JP4233818B2 - 塗布具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、芯の突出及び収納をノックにより行う塗布具に関するものであり、特に後端の操作部材を繰り返して押圧し芯の突出及び収納を行うダブルノック式塗布具に関するものである。また本発明は、芯を吐出したままポケットなどに塗布具を差し込んだ際には芯が収納されて、服などが汚すことのないセーフティー機構を有する塗布具に関する。
なお、本発明における塗布具とは、塗布される対象物に対し、芯の先から連続的に塗布できるものであれば良く、ボールペン等の筆記具や修正液等を塗布するための塗布具などが含まれる。
【0002】
【従来の技術】
従来より、後端の操作部材を押圧して芯の突出及び収納を行うダブルノック式塗布具が実用化されている。そして、このダブルノック式塗布具は、操作部材の押圧によって芯の収納を行うため、芯の先端にはキャップが無く、誤って芯の収納を忘れて芯を突出したままポケットに収納して服を汚してしまうことがあった。
【0003】
そこでポケットに収納する際には必ず芯が軸筒内に収納される機構を備えた塗布具が市販されている(株式会社ぺんてる社製 ハイブリッドKI55)。
市販されている塗布具は、軸内部の部材と一体的に運動する突起を有し、当該突起をクリップの一部と係合させて芯の後退を阻止する。
本構成の塗布具は、ポケットに収納する際にクリップが開かれることを利用して芯を確実に収納させるものである。上記した構成の塗布具では、ポケットに収納するためにクリップをポケットの開口端部から挿入すると、クリップの一部と軸内部の突起との係合が解け、芯が内部に収納される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来技術のダブルノック式塗布具は、クリップが開くことによって突起との係合が解け、芯部材が内部に収納され、動作が確実である。
しかしながら従来技術のダブルノック式塗布具は、クリップの耐久性が悪いという問題点がある。
すなわち従来技術のダブルノック式塗布具では、芯を出すためにノック動作を行うと、芯と共に突起が前進する。そして当該突起がクリップの一部と衝突する。ここで従来技術のダブルノック式塗布具では、突起が前進した際に突起の衝突によってクリップが逃げ、突起がクリップの一部を乗り越える。そしてクリップの一部が係合して芯の後退を阻止している。そのため従来技術の塗布具によると、ノックする度毎にクリップが逃げ、クリップに過度の繰り返し加重が掛かる。そのためクリップが弾性を失い、遂には破損する。そこで本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、クリップの耐久性が高い塗布具を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そして、上記した課題を達成するための請求項1の発明は、軸筒と、先端に塗布部を有して軸筒内部に配置された芯部材と、前記芯部材を後方へ付勢する付勢手段と、軸筒外部に配置されたクリップと、一部が軸筒より突出して軸方向に移動する操作部材と、軸筒の内部であって操作部材と芯部材の間に配された回転子を有し、前記操作部材は回転子を介して前記芯部材と連動可能であり、操作部材を押圧すると軸筒の先端から芯部材の塗布部が突出して突出状態を保持し、さらに操作部材を再押圧すると係止状態が解除されて塗布部が収納されるダブルノック機構を備え、さらに軸筒には窓孔を有し、回転子には係合部を有し、クリップには前記窓孔に相当する位置に内側係止部を有しており、クリップの内側係止部と、回転子の係合部が係合することによって、塗布部の突出状態を保持し、クリップが持ち上げられて、内側係止部と、回転子の係合部が離れることにより芯部材が軸筒内に収納されるセーフティー機構を備えた塗布具において、回転子の回転を規制する回転規制手段と、回転子が軸方向の前後方向に移動する際に回転子の回転を誘導する一方の回転誘導手段と、一方の回転誘導手段と反対方向に回転子の回転を誘導する他方の回転誘導手段を有し、前記操作部材と前記回転子の当接部分は傾斜成分を有し、操作部材を押圧した時、回転子に周方向のトルクを与え、塗布部が収納されている状態から操作部材を押圧してさらに除荷する一連の操作において、押圧の際には回転子が前進して前記トルクにより周方向に回転し、除荷の際には付勢手段により回転子が後退し、一方向又は双方向の回転誘導手段により回転子は回転し、除荷後はクリップの内側係止部に回転子の係合部が係合して、塗布部が突出している状態となり、塗布部が突出されている状態から、操作部材を再押圧してさらに除荷する一連の操作において、再押圧の際には回転子が前進して除荷の際には付勢手段により回転子が後退し、内側係止部と回転子の係合部の係合が解け、一方向又は双方向の回転誘導手段により回転子は回転して、塗布部が収納している状態となることを特徴とする塗布具。
【0006】
本発明の塗布具は、ダブルノック機構とセーフティー機構を備え、さらにクリップの耐久性が高い塗布具である。すなわち、回転子を有し、当該回転子に係合部が設けられ、当該係合部がクリップの一部(内側係止部)と係合して芯部材の後退を阻止して、ダブルノック機構とセーフティー機構を備えた塗布具である点については従来技術と同様である。
しかしながら本発明の塗布具においては、回転規制手段と回転子が軸筒内で一方向又は双方向の回転誘導手段により、操作部材の操作又はクリップの持ち上げ操作の際に回転子は前後に移動し、回転方向に回転し、さらに回転子は方向を変えて回転するので、クリップの耐久性はすぐれている。また、回転子の回転は、塗布部が収納状態から突出状態を経て、再度が収納状態に至るまでに方向を変えて回転するので回転子の動きも少なく、回転子の耐久性はすぐれている。
さらに、操作部材と回転子との間に軸方向に圧縮する力が作用したときに回転子に周方向のトルクを与えることが可能であるので、ノック操作の際に回転子を回転させることができ、ノック操作をスムーズに行うことができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、軸筒内部には、軸筒の後端側に面して軸方向に対して横方向の成分を有する横方向ガイド壁が設けられ、回転子は内側に向かって移動可能な接触片を有し、接触片が横方向ガイド壁に向かって移動する際に、回転子が前進する場合には、接触片が横方向ガイド壁に接触し、回転子が回転して回転誘導手段となり、回転子が後退する場合には、回転子は横方向ガイド壁上を通過して後退することを特徴とする請求項1に記載の塗布具である。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、軸筒内部には、軸筒の後端側に面して軸方向に対して横方向の成分を有する横方向ガイド壁が設けられ、回転子は内側に向かって移動可能な接触片を有し、接触片が横方向ガイド壁に向かって移動する際に、回転子が前進する場合には、接触片が横方向ガイド壁に接触し、回転子が回転して回転誘導手段となり、回転子が後退する場合には、回転子は横方向ガイド壁上を通過して後退するので、回転誘導手段を簡単に設けることができ、回転子の回転位置を自由に設定することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、軸筒と、先端に塗布部を有して軸筒内部に配置された芯部材と、前記芯部材を後方へ付勢する付勢手段と、軸筒外部に配置されたクリップと、一部が軸筒より突出して軸方向に移動する操作部材と、軸筒の内部であって操作部材と芯部材の間に配された回転子を有し、前記操作部材は回転子を介して前記芯部材と連動可能であり、操作部材を押圧すると軸筒の先端から芯部材の塗布部が突出して突出状態を保持し、さらに操作部材を押圧すると係止状態が解除されて塗布部が収納されるダブルノック機構を備え、さらに軸筒には窓孔を有し、回転子には係合部を有し、クリップには前記窓孔に相当する位置に内側係止部を有しており、クリップの内側係止部と、回転子の係合部が係合することによって、塗布部の突出状態を保持し、クリップが持ち上げられて、内側係止部と、回転子の係合部が離れることにより芯部材が軸筒内に収納されるセーフティー機構を備えた塗布具において、軸筒の内面側には軸方向に延びる軸方向ガイド壁と、軸筒の後端側に面して軸方向に対して横方向の成分を有する横方向ガイド壁が設けられ、回転子は、内側に向かって移動可能な接触片を有し、操作部材を押圧した時、回転子は軸方向ガイド壁に沿って前進し、接触片は横方向ガイド壁よりも先端側に至り、回転子は当該位置において回転し、さらに回転子は前記付勢手段によって後退し、前記後退の際には、回転子の接触片は横方向ガイド壁上を通過し、操作部材の押圧から回転子の接触片が横方向ガイド壁上を通過するまでに回転子の接触片は回転子の内側に移動し、さらに横方向ガイド壁上を通過した後に回転子の接触片は突出し回転子の接触片が横方向ガイド壁上を通過した後にクリップの内側係止部と、回転子の係合部が係合することによって、芯部材の塗布部の突出状態を保持し、再度操作部材を押圧して回転子を前進させた際には回転子の接触片が横方向ガイド壁と接して回転子が回転することを特徴とする塗布具である。
