JPH0678409U - 木造家屋における壁断熱材の保持金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】壁断熱材の保持を確実に行え、かつ、保持作業
を簡単かつ確実に行える金具を提供する。 【構成】主体部片１の長手方向の両端に折曲可能にして
傾斜部片３を連設し、傾斜部片３の先端には折曲可能に
して取付部片６を連結し、該取付部片６に打込み爪８を
打出し成形してある。そして、打込み爪８を柱８０，８
１に打ち込んで、断熱材８４を保持させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は木造家屋における壁断熱材の保持金具に関するものである

【０００２】

【従来の技術】

近年の木造家屋は、合成樹脂繊維より成る断熱材を壁部に納めて断熱効果を図 るようにしているが、従来は、例えば、柱間にわたした木ずりと胴縁との間に挾 み込むようにした構造が採られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来例は前記の通りの構造によって断熱材を保持するようにしているため、柱 間に木ずりと胴縁を架設した後、断熱材の挾装作業を行わねばならず、その作業 が煩雑であるのみならず、木ずりと胴縁とで構成される空間域に断熱材を充填す るようにして断熱材のずれ（移動）を防ぐため、断熱効果として必要以上の断熱 材を用いなければならない。

【０００４】 本考案は斯様な従来例の欠点に着目して案出したものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

主体部片の長手方向の両端に折曲可能にして傾斜部片を連設し、該傾斜部片の 先端に折曲可能にして取付部片を連設し、この取付部片に複数個の打込み爪を打 出して前記主体部片方向に突設した構成とするのである。

【０００６】

【実施例】

図面は本考案に係る木造家屋における壁断熱材の保持金具の一実施例を示し、 図１は一部の斜視図、図２は使用状態の平面図、図３は同じく一部の断面図であ る。

【０００７】 図中、Ａは金属板をプレス加工して得た保持金具、１はこの保持金具Ａの主体 部片である。主体部片１は長手方向に沿う中央に補強リブ２を備え、該補強リブ ２の端部２ａ，２ａを主体部片１の長手方向の両端部１ａ，１ａの近傍に位置さ せてある。

【０００８】 ３は主体部片１の端部１ａに連設した傾斜部片で、この傾斜部片３にも主体部 片１と同様に長手方向に中央にして補強リブ４を設け、該補強リブ４の端部４ａ ，４ａを傾斜部片３の基端である主体部片１の前記端部１ａと先端部３ａの近傍 に位置させ、また、傾斜部片３と主体部片１との間すなわち前記端部１ａの相対 する両端には切欠５，５を設けて主体部片１に対する傾斜部片３の屈曲性を良好 にしてある。

【０００９】 ６は傾斜部片３の先端部３ａに連設した取付部片で、この取付部片６に、打出 して成形して打込み爪８を設け、該打込み爪８は円形孔９の縁部に沿わせて列設 し、ほぼ三角形状にして前記主体部片１方向にして取付部片６に突設したもので ある。

【００１０】 図２は保持金具Ａの使用状態を示している。

【００１１】 柱８０および間柱８１間に室内側化粧材８２を張設し、該化粧材８２の屋内面 側に前記柱８０，８１で構成される空間域８３に断熱材８４を屋内外方向に重ね 合わせて、断熱材８４の屋外面側から、保持金具Ａの主体部片１を当て、切欠５ 等を利用して主体部片１、傾斜部片３および取付部片６の相対的な折り曲げ角度 を合わせるようにして柱８０と間柱８１間との間隔幅を合わせ、各柱８０，８１ の屋外側面の取付部片６，６を重ね合わせて打込み爪６を柱８０，８１に打込む ようにして用いるのである。

【００１２】 図中、８６は胴縁、８７は屋外側化粧材を示す。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は前記の通りの構成であるから、壁断熱材を確実に保持させ、かつ、保 持作業を簡単に行うことができ、また、打込み爪は打出し成形によって形成され たものであるから、打出し成形時に形成される透孔内に木材が密嵌することとな り、従って、柱より容易に抜けることのない保持金具を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】一部の斜視図。

【図２】使用状態を示す平面図。

【図３】使用状態を示す一部の断面図。

【符号の説明】

１ 主体部片 ３ 傾斜部片 ６ 取付部片 ８ 打込み爪

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 主体部片の長手方向の両端に折曲可能に
   して傾斜部片を連設し、該傾斜部片の先端に折曲可能に
   して取付部片を連設し、この取付部片に複数個の打込み
   爪を打出して前記主体部片方向に突設した、木造家屋に
   おける壁断熱材の保持金具。