JPH0681396A - 角形閉断面柱変外径仕口部 - Google Patents

角形閉断面柱変外径仕口部

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JPH0681396A
JPH0681396A JP11334493A JP11334493A JPH0681396A JP H0681396 A JPH0681396 A JP H0681396A JP 11334493 A JP11334493 A JP 11334493A JP 11334493 A JP11334493 A JP 11334493A JP H0681396 A JPH0681396 A JP H0681396A
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JP
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diaphragm
column
section
outer diameter
closed cross
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JP11334493A
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English (en)
Inventor
Naoto Yamada
直人 山田
Kazuyoshi Fujisawa
一善 藤澤
Masamitsu Nagai
正光 永易
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】柱と梁との接合部に備えられる角形閉断面柱変
外径仕口部において、その製造コストを低減させ、かつ
従来の角形閉断面柱変外径仕口部と同等の構造性能を有
し、その構造性能の明かな角形閉断面柱変外径仕口部を
提供する。 【構成】角形閉断面柱変外径仕口部が直方体であり、そ
の上面を覆うダイアフラムの板厚が降伏線理論により求
められる所定の板厚を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物などの柱と梁の
接合部に備えられる仕口部に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の柱と梁の接合部に備えられる仕
口部において、梁の上方では柱に作用する建築物の自重
が小さいため、仕口部の上方には、仕口部の下方の下柱
より細い上柱を用いる。この場合、仕口部には絞り管あ
るいはラッパ管と呼ばれる角形閉断面柱変外径仕口部が
用いられる。
【0003】図24,図25は、従来の角形閉断面柱変
外径仕口部である絞り管を構成する部材を表した図であ
る。従来の角形閉断面柱変外径仕口部は、図24に示す
ような台形の鋼板20を溶接などにより4枚組み立てて
角錐型に形成されるか、図25に示されるようなプレス
成形などによりコの字型の鋼板21が形成され、この鋼
板21を溶接などにより2つ組み合わせることなどによ
り製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図24に示す台形の鋼
板20を使用した絞り管は、鋼板を台形に切断した後に
切断した鋼板を角錐型に溶接などにより組み立てなけれ
ばならず、また図25に示すコの字型の鋼板21を使用
した絞り管は、鋼板をプレスなどによりコの字型に形成
した後にこの鋼板どうしを溶接などにより2つ組み合わ
せなければならず、製作工程が煩雑であり工数も多くか
かり、それ故コストが嵩むという問題がある。また絞り
管の構造性能についてまだ明らかにされておらず構造設
計にも反映されていないという問題がある。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、その製造コス
トを低減させ、かつ上記角形閉断面柱変外径仕口部と同
等の構造性能を有し、その構造性能の明かな角形閉断面
柱変外径仕口部を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の角形閉断面柱変外径仕口部は、梁と、
該梁の下方へ延びる、横断面が四角形の下柱と、梁の上
方へ延びる、下柱より細い、横断面が四角形の上柱との
接合部に備えられた、横断面が四角形であり、互いに対
向する側面がほぼ平行に上下方向に延び、かつ上面をダ
イアフラムが覆う角形閉断面柱変外径仕口部であって、
ダイアフラムが、上柱の4側壁の外側に広がり、かつ上
柱の外径をLU 、角形閉断面柱変外径仕口部の芯心径を
l 、角形閉断面柱変外径仕口部の板厚をtl、上柱の
断面積をA、上柱の降伏応力度をσuy、角形閉断面柱変
外径仕口部の降伏応力度をσly、ダイアフラムの降伏応
力度をσdyとしたとき、ダイアフラムが、
【0007】
【数6】
【0008】により求められる板厚td を有することを
特徴とするものである。また、上記目的を達成するため
の本発明の第2の角形閉断面柱変外径仕口部は、梁と、
該梁の下方へ延びる、横断面が四角形の下柱と、梁の上
方へ延びる、下柱より細い、横断面が四角形の上柱との
接合部に備えられた、横断面が四角形であり、互いに対
向する側面がほぼ平行に上下方向に延び、かつ上面をダ
イアフラムが覆う角形閉断面柱変外径仕口部であって、
ダイアフラムの1側壁と上柱の1側壁とが面一となると
ともにダイアフラムが上柱の該1側壁を除く他の側壁の
外側に広がり、かつ上柱の外径をLU 、角形閉断面柱変
外径仕口部の芯心径をLl 、角形閉断面柱変外径仕口部
の板厚をtl 、上柱の断面積をA、上柱の降伏応力度を
σuy、角形閉断面柱変外径仕口部の降伏応力度をσly
ダイアフラムの降伏応力度をσdyとしたとき、ダイアフ
ラムが、
【0009】
【数7】
【0010】により求められる板厚td を有することを
特徴とするものである。さらに、上記目的を達成するた
めの本発明の第3の角形閉断面柱変外径仕口部は、梁
と、該梁の下方へ延びる、横断面が四角形の下柱と、梁
の上方へ延びる、下柱より細い、横断面が四角形の上柱
との接合部に備えられた、横断面が四角形であり、互い
に対向する側面がほぼ平行に上下方向に延び、かつ上面
をダイアフラムが覆う角形閉断面柱変外径仕口部であっ
て、ダイアフラムの隣接する2側壁と上柱の隣接する2
側壁とが面一となるとともにダイアフラムが上柱の該2
側壁を除く他の側壁の外側に広がり、かつ上柱の外径を
U 、角形閉断面柱変外径仕口部の芯心径をLl 、角形
閉断面柱変外径仕口部の板厚をtl 、上柱の断面積を
A、上柱の降伏応力度をσuy、角形閉断面柱変外径仕口
部の降伏応力度をσly、ダイアフラムの降伏応力度をσ
dyとしたとき、ダイアフラムが、
【0011】
【数8】
【0012】により求められる板厚td を有することを
特徴とするものである。但し、角形閉断面柱とは、横断
面が閉じた四角形となる柱をさし、鋼板をロール成形、
あるいはプレス成形により折曲げて横断面と四角形にす
る柱や、4枚の鋼板と組み立てて、溶接施工により成形
する柱である。ここに、上記上柱および上記下柱の材質
がSS400であり、上記ダイヤフラムの板厚td が、
25mm以下の範囲、25mmを越え40mm以下の範
囲内、及び40mmを越えた範囲のいずれにあるかに応
じて、上記ダイヤフラムの材質が、それぞれ、SS40
0、SM400A、及びSM400Bであることが好ま
しい。
【0013】また、上記上柱および上記下柱の材質がS
M490であり、上記ダイヤフラムの板厚td が、25
mm以下の範囲にあるか25mmを越え40mm以下の
範囲にあるかに応じて、上記ダイヤフラムの材質が、そ
れぞれ、SM490A及びSM490Bであり、かつ上
記ダイヤフラムの板厚td が40mmを越えた範囲にあ
る場合は、このダイヤフラムの材質が、炭素の含有量が
0.14%以下、ケイ素の含有量が0.42%以下、マ
ンガンの含有量が1.35%以下、リンの含有量が0.