【0010】
また請求項に記載の発明は、窓孔には斜状部が設けられ、前記回転子の係合部が前記斜状部と接触することにより、回転子に作用する軸方向の力によって回転子はスパイラル状に回転可能であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の塗布具である。
【0011】
本発明によれば、窓孔には斜状部が設けられ、前記回転子の突起が前記斜状部と接触することにより、回転子に作用する軸方向の力によって回転子はスパイラル状に回転可能であるので、ノック操作の際に回転子を回転させることができ、ノック操作をスムーズに行うことができる。
【0012】
請求項に記載の発明は、軸筒と、先端に塗布部を有して軸筒内部に配置された芯部材と、前記芯部材を後方へ付勢する付勢手段と、軸筒外部に配置されたクリップと、一部が軸筒より突出して軸方向に移動する操作部材と、軸筒の内部であって操作部材と芯部材の間に配された回転子を有し、前記操作部材は回転子を介して前記芯部材と連動可能であり、操作部材を押圧すると軸筒の先端から芯部材の塗布部が突出して突出状態を保持し、さらに操作部材を押圧すると係止状態が解除されて塗布部が収納されるダブルノック機構を備え、さらに軸筒には窓孔を有し、回転子には係合部を有し、クリップには前記窓孔に相当する位置に内側係止部を有しており、クリップの内側係止部と、回転子の係合部が係合することによって、塗布部の突出状態を保持し、クリップが持ち上げられて、内側係止部と、回転子の係合部が離れることにより芯部材が軸筒内に収納されるセーフティー機構を備えた塗布具において、軸筒の内面側には軸方向に延びる軸方向ガイド壁と、軸筒の後端側に面して軸方向に対して横方向の成分を有する第1横方向ガイド壁と、第1横方向ガイド壁よりも先端側に位置し、軸筒の後端側に面して軸方向に対して横方向の成分を有する第2横方向ガイド壁が設けられ、回転子は、内側に向かって移動可能な接触片を有し、操作部材を押圧した時、回転子の接触片が第1横方向ガイド壁と接して回転子が回転し、その後、回転子は軸方向ガイド壁に沿って前進し、接触片は第2横方向ガイド壁よりも先端側に至り、回転子は当該位置において回転し、さらに回転子は前記付勢手段によって後退し、前記後退の際には、回転子の接触片は第2横方向ガイド壁上を通過し、操作部材の押圧から回転子の接触片が第2横方向ガイド壁上を通過するまでに回転子の接触片は回転子の内側に移動し、さらに第2横方向ガイド壁上を通過した後に回転子の接触片は突出し、回転子の接触片が第2横方向ガイド壁上を通過した後にクリップの内側係止部と、回転子の係合部が係合することによって、芯部材の塗布部の突出状態を保持し、再度操作部材を押圧して回転子を前進させた際には回転子の接触片が第2横方向ガイド壁と接して回転子が回転することを特徴とする塗布具である。
【0013】
請求項3又はに記載の塗布具は、回転子が軸筒内で前後方向運動と回転方向揺動運動を行い、芯出し動作の際には、回転子の係合部はクリップの一部(内側係止部)を迂回する。
すなわち本発明の塗布具では、軸筒の内面側に軸方向に延びる軸方向ガイド壁と、軸筒の後端側に面して軸方向に対して横方向の成分を有する横方向ガイド壁(請求項4に記載の塗布具においては第2横方向ガイド壁、以下課題を解決するための手段の記載において同じ)が設けられている。一方、回転子には、内側に向かって移動可能な接触片が設けられている。そして操作部材を押圧した時、回転子は軸方向ガイド壁に沿って前進し、接触片は横方向ガイド壁よりも先端側に至る。そして回転子は当該位置において回転し、さらに回転子はスプリング等の付勢手段によって後退する。
ここで本発明の塗布具では、回転子の接触片は、操作部材の押圧から回転子の接触片が横方向ガイド壁上を通過するまでに回転子の内側に移動して引き込んでいる。そのため回転子は、接触片が障害となることなく、接触片は容易に横方向ガイド壁上を通過する。
こうして、本発明の塗布具では、回転子は前進運動の後に回転運動を行い、さらに後退運動を行う。そのため回転子は、前記した様に軸筒内で前後方向運動と回転方向揺動運動を行う。そして回転子に設けられた係合部は、クリップの内側係止部を迂回し、クリップの内側係止部と係合し得る位置に至る。したがって回転子の係合部がクリップの内側係止部と係合し、塗布部の突出状態が維持される。
【0014】
上記した発明は、いずれもセーフティー機構を備えた塗布具を対象とするものであるが、本発明の本質的機構は、セーフティー機構を持たない塗布具にも適用可能である。
すなわち請求項6に記載の発明は、軸筒と、先端に塗布部を有して軸筒内部に配置された芯部材と、前記芯部材を後方へ付勢する付勢手段と、一部が軸筒より突出して軸方向に移動する操作部材と、軸筒の内部であって操作部材と芯部材の間に配された回転子を有し、前記操作部材は回転子を介して前記芯部材と連動可能であり、操作部材を押圧すると軸筒の先端から芯部材の塗布部が突出して突出状態を保持し、さらに操作部材を押圧すると係止状態が解除されて塗布部が収納されるダブルノック機構を備えた塗布具において、軸筒の内面側には軸方向に延びる軸方向ガイド壁と、軸筒の後端側に面して軸方向に対して横方向の成分を有する横方向ガイド壁が設けられ、回転子は、内側に向かって移動可能な接触片を有し、操作部材を押圧した時、回転子は軸方向ガイド壁に沿って前進し、接触片は横方向ガイド壁よりも先端側に至り、回転子は当該位置において回転し、さらに回転子は前記付勢手段によって後退し、前記後退の際には、回転子の接触片は横方向ガイド壁上を通過し、回転子の接触片は、操作部材の押圧から回転子の接触片が横方向ガイド壁上を通過するまでに回転子の内側に移動し、さらに横方向ガイド壁上を通過した後には突出し、回転子の接触片が横方向ガイド壁上を通過した後に、芯部材の塗布部の突出状態を保持し、再度操作部材を押圧して回転子を前進させた際には回転子の接触片が横方向ガイド壁と接して回転子が回転することを特徴とする塗布具である。
【0015】
また請求項7に記載の発明は、軸筒の内面であって、回転子が先端側に移動する際における接触片の軌跡と接する部位に傾斜面が設けられ、回転子の接触片は、当該傾斜面に押圧されて回転子の内側に移動することを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の塗布具である。
【0016】
本発明の塗布具では、回転子が先端側に移動する際における、接触片の軌跡と接する部位に傾斜面が設けられている。そのため回転子の接触片は、当該傾斜面に押圧されて回転子の内側に移動する。したがって本発明の塗布具では、接触片の出入りが円滑であり、動作が滑らかである。
【0017】
また請求項8に記載の発明は、前記回転子は、軸筒の後端側から挿入可能であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の塗布具である。
【0018】
本発明によれば、回転子は、軸筒の後端部から挿入可能であるので、軸筒を分割することなく組み立てることができる。
【0019】
また請求項9に記載の発明は、前記操作部材と前記回転子の当接部分は傾斜成分を有し、操作部材を押圧した時、回転子に周方向のトルクを与えることを特徴とする請求項〜8のいずれかに記載の塗布具である。
【0020】
本発明によれば、操作部材と回転子との間に軸方向に圧縮する力が作用したときに回転子に周方向のトルクを与えることが可能であるので、ノック操作の際に回転子を回転させることができ、ノック操作をスムーズに行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下さらに本発明の具体的実施例について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態における塗布具の軸方向の断面図である。図2は、本発明の第1の実施形態における塗布具の軸筒の正面図、左側面図、右側面図及び正面断面図である。図3は、本発明の第1の実施形態における塗布具の軸筒の内部に有するリブと窓孔の拡大図である。図4は、回転子の正面図、左側面図、平面図、正面断面図及び平面断面図である。図5は、回転子の斜視図である。図6は、操作部材の正面図、左側面図、平面図、正面断面図である。図7は、クリップの正面図、左側面図、平面図、正面断面図である。図8は、本発明の第1の実施形態における塗布具の軸筒の内側から見て接触片と係合部の動きを表した説明図である。図9は、本発明の第1の実施形態における塗布具の回転子と操作部材の位置関係を示す斜視図である。図10は本発明の第2の実施形態における塗布具の軸筒の内部に有するリブと窓孔の拡大図である。図11は本発明の第2の実施形態における塗布具の軸筒の内側から見て、接触片と係合部の動きを表した説明図である。図12は本発明の第3の実施形態における塗布具の軸筒の内側から見て、接触片と係合部の動きを表した説明図である。図13は、本発明の第4の実施形態における塗布具の軸筒の内部に有するリブと窓孔の拡大図である。図14は、本発明の第4の実施形態における塗布具の軸筒の内側から見て、接触片と係合部の動きを表した説明図である。
