JP2018023302A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】収穫量の低下を防ぎつつ作業効率を向上させたコンバインを提供する。【解決手段】走行機体に昇降可能に支持された前処理部を備えてなる汎用型コンバインは、前処理部を走行機体に対して昇降させる前処理部昇降アクチュエータ107を備える。また、汎用型コンバインは、前処理部が所定の高さに上昇するように前処理部昇降アクチュエータ107を制御するオートリフト制御を実行可能な制御部100と、制御部100にオートリフト制御を実行させるマルチステアリングレバーと、を備える。制御部100は、前処理部により刈り取る作物に応じて所定の高さを設定可能である。【選択図】図7

Description

本発明は、走行機体に昇降可能に支持された刈取搬送部を備えるコンバインに関する。
一般に、運転操作部に設けられたレバーを操作することにより刈取搬送部である刈取部を任意の位置まで昇降させるコンバインが知られている。また、近年、作業者がレバーに設けられたトリガースイッチを押した状態でレバーを操作することにより、刈取部を予め設定した高さまで上昇させるオートリフト制御を実行可能な汎用型コンバインが提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載されている汎用型コンバインでは、作業者がトリガースイッチを押した状態でレバーを前後中立位置から後方に揺動させることにより、刈取部が予め設定された高さまで上昇する。また、刈取部は、上昇中にトリガースイッチの押し状態が解除される又はレバーが前後中立位置に戻ったとしても、予め設定した高さに達するまで上昇が停止せずに自動上昇する。作業者は、汎用型コンバインを旋回させる際に、刈取部を自動上昇させることによって、刈取部が作物に当たることにより穀粒が落ちて収穫量が低下することを防ぐことができる。また、オートリフト制御を実行することにより、作業者が刈取部を上昇させる際のレバー操作を簡略化し、作業者の負担を軽減することができる。
特許第5734154号公報
上記特許文献1に記載の汎用型コンバインは、刈り取る作物の高さが高い場合にも刈取部が当たらないために、オートリフト制御により上昇させる刈取部の高さを高くする必要がある。しかしながら、オートリフト制御により上昇する高さが一定であるために、この汎用型コンバイン1は、高さが低い作物の刈取作業時にオートリフト制御により刈取部を上昇させた際に、作物に対して過剰に高く刈取部を上昇させてしまう虞がある。また、オートリフト制御により上昇させる刈取部の高さが高くなると、刈取部をオートリフト制御により上昇した高さから上昇する前の高さに戻す際に、刈取部が上昇する前の高さに戻るまでの時間が長くなる。したがって、この汎用型コンバインは、オートリフト制御において、作物の高さに対して過剰に刈取部を上昇させてしましまい、刈取部をオートリフト制御により上昇させてから刈取作業を再開するまでの時間が長くなり、作業効率が低下する虞があった。
そこで、本発明は、収穫量の低下を防ぎつつ作業効率を向上させて、上述した課題を解決するコンバインを提供することを目的とする。
本発明は、エンジン(E)を搭載した走行機体(3)と、前記走行機体(3)に昇降可能に支持された刈取搬送部(5)と、を備えてなるコンバイン(1)において、
前記刈取搬送部(5)を前記走行機体(3)に対して昇降させる昇降部(107)と、
前記刈取搬送部(5)が所定の高さに上昇するように前記昇降部(107)を制御する上昇制御を実行可能な制御部(100)と、
前記制御部(100)に前記上昇制御を実行させる上昇操作部(51)と、を備え、
前記制御部(100)は、前記刈取搬送部(5)により刈り取る作物に応じて前記所定の高さを設定可能である、
ことを特徴とする。
例えば図5及び図7を参照して、前記刈取搬送部(5)により刈り取る作物を設定可能な作物設定手段(62)を備え、
前記制御部(100)は、前記作物設定手段(62)により設定された作物に応じて前記所定の高さを設定可能である。
例えば図3を参照して、前記刈取搬送部(5)により刈り取る作物に応じて調整可能な作物別調整要素(25,27)を備え、
前記制御部(100)は、前記作物別調整要素(25,27)の調整状態に応じて前記所定の高さを設定可能である。
例えば図3を参照して、前記作物別調整要素(25,27)は、前記刈取搬送部(5)により刈り取った作物を脱穀する扱胴(27)と、前記刈取搬送部(5)の、前記エンジン(E)の動力により回転して作物を掻き込むリール(25)と、の少なくともいずれか一方であり、
前記制御部(100)は、前記扱胴(27)及び前記リール(25)の少なくともいずれか一方の回転速度に応じて前記所定の高さを設定可能である。
例えば図1を参照して、前記刈取搬送部(5)により刈り取る作物は、稲及び大豆を少なくとも含む。
例えば図7を参照して、前記制御部(100)は、
稲に対応づけられた第1設定値と、大豆に対応づけられた第2設定値と、を記憶しており、
前記第1設定値及び第2設定値をそれぞれ変更可能である。
例えば図4及び図7を参照して、前記エンジン(E)から前記刈取搬送部(5)又は前記刈取搬送部(5)により刈り取られた作物を脱穀する脱穀部(7)に動力を伝達する動力伝達路を断接可能なクラッチ(43)を備え、
前記制御部(100)は、前記クラッチ(43)により前記動力伝達路が切断されている場合に、前記所定の高さを予め設定した値に保持する。
