JP2022099090A - コンバイン - Google Patents

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和哉 奥村
Kazuya Okumura
一実 五島
Kazumi Goto
真 板山
Makoto Itayama
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Abstract

【課題】手扱ぎ刈取作業時に、フィードチェンに載上されて搬送される穀稈量に応じてフィードチェンの搬送速度を増減速して脱穀選別処理の効率を高めたコンバインを提供する。【解決手段】側面視において、脱穀装置の左壁の扱ぎ口の下部に穀稈を搬送するフィードチェンを設け、フィードチェンの上側に下方に向かって付勢された挟持杆を設け、挟持杆の前部に挟扼杆を設け、刈取装置のフレームの後部の左右方向に延在する支軸に、フィードチェンに向かって延在する規制部材の前部を回転自在に支持し、支軸の左側軸心視において、規制部材を反時計方向に回動させてフィードチェンから離間させて起立姿勢にして手扱ぎ作業中に、挟扼杆の後部に設けられたフィードチェンに載上された穀稈量を測定する第1センサ43Aの入力信号に基づいて、エンジンEの出力回転の回転速度Vを増減速させてフィードチェンの搬送速度を増減速する構成とした。【選択図】図8

Description

本発明は、刈取装置で刈取られた穀稈を脱穀装置の扱ぎ口に沿って後方に搬送するフィードチェンを備えたコンバインに関するものである。
従来のコンバインにおいて、通常の刈取作業を中断して手扱ぎ刈取作業を行う場合には、刈取装置の後部からフィードチェンの前部に向かって延在する規制部材をフィードチェンから離間させた後に、手刈された穀稈をフィードチェンの前部に載上して脱穀装置に搬送する技術が知られている。(特許文献1参照)
特開2014-212745号公報
しかし、特許文献1の技術では、手扱ぎ刈取作業時には、フィードチェンの搬送速度が所定の速度に維持されていることから、一度に多くの手刈された穀稈がフィードチェンの前部に載上された場合には、フィードチェンの搬送時に穀稈がフィードチェン上に詰まり、脱穀選別処理の効率が低下する恐れがあった。
そこで、本発明の課題は、手扱ぎ刈取作業時に、フィードチェンに載上されて搬送される穀稈量に応じてフィードチェンの搬送速度を増減速して脱穀選別処理の効率を高めたコンバインを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、エンジン(E)が搭載された機体フレーム(1)の前側に刈取装置(3)を設け、該刈取装置(3)の後方に脱穀装置(4)を設けたコンバインにおいて、
側面視において、前記脱穀装置(4)の左壁の扱ぎ口(4A)の下部に穀稈を搬送するフィードチェン(41)を設け、該フィードチェン(41)の上側に下方に向かって付勢された挟持杆(42)を設け、該挟持杆(42)の前部に挟扼杆(43)を設け、前記刈取装置(3)のフレーム(33)の後部の左右方向に延在する支軸(34)に、前記フィードチェン(41)に向かって延在する規制部材(32)の前部を回転自在に支持し、前記支軸(34)の左側軸心視において、前記規制部材(32)を反時計方向に回動させてフィードチェン(41)から離間させて起立姿勢にして手扱ぎ作業中に、前記挟扼杆(43)の後部に設けられたフィードチェン(41)に載上された穀稈量を測定する第1センサ(43A)の入力信号に基づいて、前記エンジン(E)の出力回転の回転速度(V)を増減速させてフィードチェン(41)の搬送速度を増減速する構成としたことを特徴とするコンバインである。
請求項2記載の発明は、前記第1センサ(43A)の入力信号に替えて、前記脱穀装置(4)の揺動選別装置(45)の選別棚の穀粒の層厚を測定する第2センサ(45A)の入力信号に基づいて、前記エンジン(E)の出力回転の回転速度(V)を増減速させてフィードチェン(41)の搬送速度を増減速する構成とした請求項1記載のコンバインである。
