JPH067768B2 - 収穫機 - Google Patents

収穫機

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JPH067768B2
JPH067768B2 JP10087684A JP10087684A JPH067768B2 JP H067768 B2 JPH067768 B2 JP H067768B2 JP 10087684 A JP10087684 A JP 10087684A JP 10087684 A JP10087684 A JP 10087684A JP H067768 B2 JPH067768 B2 JP H067768B2
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handling cylinder
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俶宏 内山
一男 小竹
隆史 山田
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は脱穀装置を備えた収穫機に関する。
〔従来技術〕
収穫機は刈取部にて刈取った穀稈を、搬送装置にて脱穀
装置へ給送し、該脱穀装置にて穀稈を脱穀処理し、さら
に脱穀処理された穀粒を選別して精粒を取出すものであ
る。
このような収穫機においては、脱穀装置の扱胴の負荷を
検出し、その負荷が適正状態となるように機体の走行速
度、エンジン回転数等を自動的に制御するようにしたも
のが開発されている。
〔目的〕
本発明は、このような走行速度,エンジン回転数の自動
制御を可能とした収穫機に関し、特にその脱穀処理能力
を最大限に発揮させるようにしたものである。
〔構成〕
本発明は扱胴の回転数が適正範囲内となるように機体の
走行速度及びエンジン回転数を自動制御し、扱胴回転数
が適正範囲内であればエンジン回転数を所定量増加させ
るようにしたものである。
〔実施例〕
以下本発明を、その実施例を示す図面に基づいて詳述す
る。第1図は本発明に係る収穫機の外観斜視図である。
図において1は走行クローラであり、エンジンの駆動力
が、主クラッチ,ギヤ噛合式の副変速装置,パワーシフ
ト変速装置を用いた主変速装置、さらにはサイドクラッ
チを経て走行クローラ1に伝達されて機体の走行を行わ
せる一方、走行クローラ1上方の脱穀装置3における扱
胴,唐箕装置等、及び機体前部の刈取部4における刈刃
2,引起し装置7等を駆動するようになっている。
また図中9は運転席8の前方に設けられた操作コラム、
6は運転席8の側方に設けられた副操作コラムであり、
該副操作コラム6には主変速装置における走行速度段を
変更する主変速レバ93、副変速装置における走行速度段
を変更する副変速レバ95が設けられている。また10は縦
搬送装置であって、その終端を穀稈挾扼移送装置11のフ
ィードチェイン12始端部に臨ませており、この近傍であ
って脱穀装置3の前面には、脱穀装置へ給送される穀稈
の搬送を検出する穀稈センサ62が設けられている。なお
穀稈センサ62はこの位置に限らず、穀稈挾扼移送装置11
の始端部側方、或いは縦搬送装置10の搬送経路内でもよ
く、また扱深さ自動調節装置を備えた収穫機においては
稈長検出のために設けられるセンサと共用させる構成と
してもよい。穀稈挾扼移送装置はフィードチェイン12と
挾扼杆13とから構成されており脱穀装置3の扱口に沿っ
て設けられている。
第2図は脱穀装置3の一部破断縦断面図である。脱穀装
置3は機筐14内上部に形勢された扱室15内に、多数の扱
歯16,16…を有する扱胴17を軸架し、該扱胴17の軸長方
向と平行に扱口を延設すると共に、該扱室15の下方部に
受網18を張設し、さらに前記扱室15の下部に扱胴17の軸
長方向にほぼ平行な揺動選別装置19を設けたものであ
る。扱胴17には、その回転数を検出する扱胴センサ59が
設けられている。更に扱胴17の右側上方(機体の中央寄
り)の位置には二番還元物を再処理するための処理室50
が設けられており、この処理室50内にはその軸長方向を