なお、上述カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲に記載の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、本発明のコンバインは、旋回等の移動の際に、刈取搬送部を所定の高さに移動させて、刈取搬送部が作物に接触して穀粒が穀稈から落ちてしまうこと防ぎ、収穫量の低下を防ぐことができる。また、本発明のコンバインは、刈取搬送部により刈り取る作物に応じて所定の高さを変更可能であるので、各作物の高さに対して適切な高さに所定の高さを設定することができ、作物の高さに対して所定の高さが高すぎることを防ぐことができる。これにより、本発明のコンバインは、収穫量の低下を防ぎつつ、刈取搬送部を所定の高さから刈取作業可能な高さに移動させるまでの時間を短縮して、作業効率を向上させることができる。
請求項2に係る本発明によると、作業者は、作物設定手段を操作することにより、容易に所定の高さを変更することができ、利便性を向上させると共に作業効率を向上させることができる。
請求項3に係る本発明によると、コンバインは、作業者が刈取搬送部により刈り取る作物に応じて作物別調整要素を調整した際に、所定の高さも共に設定するので、作業者によって設定又は調整する項目を削減することができ、利便性を向上させると共に作業効率を向上させることができる。また、作業者は、所定の高さの変更忘れを防ぐことができる。
請求項4に係る本発明によると、コンバインは、作業者が刈取搬送部により刈り取る作物に応じて扱胴及びリールの少なくともいずれか一方の回転速度を調整した際に、所定の高さも共に設定するので、作業者によって設定又は調整する項目を削減することができ、利便性を向上させると共に作業効率を向上させることができる。また、作業者は、所定の高さの変更忘れを防ぐことができる。
請求項5に係る本発明によると、コンバインは、刈り取る作物が稲及び大豆のどちらであるかに応じて所定の高さを設定することができ、所定の高さを稲及び大豆のそれぞれに適した高さに設定することができる。
請求項6に係る本発明によると、作業者は、稲に対応づけられた第1設定値と、大豆に対応づけられた第2設定値と、をそれぞれ変更可能である。作物の高さは、作物に応じて異なるが、同じ作物においても品種に応じて異なる。本発明のコンバインは、第1設定値及び第2設定値を稲及び大豆の品種に応じて変更可能であり、作物の高さに対して第1設定値及び第2設定値を適宜設定することができる。
請求項7に係る本発明によると、コンバインは、エンジンから刈取搬送部又は脱穀部への動力伝達路が切断されている場合に、作物に拘らず所定の高さを予め設定した値に保持するので、刈取作業と路上を走行する走行作業とに応じて所定の高さを変更することができる。これにより、本発明のコンバインは、上昇制御により移動する刈取搬送部の高さを、現在実行している作業状態に適した高さに設定することができる。
本発明の実施の形態に係る汎用型コンバインを示す側面図。 汎用型コンバインを示す平面図。 汎用型コンバインの脱穀選別部を示す側面図。 汎用型コンバインにおけるエンジンから前処理部までの動力伝達構造を示す動力伝達図。 汎用型コンバインの運転操作部を示す平面図。 運転操作部に設けられた操作パネルを示す平面図。 本発明の実施の形態に係る制御部を示すブロック図。 オートリフト制御において実行する各処理を示すフローチャート。
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。コンバインの一種である汎用型コンバイン1は、図1及び図2に示すように、左右一対のクローラ走行装置2に支持された走行機体3と、走行機体3の前方に昇降可能に支持された前処理部(刈取搬送部)5と、を備える。
走行機体3の左部には、脱穀選別部6が配置されており、脱穀選別部6の上部には、前処理部5が刈り取った穀稈を脱穀する脱穀部7が設けられ、脱穀選別部6の下部には、脱穀部7が脱穀した処理物を穀粒とわら屑等の夾雑物とに選別する選別部9が設けられている。脱穀選別部6の後方には、選別部9により選別された夾雑物を機外に排出する排藁処理部10が配置される。走行機体3の右部の前方には、エンジンEが搭載されたエンジンルームSが配置され、エンジンルームSの上方には、作業者が搭乗する運転操作部11が配置され、エンジンルームS及び運転操作部11の後方には、選別部9によって選別された穀粒を貯留するグレンタンク12が配置されている。また、走行機体3の上部には、グレンタンク12に貯留された穀粒を機外に排出する排出オーガ13が配置される。
前処理部5は、刈り取られた穀稈を脱穀部7に搬送する搬送フィーダ15を有する。搬送フィーダ15は、走行機体3に上下方向に揺動可能に支持されており、脱穀部7の前部から斜め前下方に向かって延びる。搬送フィーダ15の前端には、前方に延びる左右の刈取フレーム16が連結されており、左右の刈取フレーム16の間には、刈り取られた穀稈を搬送フィーダ15に搬送するプラットホームオーガ17が支持される。プラットホームオーガ17の前方には、圃場の穀稈を刈り取る刈刃45(図4参照)が配置され、その刈刃45の前方である刈取フレーム16の前端には、刈取作物と未刈取作物とに分けるデバイダ19が取り付けられている。