請求項3記載の発明は、前記第1センサ(43A)の入力信号に替えて、前記エンジン(E)のシリンダ内圧を測定する第3センサ(73)の入力信号に基づいて、前記エンジン(E)の出力回転の回転速度(V)を増減速させてフィードチェン(41)の搬送速度を増減速する構成とした請求項1記載のコンバインである。
請求項4記載の発明は、前記脱穀装置(4)の後方に設けられた脱穀処理された穀稈を細断して外部に排出するする排藁処理室(9)内の裁断された穀稈が所定量以上になった場合には、前記フィードチェン(41)の駆動を停止する請求項1~3のいずれか1項に記載のコンバインである。
請求項5記載の発明は、前記エンジン(E)の出力回転の回転速度(V)を、前記エンジン(E)のアイドリング時の出力回転の回転速度よりも高速の最小回転速度(V1)と、前記脱穀装置(4)の左壁に設けられた停止スイッチ(4B)が入力されてからフィードチェン(41)が停止する間に、前記挟扼杆(43)の下方に位置していたフィードチェン(41)の部位が脱穀装置(4)の扱胴(44)の前端部に移動させることができるエンジン(E)の出力回転の最大回転速度(V2)の間で増減速する請求項1~4のいずれか1項に記載のコンバインである。
請求項1記載の発明によれば、側面視において、脱穀装置(4)の左壁の扱ぎ口(4A)の下部に穀稈を搬送するフィードチェン(41)を設け、フィードチェン(41)の上側に下方に向かって付勢された挟持杆(42)を設け、挟持杆(42)の前部に挟扼杆(43)を設け、刈取装置(3)のフレーム(33)の後部の左右方向に延在する支軸(34)に、フィードチェン(41)に向かって延在する規制部材(32)の前部を回転自在に支持し、支軸(34)の左側軸心視において、規制部材(32)を反時計方向に回動させてフィードチェン(41)から離間させて起立姿勢にして手扱ぎ作業中に、挟扼杆(43)の後部に設けられたフィードチェン(41)に載上された穀稈量を測定する第1センサ(43A)の入力信号に基づいて、エンジン(E)の出力回転の回転速度(V)を増減速させてフィードチェン(41)の搬送速度を増減速する構成としたので、手扱ぎ刈取作業時に、フィードチェン(41)に載上されて搬送される穀稈量に応じてフィードチェン(41)の搬送速度の増減速ができるので、フィードチェン(41)上での穀稈の詰まりを抑制して脱穀選別作業を効率良く行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、第1センサ(43A)の入力信号に替えて、脱穀装置(4)の揺動選別装置(45)の選別棚の穀粒の層厚を測定する第2センサ(45A)の入力信号に基づいて、エンジン(E)の出力回転の回転速度(V)を増減速させてフィードチェン(41)の搬送速度を増減速する構成としたので、脱穀装置(4)に加わっている負荷に応じてフィードチェン(41)の搬送速度の増減速ができるので、脱穀装置(4)に加わる過度の負荷を防止してフ脱穀選別作業を効率良く行うことができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、第1センサ(43A)の入力信号に替えて、エンジン(E)のシリンダ内圧を測定する第3センサ(73)の入力信号に基づいて、エンジン(E)の出力回転の回転速度(V)を増減速させてフィードチェン(41)の搬送速度を増減速する構成としたので、エンジン(E)に加わっている負荷に応じてフィードチェン(41)の搬送速度の増減速ができるので、エンジン(E)に加わる過度の負荷を防止してフ脱穀選別作業を効率良く行うことができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1~3のいずれか1項に記載の発明による効果に加えて、脱穀装置(4)の後方に設けられた脱穀処理された穀稈を細断して外部に排出するする排藁処理室(9)内の裁断された穀稈が所定量以上になった場合には、フィードチェン(41)の駆動を停止するので、多量の裁断された排藁が一度に排出されて圃場面に排藁の山が形成されてコンバインの移動を阻害するのを防止することができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1~4のいずれか1項に記載の発明による効果に加えて、エンジン(E)の出力回転の回転速度(V)を、エンジン(E)のアイドリング時の出力回転の回転速度よりも高速の最小回転速度(V1)と、脱穀装置(4)の左壁に設けられた停止スイッチ(4B)が入力されてからフィードチェン(41)が停止する間に、挟扼杆(43)の下方に位置していたフィードチェン(41)の部位が脱穀装置(4)の扱胴(44)の前端部に移動させることができるエンジン(E)の出力回転の最大回転速度(V2)の間で増減速するので、停止スイッチ(4B)を入力してフィードチェン(41)に載上されたと木材等の異物が脱穀装置(4)内の扱胴(44)の扱歯等に衝突して扱胴(44)の扱歯等の破損を防止することができる。
コンバインの左側面図である。 コンバインの平面図である。 脱穀装置の要部を説明する左側面図である。 脱穀装置の要部を説明する前後方向の縦断面図である。 通常の刈取作業と手扱ぎ刈取作業の切替えを行う規制部材を説明する左側面図である。 エンジンの出力回転の伝動図である。 本機コントローラとエンジンコントローラの接続図である。 エンジンの出力回転の回転速度の増減速方法の説明図である。
図1,2に示すように、コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を刈取る刈取装置3が設けられ、刈取装置3の後方左側に刈取られた穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられ、刈取装置3の後方右側に操縦者が搭乗する操縦部5が設けられている。
操縦部5の下側にはエンジンEを搭載するエンジンルーム6が設けられ、操縦部5の後側には脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7が設けられ、グレンタンク7の後側に穀粒を外部に排出する上下方向に延在する揚穀部と前後方向に延在する横排出部からなる排出オーガ8が設けられている。
刈取装置3の後部には、刈取られた穀稈を後方に搬送する搬送装置30が設けられている。搬送装置30は、穀稈の株元を搬送する株元搬送装置30Aと、穀稈の穂先を搬送する穂先搬送装置30Bから形成されている。
脱穀装置4の左壁には、緩やかに後上がり傾斜に形成された扱ぎ口4Aが形成されている。また、脱穀装置4の前壁には、扱ぎ口4Aの前部と連続する搬入口(図示省略)が形成され、脱穀装置4の後壁には、扱ぎ口4Aの後部と連続する搬出口(図示省略)が形成されている。また、脱穀装置4の左壁における扱ぎ口4Aの上方には、フィードチェン41の駆動を停止する停止スイッチ4Bが設けられている。
図3に示すように、扱ぎ口4Aの下部には、刈取装置3から移送されてきた穀稈を搬送するフィードチェン41が設けられ、フィードチェン41の上方には挟持杆42が設けられている。挟持杆42は、スプリング等の付勢手段によってフィードチェン41に向かって押し出されている。これにより、フィードチェン41と挟持杆42で移送されてきた穀稈の株元を挟持して脱穀装置4の扱ぎ口4Aに沿って効率良く搬送することができる。
挟持杆42の前部には、刈取装置3から移送されてきた穀稈の量を平滑化する挟扼杆43が設けられている。挟扼杆43の後部は、挟持杆42の前部に設けられた左右方向に延在する支軸に揺動自在に支持されている。これにより、一度に多量の穀稈がフィードチェン41に移送されるのを防止して、穀稈がフィードチェン41で搬送中に詰まるのを抑制することができる。また、挟扼杆43の後部には、フィードチェン41で搬送される穀稈量を測定するために、ポテンションメータ等の穀稈センサ(請求項における「第1センサ」)43Aが設けられている。
図1に示すように、操縦部5の操縦席5Aの前側には、フロントパネル10が設けられ、左側にはサイドパネル20が設けられている。