【0022】
本発明の第1の実施形態における塗布具1は、図1に示され、軸筒10、レフィル(芯部材)11、スプリング(付勢手段)12、回転子(作動子)13、操作部材14及びクリップ15を有する。
【0023】
図2に示される様に、軸筒10の外形形状は、ほぼ円筒状であり、先端の外径は後端側より細い。そして軸筒10の先端側には、軸方向に丸孔20aが開口している。一方、軸筒10の後端側には軸方向に向かって丸孔20bが開口している。
前記した先端側に設けられた丸孔20aの内径は、軸筒10の胴部の内径よりも小さい。先端側の丸孔20aは、後述するレフィル11の筆記部(塗布部)27が出没可能であり、且つ筆記部27が出て、筆記する際にがたつきが生じない程度の大きさである。
また軸筒10には、窓孔23が設けられている。窓孔23は、軸筒10の内部と外部を貫通するものである。窓孔23の形状は、図2の様に概ね台形状である。すなわち窓孔23は、軸方向に一対の平行の辺を有しているが、後端側に斜状部22が設けられている。
【0024】
軸筒10にはさらにクリップ固定孔19が設けられている。クリップ固定孔19は、前記した窓孔23のほぼ裏側に位置する。さらに軸筒10の後端側の端部には、ほぼ正方形の切り欠き19aが設けられている。切り欠き19aの位置は、窓孔23と同一軸線上である。
【0025】
次に軸筒10の内部について説明する。
軸筒10の胴部の内面は、図3に示され、周方向に渡る段部21が設けられている。前記段部21を境界として、先端側は後端側より内径が小さい。すなわち段部21を境界として、先端側は径小部21aであり、後端側は径大部21bとなっている。言い換えると、段部21は後端部から先端部に向かって内径を狭くするような段である。
なお前記した窓孔23は、径小部21aの段部21が接続する位置にある。また、段部21の窓孔23との接続部分は、斜状21cになっている。
【0026】
また図3に示されるように、軸筒10の内部にはリブ24が設けられている。そして当該リブ24の側面が軸方向ガイド壁60として機能する。そして、後端側から見て反時計側の側面は、前進軸方向ガイド壁60aとなり、後端側から見て時計側の側面は、後退軸方向ガイド壁60bとなる。
リブ24は、大きく3つの部分に分かれている。すなわち後端側から斜面部56、中間部61及び高部62の3つの部分に分かれている。
斜面部56は、全体的に回転方向に傾斜した曲面である。すなわち斜面部56の前進軸方向ガイド壁60a側は、高さが高く、後退軸方向ガイド壁60b側の側面は高さが低い。より具体的には、後退軸方向ガイド壁60b側の側面は、実質的に径小部21aと同一の高さである。
リブ24の高部62は、径小部21aと同一の高さであり、高部62の頂部は、径小部21aと同一の平面にある。
中間部61と高部62の境界部分は、段状となっている。但し、当該境界部分は、軸に対して垂直ではなく、傾斜している。すなわち中間部61と高部62の境界部分の傾斜段部は、軸筒10の後端側に面しており、軸方向に対して横方向の成分を有し、横方向ガイド壁55として機能する。具体的には、横方向ガイド壁55は、後端側から見て時計回りに回る方向が先端側に向かう斜状である。
次に、リブ24の側面(後端側から見て反時計側の側面)に注目すると、リブ24の側面であって、径小部21aの近傍部分には傾斜部57が設けられている。傾斜部57は、後端側の径大部21bの平面と、径小部21aの平面をなだらかに繋ぐものであり、傾斜部57の後端側は径大部21bと同一の平面であり、傾斜部57の前端側は径小部21aと同一平面である。
【0027】
レフィル11は、具体的には水性ボールペンの替え芯であり、樹脂製の筒の内部にインクが充填されている。レフィル11は、塗布具1の芯部材となるもので、先端部26は、筆記の際に筆記対象に接触する筆記部(塗布部)27を有し、先端部26付近の外径は筒よりも細くなっている。
スプリング12は、内径がレフィル11の先端部26の外径よりも大きく、外径が軸筒10の内径よりもやや小さい圧縮ばねである。
【0028】
回転子13は図4及び図5に示される。回転子13は、操作部材14の押圧により作動し、作動子として機能する。回転子13は筒状であり、回転子13の胴部の外形は、三段形状となっており、先端側胴部13a、中央胴部13b及び後端側胴部13cからなる。端側胴部13aの外径は軸筒10の径小部21aの内径とほぼ同じであり、先端側胴部13aの外径が一番大きく、中央胴部13b、後端側胴部13cの順に外径が小さくなる。先端側胴部13aと中央胴部13bとの間には段部31aがあり、中央胴部13bと後端側胴部13cとの間には段部31bがある。
回転子13の先端側の端部には、一カ所の突起状の係合部29を有しており、係合部29の先端側はR状である。
【0029】
そして、中央胴部13bの後端側寄りであり、係合部29から軸心を中心として、方向を変えて90・回転した位置に2カ所の接触片28を有している。
【0030】
接触片28の先端は、側部から見ると軸方向に延びる一対の平行な対辺を持ち、軸の先端側の辺が周方向に対して平行でない斜状部37を有する台形である。2つの接触片28同士の幅は、回転子13の中央胴部13bの外径より大きく、回転子13の先端側胴部13aの外径よりやや大きい。
そして、接触片28付近にはスリット35が設けられている。さらに詳しく説明すると、接触片28の後端側には、周方向のスリット35aがあり、前記スリット35aの端部から軸方向に先端側に向かって2本のスリット35bを有しており、回転子13を胴部側から見るとスリット35はほぼ「コ」字状となる。すなわち接触片28の部位は、先端側を支点とする片持ち梁構造となっており、その自由端側に接触片28が設けられている。そのため接触片28を押圧すると、片持ち梁の部分が撓み、接触片28は回転子13の内側に移動する。すなわち接触片28に外側から負荷を与えると、接触片28同士の幅が中央部の胴部の外径とほぼ同じ長さまで弾性変形可能である。
また回転子13の後端側の端部には周方向に一周してつながる突起44aを有している。
【0031】
さらに前記した中央胴部13bと後端側胴部13cとの間の段部31bには、2つの凸状カム33が設けられている。
この内、一つの凸状カム33の周方向の位置は、係合部29と同じ位置であり、他の一つは、先の凸状カム33に対して180・回転した位置である。また凸状カム33の軸方向の位置は、後端側の端部付近である。凸状カム33は、側面側から見て三角形をしており、その先端は、角状であってかつ、操作部側に向いている。
【0032】
操作部材14は、図6に示され、一部が軸筒10より突出して、レフィール11の筆記部27の突出・収納を行うものである。操作部材14の形状は、後端側のみが開口し、先端側は開口がなく、内部が空洞である円筒のキャップ状である。操作部材14の外径は2段になっており、先端側の外径は、後端側との間の段部38を境界として後端側よりも小さい。段部38付近の先端側の胴部には180・回転した2カ所に凸部40を有し、凸部40には軸方向にスリット41を有している。
さらに、操作部材14には、凸部40の先端側の端部にほぼ三角形の切り欠き部43が2カ所設けられている。切り欠き部43は、回転子の前記段部31bに有する凸状カム33に対応する形状である。
操作部材14の内側には周方向の突起44bを有しており、塗布具1が組み立てられる時には、回転子13の突起44aが突起44bよりも内側に入って組み立てられる。
【0033】
クリップ15は、図7に示され、軸筒10の内側に挿入されて固定される軸筒固定部45と軸筒10外側と接触するクリップ本体46を有し、クリップ本体46と軸筒10の間で挟むことにより、塗布具1のクリップとして使用される。
【0034】
軸筒固定部45は、先端側に切り欠き48を有する円筒状であり、内面には軸方向に平行な筋状の突起49を有する。軸筒固定部45の外径は軸筒10の外径とほぼ同じであり、軸筒10の後端側の孔20bに挿入可能である。また、軸筒固定部45の先端側の切り欠き48の無い部分に軸筒固定用突起50があり、軸筒10に挿入され固定された時には、軸筒固定用突起50は、軸筒10のクリップ固定孔19に入り固定される。
【0035】