扱胴17の軸長方向と一致させて多数の扱歯52,52…を有
する処理動51が軸架されている。
揺動選別装置19は傾斜状に延びる揺動選別盤20と、該揺
動選別盤20の後部下方に設けられたチャフシーブ21と、
このチャフシーブ21の後方に連設したストローラック22
等から構成したものであり、駆動源に連動して揺動する
揺動アーム23,24により前記扱胴17の軸長方向に揺動す
べく構成している。
また揺動選別装置19の下方には一番流穀板25及び一番ス
クリュー26からなる一番穀物取出部(一番口)27と、二
番流穀板28及び二番スクリュー29からなる、二番穀物取
出部(二番口)30とを有する選別風路31を形成してい
る。
一番穀物取出部27に落下した穀粒は一番スクリュー26か
ら籾タンク5に送給され、また二番穀物取出部30に落下
した穀粒は二番スクリュー29からブロワ47により二番ス
ロワ筒48内上方に吹き上げられ、脱穀装置3の屋根板の
処理室50上方の位置に突設された処理胴カバ53から処理
胴51上に落下されて再選別されるようになっている。二
番スクリュー29には、該スクリュー29の回転数を検出す
る二番回転センサ63が設けられており、また処理胴カバ
53には処理胴に還元される二番還元物量を検出する二番
還元センサ64が設けられている。
風路31内には前記チャフシーブ21の下方にグレインシー
ブ32を設けると共に、該風路31の起風側には唐箕装置33
を設けている。そしてこの唐箕装置33からの気流が整流
板34,35によって整流された後に風路31を通って機体後
方の排塵口(三番口)36から機外へ排風されるように構
成している。
前記ストローラック22の後上方には、軸流ファンを用い
てなる吸排塵装置37を設ける一方、該吸排塵装置37の上
方に上部吸引カバー38を、また下方に下部吸引カバー39
を配設してあり、前記吸排塵装置37の吸引口40を風路31
側に開口すると共に、その排風口41を排塵口36に向けて
開口している。
前記上部吸引カバー38の上方には両端部から斜め上方に
流下樋つまり四番樋43を延設して四番口44を形成し、脱
穀後の稈、即ち排藁から取り出される刺り粒をストロー
ラック22上方に還元させるように構成している。
第3図は本発明機の制御系の模式的ブロック図である。
図において80はマイクロコンピュータを用いた制御部で
あり、その入力インターフェースにおける入力ポートa
には扱胴17の回転軸に装着され、扱胴17の回転数を検
出する扱胴センサ59の出力が与えられている。
入力ポートaにはエンジン72の出力軸に装着され、エ
ンジン回転数を検出するエンジンセンサ60の出力が与え
られている。
入力ポートa,a,aにはパワーシフトを用いた
主変速装置における主変速レバ93の基端枢支部に装着さ
れ、その回動量に応じた電位を出力する、ポテンショメ
ータを利用したシフトセンサ61が接続されており、シフ
トセンサ61の出力電位により、主変速レバ93が前進4速
段「F4」,前進3速段「F3」,前進2速段「F2」,前進
1速段「F1」及び中立段「N」のいずれの状態になって
いるかを判断する。
入力ポートaには脱穀装置3に送給される穀稈の搬送
を検出する穀稈センサ62の出力が与えられている。
入力ポートaには、二番スクリュー29の回転数を検出
する二番センサ63の出力が与えられており、該二番セン
サ63は、二番スクリュー29の回転数が所定値以下となっ
た場合にハイレベル信号を出力し、該ポートaをハイ
レベルにすると共に二番スクリュー警報LED71を点灯す
る。
入力ポートaには二番還元物量を検出する二番還元セ
ンサ64の出力が与えられており、二番還元物量が所定値
以上になると二番還元センサ64はハイレベル信号を出力
して、該ポートaをハイレベルにすると共に二番還元
警報LED72を点灯する。
入力ポートaには車速制御を行わせるための自動スイ
ッチ65が接続されており、該スイッチ65のオンにより車
速制御が行われる。
入力ポートa10には刈取クラッチを係合状態とした場
合にオンする刈取スイッチ66が接続されており、また入
力ポートa11には、脱穀クラッチを係合状態とした場
