JPH0679525B2

JPH0679525B2 - 芝刈り機の芝刈り装置昇降操作構造

Info

Publication number: JPH0679525B2
Application number: JP62258559A
Authority: JP
Inventors: 信行山下
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1987-10-14
Filing date: 1987-10-14
Publication date: 1994-10-12
Anticipated expiration: 2009-10-12
Also published as: JPH01101817A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、刈高さ設定用の接地ゲージ論が備えられた芝
刈り装置をリンク機構を介して昇降自在に走行機体に連
結した芝刈り機の芝刈り装置昇降操作構造に関する。

〔従来の技術・発明が解決しようとする問題点〕

上記芝刈り機において、従来、例えば、実開昭61-7933
号公報に示されるように、接地ゲージ論の接地圧を軽減
する手段が備えられておらず、接地ゲージ論のために芝
が押しつぶされた仕上り状態が悪くなることがあった。

本発明の目的は、刈高さの調節如何にかかわらず接地ゲ
ージ論による芝の押しつぶしが生じにくいものを操作面
での有利化を図りながら供給することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するための本発明の特徴構成は、芝刈り
装置の昇降操作具とリンク機構とを連動機構を介して昇
降操作自在に連動連結し、前記連動機構は、一端側が前記昇降操作具に連結され、
且つ、走行機体に揺動自在に取付けられた連動部材と、
この連動部材の他端側と前記リンク機構のリンクとを連
結する吊上げリンク、並びに、前記芝刈り装置の走行機
体に対する昇降を許容するための前記吊上げリンクと前
記連動部材との間、又は、前記吊上げリンクと前記リン
クとの間に設けた連結融通を備えて構成され、前記連動部材と、その連動部材と同方向に移動する前記
リンク機構のリンク又は吊上げリンクとの間に亘って芝
刈り装置吊下げ用のスプリングを架設した点にあり、そ
の作用及び効果は次の通りである。

〔作用〕

作業時には、昇降操作具により芝刈り装置を下降させて
ゲージ論を接地させた後、連結融通の範囲内で連結部材
を上昇させると、連結部材がスプリングを介して芝刈り
装置を吊下げ支持することの可能な状態になる。従っ
て、連結融通の範囲内で前記スプリングの吊下げ張力の
設定により、設定刈高さの維持に必要な最小値に接地ゲ
ージ論の接地圧を調節することができる。

また、接地ゲージ論が隆起部に乗り上がると、連結融通
とスプリングの短縮によって芝刈り装置が走行機体に対
して上昇することが可能となる。

そして、刈高さを調節する場合には、接地ゲージ論の芝
刈り装置本体に対する取付高さを変更した後、つまり、
刈刃ハウジングに対する接地ゲージ論の取付高さを変更
した後、連結融通の範囲内で前記連動部材を上昇させる
と、刈高さ調節にかかわらず、スプリングの張力を刈高
さ変更前と同一、あるいは、刈高さ変更前のものとあま
り変化しないようにできる。

〔発明の効果〕

従って、刈高さの調節如何にかかわらず連結融通とスプ
リングの作用により接地ゲージ論の接地圧軽減ができ、
芝生の硬軟や刈高さ如何にかかわらず接地ゲージ輪によ
る押しつぶしの生じにくい良好な作業仕上がりが得られ
るようになった。

しかも、スプリング力の調節が刈高さ調節のための操作
でもって一挙にでき、押しつぶし防止のための特別な操
作が不要となるように便利化ができた。

〔実施例〕

次に実施例を示す。

第３図に示すように、走行機体の前車輪（１）と後車輪
（２）の間にリンク機構（３）を介して昇降自在に芝刈
り装置（４）を連結すると共に、走行機体のエンジン
（Ｅ）から芝刈り装置（４）に動力伝達されるように構
成して、乗用型芝刈り機を構成してある。

前記リンク機構（３）は、第１図に示すように、前端側
を走行機体部分（5a）に、かつ、後端側を芝刈り装置
（４）の刈刃ハウジング（６）の後端側に夫々枢着した
左右一対のメインリンク（７），（７）、このメインリ
ンク（７），（７）の中間部に連結軸（８）を介して中
間部を連結し、かつ、後端部を走行機体部分（5a）に枢
着した左右一対のサブリンク（９），（９）、このサブ
リンク（９），（９）の前端部を刈刃ハウジング（６）
の前端側に連結してある左右一対の連結リンク（10），
（10）の夫々により構成してある。

第１図及び第２図に示すように、一方の前記メインリン
ク（７）の後端部と他方の前記メインリンク（７）の後
端部とに各別に一端側をピン連結した左右一対の吊上げ
リンク（11），（11）、これら吊上げリンク（11），
（11）夫々の他端側に連結ピン（12）を介して連結する
と共に軸芯（P₁）の周りで揺動するように走行機体部分
（5b）に取付けた連動部材（13）、これら吊上げリンク
（11）と連動部材（13）とからなる連動機構（15）を介
してメインリンク（７）に連動させた押引きロッド（1
4）と昇降操作レバー（16a）とからなる昇降操作具（1
6）の昇降操作レバー（16a）をレバー支軸（17）を介し
て走行機体部分（5d）に取付け、そして、昇降操作レバ
ー（16a）をレバー支軸（17）の軸芯周りで矢印（UP）
の方向に揺動操作すると吊上げリンク（11）によりメイ
ンリンク（７）が軸芯（P₂）の周りで引上げ揺動されて
芝刈り装置（４）が走行機体に対して上昇し、昇降操作
レバー（16a）を矢印（DN）の方向に揺動操作するとメ
インリンク（７）が芝刈り装置重量のために下降揺動し
て芝刈り装置（４）が走行機体に対して下降するように
構成してある。そして、昇降操作レバー（16a）に付設
のロックピン（18）を走行機体部分に固設のロック具
（19）に備えてある複数の凹入部の１つを選択してこれ
に入り込ませることにより、昇降操作レバー（16a）を
所定の操作位置に芝刈り装置重量にかかわらず固定する
よう作用状態になり、かつ、昇降操作レバー（16a）の
頭部に付設の押しボタン（20）の操作によりロックピン
（18）をロック具（19）から外し操作することにより、
昇降操作レバー（16a）の揺動操作を可能にするよう解
除状態になるようにレバー用のロック機構（21）を構成
してある。