フロントパネル10の中央部には、走行装置2の走行速度等を表示するモニタ11が設けられ、モニタ11の右側には、走行装置2を旋回や刈取装置3を昇降作する操作レバー12が設けられ、モニタ11の左側には、主変速レバー21を操作することなくエンジンEの出力回転の回転速度Vを自動的に増減速する自動スイッチ13が設けられている。
サイドパネル20の前部には、走行装置用の油圧式無段変速機51とフィードチェン用の油圧式無段変速機56を操作する主変速レバー21が設けられている。また、主変速レバー21の下部には、主変速レバー21の姿勢を検出するポテンションメータ等の角度センサ21Aが設けられている。
主変速レバー21を中立姿勢にすると走行装置2は停止し、主変速レバー21を中立姿勢から前方に傾斜させた前進姿勢にすると走行装置2は前進し、主変速レバー21を中立姿勢から後方に傾斜させた後進姿勢にすると走行装置2は後進する。これにより、主変速レバー21を操作して走行装置2の状態を容易に変更することができる。
また、主変速レバー21を中立姿勢にするとフィードチェン41は停止し、主変速レバー21を中立姿勢から前方に傾斜させた前進姿勢にするとフィードチェン41は正転し、主変速レバー21を中立姿勢から後方に傾斜させた後進姿勢にするとフィードチェン41は反転する。これにより、主変速レバー21を操作してフィードチェン41の状態を容易に変更することができる。なお、正転とは、フィードチェン41が、穀稈を脱穀装置4の扱ぎ口4Aの前部から後部に搬送する方向に回転することをいい、反転とは、フィードチェン41が、穀稈を脱穀装置4の扱ぎ口4Aの後部から前部に搬送する方向に回転することをいう。
前進姿勢において主変速レバー21をより前方に傾斜させると、走行装置2の前進速度は増速し、中立姿勢方向、すなわち後方に傾斜させると走行装置2の前進速度は減速する。また、後進姿勢において主変速レバー21を後方に傾斜させると走行装置2の後進速度は増速し、中立姿勢方向、すなわち前方に傾斜させると走行装置2の後進速度は減速する。これにより、主変速レバー21を操作して走行装置2の速度を容易に増減速することができる。
また、前進姿勢において主変速レバー21をより前方に傾斜させると、フィードチェン41の正転の搬送速度は増速し、中立姿勢方向、すなわち後方に傾斜させるとフィードチェン41の正転の搬送速度は減速する。また、後進姿勢において主変速レバー21を後方に傾斜させるとフィードチェン41の反転の搬送速度は増速し、中立姿勢方向、すなわち前方に傾斜させるとフィードチェン41の反転の搬送速度は減速する。これにより、主変速レバー21を操作してフィードチェン41の搬送速度を容易に増減速することができる。
主変速レバー21の後方右側には、走行装置用のトランスミッション52を操作する副変速レバー22が設けられている。これにより、副変速レバー22を操作してトランスミッション52内のギヤチェンジを行って走行装置2の速度を容易に増減速することができる。
副変速レバー22を前方に傾斜させると走行装置2の速度は一段増速し、副変速レバー22を後方に傾斜させると走行装置2の速度は一段減速する。これにより、圃場の穀稈の倒伏状態に応じて走行装置2の速度を容易に増減速でき、また、多くの穀稈が倒伏している場合には、刈取装置3の刈取速度を維持して走行装置2の走行速度を減速して倒伏した穀稈の刈取りロスを抑制することができる。
主変速レバー21の後方左側には、刈取クラッチ53と脱穀クラッチ55の接続と接続解除を行う刈脱レバー23が設けられている。
刈脱レバー23を前方に傾斜させると刈取クラッチ53と脱穀クラッチ55が接続されて刈取装置3と脱穀装置4が駆動し、刈脱レバー23を中立姿勢にすると刈取クラッチ53の接続が解除されて刈取装置3は停止し、さらに刈脱レバー23を後方に傾斜させると脱穀クラッチ55の接続が解除されて脱穀装置4も停止する。これにより、脱穀装置4に多量の穀稈が搬入されてエンジンEに大きな負荷がかかっている場合には、例えば、刈脱レバー23を中立姿勢にして刈取装置3の駆動を停止してエンジンEに加わっている負荷を低減することができる。また、刈脱レバー23の下部には、刈脱レバー23の姿勢を検出するポテンションメータ等の角度センサ23Aが設けられている。
