JPH0682194A - 銃におけるエジェクタの切り替え機構 - Google Patents
銃におけるエジェクタの切り替え機構Info
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- JPH0682194A JPH0682194A JP4237173A JP23717392A JPH0682194A JP H0682194 A JPH0682194 A JP H0682194A JP 4237173 A JP4237173 A JP 4237173A JP 23717392 A JP23717392 A JP 23717392A JP H0682194 A JPH0682194 A JP H0682194A
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- 230000001960 triggered effect Effects 0.000 claims 1
- 238000004880 explosion Methods 0.000 abstract 1
- 238000010304 firing Methods 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 2
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 230000035900 sweating Effects 0.000 description 1
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F41—WEAPONS
- F41A—FUNCTIONAL FEATURES OR DETAILS COMMON TO BOTH SMALLARMS AND ORDNANCE, e.g. CANNONS; MOUNTINGS FOR SMALLARMS OR ORDNANCE
- F41A15/00—Cartridge extractors, i.e. devices for pulling cartridges or cartridge cases at least partially out of the cartridge chamber; Cartridge ejectors, i.e. devices for throwing the extracted cartridges or cartridge cases free of the gun
- F41A15/06—Cartridge extractors, i.e. devices for pulling cartridges or cartridge cases at least partially out of the cartridge chamber; Cartridge ejectors, i.e. devices for throwing the extracted cartridges or cartridge cases free of the gun for breakdown guns
Abstract
(57)【要約】
【目的】 銃の外側へ突出する部分が少なく、操作が簡
単なエジェクタの切り替え機構を提供することを目的と
している。 【構成】 撃発後に銃を折曲操作したときにハンマ12
が回動復帰することによりハンマの突子12aがトリッ
プロッド13の頭部13aに当接し、トリップロッド1
3をその長手方向に移動してエジェクタ機構を作動させ
る。トリップロッドに近接したセレクタボタン20には
トリップロッド13と係合する螺旋状ガイドが、またボ
タンの端面には回動操作用溝20bが形成されている。
セレクタボタン20を回動すると、トリップロッド13
はその長手方向と交差する方向に移動し、突子12aが
頭部13aに当接する位置と、当接しない位置とに切り
替える。
単なエジェクタの切り替え機構を提供することを目的と
している。 【構成】 撃発後に銃を折曲操作したときにハンマ12
が回動復帰することによりハンマの突子12aがトリッ
プロッド13の頭部13aに当接し、トリップロッド1
3をその長手方向に移動してエジェクタ機構を作動させ
る。トリップロッドに近接したセレクタボタン20には
