JPH0682604B2 - X線マスク - Google Patents
X線マスクInfo
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- JPH0682604B2 JPH0682604B2 JP19570687A JP19570687A JPH0682604B2 JP H0682604 B2 JPH0682604 B2 JP H0682604B2 JP 19570687 A JP19570687 A JP 19570687A JP 19570687 A JP19570687 A JP 19570687A JP H0682604 B2 JPH0682604 B2 JP H0682604B2
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F1/00—Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
- G03F1/22—Masks or mask blanks for imaging by radiation of 100nm or shorter wavelength, e.g. X-ray masks, extreme ultraviolet [EUV] masks; Preparation thereof
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Y10S430/167—X-ray
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、X線露光技術を用いて超LSIなどの回路パ
ターンを形成する際の遮光部となるX線マスクの構造に
関するものである。
ターンを形成する際の遮光部となるX線マスクの構造に
関するものである。
第4図は従来のX線マスクの断面図である。同図におい
て、1は可視光線およびX線に対して透過性を有する透
明薄膜であり、材料としては強度的に優れているBN,Si
N,SiC等が使用されており、厚さ2〜3μmの絶縁体で
ある。この透明薄膜1の表面上に、Au,W,Ta等のX線吸
収率の大きい重金属で構成されたX線吸収材2が、作成
しようとしているパターンに対応して積層して形成され
ている。また、透明薄膜1の裏面周縁部に透明薄膜1と
X線吸収材2とを支持する支持部3がリング状に形成さ
れている。なお、4は作成しようとするパターンの大き
さに対応する領域をもったX線透過窓である。
て、1は可視光線およびX線に対して透過性を有する透
明薄膜であり、材料としては強度的に優れているBN,Si
N,SiC等が使用されており、厚さ2〜3μmの絶縁体で
ある。この透明薄膜1の表面上に、Au,W,Ta等のX線吸
収率の大きい重金属で構成されたX線吸収材2が、作成
しようとしているパターンに対応して積層して形成され
ている。また、透明薄膜1の裏面周縁部に透明薄膜1と
X線吸収材2とを支持する支持部3がリング状に形成さ
れている。なお、4は作成しようとするパターンの大き
さに対応する領域をもったX線透過窓である。
以上のように構成されたX線マスクにより露光する際に
はまず、可視光線によりこのX線マスクと露光しようと
する下地との重ね合せおよび位置決めを行う。この作業
は、X線マスクの表面に対して垂直な方向から可視光線
を照射し、X線マスクを透過し下地により反射された反
射光に基づいて行なう。そのため、透明薄膜1は可視光
線に対して透過性を有していなければならない。この位
置決めが完了すると、上方より下地表面に対して垂直に
X線を照射し、X線マスクに照射されたX線のうちX線
吸収材2に照射されたX線は同部材に吸収され、他の領
域に照射されたX線は透明薄膜1を透過し、所望パター
ンに対応するX線を下地に入射させる。したがって、透
明薄膜1はX線に対しても透過性を有していなければな
らない。
はまず、可視光線によりこのX線マスクと露光しようと
する下地との重ね合せおよび位置決めを行う。この作業
は、X線マスクの表面に対して垂直な方向から可視光線
を照射し、X線マスクを透過し下地により反射された反
射光に基づいて行なう。そのため、透明薄膜1は可視光
線に対して透過性を有していなければならない。この位
置決めが完了すると、上方より下地表面に対して垂直に
X線を照射し、X線マスクに照射されたX線のうちX線
吸収材2に照射されたX線は同部材に吸収され、他の領
域に照射されたX線は透明薄膜1を透過し、所望パター
ンに対応するX線を下地に入射させる。したがって、透
明薄膜1はX線に対しても透過性を有していなければな
らない。
このように、X線がX線吸収材2のパターンと逆のパタ
ーンで下地に入射されるので、下地に形成されるパター
ンの良否はX線マスクの良否により決定されることにな
り、X線マスクのパターン検査が必要となる。
ーンで下地に入射されるので、下地に形成されるパター
ンの良否はX線マスクの良否により決定されることにな
り、X線マスクのパターン検査が必要となる。
しかしながら、X線マスク上のパターンの最小線幅はお
よそ0.5μmを下回るものであり、従来の光学的手法に
よるパターン検査では、十分な解像が得られず欠陥の見
落し等が発生する可能性がある。そこで著者らは電子ビ
ームを用いたパターン検査装置を開発し、この装置によ
りX線マスクのパターン検査を行っている。
よそ0.5μmを下回るものであり、従来の光学的手法に
よるパターン検査では、十分な解像が得られず欠陥の見
落し等が発生する可能性がある。そこで著者らは電子ビ
ームを用いたパターン検査装置を開発し、この装置によ
りX線マスクのパターン検査を行っている。
従来のX線マスクは以上のように構成されており、さら
に、このX線マスクのパターン検査においては電子ビー
ムを用いたパターン検査装置によりパターン検査が行わ
れる。そのため、検査時、電子ビームが透明薄膜1に照
射されると、電子の注入により透明薄膜1が帯電を起こ
し、次に入射してくる電子ビームが透明薄膜1の帯電現
象により曲げられてしまう。すなわち、当初電子ビーム
を照射しようとしていた位置とは異なる位置に電子ビー
ムが照射されてしまい、正確なパターン検査を行うこと
ができなくなる。
に、このX線マスクのパターン検査においては電子ビー
ムを用いたパターン検査装置によりパターン検査が行わ
れる。そのため、検査時、電子ビームが透明薄膜1に照
射されると、電子の注入により透明薄膜1が帯電を起こ
し、次に入射してくる電子ビームが透明薄膜1の帯電現
象により曲げられてしまう。すなわち、当初電子ビーム
を照射しようとしていた位置とは異なる位置に電子ビー
ムが照射されてしまい、正確なパターン検査を行うこと
ができなくなる。
そこで、透明薄膜1の帯電を防止するために、第5図に
示すようなX線マスクが考えられた。同図において、従
来例である第4図との相違点は透明薄膜1とX線吸収材
2との間に透明導電薄膜5を設けたことである。この透
明導電薄膜5は透明薄膜1と同様に可視光線およびX線
に対して透過性を有している。このX線マスクでは、透
明薄膜1に帯電した電子を透明導電薄膜5を介してグラ
ンドへ逃がすようにしている。
示すようなX線マスクが考えられた。同図において、従
来例である第4図との相違点は透明薄膜1とX線吸収材
2との間に透明導電薄膜5を設けたことである。この透
明導電薄膜5は透明薄膜1と同様に可視光線およびX線
に対して透過性を有している。このX線マスクでは、透
明薄膜1に帯電した電子を透明導電薄膜5を介してグラ
ンドへ逃がすようにしている。
しかしながら、このように透明薄膜1とX線吸収材2と
のサンドイッチ構造により透明導電薄膜5を形成しよう
とすると、X線マスクを製造するにあたり、これら透明
薄膜1,X線吸収材2および透明導電薄膜5の接着性や膨
張性等の差を考慮に入れて材質や成膜条件等を定める必
要があり、製造工程が複雑となるとともに厳格な製造条
件が要求されるという問題がある。
のサンドイッチ構造により透明導電薄膜5を形成しよう
とすると、X線マスクを製造するにあたり、これら透明
薄膜1,X線吸収材2および透明導電薄膜5の接着性や膨
張性等の差を考慮に入れて材質や成膜条件等を定める必
要があり、製造工程が複雑となるとともに厳格な製造条
件が要求されるという問題がある。
そこで、比較的容易に製造できて、しかも、透明薄膜1
の帯電を防止することができる第6図に示すようなX線
マスクが考えられた。同図において、従来例である第4
図との相違点は、透明導電薄膜5を透明薄膜1およびX
線吸収材2の上に積層して均一に形成したことである。
なお、この透明導電薄膜5は第5図におけるものと同様
に可視光線およびX線に対して透過性を有するととも
に、接地されて透明薄膜1の帯電を緩和する作用を果た
す。
の帯電を防止することができる第6図に示すようなX線
マスクが考えられた。同図において、従来例である第4
図との相違点は、透明導電薄膜5を透明薄膜1およびX
線吸収材2の上に積層して均一に形成したことである。
なお、この透明導電薄膜5は第5図におけるものと同様
に可視光線およびX線に対して透過性を有するととも
に、接地されて透明薄膜1の帯電を緩和する作用を果た
す。