刈取フレーム16の上部左右には、リンク構造の支持部材20が支持されている。支持部材20は、一端が刈取フレーム16の後側上部に回動可能に支持されて上方に延びる左右のリンク21Aと、左右のリンク21Aの他端に回動軸21Bを介して回動可能に連結され、前方に向かって延びる左右のリンク21Cと、有する。回動軸21Bは、左右方向に延びて、左右のリンク21A及びリンク21Cに連結されており、搬送フィーダ15との間に油圧シリンダであるリールスライドアクチュエータ22が連結されている。また、左右のリンク21Cの前後中央と刈取フレーム16との間には、油圧シリンダであるリール昇降アクチュエータ23が連結されている。リンク21Cの前端、すなわち、支持部材20の前端は、リールスライドアクチュエータ22が伸縮することにより前後方向に移動し、リール昇降アクチュエータ23が伸縮することにより上下方向に移動する。
支持部材20の前端には、掻込リール25が回転可能に支持されており、前後方向においてデバイダ19と刈刃45との間かつデバイダ19及び刈刃45の上方に位置する。デバイダ19によって分けられた刈取作物の穀稈は、掻込リール25によって後方に掻き込まれ、刈刃45によって刈り取られる。刈り取られた穀稈は、プラットホームオーガ17及び搬送フィーダ15によって脱穀部7に搬送される。
脱穀部7は、図3に示すように、搬送フィーダ15から搬送されてきた穀稈が投入される扱室26を有し、扱室26の内部には、前後方向に延びる円筒形状の扱胴27が回転可能に支持される。前後方向に延びる扱胴27の外周面には、前後方向に延びるラセン形状の扱歯29が形成され、扱胴27の前端部には、搬送フィーダ15から搬送されてきた穀稈を扱室26の奥に掻き込むためにラセン形状のラセン羽根30が形成されている。扱胴27の下方には、扱胴27の外周面に沿って、正面視にて円弧形状に形成された受網31が配置される。扱胴27が回転することによって、扱歯29は、刈り取られた穀稈を受網31に擦り付けて、穀稈から穀粒を削ぎ落として脱穀する。脱穀された穀粒及び夾雑物が混在する処理物は、受網31によって篩にかけられる。この篩により受網31に残された夾雑物は、扱歯29の外周に並んで形成された突起状の突起扱歯の間を通過して上記排藁処理部10に送られる。
選別部9は、受網31から落下してきた処理物を受け取り、穀粒と夾雑物とに選別する揺動選別装置32を有する。揺動選別装置32の下方には、前方から順に、揺動選別装置32による選別に用いる選別風を発生させる唐箕ファン39と、揺動選別装置32によって選別された穀粒をグレンタンク12に搬送する1番ラセン40と、選別しきれなかった処理物を脱穀部7に戻す2番ラセン41と、が配置されている。1番ラセン40及び2番ラセン41は、左右方向に延びるラセン形状に形成されており、回転することによって、穀粒及び処理物を搬送する。
揺動選別装置32は、前部に配置される揺動選別盤33と、揺動選別盤33の後方に配置されるチャフシーブ35と、チャフシーブ35の後方に配置されるストローラック36と、チャフシーブ35の下方に配置されるグレンシーブ37と、を有する。揺動選別盤33は、堆積して盛り上がった処理物の高さを均一化すると共に、処理物の比重選別を行う。比重選別によって、比重が重い穀粒は下に、比重が軽いわら屑等の夾雑物は上に分離される。
比重選別された処理物は、チャフシーブ35によって漏下選別される。チャフシーブ35は、左右に延びる板形状の複数のフィンを有し、これらフィンは、前後方向に並んで配置される。処理物中の夾雑物は、チャフシーブ35の前下方に配置された唐箕ファン39の選別風によって後方に吹き飛ばされる。一方、処理物中の穀粒は、フィン同士の隙間を通ってグレンシーブ37に落下する。また、これらフィンは、前後方向に回動可能に支持されており、回動することによって開度が変更され、チャフシーブ35による選別の精度及び速度を変化させる。
チャフシーブ35から落下してグレンシーブ37に堆積したものは、さらに細かく漏下選別される。グレンシーブ37によって選別された穀粒は、1番ラセン40に落下し、グレンタンク12に搬送される。グレンシーブ37の選別において残ったものは、2番ラセン41に落下し、脱穀部7に戻される。
ストローラック36は、チャフシーブ35の漏下選別において残った夾雑物に混入した穀粒を2番ラセン41に落下させる。ストローラック36の後方には、上記排藁処理部10が配置されており、ストローラック36に残った夾雑物は、排藁処理部10に送られ、機外に排出される。
上記扱胴27、揺動選別装置32及び唐箕ファン39等の脱穀選別部6の装置は、図4に示すように、エンジンEからの動力により駆動するように構成されており、エンジンEに連結する伝達軸A1と脱穀選別部6の装置に連結する伝達軸A2との間の動力伝達経路に介在する脱穀クラッチ42の断接により、駆動及び停止される。また、エンジンEと扱胴27との間には、扱胴27の回転速度を変速する扱胴変速装置48が設けられている。扱胴変速装置48は、扱胴変速装置48に接続される扱胴変速レバー48Aが操作されることにより、稲や麦の脱穀に適した高速と、稲や麦よりも損傷し易い莢物である大豆の脱穀に適した低速と、の二段階に切換可能に構成されている。本実施形態においては、大豆、なたね、ごま及びはと麦を莢物と称する。
また、エンジンEは、クローラ走行装置2との間にHSTの主変速機46及び多段式変速機である副変速機47が設けられており、主変速機46及び副変速機47によりクローラ走行装置2への動力が変速される。
プラットホームオーガ17、刈刃45及び掻込リール25等の前処理部5の装置も、エンジンEからの動力により駆動しており、伝達軸A2と前処理部5の装置に連結する伝達軸A3との間の動力伝達経路に介在する刈取クラッチ(クラッチ)43及び脱穀クラッチ42の断接により、駆動及び停止される。なお、以下では、刈取クラッチ43及び脱穀クラッチ42を作業クラッチとも記述する。