トリップロッド13と係合する螺旋状ガイドが、またボ
タンの端面には回動操作用溝20bが形成されている。
セレクタボタン20を回動すると、トリップロッド13
はその長手方向と交差する方向に移動し、突子12aが
頭部13aに当接する位置と、当接しない位置とに切り
替える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銃におけるエジェクタ
機構に関し、特に、必要に応じてエジェクタ機構の作動
を停止して空薬莢の飛び出しを止め、薬莢の回収を容易
にする機構に関する。
機構に関し、特に、必要に応じてエジェクタ機構の作動
を停止して空薬莢の飛び出しを止め、薬莢の回収を容易
にする機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、元折れ銃の薬莢は、撃発後、新た
な銃弾を装填するために銃を折曲したときに、自動的に
銃腔から飛び出すようになっている。しかし、薬莢を再
使用したい場合、これでは回収が困難な場合がある。ま
た、飛び出して落下した際に薬莢が汚れたり、変形した
りする場合もあり、使用後の空薬莢放置による公害問題
等もあるので、必要に応じてエジェクタ機構を作動させ
ずに薬莢を銃腔内に残し、回収できるようにしたいとの
要望があった。
な銃弾を装填するために銃を折曲したときに、自動的に
銃腔から飛び出すようになっている。しかし、薬莢を再
使用したい場合、これでは回収が困難な場合がある。ま
た、飛び出して落下した際に薬莢が汚れたり、変形した
りする場合もあり、使用後の空薬莢放置による公害問題
等もあるので、必要に応じてエジェクタ機構を作動させ
ずに薬莢を銃腔内に残し、回収できるようにしたいとの
要望があった。
【0003】この問題に対し、出願人は特許第5258
83号(米国特許第3323245号)で図6,7に示
すようなエジェクタの切り替え機構を提案している。
83号(米国特許第3323245号)で図6,7に示
すようなエジェクタの切り替え機構を提案している。
【0004】図6により、まずエジェクタ機構の説明を
する。弾を銃腔に装填するために銃を折り曲げると、ハ
ンマ1が時計方向に回動するが、このときハンマ1に突
設された突子1aが細長い丸棒からなるトリップロッド
2の頭部2aの斜面2b上を移動してトリップロッド2
を図の左方へと移動させる。トリップロッド2は、左方
への移動と共に、銃の折曲に伴ってレシーバと共に時計
方向に回動し、その左端はエジェクタシャ3の右側凹部
に係合してこれを反時計方向に回動する。エジェクタシ
ャ3の左端面はエジェクタハンマ4の右端面と当接して
エジェクタハンマ4の時計方向の回動を阻止していたの
であるが、エジェクタシャ3が反時計方向へ回動するこ
とによりこの当接が外れ、エジェクタハンマ4をばねに
より時計方向に回動させる。エジェクタハンマ4が回動
すると、エジェクタ5が図の右斜め上方に移動し、薬莢
6を銃腔から飛び出させる。
する。弾を銃腔に装填するために銃を折り曲げると、ハ
ンマ1が時計方向に回動するが、このときハンマ1に突
設された突子1aが細長い丸棒からなるトリップロッド
2の頭部2aの斜面2b上を移動してトリップロッド2
を図の左方へと移動させる。トリップロッド2は、左方
への移動と共に、銃の折曲に伴ってレシーバと共に時計
方向に回動し、その左端はエジェクタシャ3の右側凹部
に係合してこれを反時計方向に回動する。エジェクタシ
ャ3の左端面はエジェクタハンマ4の右端面と当接して
エジェクタハンマ4の時計方向の回動を阻止していたの
であるが、エジェクタシャ3が反時計方向へ回動するこ
とによりこの当接が外れ、エジェクタハンマ4をばねに
より時計方向に回動させる。エジェクタハンマ4が回動
すると、エジェクタ5が図の右斜め上方に移動し、薬莢
6を銃腔から飛び出させる。
【0005】次に、切り替え機構の説明をする。トリッ
プロッド2の右端近傍には、トリップロッド2と交差す
る方向にテーパピン7が埋設されている。このテーパピ
ン7は、その長手方向(図の上下方向)にスライド自在
で、図7に示すように、銃の側面部に突出した取手8と
一体的に結合しており、銃の外部からテーパピン7をス
ライド操作できるようにしている。図7において、テー