合にオンする脱穀スイッチ67が接続されていて、各スイ
ッチ66,67のオンにより入力ポートa10,a11が夫
々ハイレベルになる。
入力ポートa12,a13には、ギヤ噛合式の副変速装
置における副変速レバ95の基端枢支部に設けられ、副変
速レバ95の回動位置に応じて作動する副変速レバスイッ
チ68が設けられていて、副変速レバ95が低速段状態
「L」である場合には入力ポートa12がローレベル,
13がハイレベルとなり、中速段状態「M」である場
合には両入力ポートa12及びa13がハイレベクにな
り、さらに高速段状態「H」である場合には入力ポート
12がハイレベル、入力ポートa13がローレベルに
なる。
入力ポートa14には、エンジン73におけるレギュレー
タレバー73aが回動限界位置(エンジン出力最大状態)
に達した場合にオンするレギュレータスイッチ69が接続
されており、該スイッチ69のオンにより入力ポートa
14はハイレベルになる。
入力ポートa15には、緊急時に機体の走行を停止させ
る際にオンされるエマージェンシースイッチ70が接続さ
れており、該スイッチ70のオンにより入力ポートa15
はローレベルになる。
一方、制御部80における出力インターフェースの出力ポ
ートb及びbには、主変速レバ93回動用のシフトモ
ータ74が接続されており、出力ポートbがハイレベ
ル、出力ポートbがローレベルになるとシフトモータ
74は正転して主変速レバー93は高速走行段側に回動さ
れ、反対に出力ポートbがローレベル、出力ポートb
がハイレベルになるとモータ74は逆転して主変速レバ
93は低速走行段側に回動される。
出力ポートb及びbにはアクセルレバ94回動用のア
クセルモータ75が接続されており、出力ポートbがハ
イレベル、出力ポートbがローレベルになると、該ア
クセルモータ75が正転されてアクセルレバ94は高回転側
に回動され、反対に出力ポートbがローレベル、出力
ポートbがハイレベルになるとアクセルモータ75は逆
転されてアクセルレバ94は低回転側に回動される。
出力ポートbには、自動制御状態となっている場合に
点灯する自動ランプ76が接続されており、該出力ポート
のローレベル出力により自動ランプ76が点灯する。
出力ポートbには副変速レバ68を高速側へ回動操作す
べきことを促す増速指示ランプ77が接続されており、ま
た出力ポートbには副変速レバ68を低速側へ回動操作
すべきことを促す減速指示ランプ78が接続されていて、
各出力ポートb,bのローレベル信号により各ラン
プ77,78が夫々点灯する。
出力ポートbには、警報ブザ79が接続されており、出
力ポートbのハイレベル信号によりブザ79が鳴動す
る。
出力ポートbには、警報LED90が接続されており、該
ポートbのハイレベル信号によりLED90が点灯する。
出力ポートb10には、扱胴の回転数を表示する負荷モ
ニタ91が接続されており、また出力ポートb11には、
制御部80の自己診断により異常が発見された場合に、そ
の異常に係る所定の表示を行う自己診断用LED92が接続
されている。
叙上の如く構成された本発明機の動作を第4図〜第8図
のフローチャートに基づいて説明する。キースイッチを
オンすると、刈始め時であることを示すフラグK、作業
開始時におけるエンジン回転数制御が行われたことを示
すエンジンフラグS、主変速装置における主変速レバ95
の走行速度段の記憶値Pm、さらに副変速レバ95の速度段
の記憶値Psをすべてリセット状態(=0)とする。そし
てエンジンセンサ60の出力によりエンジン73が始動され
ているか否かを判断する。
さてエンジンが始動され、車速制御を行わせるべく自動
スイッチ65をオンすると共に、脱穀クラッチを継合状態
として脱穀スイッチ67をオンすると、制御装置80は車速
制御の準備状態となる。
即ち刈取クラッチ遮断状態であって刈取スイッチ66がオ
フした状態であり、また刈取作業が行われていないため
に、搬送穀稈は存在せず、穀稈センサ62はオフ状態であ
り、エンジンフラグSがリセット状態S=0であるの
で、制御装置80は自動ランプ76を点滅させて扱胴回転数