また、動力伝達経路において、伝達軸A3に対して動力伝達方向の下流には、ベルト式無段変速装置であるリール変速装置A6が設けられている。リール変速装置A6は、動力伝達方向の上流に設けられたプラットホームオーガ17、刈刃45及び刈取クラッチ43に他の動力伝達装置を介して連結する伝達軸A4と、下流に設けられ掻込リール25に連結する伝達軸A5との間に配置されており、伝達軸A4から伝達された動力を変速して伝達軸A5に伝達する。すなわち、掻込リール25の回転速度は、リール変速装置A6が操作されることにより、プラットホームオーガ17及び刈刃45の動作速度を維持したまま変更可能に構成されている。
運転操作部11には、図5に示すように、作業者が座る運転席49が設けられている。その運転席49の前方には、汎用型コンバイン1の走行速度及び燃料の残量等を示す表示計50が配置されている。表示計50の右方には、汎用型コンバイン1のステアリング操作を行うマルチステアリングレバー(上昇操作部)51が配置されている。マルチステアリングレバー51は、前後左右方向の中立位置である基準位置に対して前後方向及び左右方向に傾斜可能に構成されており、左右方向に傾斜することにより汎用型コンバイン1の操向操作が可能であり、前後方向に傾斜することにより前処理部5の昇降操作が可能である。
運転席49の左側前方には、主変速機46を操作して汎用型コンバイン1の進行方向の切り換え及び細かい速度調整を行う主変速レバー53が設けられており、主変速レバー53の左方には、副変速機47を操作する副変速レバー56が設けられている。また、副変速レバー56の後方には、エンジンEの回転速度を調整するエンジンコントロールレバー57が配置されており、主変速レバー53の後方には、汎用型コンバイン1の各装置を操作するダイヤル等が設けられた操作パネル59が配置されている。運転操作部11には、上記以外にも汎用型コンバイン1の操作を行う操作部等が設けられている。
操作パネル59には、図6に示すように、複数のダイヤル及びスイッチが設けられている。操作パネル59には、前方から順に、リール回転ダイヤル60、パワークラッチスイッチ61、作物切換ダイヤル(作物設定手段)62及び選別ダイヤル63が設けられている。リール回転ダイヤル60は、ダイヤルスイッチ兼押圧スイッチであり、刈取作業時の掻込リール25の回転速度を調整するスイッチである。パワークラッチスイッチ61は、シーソー型スイッチであり、左右両端に押圧可能な押圧部61A及び押圧部61Bを有し、押圧部61A及び押圧部61Bが押圧されることにより、作業クラッチの断接を操作するスイッチである。
選別ダイヤル63は、ダイヤルスイッチであり、チャフシーブ35のフィンの開度を調整して、チャフシーブ35による選別の精度及び速度を調整するスイッチである。作物切換ダイヤル62は、ダイヤルスイッチであり、汎用型コンバイン1により刈り取る作物を選択可能に構成されている。作物切換ダイヤル62は、刈り取る作物として、稲、麦、大豆、なたね及びそばを設定可能に構成されており、設定された作物の情報を図7に示す制御部100に送信する。
制御部100には、図7に示すように、入力側に、上記リール回転ダイヤル60、パワークラッチスイッチ61、作物切換ダイヤル62及び選別ダイヤル63と共に、マルチステアリングレバー51の前後方向及び左右方向の傾斜を検出するマルチステアリングレバーポテンショメータ51Aと、マルチステアリングレバー51に設けられたスイッチであるトリガースイッチ51Bと、が接続されている。また、制御部100の入力側には、扱胴27の回転速度を検出する扱胴回転センサ102と、掻込リール25の回転速度を検出するリール回転センサ103と、走行機体3に対する前処理部5の高さを検出する前処理部高さセンサ105と、リール昇降アクチュエータ23によりプラットホームオーガ17及び刈刃45に対して昇降する掻込リール25の高さを検出するリール高さセンサ106と、が接続されている。
制御部100の出力側には、走行機体3に対して前処理部5を昇降させる前処理部昇降アクチュエータ(昇降部)107と、リール昇降アクチュエータ23と、リール変速装置A6と、刈取クラッチ43及び脱穀クラッチ42と、が接続されている。制御部100は、パワークラッチスイッチ61からの信号に基づいて作業クラッチの断接を行う。制御部100は、刈取クラッチ43及び脱穀クラッチ42が切断されている際に押圧部61Aの押下操作を検出すると、脱穀クラッチ42を接続して脱穀選別部6の装置を駆動させ、さらに押圧部61Aの押下操作を検出すると、刈取クラッチ43を接続して前処理部5の装置も駆動させる。また、制御部100は、刈取クラッチ43及び脱穀クラッチ42が接続されている際に押圧部61Bの押下操作を検出すると、刈取クラッチ43を切断して前処理部5の装置を停止させ、さらに押圧部61Bの押下操作を検出すると、脱穀クラッチ42を切断して脱穀選別部6の装置も停止させる。
また、制御部100は、リール回転ダイヤル60からの信号に基づいてリール変速装置A6を制御することにより掻込リール25の回転速度を調整する。制御部100は、刈取作業時に、走行速度に応じて掻込リール25の回転速度を自動的に変更するリール回転自動制御を実行可能に構成されており、リール回転ダイヤル60の押下操作により実行及び停止を切り換える。制御部100は、リール回転自動制御において、走行速度に追従して掻込リール25の回転速度を変更する。また、制御部100は、リール回転ダイヤル60が回転操作されることにより、掻込リール25の回転速度の変更が可能である。