012%以下、及び硫黄の含有量が0.003%以下、
かつ降伏強度をY.P、引張強度をT.Sとしたとき、
これらの降伏強度Y.P/引張強度T.Sで表わされる
降伏比Y.Rが0.80以下、上記降伏強度Y.Pが3
25N/mm2 以上であるとともに、炭素をC、ケイ素
をSi、マンガンをMn、銅をCu、ニッケルをNi、
クロムをCr、モリブテンをMo、バナジウムをV、及
びホウ素をBとしたとき、
【0014】
【数9】
【0015】で表される炭素当量Ceq(%)が0.42
%以下、
【0016】
【数10】
【0017】で表される溶接割れ感受性組成Pcm(%)
が0.27%以下の化学成分を有するものであるも好ま
しい。
【0018】
【作用】本発明の第1の角形閉断面柱変外径仕口部は、
ダイアフラムが上柱の4側壁の外側に広がる場合であ
る。この場合における式(I)の導出について説明す
る。図1(a)は、第1の角形閉断面柱変外径仕口部の
モデルケースとしての、ダイアフラムの上面および上柱
の横断面が正方形の場合について、ダイアフラムと上柱
の対角線が一致している状態を表す、上柱を断面して示
す平面図である。図1(b)は、図1(a)のA−A断
面図である。
【0019】ダイアフラム1の上に搭載された上柱3に
外力Pc が作用することにより、図1(a)に点線で示
す、上柱外径の線3aに沿ってダイアフラム1が屈曲し
降伏して最終的にはこの線3aに沿って崩壊するものと
仮定し、角形閉断面柱変外径仕口部芯心径1hの線に沿
ってその全周が屈曲し降伏して崩壊するものと仮定し、
さらに上柱の4側壁の外側のダイアフラム1の対角線に
沿って屈曲し降伏して崩壊するものと仮定する。また図
1(b)に示すように、ダイアフラム1の、上柱3が搭
載されている部分1gには変位uが生じ、傾斜している
ダイアフラム1の面1a,1b,1c,1dと角度θを
なしているものとする。
【0020】ここで、上記変位uを、角形閉断面柱変外
径仕口部芯心径の長さLl 、上柱外径の長さLu 、およ
び角度θにより表すと、 u=(Ll −Lu )θ/2 となり、したがって上記外力Pc の外力による仕事W
OUT は、 WOUT =Pc u=Pc (Ll −Lu )θ/2 となる。
【0021】また、上記各降伏している線(以下、「降
伏線」と呼ぶ)上に形成される塑性ヒンジの単位長さ当
たりの曲げモーメントは、降伏線理論により以下のよう
に表される。 (1)上柱外径Lu の降伏線におけるダイアフラム1の
曲げモーメントM1 は、ダイアフラムの板厚をtd 、ダ
イアフラムの降伏応力度をσdyとして、 M1 =(td 2/4)×σdy となる。またダイアフラム1の対角の降伏線における曲
げモーメントM2 も、M 1 と同じである。
【0022】(2)角形閉断面柱変外径仕口部芯心径L
l の降伏線における角形閉断面柱変外径仕口部の曲げモ
ーメントM3 は、角形閉断面柱変外径仕口部の板厚をt
l 、角形閉断面柱変外径仕口部の降伏応力度をσlyとし
て、 M3 =(tl 2/4)σly−1/(4σly)・(Pc /(4Ll ))2 となる。
【0023】ここで、ダイアフラム1の対角の降伏線の
長さLt は、 Lt =21/2 (Ll −Lu )/2 である。さらに、傾斜しているダイアフラム1の面1
a,1b,1c,1dとが互いになす角θ1 は、 θ1 =(θ2 +θ21/2 =21/2 θ である。
【0024】角形閉断面柱変外径仕口部の内力による仕
事WINは、上柱外径Lu の降伏線、角形閉断面柱変外径
仕口部芯心径Ll の降伏線、およびダイアフラム1の対
角の降伏線においてなされるため、それぞれ4本あるの
で、 WIN=4(Lu1 θ+Lt2 θ1 +Ll3 θ) =4(Lu1 θ+Lt21/2 θ+Ll3 θ) である。
【0025】上記外力による仕事WOUT と上記角形閉断
面柱変外径仕口部の内力による仕事WINは等しいため、 WOUT =WINc (Ll −Lu )θ/2=4(Lu1 θ+Lt2
1/2 θ+Ll3 θ) この式をPc について整理すると、 Pc =4Ll σly((Lu −Ll )+((Ll −Lu
2 +(tl 2σly+td 2σdy)/σly1/2 ) となる。
【0026】上柱3の降伏軸力を上回る圧縮耐力を角形
閉断面柱変外径仕口部5が得るためのダイアフラム1の
板厚td は、上記外力Pc がダイアフラム1をすでに降
伏させているため、上柱3の断面積をA、上柱の降伏応
力度をσuyとして、Pc ≧σuyA であるから、 4Ll σly((Lu −Ll )+((Ll −Lu2 + (tl 2σly+td 2σdy)/σly1/2 )≧σuyA この式を、ダイアフラム1の板厚td について整理する
と、
【0027】
【数11】
【0028】となる。この式により求められるダイアフ
ラム1の板厚td を有するものが本発明の第1の角形閉
断面柱変外径仕口部である。本発明の第2の角形閉断面
柱変外径仕口部は、ダイアフラムの1側壁と上柱の1側
壁とが面一となりダイアフラムが上柱の1側壁を除く他
の側壁の外側に広がる場合である。次にこの場合におけ
る式(II)の導出について説明する。尚、上記第1の
角形閉断面柱変外径仕口部と同一の要素には同一番号、
同一記号を付し、重複説明は省略する。
【0029】図2(a)は、本発明の第2の角形閉断面
柱変外径仕口部のモデルケースとして、ダイアフラムの
上面および上柱の横断面が正方形の場合について、B−
B断面について左右対称な形状を有する、上柱を断面し
て示す平面図である。図2(b)は、図2(a)のB−
B断面図、図2(c)は、図2(a)のC−C断面図で
ある。
【0030】ダイアフラム1の上に搭載された上柱3に
外力Pc が作用することにより、図2(a)に点線で示
す、上柱3とダイアフラム1が面一となっている側の角
形閉断面柱変外径仕口部芯心径の一辺5aが圧縮され降
伏して最終的にはこの一辺5aに沿って崩壊するものと
仮定し、上柱3とダイアフラム1が面一となっている角
形閉断面柱変外径仕口部芯心径の一辺5aを除く角形閉
断面柱変外径仕口部芯心径の3つの辺5bの上のダイア
フラム1がこの3辺5bに沿って屈曲し降伏して崩壊す
るものと仮定し、ダイアフラム1と上柱3が面一となっ
ている側の上柱3の一辺を除く上柱3の外径の3つの辺
3aに沿ってダイアフラム1が屈曲し降伏して崩壊する
ものと仮定し、かつ角形閉断面柱変外径仕口部芯心径の
角部と上柱外径の角部とを結ぶ線1e,1fに沿ってダ
イアフラム1が屈曲し降伏して崩壊するものと仮定す
る。また図2(b),図2(c)に示すように、ダイア
