JPH06815B2 - プロピレン重合体の製造方法 - Google Patents

プロピレン重合体の製造方法

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JPH06815B2
JPH06815B2 JP60022564A JP2256485A JPH06815B2 JP H06815 B2 JPH06815 B2 JP H06815B2 JP 60022564 A JP60022564 A JP 60022564A JP 2256485 A JP2256485 A JP 2256485A JP H06815 B2 JPH06815 B2 JP H06815B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプロピレン重合用固体触媒に関し、更に詳しく
はプロピレンの重合に使用される、高重合活性・高立体
規則性を有する担体付触媒成分と有機アルミニウム化合
物とからなる固体触媒に関するものである。
〔従来技術〕
従来、担体付触媒で炭素数3以上のα−オレフインの立
体規則性重合に適した触媒として特開昭48−16986号、
特開昭49−86482号、特開昭50−108385号、特開昭50−1
26590号、特開昭51−28189号等をはじめとしてハロゲン
化マグネシウム化合物、好ましくは塩化マグネシウムを
担体原料に用いてチタン含有触媒を製造する方法が数多
く提案されている。
また、本発明で用いる一般式 Mg(OR1)n(CR2)2-n……〔I〕 (式中、R、Rはアルキル基、アリール基またはア
ラルキル基を示し、RとRは同一でも異なつても良
い。nは2≧n≧0を示す。) を担体として使用したチタン含有触媒を用いたオレフイ
ンの重合に関しても特公昭46−34098号、特公昭47−176
8号、特公昭47−42137号等に提案がなされてはいるが、
炭素数3以上のα−オレフインの高立体規則性重合に適
したものではなかつた。一般式〔I〕で示される担体を
用いて立体規則性を改良する試みも種々提案され本出願
人が先に提案した特開昭52−98076号をはじめとして特
開昭53−2580号、特開昭53−43094号、特開昭55−15271
0号、特開昭56−26904号等が提案されてはいるが充分に
満足出来るものではなかつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
特に従来の触媒では、重合初期の重合活性が高いにも拘
らず、重合中の経時的な活性低下傾向、立体規則性の低
下傾向が大きい為、遷移金属当りの重合体収率は大きい
が、触媒当りの重合体収率は必らずしも充分ではなく、
重合体中に残存するハロゲン含量が多く、決して満足で
きるものではなかつた。
本発明者らは、上記の点に注目し、一般式〔I〕で示さ
れる担体を用いたチタン含有固体触媒の製法及びその触
媒による重合方法について鋭意検討した結果、特定の電
子供与性化合物を含有するチタン含有固体触媒により重
合初期性能が高いばかりでなく重合活性や、立体規則性
の経時適低下が比較的小さく、触媒当りの重合体収率が
高く、重合体中の残存ハロゲン含量も十分少ない一層優
れたプロピレン重合体を得る方法を見い出し、本発明に
到達した。
〔問題点を解決するための手段〕
一般式Mg(OR(OR2-n(式中、R
は同一または異なるアルキル基、アリール基または
アラルキル基を示し、nは2≧n≧0を示す。)で表わ
されるマグネシウム化合物を電子供与性の芳香族多価カ
ルボン酸エステル、一般式R3 mSiX4-m(式中、R
はアルキル基、アリール基、アラルキル基またはアリー
ルオキシ基を示し、mは3≧m≧0を示し、Xはハロゲ
ンを示す。)で表わされるハロゲン含有ケイ素化合物及
び一般式TiX(Xはハロゲンを示す。)で表わされ
る四ハロゲン化チタンにより成る3種の化合物で処理す
ることによつて得られるチタン含有固体触媒成分(a)
と、有機アルミニウム化合物(b)より成る触媒の存在下
にプロピレンを重合または共重合させることを特徴とす
るプロピレン重合体の製造方法である。
先に示したハロゲン含有マグネシウムは吸湿性または水
分と反応する性質があり、そのために一般式〔I〕で示