以上のようにX線マスクを構成することによりこのX線
マスクの製造は第5図に示したものよりも比較的容易に
なる。しかしながら、上方よりX線マスクの表面に対し
て垂直にX線が入射された場合を考えると、X線吸収材
2のエッジ部付近の透明導電薄膜5および透明薄膜1を
通過してきたX線とX線吸収材2のエッジ部以外の透明
導電薄膜5および透明薄膜1を通過してきたX線との間
でX線強度差が生じるために転写パターンがシャープで
なくなるという問題がある。
マスクの製造は第5図に示したものよりも比較的容易に
なる。しかしながら、上方よりX線マスクの表面に対し
て垂直にX線が入射された場合を考えると、X線吸収材
2のエッジ部付近の透明導電薄膜5および透明薄膜1を
通過してきたX線とX線吸収材2のエッジ部以外の透明
導電薄膜5および透明薄膜1を通過してきたX線との間
でX線強度差が生じるために転写パターンがシャープで
なくなるという問題がある。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、比較的容易に製造できるとともに、透明薄膜
の帯電を緩和でき、X線露光時にシャープなパターンが
得られるX線マスクを得ることを目的とする。
たもので、比較的容易に製造できるとともに、透明薄膜
の帯電を緩和でき、X線露光時にシャープなパターンが
得られるX線マスクを得ることを目的とする。
この発明に係るX線マスクは少なくとも可視光線とX線
とに対して透過性を有する薄膜と、所定パターンをもた
せて前記薄膜表面に積層して形成されたX線吸収材と、
前記薄膜の裏面に形成された支持部と、前記薄膜の裏面
から前記支持部の裏面にかけて積層して形成された透明
導電薄膜とを備えている。
とに対して透過性を有する薄膜と、所定パターンをもた
せて前記薄膜表面に積層して形成されたX線吸収材と、
前記薄膜の裏面に形成された支持部と、前記薄膜の裏面
から前記支持部の裏面にかけて積層して形成された透明
導電薄膜とを備えている。
この発明に係るX線マスクによれば、電子ビームによる
パターン検査時等に薄膜に帯電した電子は、接地された
透明導電薄膜を介してグランドへ放出される。また、透
明導電薄膜は、薄膜の裏面から支持部の裏面にかけて積
層して形成されるため、薄膜と透明導電薄膜の合計厚が
X線照射位置によらずに等しくなってX線露光時におい
てシャープなパターンが得られる。
パターン検査時等に薄膜に帯電した電子は、接地された
透明導電薄膜を介してグランドへ放出される。また、透
明導電薄膜は、薄膜の裏面から支持部の裏面にかけて積
層して形成されるため、薄膜と透明導電薄膜の合計厚が
X線照射位置によらずに等しくなってX線露光時におい
てシャープなパターンが得られる。
第1図はこの発明の一実施例を示す図である。同図にお
いて、従来例である第4図との相違点は、In2O3の透明
導電薄膜5が透明薄膜1の裏面から支持部3の裏面にか
けて積層して形成されている点であり、その他について
は従来と全く同一である。なお、この透明導電薄膜5
は、第5図および第6図の場合と同様に可視光線および
X線に対して透過性を有している。
いて、従来例である第4図との相違点は、In2O3の透明
導電薄膜5が透明薄膜1の裏面から支持部3の裏面にか
けて積層して形成されている点であり、その他について
は従来と全く同一である。なお、この透明導電薄膜5
は、第5図および第6図の場合と同様に可視光線および
X線に対して透過性を有している。
次に、電子ビームを用いて第1図に示すX線マスクのパ
ターン検査をする際、どのようにして透明薄膜1の帯電
が緩和されるかについて第2図をもとに説明する。ま
ず、このX線マスクの表面に対して垂直な方向より電子
ビームが照射されると、X線吸収材2で覆われていない
透明薄膜1の領域に帯電領域ができる。しかしながら、
透明薄膜1は厚みが2〜3μmと薄いので帯電した電子
は透明導電薄膜5へ容易に移動していく。一方、透明導
電薄膜5は外部に接地されているため、透明導電薄膜5
に移動してきた電子はこの透明導電薄膜5中を移動し
て、X線マスク外に放出される。こうして、透明薄膜1
の帯電緩和がなされる。
ターン検査をする際、どのようにして透明薄膜1の帯電
が緩和されるかについて第2図をもとに説明する。ま
ず、このX線マスクの表面に対して垂直な方向より電子
ビームが照射されると、X線吸収材2で覆われていない
透明薄膜1の領域に帯電領域ができる。しかしながら、
透明薄膜1は厚みが2〜3μmと薄いので帯電した電子
は透明導電薄膜5へ容易に移動していく。一方、透明導
電薄膜5は外部に接地されているため、透明導電薄膜5
