JPH0679415U - コンパクト容器 - Google Patents

コンパクト容器

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JPH0679415U
JPH0679415U JP2226593U JP2226593U JPH0679415U JP H0679415 U JPH0679415 U JP H0679415U JP 2226593 U JP2226593 U JP 2226593U JP 2226593 U JP2226593 U JP 2226593U JP H0679415 U JPH0679415 U JP H0679415U
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opening
claw
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JP2226593U
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文喜 藤田
高 杉山
幸知 柚原
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YOSHIDA WORKS PRO CO.,LTD.
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YOSHIDA WORKS PRO CO.,LTD.
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓋体を開放する際にソフトな弾性的感触を得
ることができ、かつ耐久性に優れたコンパクト容器を提
供する 【構成】蓋体30の爪片34の内面に第1の係合突起3
5を設け、プッシュピース20の上下方向に開口部21
を設け、開口部21の後端壁22内面中央に第2の係合
突起23を設け、さらに開口部21の後端壁22内面に
は可撓変形可能な作動片24を設け、蓋体30の閉止位
置において第1の係合突起35と第2の係合突起23が
係合するとともに作動片24の先端部28が爪片34の
外面36に当接するようにし、かつ互いに当接する作動
片24の先端部28と爪片34の外面36の少なくとも
いずれか一方の面を傾斜面とする。 【効果】 蓋体を開放する際にソフトな弾性的感触を得
ることができ、作動片の耐久性も確保できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、コンパクト容器に関するもので、より具体的には容器本体と蓋体と をそれぞれの後方部において開閉自在に蝶着し、容器本体の前端縁部に凹所を形 成し、これに対応して蓋体の前端縁部から爪片を垂下形成し、凹所内にプッシュ ピースを前後に摺動自在に設けてなるコンパクト容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のコンパクト容器では、実開平1−118706号公報に示され るようなコンパクト容器が考案されている。このコンパクト容器では、容器本体 の前端縁部に凹所が形成され、この凹所にプッシュピースが前後方向へ摺動可能 に装着されている。また、プッシュピースの中間部に開口部が設けられ、この開 口部の後端部に蓋体の爪片の第1の係合突起と係合可能な第2の係合突起が形成 されている。さらに、プッシュピースには屈曲自在な後端ヒンジ部を介して前方 下側に延長する作動片が一体的に形成されている。さらにまた、容器本体の凹所 の内奥部には作動片の背部と当接する突部が形成されている。そして、蓋体の閉 止位置において作動片は爪片の下方に位置するようにし、この閉止状態からプッ シュピースを内方に押し込むと作動片の背部が突部の角部に当接するとともに湾 曲変形することにより、爪片の第1の係合突起とプッシュピースの第2の係合突 起との係合が解除され、湾曲させられた作動片の反発力により蓋体が上方向には ねあげられ、開放されるようになっている。
【0003】 また、実開平2−106110号公報に示されるようなコンパクト容器では、 プッシュピースに開口部が設けられ、この開口部の後端部に蓋体の爪片の第1の 係合突起と係合可能な第2の係合突起が形成されている。さらに、プッシュピー スの開口部の後方下部からヒンジ部を介して開口部側に延長する断面略「V」字 状の可撓変形可能な2つの作動片が設けられている。さらにまた、容器本体の凹 所の内奥部には作動片の後部下面と当接する突部が形成されている。そして、蓋 体の閉止位置において作動片は爪片の下方に位置し、この閉止状態からプッシュ ピースを内方に押し込むと作動片の後部下面が突部の角部に当接するとともにそ の前部上面が爪片に圧接し、次いで作動片がヒンジ部を中心として弾性変形し、 その反発力により爪片がはねあげられ、蓋体が開放されるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のコンパクト容器においては、次のような問題点が 発生する。
【0005】 すなわち、プッシュピースを押し込んだ際に作動片が容器本体に形成された突 部の角部に当接することにより弾性変形し、第1の係合突起と第2の係合突起の 係合が解除されると同時に、その反発力によって爪片がはねあげられるため、蓋 体が開放する際に大きな衝撃をうけることになる。
【0006】 また、蓋体の開閉のたびに作動片の弾性変形を繰り返すことになるため、作動 片の耐久性も問題となる。