パピン7は紙面と垂直な方向にスライドし、トリップロ
ッド2の頭部2aは矢符号で示すように図7の上下方向
に移動する。図7では、取手8の操作により、頭部2a
は図の上方に移動して突子1aの上方に来ている。この
状態で前述した銃の折曲操作を行っても、トリップロッ
ド2は突子1aと当接しないので長手方向に移動せず、
したがって、エジェクタ機構は作動せずに薬莢は銃腔に
残ったままとなる。取手8の操作によりテーパピン7を
スライドして頭部2aを図7の下方に下げ、頭部2aと
突子1aとが当接するようにすれば、エジェクタ機構は
前述の如く作動し、薬莢は銃腔から飛び出す。
プロッド2の右端近傍には、トリップロッド2と交差す
る方向にテーパピン7が埋設されている。このテーパピ
ン7は、その長手方向(図の上下方向)にスライド自在
で、図7に示すように、銃の側面部に突出した取手8と
一体的に結合しており、銃の外部からテーパピン7をス
ライド操作できるようにしている。図7において、テー
パピン7は紙面と垂直な方向にスライドし、トリップロ
ッド2の頭部2aは矢符号で示すように図7の上下方向
に移動する。図7では、取手8の操作により、頭部2a
は図の上方に移動して突子1aの上方に来ている。この
状態で前述した銃の折曲操作を行っても、トリップロッ
ド2は突子1aと当接しないので長手方向に移動せず、
したがって、エジェクタ機構は作動せずに薬莢は銃腔に
残ったままとなる。取手8の操作によりテーパピン7を
スライドして頭部2aを図7の下方に下げ、頭部2aと
突子1aとが当接するようにすれば、エジェクタ機構は
前述の如く作動し、薬莢は銃腔から飛び出す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
切り替え機構では、取手8が銃の側面部からかなり突出
しており、銃の操作上邪魔になる。また、テーパピン7
が軽くスライドできるようにすると、撃発の衝撃等によ
り移動し易いので、テーパピン7のスライドはある程度
固くしておく必要があるが、固くすると取手8によるテ
ーパピンのスライド操作がやりにくく、特に、ゲーム時
における発汗や雨水等により指が滑り易くなり、操作が
困難になる。この解決策として、テーパピン7と直交す
る方向に、図示のように、ばね付勢された係止装置9を
埋設し、テーパピン7に形成した凹部に進入させて定位
置に保持する構成が採用されるが、完全は期し難い。さ
らに、銃のレシーバ部分にテーパピン7や係止装置9を
埋設するための機械加工と合わせ、組付け部品の加工も
複雑であり、必然的に組立作業も困難になる等の問題が
あった。
切り替え機構では、取手8が銃の側面部からかなり突出
しており、銃の操作上邪魔になる。また、テーパピン7
が軽くスライドできるようにすると、撃発の衝撃等によ
り移動し易いので、テーパピン7のスライドはある程度
固くしておく必要があるが、固くすると取手8によるテ
ーパピンのスライド操作がやりにくく、特に、ゲーム時
における発汗や雨水等により指が滑り易くなり、操作が
困難になる。この解決策として、テーパピン7と直交す
る方向に、図示のように、ばね付勢された係止装置9を
埋設し、テーパピン7に形成した凹部に進入させて定位
置に保持する構成が採用されるが、完全は期し難い。さ
らに、銃のレシーバ部分にテーパピン7や係止装置9を
埋設するための機械加工と合わせ、組付け部品の加工も
複雑であり、必然的に組立作業も困難になる等の問題が
あった。
【0007】本発明は、これらの問題を解決するため、
部品の形状及び構成を簡素化し、機械加工や組立作業が
簡単で、衝撃による機能低下を防止すると共に、レシー
バ側面部への突出する部分を押さえ、操作性に優れた効
果のあるエジェクタの切替え機構の提供を目的としてい
る。
部品の形状及び構成を簡素化し、機械加工や組立作業が
簡単で、衝撃による機能低下を防止すると共に、レシー
バ側面部への突出する部分を押さえ、操作性に優れた効
果のあるエジェクタの切替え機構の提供を目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに本発明は、撃発後に銃を折曲操作したときにハンマ
が回動復帰することによりトリップロッドをその長手方
向に移動して駆動するエジェクタ機構において、前記ト
リップロッドの近傍に一端を銃の外部に露出するセレク