フラム1の、上柱3が搭載されている部分1gには変位
uが生じ、ダイアフラム1の変位uが生じた部分1g
は、傾斜しているダイアフラム1の面1dと角度θをな
し、傾斜しているダイアフラム1の面1a,1cと角度
θ1 をなしているものとする。
【0031】ここで、第2の角形閉断面柱変外径仕口部
の変位uを、角形閉断面柱変外径仕口部芯心径の長さL
l 、上柱外径の長さLu2から角形閉断面柱変外径仕口部
5の板厚tl の1/2を引いたLu1、および上記角度θ
により表すと、 u=(Ll −Lu1)θ となり、したがって第2の角形閉断面柱変外径仕口部の
外力Pc の外力による仕事WOUT は、 WOUT =Pc u=Pc (Ll −Lu1)θ となる。また、第2の角形閉断面柱変外径仕口部の、降
伏線上に形成される塑性ヒンジの単位長さ当たりの曲げ
モーメントは、降伏線理論により以下のように表され
る。
【0032】(1)上柱3の外径の降伏線におけるダイ
アフラム1の曲げモーメントM1 は、ダイアフラムの板
厚をtd 、ダイアフラムの降伏応力度をσdyとして、 M1 =(td 2/4)σdy となる。また降伏線1e,1fにおけるダイアフラム1
の曲げモーメントM2 も、M1と同じである。
【0033】(2)角形閉断面柱変外径仕口部芯心径L
l の降伏線における角形閉断面柱変外径仕口部の曲げモ
ーメントM2 は、角形閉断面柱変外径仕口部の板厚をt
l 、角形閉断面柱変外径仕口部の降伏応力度をσlyとし
て、 M2 =(tl 2/4)σly−1/(4σly)(Pc /(4Ll ))2 となる。
【0034】ここで、ダイアフラム1の降伏線1e,1
fの長さLt はいずれも、 Lt =(Ll −Lu2)/2・(1+(2(Ll −Lu1)/(Ll −Lu2))21/2 となる。また、角度θ1 は角度θにより表すと、 θ1 =2(Ll −Lu1)/(Ll −Lu2)θ となり、傾斜しているダイアフラム1の、面1aと面1
dとがなす角および面1cと面1dとがなす角は互いに
等しく、その角θ2 は、 θ2 =(θ2 +θ1 21/2 =(1+(2(Ll −Lu1)/(Ll −Lu2))2
1/2 ・θ である。
【0035】第2の角形閉断面柱変外径仕口部の内力に
よる仕事WINは、面一の角形閉断面柱変外径仕口部芯心
径Ll の降伏線5a、上柱外径の降伏線3a、角形閉断
面柱変外径仕口部芯心径Ll の降伏線5b、および降伏
線1e,1fにおいてなされるため、 WIN=Lu2l σlyu+(Ll −Lu2)tl σlyu/2+M1l θ+ M2 (Lu2θ+2Lu1θ1 +2Lt θ2 )+2M1l θ2 =(Ll +Lu2)(Ll −Lu1)θσlyl /2+M1l θ+ M2 (Lu2θ+2Lu1θ1 +2Lt θ2 )+2M1l θ2 第2の角形閉断面柱変外径仕口部の、外力による仕事W
OUT と内力による仕事WINは等しいため、 Pc (Ll −Lu1)θ=Lu2l σlyu+(Ll −Lu2)σlyu/2+ M1l θ+M2 (Lu2θ+2Lu1θ1 + 2Lt θ2 )+2M1l θ2 この式をPc について整理すると、 Pc =32σlyl (Ll −Lu2)/(5Ll −4Lu1−Lu2)・(Lu1− Ll +((Ll −Lu12 +(5Ll −4Lu1−Lu22 / (64σly(Lu1−Lu22 )(tl 2σly+td 2σdy)+ (5Ll −4Lu1−Lu2)(Ll +Lu2)(Ll −Lu1)tl / (32Ll (Ll −Lu2)))1/2 ) となる。
【0036】上柱3の降伏軸力を上回る圧縮耐力を角形
閉断面柱変外径仕口部5が得るためのダイアフラム1の
板厚td は、上記外力Pc がダイアフラム1をすでに降
伏させているため、上柱3の断面積をA、上柱の降伏応
力度をσuyとして、Pc ≧σuyA であるから、この式
を、ダイアフラム1の板厚td について整理すると、
【0037】
【数12】
【0038】となる。この式により求められるダイアフ
ラム1の板厚td を有するものが本発明の第2の角形閉
断面柱変外径仕口部である。本発明の第3の角形閉断面
柱変外径仕口部は、ダイアフラムの隣接する2側壁と上
柱の隣接する2側壁とが面一となりダイアフラムが上柱
の2側壁を除く他の側壁の外側に広がる場合である。以
下に、この場合における式(III)の導出について説
明する。尚、上記第1,第2の角形閉断面柱変外径仕口
部と同一の要素には同一番号、同一記号を付し、重複説
明は省略する。
【0039】図3(a)は、本発明の第3の角形閉断面
柱変外径仕口部のモデルケースとして、ダイアフラムの
上面および上柱の横断面が正方形の場合について、上柱
を断面して示す平面図である。図3(b)は、図3
(a)のD−D断面図である。ダイアフラム1上の上柱
3に外力Pc が作用することにより、図3(a)に点線
で示す、上柱3とダイアフラム1が面一となっている角
形閉断面柱変外径仕口部芯心径の2つの辺5aが圧縮さ
れ降伏して最終的にはこの辺5aに沿って崩壊するもの
と仮定し、上柱3とダイアフラム1が面一となっている
角形閉断面柱変外径仕口部芯心径の2つの辺5aを除く
角形閉断面柱変外径仕口部芯心径の2つの辺5bのダイ
アフラム1が屈曲し降伏して崩壊するものと仮定し、ダ
イアフラム1と上柱3が面一となっている上柱3の外径
の2つの辺を除く上柱3の外径の2つの辺3aに沿って
ダイアフラム1が屈曲し降伏して崩壊するものと仮定
し、かつ角形閉断面柱変外径仕口部芯心径の角部と上柱
外径の角部とを結ぶ線1eにおいてダイアフラム1が屈
曲し降伏して崩壊すると仮定する。また図3(b)に示
すように、ダイアフラム1の、上柱3が搭載されている
部分1gには変位uが生じて、このダイアフラム1の部
分1gは、傾斜しているダイアフラム1の面1dと角度
θをなしているものとする。
【0040】ここで、第3の角形閉断面柱変外径仕口部
の変位uを、角形閉断面柱変外径仕口部芯心径の長さL
l 、上柱外径の長さから角形閉断面柱変外径仕口部5の
板厚tl の1/2を引いた長さLu 、および上記角度θ
により表すと、 u=(Ll −Lu )θ となり、したがって第2の角形閉断面柱変外径仕口部に
作用する外力Pc による仕事WOUT は、 WOUT =Pc u=Pc (Ll −Lu )θ となる。
【0041】また、第3の角形閉断面柱変外径仕口部
の、降伏線上に形成される塑性ヒンジの単位長さ当たり
の曲げモーメントは、降伏線理論により以下のように表
される。 (1)上柱3の外径の降伏線におけるダイアフラム1の
