JP2011182718A - コンバイン - Google Patents

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Yasushi Fujita
靖 藤田
Mikiya Shirakata
幹也 白方
Yoshitaka Ueji
嘉隆 上路
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】エンジン緊急停止操作の操作がやりにくい。
【解決手段】走行装置1の前方に刈取装置3を、走行装置1の上方に脱穀装置2およびグレンタンク4を、夫々設け、前記グレンタンク4の前側に操縦部6を設け、該操縦部6の座席10の前側には前側操作部12を、座席10の前方側部には側部操作部13を夫々設け、前記前方操作部12には、前記エンジンを始動させるエンジン始動スイッチ15と、前記刈取装置3および前記脱穀装置2等の機体の各部を操作する各種スイッチおよびレバーとを設け、エンジンとエンジン始動スイッチ15、および、機体の各部と各種スイッチおよびレバー類とは電気的に夫々接続し、前記前方操作部12の前記エンジン始動スイッチ15の近傍の部位にエンジン緊急停止スイッチ16を設けたことを特徴とするコンバイン。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンバインに係るものである。
従来、エンジン回転により駆動する走行装置と刈取装置と脱穀装置とを夫々設け、これらを操作する操縦部を設け、該操縦部の座席の前側には前側操作部)を、座席の側部には側部操作部を夫々設け、前記前方操作部には、前記エンジンを始動させるエンジン始動スイッチと、前記刈取装置および前記脱穀装置等の機体の各部の操作する各種スイッチおよびレバーとを設け、エンジンとエンジン始動スイッチ、および、機体の各部と各種スイッチおよびレバー類とを電気的に接続した構成は公知である(特許文献1)
特開2006−340631号公報
前記公知例は、エンジン始動スイッチによりエンジンの駆動を停止させる構成のため、咄嗟に行うエンジン停止操作の操作性に課題がある。
即ち、各種スイッチやレバー類の配置に統一性がなく、視認性と操作性が低下し、特に、変速レバーと走行用の変速装置と電気的に接続した場合、電気系の異常によって機体が暴走すると、エンジンを停止させるしかないが、このエンジン停止操作を迅速に行えない問題があった。
本願は、各種スイッチやレバー類の配置を工夫し、操作性および視認性の良好な操縦部を有するコンバインを提供するものである。
請求項1の発明は、エンジン回転により駆動する走行装置1と、刈取装置3と脱穀装置2とを夫々設け、これらを操作する操縦部6を設け、該操縦部6の座席10の前側には前側操作部12を、座席10の前方側部には側部操作部13を夫々設け、前記前方操作部12には、前記エンジンを始動させるエンジン始動スイッチ15と、前記刈取装置3および前記脱穀装置2等の機体の各部を操作する各種スイッチおよびレバーとを設け、エンジンとエンジン始動スイッチ15、および、機体の各部と各種スイッチおよびレバー類とは電気的に夫々接続し、前記前方操作部12の前記エンジン始動スイッチ15の近傍の部位にエンジン緊急停止スイッチ16を設けたことを特徴とするコンバインとしたものであり、エンジン始動スイッチ15によりエンジンを始動し、走行装置1を駆動して機体を前進させ、脱穀装置2を駆動し、次に、刈取装置3を駆動させて刈取脱穀作業を開始する。
通常の作業ではエンジンの駆動停止はエンジン始動スイッチ15により行うが、緊急時等ではエンジン緊急停止スイッチ16によっても、エンジンの駆動停止を行う。