制御部100は、掻込リール25の回転速度を上昇させる回転速度上昇方向(図6における時計回り方向)と、その反対の回転速度低下方向(図6における反時計回り方向)に回転可能であり、リール回転自動制御の実行時に、リール回転ダイヤル60が回転速度上昇方向に回転されると、走行速度の上昇に応じて上昇する掻込リール25の回転速度の勾配を大きくして、掻込リール25の回転速度を上昇させ易くする。制御部100は、リール回転自動制御の実行時に、リール回転ダイヤル60が回転速度低下方向に回転されると、走行速度の上昇に応じて上昇する掻込リール25の回転速度の勾配を小さくして、掻込リール25の回転速度を上昇させにくくする。
また、制御部100は、リール回転自動制御を実行していないリール回転手動調整状態で、リール回転ダイヤル60が回転上昇方向に回転すると、掻込リール25の回転速度を上昇させ、リール回転ダイヤル60が回転低下方向に回転すると、掻込リール25の回転速度を低下させる。そして、リール回転手動調整状態において、制御部100は、走行速度に拘らず、リール回転ダイヤル60により調整された掻込リール25の回転速度を維持して刈取作業を行う。稲や麦と比較して損傷し易い大豆の刈取作業が行われる場合には、作業者がリール回転ダイヤル60により掻込リール25の回転速度を低下させることにより、大豆の損傷の防止を図ることができる。このように、掻込リール25及び扱胴27は、前処理部5により刈り取る作物に応じて調整可能な作物別調整要素として構成されている。
制御部100は、マルチステアリングレバーポテンショメータ51Aからの信号に基づいて前処理部昇降アクチュエータ107を制御するように構成されている。制御部100は、マルチステアリングレバーポテンショメータ51Aによりマルチステアリングレバー51の前方傾斜が検出されている間、前処理部5を下降させる。また、制御部100は、マルチステアリングレバーポテンショメータ51Aによりマルチステアリングレバー51の後方傾斜が検出されている間、前処理部5を上昇させる。このように、制御部100は、マルチステアリングレバー51が前方又は後方に傾斜している間前処理部5を昇降させることが可能であり、マルチステアリングレバー51が基準位置に戻った場合又は前処理部5が上昇可能な前処理部上限高さ又は下降可能な前処理部下限高さに達した場合に、前処理部5の昇降動作を停止する。
また、制御部100は、予め設定された操作が行われた場合に前処理部5を予め設定された高さに移動するオートリフト制御(上昇制御)を実行可能に構成されている。制御部100は、オートリフト制御において、トリガースイッチ52が押下された状態でマルチステアリングレバー51が後方に傾斜された場合に、前処理部5を所定の高さまで上昇させる。前処理部5の上昇中において、マルチステアリングレバー51が基準位置に戻る又はトリガースイッチ51Bの押下状態が解除されたとしても、制御部100は、前処理部5の上昇を停止させず、前処理部5を所定の高さまで上昇させる。本実施形態においては、制御部100が前処理部5を所定の高さまで上昇させる処理をクイックアップとし、前処理部5がクイックアップにより所定の高さまで上昇された状態をクイックアップ状態とする。また、本実施形態においては、トリガースイッチ51Bが押下された状態でマルチステアリングレバー51が後方に傾斜される操作をクイックアップ操作とする。
また、制御部100は、クイックアップにおいて前処理部5を上昇させると共に、プラットホームオーガ17及び刈刃45に対して掻込リール25を下降するようにリール昇降アクチュエータ23を制御する。制御部100は、クイックアップにおいて掻込リール25を下降可能なリール下限高さまで下降させる。
制御部100は、クイックアップにより前処理部5が上昇する所定の高さを、作物切換ダイヤル62により選択された作物に応じて設定するように構成されている。制御部100は、各装置の制御に用いるパラメータ等が記憶されている記憶装置101に記憶されている複数の設定値から、所定の値として設定する値を作物切換ダイヤル62により選択された作物に応じて設定する。記憶装置101には、設置値として、稲、麦及びそばに適した第1設定値H1と、大豆に適した第2設定値H2と、なたねに適した第3設定値H3と、が記憶されている。
大豆は、稲麦と比較して、前処理部5に接触した際に、接触した力により莢が割れて脱粒するヘッドロスが生じ易いので、第2設定値H2は、第1設定値H1よりも大きく設定されている。また、なたねは、作物長が稲麦や大豆よりも高いので、第3設定値H3は、第1設定値H1及び第2設定値H2よりも大きく設定されている。また、第1設定値H1〜第3設定値H3は、変更可能に構成されており、品種に応じて設定可能である。
制御部100は、クイックアップを行った後に、トリガースイッチ51Bが押下された状態でマルチステアリングレバー51が前方に傾斜された場合に、クイックアップにより上昇する前の前処理部5の高さまで前処理部5を下降させる。本実施形態においては、制御部100が前処理部5をクイックアップにより上昇する前の前処理部5の高さまで下降させる処理をクイックセットとし、トリガースイッチ51Bが押下された状態でマルチステアリングレバー51が前方に傾斜される操作をクイックセット操作とする。また、制御部100は、クイックセットにおいて前処理部5を下降させると共に、クイックアップにより下降する前の掻込リール25の高さまで掻込リール25を上昇させる。