に基づく自動制御が開始されていないことを報知すると
共に、エンジン回転数を作業時における適正回転数の範
囲(α〜β)とする。これはエンジン73の回転数が、適
正範囲(α〜β)となっているか否かを、エンジンセン
サ60の検出値より判断し、その検出値が適正範囲の最小
値α以下(又は最大値β以上)である場合には、制御部
80は所定信号を連続的に出力してアクセルモータ75を連
続的に正転(又は逆転)駆動し、アクセルレバ94をエン
ジン回転数が増加(又は減少)する方向に回動させてエ
ンジン回転数を適正範囲とする。エンジン回転数が適正
範囲内となった場合にもエンジンフラグSはセット状態
とされずリセット状態のままである。
さて、エンジン回転数を適正範囲内とした状態にて刈取
クラッチを継合状態とし、また主変速レバ93を手動操作
して所定の走行速度段に設定して作業を開始すると、刈
取部4にて刈取られた穀稈は、脱穀装置3へ送給され、
穀稈センサ62がオン状態となり、自動ランプ76が点灯さ
れると共に、アクセルモータ75は所定時間tにわたっ
て正転駆動されエンジン回転数を適正範囲より若干増加
させる。これはエンジンが適正回転となった状態で作業
を開始すると、扱胴17,一番スクリュー26等には急激に
負荷が加わるため、エンジン回転数が低下し、再びエン
ジン回転数を適正範囲内とする間に、脱穀処理精度、選
別精度等を悪化させて穀粒損失等を招来する虞れがある
ので、このような事態を回避するためになされたもので
ある。
エンジン回転数が適正範囲より若干増加した値になる
と、作業開始時におけるエンジン回転数の所定の制御が
行われたことを示すエンジンフラグSはセット状態S=
1とされる。そしてこの場合は刈始めフラグKはリセッ
ト状態K=0であるので、所定時間t経過するのを待
って、扱胴回転数に基づく車速及びエンジン回転数の自
動制御が行われる。この時間tは、作業開始時には搬
送される穀稈量が一定せず、脱穀作業も不安定であるた
め、このような不安定な状態における扱胴回転数に基づ
く自動制御を行わせると、機体は増速制御されて非常に
危険であるのでこのような状態を回避するようにしたも
のである。この時間tの間に扱胴回転数が異常に低く
なった場合、或いは時間tの間に二番スクリュー29に
詰り等が生じて二番回転センサ63がオンした場合には第
5図に示すように機体走行を停止させるべくシフトモー
タ74を逆転駆動して中立位置「N」まで連続的にシフト
ダウンさせる。また二番還元物量が多くなりすぎ、二番
還元センサ64がオンした場合には第5図に示すようにシ
フトモータ74を逆転駆動してシフトダウンする。
所定時間t経過すると、刈始めフラグKはセット状態
(K=1)とされ、主変速レバ93が中立状態「N」とな
っていない機体走行状態である場合には扱胴回転数に基
づいて自動制御が行われ、機体停止状態であるならば制
御装置80は待機状態となる。
次に、扱胴回転数に基づく車速及びエンジン回転数の自
動制御について、第6図〜第8図のフローチャート及び
第1表,第2表に基づいて説明する。第1表は扱胴回転
数Xと制御内容の関係をまとめたものである。
車速及びエンジン回転数は扱胴回転数に基づいて制御さ
れるが、扱胴回転数Xは適正範囲(c<X<d)、適正
範囲より低い第1の低回転範囲(b<X≦c)、さらに
その第1低回転範囲より低い第2の低回転範囲(a<X
≦b)、その第2低回転範囲より低い異常低回転範囲
(X≦a)、適正範囲より高い第1の高回転範囲(d≦
X<e)、第1高回転範囲よりさらに高い第2高回転範
囲(e≦X)の6段階に弁別される。
さて、各範囲における制御内容について説明すると、扱
胴回転数が第2の高回転範囲(e≦X)内になると、制
御装置80はシフトモータ74を正転駆動して主変速レバ93
を高速側に回転駆動し、一速度段シフトアップする。こ
れは扱胴負荷が非常に軽くなっているので、機体を増速
させて扱胴に給送される穀稈を増加させるようにしたも
のである。
一方、扱胴回転数が第2の低回転範囲(a<X≦b)内
になるとシフトモータ74を逆転駆動して主変速レバ93を
低速側に回転駆動し、一速度段シフトダウンする。また