曲げモーメントM1 は、ダイアフラムの板厚をtd 、ダ
イアフラムの降伏応力度をσdyとして、 M1=(td 2
/4)σdyとなる。また降伏線1eにおけるダイアフラ
ム1の曲げモーメントM2 も、M1 と同じである。
【0042】(2)角形閉断面柱変外径仕口部芯心径L
l の降伏線における角形閉断面柱変外径仕口部の曲げモ
ーメントM2 は、角形閉断面柱変外径仕口部の板厚をt
l 、角形閉断面柱変外径仕口部の降伏応力度をσlyとし
て、 M2 =(tl 2/4)σly−1/(4σly)(Pc /(4Ll ))2 となる。
【0043】ここで、ダイアフラム1の降伏線1eの長
さLt は、 Lt =21/2 (Ll −Lu ) となり、傾斜しているダイアフラム1の、面1aと面1
dとがなす角θ1 は、 θ1 =21/2 θ である。
【0044】第3の角形閉断面柱変外径仕口部の内力に
よる仕事WINは、面一の角形閉断面柱変外径仕口部芯心
径Ll の圧縮降伏、上柱外径の降伏線、面一ではない角
形閉断面柱変外径仕口部芯心径Ll の降伏線、および降
伏線1eにおいてなされるため、 WIN=2(Lul σlyu+(Ll −Lu )tl σly
/2)+2M1 θ(Ll +Lu )+Lt2 θ1 となる。
【0045】第3の角形閉断面柱変外径仕口部の、外力
による仕事WOUT と内力による仕事WINは等しいため、 Pc (Ll −Lu )θ=2(Lul σlyu+(Ll −Lu )tl σlyu/2 )+2M1 θ(Ll +Lu )+Lt2 θ1 この式をPc について整理すると、 Pc =16σlyl ((Lu −Ll )+((Ll −Lu2 + ((Ll 2−Lu 2)σlyl +Ll (tl 2σly+td 2σdy)/2)/ (8σlyl ))1/2 ) となる。
【0046】上柱3の降伏軸力を上回る圧縮耐力を角形
閉断面柱変外径仕口部5が得るためのダイアフラム1の
板厚td は、上記外力Pc がダイアフラム1をすでに降
伏させているため、上柱3の断面積をA、上柱の降伏応
力度をσuyとして、Pc ≧σuyA であるから、この式
を、ダイアフラム1の板厚td について整理すると、
【0047】
【数13】
【0048】と表される。この式により求められるダイ
アフラム1の板厚td を有するものが本発明の第3の角
形閉断面柱変外径仕口部である。本発明の角形閉断面柱
変外径仕口部は、上記したように降伏線理論により求め
られた板厚を有するダイアフラムを備えたため、その圧
縮軸力への耐力が明らかであり、かつ直方体であること
からその製造も容易である。
【0049】ところで、ダイヤフラムが上柱と溶接され
る際に、そのダイヤフラムの板厚が厚くなるにつれてそ
の板厚方向に過大な引張力が作用したりこのダイヤフラ
ムの内部に過大な入熱を伴うことが多くなるという問題
がある。また、ダイヤフラムが上柱に溶接される際に、
そのダイヤフラムの板厚が厚くなるにつれてその板厚方
向に過大な引張力が作用してこのダイヤフラムにラメラ
テア(溶接割れの一種)が発生することがあるという問
題もある。そこで、上述したように、上柱および下柱の
材質がSS400である場合において、ダイヤフラムの
板厚td が、25mm以下の範囲、25mmを越え40
mm以下の範囲、及び40mmを越えた範囲の場合に、
そのダイヤフラムの材質として、それぞれ、JIS G
3101に規定されるSS400、JIS G 31
06に規定されるSM400A、JIS G 3106
に規定されるSM400Bを用いる。これらSS40
0、SM400A及びSM400Bは、この順に溶接性
が向上されたものであり、ダイヤフラムの板厚が厚くな
るにつれて溶接性が向上されたものを用いることによ
り、上述した問題が解決される。
【0050】また、上述したように、上柱および下柱の
材質がSM490である場合において、ダイヤフラムの
板厚td が、25mm以下の範囲、25mmを越え40
mm以下の範囲の場合に、そのダイヤフラムの材質とし
て、それぞれ、JIS G3106に規定されるSM4
90A、JIS G 3106に規定されるSM490
Bを用いる。これらSM490A、SM490Bは、こ
の順に溶接性が向上されたものであり、これらを用いる
ことにより上述した問題が解決される。さらに、上柱お
よび下柱の材質がSM490である場合において、ダイ
ヤフラムの板厚td が40mmを越えた範囲にある場合
に、このダイヤフラムにラメラテアが発生することをJ
ISに規定されたものでは完全には防止できない。この
ため、上柱および下柱の材質がSM490である場合に
おいて、ダイヤフラムの板厚t d が40mmを越えてい
れば、降伏強度Y.P/引張強度T.Sで表される降伏
比Y.Rが0.80以下、この降伏強度Y.Pが325
N/mm2 以上、JIS G 3106において用いら
れる
【0051】
【数14】
【0052】で表される炭素当量Ceq(%)が0.42
%以下、
【0053】
【数15】
【0054】で表される溶接割れ感受性組成Pcm(%)
が0.27%以下のものを用いる。
【0055】
【実施例】以下、図を参照して実施例を説明する。尚、
上記同一の要素は同一番号を付し、重複説明は省略す
る。 [実施例1]表1は、本実施例に用いられた柱梁接合部
の、角形閉断面柱変外径仕口部のダイアフラムの板厚、
上柱と下柱の径、上柱と下柱の板厚、及びダイアフラム
と上柱との偏心形式(図4参照)を示した表である。
【0056】
【表1】
【0057】図4は、表1に記載されている偏心形式を
表す図である。図4(a)に表される偏心形式は上記し
た第1の角形閉断面柱変外径仕口部に対応し、図4
(b)に表される偏心形式は上記した第2の角形閉断面
柱変外径仕口部に対応し、図4(c)に表される偏心形
式は上記した第3の角形閉断面柱変外径仕口部に対応し
ている。
【0058】図5は、本発明の一実施例に用いられた、
柱梁接合部およびこの柱梁接合部の、上柱と下柱に圧縮
力を作用させ、かつ梁に曲げモーメントを作用させる試
験装置の図である。また、本実施例において、ダイアフ
ラム、角形閉断面柱変外径仕口部、および上柱は全て同
じ鋼種であるため、上記上柱降伏応力度σuy、仕口部の
降伏応力度σly、ダイアフラム降伏応力度σdyは等し
く、式(I)は、 td ≧((A/(4Ll ))2 +A(Ll −Lu )/(2Ll )−tl 21/2 となる。