タボタンを該トリップロッドの軸線と交差する軸周りに
回動自在に配置し、該セレクタボタンの外周に螺旋状ガ
イドを設け、該セレクタボタンの露出した端面に回動操
作用溝を形成し、該セレクタボタンの回動により前記ト
リップロッドをその長手方向と交差する方向に移動して
トリップロッドとハンマの突子とが係合可能な状態と係
合不能な状態とに切り替え可能にした構成を特徴として
いる。
めに本発明は、撃発後に銃を折曲操作したときにハンマ
が回動復帰することによりトリップロッドをその長手方
向に移動して駆動するエジェクタ機構において、前記ト
リップロッドの近傍に一端を銃の外部に露出するセレク
タボタンを該トリップロッドの軸線と交差する軸周りに
回動自在に配置し、該セレクタボタンの外周に螺旋状ガ
イドを設け、該セレクタボタンの露出した端面に回動操
作用溝を形成し、該セレクタボタンの回動により前記ト
リップロッドをその長手方向と交差する方向に移動して
トリップロッドとハンマの突子とが係合可能な状態と係
合不能な状態とに切り替え可能にした構成を特徴として
いる。
【0009】
【作用】回動操作用溝にドライバ等を入れてセレクタボ
タンを回動すると、螺旋状ガイドと係合しているトリッ
プロッドが、その長手方向と交差する方向に移動し、ト
リップロッドとハンマの突子とを係合可能な状態と、係
合できない状態とに切り替えることができる。トリップ
ロッドとハンマとが係合できれば、エジェクタ機構は作
動して薬莢が飛び出し、係合できなければ、エジェクタ
機構は作動せず、薬莢は銃腔内に止まり、容易に回収で
きる。
タンを回動すると、螺旋状ガイドと係合しているトリッ
プロッドが、その長手方向と交差する方向に移動し、ト
リップロッドとハンマの突子とを係合可能な状態と、係
合できない状態とに切り替えることができる。トリップ
ロッドとハンマとが係合できれば、エジェクタ機構は作
動して薬莢が飛び出し、係合できなければ、エジェクタ
機構は作動せず、薬莢は銃腔内に止まり、容易に回収で
きる。
【0010】
【実施例】図1から3は、本発明の切り替え機構を備え
たエジェクタ機構の構成を示す図で、図1は撃発可能な
状態、図2は撃発終了時、図3はエジェクタ作動時を示
している。
たエジェクタ機構の構成を示す図で、図1は撃発可能な
状態、図2は撃発終了時、図3はエジェクタ作動時を示
している。
【0011】図1において、11はトリガ、12はハン
マ、12aはハンマに突設された突子、13はトリップ
ロッド、13aはその頭部、14はエジェクタシャ、1
5はエジェクタハンマ、16はエジェクタであり、それ
ぞれ図6,7で説明した従来例のものとほぼ同様のもの
である。17はピンで、トリップロッド13の長手方向
に沿って形成された長孔を貫通してトリップロッド頭部
13aの位置決めをしていると同時にハンマ12を軸支
している。18はばねで、エジェクタハンマ15を時計
方向に回動するように付勢している。エジェクタハンマ
15は、エジェクタシャ14と係合部19で当接して、
エジェクタハンマの時計方向への回動が阻止される。
マ、12aはハンマに突設された突子、13はトリップ
ロッド、13aはその頭部、14はエジェクタシャ、1
5はエジェクタハンマ、16はエジェクタであり、それ
ぞれ図6,7で説明した従来例のものとほぼ同様のもの
である。17はピンで、トリップロッド13の長手方向
に沿って形成された長孔を貫通してトリップロッド頭部
13aの位置決めをしていると同時にハンマ12を軸支
している。18はばねで、エジェクタハンマ15を時計
方向に回動するように付勢している。エジェクタハンマ
15は、エジェクタシャ14と係合部19で当接して、
エジェクタハンマの時計方向への回動が阻止される。
【0012】図1の状態では、突子12aはトリップロ
ッド13の頭部13aの下方にあり、この状態で再度銃
を折り曲げても、突子12aはトリップロッド13を移
動させることはできず、エジェクタ機構は作動しない。
ッド13の頭部13aの下方にあり、この状態で再度銃
を折り曲げても、突子12aはトリップロッド13を移
動させることはできず、エジェクタ機構は作動しない。
【0013】撃発が終了すると、ハンマ12が反時計方
向に回動して図2に示す位置にくる。このとき、突子1
2aは頭部13aの下面を通過して上側斜面13bに当