主変速レバーの21の右側には、本機コントローラ60を介することなくエンジンコントローラ70を操作してエンジンEの出力回転の回転速度Vを増減速するアクセルレバー24が設けられている。
アクセルレバー24を前方に傾斜させるとエンジンEの出力回転の回転速度Vは増速し、アクセルレバー24を後方に傾斜させるとエンジンEの出力回転の回転速度Vは減速する。これにより、エンジンEの出力回転の回転速度Vを増減速させて脱穀装置4の扱胴44の回転速度の増減速を行って脱穀処理を効率良く行うことができる。
図4に示すように、脱穀装置4の上部には、フィードチェン41によって搬送されてくる穀稈を脱穀する扱胴44が設けられ、扱胴44の下側には、脱穀された穀粒を選別する揺動選別装置45が設けられている。また、揺動選別装置45の選別棚の上方には、揺動選別装置45の選別棚に漏下してくる穀粒の層厚を測定する層厚センサ(請求項における「第2センサ」)45Aが設けられている。
揺動選別装置45の下側には、前側から順に、揺動選別装置45に選別風を送風する唐箕46と、揺動選別装置45から漏下してくる穀粒をグレンタンク7に移送する一番螺旋47と、揺動選別装置45から漏下してくる刺さ粒等の2番物を揺動選別装置45に再搬送する二番螺旋48が設けられている。
扱胴44によって脱穀された穀稈は、フィードチェン41によって後方に搬送された後に、排藁搬送装置49に移送されてさらに後方に搬送される。排藁搬送装置49によって後端部に搬送された穀稈は、排藁処理室9に落下して、排藁処理室9に設けられた排藁カッタ(図示省略)で細断された後に外部の圃場に放出される。また、排藁処理室9の排藁カッタの下方には、排藁処理室9から外部に放出される排藁量を測定する排藁センサ9Aが設けられている。
図5に示すように、刈取装置3の後部には、搬送装置30からフィードチェン41に移送される穀稈をフィードチェン41と挟持する前後方向に延在する補助挟扼杆31が設けられている。これにより、搬送装置30からフィードチェン41に移送される穀稈の落下を防止して、搬送装置30からフィードチェン41に穀稈を効率良く移送することができる。
刈取装置3の後部には、補助挟扼杆31の上方に前後方向に延在する規制部材32が設けられている。規制部材32の前部は、刈取装置3のフレーム33の後部に設けられた左右方向に延在する支軸34に回転可能に支持されている。
通常の刈取作業を行う場合には、規制部材32は倒伏姿勢、すなわち支軸34を中心として規制部材32の後部を時計方向に回動させて規制部材32の後部をフィードチェン41の上面に搭載されている。一方、手扱ぎ刈取作業を行う場合には、規制部材32は起立姿勢、すなわち支軸34を中心として規制部材32の後部を反時計方向に回動させて規制部材32の後部をフィードチェン41の上面から離間されている。これにより、例えば、作業者が手刈りした穀稈をフィードチェン41に載上させて脱穀装置4に搬送して脱穀処理することができる。また、刈取装置3の後部には、規制部材32が起立姿勢の状態であることを検出する姿勢センサ35が設けられている。
<エンジンの出力回転の伝動図>
図6に示すように、エンジンEの出力回転は、第1経路A上に設けられた走行用の油圧式無段変速機51に伝動される。油圧式無段変速機51の入力軸に伝動されたエンジンEの出力回転は、油圧式無段変速機51内で増減速、あるいは回転方向が変更されて第1出力軸と第2出力軸から出力される。なお、油圧式無段変速機51内での増減速と回転方向の変更は、主変速レバー21によって操作される。
油圧式無段変速機51の第1出力軸の出力回転は、トランスミッション52に伝動される。トランスミッション52の入力軸に伝動された第1出力軸の出力回転は、トランスミッション52内のギヤ伝動機構で増減速されて出力軸から出力される。
トランスミッション52の出力軸の出力回転は、走行装置2に伝動されて走行装置2のクローラを回動する。
