JPH0681981A - リブ付パイプの埋設工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 配管施工が簡単かつ確実に行え、また配管施
工後に管が撓むことのないリブ付パイプの埋設工法を提
供する。 【構成】 掘削した溝の底面を突き固めてほぼ平坦にな
るまで地ならしする。次いで、溝底面上に支持台２を所
定間隔に並べ、該支持台２にリブ付パイプ１を載置して
該リブ付パイプ１を水平または所定の勾配を付けて順次
接続する。そこで、リブ付パイプ１の下面側に土砂等を
投入して突き固める。また、リブ付パイプ１の下面側か
ら支持台２を抜き出してできた空間部に土砂等を投入し
て突き固め、しかるのち掘削溝を土砂等で埋め戻す。 【効果】 配管施工が簡単かつ確実に行え、また配管施
工後に管が撓まない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は埋設配管が簡単かつ確実
に行なえ、また配管施工後に管が撓んだりすることのな
いリブ付パイプの埋設工法に関する。

【０００２】

【従来の技術とその課題】近年、地中埋設用の下水道管
として、合成樹脂管の外周面に管軸方向に対して所定間
隔にフランジ状のリブを設けたリブ付パイプが使用され
ている。このリブ付パイプは土圧、輪荷重等によって管
が偏平状に変形するのをフランジ状のリブで防止したも
のであるが、配管施工の際に前記リブが邪魔になって接
続作業がうまく行えないという問題があった。

【０００３】即ち、リブ付パイプを地中に埋設する場
合、掘削した溝の底面を突き固めて平坦に地ならしして
からパイプを順次敷き並べ、次いで一方のパイプを管軸
方向にずらしてその管端部を他方のパイプの受口に挿入
して順次接続していたが、パイプの外周面に設けたフラ
ンジ状のリブが地ならしした溝底面に引っ掛かってパイ
プを管軸方向に簡単にずらすことができないという問題
があった。

【０００４】そこで、リブ付パイプを支持台に載せて順
次接続してから、該支持台をパイプの下面側に介在させ
たまま埋め戻すことも行われている。しかしながら、こ
の埋設工法の場合には、リブ付パイプの下面側が土砂等
で支持されると共に、所定間隔ごとに並べた支持台でも
支持されることになる。このため、リブ付パイプの上面
側に土圧、輪荷重等が作用したとき、土砂等で支持され
た部分、すなわち支持台で支持された中間部でパイプが
下方に撓み、この撓み部分に管内流体に混入している固
形物等が沈積して通水不良が発生することがあった。

【０００５】本発明はかかる課題を解決したものであっ
て、埋設配管が簡単かつ確実に行え、また配管施工後に
管が撓んだりすることのないリブ付パイプの埋設工法を
提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、合成樹脂管の
外周面に管軸と直交するフランジ状のリブを管軸方向に
対して所定間隔に設けたリブ付パイプを地中に埋設する
にあたり、まず掘削した溝の底面を突き固めてほぼ平坦
になるまで地ならしする。次いで、溝底面上に所定間隔
に支持台を並べ、該支持台にリブ付パイプを載置して該
リブ付パイプを水平または所定の勾配を付けて順次接続
する。そこで、リブ付パイプの下面側に土砂等を投入し
て突き固める。また、リブ付パイプの下面側から支持台
を抜き出してできた空間部に土砂等を投入して突き固
め、しかるのち掘削溝を土砂等で埋め戻すことを特徴と
するものである。

【０００７】

【作用】リブ付パイプを支持台に載置するので、リブ付
パイプを水平または所定の勾配を付けて接続できる。ま
た、リブ付パイプの下面側に土砂等を投入して突き固
め、また支持台を抜き出してできた空間部にも土砂等を
投入して突き固めるので、リブ付パイプの下面側は土砂
等で管軸方向に亘って均等に支持される。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面にて詳細に説明
する。図１は本発明の他の実施例を示す部分断面側面
図、図２は図１に示した施工状態の正面図、図３は支持
台の他の実施例を示す斜視図であって、図中１はリブ付
パイプである。リブ付パイプ１は塩化ビニル樹脂等の合
成樹脂管の外周面に管軸と直交するフランジ状のリブ１
１を設けたものであって、該リブ１１は管軸方向に対し
て所定間隔に設けられている。

【０００９】２は支持台であって、該支持台２は図２に
示した如く左右一対の分割体２ａ，２ａからなってお
り、それぞれの分割体２ａ，２ａを組み合わせたときそ
の上面に形成した円弧面２１でリブ付パイプ１の下面側
を支持できるようになっている。尚、支持台２の下部に
は図３に示したような台座２２を設けてもよく、それぞ
れの分割体２ａ，２ａの当接部に相互に嵌合する凹部２
３と凸部２４とを設けて組み付けるようにしてもよい。
また、支持台２は比較的軽量で、運搬・取扱い等が容易
に行なえる発泡スチロール、合成樹脂等で形成するのが
好ましい。

【００１０】本発明では、まずリブ付パイプ１を埋設す
るために掘削した溝の底面をタコ等で突き固め、ほぼ平
坦になるまで地ならしする。次に、溝底面上に所定間隔
で支持台２を並べ、該支持台２にリブ付パイプ１を載せ
て順次接続し、水準器等を用いてリブ付パイプ１を水平
あるいは所定の勾配をつけて配管する。

【００１１】次に、リブ付パイプ１の下面側に土砂等を
投入して突き固めてから、支持台２を構成するそれぞれ
の分割体２ａ，２ａを図２に矢印×で示した方向に抜き
出し、リブ付パイプ１の下面側にできた空間部に土砂等
を投入して突き固める。この様にして、リブ付パイプ１
の下面全体に土砂等を万遍なくいき亘らせてから掘削溝
を土砂等で埋め戻す。

【００１２】

【発明の効果】以上詳述した如く、本発明はリブ付パイ
プを支持台に載置してからパイプ同志を接続するので、
フランジ状に突出したリブが邪魔になることなく、配管
施工が簡単かつ確実に行なえる。また、リブ付パイプの
下面側が管軸方向に亘って土砂等で均等に支持されるの
で、配管施工後に土圧、輪荷重等が管上面側に作用して
も管が部分的に撓むことがない。従って、本発明によれ
ば配管施工後に管が部分的に撓んで管内流体に混入して
いる固形物等が撓み部分に沈積して通水不良が発生する
こともない。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の一実施例を示す部分断面側面図
である。

【図２】図２は図１に示した施工状態の正面図である。

【図３】図３は本発明で使用する支持台の他の実施例を
示す斜視図である。

【符号の説明】

１ リブ付パイプ ２ 支持台 １１ リブ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂管の外周面に管軸と直交するフ
   ランジ状のリブを管軸方向に対して所定間隔に設けたリ
   ブ付パイプを地中に埋設するにあたり、次の（ａ）〜
   （ｄ）の各工程からなることを特徴とするリブ付パイプ
   の埋設工法。 （ａ）掘削した溝の底面を突き固めてほぼ平坦に地なら
   しすること、（ｂ）溝底面上に所定間隔に支持台を並
   べ、該支持台にリブ付パイプを載置して該リブ付パイプ
   を水平または所定の勾配を付けて順次接続すること、
   （ｃ）リブ付パイプの下面側に土砂等を投入して突き固
   めること、（ｄ）リブ付パイプの下面側から支持台を抜
   き出してできた空間部に土砂等を投入して突き固め、し
   かるのち掘削溝を土砂等で埋め戻すこと、