請求項2の発明は、前記前方操作部12には、右側に操向レバー17を設け、左右方向の中間位置の前方操作部12に表示モニタ18を設け、前記エンジン始動スイッチ15および前記エンジン緊急停止スイッチ16を前記操向レバー17と前記表示モニタ18との間に設けたことを特徴とするコンバインとしたものであり、操向レバー17により機体走行方向の操作を行い、表示モニタ18により操作状況を確認しつつ、刈取装置3を視認しながら、刈取脱穀作業を行い、緊急時等ではエンジン緊急停止スイッチ16によってエンジンの駆動停止を行える。
請求項3の発明は、前記前方操作部12における前記表示モニタ18の左側の部位には、各スイッチを機能グループごとにまとめて配置したスイッチパネル部20を設けたことを特徴とするコンバインとしたものであり、表示モニタ18の左側の前方操作部12のスイッチパネル部20の機能グループごとにまとめて配置された各スイッチ群を適宜操作して、刈取脱穀作業を行う。
請求項4の発明は、前記前方操作部12には、右側に操向レバー17を設け、左右方向の中間位置の前方操作部12に表示モニタ18を設け、該表示モニタ18の直ぐ左側のスイッチパネル部20には少なくとも車体左右水平制御入切スイッチ23および傾斜調節ダイヤル25を有する車体関係スイッチA群を配置し、車体関係スイッチA群の左側のスイッチパネル部20には少なくとも刈高さ自動制御入切スイッチ30および刈高さ調節ダイヤル31を有する刈取関係スイッチB群を配置し、前記車体関係スイッチA群の左側であって、刈取関係スイッチB群の下方のスイッチパネル部20には少なくともシーブ調節ダイヤル38および送風調節ダイヤル39を有する脱穀関係スイッチC群を配置し、脱穀関係スイッチCの下方のスイッチパネル部20には少なくとも速度設定ダイヤル41および自動扱深さ調節制御スイッチ42を有する扱ぎ深さ・車速関係スイッチD群を配置したことを特徴とするコンバインとしたものであり、車体関係スイッチA群により機体状態を適宜作業状態に適合させ、刈取関係スイッチB群により刈取状態を適宜変更調節し、脱穀関係スイッチC群により脱穀作業を適宜操作して適切に行い、扱ぎ深さ・車速関係スイッチD群を適宜操作する。
請求項1の発明では、エンジン始動スイッチ15の近傍にエンジン緊急停止スイッチ16を設けているので、エンジン緊急停止スイッチ16が目につきやすく、エンジン緊急停止スイッチ16によるエンジン停止操作性および作業性を向上させられることができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明の効果を奏する上に、操向レバー17と表示モニタ18の間にエンジン緊急停止スイッチ16があるので、作業中の視線から大きく外れない位置にエンジン緊急停止スイッチ16があり、視認性および操作性を向上させることができる。
請求項3の発明では、請求項1または請求項2の発明の効果を奏する上に、各スイッチが機能グループごとにまとめて配置されているので、各スイッチの認識を容易かつ確実にして、操作性および作業性を向上させることができる。
請求項4の発明では、請求項1または請求項2または請求項3の発明の効果を奏する上に、車体関係スイッチA群と刈取関係スイッチB群と脱穀関係スイッチC群と扱ぎ深さ・車速関係スイッチD群とを反時計回りに配置しているので、作業順序に則した配置となり、操作性および作業性を向上させることができる。
コンバインの側面図。 操縦部平面図。 前方操作部の展開状態平面図。 同斜視図。 スイッチパネル部の展開状態平面図。 スイッチパネル部付近の斜視図。 主変速レバーの背面図。 同正面図。 同側面図。 オーガーリモコンの概略斜視図。 刈取・脱穀レバーの作動機構の平面図。 同側面図。 同平面図。 同側面図。
本発明の実施例を図により説明すると、1は走行装置、2は走行装置1の上方位置に設けた脱穀装置、3は脱穀装置2の前側に設けた刈取装置、4はグレンタンク、5はグレンタンク4内の穀粒を排出する排出オーガ、6は操縦部である。
前記操縦部6には、作業者が着座する座席10を設け、座席10の前側に作業者が乗降するステップ11を設け、ステップ11の前方には前方操作部12を設け、ステップ11の側部には側部操作部13を設ける。