接する。この状態で銃を折曲すると、図3に示すよう
に、ハンマ12は元の状態に戻るためにピン17を中心
に回動する。これに伴って突子12aが上側斜面13b
を押圧してトリップロッド13を図の左方へと押し出
し、トリップロッド13の先端13cが突出する。トリ
ップロッド13は、銃の折曲に伴ってレシーバと共に時
計方向への回動もしているので、先端13cはエジェク
タシャ14の右側凹部に係合し、エジェクタシャ14を
反時計方向に回動する。これによって、係合部19の係
合が外れ、ばね18によりエジェクタハンマ15が時計
方向に回動し、エジェクタ16を右上方に押し上げて薬
莢を飛び出させる。
向に回動して図2に示す位置にくる。このとき、突子1
2aは頭部13aの下面を通過して上側斜面13bに当
接する。この状態で銃を折曲すると、図3に示すよう
に、ハンマ12は元の状態に戻るためにピン17を中心
に回動する。これに伴って突子12aが上側斜面13b
を押圧してトリップロッド13を図の左方へと押し出
し、トリップロッド13の先端13cが突出する。トリ
ップロッド13は、銃の折曲に伴ってレシーバと共に時
計方向への回動もしているので、先端13cはエジェク
タシャ14の右側凹部に係合し、エジェクタシャ14を
反時計方向に回動する。これによって、係合部19の係
合が外れ、ばね18によりエジェクタハンマ15が時計
方向に回動し、エジェクタ16を右上方に押し上げて薬
莢を飛び出させる。
【0014】次に、エジェクタの切り替え機構について
説明する。図1において、トリップロッド13の頭部1
3a近傍には、レシーバ部分に穴をあけてセレクタボタ
ン20を取り付けている。
説明する。図1において、トリップロッド13の頭部1
3a近傍には、レシーバ部分に穴をあけてセレクタボタ
ン20を取り付けている。
【0015】図4(a) に示すようにセレクタボタン20
は、ほぼ円筒形で、その中心軸がトリップロッド13と
交差する方向に取り付けられる。セレクタボタン20の
外周には溝状の螺旋状ガイド20aが形成され、上面に
は回動操作用溝20bが穿設されている。なお、螺旋状
ガイドは溝に限定されるものではなく、螺旋状のリブ
等、他の形態としてもよいことは自明であろう。
は、ほぼ円筒形で、その中心軸がトリップロッド13と
交差する方向に取り付けられる。セレクタボタン20の
外周には溝状の螺旋状ガイド20aが形成され、上面に
は回動操作用溝20bが穿設されている。なお、螺旋状
ガイドは溝に限定されるものではなく、螺旋状のリブ
等、他の形態としてもよいことは自明であろう。
【0016】図4(b) は、セレクタボタン20の断面を
示すが、図示のように螺旋状ガイド20aにはトリップ
ロッド13が係合するとともに、セレクタボタンに中心
軸と平行な穴が穿設されて、その中にばね20cと先端
が半球形のプランジャ20dが嵌装される。一方、図4
(c) に示すように、レシーバに穿設された穴の底面21
には、プランジャ20dの先端が進入可能な二つの半球
状の凹部21a,21bがある。
示すが、図示のように螺旋状ガイド20aにはトリップ
ロッド13が係合するとともに、セレクタボタンに中心
軸と平行な穴が穿設されて、その中にばね20cと先端
が半球形のプランジャ20dが嵌装される。一方、図4
(c) に示すように、レシーバに穿設された穴の底面21
には、プランジャ20dの先端が進入可能な二つの半球
状の凹部21a,21bがある。
【0017】図5は、図2のI−I断面である。これら
の図に示すように、セレクタボタン20は、レシーバの
穴に回動自在に嵌装され、螺旋状ガイド20aにはトリ
ップロッド13が係合している。このとき、セレクタボ
タン20は銃の外部に突出する必要はなく、外部から回
動操作用の溝20bにドライバ等を挿入できればよいの
で、邪魔になることはない。また、回動に要するトルク
も自在に調整でき、撃発等の衝撃で回転しない程度に固
く設定しても回しにくくなることはない。
の図に示すように、セレクタボタン20は、レシーバの
穴に回動自在に嵌装され、螺旋状ガイド20aにはトリ
ップロッド13が係合している。このとき、セレクタボ
タン20は銃の外部に突出する必要はなく、外部から回
動操作用の溝20bにドライバ等を挿入できればよいの