【0007】 本考案は係る従来の問題に鑑みてなされたもので、その目的は、蓋体を開放す る際にソフトな弾性的感触を得ることができ、かつ耐久性に優れたコンパクト容 器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本考案によれば、容器本体と蓋体とをそれぞれの 後方部において開閉自在に蝶着し、容器本体の前端縁部に凹所を形成し、凹所に 対応して蓋体の前端縁部から爪片を垂下形成し、凹所内にプッシュピースを前後 に摺動自在に設けてなるコンパクト容器において、蓋体の爪片の内面に第1の係 合突起を設け、プッシュピースの上下方向に開口部を設けるとともに開口部内に 爪片の第1の係合突起と係合可能な第2の係合突起を設け、且つ開口部内に可撓 変形可能な作動片を設け、蓋体の閉止位置において爪片の第1の係合突起とプッ シュピースの第2の係合突起が係合するとともに作動片の先端部が爪片の外面に 当接するようにし、かつ互いに当接する作動片の先端部と爪片の外面の少なくと もいずれか一方の面を傾斜面としてなることを特徴とする。
【0009】
【作用】
上記構成を有する本考案のコンパクト容器によれば、プッシュピースを後方に 押圧することによりプッシュピースの第2の係合突起が爪片の第1の係合突起か ら離脱する。同時に、プッシュピースの作動片の先端部が爪片の外面を摺接し、 若干弾性変形しつつ爪片の下端部に当接し、弾性変形した作動片の復元力により 作動片の先端部が爪片の下端面を押し上げる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の好適な実施例を図に基づいて詳細に説明する。
【0011】 図1ないし図5は本考案の第1実施例を示す。本実施例のコンパクト容器は、 図1に示されるように容器本体10、プッシュピース20、蓋体30とからなっ ている。
【0012】 容器本体10の上面には、凹部が設けられ、ここに化粧料を収納する化粧皿1 1が嵌着されている。また、後端部には後述する蓋体30の蝶着突部32が蝶番 ピン33によって回動自在に結合され、これによって蓋体30が容器本体10に 対して開閉自在になっている。さらに、化粧皿11の前端縁フランジ部には透孔 12が穿設され、この透孔12の下方の容器本体10の前端縁部には凹所13が 形成されている。さらにまた、この凹所13の底面前端部中央には段部14が形 成され、さらに奥面底面に向かって切欠凹所15が形成されている。また、凹所 13の奥面は化粧皿11の前壁面となっている。そして、この容器本体10の凹 所13にはプッシュピース20が前後方向に摺動自在に配設されている。
【0013】 プッシュピース20は、図2に示されるように、容器本体10の凹所13の高 さとほぼ等しい高さの板体で、この板体には上下方向に開口する開口部21が設 けられている。また、開口部21の後端壁22内面中央には第2の係合突起23 が形成されている。さらに、開口部21の後端壁22内面の下部より上部前方に 折曲延長する断面略「V」字状、平面「コ」字状の可撓変形可能な作動片24が 形成されている。作動片24の先端部28は傾斜面を形成している。さらにまた 、開口部21の前端外壁25の底部には段部26が形成され、この段部26は容 器本体10の段部14と係合し、これによりプッシュピース20の容器本体10 からの抜き出しを防止している。また、後端内壁22の両側部には弾性片27, 27が一体的に設けられるとともに、この弾性片27,27は途中で後方に若干 折り曲げられて形成され、凹所13の後方において、その先端が凹所13の奥面 に圧接されることによってプッシュピース20を前方に付勢するようになってい る。
【0014】 蓋体30は、容器本体10の上面を覆うように形成されており、内面に鏡31 が貼着され、後方部には蝶着突部32が垂下形成されており、蝶番ピン33によ って容器本体10と開閉自在に蝶着されている。また、容器本体10の化粧皿1 1の前端縁フランジ部に穿設された透孔12に対応する蓋体30の前方中央部に は爪片34が垂下形成されている。そして、この爪片34の下方内面にはプッシ ュピース20の第2の係合突起23と係合可能な第1の係合突起35が形成され ている。
【0015】 上記のような構成のコンパクト容器において蓋体30が閉止した状態では、図 3に示されるように、蓋体30の爪片34は透孔12を貫通して容器本体10の 凹所12内で第1の係合突起35とプッシュピース20の第2の係合突起23と が係合して止錠状態となっている。そして、プッシュピース20の作動片24は 、先端部28が爪片34の外面36に当接し、さらに先端は斜め上方に向かって 延長した状態になっている。
【0016】 なお、この時、弾性片27が凹所13の奥面に若干圧接された状態となってお り、プッシュピース20が前方に若干付勢され、従って第2の係合突起23は前 方に付勢された状態で、第1の係合突起35に係合されている。さらに、プッシ ュピース20の前端壁25外面は容器本体10及び蓋体30の前面より若干突出 している。