前記前方操作部12には、エンジン始動スイッチ(エンジンスタートキー挿入口)15を設け、エンジン始動スイッチ15の近傍にはエンジン緊急停止スイッチ16を設ける。
エンジン緊急停止スイッチ16は、電気的不具合により、各種スイッチおよびレバー類による操作が機体の各部に伝達されない事態等が起こったとき、エンジン(図示省略)の駆動を停止させる。
エンジン緊急停止スイッチ16はエンジン始動スイッチ15の近傍に設けているので、エンジン緊急停止スイッチ16が目につきやすく、また、エンジン関係の二つのエンジン始動スイッチ15とエンジン緊急停止スイッチ16とを接近させているので、瞬時であっても認識でき、視認性および操作性を向上させられる。
前記エンジン始動スイッチ15およびエンジン緊急停止スイッチ16は、右側の操向レバー17と表示モニタ18との間に設ける。
そのため、前方の作業を視認している状態からエンジン緊急停止スイッチ16に視線を移動させるのが容易になって、この点でも、視認性および操作性を向上させられる。
この場合、前記前方操作部12には、エンジン始動スイッチ15およびエンジン緊急停止スイッチ16を含めて、機体の各部を操作する各種スイッチおよびレバーとは電気的に連結すると、操縦部6を、機体に対してリンク機構により外側方に移動自在にする構成の採用が容易になり、好適である。
また、このように、操縦部6と機体各部とを電気的に連結した場合、電気的不具合による操作不能状態となることを、エンジンの駆動を停止させることにより回避する。
表示モニタ18の左側の前方操作部12には、各スイッチを機能グループごとにまとめて配置したスイッチパネル部20を設ける。
そのため、スイッチパネル部20の機能グループごとのスイッチ群の認識を容易にし、操作性を向上させる。
例えば、表示モニタ18の直ぐ左側のスイッチパネル部20には車体関係スイッチA群を配置する。車体関係スイッチA群にはIQ入切スイッチ21を設ける。IQ入切スイッチ21はエンジン始動後にアイドリング回転から定格所定回転にまで自動的に回転上昇させるIQ制御を入切する。22はIQ入切スイッチ21による制御によって上昇させる所定回転数を高低に変更調節設定するIQ回転ダイヤルである。
IQ入切スイッチ21の近傍には車体左右水平制御入切スイッチ23および車体前後水平制御入切スイッチ24を設ける。25は機体傾斜を修正する傾斜調節ダイヤルである。26は湿田スイッチ車体前後水平制御入切スイッチ24の近傍には湿田スイッチ26を設ける。湿田スイッチ26をオンにすると、左右旋回時にスピンターンが牽制される。また、後進操作に連動して車体のピッチングを行わせ、刈取装置3の下部が圃場面に突っ込むのを防止する。
27は車高の高さ設定調節ダイヤル27である。
また、車体関係スイッチA群の左側のスイッチパネル部20には刈取関係スイッチB群を配置する。刈取関係スイッチB群には、刈高さ自動制御入切スイッチ30を設ける。31は刈高さ自動制御入切スイッチ30による制御による刈高さを高低に変更調節設定する刈高さ調節ダイヤルである。
刈高さ自動制御入切スイッチ30の近傍には、自動的に刈取装置3を所定高さに上昇させかつ刈取装置3および穀稈供給搬送装置の駆動を停止させ、刈取装置3を所定高さに下降させると刈取装置3および穀稈供給搬送装置の駆動を自動的に入れる刈取装置上昇制御入切スイッチ(オートリフト)32を設ける。33は刈取装置の上昇高さを設定する刈取装置上昇高さ設定スイッチ33である。
34は刈取整備スイッチであり、刈取整備スイッチ34をオンにすると、走行停止状態のまま刈取装置3が低速で駆動し、該刈取装置3の各部のメンテナンスを機体を走行させることなく容易に行える。また、35は注油スイッチであり、注油スイッチ35をオンにすると、刈取装置3の各部や脱穀装置2のフィードチエン等へ潤滑油を自動的に供給する。
