JPH0681247A - 綾織物の製造方法 - Google Patents

綾織物の製造方法

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JPH0681247A
JPH0681247A JP4257494A JP25749492A JPH0681247A JP H0681247 A JPH0681247 A JP H0681247A JP 4257494 A JP4257494 A JP 4257494A JP 25749492 A JP25749492 A JP 25749492A JP H0681247 A JPH0681247 A JP H0681247A
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JP
Japan
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twill fabric
yarn
wool
twill
weft
Prior art date
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Application number
JP4257494A
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English (en)
Inventor
Kozo Tomiita
浩三 冨板
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 羊毛糸を用いてソフトで保温性や放湿性等の
特性に優れると共に、洗濯時に羊毛糸がフェルト化して
縮むということがなく、また皮膚に触れた場合における
羊毛特有のちくちく感も少なく、着用感が良好な2/1
又は3/1の綾織物が得られるようにする。 【構成】 経糸と緯糸の少なくとも一方に防縮加工され
た改質羊毛糸を用いて2/1又は3/1の綾織物を製織
した後、この綾織物の裏面を起毛させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、デニム等の衣類に使
用する2/1又は3/1の綾織物の製造方法に係り、特
に、ソフトでかつ保温性や放湿性等の特性に富むと共
に、着用時における羊毛特有のちくちく感の少ないデニ
ム等の衣類に使用される綾織物の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、2/1又は3/1の綾織物の
一つとしてデニムが知られており、一般にこのようなデ
ニムを製造するにあたっては、経糸に綿番手で10〜1
4番単糸からなる綿糸を濃色の藍色又は紺色に先染した
先染糸を用いる一方、緯糸に綿番手で12〜16番単糸
からなる綿糸を晒した晒糸を用い、上記経糸の密度が6
0〜90本/インチ、緯糸の密度が40〜50本/イン
チになるようにして2/1又は3/1に綾織りを行うよ
うにしていた。
【0003】しかし、上記のように経糸及び緯糸に綿糸
を用いて2/1又は3/1の綾織物を製造した場合、得
られた綾織物はゴワゴワした感じになり、ソフト感に欠
けると共に、保温性,放湿性等の特性についても満足で
きるものではなく、着用感が悪い等の問題があった。
【0004】そこで、本発明者等は、ソフトで保温性,
放湿性等の特性に優れた2/1又は3/1の綾織物を得
るため、経糸と緯糸の少なくとも一方に羊毛糸を用いる
ことを考えついた。
【0005】しかし、このように経糸と緯糸の少なくと
も一方に羊毛糸を用いて綾織物を製造した場合、洗濯時
に羊毛糸がフェルト化して縮むという問題があり、また
皮膚に触れた際に、羊毛特有のちくちく感があり、着用
感が悪くなる等の問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、デニム等
の衣類に使用する2/1又は3/1の綾織物を製造する
場合における上記のような問題を解決することを課題と
するものである。
【0007】すなわち、この発明においては、デニム等
の衣類に使用する2/1又は3/1の綾織物を製造する
にあたり、羊毛糸を用いてソフトで保温性や放湿性等の
特性に優れると共に、洗濯時に羊毛糸がフェルト化して
縮むということがなく、また皮膚に触れた場合に、羊毛
特有のちくちく感も少なく、着用感が良好な2/1又は
3/1の綾織物が得られるようにすることを課題とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明においては、綾