される担体を使用することは触媒製造工程上大きな利点
がある。
本発明を詳述すれば、 (A)一般式〔I〕で示されるマグネシウム化合物を (B)電子供与性化合物である芳香族多価カルボン酸エス
テルと (C)一般式R3 mSiX4-m(式中、Rはアルキル基、ア
リール基、またはアリールオキシ基を示し、mは3≧m
≧0を示し、Xはハロゲンを示す。)で表わされるハロ
ゲン含有ケイ素化合物 (D)一般式TiX(Xはハロゲンを示す。)で表わさ
れる四ハロゲン化チタン より成る3種の化合物で 処理することによつて得られる固体触媒成分(a)と周期
律表第1〜第3族の金沿の有機金属化合物(b)とを必須
成分とし、更に適宜電子供与性化合物(c)を組合せたチ
タン含有触媒を用いてプロピレンの重合または共重合す
ることを特徴とするプロピレン重合体の製造法である。
本発明で使用する一般式〔I〕で示されるマグネシウム
化合物(A)を具体的に示すとMg(OCH3)2,Mg(OC2H5)2,M
g(OC3H7)2,Mg(OC4H9)2,Mg(OC6H5)2,Mg(OCH2C
6H5)2,Mg(OC6H5)(OC4H6),Mg(OC2H5)(OC6H5),Mg(OC
6H4CH3)2のジアルコキシマグネシウム、ジアリールオキ
シマグネシウム、ジアラルキルオキシマグネシウム、ア
ルキルオキシアリールオキシマグネシウムを挙げること
ができる。
電気給与性化合物である多価カルボン酸エステル(B)と
しては、フタル酸ジメチル、フタル酸メチルエチル、フ
タル酸ジエチル、フタル酸エチルn−ブチル、フタル酸
エチルiso−ブチル、フタル酸ジ−n−プロピル、フタ
ル酸ジ−n−ブチル、フタル酸ジ−iso−ブチル、フタ
ル酸ジ−n−ヘプチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジデシル、フ
タル酸ジフエニル、ナフタリンジカルボン酸ジエチル、
ナフタリンジカルボン酸ジ−n−ブチルなどの芳香族多
価カルボン酸エステルなどを挙げることができる。
ハロゲン含有ケイ素化合物(C)としては、テトラクロル
シラン、テトラブロムシラン、メチルトリクロルシラ
ン、エチルトリクロルシラン、プロピルトリクロルシラ
ン、フエニルトリクロルシラン、ジメチルジクロルシラ
ン、ジエチルジクロルシラン、ジフエニルジクロルシラ
ン、トリメチルクロルシラン、さらにはアリールオキシ
基含有の化合物として、PhSi(OPh)2Cl(Phはフエニルを
基を示す)、PhSi(OPh)1.5Cl1.5,PhSi(OPh)1Cl2,PhSi
(OPh)0.5Cl2.5,MeSi(OPh)2Cl(Meはメチル基を示
す),MeSi(OPh)1.5Cl1.5,MeSi(OPh)1Cl2,MeSi(OPh)
0.5Cl2.5,Si(OPh)3Cl,Si(OPh)2.5Cl1.5,Si(OPh)2C
l2,Si(OPh)1.5Cl2.5,Si(OPh)1Cl3,Si(OPh)0.5Cl3.5
等が挙げられる。
チタン化合物(D)としては、四塩化チタン、四臭化チタ
ン、四沃化チタン及びTiハロゲン−アルコレート化合物
等が挙げられ、特に好ましいのは四塩化チタンである。
本発明方法において、前記(A)、(B)、(C)、(D)成分は機
械的粉砕手法または炭化水素溶媒の存在または不存在下
に接触させる方法等の手法をとり得るが、(A)、(B)、
(C)、(D)成分を機械的に粉砕混合あるいは接触させ、不
活性炭化水素溶媒で洗浄した後(B)、(C)、(D)を加えて
更に機械的粉砕するかまたは(B)、(C)、(D)を加熱下に
接触混合し不活性炭化水素溶媒で洗浄する工程を少くと
も1回以上繰り返す方法も好ましくとり得る。
また、触媒製造工程で使用する各成分の1つの工程での
使用量をモル比で表わすと通常次のとおりである。
Mg(OR1)n(OR2)2-n 1 電子供与性化合物である芳香族多価カルボン酸エステル 10〜0.01、好ましくは1〜0.1 ハロゲン含有ケイ素化合物 20〜0.1、好ましくは5〜0.5 四ハロゲン化チタン 100〜0.1、好ましくは40〜1 そして通常生成物中のチタン量が0.1〜10重量%、好
ましくは0.5〜5重量%になるように上記各成分の使用