で、邪魔になることはない。また、回動に要するトルク
も自在に調整でき、撃発等の衝撃で回転しない程度に固
く設定しても回しにくくなることはない。
【0018】図5(a) に示すように、セレクタボタン2
0を回動操作用溝20bが縦になる位置に回動すると、
プランジャ20dは凹部21a又は21bの何れか一方
に進入して位置決めされる。ところで、トリップロッド
13のA部は断面が丸く、レシーバに穿設された長い孔
22に収容されているが、B部はほぼ半円形に削られ、
頭部13aは平たく拡大しており、B部断面を半円形と
することでばね応力を発生させ、その応力によりセレク
タボタン20を常時図の下方に付勢している。そして、
トリップロッド13のB部は、孔22の中で上下に移動
が可能であり、セレクタボタン20の前記回動により螺
旋状ガイド20aにガイドされ、図の上方に持ち上げら
れ、ハンマ12が回動しても突子12aは頭部13aに
当接しなくなる。この状態にあれば、撃発終了後に銃を
折曲しても、突子12aはトリップロッド13を移動し
ないので、エジェクタ機構は作動せず、薬莢は銃腔内に
止まって、容易に回収できる。
0を回動操作用溝20bが縦になる位置に回動すると、
プランジャ20dは凹部21a又は21bの何れか一方
に進入して位置決めされる。ところで、トリップロッド
13のA部は断面が丸く、レシーバに穿設された長い孔
22に収容されているが、B部はほぼ半円形に削られ、
頭部13aは平たく拡大しており、B部断面を半円形と
することでばね応力を発生させ、その応力によりセレク
タボタン20を常時図の下方に付勢している。そして、
トリップロッド13のB部は、孔22の中で上下に移動
が可能であり、セレクタボタン20の前記回動により螺
旋状ガイド20aにガイドされ、図の上方に持ち上げら
れ、ハンマ12が回動しても突子12aは頭部13aに
当接しなくなる。この状態にあれば、撃発終了後に銃を
折曲しても、突子12aはトリップロッド13を移動し
ないので、エジェクタ機構は作動せず、薬莢は銃腔内に
止まって、容易に回収できる。
【0019】回動操作用溝20bをドライバ等で回し、
図5(b) に示すように横向きにすると、プランジャ20
dは凹部21a,21bの何れか他方に進入して位置決
めされる。また、トリップロッド13は螺旋状ガイド2
0aに案内されて下方に下がり、突子12aと頭部13
aとが当接可能な状態になり、ハンマ12の回動により
トリップロッド13は長手方向に移動する。これによっ
て、前述のようにエジェクタ機構が作動して、薬莢が飛
び出すことになる。なお、回動操作用溝20bは、ドラ
イバだけでなく、硬貨等で回せるように形成しておくと
便利である。
図5(b) に示すように横向きにすると、プランジャ20
dは凹部21a,21bの何れか他方に進入して位置決
めされる。また、トリップロッド13は螺旋状ガイド2
0aに案内されて下方に下がり、突子12aと頭部13
aとが当接可能な状態になり、ハンマ12の回動により
トリップロッド13は長手方向に移動する。これによっ
て、前述のようにエジェクタ機構が作動して、薬莢が飛
び出すことになる。なお、回動操作用溝20bは、ドラ
イバだけでなく、硬貨等で回せるように形成しておくと
便利である。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
エジェクタの切り替えをするセレクタボタンを回転式に
したので、セレクタボタンを銃の外側に突出させる必要
がなくなった。また、セレクタボタンの回転を固くして
も、回動は簡単にできるので、撃発の衝撃でずれる心配
がなくなるとともに、操作も容易になった。さらに、銃
のレシーバ部分には、セレクタボタン用の穴を穿設すれ
ばよく、加工や組立が非常に簡単になった等の格別の効
果を奏する。
エジェクタの切り替えをするセレクタボタンを回転式に
したので、セレクタボタンを銃の外側に突出させる必要
がなくなった。また、セレクタボタンの回転を固くして
も、回動は簡単にできるので、撃発の衝撃でずれる心配
がなくなるとともに、操作も容易になった。さらに、銃
のレシーバ部分には、セレクタボタン用の穴を穿設すれ
ばよく、加工や組立が非常に簡単になった等の格別の効
果を奏する。
【図1】切り替え機構を備えたエジェクタ機構の構成を