クリップ本体46は棒状であり、クリップ本体46の後端側端部と軸筒固定部45の後端側の胴部で接続している。また、クリップ本体46の先端側端部付近の軸筒10側には、内側突起部51を有している。そしてクリップ15を軸筒に固定すると内側突起部51は窓孔23の中に位置する。内側突起部51は内側係止部52を有し、回転子13の係合部29を保持することができるように後端側に内側突起部53を有している。内側突起部53は後端側に段を有している。
【0036】
塗布具1は、以下のように組み立てられる。すなわち軸筒10の後端側の丸孔20bから、スプリング12を入れ、筆記部27の方からレフィル11を入れ、先端部26をスプリング12の内側に入れる。さらに、軸筒10に回転子13、操作部材14の順に挿入した後、クリップ15を挿入する。そして、クリップ15と軸筒10を固定する。
【0037】
回転子13を挿入する際は、係合部29が窓孔23入るように軸筒10の中に挿入する。本実施形態では、斜状21cが、係合部29を窓孔23の位置に向かうように誘導するので挿入しやすい。また、操作部材14は、図9のように操作部材14の切り欠き部43と回転子13の凸状カム33を合わせるようにして軸筒10の内部に挿入する。このとき、回転子13の後端側胴部13cは、操作部材14の内部に入る。
クリップ15は、操作部材14のスリット41と、クリップ15の突起49を合わせて挿入する。そして、軸筒固定用突起50を軸筒10のクリップ固定孔19に入れて軸筒10にクリップ15を固定する。
【0038】
このように組み立てることが可能であるので、軸筒10は、2つ部品にすることなく、1の部品で構成される。
【0039】
また、それぞれの部材は次のように移動が制限される。すなわちクリップ15は軸筒10に固定されているので、固定部分は軸筒10に対して移動できない。ただしクリップ15は、自己の弾性によって開閉方向に姿勢変更することができる。
【0040】
操作部材14のスリット41がクリップ15の突起49によって回転方向の動きを妨げるので、操作部材14は、軸筒10に対して、軸方向のみに移動可能である。
【0041】
リブ24(軸方向ガイド壁60)に接触片28が接触するので、また、係合部29は窓孔23から外に出ることができないので、回転子13は軸筒10に対して、軸方向及び周方向の動きが制限される。また、操作部材14を押してノック操作した際、操作部材14と回転子13の間に圧縮力が加わるが、切り欠き部43と凸状カム33の回転方向の位置の角度がずれている場合には、切り欠き部43と凸状カム33の位置が合うように戻る回転方向のトルク(以下、カムによるトルクという)が発生する。操作部材14は、軸筒10に対して周方向には回転しないので、回転子13は軸筒10に対してカムによるトルクが発生し、回転子13に周方向のトルクを与えることが可能となる。
【0042】
したがって、切り欠き部43と凸状カム33の回転方向の位置の角度がずれて、カムによるトルクが発生している場合は、回転子13の回転を誘導する回転誘導手段となり、切り欠き部43と凸状カム33の回転方向の位置の角度が合って、カムによるトルクが発生していない場合は、回転子13の回転を規制する回転規制手段となりうる。
【0043】
次に、塗布具1のノック操作などによる筆記部27の出没について説明する。図8は、軸筒10の内側から見た図であり、P1〜P4は接触片28の位置を示し、S1〜S4は係合部29の位置を示す。またリフィル11の筆記部27が収納されている時の接触片28はP1の位置であり、係合部29はS1の位置にある。係合部29のS1の位置は本発明の原点である。なお、本発明の塗布具1,2,3,4には、回転規制手段及び回転誘導手段が設けられており、これらの手段は、本発明の移動手段となるものである。
筆記部27が軸筒10内に収納された状態の時には、操作部材14の切り欠き部43と、回転子13の凸状カム33は、回転方向の位置角度がずれた状態となっている。
【0044】
そして、操作部材14にスプリング12の付勢力より大きい力が加えられると、回転子13はスプリング12に抗して先端方向に移動する。このとき、回転子13には操作部材14の切り欠き部43と凸状カム33により、カムによるトルクが後端側から見て時計回りに発生しているが、接触片28はリブ24の側面(前進軸方向ガイド壁60a)に接触しているので、回転子13は回転することができない。すなわち、回転規制手段となる。そのため回転子13は、前進軸方向ガイド壁60aに導かれ、軸方向に直線的に進む。
ここで前進軸方向ガイド壁60aの側面に注目すると、径小部21aの近傍部分に傾斜部57が設けられている。そして前記した様に接触片28は、前進軸方向ガイド壁60aに接触しつつ軸方向に進むので、前記した傾斜部57は、回転子13が先端側に移動する際における接触片28の軌跡と接する部位に相当する。したがって回転子13の接触片28は、回転子13の軸方向への移動に伴って傾斜部57の傾斜面に押圧されて撓み、回転子13の内側に引き込む。
【0045】
さらに傾斜部57は、後端側の径大部21bの平面と、径小部21aの平面をなだらかに繋ぐものであり、傾斜部57の前端側は径小部21aと同一平面であるから、傾斜部57を登り切った状態の際には、回転子13の接触片28の横には、もはや軸方向ガイド壁60は無い。そのため回転子13の回転を妨げる物体が消失し、前記した操作部材14の切り欠き部43と回転子13の凸状カム33によって、カムによるトルクにより、回転子13が回転する。すなわち、回転子13は、後端側から見て時計回りに回転する。
【0046】
そして操作部材14の切り欠き部43と、回転子13の凸状カム33が合致し、回転子13の回転が停止する。この状態がP2、S2の状態であり、係合部29及び接触片28は、それぞれ図8中のP1からP2、S1からS2をつないでいる矢印に沿って移動する。
図に示す通り、回転子13の回転が停止した時、接触片28は、リブ24の先端側延長線上に位置する。
【0047】
上記した様に、操作部材14の操作に伴い、回転子13は、最初直線的に移動し、一定の位置で回転運動をするが、この間における回転子13の係合部29と、クリップ15の内側突起部53の関係は次の通りである。すなわち操作部材14を押圧して回転子13が直線的に先端に向かって移動する時、回転子13の係合部29は、内側突起部53の横を直線的にすり抜ける。次に回転子13の凸状カム33によるトルクにより、回転子13が回転した時、回転子13の係合部29は、クリップ15の内側突起部53の先端側延長線上に位置する。すなわち回転子13の係合部29は、クリップ15の内側突起部53を迂回し、内側突起部53の先端側延長線上に至る。
【0048】
回転子13の動作説明に戻ると、操作部材14に加えている力を抜いて除荷した時、スプリング12により、回転子13は後端側に移動する。このとき、接触片28は横方向ガイド壁55の部分を通過するが、横方向ガイド壁55を後端側に進む場合は、回転子13は内径が大きくなる方向に向かって移動するのであり、接触片28は横方向ガイド壁55の部分に引っ掛かることなく、横方向ガイド壁55を乗り越えて後端側に進む。すなわち回転子13は、操作部材14に加えている力を抜いた時に直線的に後退する。
また回転子13の接触片28が横方向ガイド壁55を乗り越えて後端側に至ると、接触片28を押圧する壁が無くなるために、接触片28は外側に突出する。
【0049】
一方、この時の回転子13の係合部29と、クリップ15との関係に注目すると、回転子13の係合部29は、クリップ15の内側突起部53の軸線上を後退する。したがって回転子13の係合部29は、クリップ15の内側突起部53を迂回し、さらに直線上を後端側に戻って内側突起部53と当接する。
【0050】
さらに、操作部材14に掛ける力を抜いて回転子13が後退すると、係合部29は、クリップ15の内側突起部53に引っかかって係合する。そしてこのとき、回転子13は後退せず、回転子13は軸方向に固定されて筆記部27が出ている状態となる。この状態の接触片28及び係合部29は、図8中のP3、S3の状態である。この状態では、筆記部27が突出しており筆記可能である。
【0051】
筆記部27が丸孔20aから突出している状態で、さらに、操作部材14を再度押圧すると、回転子13は前進するが、この時接触片28は横方向ガイド壁55を越えて先端側に進むことはできず、横方向ガイド壁55と当接する。すなわち前記した様に回転子13が横方向ガイド壁55よりも後端側に位置にある時には、接触片28を押圧する壁が無いので接触片28は外側に突出している。また横方向ガイド壁55は、軸筒10の後端側に面している。そのため回転子13が先端側移動すると接触片28が横方向ガイド壁55と当接する。そして接触片28が横方向ガイド壁55に沿って移動し、回転子13はスパイラル状に移動する。言い換えると、回転子13は後端側に移動しつつ、後端側から見て時計方向に回転することとなり、回転誘導手段となる。
【0052】