【0059】また、式(II)は、 td ≧((A/(4Ll ))2 +4(Ll −Lu1)(Ll −Lu2)A/(Ll (5Ll −4Lu1−Lu2))−tl 2−2(Ll −Lu1)(Ll −Lu2) ×tl /(Ll (5Ll −4Lu1−Lu2)))1/2 となる。
【0060】さらに、式(III)は、 td ≧((A/(4Ll ))2 +2(Ll −Lu )(A−(Ll +Lu )tl )/Ll −tl 21/2 となる。表1に示すような板厚を有するダイアフラムを
備えた角形閉断面柱変外径仕口部と比較例として従来の
絞り管の試験体を製作し、図5に示すような上下柱を含
む柱梁接合部に、角形閉断面柱変外径仕口部および従来
の絞り管のを用いて試験を行った。試験装置の圧縮機1
1により上柱3と下柱7に作用する軸力は降伏線理論に
よる角形閉断面柱変外径仕口部の圧縮耐力の30%と
し、この載荷は上柱3と下柱7に一定軸力を加えながら
試験装置の曲げ機13により左右の梁9に正負交番繰り
返し載荷を行った。
【0061】この試験の変数は、上柱3の偏心形式およ
びダイアフラム1の板厚であり、本発明に沿って定めら
れたダイアフラムの板厚50mmを有する角形閉断面柱
変外径仕口部、本発明にに沿って定められるダイアフラ
ムの板厚未満の板厚16mmを有する角形閉断面柱変外
径仕口部、および従来の絞り管の合計7体について試験
を行った。
【0062】ここで、ダイアフラムの板厚を50mmと
した場合は、ダイアフラムの強度よりも上柱の強度の方
が弱いため、本試験により上柱の方が崩壊される。また
ダイアフラムの板厚を16mmとした場合は、ダイアフ
ラムの強度よりも上柱の強度の方が強いため、本試験に
よりダイアフラムの方が崩壊される。図6,図7は、図
5(a)に示す偏心形式の場合のダイアフラムの板厚が
それぞれ50mm、16mmの角形閉断面柱変外径仕口
部の層せん断力全体変形を示す図である。
【0063】本発明により定められた板厚50mmのダ
イアフラムを有する角形閉断面柱変外径仕口部は、従来
の絞り管(図12参照)より大きい層せん断力に耐え
得、かつ絞り管と同様な全体変形が生じるが、16mm
のダイアフラムを有する角形閉断面柱変外径仕口部は、
従来の絞り管より小さい層せん断力および小さい全体変
形にしか耐えらず崩壊している。
【0064】図8,図9は、図5(b)に示す偏心形式
の場合のダイアフラムの板厚がそれぞれ50mm、16
mmの角形閉断面柱変外径仕口部の層せん断力全体変形
を示す図である。本発明により定められた板厚50mm
のダイアフラムを有する角形閉断面柱変外径仕口部は、
従来の絞り管(図12参照)とほぼ同様な層せん断力に
耐え得るが、16mmのダイアフラムを有する角形閉断
面柱変外径仕口部は、絞り管より、小さい層せん断力お
よび小さい全体変形にしか耐えらず崩壊している。
【0065】図10,図11は、図5(c)に示す偏心
形式の場合の本発明のダイアフラムの板厚がそれぞれ5
0mm、16mmの角形閉断面柱変外径仕口部の層せん
断力全体変形を示す図である。本発明により定められた
板厚50mmのダイアフラムを有する角形閉断面柱変外
径仕口部は、従来の絞り管(図12参照)より大きい層
せん断力に耐え得、かつ絞り管と同様な全体変形が生じ
るが、16mmのダイアフラムを有する角形閉断面柱変
外径仕口部は、絞り管より小さい層せん断力および小さ
い全体変形にしか耐えらず崩壊している。尚、図11に
示す16mmのダイアフラムを有する角形閉断面柱変外
径仕口部は、最終ループにおいて左右の梁9の荷重の絶
対値が大きく違ってきたため、一方を点線で示してい
る。
【0066】図13,図14は、図6〜図11に示した
全体変形量を累加経験則に基づき累積した、それぞれダ
イアフラム板厚50mmの角形閉断面柱変外径仕口部の
累積変形量の図、およびダイアフラム板厚16mmの角
形閉断面柱変外径仕口部の累積変形量の図である。本発
明に沿って定められた板厚50mmのダイアフラムを有
する角形閉断面柱変外径仕口部は、いずれの偏心形式に
おいても最終崩壊形状が上柱の局部座屈となっているた
め、耐力、剛性、および変形性能とも従来の絞り管とほ
ぼ同等の構造性能を有している。また、本発明に沿って
定められた板厚未満の板厚16mmのダイアフラムを有
する角形閉断面柱変外径仕口部は、このダイアフラムが
早期に降伏するため、従来の絞り管と同様な構造性能を
発現できない。
【0067】[実施例2]本実施例においては、柱梁接
合部の曲げ軸力相関関係(以下、「MN相関関係」と呼
ぶ)と試験体崩壊時の実験値との比較から本発明の妥当
性を検討する。図15は、図4(a)に示された偏心形
式におけるダイアフラムに圧縮軸力と曲げモーメントが
作用して生じる降伏線を仮定して示す図である。
【0068】図15に示す点線に沿ってダイアフラム1
が屈曲し降伏して最終的には崩壊すると仮定する。図1
6は、ダイアフラムに圧縮軸力と曲げモーメントが作用
する際のその圧縮軸力の程度により、3つに分けてダイ
アフラムの崩壊機構を仮定した図である。ダイアフラム
1に圧縮力Pと曲げモーメントMが作用することによ
り、ダイアフラム1の、上柱が搭載された部分1gが、
圧縮力Pと曲げモーメントMにより傾きながら沈下す
る。このダイアフラムの部分1gの図心の位置の沈下量
をΔとし、この傾いて沈下したダイアフラムの部分1g
が、傾いて沈下する前のダイアフラム1と角度ψをなす
ものとする。
【0069】図16(a)は、上記回転角のずれKが0
≦K≦Lu /2の範囲の場合の崩壊機構を仮定した図で
ある。この場合では、ダイアフラム1に曲げモーメント
Mにより引張力も生じ、この引張力の生じた部分は、図
16(a)の上方へ持ち上げられている。図16(b)
は、上記回転角のずれKがLu /2≦K≦Ll /2の範
囲の場合の崩壊機構を仮定した図である。
【0070】この場合では、ダイアフラム1に引張力が
生じる部分はなく、ダイアフラム1の全面が圧縮力を受
けて沈下している。図16(c)は、上記回転角のずれ
KがLl /2≦Kの範囲の場合の崩壊機構を仮定した図
である。この場合では、図16(b)より更にダイアフ
ラム1が圧縮力を受け、傾いてΔだけ沈下したダイアフ
ラムの部分1gが、ダイアフラム1の外側でダイアフラ
ム1と角度ψをなしている。
【0071】圧縮力Pと曲げモーメントMによる仕事W
e は、 We =(M+PK)ψ である。また、ダイアフラム1の内力による仕事Di
は、 Di =Σmii θi となる。
【0072】ここに、mi :降伏線i における単位長さ
当たりの全塑性モーメント Li :降伏線i の長さ、θi :降伏線i における回転角 上記We とDi は等しく、図16(a),(b),