量を調節する。
上記各方法における機械粉砕は、ボールミル、衝撃ミ
ル、振動ミル、従来一般的に採られている方法によれば
よい。粉砕処理温度は通常室温付近でよく、加熱、冷却
は特に必要としない。粉砕処理時間は使用する粉砕機の
種類にもよるが、通常、数時間乃至200時間である。
また、不活性炭化水素溶媒の存在または不存在下での反
応は通常室温から200℃、好ましくは80〜150℃
であり、反応時間は0.5〜4時間程度である。
本発明においては上記のようにして得られる反応生成物
を次いで不活性炭化水素溶媒で洗浄し、溶媒への可溶成
分を除去する。そしてかくして得られる触媒成分(a)と
周期律表第1〜3族の金属の有機金属化合物(b)、更に
必要に応じて電子給与性化合物(c)を混合してなる触媒
系を用いて、プロピレンの重合または共重合を行なつて
ポリプロピレンを製造するのである。この際(a)(b)(c)
各成分の添加順序には特に制限はない。
次にこの触媒系で用いられる周期律表第1〜3族の金属
の有機金属化合物〔(b)成分〕としては、好ましくは一
般式AlR2nX3-nで表わされる化合物が挙げられる。上式
においてRは炭素数1〜20個の炭化水素基、特に脂
肪族炭化水素基であり、Xはハロゲン、nは2〜3の数
を示す。この有機アルミニウム化合物の具体例として
は、トリエチルアルミニウム、トリプロピルアルミニウ
ム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミ
ニウム、トリオクチルアルミニウム、モノビニルジエチ
ルアルミニウム、ジエチルアルミニウムモノクロライド
等が挙げられるが、好ましくはトリアルキルアルミニウ
ム単独およびジアルキルアルミニウムモノハライドとの
混合物が用いられる。
また、触媒系に添加する電子給与性成分(c)は前述の固
体触媒成分(a)製造時に用いた(B)成分を用いることもで
きるが、一般に含酸素化合物、含窒素化合物、含ケイ素
化合物などを挙げることができる。即ち、(B)成分で挙
げた脂肪族多価カルボン酸エステル、脂環族多価カルボ
ン酸エステル、芳香族多価カルボン酸エステル等に加え
て、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピ
ル、安息香酸ブチル、トルイル酸メチル、トルイル酸エ
チルなどの芳香族モノカルボン酸エステルからなる含酸
素化合物、トリエチルアミン、N,N,N′,N′−テ
トラメチレチレンジアミンピペラジン、ピリジン、ピペ
リジンのようなアミン類またはそれらの誘導体等からな
る含窒素化合物、トリメチルメトキシシラン、トリメチ
ルエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチ
ルジエトキシシラン、ジフエニルジメトキシシラン、メ
チルフエニルジメトキシシラン、ジフエニルジエトキシ
シラン、エチルトリメトキシシラン、メチルトリメトキ
シシラン、ビニルトリメトキシシラン、フエニルトリメ
トキシシラン、フエニルトリエトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン、クロルトリエトキシシラン、ケイ酸
エチル、ケイ酸ブチル、トリメチルフエノキシシラン等
からなる含ケイ素化合物を挙げらることができる。
これらの中でも、芳香族モノカルボン酸エステル、ピペ
リジン誘導体、アルコキシシラン化合物、具体的には、
トルイル酸メチル、2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、フエニルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン等が特に好ましく用いられる。
触媒各成分の使用割合は、触媒成分(a)中のチタン対(b)
成分のアルミニウム化合物対(c)成分の電子供与性化合
物のモル比が1:3〜500:0〜200好ましくは
1:20〜200:10〜100になるように選ばれ
る。
共重合させる場合の他のオレフインとしては、エチレ
ン、ブテン−1、3−メチルブテン−1、4−メチルペ
ンテン−1等が挙げられる。また重合は単独重合のほか
ランダムまたはブロツク共重合にも適用できる。