示す正面図で、撃発可能な状態を示す図である。
示す正面図で、撃発可能な状態を示す図である。
【図2】図1と同様の図で、撃発が終了した状態を示す
図である。
図である。
【図3】図1と同様の図で、エジェクタ機構の作動状態
を示す図である。
を示す図である。
【図4】セレクタボタンの図で、(a) は斜視図、(b) は
縦断面図、(c) は分解斜視図である。
縦断面図、(c) は分解斜視図である。
【図5】切り替え機構の要部を示す図2のI−I断面図
で、(a) はエジェクタ機構を作動させない状態、(b) は
エジェクタ機構を作動させる状態を示す図である。
で、(a) はエジェクタ機構を作動させない状態、(b) は
エジェクタ機構を作動させる状態を示す図である。
【図6】従来の切り替え機構を備えたエジェクタ機構の
構成を示す正面図である。
構成を示す正面図である。
【図7】従来の切り替え機構の要部を示す断面図であ
る。
る。
11 トリガ 12 ハンマ 12a 突子 13 トリップロッド 13a 頭部 20 セレクタボタン 20a 螺旋状ガイド 20b 回動操作用溝
Claims (1)
- 【請求項1】 撃発後に銃を折曲操作したときにハンマ
が回動復帰することによりトリップロッドをその長手方
向に移動して駆動するエジェクタ機構において、前記ト
リップロッドの近傍に一端を銃の外部に露出するセレク
タボタンを該トリップロッドの軸線と交差する軸周りに
回動自在に配置し、該セレクタボタンの外周に螺旋状ガ
イドを設け、該セレクタボタンの露出した端面に回動操
作用溝を形成し、該セレクタボタンの回動により前記ト
リップロッドをその長手方向と交差する方向に移動して
トリップロッドとハンマの突子とが係合可能な状態と係
合不能な状態とに切り替え可能にしたことを特徴とする
銃におけるエジェクタの切り替え機構。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP23717392A JP3323547B2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 銃におけるエジェクタの切り替え機構 |
US08/082,871 US5363580A (en) | 1992-09-04 | 1993-06-29 | Switching mechanism of an ejector in gun |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23717392A JP3323547B2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 銃におけるエジェクタの切り替え機構 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0682194A true JPH0682194A (ja) | 1994-03-22 |
JP3323547B2 JP3323547B2 (ja) | 2002-09-09 |
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ID=17011463
Family Applications (1)
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JP23717392A Expired - Fee Related JP3323547B2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 銃におけるエジェクタの切り替え機構 |
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1992
- 1992-09-04 JP JP23717392A patent/JP3323547B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-06-29 US US08/082,871 patent/US5363580A/en not_active Expired - Fee Related
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