また、車体関係スイッチA群の左側であって、刈取関係スイッチB群の下方のスイッチパネル部20には脱穀関係スイッチC群を配置する。脱穀関係スイッチCには、シーブの開き具合を調節するシーブ調節ダイヤル38を設ける。39は唐箕の送風の強弱を調節する送風調節ダイヤル39、40はカッタの入切スイッチ40である。
また、脱穀関係スイッチCの下方のスイッチパネル部20には扱ぎ深さ・車速関係スイッチD群を配置する。扱ぎ深さ・車速関係スイッチD群には、速度設定ダイヤル41を設ける。42は自動扱深さ調節制御スイッチ、43は路上走行のときに走行速度を切り替える走行速度スイッチである。
44は畦際スイッチであり、畦際スイッチ44をオンにした状態で、刈取作業中に畦際に至って走行停止し、刈取装置3を畦上へ上昇させると、扱き深さ調節装置が所定量だけ深さ扱き側に自動的に調節される。これによって、畦際で穂先側を刈り取った短い穀稈でも適切に脱穀処理できる。
前記前方操作部12のスイッチパネル部20は前側に至るに従い高くなる傾斜面に構成すると、スイッチパネル部20の各スイッチの視認性を向上させて、操作性を向上させられる。
また、前方操作部12のスイッチパネル部20の後側に続けて前記側部操作部13を設け、この側部操作部13の前後中間所定位置より前側部分13Aを、前記スイッチパネル部20と略同じ前上がりに傾斜させると、側部操作部13の各種レバーの操作位置等の把握が容易になって、操作性を向上させられる。
即ち、前記側部操作部13のうち、座席10から見て側方あるいは前方の側部操作部13の部分は前上がりに傾斜させるが、前記側部操作部13のうち、座席10から見て後方となる側部操作部13の後側部分13Bは後上りに構成すると、側部操作部13の各種レバーの操作位置等の把握が容易になって、操作性を向上させられる。
50は走行速度の変速操作する主変速レバー、51は走行速度を高速と標準速(作業速度)とに切り替える副変速レバー、52は刈取・脱穀レバーであり、刈取・脱穀レバー52は駆動切りと、脱穀のみ入りと、刈取および脱穀の両方を入りにする刈取・脱穀入とに切替え操作可能に構成している。
前記主変速レバー50の基部にはこの主変速レバー50の回動操作角度を検出するポテンショメータが設けられている。このポテンショメータの検出値に応じて走行装置1を駆動する静油圧式無段走行装置(図示省略)の変速作動用のアクチュエータ制御するよう電気的に接続している。
前記主変速レバー50のグリップ部55に各種レバースイッチ群Eを設け、レバースイッチ群Eのうちの一部は前記前方操作部12のスイッチパネル部20に設けたスイッチと重複して並設する。
そのため、作業者は、主変速レバー50のグリップ部55から手を離さずにスイッチ操作を行えて、操作性および作業性を向上させられる。
例えば、前方操作部12の刈取装置上昇制御入切スイッチ32Aを設ける。
また、前方操作部12の自動扱深さ調節制御スイッチ42により自動扱深さ調節制御中に、手動により扱深さを変更調節しうる扱ぎ深さスイッチ56を主変速レバー50のグリップ部55に設ける。
また、刈取装置3を静油圧式無段変速装置(図示省略)により駆動し、刈取装置3の回転を高速と低速とに切り替える変速切替スイッチを設ける。変速切替スイッチは高速に切り替える高速スイッチ57と低速スイッチ58により構成する。
そのため、作業者は、主変速レバー50のグリップ部55から手を離さずに刈取装置3の変速操作を行えて、操作性および作業性を向上させられる。
また、倒伏穀稈の刈取作業のような作業条件に応じた刈取速度を容易に選択でき、操作性および作業性を向上させられる。
前記グレンタンク4内の穀粒を排出する排出オーガ5の操作用のオーガリモコン60のハーネス61を、操縦部6の座席10の後方の左右中央のフレーム62から引き出して配索し、オーガリモコン60を座席10の後方の前記フレーム62の左右両側の何れかに載置可能に構成する。63はオーガリモコン60を保持する係止具63である。