これと同時にアクセルモータ75を所定時間にわたって正
転駆動してエンジン回転数を所定量増加させる。これは
扱胴負荷が非常に重くなっているので、機体を減速させ
て扱胴に給送される穀稈を減少させると共に、エンジン
回転数を若干増加させることにより扱胴回転数を若干増
加させようとするものである。そして斯かる車速変更の
後、所定時間t(又はt)経過するのを待って、扱
胴回転数を調べ、扱胴回転数がなお第2の高回転数範囲
(e≦X)〔又は第2の低回転数範囲(a<X≦b)〕
内にある場合には、さらに同様の制御を繰返す。
この制御の繰返しにより主変速レバ93の走行速度段が4
速段「F4」(又は1速段「F1」)になっても扱胴回転数
が第2の高回転数範囲(e≦X)〔又は第2の低回転数
範囲(a<X≦b)〕内である場合には、アクセルモー
タ75を所定時間逆転(又は正転)駆動してエンジン回転
数を所定量減少(又は増加)させる。そして所定時間t
11経過しても扱胴回転数が第2の高回転数範囲(e≦
X)〔又は第2の低回転数範囲(a<X≦b)〕内であ
る場合には副変速装置における副変速レバ95を高速側
(又は低速側)に変更操作すべきことを促す増速(又は
減速)指示ランプ77(又は78)を点滅させる。
副変速レバ95が変更操作されて副変速レバスイッチ68が
切換った場合、又は副変速レバ95が高速走行段「H」
(又は低速走行段「L」)となっている場合には、増速
(又は減速)指示ランプ77(又は78)は点滅されない。
扱胴回転数が第1の高回転数範囲(d≦X<e)〔又は
第1の低回転数範囲(b<X≦c)〕内となった場合に
は、第9図のタイムチャートに示すようにアクセルモー
タ75を所定時間にわたって逆転(又は正転)駆動してエ
ンジン回転数を若干減少(又は増大)させる。これによ
り扱胴の回転数を適正範囲のc〜d間に入るようにす
る。その後、所定時間t(又はt)経過するのを待
って、扱胴回転数を調べ、なお扱胴回転数が第1の高
(又は低)回転数範囲d≦X<e(又はb<X≦c)内
にあるときは、シフトモータ74を駆動して主変速装置の
走行速度段をシフトアップ(又はシフトダウン)する。
この場合、扱胴回転数が第1の高回転数範囲d≦X<e
である場合には、アクセルモータ75を所定時間駆動して
エンジン回転数を増加させる。シフトアップ及びエンジ
ン回転数の増加は次の理由による。即ち先のエンジン回
転数低減操作によっても第1高回転域にあることは扱胴
負荷が軽すぎることを意味し、従って高能率収穫を図る
ためにシフトアップ,エンジン回転数増加による増速を
図るのである。
一方シフトダウンは扱胴負荷のより一層の低減により扱
胴回転数を増加せしめて適正範囲に移すことを意図して
いる。このような主変速装置、エンジン回転数の制御に
よっても扱胴回転数が第1の高(又は低)回転数範囲d
≦X<e(又はb<X≦c)内であれば、所定時間t
(又はt)経過するのを待って同様の制御を行う。そ
して主変速装置の走行速度段が4速段「F4」(又は1速
段「F1」)になると、所定時間t(又はt)経過後
も扱胴回転数が第1の高(又は低)回転数範囲d≦X<
e(又はb<X≦c)内であるときに、副変速装置の走
行速度段の変更操作を促す増速(又は減速)指示ランプ
77(又は78)を点滅させる。このランプ77(又は78)は
副変速レバ95が操作されて副変速レバスイッチ68が切換
った場合、又は副変速レバ95が高速走行段「H」(又は
低速走行段「L」)となっている場合には点滅されな
い。
扱胴回転数が適正範囲(c<X<d)内である場合に
は、アクセルモータ75を所定時間にわたって正転駆動
し、エンジン回転数を増加させる。そして所定時間t
後においても適正範囲(c<X<d)内であれば、さら
にアクセルモータ75を正転駆動してエンジン回転数を増
加させ、結局レギュレータスイッチ69がオンするエンジ
ン73の最大回転数までエンジン回転数を上昇させ、斯か
る状態にて作業を行う(第9図参照)。
従って脱穀作業は、扱胴回転数が適正範囲内であってエ
ンジン出力が最大である状態で行われることになり、脱
穀処理作業は高効率で行われる。またエンジン回転数を