さらに制御部100は、パワークラッチスイッチ61から受信した信号から作業クラッチが切断されていると判定した場合に、作物切換ダイヤル62により選択された作物に拘らず、所定の高さを第1設定値H1に設定するように構成されている。
本実施の形態は、以上のような構成からなる。ここで、オートリフト制御において実行する各処理について、図8を参照して説明する。
まず、制御部100は、前処理部5がクイックアップ状態であるか否かを判定する(ステップS1)。この処理において、制御部100は、記憶装置101に設けられているフラグであるクイックアップフラグを参照して前処理部5がクイックアップ状態であるか否かを判定する。クイックアップフラグは、制御部100がクイックアップの処理を実行した場合にON状態に切り換え、制御部100がクイックセットの処理を実行した場合にOFF状態に切り換えるフラグである。すなわち、制御部100は、クイックアップフラグがON状態である場合に、前処理部5がクイックアップ状態であると判定し、クイックアップフラグがOFF状態である場合に、前処理部5がクイックアップ状態ではないと判定する。
ステップS1の処理において、前処理部5がクイックアップ状態ではないと判定した場合に(NO)、制御部100は、マルチステアリングレバー51によりクイックアップ操作が行われたか否かを判定する(ステップS2)。この処理において、クイックアップ操作が行われていないと判定した場合に(NO)、制御部100は、再度ステップS1の処理から実行し、クイックアップ操作が行われたと判定するまで待機する。
ステップS2の処理において、クイックアップ操作が行われたと判定した場合に(YES)、制御部100は、クイックアップの処理を実行すると判定し、まずクイックアップの処理を実行する前に現在の前処理部5の高さ及び掻込リール25の高さを記憶装置101に設けられた前処理部記憶値及びリール記憶値に記憶させる(ステップS3)。
ステップS3の処理を実行した後に、制御部100は、現在刈取作業を実行しているか否かを判定する(ステップS4)。この処理において、制御部100は、パワークラッチスイッチ61から受信した信号から脱穀クラッチ42及び刈取クラッチ43の作業クラッチが接続されているか否かを判定して、その結果から刈取作業を実行しているか否かを判定する。制御部100は、作業クラッチが接続されていると判定した場合に刈取作業を実行していると判定し、脱穀クラッチ42及び刈取クラッチ43の少なくともいずれか一方が切断されている、すなわち作業クラッチが接続されていないと判定した場合に刈取作業を実行せずに走行作業を実行していると判定する。
ステップS4の処理において、現在刈取作業を実行していると判定した場合に(YES)、制御部100は、作物切換ダイヤル62により稲、麦又はそばが選択されているか否かを判定する(ステップS5)。この処理において、作物切換ダイヤル62により稲、麦又はそばが選択されていると判定した場合に(YES)、制御部100は、クイックアップの処理として、ステップS6及びステップS7の処理を実行する。
制御部100は、クイックアップの処理として、まず、掻込リール25をリール下限高さまで下降させる(ステップS6)。ステップS6の処理を実行した後に、制御部100は、前処理部5を第1設定値H1まで上昇させる(ステップS7)。そして、制御部100は、クイックアップにより前処理部5を第1設定値H1まで上昇させたことに基づき、クイックアップフラグをON状態に切り換える。これにより、制御部100は、以降のステップS1の処理において、前処理部5がクイックアップ状態であると判定する。
ステップS5の処理において、作物切換ダイヤル62により大豆又はなたねが選択されていると判定した場合に(NO)、制御部100は、作物切換ダイヤル62により大豆が選択されているか否かを判定する(ステップS8)。この処理において、作物切換ダイヤル62により大豆が選択されていると判定した場合に(YES)、制御部100は、クイックアップの処理として、ステップS9及びステップS10の処理を実行する。
制御部100は、クイックアップの処理として、まず、掻込リール25をリール下限高さまで下降させる(ステップS9)。ステップS9の処理を実行した後に、制御部100は、前処理部5を第2設定値H2まで上昇させる(ステップS10)。そして、制御部100は、クイックアップにより前処理部5を第2設定値H2まで上昇させたことに基づき、クイックアップフラグをON状態に切り換える。
ステップS8の処理において、作物切換ダイヤル62によりなたねが選択されていると判定した場合に(NO)、制御部100は、クイックアップの処理として、ステップS11及びステップS12の処理を実行する。
制御部100は、クイックアップの処理として、まず、掻込リール25をリール下限高さまで下降させる(ステップS11)。ステップS11の処理を実行した後に、制御部100は、前処理部5を第3設定値H3まで上昇させる(ステップS12)。そして、制御部100は、クイックアップにより前処理部5を第3設定値H3まで上昇させたことに基づき、クイックアップフラグをON状態に切り換える。
ステップS4の処理において、現在走行作業を実行していると判定した場合に(NO)、制御部100は、クイックアップの処理として、ステップS13及びステップS14の処理を実行する。制御部100は、クイックアップの処理として、まず、掻込リール25をリール下限高さまで下降させる(ステップS13)。ステップS13の処理を実行した後に、制御部100は、前処理部5を第1設定値H1まで上昇させる(ステップS14)。そして、制御部100は、クイックアップにより前処理部5を第1設定値H1まで上昇させたことに基づき、クイックアップフラグをON状態に切り換える。ステップS7,S10,S12,S14の処理を実行した後に、制御部100は、ステップS1の処理に戻る。