そのため、座席10の後方の左右中央のフレーム62からハーネス61を引き出しているので、ハーネス61が他の操作・作業の邪魔にならない。
また、オーガリモコン60を座席10の後方の前記フレーム62の左右両側の何れかに載置可能に構成しているので、座席10の左右側でオーガリモコン60の操作ができ、操作性および作業性を向上させられる。
即ち、座席10に対して後向きで右側(内側)では操縦部6の室内でオーガリモコン60を操作でき、座席10の左側(外側)でオーガリモコン60を操作するときは、操縦部6の外でのオーガリモコン60の操作を行って外側の係止具63(図示省略)に格納する。
操縦部6には刈取・脱穀クラッチの刈取・脱穀レバー52を設け、該クラッチ操作レバー刈取・脱穀レバー52の操作位置を検出する操作位置検出手段66を設け、所定位置には操作位置検出手段操作位置検出手段66による信号で作動するモータ67を設け(図11〜図14)、モータ67により操作作動機構68を作動させて刈取・脱穀クラッチを入切作動させるように構成し、操作作動機構68はアッシー(ASSY)状態で操縦部6の左側(脱穀装置2側)の固定側フレーム69に取付ける。
そのため、操作作動機構68は操縦部6の左側の固定側フレーム69に取付けているので、メンテナンス作業を容易に行える。
また、操作作動機構68はアッシー状態で取付けているので、生産性を向上させられ、また、非常時の対応も更に容易に行える。
また、刈取・脱穀クラッチ(図示省略)とクラッチ操作レバー刈取・脱穀レバー52とをワイヤー等の機械的接続手段により直接接続せずにすみ、構成が簡素になり、製造組立が容易となる。
モータ67は所定位置の機体固定部に設けたベースプレート70の内側に取付ける(図13)。ベースプレート70のモータ出力ギヤ71はベースプレート70の外側に位置させ、モータ出力ギヤ71には中間ギヤ72を噛み合わせる。中間ギヤ72には操作出力ギヤ73を噛み合わせる。操作出力ギヤ73はベースプレート70に軸装した回転軸74に取付ける。
円形の操作出力ギヤ73の中心から外れた位置には取付軸75を取付け、取付軸75の先端にワイヤーやロッド等により構成する機械的操作伝達手段76の一端を接続し、機械的操作伝達手段76の他端は刈取・脱穀クラッチに接続する。
したがって、中間ギヤ72と操作出力ギヤ73とにより操作作動機構68を構成する。
換言すると、ベースプレート70の一方側(内側)にモータ67を設け、ベースプレート70の他方側(外側)に操作作動機構68を設ける(図13)。
そのため、モータ67と操作作動機構68を内外にラップさせて配置することができ、モータ67および操作作動機構68をコンパクトに構成できる。
このように、外側からの操作作動機構68の取付がメインとなるので、取付性・メンテナンス性が向上する。
操作出力ギヤ73の外周付近のベースプレート70には刈取・脱穀クラッチの入切を検出する入切感知センサ77を設ける。77Aは入り感知センサ、77Bは切り感知センサである(図14)。
そのため、2個の入切感知センサ77を独立して設けているので、各入感知センサ77Aと切感知センサ77Bの夫々を独立して調節でき、センサ調節が容易になる。
前記入感知センサ77Aと切感知センサ77Bに接触するアーム(カム体)78を操作出力ギヤ73と同軸状に配置する(図13)。
したがって、アーム78の先端は操作出力ギヤ73と同方向に回動し、操作出力ギヤ73の位置を入切感知センサ77により確実に感知することができる。
また、側面視において、操作出力ギヤ73の外周縁よりも外側に入切感知センサ77の本体を設けても、アーム78は確実に入切感知センサ77に接触させることができ、刈取・脱穀クラッチの入切を確実に感知することができ、また、各入感知センサ77Aと切感知センサ77Bの本体は操作出力ギヤ73とラップしないので、各入感知センサ77Aと切感知センサ77Bの夫々の調節作業も容易にできる。
