JPH0678777U - 機械室における側板の取付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 冷蔵庫を構成する圧縮機等の機器が装着され
た機械室の側面に装着さえる側板において、側板の着脱
が冷蔵庫をどこに置いても容易に行えるようにするこ
と。 【構成】 水平に設置された機械室天井板１と、天井板
１の端部裏面に接合された垂直面３ａ及び水平面３ｂを
有する固定金具と、該固定金具の水平面に一方の溝が嵌
合される断面Ｓ字又は逆Ｓ字状の支持枠４と、支持枠４
の他方の溝に嵌合される水平面３ｂを有する側板５とか
らなる機械室における側板５の取付け構造及び側板５が
容易に外れないように機械室天井板１又は機械室天井板
１に装着される天板６の端部を鉛直方向に固定金具の水
平面より下方まで折り曲げた構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、冷蔵庫を構成する圧縮機、凝縮器、ファン等の冷凍機器が装着され る機械室における側板の取付け構造の改良に関するものである。

【０００２】

【従来技術】

従来の機械室の側板の構造としては、機械修理が行えるように側板は取外し可 能になっているが、機械室を構成する天井板、背面板、底板等にビス等で締め付 け固定していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

一般に冷蔵庫等は、部屋の隅等に置かれる場合が多く機械室の側面板を壁に近 接させたりしている。その場合にドライバー等の工具を使用することができず、 故障しても機械室全体を引き出さない限り側板を取り外すことはできなかった。 そこで本考案はかかる従来技術の欠点に鑑みなされたもので、機械室を壁に近 接させて設置しても、側板を簡単に取り外すことが可能な側板の取付け構造を提 供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

すなわち本考案は、水平に設置された機械室天井板と、該天井板の端部裏面に 接合された垂直面及び水平面を有する固定金具と、該固定金具の水平面に一方の 溝が嵌合される断面Ｓ字又は逆Ｓ字状の支持枠と、前記支持枠の他方の溝に嵌合 される水平面を有する側板とからなる機械室における側板の取付け構造により本 目的を達成する。また側板が容易に外れないように機械室天井板又は機械室天井 板に装着される天板の端部を鉛直方向に固定金具の水平面より下方まで折り曲げ ている。

【０００５】

【作用】 本考案にかかる構造では、側板の取付けは固定金具の水平面に断面Ｓ字又は逆 Ｓ字状の支持枠の溝を嵌合し、しかる後に支持枠の他方の溝と側板の水平面を嵌 合するべく側板をスライド移動させることにより機械室天板に側板を装着するこ とができる。この結果支持枠及び固定金具に側板は支持されることになる。機械 室天井板又は機械室天井板に装着される天板の端部を鉛直方向に固定金具の水平 面より下方まで折り曲げたものでは、該天井板又は天板の端部と側板とが当接す ることになるために側板が側面方向に外れるのを防ぐことができる。

【０００６】

【実施例】

以下に本考案を図示された実施例に従って詳細に説明する。 図において１は、機械室を構成する機械室天井板であり、該天井板１は背面板２ 及び図示しない底板と接合されている。本実施例では天井板１の端部に断面ほぼ Ｕ字状で垂直面3a及び水平面3bを突出させた固定金具３が接合されており、該固 定金具３の水平面3bには、合成樹脂からなり２つの溝を有する断面逆Ｓ字状の側 板支持枠４が嵌合される。また５は上端が垂直に折り曲げられた水平面5aを有す る側板であり、該側板５の水平面5aも前記側板支持枠４の溝に嵌合さている。

【０００７】 ６は、機械室天井板１上に接合された作業板として用いる天板であり、該天板 ６の端部は鉛直方向に固定金具の水平面より下方まで折り曲げられており、該天 板の垂直面6aは、側板５と当接して側板５が側面方向（図の左側）への力によっ て外れるのを防いでいる。

【０００８】 尚本実施例では、側板５の上部を垂直に折り曲げて水平面5aを形成するように 構成したがこれに限定されるものではなく、図３に示すように側板５の上部に水 平な板材5bを接合したもので構成しても良い。 また本実施例では、天板６の端部を垂直に折り曲げ、側板５が外れるのを防止 するように構成したが、これに限定されるものではなく天井板１の端部を固定金 具３の水平面3b付近まで垂直に折り曲げて構成しても同様の効果を得ることがで きることはいうまでもない。

【０００９】 さらに、本実施例では、側板支持枠４を断面逆Ｓ字状のもので構成したがこれ に限定されるものではなく、図４に示すように断面Ｓ字状のもので構成しても良 い。但しＳ字状のもので構成した場合には、支持枠４の上部の溝に固定金具３の 水平面3aが嵌合され、側板５の水平面5aが下部の溝に嵌合させる。また本実施例 では、支持枠４の溝は側板５の水平面及び固定金具３の水平面を嵌合できる大き さとしたが、更に強固に結合させる場合には支持枠４に挾持力を持たせるように 構成すると良い。

【００１０】 以上述べた構成において、本実施例にかかる構造では、背面板等により支持さ れた天井板１に接合された固定金具３の水平面3bに支持枠４の下部溝を嵌合し、 次に支持枠４の上部溝に側板５の水平面5aを嵌合する。嵌合するに際して、側板 ５を天板６の端部折り曲げ片より内側に位置するようにしてスライド移動させる 。これにより側板５が支持枠４を介して固定金具３により支持され、側板５にか かる側面方向の力には、側板５と天板６の折り曲げ片とが当接することにより係 止されることになる。 また側板５を取り外す時には、側板５を手前に引くことにより支持枠４の上部 溝から側板５を取り出すことができる。

【００１１】

【効果】

以上述べたように本考案にかかる側板の取付け構造によれば、従来のものと異 なりビス等で締め付け固定していないので、例え側板側を部屋の壁に近接して設 置したとしても、簡単に側板を取り外すことができ、機器の修理を簡単に行うこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 機械室の取付け構造を示す一部省略縦断面図
である。

【図２】 機械室の取付け構造を示す一部省略斜視図で
ある。

【図３】 側面板の水平面の他の実施例を示す機械室の
一部省略縦断面図である。

【図４】 支持枠の他の実施例を示す機械室の一部省略
斜視図である。

【符号の説明】

１ 天井板 ２ 背面板 ３ 固定金具 3a 垂直面 3b 水平面 ４ 支持枠 ５ 側板 5a，5b 水平面 ６ 天板

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 水平に設置された機械室天井板と、該天
   井板の端部裏面に接合された垂直面及び水平面を有する
   固定金具と、該固定金具の水平面に一方の溝が嵌合され
   る断面Ｓ字又は逆Ｓ字状の支持枠と、前記支持枠の他方
   の溝に嵌合される水平面を有する側板とからなる機械室
   における側板の取付け構造。
2. 【請求項２】 機械室天井板又は機械室天井板に装着さ
   れる天板の端部が鉛直方向に固定金具の水平面より下方
   まで折り曲げられているいることを特徴とする請求項１
   記載の機械室における側板の取付け構造。
3. 【請求項３】 側板に設けた水平面が、側板の上部を垂
   直に折り曲げたもの又は側板の上部に水平板を接合した
   ものである請求項１記載の機械室における側板の取付け
   構造。