織物を製造する場合における上記のような課題を解決す
るため、経糸と緯糸の少なくとも一方に防縮加工された
改質羊毛糸を用いて2/1又は3/1の綾織物を製織し
た後、この綾織物の裏面を起毛させるようにしたのであ
る。
【0009】ここで、経糸と緯糸の少なくとも一方に用
いる防縮加工された改質羊毛糸としては、羊毛糸を公知
の方法で塩素化処理または塩素化樹脂加工処理したもの
を用いることができ、洗濯時においてフェルト化しない
ように改質されているものであればよく、一般には、そ
の改質の程度が、摩擦異方性(D.F.E)の点からみ
た場合は、繊維同志における摩擦係数μs (F:F)が
0.15以下、繊維と金属の摩擦係数μs (F:M)が
0.025以下になるように改質された羊毛糸を、また
染料吸尽率の点からみた場合は、染料(C.I.Aci
d Red 133)を2.4%owf作用させて26
℃で60分間染色した場合に、30%以上、好ましくは
60%以上の染料吸尽率を持つように改質された羊毛糸
を用いるようにすることが好ましい。
【0010】また、このように改質された改質羊毛糸を
用いてデニム用の綾織物を得るにあたっては、一般に、
メートル番手で10〜20番単糸あるいは20〜40番
双糸の改質羊毛糸を用いるようにすることが好ましい。
【0011】また、改質羊毛糸を経糸あるいは緯糸の何
れか一方に用いる場合、他方の糸としては、一般に使用
されている綿糸を用いるようにし、通常は、綿番手で5
〜16番単糸からなる綿糸を、好ましくは、デニム用の
綾織物において広く使用されている4〜10番単糸から
なる綿糸を用いるようにする。
【0012】また、得られた綾織物の緯方向における伸
縮性を向上させて、着用時におけるフィット性に富んだ
綾織物を得るためには、その緯糸に、30〜100デニ
ールのポリウレタン弾性糸等の弾性を有する糸を交撚し
た交撚糸を用いるようにすることが好ましい。
【0013】ここで、デニム調の綾織物を得る場合、一
般に、経糸としては藍色に着色された糸を用いる一方、
緯糸としは白色の糸を用いるようにするが、経糸は藍色
に着色された糸に限らず、紺色や青色に着色された糸で
あってもよく、また緯糸も、白色のものに限らず、経糸
よりも淡い色の糸であればどのようなものでも構わな
い。
【0014】また、上記のように綾織物の裏面を起毛さ
せるにあたっては、針起毛やエメリー起毛等の公知の起
毛方法を用いることができ、またこの綾織物の裏面を起
毛させる程度については、公知のピックアップ法によっ
て測定したArea/Signal値が3以下になるよ
うにすることが好ましい。
【0015】
【作用】この発明における綾織物の製造方法において
は、上記のように経糸と緯糸の少なくとも一方に防縮加
工された改質羊毛糸を用いて2/1又は3/1の綾織物
を製織するようにしたため、ソフトで保温性や放湿性等
の特性に優れると共に、洗濯時に羊毛糸がフェルト化し
て縮むということがない綾織物が得られるようになる。
【0016】また、上記のように製織した綾織物の裏面
を起毛させると、この綾織物の裏面が毛羽立ち、太い繊
維端による皮膚への刺激が少なくなり、着用時における
羊毛特有のちくちく感が少なくなる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例に係る綾織物の製造
方法について具体的に説明すると共に、比較例を挙げ、
この実施例の方法によって製造された綾織物が、着用時
における羊毛独特のちくちく感が少なくなる点において
優れていることを明らかにする。
【0018】(実施例1)この実施例においては、経糸
として、綿番手で7番単糸からなる綿糸を用いる一方、
緯糸として、塩素化樹脂加工処理されて防縮加工された
メートル番手で32番双糸からなる改質羊毛糸を用い、
規格経糸密度が60.0本/インチ,規格緯糸密度が3
9.0本/インチになるようにして3/1の綾織物を製
織した。
【0019】そして、このように製織された綾織物の裏
面を針起毛させた後、この綾織物を洗絨し、縮絨し、再
び洗絨した後、乾絨し、さらにこの綾織物の表面を剪毛
した後、蒸絨して仕上げるようにした。
【0020】このようにして仕上げた綾織物において
は、羊毛が35%,綿が65%の割合で混率され、仕上
げ経糸密度が64.0本/インチ,仕上げ緯糸密度が4
3.0本/インチ,仕上げ目付が11.2オンス/ヤー
2 になっていた。
【0021】(比較例1)この比較例においては、上記
実施例1の場合と同様にして製織された綾織物に対し