油圧式無段変速機51の第2出力軸の出力回転は、刈取クラッチ53を介して刈取装置3に伝動されて刈取装置3の引起装置、切断装置等を駆動する。なお、刈取クラッチ53の接続と接続解除の切換えは、刈脱レバー23によって操作される。
これにより、主変速レバー21を操作して走行装置2の走行速度と刈取装置3の引起速度が同時に増減速するので、圃場の穀稈の倒伏状態に応じて主変速レバー21を操作して走行装置2の走行速度を増減速させることにより穀稈を効率良く刈取ることができる。
また、エンジンEの出力回転は、第2経路B上に設けられた脱穀クラッチ55を介して脱穀装置4とフィードチェン用の油圧式無段変速機56に伝動される。なお、脱穀クラッチ55の接続と接続解除の切換えは、刈脱レバー23によって操作される。
油圧式無段変速機56の入力軸に伝動されたエンジンEの出力回転は、油圧式無段変速機56内で増減速、あるいは回転方向が変更されて出力軸から出力される。なお、油圧式無段変速機56内での増減速と回転方向の変更は、主変速レバー21によって操作される。
油圧式無段変速機56の出力軸の出力回転は、固定ギヤボックスト57に伝動される。固定ギヤボックスト57の入力軸に伝動された出力軸の出力回転は、固定ギヤボックスト57内のギヤ伝動機構で増減速されて出力軸から出力される。
これにより、主変速レバー21を操作して走行装置2の走行速度、刈取装置3の引起速度、フィードチェン41の搬送速度が同時に増減速するので、圃場の穀稈の倒伏状態に応じて主変速レバー21を操作して走行装置2の走行速度を増減速させることにより穀稈を効率良く刈取って、脱穀選別処理することができる。
<本機コントローラとエンジンコントローラ>
図7に示すように、本機コントローラ60は、通信回線61を介してエンジンコントローラ70に接続されている。
本機コントローラ60の一側には、フィードチェン41の駆動を停止する停止スイッチ4Bと、排藁処理室9から圃場に放出される排藁量を測定する排藁センサ9Aと、主変速レバー21の傾斜角度を測定する角度センサ21Aと、刈脱レバー23の傾斜角度を測定する角度センサ23Aが所定のインターフェース回路を介して接続され、本機コントローラ60の他側には、主変速レバー21等を介することなくエンジンEの出力回転の回転速度Vを増減速する自動スイッチ13と、規制部材32がフィードチェン41の上面から除去された状態を検出する姿勢センサ35と、フィードチェン41で搬送される穀稈量を測定する穀稈センサ43Aと、手扱ぎ刈取作業時のエンジンEの出力回転の回転速度Vの最小回転速度V1と最大回転速度V2を設定するモニタ11が所定のインターフェース回路を介して接続されている。
エンジンコントローラ70には、アクセルレバー24の傾斜角度を計測する角度センサ24Aと、エンジンEの出力軸の出力回転を計測する回転速度センサ71と、エンジンEのシリンダ内に軽油を噴射するスロットルバルブ72と、エンジンEのシリンダ内の圧力を計測する圧力センサ(請求項における「第3センサ」)73が所定のインターフェース回路を介して接続されている。
本実施形態で使用しているエンジンEの出力回転の回転速度Vは、アイドリング時は800rpmで、定格時は2600rpmで、最高時は2800rpmである。モニタ11を介して手扱ぎ刈取作業時のエンジンEの出力回転の最小回転速度V1は1000rpmに設定されている。これにより、手扱ぎ刈取作業時に、フィードチェン41上に載上された所定量の穀稈を脱穀装置4の扱ぎ口4Aによって効率良く後方に搬送することができる。モニタ11を介して手扱ぎ刈取作業時のエンジンEの出力回転の最大回転速度V2は2000rpmに設定されている。これにより、木材等の異物がフィードチェン41と挟扼杆43の間に挟まった場合に、停止スイッチ4Bを押してフィードチェン41の駆動を停止すると、異物が扱胴44の外周部の前端に周設された扱歯に衝突する前にフィードチェン41が停止し扱胴44の扱歯の破損等を防止することができる。なお、後述する設定回転速度V0は最小回転速度V1と同じ1000rpmに設定されている。
