4とも
に100%であった。
試験例8. 有効成分化合物NO.2および9のそれぞれの製剤品を水
に分散させ800ppmの濃度に調整した。インゲンマメの初
生葉1枚だけを残したものをカップ(直径7cm、高さ4
cm)に移植し、これにジコホル及び有機リン剤抵抗性ナ
ミハダニの雌成虫を約30頭接種した。このものを26
℃の照明付恒温器内に24時間放置し、産卵させた。こ
のものを雌成虫除去後、前記所定の濃度に調整した薬液
に約10秒間浸漬し、風乾後、前記恒温器内に放置し
た。処理後5日目に卵および孵化幼虫の生死を判定し、
下記計算式により殺卵・殺幼虫率を求め、第6表の結果
を得た。
製剤例1. (イ)化合物NO.1 50重量部 (ロ)テトラメチルベンゼン 38 〃 (ハ)アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェノールエーテル及びポリオキシエチレン
フェニルフェノールエーテルの混合乳化剤(商品名アグ
リゾールp−311、花王石鹸(株)製) 12重量部 以上のものを均一に混合、溶解して乳剤とした。
製剤例2. (イ)化合物NO.7 85重量部 (ロ)前記製剤例1で用いた混合乳化剤 15重量部 以上のものを均一に混合して、高濃度乳剤とした。
製剤例3. (イ)化合物NO.4 50重量部 (ロ)微粉シリカ 15重量部 (ハ)微粉クレー 25重量部 (ニ)ナフタレンスルホン酸ソーダホルマリン縮合物
2重量部 (ホ)ジアルキルスルホサクシネート 3重量部 (ヘ)ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテルサルフ
ェート 5重量部 以上のものを均一に混合、粉砕して水和剤とした。
製剤例4. (イ)化合物NO.6 5重量部 (ロ)グリセリン 5重量部 (ハ)粉乳 3重量部 (ニ)魚粉 87重量部 以上のものを均一に混練し、ペースト剤とした。
製剤例5. (イ)化合物NO.9 10重量部 (ロ)ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル
3重量部 (ハ)ケロシン 87重量部 以上のものを均一に混合、溶解して、圧縮空気で噴霧す
る噴霧剤とした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 塚中 哲雄 (56)参考文献 特開 昭60−104096(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式: 〔式中、Rはアルキル基、フェニル基又は−CH2CO2
    3基(R3はアルキル基である)であり、R1及びR2
    アルキル基であり、Z1、Z2及びZ3は酸素原子であ
    り、nは0〜2の整数である〕で表される有機リン系化
    合物。
  2. 【請求項2】一般式: 〔式中、Rはアルキル基、フェニル基又は−CH2CO2
    3基(R3はアルキル基である)であり、R1及びR2
    アルキル基であり、Z1、Z2及びZ3は酸素原子であ
    り、nは0〜2の整数である〕で表される有機リン系化
    合物を有効成分として含有することを特徴とする、殺
    虫、殺ダニ、殺線虫剤。
  3. 【請求項3】一般式: 〔式中、Rはアルキル基、フェニル基又は−CH2CO2
    3基(R3はアルキル基である)であり、Z1、Z2及び
    3は酸素原子であり、nは0〜2の整数である〕で表
    わされる化合物と、 一般式: 〔式中、R1及びR2はアルキル基であり、Z3は酸素原
    子である〕で表わされるリン酸ジエステルクロリド系化
    合物とを反応させて、 一般式: 〔式中、R、R1、R2、Z1、Z2、Z3及びnは前述の
    通りである〕で表される有機リン系化合物を製造するこ
    とを特徴とする、有機リン系化合物の製造方法。
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