に移動してきた電子はこの透明導電薄膜5中を移動し
て、X線マスク外に放出される。こうして、透明薄膜1
の帯電緩和がなされる。
次に第1図に示されたX線マスクの製造方法について第
3図をもとにして説明する。まず、同図(a)に示すよ
うに、厚さ1〜2mm程度の支持基板2上に、厚さ2〜3
μmの透明薄膜1を積層して均一に形成する。つぎに、
下地に対応してX線を透過させる領域を作るために、支
持基板2の裏面側を同図(b)に示すように写真製版技
術を用いてエッチングして支持部3およびX線透過窓4
を作る。さらに、同図(c)に示すように、透明薄膜1
の表面上にAu,W,Ta,Pb等のX線吸収率の大きな物質から
なるX線吸収材2を積層して均一に形成する。そして、
同図(d)に示すように、透明薄膜1の裏面から支持部
3の裏面にかけて透明導電薄膜5を積層して均一に形成
する。透明導電薄膜5の形成は、スパッタ法,CVD法な
ど、各種成膜方法のどの方法を用いてもよい。つぎに、
同図(e)に示すように、写真製版技術を用いて所望の
回路パターンに対応するマスクパターン7をX線吸収材
2上に形成する。さらに、同図(f)に示すように、マ
スクパターン7をマスクとしてX線吸収材2をエッチン
グし、すなわちX線吸収材2のマスクパターン7に対応
する領域を残して、その他の領域を除去し、さらにマス
クパターン7を除去して、透明薄膜1上に所望のX線吸
収材2のパターンを形成する。
3図をもとにして説明する。まず、同図(a)に示すよ
うに、厚さ1〜2mm程度の支持基板2上に、厚さ2〜3
μmの透明薄膜1を積層して均一に形成する。つぎに、
下地に対応してX線を透過させる領域を作るために、支
持基板2の裏面側を同図(b)に示すように写真製版技
術を用いてエッチングして支持部3およびX線透過窓4
を作る。さらに、同図(c)に示すように、透明薄膜1
の表面上にAu,W,Ta,Pb等のX線吸収率の大きな物質から
なるX線吸収材2を積層して均一に形成する。そして、
同図(d)に示すように、透明薄膜1の裏面から支持部
3の裏面にかけて透明導電薄膜5を積層して均一に形成
する。透明導電薄膜5の形成は、スパッタ法,CVD法な
ど、各種成膜方法のどの方法を用いてもよい。つぎに、
同図(e)に示すように、写真製版技術を用いて所望の
回路パターンに対応するマスクパターン7をX線吸収材
2上に形成する。さらに、同図(f)に示すように、マ
スクパターン7をマスクとしてX線吸収材2をエッチン
グし、すなわちX線吸収材2のマスクパターン7に対応
する領域を残して、その他の領域を除去し、さらにマス
クパターン7を除去して、透明薄膜1上に所望のX線吸
収材2のパターンを形成する。
以上のような工程により透明薄膜1の帯電を緩和するこ
とができるX線マスクを製造することができ、特に透明
導電薄膜5を透明薄膜1の裏面から支持部3の裏面にか
けて積層して形成させる工程(同図(d))において、
透明導電薄膜5は一方の面のみが接合に関与するので透
明導電薄膜5がサンドイッチ構造により設けられたX線
マスク(第5図)の場合と比べて材質や成膜等の製造条
件において比較的自由度がある。また、X線透過窓4に
対応する透明導電薄膜5の領域では、透明薄膜1および
透明導電薄膜5がX線の入射方向に対してほぼ均一な厚
さを有しているので、透明薄膜1および透明導電薄膜5
を透過して下地に到達するX線の強度はX線照射位置に
かかわらずほぼ等しく、第6図の場合のようなX線吸収
材2のエッジ部分でのコントラストの問題は生じない。
とができるX線マスクを製造することができ、特に透明
導電薄膜5を透明薄膜1の裏面から支持部3の裏面にか
けて積層して形成させる工程(同図(d))において、
透明導電薄膜5は一方の面のみが接合に関与するので透
明導電薄膜5がサンドイッチ構造により設けられたX線
マスク(第5図)の場合と比べて材質や成膜等の製造条
件において比較的自由度がある。また、X線透過窓4に
対応する透明導電薄膜5の領域では、透明薄膜1および
透明導電薄膜5がX線の入射方向に対してほぼ均一な厚
さを有しているので、透明薄膜1および透明導電薄膜5
を透過して下地に到達するX線の強度はX線照射位置に
かかわらずほぼ等しく、第6図の場合のようなX線吸収
材2のエッジ部分でのコントラストの問題は生じない。
また、イオンビームによるパターン修正時あるいはイオ
ンプラズマによるパターンエッチング時であっても上記
実施例と同様にしてX線マスクを構成することによりX
線マスクの帯電を緩和することができる。
ンプラズマによるパターンエッチング時であっても上記
実施例と同様にしてX線マスクを構成することによりX