重合反応は不活性炭化水素、例えばヘキサン、ヘプタ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、ペンタン、
プタン或いはこれらの混合物、または重合を受けるプロ
ピレンの液化物を溶媒としてスラリー重合方式で実施す
るのが好ましいが、気相中で重合を行なうこともでき
る。温度は50〜100℃、好ましくは60〜90℃で
あり、圧力は特に制限されないが、通常大気圧〜100
気圧の範囲内から選ばれる。
また重合系内に分子量調節剤として水素を存在させるこ
ともでき、これによりメルトフローインデツクス(MF
I,ASTM−D1238で測定)で50〜0.1のポリマーを容易
に製造することができる。その他それぞれのプロピレン
の重合、共重合に当つて通常採られる手段を本発明方法
に適用することもできる。例えば前記触媒3成分(a)、
(b),(c)または(a)、(b)2成分を用いてプロピレンで前
処理する手法等である。
〔実施例〕
次に実施例によつて本発明を更に具体的に説明するが、
本発明はその要旨を逸脱しない限りこれら実施例によつ
て制約を受けるものでない。
なお実施例において、重合活性(Kとして示す)は1時
間につきα−オレフイン圧1kg/cm3当り、テタン1g
当りのポリマー生成量(g)であり、触媒効率(CEとし
て示す)は触媒成分のチタン1g当りのポリマーの生成
量(g)である。アイソタクチツクインデツクス(IIと
して示す)は改良型ソツクスレー抽出器で沸騰n−ヘプ
タンにより6時間抽出した場合の残量(重量%)であ
る。非結晶性ポリマーは沸騰n−ヘプタンに可溶である
からIIは結晶性ポリマーの収率を示す。嵩密度(ρB
として示す。単位はg/cc)はJIS−K−6721に従
つて測定した。メルトフローインデツクス(MFIとし
て示す)はASTM−D1238に従つて測定した。
実施例1 (A) 触媒の製造 撹拌機、温度計を備えた500mlフラスコに精製N2シー
ル下、市販Mg(OC2H5)2を20gr採取し、室温にてTiCl4
332gr、フエニルトリクロロシラン37gr、フタル酸
ジ−iso−ブチル2.4gr、をN2シール下に添加した後、
撹拌下徐々に昇温した。80℃に昇温後、同温度で1時
間保持した後、さらに130℃迄昇温し、同温度で1時
間保持した後、さらに130℃迄昇温し、同温度で1時
間保持した。この溶液をTiCl4332grで洗浄し、さらに精
製キシレンで充分洗浄して上澄液を分離後乾燥し、固体
生成物を得た。
次いで、TiCl4332gr、フエニルトリクロルシラン37gr、
フタル酸ジ−iso−ブチル2.4grを添加し、上述同様80
℃において1時間130℃において1時間上記固体生成
物を処理した。その後TiCl4生成キシレンで順次洗浄処
理し、上澄液を分離後乾燥し、固体触媒成分(a)を得
た。担持Ti量は2.0重量%であつた。
(B) プロピレンの重合 精製N2で充分に置換した2の誘導撹拌式オートクレー
プに、N2シール下室温で化合物(b)としてトリエチルア
ルミニウム1.7ミリモル、化合物(c)としてフエニルトリ
エトキシシラン0.25ミリモルを添加し、更に室温でH2
1.3kg/cm3になるように加え、液体プロピレンを770gr
添加した。撹拌下で昇温し、70℃において上記固体触
媒成分(a)20mgを添加し、重合開始とした。
70℃で1時間保持した後、余剰のプロピレンをパージ
し、全てのアタクチツクポリプロピレンを含め、白色粉
末ポリプロピレン300grを得た。触媒効率CEは750k
g−PP/g-Ti、重合活性Kは25,000であつた。ρBは0.4
3g/ccでありIIは96.6%、MFIは11.6であつた。
又、重合体中のTi、Cl含量は各々1ppm、31ppmであつ
た。
実施例2 実施例1の(B)において、重合時間を3時間とした以外
は、実施例1(B)と同様にしてプロピレンの重合を行な
つたところ、触媒効率CE=1190kg-PP/g-Ti、重合活
性K=13,200、ρB=0.44g/cc、II=96.7%、MF
I=13.4の結果であつた。
実施例3 実施例1の(B)において、化合物(c)のフエニルトリエト
キシシランを2、2、6、6テトラメチルピペリジン0.