て、その裏面における針起毛だけを行わないようにし、
それ以外については、実施例1の場合と同様にして、綾
織物を洗絨し、縮絨し、再び洗絨した後、乾絨し、さら
にこの綾織物の表面を剪毛した後、蒸絨して仕上げるよ
うにした。
【0022】(実施例2)この実施例においては、経糸
として、塩素化樹脂加工処理されて防縮加工されたメー
トル番手で18番単糸からなる改質羊毛糸を用いる一
方、緯糸として、綿番手で10番単糸からなる綿糸を用
い、規格経糸密度が80.0本/インチ,規格緯糸密度
が48.0本/インチになるようにして3/1の綾織物
を製織した。
【0023】そして、このように製織した綾織物に対し
て、洗絨、縮絨、洗絨、乾絨を行った後、綾織物の表面
を剪毛させ、その後、綾織物の裏面を剪毛し、サンド起
毛を行い、再度剪毛とサンド起毛を行った後、この綾織
物を蒸絨して仕上げるようにした。
【0024】このようにして仕上げた綾織物において
は、羊毛が63%,綿が37%の割合で混率され、仕上
げ経糸密度が84.4本/インチ,仕上げ緯糸密度が4
9.5本/インチ,仕上げ目付が9.3オンス/ヤード
2 になっていた。
【0025】(比較例2)この比較例2においては、上
記実施例2と同様にして製織された綾織物に対して、実
施例2の場合と同様に、洗絨、縮絨、洗絨、乾絨を行っ
た後、綾織物の表面を剪毛させるようにし、その後にお
ける綾織物裏面の剪毛及びサンド起毛は行わずに、上記
綾織物を蒸絨して仕上げるようにした。
【0026】次に、上記実施例1,2及び比較例1,2
において製造された各綾織物に対して、公知のピックア
ップ法により各綾織物の裏面におけるArea/Sig
nal値を測定すると共に、各綾織物を着用した場合に
おけるちくちく感を調べ、これらの結果を下記の表1に
示した。
【0027】
【表1】
【0028】この結果から明らかなように、綾織物の裏
面を起毛させた実施例1,2の各綾織物は、綾織物の裏
面を起毛させなかった比較例1,2に比べて、Area
/Signal値が低くなっており、また着用時におけ
るちくちく感も殆どしない状態まで改善されていた。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明に係る綾
織物の製造方法においては、経糸と緯糸の少なくとも一
方に防縮加工された改質羊毛糸を用いて2/1又は3/
1の綾織物を製織するようにしたため、ソフトで保温性
や放湿性等の特性に優れると共に、洗濯時に羊毛糸がフ
ェルト化して縮むということがない綾織物が得られるよ
うになった。
【0030】また、この発明に係る綾織物の製造方法に
おいては、上記のように製織した綾織物の裏面を起毛さ
せるようにしたため、この綾織物の裏面が毛羽立ち、太
い繊維端による皮膚への刺激が少なくなり、着用時にお
ける羊毛特有のちくちく感が少なくなった。
【0031】この結果、この発明に係る綾織物の製造方
法によって綾織物を製造すると、ソフトで保温性や放湿
性等の特性に優れると共に、洗濯時に羊毛糸がフェルト
化して縮むということがなく、また皮膚に触れた場合
に、羊毛特有のちくちく感も少なく、着用感が良好な綾
織物が得られるようになった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経糸と緯糸の少なくとも一方に防縮加工
    された改質羊毛糸を用いて2/1又は3/1の綾織物を
    製織した後、この綾織物の裏面を起毛させるようにした
    ことを特徴とする綾織物の製造方法。
JP4257494A 1992-08-31 1992-08-31 綾織物の製造方法 Pending JPH0681247A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8381685B2 (en) 2009-05-29 2013-02-26 Pioneer Pet Products, Llc Pet fountain

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8381685B2 (en) 2009-05-29 2013-02-26 Pioneer Pet Products, Llc Pet fountain
US9510561B2 (en) 2009-05-29 2016-12-06 Pioneer Pet Products, Llc Pet fountain

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