所定量増加させた場合に、扱胴回転数が増加して第1の
高回転範囲内になれば前述した如き制御が行われ、可能
であればシフトアップされることになり、機体を増速さ
せて脱穀処理作業のさらに高効率化が可能となる。
なお、上述の車速及びエンジン回転数の制御において、
主変速装置のシフトアップ又はシフトダウンが行われた
後、所定時間経過する間に、或いはエンジン回転数が変
更された後所定時間経過する間に扱胴回転数が異常に低
くなって異常低回転範囲(X≦a)となった場合、又は
二番スクリュー29に詰りが生じて二番回転センサ63がオ
ンした場合には、第5図に示すように、扱胴回転数に基
づく車速及びエンジン回転数の自動制御は行われず、シ
フトモータ74を逆転駆動して主変速装置6を中立段
「N」とし、機体の走行を停止させる。また二番還元物
量が多くなりすぎ、二番還元センサ64がオンした場合に
は、第5図に示すようにシフトモータ74を逆転駆動して
シフトダウンする。いずれの場合においてもエマージェ
ンシースイッチ70がオンされると、主変速装置は中立段
「N」となって機体の走行が停止される。
一行程の刈取作業を終了すると、穀稈センサ62はオフと
なり、制御装置80は穀稈センサ62がオフとなった時点に
おける主変速装置の走行速度段をPmとして記憶すると共
に副変速装置の走行速度をPsとして記憶し、扱胴回転数
に基づく自動制御を禁じて自動ランプ76を点滅する。そ
して所定の回行動作を行わせ、穀稈センサ62がオフして
から回行動作が終了したと思われる所定時間t後に、
エンジン回転数を適正範囲(α〜β)となるように制御
する。この制御は前述の刈始め時におけるエンジン回転
数を適正範囲とする制御と同様であり、エンジン回転数
が適正範囲内となるようにアクセルモータ75を連続駆動
する。これは回行開始時には脱穀装置内に穀稈が残って
いるため扱胴負荷が加わっており、また回行時には回行
のための負荷(走行クローラを停止させた場合に加わる
負荷等)も加わるため、穀稈センサ62のオフ後、直ちに
エジン回転数の制御を行うと、エンジンは高回転とされ
るが、その後に脱穀装置3内の穀稈は脱穀処理されて扱
胴負荷は軽減し、また回行動作終了後は回行負荷もなく
なるため、エンジン回転数は異常に高くなってしまうの
で、回行動作が終了した後に、エンジン回転数を適正範
囲とするようにしたものである。
回行動作が終了して穀稈センサ62が搬送穀稈を検出する
と、自動ランプ76が点灯し、アクセルモータ75が所定時
間tにわたって正転駆動されてエンジン回転数は適正
値より若干高くされ、所定時間t経過した後、主変速
装置及び副変速装置を最適走行速度段とすべく、所定の
走行速度段設定制御が行われる。
第8図は走行速度段設定制御のフローチャートである。
制御装置80は、まず副変速装置が変速操作されたか否か
を、副変速レバスイッチ68の検出結果と記憶値Psとを比
較することにより判断し、両者が一致している場合に
は、副変速レバ95は操作されていないものとして、主変
速装置の走行速度段を回行前における速度段とする。即
ち現在の走行速度段をシフトセンサ61の出力信号から判
断し、その速度段と、回行前の速度段の記憶値Pmが一致
しない場合には、走行速度段が記憶値Pmとなるようにシ
フトモータ74を駆動する。そして主変速の走行速度段が
回行前のそれと等しくなった場合には、所定時間t
過するのを待って、扱胴回転数に基づく車速及びエンジ
ン回転数の自動制御が行われる。
一方、回行前と回行後の副変速装置の走行速度段が一致
しない場合において、増速又は減速指示ランプ77又は78
が点灯し回行前の走行速度段が4速段「F4」又は1速段
「F1」であるときには、回行後の走行速度が回行前の機
体走行速度と略等しくなるように主変速装置の走行速度
段が設定される。第2表はこの場合における主変速の設
定速度段を示したものである。
即ち回行前の主変速装置が4速段「F4」であり、副変速
装置が低速走行段「L」である場合において、回行後の
副変速装置が中速走行段「M」となっているときには主
変速装置は2速段「F2」とされ、回行後の副変速装置が