吊上げリンク（11），（11）夫々の連結ピン孔（22）を
長孔に形成することにより、昇降操作レバー（16a）の
ロック機構（21）による固定にかかわらず芝刈り装置
（４）が連結ピン孔（22）の長さで決まる範囲内で走行
機体に対して昇降することを許容してある。そして、連
動部材（13）の揺動に伴い走行機体に対して昇降移動す
る箇所（Ａ）と、吊上げリンク（11），（11）夫々の連
動部材（13）の揺動に伴い前記連動部材箇所（Ａ）と同
方向に走行機体に対して昇降移動する箇所（Ｂ）にわた
ってコイルスプリング（23）を取付けてあると共に、芝
刈り装置（４）が作業用下降レベルにある状態では、刈
刃ハウジング（６）の後端側に取付けられた刈高さ設定
用の接地ゲージ論（24）が設置するのを可能にしながら
接地ゲージ論（24）の接地圧低減をするべく芝刈り装置
（４）を前記スプリング（23）が吊下げ支持するように
構成してある。

要するに、昇降操作レバー（16a）の揺動操作によるメ
インリンク（７），（７）の昇降操作により、芝刈り装
置（４）を接地ゲージ論（24）が接地した作業状態に下
降操作したり、接地ゲージ輪（24）が対地浮上した格納
状態に上昇操作するのである。そして、作業時には、ス
プリング（23）と連結ピン孔（22）との作用により接地
ージ輪（24）による芝の押しつぶしを抑制しながら芝刈
り装置（４）を対地フォローさせるのである。また、刈
高さの変更をするに際し、接地ゲージ輪（24）の刈刃ハ
ウジング（６）に対する取付け高さの変更分に等しいま
たはそれに相当する高さ分だけメインリンク（７）の走
行機体に対する取付け高さをも変更調節することによ
り、前記箇所（Ａ）と（Ｂ）の同方向への移動のために
スプリング（23）の作用力を刈高さ変更前と同一、又
は、あまり変化のないものにできる。

前記連動部材（13）は第２図に示すように、左右の吊上
げリンク（11），（11）を各別に連結してある一対のサ
イドアーム部材（13a），（13a）、スプリング（23）と
押引きロッド（14）を各別に連結してある一対のセンタ
アーム部材（13b），（13c）、及び、これらアーム部材
（13a），（13b），（13c）を連結してある回転軸（13
d）の夫々により構成してある。

前記スプリング（23）とメインリンク（７）の連動部材
（25）を第２図に示す如きクランク形に形成し、芝刈り
装置（４）の取外しをするに当たり、スプリング（23）
の取付け長さが短かくなるものに連動部材（25）のメイ
ンリンク（７）に対する取付け姿勢を変更し、スプリン
グ（23）によるリンク機構（３）の引き上げ付勢力を解
除したり、軽減できるように配慮してある。

〔別実施例〕

芝刈り装置（４）の対走行機体昇降を可能にするに、吊
上げリンク（11）とメインリンク（７）の間の方にて連
結ピン孔を長孔に形成する手段を採用してもよく、ま
た、連結ピン孔を長孔にする手段に変えてワイヤ連結す
る手段を採用してもよく、これらを連結融通（22）と総
称する。

前記連結融通（22）を連動部材（13）と吊上げリンク
（11）の間に設ける場合には、スプリング（23）を連動
部材（13）と吊上げリンク（11）とにわたって取付けて
実施してもよい。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る芝刈り機の芝刈り装置昇降操作構造
の実施例を示し、第１図は芝刈り装置配設部の側面図、
第２図はスプリング配設部の後面図、第３図は芝刈り機
全体の側面図である。（３）……リンク機構、（４）……芝刈り装置、（７）
……リンク、（11）……吊上げリンク、（13）……連動
部材、（15）……連動機構、（16）……昇降操作具、
（22）……連結融通、（23）……スプリング、（24）…
…接地ゲージ輪。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】刈高さ設定用の接地ゲージ輪（24）が備え
られた芝刈り装置（４）をリンク機構（３）を介して昇
降自在に走行機体に連結した芝刈り機の芝刈り装置昇降
操作構造であって、芝刈り装置（４）の昇降操作具（16）と前記リンク機構
（３）とを連動機構（15）を介して昇降操作自在に連動
連結し、前記連動機構（15）は、一端側が前記昇降操作具（16）
に連結され、且つ、走行機体に揺動自在に取付けられた
連結部材（13）と、この連動部材（13）の他端側と前記
リンク機構（３）のリンク（７）とを連結する吊上げリ
ンク（11）、並びに、前記芝刈り装置（４）の走行機体
に対する昇降を許容するための前記吊上げリンク（11）
と前記連動部材（13）との間、又は、前記吊上げリンク
（11）と前記リンク（７）との間に設けた連結融通（2
2）を備えて構成され、前記連動部材（13）と、その連動部材（13）と同方向に
移動する前記リンク機構（３）のリンク（７）又は吊上
げリンク（11）との間に亘って芝刈り装置吊下げ用のス
プリング（23）を架設してある芝刈り機の芝刈り装置昇
降操作構造。