(c)に示した場合ごとに仕事式We とDi の式を解
き、ずれKを変数として整理してMN相関関係が最小化
されるようにKを選ぶと次のようになる。
【0073】図16(a)の場合、 (M−4Llua /(Ll −Lu )−2Ll (Ll +Lu )mb / (Ll −Lu ))+2/Lu ・(N−4Lub /(Ll −Lu ))=0 となる。図16(b)の場合、 (M−2(Ll 2−Llu +2Lu 2)mb /(Ll −Lu ))+2/Ll ・( N−(8Lla /(Ll −Lu )+(8Ll −4Lu )mb /(Ll − Lu ))=0 となる。
【0074】図16(c)の場合、 (M−2(Ll 2−Llu +2Lu 2)mb /(Ll −Lu ))=0 となる。ここに、上記ma は、角形閉断面柱変外径仕口
部に形成される降伏線の単位長さ当たりの全塑性モーメ
ント、mb は、ダイアフラムに形成される降伏線の単位
長さ当たりの全塑性モーメントである。
【0075】図17(a)は、図4(b)に示された偏
心形式におけるダイアフラムに圧縮軸力と曲げモーメン
トが作用して生じる降伏線を示す図、図17(b)は、
図17(a)のF−F断面の一部を示す図、図17
(c)は、図17(a)のG−G断面の一部を示す図で
ある。圧縮軸力の程度によらず図17(a)に示される
点線に沿ってダイアフラム1が屈曲し降伏して最終的に
は崩壊すると仮定する。図17(b)に示すようにF−
F断面においてはダイアフラム1の、上柱3が搭載され
た部分1gの沈下量δ a は、上柱3の2つの辺3a ,3
c の間で一定であるが、ダイアフラム1に曲げモーメン
トも作用しているため、図17(c)に示すようにG−
G断面においてはダイアフラム1の、上柱3が搭載され
た部分1gの沈下量は、上柱3の一辺3 b ではδa であ
り他の一辺3d ではδb となっている。
【0076】図18(a)は、図4(c)に示された偏
心形式におけるダイアフラムに圧縮軸力と曲げモーメン
トが作用して生じる降伏線を示す図、図18(b)は、
図18(a)のH−H断面の一部を示す図、図18
(c)は、図18(a)のI−I断面の一部を示す図で
ある。圧縮軸力の程度によらず図18(a)に示される
点線に沿ってダイアフラム1が屈曲し降伏して最終的に
は崩壊すると仮定する。図18(b)に示すようにH−
H断面においてはダイアフラム1の、上柱3が搭載され
た部分1gの沈下量δ c は、上柱3の2つの辺3b ,3
d の間で一定であるが、ダイアフラム1に曲げモーメン
トも作用しているため、図18(c)に示すようにI−
I断面においてはダイアフラム1の、上柱3が搭載され
た部分1gの沈下量は、上柱3の一辺3 c ではδc であ
り他の一辺3a ではδd となっている。
【0077】図17(a)、図18(a)に示される崩
壊機構のもとで上記仕事式を解き、回転軸のずれKにつ
いて整理してMN相関関係が最小化されるようにKを選
ぶと、それぞれ圧縮力のみが作用する純圧縮で崩壊する
場合の耐力式が得られた。したがって図4(b),
(c)に示されるダイアフラムと上柱との偏心形式のM
N相関関係は、ともに純圧縮Nd による耐力の式の点
(0,Nd )と曲げモーメントのみが作用する純曲げM
d で崩壊する点(Md ,0)とを結ぶ直線と仮定する。
【0078】表1に示す板厚に加え板厚32mmを有す
るダイアフラムを備えた角形閉断面柱変外径仕口部と比
較例として従来の絞り管の試験体を製作して試験を行
い、また図5に示すような上下柱を含む柱梁接合部に、
角形閉断面柱変外径仕口部および従来の絞り管を用いて
十字試験も行った。図19は、図4(a)に示される偏
心形式のMN相関関係を示す図である。
【0079】上記図4(a)の場合のMN相関関係から
求められた、ダイアフラムの各板厚ごとにそれぞれ耐力
を実線および点線で示し、また日本建築学会:鋼管構造
設計施工指針・同解説第2版第1刷(P199〜20
0)に示される角形鋼管断面の終局曲げ耐力略算式によ
り得られた上柱の耐力も点線で表す。各板厚のダイアフ
ラムを備えた角形閉断面柱変外径仕口部の耐力は、上記
MN相関関係から求められた耐力とほぼ一致している。
【0080】図20は、図4(b)に示される偏心形式
のMN相関関係を示す図である。上記図4(b)の場合
のMN相関関係から求められた、ダイアフラムの各板厚
ごとにそれぞれ耐力を実線または点線で示し、また日本
建築学会:鋼管構造設計施工指針・同解説第2版第1刷
(P199〜200)に示される角形鋼管断面の終局曲
げ耐力略算式により得られた上柱の耐力も点線で表す。
【0081】ダイアフラムの各板厚の耐力は、上記MN
相関関係から求められた耐力とほぼ一致し、本発明によ
る板厚50mmのダイアフラムを有する角形閉断面柱変
外径仕口部は、純圧縮時(曲げモーメントが0の場合)
および純曲げ時(圧縮軸力が0の場合)に上柱の耐力を
上回っている。図21は、図4(c)に示される偏心形
式のMN相関関係を示す図である。
【0082】上記図4(c)の場合のMN相関関係から
求められた、ダイアフラムの各板厚ごとにそれぞれ耐力
を実線または点線で示し、また日本建築学会:鋼管構造
設計施工指針・同解説第2版第1刷(P199〜20
0)に示される角形鋼管断面の終局曲げ耐力略算式によ
り得られた上柱の耐力も点線で表す。本発明による板厚
50mmのダイアフラムを備えた角形閉断面柱変外径仕
口部であっても、純曲げ時では上柱の全塑性モーメント
を上回ることができない。これは上柱の素材降伏点が冷
却加工のために上昇することにより、上柱のMN相関が
ダイアフラムのMN相関を上回るためであるが、本発明
による板厚50mmのダイアフラムを備えた角形閉断面
柱変外径仕口部の剛性、変形性能などは、従来の絞り管
とほぼ同等である。
【0083】本発明により求められた板厚を有するダイ
アフラムを備えた角形閉断面柱変外径仕口部は、MN相
関関係において上柱をほぼ上回り、また下回る場合であ
っても、その剛性、変形性能などは、従来の絞り管とほ
ぼ同等である。また、上述したように、上柱および下柱
の材質がSS400である場合において、ダイヤフラム
の板厚td が、25mm以下、25mmを越え40mm
以下、40mmを越える場合に、そのダイヤフラムの材
質として、それぞれ、SS400、SM400A、SM
400Bを用いる。このSS400の化学成分は、リン
が0.050%以下、硫黄が0.05%以下であり、か
つその引張強度は402N/mm2 〜510N/mm2
である。また、SM400Aの化学成分は、炭素が0.