高速走行段「H」となっているときには、主変速装置は
1速段「F1」とされるべくシフトモータ74が逆転駆動さ
れる。また回行前の主変速装置が4速段「F4」であり、
副変速装置が中速走行段「M」である場合において回行
後の副変速装置が高速走行段「H」となっているときに
は、主変速装置は1速段「F1」とされる。
一方、回行前の主変速装置が1速段「F1」であり、副変
速装置が高速走行段「H」である場合において、回行後
の副変速装置が中速走行段「M」となっているときに
は、主変速装置は3速段「F3」とされ、回行後の副変速
装置が低速走行段「L」となっているときには、主変速
装置が4速段「F4」とされる。また回行前の主変速装置
が1速段「F1」であり、副変速装置が中速走行段「M」
である場合において、回行後の副変速装置が低速走行段
「L」となっているときには、主変速装置は3速段「F
3」とされる。
主変速装置の走行速度段を変更するに際して、回行後に
おける変更前の速度段と変更すべき速度段が2段以上離
れているときには、中間の走行速度段を所定時間t10
の間保持しつつ、順次速度段を変更する。
回行前の主変速装置と副変速装置の走行段の組合せと回
行後の副変速装置の走行段との組合せが上述の実施例以
外の場合は、主変速装置の走行速度段の記憶値Pmはリセ
ット(Pm=0)され、運転者にて設定操作された走行速
度段にて制御が開始される。爾後の自動制御は前述した
ところと同様である。
なお上述の実施例では主変速装置としてパワーシフト変
速装置を用いる構成としたがこれにかえて静油圧式駆動
装置を用いる構成としてもよい。
〔効果〕
本発明によれば、扱胴回転数が適正範囲内になるように
機体の走行速度及びエンジン回転数が自動制御され、ま
た適正範囲内である場合にはエンジン回転数を所定量増
加させ、所定時間経過後においても扱胴回転数が適正範
囲内である場合にはさらにエンジン回転数を所定量増加
させ、結局エンジン回転数を扱胴回転数が適正範囲内に
ある限りにおいて最大として脱穀処理が行われることに
なり、脱穀処理作業は高効率で行われ、収穫機の能力を
最大限に発揮できる。なお収穫機においては作業開始時
に予めアクセルを最大に設定して作業をすることがよく
行われるが、このような作業を負荷の軽重に拘らず行う
ことは一般に無駄なエネルギ消費をすることになる。ま
た過大な負荷の場合はエンジンに過酷な負担を与え、過
小な負荷の場合は作業効率の対エネルギ消費量比が極め
て悪くなる。
このような点から本発明は合理的な範囲で最大の作業効
率が得られるものであると言うことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであり、第1図は本発
明機の外観斜視図、第2図は脱穀装置の一部破断縦断面
図、第3図は本発明機の制御系の模式的ブロック図、第
4図〜第8図は本発明機の動作説明のためのフローチャ
ート、第9図はその一部のタイムチャートである。 1…走行クローラ、3…脱穀装置、6…副操作コラム、
17…扱胴、29…二番スクリュー、59…扱胴センサ、60…
エンジンセンサ、61…シフトセンサ、62…穀稈センサ、
63…二番回転センサ、64…二番還元センサ、68…副変速
レバスイッチ、73…エンジン、74…シフトモータ、75…
アクセルモータ、76…自動ランプ、77…増速指示ラン
プ、78…減速指示ランプ、80…制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱穀装置における扱胴回転数の検出器と、
    走行速度を変更する変速機と、エンジン回転数を変更す
    るエンジン回転数変更機と、検出扱胴回転数に基づいて
    扱胴回転数を適正範囲内とすべく走行速度を自動制御す
    る手段と、検出扱胴回転数が適正範囲内である場合に前
    記エンジン回転数変更機を、エンジン回転数を所定量増
    加させるべく駆動する手段とを具備したことを特徴とす
    る収穫機。
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