【0017】 このようなコンパクト容器の蓋体30の止錠位置からプッシュピース20の前 端壁25外面を内方に押圧すると、プッシュピース20は弾性片27を変形させ ながら後方へ摺動し、これによって図4に示されるように、プッシュピース20 の第2の係合突起23が蓋体30の爪片34の第1の係合突起35から離脱して 蓋体30の止錠が解除される。一方、プッシュピース20が後方へ摺動すると作 動片24は切欠凹所15内で、その先端部28が爪片34の外面36と圧接しつ つ摺動し、若干弾性変形する。そして図4に示すように蓋体30の止錠が解除さ れ、さらに図5に示されるように蓋体30が開放される時に、作動片24の先端 部28は爪片34の下端部に当接し、弾性変形した作動片の復元力により作動片 24の先端部28が爪片34の下端面37を押し上げる。
【0018】 このように、本考案では、第1の係合突起と第2の係合突起との係合が解除す ることにより作動片の復元力により爪片を押し上げているので、蓋体の開放をソ フトな感触で行うことができる。また、作動片も若干の弾性変形ですむので、繰 り返し開閉を行っても十分な耐久性を有する。
【0019】 図6は、本考案の第2実施例にかかるコンパクト容器を示す。この実施例では 、プッシュピース20aの開口部21aの後端壁22a内面には下部より上部前 方に湾曲延長する断面略「U」字状、平面「コ」字状の可撓変形可能な作動片2 4aが形成されている。また、蓋体30aの爪片34aの外面36aは、斜め後 方に向かって延長する傾斜面となっている。その他の構成及び作用は、第1実施 例と同様である。
【0020】 図7は、本考案の第3実施例にかかるコンパクト容器を示す。この実施例では 、プッシュピース20bの開口部21bの後端壁22b内面には下部より前方に 延出しかつ上方に折れ曲がった断面略「L」字状、平面「コ」字状の可撓変形可 能な作動片24bが形成されている。また、蓋体30aの爪片34aの外面36 aは、斜め後方に向かって延長する傾斜面となっている。その他の構成及び作用 は、第1実施例と同様である。
【0021】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、容器本体と蓋体とをそれぞれの後方部におい て開閉自在に蝶着し、容器本体の前端縁部に凹所を形成し、凹所に対応して蓋体 の前端縁部から爪片を垂下形成し、凹所内にプッシュピースを前後に摺動自在に 設けてなるコンパクト容器において、蓋体の爪片の内面に第1の係合突起を設け 、プッシュピースの上下方向に開口部を設けるとともに開口部内に爪片の第1の 係合突起と係合可能な第2の係合突起を設け、且つ開口部内に可撓変形可能な作 動片を設け、蓋体の閉止位置において爪片の第1の係合突起とプッシュピースの 第2の係合突起が係合するとともに作動片の先端部が爪片の外面に当接するよう にし、かつ互いに当接する作動片の先端部と爪片の外面の少なくともいずれか一 方の面を傾斜面としてなることを特徴とするので、プッシュピースを押し込んだ 際に作動片が大きく弾性変形し、その強い反発力によって爪片がはねあげられる といったこともなく、第1の係合突起と第2の係合突起との係合が解除すること により作動片の復元力により爪片を押し上げているので、蓋体を開放する際にソ フトな弾性的感触を得ることができる。
【0022】 また、作動片も若干の弾性変形ですむので、繰り返し開閉を行っても作動片が 疲労することなく、耐久性に優れたコンパクト容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係るコンパクト容器の蓋
体の閉止状態を示す側断面図である。
【図2】本考案の第1実施例に係るコンパクト容器のプ
ッシュピースの斜視図である。
【図3】本考案の第1実施例に係るコンパクト容器の蓋
体の閉止状態を示す係合部の拡大側断面図である。
【図4】本考案の第1実施例に係るコンパクト容器のプ
ッシュピースを押圧した状態を示す係合部の拡大側断面
図である。
【図5】本考案の第1実施例に係るコンパクト容器の蓋
体が開放した状態を示す係合部の拡大側断面図である。
【図6】本考案の第2実施例に係るコンパクト容器の蓋
体の閉止状態を示す係合部の拡大側断面図である。
【図7】本考案の第3実施例に係るコンパクト容器の蓋
体の閉止状態を示す係合部の拡大側断面図である。
【符号の説明】
10 容器本体 13 凹所 20,20a,20b プッシュピース 21,21a,21b 開口部 22,22a,22b 後端壁 23 第2の係合突起 24,24a,24b 作動片 28 先端部 30,30a 蓋体 34,34a 爪片 35 第1の係合突起 36,36a 外面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体と蓋体とをそれぞれの後方部に
    おいて開閉自在に蝶着し、該容器本体の前端縁部に凹所
    を形成し、該凹所に対応して該蓋体の前端縁部から爪片
    を垂下形成し、該凹所内にプッシュピースを前後に摺動
    自在に設けてなるコンパクト容器において、該蓋体の該
    爪片の内面に第1の係合突起を設け、該プッシュピース
    の上下方向に開口部を設けるとともに該開口部内に該爪
    片の該第1の係合突起と係合可能な第2の係合突起を設
    け、且つ該開口部内に可撓変形可能な作動片を設け、該
    蓋体の閉止位置において該爪片の該第1の係合突起と該
    プッシュピースの該第2の係合突起が係合するとともに
    該作動片の先端部が該爪片の外面に当接するようにし、
    かつ互いに当接する該作動片の先端部と該爪片の外面の
    少なくともいずれか一方の面を傾斜面としてなることを
    特徴とするコンパクト容器。
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