23%以下、マンガンが炭素の2.5倍以上、リンが
0.035%以下、及び硫黄が0.005%以下であ
り、その引張強度は402N/mm2 〜510N/mm
2 である。さらに、SM400Bの化学成分は、炭素が
0.22%以下、ケイ素が0.35%以下、マンガンが
0.60%〜1.40%、リンが0.035%以下、及
び硫黄が0.005%以下であり、その引張強度は40
2N/mm2 〜510N/mm2 であり、かつそのシャ
ルピー吸収エネルギーは27.5ジュール以上である。
【0084】そして、上述したように、上柱および下柱
の材質がSM490である場合において、ダイヤフラム
の板厚td が、25mm以下、25mmを越え40mm
以下の場合に、そのダイヤフラムの材質として、ぞれぞ
れ、SM490A、SM490Bを用いる。このSM4
90Aの化学成分は、炭素が0.20%以下、ケイ素が
0.55%以下、マンガンが1.60%以下、リンが
0.035%以下、及び硫黄が0.005%以下であ
り、その引張強度は490N/mm2 〜608N/mm
2 である。また、このSM490Bの化学成分は、炭素
が0.18%以下、ケイ素が0.55%以下、マンガン
が1.60%以下、リンが0.035%以下、及び硫黄
が0.005%以下であり、その引張強度は490N/
mm2 〜608N/mm2 であり、かつそのシャルピー
吸収エネルギーは27.5ジュール以上である。さら
に、上柱および下柱の材質がSM490である場合にお
いて、ダイヤフラムの板厚td が40mmを越えていれ
ば、そのダイヤフラムの材質として、炭素が0.14%
以下、ケイ素が0.42%以下、マンガンが1.35%
以下、リンが0.012%以下、及び硫黄が0.003
%以下であり、降伏強度Y.P/引張強度T.Sで表わ
される降伏比Y.Rが0.80以下、この降伏強度Y.
Pが325N/mm2 以上、そして式(IV)で表され
る炭素当量Ceq(%)が0.42%以下、式(V)で表
される溶接割れ感受性組成Pcm(%)が0.27%以下
のものを用いる。このような材質を満たすものとして商
品名MAC33(川崎製鉄株式会社製)がある。このM
AC33は、上記降伏強度が325N/mm2 以上、上
記炭素当量Ceq(%)が0.40%以下、及び上記溶接
割れ感受性組成Pcm(%)が0.26%以下の鋼材であ
る。また、MAC33と同様のものとして商品名MAC
36(川崎製鉄株式会社製)がある。このMAC36
は、上記降伏強度が355N/mm2 以上、上記炭素当
量Ceq(%)が0.42%以下、及び上記溶接割れ感受
性組成Pcm(%)が0.27%以下の鋼材である。
【0085】図22は、本発明の他の実施例の柱梁接合
部を示す側面図である。尚、図5に示す柱梁接合部の構
成要素と同一の要素には、同一の番号を付して示し、重
複説明は省略する。この角形閉断面柱変外径仕口部5の
ダイヤフラム1には、梁9の梁フランジ9aが溶接され
ている。このダイヤフラム1は板厚td を有しており、
この梁フランジ9aは板厚tf を有している。
【0086】図23は、ダイヤフラムの板厚と梁フラン
ジの板厚との関係を示す図である。一般に、ダイヤフラ
ムの板厚td は、梁フランジの板厚tf に比べ厚く、こ
のため、ダイヤフラムの板厚td と梁フランジの板厚t
f の組合わせ範囲は、図23の斜線を付けた範囲とな
る。図23の斜線A、斜線B及び斜線Cを付けた範囲で
は、それぞれ、表2に示すA、B及びCを付けたものを
用いる。尚、表2に示すMAC33及びMAC36は、
上述したとおり、川崎製鉄株式会社製の鋼材である。
【0087】
【表2】
【0088】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の角
形閉断面柱変外径仕口部は、梁と、下柱と、下柱より細
い上柱との接合部に備えられ、角形閉断面柱変外径仕口
部の上面に設けられて上柱を支持するダイアフラムの板
厚が、降伏線理論により定められた式(I)、式(I
I)、あるいは式(III)により求められた板厚を有
しており、したがってその構造性能が明らかであり、ま
たダイアフラムと上柱の偏心形式に関わらず、従来の角
形閉断面柱変外径仕口部と同様な耐力、剛性、および変
形性能などの構造性能を有している。
【0089】また、本発明の角形閉断面柱変外径仕口部
は直方体であるため、従来の角形閉断面柱変外径仕口
部、例えば絞り管など比較して、製造工数が少なくその
製造コストも低減できる。ここに、ダイヤフラムの材質
が、その板厚と上柱及び下柱の材質とに応じて定められ
た場合は、このダイヤフラムと上柱の溶接の際に、溶接
されるダイヤフラム母材に欠陥を生じることが防止され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の角形閉断面柱変外径仕口部のモデルケー
スの平面図(a)、およびA−A断面図(b)である。
【図2】本発明の第2の角形閉断面柱変外径仕口部のモ
デルケースの平面図(a)、B−B断面図(b)、およ
びC−C断面図(c)である。
【図3】第3の角形閉断面柱変外径仕口部のモデルケー
スの平面図(a)、およびD−D断面図(b)である。
【図4】表1に記載されているダイアフラムと上柱の偏
心形式を表す図である。
【図5】実施例に用いた柱梁接合部および試験装置の図
である。
【図6】偏心形式(a)の場合の本発明に沿ったダイア
フラムの板厚が50mmの角形閉断面柱変外径仕口部の
層せん断力全体変形を示す図である。
【図7】偏心形式(a)の場合のダイアフラムの板厚が
16mmの角形閉断面柱変外径仕口部の層せん断力全体
変形を示す図である。
【図8】偏心形式(b)の場合の本発明に沿ったダイア
フラムの板厚が50mmの角形閉断面柱変外径仕口部の
層せん断力全体変形を示す図である。
【図9】偏心形式(b)の場合の本発明のダイアフラム
の板厚が16mmの角形閉断面柱変外径仕口部の層せん
断力全体変形を示す図である。
【図10】偏心形式(c)の場合の本発明に沿ったダイ
アフラムの板厚が50mmの角形閉断面柱変外径仕口部
の層せん断力全体変形を示す図である。
【図11】偏心形式(c)の場合のダイアフラムの板厚
が16mmの角形閉断面柱変外径仕口部の層せん断力全
体変形を示す図である。
【図12】従来の角形閉断面柱変外径仕口部である絞り
管の層せん断力全体変形を示す図である。
【図13】図6,図8、図10に示した全体変形量を累
加経験則に基づき累積したダイアフラム板厚50mmの
角形閉断面柱変外径仕口部の累積変形量の図である。
【図14】図7,図9、図11に示した全体変形量を累
加経験則に基づき累積したダイアフラム板厚16mmの
角形閉断面柱変外径仕口部の累積変形量の図である。
【図15】図4(a)に示された偏心形式におけるダイ
アフラムに圧縮軸力と曲げモーメントが作用して生じる
降伏線を仮定して示す図である。
【図16】ダイアフラムに圧縮軸力と曲げモーメントが
生じる際のその圧縮軸力の程度により、3つに分けてダ
イアフラムの崩壊機構を仮定した図である。
【図17】図4(b)に示された偏心形式におけるダイ
アフラムに圧縮軸力と曲げモーメントが作用して生じる
降伏線を示す図(a)、(a)のF−F断面の一部を示
す図(b)、(a)のG−G断面の一部を示す図(c)
