JPH0680027U - プーリ用軸受装置 - Google Patents

プーリ用軸受装置

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JPH0680027U
JPH0680027U JP2752193U JP2752193U JPH0680027U JP H0680027 U JPH0680027 U JP H0680027U JP 2752193 U JP2752193 U JP 2752193U JP 2752193 U JP2752193 U JP 2752193U JP H0680027 U JPH0680027 U JP H0680027U
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JP
Japan
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inner member
pulley
bearing
shaft
lubricant
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Pending
Application number
JP2752193U
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English (en)
Inventor
義夫 加藤
基晴 仁木
唯久 鈴木
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、軸受サイズを大きくすること
なく、潤滑剤封入量を増大し、潤滑寿命の向上を図る。 【構成】 内方部材6の外周に転動体9を介してプーリ
7を回転自在に設ける。内方部材6に潤滑剤溜り部12
を設けて潤滑剤を封入し、潤滑剤溜り部12から内方部
材6の転走面2aに開通する通油孔11を設ける。通油
孔11の周方向位置は内方部材6の非負荷域とする。内
方部材6は、軸3とこの軸3の外周に設けられた軸受内
輪2とからなるものとしても良く、単独の部材としても
良い。プーリ7は、軸受外輪4と外周筒5とからなるも
のとし、あるいは単独部品とする。封入潤滑剤には、一
般のグリースの他、フェルトに油を染込ませたもの、あ
るいはプラスチックグリース等が使用できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車や各種産業機械におけるベルト伝達機構に使用されるテン ションプーリ等のプーリ用軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプーリ用軸受装置は、図6に示すように、軸受外輪51の外径面にプー リ50の外周筒52を圧入して固定し、軸受内輪53に軸54を圧入して固定し 、軸54に設けた孔55にボルト(図示せず)を貫通させて軸54をエンジンブ ロック(図示せず)等に固定していた。 軸受の潤滑は、通常はグリースによって行い、外輪51の両端に装着したシー ル56,56でグリースの流出と、外部からの泥水等の浸入とを防止している。 内外輪53,51間には保持器57で保持した転動体58を介在させ、プーリ5 0を軸54に対して回転自在に支持する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
同図のプーリ用軸受装置の潤滑は、初期に軸受空間内に封入したグリースで行 うため、封入量に限界があり、長期の潤滑寿命を得ることが難しいという問題点 がある。すなわち、軸受昇温時のグリース基油の流出、あるいはグリース劣化等 の面から考えると、封入量は多い方が有利と考えられるが、余分なグリースは返 って流出し易いばかりか、トルク過大や攪拌抵抗の増大等の好ましくない影響を 及ぼす。そのため、グリース封入量には制限があり、軸受の潤滑寿命を十分に得 ることが難しい。
【0004】 この考案の目的は、簡単な構成で、軸受サイズを大きくすることなく、潤滑剤 封入量を増大し、潤滑寿命の向上を図ることのできるプーリ用軸受装置を提供す ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案のプーリ用軸受装置は、内方部材の外周に転動体を介してプーリを回 転自在に設けた軸受装置であって、前記内方部材に潤滑剤溜り部を設け、この潤 滑剤溜り部から内方部材の転走面に開通する通油孔を設けたものである。前記転 走面は、内方部材の外周に設けられて転動体が転がる面である。通油孔の周方向 位置は内方部材の非負荷域とする。 内方部材は、軸とこの軸の外周に設けた軸受内輪とで構成しても良く、単独の 部材としても良い。潤滑剤溜り部は、例えば環状溝とする。内方部材を前記のよ うに軸と軸受内輪とで構成した場合は、潤滑剤溜り部は、軸の外径面に平坦面部 を形成して軸受内輪との間に生じさせた空間とすることもできる。
【0006】
【作用】
この構成によると、内方部材に設けた潤滑剤溜り部から通油孔を通して転走面 に潤滑油の補給が行われる。そのため、簡単な構成で、軸受サイズを大きくする ことなく、潤滑剤の封入量を増大でき、軸受の潤滑寿命を向上させることができ る。しかも、初期に転走面付近にグリースを多く封入した時のように攪拌抵抗を 増大させて軸受の温度上昇を招くということがない。 通油孔は、内方部材の非負荷域に設けているため、転動体の通過時の騒音発生 や、あるいは過大応力発生等の問題がない。プーリ用軸受装置では、外周のプー リが回転して内方部材は静止状態を維持するため、内方部材の非負荷域は所定の 範囲に定まる。したがって通油孔の位置を常に非負荷域とすることができる。
【0007】
【実施例】
この考案の一実施例を図1ないし図3に基づいて説明する。深溝玉軸受1の内 輪2に軸3を圧入すると共に、外輪4の外周にプーリ外周筒5を圧入してある。 内輪2と軸3とで内方部材6が構成され、外輪4とプーリ外周筒5とでプーリ7 が構成される。内外輪2,4間には保持器8で保持された転動体9が設けられ、 内外輪2,4間の空間は外輪4に取付けられたシール10で蓋されている。