また回転子13がスパイラル状に移動することにより、回転子13の係合部29と、クリップ15の内側突起部53の係合が解ける。
この状態におけるの接触片28及び係合部29は、図8中のP4、S4の状態である。
【0053】
さらに、操作部材14に掛ける力を抜いて除荷すると、回転子13はスプリング12に押されて後端側に移動する、このとき回転子13の接触片28にはカムによるトルクが、後端側から見て反時計回りに発生しているが、回転子13の接触片28はリブ24の側面(後退横方向ガイド壁60b)と当接しているため後端側から見て反時計回りには回転できず、リブ24に沿って、軸方向に移動する。そして回転子13の接触片28は、リブ24の斜面部56に至る。ここで前記した様に、斜面部56は周方向に傾斜しており、後退軸方向ガイド壁60bと同じ側の側面は、実質的に径小部21aと同一の高さである。そのため回転子13の接触片28が斜面部56に至ると、接触片28と接する部材が無くなり、回転子13は回転可能な状態となる。
【0054】
一方、回転子13の係合部29についても後端側に移動し、遂には窓孔23の斜状部22に接触する。その結果、回転子13の接触片28は斜状部22に沿う様にスパイラル状に回転し、最初の状態である筆記部27が収納された状態となる。斜状部22によって、回転誘導手段となり、この回転誘導手段は、横方向ガイド壁55による回転誘導手段とは回転誘導方向が反対である。
なおこの状態の接触片28及び係合部29は、図8中のP1、S1の状態であり、係合部29は原点へ戻る。
またこのとき、筆記部27が軸筒10内に収納された状態の時には、操作部材14の切り欠き部43と、回転子13の凸状カム33は、回転方向の位置角度がずれた状態となっている。
【0055】
また、筆記部27が出ている状態で、クリップ15と軸筒10の間に物を挟むなどにより、クリップ15と軸筒10の間が開くと、内側突起部53との係合部29の係合が解ける。そして、回転子13は後端側に移動して、係合部29が窓孔23の斜状部22に接触すると、係合部29が斜状部22に沿うように回転子13は回転し、最初の状態である筆記部27が収納された状態となる。この状態の接触片28及び係合部29は、図8中のP1、S1の状態である。
【0056】
筆記部27の出没は、上記のように行われるので、操作部材14を押圧すると軸筒10の先端からレフィル11の筆記部27が突出して突出状態を保持し、さらに操作部材10を押圧することで係止が解除されてレフィル11が収納されるダブルノック機構を有しており、また、クリップ15が持ち上げられて、軸筒10とクリップ15の内側係止部52が離れることにより芯を収容する、セーフティー機構を有している。
また、接触片28が、P1からP2に移動する際の回転子の回転方向と、P3からP4に移動する際の回転子13の回転方向は、P4からP1に移動する際の回転子の回転方向とは反対方向である。
そして、操作部材14を押圧、再押圧する一連の操作において、係合部29が窓孔23の内側を動く。したがって、回転子(作動子)13の係合部29の軌跡は、軸筒の軸に平行な略平面上となる。また、以下に示す塗布具2,3,4についても同様である。
【0057】
次に本発明の第2の実施形態における塗布具2について説明する。第2の実施形態における塗布具2は、基本的な構成は塗布具1と同じであり、塗布具1と同様に、軸筒10'、レフィル(芯部材)11、スプリング(付勢手段)12、回転子13'、操作部材14及びクリップ15を有する。そして、塗布具2の軸筒10'の形状が、塗布具1の軸筒10の形状と異なり、また、回転子13'の接触片28'が異なる。
【0058】
さらに詳しく説明すると、軸筒10'は、軸筒10と比較して外観形状はほぼ同じであり、また、長さ、外径、内径も略同じである。そして、軸筒10'は、軸筒10と比較して、窓孔23'の形状及び軸筒10'内側のみが異なる。
【0059】
図10を用いて、軸筒10'の窓孔23'の形状及び軸筒10'内側について説明する。窓孔23'は、軸筒10の内部と外部を貫通するものであり、窓孔23'の形状は、軸方向の辺が長い長方形である。
【0060】
次に軸筒10'内部について説明する。
軸筒10'の胴部の内面には、軸筒10と同様に段部21及びリブ24'を有する。軸筒10'の内面には、周方向に渡る段部21が設けられており、前記段部21を境界として、先端側は後端側より内径が小さい。すなわち段部21を境界として、先端側は径小部21aであり、後端側は径大部21bとなっている。言い換えると、段部21は後端部から先端部に向かって内径を狭くするような段である。
なお前記した窓孔23'は、径小部21a側に位置する。また、軸筒10'の内面には、軸方向に扇溝65を有している。扇溝65は、窓孔23'と段部21に接続し、扇溝65は略軸方向に平行な方向の溝であり、段部21側の幅が広い。また、扇溝65の深さは段部21の高さにほぼ等しく、扇溝65の底面は径大部21bと同一の面となっている。
【0061】
また図10に示されるように、軸筒10'の内部にはリブ24'が設けられている。そして当該リブ24'の両側面が軸方向ガイド壁60として機能する。さらに、後端側から見て反時計側の側面は、前進軸方向ガイド壁60aとなり、後端側から見て時計側の側面は、後退軸方向ガイド壁60bとなる。
リブ24'は、大きく2つの部分に分かれている。すなわち後端側から低部56'及び高部62の2つの部分に分かれている。
低部56'は、径小部21aの高さと径大部21bの高さの間の高さである。高部62は、径小部21aと同一の高さである。
【0062】
低部56'の後端側の端は段状となっており、また、軸に対して垂直ではなく傾斜している。そして低部56'と径大部21bの境界部分に有する壁は、軸筒10の後端側に面し、軸方向に対して横方向の成分を有し、第1横方向ガイド壁58として機能する。また、低部56'と高部62の境界部分は段状となっており、また、軸に対して垂直ではなく傾斜しており、第1横方向ガイド壁58よりも後端側に位置している。そして低部56'と径大部21bの境界部分の壁は、軸筒10の後端側に面し、軸方向に対して横方向の成分を有し、第2横方向ガイド壁59として機能する。
第1横方向ガイド壁58は、後端側から見て反時計回りに回る方向が先端側に向かう斜状であり、第2横方向ガイド壁59は、後端側から見て時計回りに回る方向が先端側に向かう斜状であり、これらの斜状の方向は、互いに反対方向である。
【0063】
次に、リブ24'の側面(後端側から見て反時計側の側面)に注目すると、リブ24'の側面であって、径小部21aの近傍部分には傾斜部57が設けられている。傾斜部57は、後端側の径大部21bの平面と、径小部21aの平面をなだらかに繋ぐものであり、傾斜部57の後端側は径大部21bと同一の平面であり、傾斜部57の前端側は径小部21aと同一平面である。
【0064】
回転子13'は、第1の実施形態における塗布具1の回転子13と比較して、接触片28'の形状のみが異なる。具体的には、接触片28'の形状は、側部から見ると野球のホームベースのような5角形であり、軸方向に延びる一対の平行な対辺を持ち、軸の先端側は、略直角の角と前記角を含む2つの辺を有している。そして、図11に示されるように、接触片28'が軸筒10'に接触する際には、角が先端側に向いている。
回転子13'のその他の形状は、回転子13と同じである。
【0065】
塗布具2の組み立ては、塗布具1と同様に組み立てられる。すなわち軸筒10'に、スプリング12を後端側から入れ、さらに、レフィル11を先端部26をスプリング12の内側に入れつつ後端側から入れる。次に、軸筒10'に回転子13'、操作部材14の順に挿入した後、クリップ15を挿入する。そして、クリップ15と軸筒10を固定する。
【0066】
回転子13'を挿入する際は、係合部29が窓孔23'入るように軸筒10'の中に挿入する。本実施形態では、窓孔23'と段部21に接続し、溝の方向は略軸方向に平行で、段部21側の幅が広い溝である扇溝65を有しているので、回転子13'を容易に挿入できる。
また、操作部材14及びクリップ15の挿入及び固定は、塗布具1と同様であり、さらに、軸筒10'は、2つ部品にすることなく、1の部品で構成される。
【0067】
また、塗布具2の各部材の移動の制限は、基本的には前述した塗布具1と同様である。
【0068】
次に、塗布具2のノック操作などによる筆記部27の出没について説明する。図11は、軸筒10の内側から見た図であり、P5〜P8は接触片28'の位置を示し、S5〜S8は係合部29の位置を示す。またリフィル11の筆記部27が収納されている時の接触片28'はP5の位置であり、係合部29はS5の位置にある。本実施例では係合部29のS5の位置は本発明の原点である。
筆記部27が軸筒10内に収納された状態の時には、操作部材14の切り欠き部43と、回転子13'の凸状カム33は、回転方向の位置角度が合う状態となっている。