実施例では、回転軸74を軸筒形状に形成して支持軸79に軸装し、回転軸回転軸74に操作出力ギヤ73とアーム78を固定している。
機械的操作伝達手段76を取付ける取付軸75は、回転軸回転軸74と平行に設ける。即ち、取付軸75と、回転軸回転軸74と中間ギヤ72とモータ出力ギヤ71とは平行に設ける。
そのため、機械的操作伝達手段76を取付ける取付軸75は直接操作出力ギヤ73に取り付けることができて、機械的操作伝達手段76の取付支持構成を簡素にする。
取付軸75は操作出力ギヤ73の軸心方向と平行となるため、操作出力ギヤ73は機械的操作伝達手段76を略直角に牽引でき、操作出力ギヤ73の回転による機械的操作伝達手段76の牽引の効率を良好にし、操作出力ギヤ73(モータ67)の負荷を低減させられる。
モータ出力ギヤ71や操作出力ギヤ73の組付方向が統一され、組付性・メンテナンス性を向上させる。
前記中間ギヤ72は、モータ出力ギヤ71の軸心方向と平行なクラッチ軸80に設ける。クラッチ軸80は軸方向に移動自在に設け、中間ギヤ72がモータ出力ギヤ71と噛み合う位置と、モータ出力ギヤ71から外れる位置との間切替え自在にして、モータ67の駆動を操作出力ギヤ73に対して入切する操作用クラッチ81を構成する。
そのため、モータ67が作動不良となった場合でも、操作用クラッチ81を切りにして手動で操作出力ギヤ73を回転させることにより、刈取・脱穀クラッチの入切操作が可能となる。
前記中間ギヤ72は、モータ出力ギヤ71の軸心方向と平行なクラッチ軸80に設ける。クラッチ軸80はベースプレート70と平行なプレート85に軸方向に移動自在に設け、中間ギヤ72がモータ出力ギヤ71と噛み合う位置と、モータ出力ギヤ71から外れる位置との間切替え自在にして、モータ67の駆動を操作出力ギヤ73に対して入切する操作用クラッチ81を構成する。
クラッチ軸80の外端は、プレート82より外側に突出させる。
そのため、クラッチ軸80の外端を引くと、中間ギヤ72がモータ出力ギヤ71から外れて、操作用クラッチ81を切にする。
前記アーム78はベースプレート70と操作出力ギヤ73との間に設け、前記取付軸75は操作出力ギヤ73とアーム78とを貫通させて取付ける。
そのため、機械的操作伝達手段76に掛かる負荷を、操作出力ギヤ73とアーム78の両方で支持するので、操作出力ギヤ73の変形を防止し、操作出力ギヤ73の変形による刈取・脱穀クラッチの入切の作動不良発生を防止する。
また、部品の位置関係における精度を容易に向上させる。
操作出力ギヤ73と取付軸75とアーム78との溶接時の精度確保が容易となり、コストダウンとなる。
プレート82は、操作出力ギヤ73等の外側に位置し、プレート82に前記操作用クラッチ81のクラッチ軸80の外端を移動自在に軸装して支持する。83は中間ギヤ72がモータ出力ギヤ71に噛み合うように付勢するバネである。
前記ベースプレート70とプレート82により操作作動機構68はアッシー状態に組み付け、この操作作動機構68は脱穀装置2の前側に着脱自在に設けた前方カバー部84と略同一位置に配置する。
即ち、前方カバー部84は脱穀装置2の扱胴(図示省略)に回転伝達するプーリー等を包囲するものであり、前方カバー部84の奥側に操作作動機構68を設け、前方カバー部84と操作作動機構68とを側面視において重なるように配置し、前方カバー部84を外すと、操作作動機構68のプレート82が露出するように構成する。
操作作動機構68を操縦部6の側面部に設けることで、脱穀クラッチ操作性系を外側から作業することが可能となり、メンテナンスが容易になる。
前方カバー部84と略同一位置に配置しているので、前方カバー部84を外して生じる空間を有効利用してメンテナンスを行え、メンテナンスを容易にする。
(実施例の作用)