である。
【図18】図4(c)に示された偏心形式におけるダイ
アフラムに圧縮軸力と曲げモーメントが作用して生じる
降伏線を示す図(a)、(a)のH−H断面の一部を示
す図(b)、(a)のI−I断面の一部を示す図(c)
である。
【図19】図4(a)に示される偏心形式のMN相関関
係を示す図である。
【図20】図4(b)に示される偏心形式のMN相関関
係を示す図である。
【図21】図4(c)に示される偏心形式のMN相関関
係を示す図である。
【図22】本発明の他の実施例の柱梁接合部を示す側面
図である。
【図23】ダイヤフラムの板厚と梁フランジの板厚との
関係を示す図である。
【図24】従来の角形閉断面柱変外径仕口部である絞り
管を構成する部材の図である。
【図25】従来の角形閉断面柱変外径仕口部である絞り
管を構成する部材の図である。
【符号の説明】
1 ダイアフラム 3 上柱 5 角形閉断面柱変外径仕口部 7 下柱 9 梁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梁と、該梁の下方へ延びる、横断面が四
    角形の下柱と、該梁の上方へ延びる、該下柱より細い、
    横断面が四角形の上柱との接合部に備えられた、横断面
    が四角形であり、互いに対向する側面がほぼ平行に上下
    方向に延び、かつ上面をダイアフラムが覆う角形閉断面
    柱変外径仕口部であって、 前記ダイアフラムが、前記上柱の4側壁の外側に広が
    り、かつ前記上柱の外径をLU 、前記角形閉断面柱変外
    径仕口部の芯心径をLl 、該角形閉断面柱変外径仕口部
    の板厚をtl 、前記上柱の断面積をA、前記上柱の降伏
    応力度をσuy、前記角形閉断面柱変外径仕口部の降伏応
    力度をσly、前記ダイアフラムの降伏応力度をσdyとし
    たとき、前記ダイアフラムが 【数1】 により求められる板厚td を有することを特徴とする角
    形閉断面柱変外径仕口部。
  2. 【請求項2】 梁と、該梁の下方へ延びる、横断面が四
    角形の下柱と、該梁の上方へ延びる、該下柱より細い、
    横断面が四角形の上柱との接合部に備えられた、横断面
    が四角形であり、互いに対向する側面がほぼ平行に上下
    方向に延び、かつ上面をダイアフラムが覆う角形閉断面
    柱変外径仕口部であって、 前記ダイアフラムの1側壁と前記上柱の1側壁とが面一
    となるとともに該ダイアフラムが該上柱の該1側壁を除
    く他の側壁の外側に広がり、かつ前記上柱の外径をL
    U 、前記角形閉断面柱変外径仕口部の芯心径をLl 、該
    角形閉断面柱変外径仕口部の板厚をtl 、前記上柱の断
    面積をA、前記上柱の降伏応力度をσuy、前記角形閉断
    面柱変外径仕口部の降伏応力度をσly、前記ダイアフラ
    ムの降伏応力度をσdyとしたとき、前記ダイアフラム
    が、 【数2】 により求められる板厚td を有することを特徴とする角
    形閉断面柱変外径仕口部。
  3. 【請求項3】 梁と、該梁の下方へ延びる、横断面が四
    角形の下柱と、該梁の上方へ延びる、該下柱より細い、
    横断面が四角形の上柱との接合部に備えられた、横断面
    が四角形であり、互いに対向する側面がほぼ平行に上下
    方向に延び、かつ上面をダイアフラムが覆う角形閉断面
    柱変外径仕口部であって、 前記ダイアフラムの隣接する2側壁と前記上柱の隣接す
    る2側壁とが面一となるとともに該ダイアフラムが該上
    柱の該2側壁を除く他の側壁の外側に広がり、かつ前記
    上柱の外径をLU 、前記角形閉断面柱変外径仕口部の芯
    心径をLl 、該角形閉断面柱変外径仕口部の板厚をt
    l 、前記上柱の断面積をA、前記上柱の降伏応力度をσ
    uy、前記角形閉断面柱変外径仕口部の降伏応力度を
    σly、前記ダイアフラムの降伏応力度をσdyとしたと
    き、前記ダイアフラムが、 【数3】 により求められる板厚td を有することを特徴とする角
    形閉断面柱変外径仕口部。
  4. 【請求項4】 前記上柱および前記下柱の材質がSS4
    00であり、 前記ダイヤフラムの板厚td が、25mm以下の範囲、
    25mmを越え40mm以下の範囲内、及び40mmを
    越えた範囲のいずれにあるかに応じて、前記ダイヤフラ
    ムの材質が、それぞれ、SS400、SM400A、及
    びSM400Bであることを特徴とする請求項1から請
    求項3のうちいずれか1項記載の角形閉断面柱変外径仕
    口部。
  5. 【請求項5】 前記上柱および前記下柱の材質がSM4
    90であり、 前記ダイヤフラムの板厚td が、25mm以下の範囲に
    あるか25mmを越え40mm以下の範囲にあるかに応
    じて、前記ダイヤフラムの材質が、それぞれ、SM49
    0A及びSM490Bであり、かつ前記ダイヤフラムの
    板厚td が40mmを越えた範囲にある場合は、該ダイ
    ヤフラムの材質が、炭素の含有量が0.14%以下、ケ
    イ素の含有量が0.42%以下、マンガンの含有量が
    1.35%以下、リンの含有量が0.012%以下、及
    び硫黄の含有量が0.003%以下、かつ降伏強度を
    Y.P、引張強度をT.Sとしたとき、前記降伏強度
    Y.P/前記引張強度T.Sで表わされる降伏比Y.R
    が0.80以下、前記降伏強度Y.Pが325N/mm
    2 以上であるとともに、炭素をC、ケイ素をSi、マン
    ガンをMn、銅をCu、ニッケルをNi、クロムをC
    r、モリブテンをMo、バナジウムをV、及びホウ素を
    Bとしたとき、 【数4】 で表される炭素当量Ceq(%)が0.42%以下、 【数5】 で表される溶接割れ感受性組成Pcm(%)が0.27%
    以下の化学成分を有するものであることを特徴とする請
    求項1から請求項3のうちいずれか1項記載の角形閉断
    面柱変外径仕口部。
JP11334493A 1992-07-17 1993-05-14 角形閉断面柱変外径仕口部 Pending JPH0681396A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011094406A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Kobe Steel Ltd 外ダイアフラム形式の角形鋼管柱
JP2013028997A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Daiwa House Industry Co Ltd 上下柱異径の鉄骨柱梁接合部の耐力予測方法および板厚設計方法
JP2015045211A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 大和ハウス工業株式会社 上下柱異径の鋼管柱接合部のダイアフラム剛性予測方法および板厚設計方法

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