【0008】 内輪2の転動体9が転がる転走面2aには、径方向に貫通した通油孔11が溝 幅の略中央に設けられ、この通油孔11と対応して、軸3の外径面に、環状溝か らなる潤滑剤溜り部12が形成されている。通油孔11を設ける周方向位置は、 内方部材6の非負荷域a(図3)とし、この範囲で通油孔11を1個または複数 個設ける。 すなわち、プーリとして使用する軸受装置であるため、内方部材6に荷重が作 用する領域(負荷域)は、図3に矢印wで作用荷重を示すように一部の周方向範 囲に限られ、他の周方向範囲は非負荷域aとなる。非負荷域aの角度範囲は、種 々の使用条件等で異なるが、いずれの場合も周方向の一部に非負荷域aが生じる 。この非負荷域aの範囲内に通油孔11を配置する。
【0009】 内方部材6に設けた潤滑剤溜り部12には潤滑剤を封入する。封入潤滑剤とし ては、一般の半固体または固体状グリースの他に、液体状グリースやプラスチッ クグリース、含油樹脂、潤滑油を含ませた織布やフェルト等を使用することがで きる。プラスチックグリースは、超高分子量ポリエチレンまたは超高分子量ポリ オレフィン等の樹脂とグリースとの混合物を加熱溶融させて冷却により固化した 組成物であり、油が徐々に滲み出すものが開発されている。
【0010】 この構成によると、軸3に設けた潤滑剤溜り部12から通油孔11を通して転 走面2aに潤滑油の補給が適量に行われる。封入潤滑剤がグリースの場合、通油 孔11の孔径等により、グリース自体あるいはその基油が補給される。このよう に潤滑剤溜り部12を設けて潤滑剤封入量を増大し、徐々に補給されるようにし たため、軸受の潤滑寿命が向上する。しかも、軸受サイズを大きくすることなく 、また簡単な構成で潤滑剤封入量を増大することができる。また、初期に内外輪 2,4間にグリースを多く封入した時のように攪拌抵抗を増大させて軸受の温度 上昇を招くということがない。通油孔11は、内方部材6の非負荷域aに設けて いるため、転動体9の通過時の騒音発生や、あるいは過大応力発生等の問題がな い。
【0011】 なお、前記実施例では潤滑剤溜り部12の形状を環状溝で形成したが、その他 種々の形状とできる。例えば、図4の実施例に示すように、潤滑剤溜り部12を 、軸3の外径面に加工した平坦面部3aと軸受内輪との間の空間で形成しても良 い。平坦面部3aは非負荷域に設ける。このように構成した場合は、内輪2と軸 3との嵌め合い面積をあまり減少させずに潤滑剤溜り部12を形成することがで きる。実際に軸受1を軸3に圧入するときは、内輪2の端面および軸3の端面に 各々通油孔11および平坦面3aの位置を示すマーク(図示せず)をつけておけ ば、容易に位置合わせができる。
【0012】 図5はさらに他の実施例を示す。この例は、内方部材6′が軸受内輪のみから なり、その内径面に環状溝からなる潤滑剤溜り部12を形成してある。内方部材 6′は軸に嵌合させても良く、あるいは直接にハウジングに取付けても良い。そ の他の構成は前記各実施例と同様である。このように構成した場合も、前記各実 施例と同様に潤滑寿命向上等の効果が得られる。
【0013】 また、前記各実施例はプーリ7を軸受外輪4とプーリ外周筒5とで構成したが 、一体部品に形成しても良い。
【0014】
【考案の効果】
この考案のプーリ用軸受装置は、転動体を介してプーリを支持する内方部材に 潤滑剤溜り部を設け、内方部材の転走面に前記潤滑剤溜り部から開通する通油孔 を設けたため、簡単な構成で、軸受サイズを大きくすることなく、潤滑剤封入量 を増大し、潤滑寿命の向上を図ることができる。また、プーリが回転し、内方部 材が静止を維持するというプーリ特有の用途の軸受であるため、通油孔を内方部 材の非負荷域に定めることができ、そのため転動体の通過時の騒音発生や、ある いは過大応力発生等の問題を伴うことなく、前記の潤滑寿命の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の断面図である。
【図2】図1のA部分の拡大断面図である。
【図3】非負荷域の説明図である。
【図4】他の実施例にかかる軸受装置の部分断面図、お
よびその軸の斜視図である。
【図5】さらに他の実施例の断面図である。
【図6】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1…深溝玉軸受、2…内輪、2a…転走面、3…軸、4
…外輪、5…プーリ外周筒、6…内方部材、7…プー
リ、9…転動体、11…通油孔、12…潤滑剤溜り部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内方部材の外周に転動体を介してプーリ
    を回転自在に支持したプーリ用軸受装置であって、前記
    内方部材に潤滑剤溜り部を設けると共に、前記内方部材
    の前記転動体が転がる転走面に、前記潤滑剤溜り部から
    開通する通油孔を設け、この通油孔の周方向位置を、内
    方部材の非負荷域としたプーリ用軸受装置。
  2. 【請求項2】 内方部材が、軸とこの軸の外周に設けら
    れた軸受内輪とからなる請求項1記載のプーリ用軸受装
    置。
  3. 【請求項3】 潤滑剤溜り部が環状溝である請求項1ま
    たは請求項2記載のプーリ用軸受装置。
  4. 【請求項4】 潤滑剤溜り部が、軸の外径面に形成した
    平坦面部と軸受内輪との間の空間からなる請求項2記載
    のプーリ用軸受装置。
JP2752193U 1993-04-26 1993-04-26 プーリ用軸受装置 Pending JPH0680027U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010159871A (ja) * 2008-12-08 2010-07-22 Thk Co Ltd 案内装置
JP2010529379A (ja) * 2007-06-05 2010-08-26 ダイコ ユーロペ ソシエタ ア レスポンサビリタ リミタータ オイル潤滑ベルト駆動装置用プーリテンショナ
JP2011047419A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Nsk Ltd 軸受ユニット
JP2016211701A (ja) * 2015-05-12 2016-12-15 トヨタ自動車株式会社 車両用動力伝達装置

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