走行装置1を駆動して機体を前進させ、刈取・脱穀レバー52により脱穀クラッチ(図示省略)を入りにして脱穀装置2を駆動し、次に、刈取・脱穀レバー52を更に前方に倒すと、刈取クラッチ(図示省略)を入りにして刈取装置3を駆動させて刈取脱穀作業を開始する。
前方操作部12には、エンジン始動スイッチ(エンジンスタートキー挿入口)エンジン始動スイッチ15を設け、エンジン始動スイッチ15の近傍にはエンジン緊急停止スイッチ16を設けているので、エンジン緊急停止スイッチ16が目につきやすく、非常時にはエンジン緊急停止スイッチ16によりエンジンを停止させる。
この場合、エンジン関係の二つのエンジン始動スイッチ15とエンジン緊急停止スイッチ16とを接近させているので、瞬時であっても認識でき、視認性および操作性を向上させられる。
エンジン始動スイッチ15およびエンジン緊急停止スイッチ16は、右側の操向レバー操向レバー17と表示モニタ18との間に設けているので、前方の作業を視認している状態からエンジン緊急停止スイッチ16に視線を移動させるのが容易になって、この点でも、視認性および操作性を向上させられ、エンジン緊急停止スイッチ16により確実にエンジン停止操作を行える。
また、前方操作部12には、機体の各部を操作する各種スイッチおよびレバーを設け、機体の各部と各種スイッチおよびレバー類とを電気的に連結する構成を採用することで、操縦部6を機体に対してリンク機構により外側方に移動自在にする構成を簡素にして、メンテナンスを容易にすることができ、一方で、電気的不具合により、各種スイッチおよびレバー類による操作が機体の各部に伝達されない事態等が起こったとき、エンジン緊急停止スイッチ16によりエンジン駆動の停止を容易に行え、操作性および作業性を向上させられる。
表示モニタ18の左側の前方操作部12には、各スイッチを機能グループごとにまとめて配置したスイッチパネル部スイッチパネル部20を設けているので、スイッチパネル部20の機能グループごとのスイッチ群の認識を容易にし、操作性を向上させる。
前方操作部12は、表示モニタ18の直ぐ左側のスイッチパネル部20には車体関係スイッチA群を配置しているので、エンジン始動スイッチ15によりエンジンを始動して走行開始前に操作を行え、操作性および作業性を向上させられる。
即ち、車体関係スイッチA群にはIQ入切スイッチIQ入切スイッチ21を設けているので、IQ入切スイッチ21により、エンジン始動後にアイドリング回転から定格所定回転にまで自動的に回転上昇させるIQ制御を入切を選択する。また、IQ入切スイッチ21によりIQ制御の入を選択すると、IQ回転ダイヤル22によりIQ制御の上昇所定回転数を高低に設定する。また、IQ入切スイッチ21の近傍の車体左右水平制御入切スイッチ車体左右水平制御入切スイッチ23および車体前後水平制御入切スイッチ車体前後水平制御入切スイッチ24により、車体水平制御の入切を選択する。
また、高さ設定調節ダイヤル27により車高調節する。
また、車体関係スイッチA群の左側のスイッチパネル部20には刈取関係スイッチB群を配置しており、刈取関係スイッチB群には刈高さ自動制御入切スイッチ刈高さ自動制御入切スイッチ30を設けているので、刈高さ自動制御入切スイッチ30により刈高さ自動制御の入切を選択し、刈高さ自動制御の入を選択すると、刈高さ調節ダイヤル31により刈高さを高低に変更調節する。
この場合、刈取関係スイッチB群は車体関係スイッチA群より左側のスイッチパネル部20にあるので、刈取装置3を見ながらの刈取関係スイッチB群の操作が可能となって、操作性および作業性を向上させられる。
また、車体関係スイッチA群の左側であって、刈取関係スイッチB群の下方のスイッチパネル部20には脱穀関係スイッチC群を配置しているので、脱穀関係スイッチCのシーブ調節ダイヤル38によりシーブの開き具合を調節し、送風調節ダイヤル39により唐箕の送風の強弱を調節する。
