JPH0610430U - 天井取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井パネルに天井材を直接釘打ちすることな
く取り付ける。 【構成】 壁パネル１の上部に交わるようにして配設さ
れた天井パネル２の枠に取付金具４をビス止め固定す
る。そしてこの取付金具４の下部に形成されるコ字形の
フック部に天井パネル２にそって配設する天井材３の端
縁を挿入挟持して固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は天井パネルに天井材を直接釘打ちすることなく取り付けるようになし た天井取付構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

天井パネルに石膏ボード等の天井材を取り付ける場合、天井パネルにそわせた 天井材を釘打ちにて固定している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしこの天井材の外壁または内壁パネルに近接する位置では天井材端の釘打 ちができない。

【０００４】 本考案は壁パネルに近接する釘打ち不能な位置においても天井材を確実に固定 することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を達成するためになしたもので、壁パネルの上部に交わるよ うにして配設された天井パネルの枠にビス止め固定する取付金具と、この取付金 具の下部に形成されるコ字形のフック部に端縁を挿入挟持して天井パネルにそっ て配設する天井材とより成ることを要旨とする。

【０００６】

【作用】

下部に天井材端面を挿入して支持するフック部を形成した取付金具を天井パネ ルの枠にビス止め、釘打ち等にて固定する。これにより壁パネルにそう壁際の天 井材端部をこの取付金具のフック部に挿入するのみで、釘打ちが不能な位置でも 容易に、かつ確固に取り付けられるようになる。

【０００７】

【実施例】

以下本考案天井取付構造を図示の実施例にもとづいて説明する。 図において１は外壁パネルまたは間仕切壁パネル（以下壁パネルと略す）で、 この壁パネル１は内側面に所要の内装材１１等が配設した構成を有する。そして この壁パネル１の上部位置には天井パネル２の先端が当接するように配設される 。

【０００８】 ３はこの天井パネル２の下面に添わせて釘打ち等にて固定される天井材で、こ の天井材３は石膏ボード、その他所望の材質をもって形成され、この天井材３は 一重として使用するか、または図示のように二重にして配設使用される。

【０００９】 天井材３は一般に釘打ちにて天井パネル２に固定されるが壁パネル際において は釘打ちができないので、取付金具４が用いられる。この取付金具４は図２に示 すように、細帯状板材を用いて垂直なる取付片４１の下端を水平に折り曲げて上 片４２とし、この上片４２の長さを天井材の支持に必要なものとし、かつその先 端をさらに垂直に折り曲げて、天井材端部を挟持するに必要な長さを有する垂直 挟持片４３とし、さらにこの垂直挟持片４３の下端を水平に折り曲げ、前記上片 ４２と上下に対向して下片４４とし、さらに取付片４１には天井パネル２の枠２ １の内側面にビス５止め等にて固定するための取付孔４Ｈを穿孔して成る。

【００１０】 従って上述の如く構成する取付金具４は壁パネル１の上部に水平にして配設し た天井パネル２の壁際の枠２１にビス止めする。これは上下両片及び垂直挟持片 よりなるコ字形のフック部の開口挟持部４５が壁パネルと反対方向に向かうよう にして取付片４１を枠２１の内側面に添わせ、ビス５にて固定する。この時フッ ク部は天井材取付高さと一致するようにするとともにフック部を壁パネル１の内 装材１１の上部表面に当接するようになす。

【００１１】 そして天井材３はその端縁をこのフック部に挿入する。この時天井材端縁の板 厚をフック部の上下両片４２，４４間と等しくするか、またはこの天井材の板厚 が厚くフック部内に挿入できないときはこの天井材端縁の一部を切削し、挿入で きるようにし、これにより天井材端縁部を挟持させ、他部は従来と同様に天井パ ネルへ釘打ちするものである。このため壁際においても天井材は確実に固定でき る。

【００１２】 また図３、図４に示すものは取付金具４を天井パネル２に取り付ける際、廻り 縁も一緒に取り付けるようにした実施例である。これは取付金具４の垂直挟持片 ４３を図１、図２に示す実施例よりも長くし、この垂直挟持片４３に廻り縁６を 取り付ける。この場合、廻り縁６の上面と取付金具４の上片４２との間に天井材 ３を挿入挟持するための空間を有するようになす。

【００１３】 従って第１実施例と同様に天井パネルの枠２１に取付金具４をビス止めしたと き、壁際と天井際にそって廻り縁も一体に取り付けられ、そしてこの後、廻り縁 上方の空間内に天井材端縁部を挿入することにより天井材を取り付けるものであ る。

【００１４】

【考案の効果】

本考案によるときは壁パネルの上部に交わるようにして配設された天井パネル の枠にビス止め固定する取付金具と、この取付金具の下部に形成されるコ字形の フック部に端縁を挿入挟持して天井パネルにそって配設する天井材とより成るた め、壁際で、釘打ち固定できない場合でも、天井材を簡易に、かつ強固に取り付 けられる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案天井取付構造の一実施例を示す断面図で
ある。

【図２】取付金具の説明図である。

【図３】廻り縁付取付金具を示す実施例の断面図であ
る。

【図４】同外観図である。

【図５】公知例の説明図である。

【符号の説明】

１ 壁パネル ２ 天井パネル ２１ 枠 ３ 天井材 ４ 取付金具 ５ ビス ６ 廻り縁

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 壁パネルの上部に交わるようにして配設
   された天井パネルの枠にビス止め固定する取付金具と、
   この取付金具の下部に形成されるコ字形のフック部に端
   縁を挿入挟持して天井パネルにそって配設する天井材と
   より成る天井取付構造。