084ミリモルに変えた以外は実施例1(B)と同様にしてプ
ロピレンの重合を行なつたところ、触媒効率CH=98
0kg−PP/g-Ti、重合活性K=32,700、ρB=0.38g/
cc、II=93.5%、MFI=15.4であつた。又、重合体
中のTi、Cl含量は各々1ppm、30ppmであつた。
実施例4 実施例3において、重合時間を3時間とした以外は、実
施例3と同様にして、プロピレンの重合を行なつたとこ
ろ、触媒効率CE=1500kg-PP/g-Ti、重合活性K=16,
700、ρB=0.37g/cc、II=92.3%、MFI=2.6で
あつた。
比較例1 実施例1(A)において、フタル酸ジ−iso−ブチルの変わ
りに安息香酸エチル5.3grを添加する以外は、実施例1
(A)同様にして、触媒成分(a)の製造を行なつた。尚、こ
の触媒成分(a)のTi担持量は2.1重量%であつた。この
触媒成分(a)を用いて、実施例1(B)において化合物(c)
であるフエニルトリエトキシシランの変わりに2、2、
6、6テトラメチルピペリジン0.15ミリモルを用いる以
外は実施例1(B)を同様にしてプロピレンの重合を行な
つた。その結果、触媒効率CE=1100kg-PP/g-Ti、重
合活性K=37,000、ρB=0.25g/cc、II=74.9%、
MFI23であつた。
比較例2 比較例1において重合時間を3時間とする以外は比較例
1と同様にしてプロピレンの重合を行なつた。その結
果、触媒効率CE=1350kg-PP/g-Ti、重合活性K=15,
000、ρB=0.26g/cc、II=74.1%、MFI=24
であつた。
比較例 3 比較例1の触媒成分(a)を用いて、実施例1(B)同様にし
てプロピレンの重合を行なつた。その結果は、触媒効率
CE=520kg-PP/g-Ti、重合活性K=17,300、ρB=0.
31g/cc、II=85.6%、MFI=5.6であつた。
比較例4 比較例1の触媒成分(a)を用いて、実施例1(B)におい
て、化合物(c)のフエニルトリエトキシシンランをパラ
メチルメチルベンゾエート0.51ミリモルに変え、重合時
間を3時間とした以外は実施例1(B)と同様にしてプロ
ピレンの重合を行なつた。その結果、触媒効率CE=67
0kg-PP/g-Ti、重合活性K=7400、ρB=0.35g/cc、
II=87.5%、MFI=7.5であつた。
〔発明の効果〕
本発明方法を用いて、プロピレンの重合を行なつた場
合、高重合活性を有し、しかも高立体規則性の重合体を
与えることはもちろんであるが、重合時の活性経時低下
をある程度抑えられるという利点を有する。これは、製
造プロセス上非常に有利であるといえる。又、製造重合
体中の触媒残渣、特にハロゲン含有量を低減できる為、
触媒除去プロセスの省略が可能となるという長所の他、
重合体の耐熱老化性及び色相の向上につながるという長
所を有し、成形においては金型の発錆傾向を抑制するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一態様を示すフローチヤート図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−98076(JP,A) 特開 昭59−182806(JP,A) 特公 昭63−46764(JP,B2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式Mg(OR(OR2-n (式中、R,Rは同一または異なるアルキル基、ア
    リール基またはアラルキル基を示し、nは2≧n≧0を
    示す。)で表わされるマグネシウム化合物を電子供与性
    の芳香族多価カルボン酸エステル、一般式R3 mSiX
    4-m(式中、Rはアルキル基、アリール基、アラルキ
    ル基またはアリールオキシ基を示し、mは3≧m≧0を
    示し、Xはハロゲンを示す。)で表わされるハロゲン含
    有ケイ素化合物及び一般式TiX(Xはハロゲンを示
    す。)で表わされる四ハロゲン化チタンより成る3種の
    化合物で処理することによつて得られるチタン含有固体
    触媒成分(a)と、有機アルミニウム化合物(b)より成る触
    媒の存在下にプロピレンを重合または共重合させること
    を特徴とするプロピレン重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】電気供与性化合物(c)の存在下にプロピレ
    ンを重合または共重合させることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の方法。
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