【0069】
そして、操作部材14にスプリング12の付勢力より大きい力が加えられると、回転子13'はスプリング12に抗して前進する。そして、回転子13'の接触片28'が第1横方向ガイド壁58に当たるため、接触片28'は第1横方向ガイド壁58を越えて先端側に進むことはできず、接触片28'が第1横方向ガイド壁58に沿って移動し、回転子13'はスパイラル状に移動する。言い換えると、回転子13'は後端側に移動しつつ、後端側から見て反時計方向に回転することとなり、回転誘導手段となる。
【0070】
さらに、操作部材14を押圧すると回転子13'は前進する。このとき、回転子13'には操作部材14の切り欠き部43と凸状カム33により、カムによるトルクが後端側から見て時計回りに発生しているが、接触片28'はリブ24'の側面(前進軸方向ガイド壁60a)に接触しているので、回転子13'は回転することができず、回転規制手段となる。そのため回転子13'は、前進軸方向ガイド壁60aに導かれ、軸方向に直線的に進む。ここで軸方向ガイド壁60aの側面に注目すると、径小部21aの近傍部分に傾斜部57が設けられている。そして前記した様に接触片28'は、軸方向ガイド壁60に接触しつつ軸方向に進むので、前記した傾斜部57は、回転子13'が先端側に移動する際における接触片28'の軌跡と接する部位に相当する。したがって回転子13'の接触片28'は、回転子13'の軸方向への移動に伴って傾斜部57の傾斜面に押圧されて撓み、回転子13'の内側に引き込む。
【0071】
さらに傾斜部57は、後端側の径大部21bの平面と、径小部21aの平面をなだらかに繋ぐものであり、傾斜部57の前端側は径小部21aと同一平面であるから、傾斜部57を登り切った状態の際には、回転子13'の接触片28'の横には、もはや軸方向ガイド壁60は無い。そのため回転子13'の回転を妨げる物体が消失し、前記した操作部材14の切り欠き部43と回転子13'の凸状カム33によって、カムによるトルクにより、回転子13'が回転する。すなわち回転子13'は、後端側から見て時計回りに回転する。
【0072】
そして操作部材14の切り欠き部43と、回転子13'の凸状カム33が合致し、回転子13'の回転が停止する。この状態がP6、S6の状態であり、係合部29及び接触片28'は、それぞれ図11中のP5からP6、S5からS6をつないでいる矢印に沿って移動する。
図に示す通り、回転子13'の回転が停止した時、接触片28'は、リブ24'の先端側延長線上に位置する。
【0073】
上記した様に、操作部材14の操作に伴い、回転子13'は、まず、一定の位置で回転運動をし、その後直線的に移動し、さらに一定の位置で回転運動をするが、この間における回転子13'の係合部29と、クリップ15の内側突起部53の関係は次の通りである。まず、内側突起部53の後端側に係合部29が位置し、操作部材14を押圧して一定の位置で回転運動し、さらに回転子13'が直線的に先端に向かって移動する時、回転子13'の係合部29は、内側突起部53の横を直線的にすり抜ける。次に回転子13'の凸状カム33によるトルクにより、回転子13'が反転し、回転子13'の係合部29は、クリップ15の内側突起部53の先端側延長線上に位置する。すなわち回転子13'の係合部29は、クリップ15の内側突起部53を迂回し、内側突起部53の先端側延長線上に至る。
【0074】
回転子13'の動作説明に戻ると、操作部材14に加えている力を抜いた時、スプリング12により、回転子13'は後端側に移動する。このとき、接触片28'は第2横ガイド壁59上を通過するが、第2横ガイド壁59を後端側に進む場合は、回転子13'は内径が大きくなる方向に向かって移動するのであり、接触片28'は第2横ガイド壁59に当たることなく、第2横ガイド壁59上を通過して後退する。すなわち回転子13'は、操作部材14に加えている力を抜いた時に直線的に後退する。
また回転子13'の接触片28'が第2横ガイド壁59上を通過して後退すると、接触片28'を押圧する壁が無くなるために、接触片28'は外側に突出する。
【0075】
一方、この時の回転子13'の係合部29と、クリップ15との関係に注目すると、回転子13'の係合部29は、クリップ15の内側突起部53の軸線上を先端側から後端側に移動する。したがって回転子13'の係合部29は、クリップ15の内側突起部53を迂回し、さらに直線上を後端側に戻って内側突起部53と当接する。
【0076】
さらに、操作部材14に掛ける力を抜いて除荷すると、回転子13'が後端側に移動し、係合部29は、クリップ15の内側突起部53に引っかかって係合する。そのため、回転子13'は後端側には移動せず、回転子13'は軸方向に固定されて筆記部27が突出している状態となる。この状態の接触片28'及び係合部29は、図11中のP7、S7の状態である。この状態では、筆記部27が丸孔20aから突出しており筆記可能である。
【0077】
筆記部27が丸孔20aから突出している状態で、さらに、操作部材14を再度押圧すると、回転子13'は先端側に移動するが、この時接触片28'は第2横ガイド壁59を越えて先端側に進むことはできず、第2横方向ガイド壁59と当接する。すなわち前記した様に回転子13'が第2横方向ガイド壁59よりも後端側に位置にある時には、接触片28'を押圧する壁が無いので接触片28'は外側に突出している。また第2横方向ガイド壁59は、軸筒10の後端側に面している。そのため回転子13'を先端側に押圧すると接触片28'が第2横方向ガイド壁59と当接する。そして接触片28'が第2横方向ガイド壁59に沿って移動し、回転子13'はスパイラル状に移動する。言い換えると、回転子13'は後端側に移動しつつ、後端側から見て時計方向に回転こととなり、回転誘導手段となる。
【0078】
また回転子13'がスパイラル状に移動することにより、回転子13'の係合部29と、クリップ15の内側突起部53の係合が解ける。
この状態におけるの接触片28'及び係合部29は、図11中のP8、S8の状態である。
【0079】
さらに、操作部材14に掛ける力を抜いて除荷すると、回転子13'はスプリング12に押されて後端側に移動する、このとき回転子13'の接触片28'にはカムによるトルクが、後端側から見て反時計回りに発生しているが、回転子13'の接触片28'はリブ24'の側面(後退軸方向ガイド壁60b)と当接しているため後端側から見て反時計回りには回転できず、回転規制手段となる。そして、リブ24'に沿って、軸方向に移動する。
回転子13'の接触片28'は、リブ24'の後端側の端の部分に至ると回転を規制していた後退軸方向ガイド壁60bはなく、後端側から見て反時計回りに発生しているカムによるトルクにより、反時計方向に回転する。そして操作部材14の切り欠き部43と、回転子13'の凸状カム33が合致し、回転子13'の回転が停止する。そして、最初の状態である筆記部27が収納された状態となる。なおこの状態の接触片28'及び係合部29は、図11中のP5、S5の状態であり、係合部29は原点へ戻る。
またこのとき、筆記部27が軸筒10'内に収納された状態の時には、操作部材14の切り欠き部43と、回転子13'の凸状カム33は、回転方向の位置角度が合った状態となっている。
【0080】
また、筆記部27が出ている状態で、クリップ15と軸筒10の間に物を挟むなどにより、クリップ15と軸筒10'の間が開くと、内側突起部53との係合部29の係合が解ける。そして、回転子13'は後端側に移動して、最初の状態である筆記部27が収納された状態となる。この状態の接触片28'及び係合部29は、図11中のP5、S5の状態である。
なお、このとき、第1横方向ガイド壁上を通過するが、第1横ガイド壁58を後端側に進む場合は、接触片28'は内径が大きくなる方向に向かって移動するのであり、接触片28'は第1横ガイド壁58に当たることなく、第1横ガイド壁58上を通過して後退する。すなわち回転子13'は、直線的に後退する。
【0081】
筆記部27の出没は、上記のように行われるので、操作部材14を押圧すると軸筒10'の先端からレフィル11の筆記部27が突出して突出状態を保持し、さらに操作部材10を押圧することで係止が解除されてレフィル11が収納されるダブルノック機構を有しており、また、クリップ15が持ち上げられて、軸筒10とクリップ15の内側係止部52が離れることにより芯を収容する、セーフティー機構を有している。
また、接触片28'が、P5からP6に移動する際の第1横方向ガイド壁58によって回転する回転子の回転方向と、P8からP5に移動する際の回転子の回転方向は、P5からP6に移動する際のカムによるトルクによって回転する回転子の回転方向、及び、P6からP7に移動する際の回転子の回転方向とは反対の方向である。
【0082】
また、本発明の第2の実施形態における塗布具2は、塗布具1と異なり、窓孔23'と回転子13'の係合部29と接触して回転子13'に作用することがないので、窓孔23'の形状は精密に製作することが不要である。
