JPH0682394U - ブラインド網戸 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】雨の吹き込みを防止すると共に窓の通風、換気
及び採光を確保できるようにした。 【構成】開閉可能の引き違いガラス戸１，１と同大であ
って、網３を矩形状の枠板４内に張設されてなる網戸の
外側に下向きに拡角する複数の傾斜板６を前記網戸の枠
板に固定してある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、雨の吹き込みを防止すると共に窓の通風及び採光を確保できるブラ インド網戸に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、夏季における窓から通風を得る目的で、開閉可能の引き違いガラス戸の外 側位置でガラス戸幅で開閉できる移動網戸が市販されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の網戸は、開閉可能の引き違いガラス戸枠の片面で開閉する網戸を使用する とき、通風は確保されるが、不意に雨が横なぶりに降ってくれば、網戸側の開放 した窓から雨水が吹き込んでくる欠点がある。又、雨水の進入を避けるためにガ ラス戸を締めれば通風が遮られるという問題点がある。通風のために網戸を使用 するとき、不意の雨水の進入を避けるため、又は部屋の隠しのために網戸の外側 にすだれ等を置いて、雨が降ってきた場合でも直接雨水が開放された窓に向かっ て吹き込まないようにするが、このようにした場合部屋が暗くなるに加えて通風 の程度を著しくそこなう欠点がある。 この考案は、上記の欠点を解消しようとするもので、その目的とするところは、 片側で開放された窓からの通風性、採光性を確保すると共に、外部からの透視性 を防止し、合わせて部屋内に雨が吹き込まないようにしたブラインド網戸を提供 するものである。

【０００３】

【問題点を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案のブラインド網戸は、開閉可能の引き違い ガラス戸とほぼ同大であって、網を矩形状の枠板内に張設されてなる網戸の外側 に半透明板よりなる下向きに拡角する多数の傾斜板を前記網戸の枠板に固定して なるものである。 網戸を単独に使用することができるようにするために、半透明板よりなる下方に 外向きに拡角する多数の傾斜板を固定してあるブラインド枠板を、網を矩形状の 枠板内に張設されてなる網戸の外側部に着脱自在に固定することができる。

【０００４】

【作用】

引き違いのガラス窓を片側に寄せて片側を開放し、この開放部に本考案のブライ ンド網戸をセットすると、複数段にわたって設けられた傾斜板と傾斜板との間か ら通風が得られると共に、雨等の吹き込みがこの傾斜板に遮られて部屋内に入り 込まない。同時に傾斜板は半透明により形成されているので部屋内への採光は確 保されるが、外部から部屋内を透視されることはない。

【０００５】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 図１〜図４において、引き違いの単個の開閉可能のガラス戸１とほぼ同大の網戸 ２は網３を矩形状の枠板４内に張設されている。なお、前記のガラス戸１は板戸 である場合もある。網戸２の外側において、下向きに拡角する多数の傾斜板６を 前記網戸２の枠板４の縦枠５の外側に多段に山形部材７を設け、該山形部材７に 傾斜板６を固定してあるものである。更に、傾斜板６は、硬質プラスチック板又 は強化ガラス板のような半透明又は透明の材料が望ましいが、使用する場所によ っては不透明の木製の板であってもよい。 更に、上記の説明では、傾斜板６は固定式であるが、その傾斜角度を変えられる ものであればなお便利である。

【０００６】 また、図５に示すように、適宜に網戸１１を単独で使用することができるように 、外向きに拡角する多数の傾斜板１２を固定してあるブラインド枠板１３を、網 １４を矩形状の枠板１５内に張設されてなる網戸１１の外側部に着脱自在に固定 してなるブラインド網戸とすることもできる。

【０００７】

【考案の効果】 本考案は、上述のように構成してあるので、次に記載する効果を奏する。 請求項１のブラインド網戸においては、開閉可能の引き違いガラス戸とほぼ同大 であって、網を矩形状の枠板内に張設されてなる網戸の外側に下向きに拡角する 多数の傾斜板を前記網戸の枠板に固定してなるので、ガラス戸を開放した状態で 、該開放部にブラインド網戸を位置させておけば、部屋の換気又はその通風性が 確保されると共に、雨等の吹き込み防止効果を有する。 請求項２のブラインド網戸においては、傾斜板は、使用の用途によって透明、不 透明又は半透明で作製できるが、特に傾斜板を半透明によって作製した場合、部 屋の採光性を保持し得ると共に外部からの部屋の隠しにも有効となる。 請求項３のブラインド網戸においては、下方に外向きに拡角する多数の傾斜板を 固定してあるブラインド枠板を、網を矩形状の枠板内に張設されてなる網戸の外 側部に着脱自在に固定してなるので、適宜にブラインド部のみを取り外して、網 戸単体として使用することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】使用状態を示す断面図

【図２】使用状態を示す部分拡大断面図

【図３】取り付け状態を示す一部を切り欠いてしめした
正面図

【図４】ブラインド網戸の一部拡大斜視図

【図５】他の実施例を示す一部拡大断面図

【符号の説明】

１．．ガラス戸 ２．．網戸 ３．．網 ４．．枠板 ５．．縦枠 ６．．傾斜板 ７．．山形部材 １１．網戸 １２．傾斜板 １３．ブラインド枠板 １４．網 １５．枠板

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】開閉可能の引き違いガラス戸とほぼ同大で
   あって、網を矩形状の枠板内に張設されてなる網戸の外
   側に下向きに拡角する複数の傾斜板を前記網戸の枠板に
   固定してなるブラインド網戸。
2. 【請求項２】傾斜板は、透明、不透明又は半透明からな
   る上記請求項１のブラインド網戸 。
3. 【請求項３】下方に外向きに拡角する多数の傾斜板を固
   定してあるブラインド枠板を、網を矩形状の枠板内に張
   設されてなる網戸の外側部に着脱自在に固定してなるブ
   ラインド網戸。