線マスクの帯電を緩和することができる。
また、上記実施例では透明導電薄膜5にIn2O3を用いた
ものを示したが、ZnOでもよく、また、可視光線を透過
させる程度の厚みをもつ金属薄膜でもよい。ただし、金
属薄膜としてX線吸収率が高い材質を使用すると、X線
露光時のスループットを落とすことになるので、例えば
Ti等の軽金属で金属薄膜を構成するのが望ましい。
ものを示したが、ZnOでもよく、また、可視光線を透過
させる程度の厚みをもつ金属薄膜でもよい。ただし、金
属薄膜としてX線吸収率が高い材質を使用すると、X線
露光時のスループットを落とすことになるので、例えば
Ti等の軽金属で金属薄膜を構成するのが望ましい。
また、上記実施例ではX線マスクを製造する工程におい
て、透明薄膜1表面に均一にX線吸収材2を積層して形
成した(第3図(c))後に、透明導電薄膜5を透明薄
膜1の裏面から支持部3の裏面にかけて積層して形成し
ているが、透明導電薄膜5の形成は、支持部3およびX
線透過窓4を形成した後であればどの段階で行なっても
よい。
て、透明薄膜1表面に均一にX線吸収材2を積層して形
成した(第3図(c))後に、透明導電薄膜5を透明薄
膜1の裏面から支持部3の裏面にかけて積層して形成し
ているが、透明導電薄膜5の形成は、支持部3およびX
線透過窓4を形成した後であればどの段階で行なっても
よい。
以上にように、この発明によれば透明導電薄膜を透明薄
膜の裏面から支持部の裏面にかけて積層して形成するよ
うに構成したので、電子ビームによるX線マスクのパタ
ーン検査等において透明薄膜の帯電を緩和し、より精度
よくパターン検査等ができ、また、X線露光時において
はシャープなパターンができるX線マスクが比較的容易
に得られる効果がある。
膜の裏面から支持部の裏面にかけて積層して形成するよ
うに構成したので、電子ビームによるX線マスクのパタ
ーン検査等において透明薄膜の帯電を緩和し、より精度
よくパターン検査等ができ、また、X線露光時において
はシャープなパターンができるX線マスクが比較的容易
に得られる効果がある。
第1図はこの発明の一実施例であるX線マスクの部分断
面図、第2図は透明薄膜の帯電を緩和する原理を説明す
るための図、第3図はこの発明に係るX線マスクの製造
工程を示す断面図、第4図は従来のX線マスクを示す断
面図、第5図はX線マスクの提案例を示す断面図、第6
図はX線マスクの他の提案例を示す断面図である。 図において、1は透明薄膜、2はX線吸収材、3は支持
部、5は透明導電薄膜である。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
面図、第2図は透明薄膜の帯電を緩和する原理を説明す
るための図、第3図はこの発明に係るX線マスクの製造
工程を示す断面図、第4図は従来のX線マスクを示す断
面図、第5図はX線マスクの提案例を示す断面図、第6
図はX線マスクの他の提案例を示す断面図である。 図において、1は透明薄膜、2はX線吸収材、3は支持
部、5は透明導電薄膜である。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
Claims (4)
- 【請求項1】少なくとも可視光線とX線とに対して透過
性を有する薄膜と、 所定パターンをもたせて前記薄膜表面に積層して形成さ
れたX線吸収材と、 前記薄膜の裏面に形成された支持部と、 前記薄膜の裏面から前記支持部の裏面にかけて積層して
形成された透明導電薄膜とを備えたX線マスク。 - 【請求項2】前記透明導電薄膜がIn2O3膜である特許請
求の範囲第1項記載のX線マスク。 - 【請求項3】前記透明導電薄膜がZnO膜である特許請求
の範囲第1項記載のX線マスク。 - 【請求項4】前記透明導電薄膜がTi膜である特許請求の
範囲第1項記載のX線マスク。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19570687A JPH0682604B2 (ja) | 1987-08-04 | 1987-08-04 | X線マスク |
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US07/405,583 US5023156A (en) | 1987-08-04 | 1989-09-11 | Mask for X-ray lityhography and method of manufacturing the same |
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