<エンジンの出力回転の回転速度Vの増減速方法>
図8に示すように、ステップS1において、本機コントローラ60は姿勢センサ35からの入力信号を判断し、規制部材32が起立姿勢の状態であり姿勢センサ35の入力信号がONの場合にはステップS2に進み、規制部材32が倒伏姿勢の状態であり姿勢センサ35の入力信号がOFFの場合にはステップS1を繰り返す。なお、規制部材32が起立姿勢の状態の場合には、手扱ぎ刈取作業が行え、規制部材32が倒伏姿勢の状態の場合には、刈取装置3を駆動した通常の刈取作業が行なわれる。
ステップS2において、本機コントローラ60は角度センサ23Aの入力信号を判断し、刈脱レバー23が中立姿勢にあり角度センサ23Aの入力信号がONの場合にはステップS3に進み、刈脱レバー23が中立姿勢よりも前方又は後方に傾斜させられて角度センサ23Aの入力信号がONの場合にはステップS2を繰り返す。なお、刈脱レバー23が中立姿勢にある場合には、刈取クラッチ53の接続は解除されて刈取装置3の駆動は停止して、脱穀クラッチ55は接続されて脱穀装置4が駆動している。
ステップS3において、本機コントローラ60は停止スイッチ4Bの入力信号を判断し、緊急停止の操作が行われておらず停止スイッチ4Bの入力信号がOFFの場合にはステップS4に進み、緊急停止の操作が行われて停止スイッチ4Bの入力信号がONの場合にはステップS9に進む。
ステップS4において、本機コントローラ60は自動スイッチ13の入力信号を判断し、エンジンEの出力回転の回転速度Vを所定の回転速度に維持する自動スイッチ13の入力信号がOFFの場合にはステップS5に進み、エンジンEの出力回転の回転速度Vを自動で増減速する自動スイッチ13の入力信号がONの場合にはステップS6に進む。
ステップS5において、本機コントローラ60はモニタ11から入力された設定回転速度V0に基づいてエンジンコントローラ70を介してエンジンEの出力回転の回転速度Vを設定回転速度V0に維持して、ステップS1に戻る。
ステップS6において、本機コントローラ60は挟扼杆43の後部に設けられた穀稈センサ43Aの入力信号の入力値Tを読取ってステップS7に進む。これにより、フィードチェン41に載上され搬送される手刈り穀稈量を速やかに読取りことができる。なお、本実施形態では、挟扼杆43の後部に設けられた穀稈センサ43Aの入力信号に替えて、排藁搬送装置49に漏下してくる穀粒の層厚を測定する層厚センサ45Aや、エンジンEのシリンダ内の内圧を測定する圧力センサ73を使用することもできる。
ステップS7において、本機コントローラ60は穀稈センサ43Aの入力信号の入力値Tが所定の入力値よりも大きい、すなわち、所定量以上の手刈り穀稈がフィードチェン41に載上されてフィードチェン41で搬送されている場合には、エンジンコントローラ70を介してエンジンEの出力回転の回転速度Vを増速し、一方、穀稈センサ43Aの入力信号の入力値Tが所定の入力値以下の場合には、エンジンコントローラ70を介してエンジンEの出力回転の回転速度Vを増速して、ステップS8する。これにより、フィードチェン41に載上されて搬送される手刈り穀稈量に応じてフィードチェン41の搬送速度を増減速して、フィードチェン41上で穀稈の詰まりを抑制して脱穀選別処理を効率良く行うことができる。なお、エンジンEの出力回転の回転速度Vは、最小回転速度V1と最大回転速度V2の間で増減速され、エンジンEの出力回転の回転速度Vが最小回転速度V1よりも低速、あるいは、エンジンEの出力回転の回転速度Vが最大回転速度V2よりも高速になることは規制される。
ステップS8において、本機コントローラ60は排藁センサ9Aの入力信号を判断し、排藁処理室9内の排藁カッタで切断された排藁量が少なく排藁センサ9Aの入力信号がOFFの場合にはステップS1に戻り、排藁処理室9内の排藁カッタで切断された排藁量が多く排藁センサ9Aの入力信号がONの場合にはステップS9に進む。これにより、圃場の一部に過度の排藁が排出された排藁の山を形成してコンバインの移動を阻害するのを防止することができる。