ステップS1の処理において、前処理部5がクイックアップ状態であると判定した場合に(YES)、制御部100は、マルチステアリングレバー51によりクイックセット操作が行われたか否かを判定する(ステップS15)。この処理において、クイックセット操作が行われていないと判定した場合に(NO)、制御部100は、再度ステップS1の処理から実行し、クイックセット操作が行われたと判定するまで待機する。
ステップS15の処理において、クイックセット操作が行われたと判定した場合に(YES)、制御部100は、クイックセットの処理として、ステップS16及びステップS17の処理を実行する。制御部100は、クイックセットの処理として、まず、掻込リール25をリール記憶値に記憶されている高さまで上昇させる(S16)。ステップS16の処理を実行した後に、制御部100は、前処理部5を前処理部記憶値に記憶されている高さまで下降させる。制御部100は、クイックセットにより前処理部5及び掻込リール25を、クイックアップを実行する前の高さに戻したことに基づき、クイックアップフラグをOFF状態に切り換える。これにより、制御部100は、以降のステップS1の処理において、前処理部5がクイックアップ状態ではないと判定する。
このように、本実施形態の汎用型コンバイン1は、旋回等の移動の際に、前処理部5を所定の高さに移動させて、前処理部5が作物に接触して穀粒が穀稈から落ちてしまうこと防ぎ、収穫量の低下を防ぐことができる。また、汎用型コンバイン1は、前処理部5により刈り取る作物に応じて所定の高さを変更可能であるので、各作物の高さに対して適切な高さに所定の高さを設定することができ、作物の高さに対して所定の高さが高すぎることを防ぐことができる。これにより、本発明のコンバインは、収穫量の低下を防ぎつつ、前処理部を所定の高さから刈取作業可能な高さに移動させるまでの時間を短縮して、作業効率を向上させることができる。
また、本実施形態において、作業者は、作物切換ダイヤル62を操作することにより、容易に所定の高さを変更することができ、利便性を向上させると共に作業効率を向上させることができる。
また、本実施形態の汎用型コンバイン1は、刈り取る作物が稲、麦及びそばと、大豆と、なたねと、のいずれであるかに応じて所定の高さを設定することができ、所定の高さを作物に適した高さに設定することができる。
また、本実施形態において、作業者は、稲、麦及びそばに対応づけられた第1設定値H1と、大豆に対応づけられた第2設定値H2と、なたねに対応づけられた第3設定値H3と、をそれぞれ変更可能である。作物の高さは、作物に応じて異なるが、同じ作物においても品種に応じて異なる。本発明のコンバインは、第1設定値H1、第2設定値H2及び第3設定値H3を作物の品種に応じて変更可能であり、作物の高さに対して第1設定値H1、第2設定値H2及び第3設定値H3を適宜設定することができる。
また、本実施形態の汎用型コンバイン1は、作業クラッチが切断され、エンジンEから前処理部5への動力伝達路が切断されている場合に、作物に拘らず所定の高さを第1設定値H1に保持するので、刈取作業と路上を走行する走行作業とに応じて所定の高さを変更することができる。これにより、汎用型コンバイン1は、オートリフト制御により上昇するする前処理部5の高さを、現在実行している作業状態に適した高さに設定することができる。
なお、本実施形態において、制御部100は、作物切換ダイヤル62により選択された作物に応じて、所定の高さを設定するように構成されているが、これに限らず、扱胴回転センサ102により検出された扱胴27の回転速度に応じて、所定の高さを設定するように構成されていてもよい。また、制御部100は、扱胴変速レバー48Aが高速と低速とのいずれに設定されているかに応じて、所定の高さを設定するように構成されていてもよい。さらに、制御部100は、リール回転センサ103により検出された掻込リール25の回転速度に応じて、所定の高さを設定するように構成されていてもよい。このように、前処理部5により刈り取る作物に応じて調整可能な作物別調整要素である扱胴27や掻込リール25の調整状態に応じて、所定の高さを設定する場合には、作業者が前処理部5により刈り取る作物に応じて扱胴27や掻込リール25を調整した際に、所定の高さも共に設定するので、作業者によって設定又は調整する項目を削減することができ、利便性を向上させると共に作業効率を向上させることができる。また、作業者は、所定の高さの変更忘れを防ぐことができる。
また、制御部100は、作物別調整要素の調整状態として、扱胴27及び掻込リール25の回転に応じて、所定の高さを設定することに限らず、チャフシーブ35のフィンの開度に応じて、所定の高さを設定するように構成されていてもよい。また、制御部100は、刈り取る作物に応じて汎用型コンバイン1に取り付ける専用部品を検出可能に構成されており、作物別調整要素の調整状態として、その専用部品の取付状態に応じて、すなわち専用部品が取り付けられているか否かに応じて、所定の高さを設定するように構成されていてもよい。このように、制御部100は、掻込リール25以外にも、作物に応じて調整可能な作物別調整要素の調整状態に応じて、所定の高さを設定するように構成されていてもよい。さらに、制御部100は、複数種類の作物別調整要素のうちいずれか1種類の作物別調整要素の調整状態に応じて、所定の高さを設定するように構成されていてもよく、複数の作物別調整要素の調整状態により、複合的に判断して所定の高さを設定するように構成されていてもよい。