さらに、筆記部27が収納された状態における、操作部材14の切り欠き部43と、回転子13'の凸状カム33の関係は、回転方向の位置角度が合った状態であり、筆記部27が収納された状態では操作部材14と回転子13'の間の回転方向のトルクはかからないので、操作部材14および、回転子13'の変形や破損のおそれがより小さくなる。
【0083】
本発明の第3の実施形態における塗布具3は、第1及び第2の実施形態における塗布具と一連の操作における回転子13'の動きが異なるものであり、回転子13'の接触片28'が図12に示すような動きをするものである。さらに詳しく説明すると、接触片28'がP9のときには、筆記部27が収納されている状態であり、押圧して除荷することにより、P9からP10を経てP11に移動し、さらに再押圧して除荷することにより、P11からP12を経てP9に再び戻る。そして、P12からP9に移動する際には、接触片28'は回転しないで軸方向に後退する。また、筆記部27が収納されている状態における接触片28'の軸方向の位置は、筆記部27が突出されている状態における接触片28'の軸方向の位置とずれている。
またリフィル11の筆記部27が収納されている時の係合部29はS9の位置にある。本実施例では係合部29のS9の位置は本発明の原点であり、押圧、再押圧の一連の操作により係合部29はS9、S10、S11、S12を経て再び原点のS9に戻る。
【0084】
筆記部27が収納されている状態における接触片28又は28'の軸方向の位置と、筆記部27が突出されている状態における接触片28又は28'の軸方向の位置の関係は、本発明の第2の実施形態における塗布具2のように同じ位置でも良く、本発明の第1及び第3の実施形態のようにずれていても良い。
【0085】
次に、本発明の第4の実施形態における塗布具4について説明する。第4の実施形態における塗布具は、第2の実施形態における塗布具2と比べて、軸筒10'のリブ24'だけを変えたものであり、図13,図14に示される軸筒70を用いたものである。軸筒70はリブ74の構造が第2の実施形態の軸筒10'のリブ24'と異なるが、窓孔23'、段部21及び扇溝65は、軸筒10'と同様の構造である。
【0086】
リブ74は、大きく2つの部分に分かれており、高部62'及び低部56'が設けられている。高部62'の高さは、第2の実施形態の軸筒10'のリブ24'と異なり、径小部21aの高さより低い。リブ74をより詳しく説明すると、高部62'及び低部56'の高さは、径小部21aの高さと径大部21bの高さの間である。そして、高部62'の高さは、低部56'よりも高い。したがって、径小部21a、径大部21b、高部62'及び低部56'の高さを比較すると、径小部21aが一番高く、高部62'、低部56'、径大部21bの順に低くなる。また、言い換えると、軸筒70の軸心からの距離が、径小部21aが一番短く、高部62'、低部56'、径大部21bの順に長くなる。
【0087】
そして、低部56'は高部62'よりも後端側に位置している。低部56'の後端側の端は段状となっており、軸に対して垂直ではなく傾斜している。そして、リブ74の、低部56'の後端側の端の壁と、低部56'と高部62'の境界の壁は、リブ24'と同様の形状であり、それぞれ、第1横方向ガイド壁58、第2横方向ガイド壁59として機能する。
【0088】
また、リブ74の側面(後端側から見て反時計側の側面)には、傾斜部57と径小部張り出し部76が設けられている。径小部張り出し部76は、径小部21aと同じ高さであり、段部21よりも後端側に張り出している。傾斜部57は径小部張り出し部76の後端側に位置し、後端側の径大部21bの平面と、径小張り出し部76の面をなだらかに繋ぐものである。
傾斜部57の軸方向の位置は、低部56'の軸方向の位置とほぼ同じであり、後述する突起部73を間に挟んで隣に位置している。また、径小部張り出し部76の軸方向の位置は、高部62'の軸方向の位置と同じであり、径小部張り出し部76と高部62'の境界には段差77を有している。
【0089】
傾斜部57とリブ74の間には、軸方向に沿った筋状の突起部73が設けられている。突起部73の高さは、径小部21aと同じであり、また、突起部73の後端側の端部は、傾斜部57の後端側の端部付近に位置している。
そして、低部56'の高さが傾斜部57よりも高い場合や、低部56'の高さが傾斜部57よりも低くてもその差が小さい場合には、接触片28'をガイドすることができず、リブ74の側面が軸方向ガイド壁60として機能しない場合がある。しかしながら、突起部73を設けることにより、突起部73の側面に有する壁により、接触片28'をガイドすることが可能となり、前記壁が軸方向ガイド壁60となる。
【0090】
塗布具4の組み立ては、塗布具1と同様に組み立てられる。
また、塗布具4のノック操作などによる筆記部27の出没の際の動きについては、塗布具2と同様である。具体的には、図14に示され、操作部材14の押圧などにより、接触片28'はP5〜P8を矢印の方向に動き、また、係合部29は、S5〜S8を矢印の方向に動く。
【0091】
塗布具4は塗布具2と比較して、筆記部27が突出・収納を行う際の音の発生が異なり、接触片28'がP5からP6に移動する場合、すなわち、筆記部27が収納されている状態で操作部材14の押圧した場合に音が発生する。具体的には、接触片28'が径小部張り出し部76から高部62'を通過する際に、段差77を通過することになるので、接触片28'が段差77を落ちることにより音がする。
従来技術のダブルノックタイプの塗布具を操作する際には音が発生しており、本発明の塗布具によっても、操作する際に音を発生させることができる。そして、従来技術と同様な感覚でノック操作を行うことができる。
【0092】
以上説明した実施形態は、セーフティー機構を備えた塗布具を対象とするものであるが、本発明の本質的機構は、セーフティー機構を持たない塗布具にも適用可能である。
【0093】
【発明の効果】
本発明によると、芯の突出及び収納を操作部材を押圧して行うダブルノック式塗布具において、クリップが持ち上げられると、クリップの内側係止部と回転子の係合部との係合が解除されて芯が本体内に収納するようにしているので、誤って服を汚すことがない。また本発明の塗布具は、クリップの耐久性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態における塗布具の軸方向の断面図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態における塗布具の軸筒の正面図、左側面図、右側面図及び正面断面図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態における塗布具の軸筒の内部に有するリブと窓孔の拡大図である。
【図4】 回転子の正面図、左側面図、平面図、正面断面図及び平面断面図である。
【図5】 回転子の斜視図である。
【図6】 操作部材の正面図、左側面図、平面図、正面断面図である。
【図7】 クリップの正面図、左側面図、平面図、正面断面図である。
【図8】 本発明の第1の実施形態における塗布具の軸筒10の内側から見て、接触片と係合部の動きを表した説明図である。
【図9】 回転子と操作部材の位置関係を示す斜視図である。
【図10】 本発明の第2の実施形態における塗布具の軸筒の内部に有するリブと窓孔の拡大図である。
【図11】 本発明の第2の実施形態における塗布具の軸筒の内側から見て、接触片と係合部の動きを表した説明図である。
【図12】 本発明の第3の実施形態における塗布具の軸筒の内側から見て、接触片と係合部の動きを表した説明図である。
【図13】 本発明の第4の実施形態における塗布具の軸筒の内部に有するリブと窓孔の拡大図である。
【図14】 本発明の第4の実施形態における塗布具の軸筒の内側から見て、接触片と係合部の動きを表した説明図である。
【符号の説明】
1,2,3,4 塗布具
10,10',70 筒軸
11 レフィル(芯部材)
12 スプリング(付勢手段)
13,13' 回転子(作動子)
14 操作部材
15 クリップ
21 段部
22 斜状部
23,23' 窓孔
24,24',74 リブ
27 筆記部(塗布部)
28,28'接触片
29 係合部
52 内側係止部
55 横方向ガイド壁
58 第1横方向ガイド壁
59 第2横方向ガイド壁
60 軸方向ガイド壁

Claims (9)