ステップS9において、本機コントローラ60はエンジンコントローラ70を介してエンジンEの出力回転を停止してステップS10に進む。これにより、フィードチェン41と挟扼杆43の間に挟まった木材等の異物が扱胴44に衝突して扱胴44の扱歯等の破損を防止できると共に、圃場上に過度の排藁が集中して排出されるのを防止することができる。
ステップS10において、本機コントローラ60は自動スイッチ13の入力信号をOFFにしてステップS1に戻る。これにより、緊急停止が終了して停止スイッチ4Bの入力信号がOFF等になった場合に、フィードチェン41が突如として駆動するのをぼうしすることができ、手扱ぎ刈取作業を安全に行うことができる。
1 機体フレーム
3 刈取装置
4 脱穀装置
4A 扱ぎ口
4B 停止スイッチ
9 排藁処理室
9A 排藁センサ
32 規制部材
33 フレーム
34 支軸
41 フィードチェン
42 挟持杆
43 挟扼杆
43A 穀稈センサ(第1センサ)
44 扱胴
45 揺動選別装置
45A 層厚センサ(第2センサ)
73 圧力センサ(第3センサ)
E エンジン
V 回転速度
V1 最小回転速度
V2 最大回転速度

Claims (5)

  1. エンジン(E)が搭載された機体フレーム(1)の前側に刈取装置(3)を設け、該刈取装置(3)の後方に脱穀装置(4)を設けたコンバインにおいて、
    側面視において、前記脱穀装置(4)の左壁の扱ぎ口(4A)の下部に穀稈を搬送するフィードチェン(41)を設け、該フィードチェン(41)の上側に下方に向かって付勢された挟持杆(42)を設け、該挟持杆(42)の前部に挟扼杆(43)を設け、
    前記刈取装置(3)のフレーム(33)の後部の左右方向に延在する支軸(34)に、前記フィードチェン(41)に向かって延在する規制部材(32)の前部を回転自在に支持し、
    前記支軸(34)の左側軸心視において、前記規制部材(32)を反時計方向に回動させてフィードチェン(41)から離間させて起立姿勢にして手扱ぎ作業中に、
    前記挟扼杆(43)の後部に設けられたフィードチェン(41)に載上された穀稈量を測定する第1センサ(43A)の入力信号に基づいて、前記エンジン(E)の出力回転の回転速度(V)を増減速させてフィードチェン(41)の搬送速度を増減速する構成としたことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記第1センサ(43A)の入力信号に替えて、前記脱穀装置(4)の揺動選別装置(45)の選別棚の穀粒の層厚を測定する第2センサ(45A)の入力信号に基づいて、前記エンジン(E)の出力回転の回転速度(V)を増減速させてフィードチェン(41)の搬送速度を増減速する構成とした請求項1記載のコンバイン。
  3. 前記第1センサ(43A)の入力信号に替えて、前記エンジン(E)のシリンダ内圧を測定する第3センサ(73)の入力信号に基づいて、前記エンジン(E)の出力回転の回転速度(V)を増減速させてフィードチェン(41)の搬送速度を増減速する構成とした請求項1記載のコンバイン。
  4. 前記脱穀装置(4)の後方に設けられた脱穀処理された穀稈を細断して外部に排出するする排藁処理室(9)内の裁断された穀稈が所定量以上になった場合には、前記フィードチェン(41)の駆動を停止する請求項1~3のいずれか1項に記載のコンバイン。
  5. 前記エンジン(E)の出力回転の回転速度(V)を、前記エンジン(E)のアイドリング時の出力回転の回転速度よりも高速の最小回転速度(V1)と、前記脱穀装置(4)の左壁に設けられた停止スイッチ(4B)が入力されてからフィードチェン(41)が停止する間に、前記挟扼杆(43)の下方に位置していたフィードチェン(41)の部位が脱穀装置(4)の扱胴(44)の前端部に移動させることができるエンジン(E)の出力回転の最大回転速度(V2)の間で増減速する請求項1~4のいずれか1項に記載のコンバイン。
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