また、本実施形態において、制御部100は、作業クラッチ、特に刈取クラッチ43の断接に応じて、所定の高さを変更するように構成されているが、これに限らず、作業クラッチである脱穀クラッチ42の断接に応じて、所定の高さを変更するように構成されていてもよい。
また、本実施形態において、脱穀クラッチ42は、エンジンEと脱穀選別部6の装置との間における動力伝達経路に介在するように、かつエンジンEと前処理部5の装置との間における動力伝達経路に介在するように配置されているが、これに限らず、エンジンEと脱穀選別部6の装置との間における動力伝達経路にのみ介在するように配置されていてもよい。この場合にも、制御部100は、脱穀クラッチ42の断接に応じて、所定の高さを変更するように構成されていてもよい。
また、本実施形態において、制御部100は、走行作業を実行している場合に、オートリフト制御により上昇するする前処理部5の高さを第1設定値H1に設定しているが、これに限らず、第1設定値H1〜第3設定値H3とは異なる高さに設定するように構成されていてもよい。
また、本実施形態において、汎用型コンバイン1は、作物切換ダイヤル62により選択可能な作物として、稲、麦、そば、大豆及びなたねが設定されているが、これに限らず、ごま、はとむぎを設定可能に構成されていてもよい。
また、本実施形態において、制御部100は、上昇操作部であるマルチステアリングレバー51に設けられたマルチステアリングレバーポテンショメータ51Aとトリガースイッチ51Bとが検出した信号に基づいてクイックアップ処理及びクイックセット処理を実行するように構成されているが、これに限らない。制御部100は、上昇操作部として設けられたトリガースイッチ51Bの信号のみからクイックアップ処理及びクイックセット処理を実行するように構成されていてもよい。また、汎用型コンバイン1は、マルチステアリングレバー51とは別に、クイックアップ操作及びクイックセット操作が可能なスイッチ等の上昇操作部が設けられているように構成されていてもよい。
また、本実施の形態は、汎用型コンバインについて説明したが、自脱型コンバインにも適用可能である。
1 汎用型コンバイン
3 走行機体
5 刈取搬送部(前処理部)
25 作物別調整要素(リール、掻込リール)
27 作物別調整要素(扱胴)
43 クラッチ(刈取クラッチ)
51 上昇操作部(マルチステアリングレバー)
62 作物設定手段(作物切換ダイヤル)
100 制御部
107 昇降部(前処理部昇降アクチュエータ)
E エンジン

Claims (7)

  1. エンジンを搭載した走行機体と、前記走行機体に昇降可能に支持された刈取搬送部と、を備えてなるコンバインにおいて、
    前記刈取搬送部を前記走行機体に対して昇降させる昇降部と、
    前記刈取搬送部が所定の高さに上昇するように前記昇降部を制御する上昇制御を実行可能な制御部と、
    前記制御部に前記上昇制御を実行させる上昇操作部と、を備え、
    前記制御部は、前記刈取搬送部により刈り取る作物に応じて前記所定の高さを設定可能である、
    ことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記刈取搬送部により刈り取る作物を設定可能な作物設定手段を備え、
    前記制御部は、前記作物設定手段により設定された作物に応じて前記所定の高さを設定可能である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記刈取搬送部により刈り取る作物に応じて調整可能な作物別調整要素を備え、
    前記制御部は、前記作物別調整要素の調整状態に応じて前記所定の高さを設定可能である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  4. 前記作物別調整要素は、前記刈取搬送部により刈り取った作物を脱穀する扱胴と、前記刈取搬送部の、前記エンジンの動力により回転して作物を掻き込むリールと、の少なくともいずれか一方であり、
    前記制御部は、前記扱胴及び前記リールの少なくともいずれか一方の回転速度に応じて前記所定の高さを設定可能である、
    ことを特徴とする請求項3に記載のコンバイン。
  5. 前記刈取搬送部により刈り取る作物は、稲及び大豆を少なくとも含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコンバイン。
  6. 前記制御部は、
    稲に対応づけられた第1設定値と、大豆に対応づけられた第2設定値と、を記憶しており、
    前記第1設定値及び第2設定値をそれぞれ変更可能である、
    ことを特徴とする請求項5に記載のコンバイン。
  7. 前記エンジンから前記刈取搬送部又は前記刈取搬送部により刈り取られた作物を脱穀する脱穀部に動力を伝達する動力伝達路を断接可能なクラッチを備え、
    前記制御部は、前記クラッチにより前記動力伝達路が切断されている場合に、前記所定の高さを予め設定した値に保持する、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のコンバイン。
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