  1. 軸筒と、先端に塗布部を有して軸筒内部に配置された芯部材と、前記芯部材を後方へ付勢する付勢手段と、軸筒外部に配置されたクリップと、一部が軸筒より突出して軸方向に移動する操作部材と、軸筒の内部であって操作部材と芯部材の間に配された回転子を有し、前記操作部材は回転子を介して前記芯部材と連動可能であり、操作部材を押圧すると軸筒の先端から芯部材の塗布部が突出して突出状態を保持し、さらに操作部材を再押圧すると係止状態が解除されて塗布部が収納されるダブルノック機構を備え、さらに軸筒には窓孔を有し、回転子には係合部を有し、クリップには前記窓孔に相当する位置に内側係止部を有しており、クリップの内側係止部と、回転子の係合部が係合することによって、塗布部の突出状態を保持し、クリップが持ち上げられて、内側係止部と、回転子の係合部が離れることにより芯部材が軸筒内に収納されるセーフティー機構を備えた塗布具において、
    回転子の回転を規制する回転規制手段と、回転子が軸方向の前後方向に移動する際に回転子の回転を誘導する一方の回転誘導手段と、一方の回転誘導手段と反対方向に回転子の回転を誘導する他方の回転誘導手段を有し、
    前記操作部材と前記回転子の当接部分は傾斜成分を有し、操作部材を押圧した時、回転子に周方向のトルクを与え、
    塗布部が収納されている状態から操作部材を押圧してさらに除荷する一連の操作において、押圧の際には回転子が前進して前記トルクにより周方向に回転し、除荷の際には付勢手段により回転子が後退し、一方向又は双方向の回転誘導手段により回転子は回転し、除荷後はクリップの内側係止部に回転子の係合部が係合して、塗布部が突出している状態となり、
    塗布部が突出されている状態から、操作部材を再押圧してさらに除荷する一連の操作において、再押圧の際には回転子が前進して除荷の際には付勢手段により回転子が後退し、内側係止部と回転子の係合部の係合が解け、一方向又は双方向の回転誘導手段により回転子は回転して、塗布部が収納している状態となることを特徴とする塗布具。
  2. 軸筒内部には、軸筒の後端側に面して軸方向に対して横方向の成分を有する横方向ガイド壁が設けられ、回転子は内側に向かって移動可能な接触片を有し、接触片が横方向ガイド壁に向かって移動する際に、回転子が前進する場合には、接触片が横方向ガイド壁に接触し、回転子が回転して回転誘導手段となり、回転子が後退する場合には、回転子は横方向ガイド壁上を通過して後退することを特徴とする請求項1に記載の塗布具。
  3. 軸筒と、先端に塗布部を有して軸筒内部に配置された芯部材と、前記芯部材を後方へ付勢する付勢手段と、軸筒外部に配置されたクリップと、一部が軸筒より突出して軸方向に移動する操作部材と、軸筒の内部であって操作部材と芯部材の間に配された回転子を有し、前記操作部材は回転子を介して前記芯部材と連動可能であり、操作部材を押圧すると軸筒の先端から芯部材の塗布部が突出して突出状態を保持し、さらに操作部材を押圧すると係止状態が解除されて塗布部が収納されるダブルノック機構を備え、さらに軸筒には窓孔を有し、回転子には係合部を有し、クリップには前記窓孔に相当する位置に内側係止部を有しており、クリップの内側係止部と、回転子の係合部が係合することによって、塗布部の突出状態を保持し、クリップが持ち上げられて、内側係止部と、回転子の係合部が離れることにより芯部材が軸筒内に収納されるセーフティー機構を備えた塗布具において、
    軸筒の内面側には軸方向に延びる軸方向ガイド壁と、軸筒の後端側に面して軸方向に対して横方向の成分を有する横方向ガイド壁が設けられ、回転子は、内側に向かって移動可能な接触片を有し、
    操作部材を押圧した時、回転子は軸方向ガイド壁に沿って前進し、接触片は横方向ガイド壁よりも先端側に至り、回転子は当該位置において回転し、さらに回転子は前記付勢手段によって後退し、前記後退の際には、回転子の接触片は横方向ガイド壁上を通過し、
    操作部材の押圧から回転子の接触片が横方向ガイド壁上を通過するまでに回転子の接触片は回転子の内側に移動し、さらに横方向ガイド壁上を通過した後に回転子の接触片は突出し、
    回転子の接触片が横方向ガイド壁上を通過した後にクリップの内側係止部と、回転子の係合部が係合することによって、芯部材の塗布部の突出状態を保持し、再度操作部材を押圧して回転子を前進させた際には回転子の接触片が横方向ガイド壁と接して回転子が回転することを特徴とする塗布具。
  4. 窓孔には斜状部が設けられ、前記回転子の係合部が前記斜状部と接触することにより、回転子に作用する軸方向の力によって回転子はスパイラル状に回転可能であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の塗布具。
  5. 軸筒と、先端に塗布部を有して軸筒内部に配置された芯部材と、前記芯部材を後方へ付勢する付勢手段と、軸筒外部に配置されたクリップと、一部が軸筒より突出して軸方向に移動する操作部材と、軸筒の内部であって操作部材と芯部材の間に配された回転子を有し、前記操作部材は回転子を介して前記芯部材と連動可能であり、操作部材を押圧すると軸筒の先端から芯部材の塗布部が突出して突出状態を保持し、さらに操作部材を押圧すると係止状態が解除されて塗布部が収納されるダブルノック機構を備え、さらに軸筒には窓孔を有し、回転子には係合部を有し、クリップには前記窓孔に相当する位置に内側係止部を有しており、クリップの内側係止部と、回転子の係合部が係合することによって、塗布部の突出状態を保持し、クリップが持ち上げられて、内側係止部と、回転子の係合部が離れることにより芯部材が軸筒内に収納されるセーフティー機構を備えた塗布具において、
    軸筒の内面側には軸方向に延びる軸方向ガイド壁と、軸筒の後端側に面して軸方向に対して横方向の成分を有する第1横方向ガイド壁と、第1横方向ガイド壁よりも先端側に位置し、軸筒の後端側に面して軸方向に対して横方向の成分を有する第2横方向ガイド壁が設けられ、回転子は、内側に向かって移動可能な接触片を有し、
    操作部材を押圧した時、回転子の接触片が第1横方向ガイド壁と接して回転子が回転し、その後、回転子は軸方向ガイド壁に沿って前進し、接触片は第2横方向ガイド壁よりも先端側に至り、回転子は当該位置において回転し、さらに回転子は前記付勢手段によって後退し、前記後退の際には、回転子の接触片は第2横方向ガイド壁上を通過し、
    操作部材の押圧から回転子の接触片が第2横方向ガイド壁上を通過するまでに回転子の接触片は回転子の内側に移動し、さらに第2横方向ガイド壁上を通過した後に回転子の接触片は突出し、
    回転子の接触片が第2横方向ガイド壁上を通過した後にクリップの内側係止部と、回転子の係合部が係合することによって、芯部材の塗布部の突出状態を保持し、再度操作部材を押圧して回転子を前進させた際には回転子の接触片が第2横方向ガイド壁と接して回転子が回転することを特徴とする塗布具。
  6. 軸筒と、先端に塗布部を有して軸筒内部に配置された芯部材と、前記芯部材を後方へ付勢する付勢手段と、一部が軸筒より突出して軸方向に移動する操作部材と、軸筒の内部であって操作部材と芯部材の間に配された回転子を有し、前記操作部材は回転子を介して前記芯部材と連動可能であり、操作部材を押圧すると軸筒の先端から芯部材の塗布部が突出して突出状態を保持し、さらに操作部材を押圧すると係止状態が解除されて塗布部が収納されるダブルノック機構を備えた塗布具において、
    軸筒の内面側には軸方向に延びる軸方向ガイド壁と、軸筒の後端側に面して軸方向に対して横方向の成分を有する横方向ガイド壁が設けられ、回転子は、内側に向かって移動可能な接触片を有し、
    操作部材を押圧した時、回転子は軸方向ガイド壁に沿って前進し、接触片は横方向ガイド壁よりも先端側に至り、回転子は当該位置において回転し、さらに回転子は前記付勢手段によって後退し、前記後退の際には、回転子の接触片は横方向ガイド壁上を通過し、
    回転子の接触片は、操作部材の押圧から回転子の接触片が横方向ガイド壁上を通過するまでに回転子の内側に移動し、さらに横方向ガイド壁上を通過した後には突出し、
    回転子の接触片が横方向ガイド壁上を通過した後に、芯部材の塗布部の突出状態を保持し、再度操作部材を押圧して回転子を前進させた際には回転子の接触片が横方向ガイド壁と接して回転子が回転することを特徴とする塗布具。
  7. 軸筒の内面であって、回転子が先端側に移動する際における接触片の軌跡と接する部位に傾斜面が設けられ、回転子の接触片は、当該傾斜面に押圧されて回転子の内側に移動することを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の塗布具。
  8. 前記回転子は、軸筒の後端側から挿入可能であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の塗布具。
  9. 前記操作部材と前記回転子の当接部分は傾斜成分を有し、操作部材を押圧した時、回転子に周方向のトルクを与えることを特徴とする請求項〜8のいずれかに記載の塗布具。
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