作業開始時は、まず、刈取装置3による刈取作業が行われ、次に、脱穀装置2により脱穀作業が行われるので、刈取関係スイッチB群の後方に脱穀関係スイッチCを配置すると、作業順序に準じて配置でき、操作性および作業性を向上させられ、好適である。
また、脱穀関係スイッチCの後方のスイッチパネル部20には扱ぎ深さ・車速関係スイッチD群を配置しているので、速度設定ダイヤル速度設定ダイヤル41や自動扱深さ調節制御スイッチ42によって、作業中の刈取装置3および02の負荷に応じて適切な対応ができ、操作性および作業性を向上させられる。
前方操作部12のスイッチパネル部20は前側に至るに従い高くなる傾斜面に構成しているので、スイッチパネル部20の各スイッチの視認性を向上させて、操作性を向上させられる。
また、前方操作部12のスイッチパネル部20の後側に続けて側部操作部13を設け、この側部操作部13の前後中間所定位置より前側部分を、スイッチパネル部20と略同じ前上がりに傾斜させているので、側部操作部13の主変速レバー50と副変速レバー51の操作位置等の把握が容易になって、操作性を向上させられる。
また、通常の刈取作業では、刈取装置上昇制御入切スイッチ32により刈取装置上昇制御を行って、穀稈の有無によって、自動的に刈取装置3を所定高さに上昇させて機体を旋回させ、旋回終了後に、刈取装置3を所定高さに下降させると刈取装置3および穀稈供給搬送装置の駆動を自動的に入にするため、刈取・脱穀レバー52の操作は不要であり、刈取・脱穀レバー52を側部操作部13の後側部分に設けているので、不用意に刈取・脱穀レバー52に接触して、脱穀クラッチを切りにしてしまう誤操作を防止でき、好適である。
主変速レバー主変速レバー50のグリップ部グリップ部55には各種レバースイッチ群レバースイッチ群Eを設け、レバースイッチ群Eのうちの一部は前記前方操作部12のスイッチパネル部20に設けたスイッチと重複して並設しているので、作業者は、主変速レバー50のグリップ部55から手を離さずにスイッチ操作を行えて、操作性および作業性を向上させられる。
グリップ部55のレバースイッチ群Eには、例えば、前方操作部12の刈取装置上昇制御入切スイッチ32Aを設けているので、一々前方操作部12のスイッチパネル部20に設けた刈取装置上昇制御入切スイッチ32を操作せずに、グリップ部55の刈取装置上昇制御入切スイッチ32Aにより、刈取装置上昇制御の入切操作を行える。
また、前方操作部12の自動扱深さ調節制御スイッチ42により自動扱深さ調節制御中に、手動により扱深さを変更調節しうる扱ぎ深さスイッチ扱ぎ深さスイッチ56を主変速レバー50のグリップ部55に設けているので、刈取装置3の状態を見ながら扱ぎ深さスイッチ56により手動操作で扱き深さ調節を行え、操作性および作業性を向上させられる。
また、同じ走行速度で走行中に、64を操作すると、刈取装置3を回転を走行速度に対して高低に切り替えられ、作業者は、主変速レバー50のグリップ部55から手を離さずに刈取装置3の変速操作を行えて、操作性および作業性を向上させられる。
また、倒伏穀稈の刈取作業のような作業条件に応じた刈取速度を容易に選択でき、操作性および作業性を向上させられる。
前記グレンタンク4内の穀粒を排出する排出オーガ5の操作用のオーガリモコンオーガリモコン60のハーネスハーネス61を、操縦部6の座席10の後方の左右中央のフレームフレーム62から引き出して配索し、オーガリモコン60を座席10の後方の前記フレーム62の左右両側の何れかに載置可能に構成しているので、座席10の後方の左右中央のフレーム62からハーネス61を引き出せて、ハーネス61が他の操作・作業の邪魔にならない。
また、オーガリモコン60を座席10の後方の前記フレーム62の左右両側の何れかに載置可能に構成しているので、座席10の左右側でオーガリモコン60の操作ができ、操作性および作業性を向上させられる。
即ち、座席10に対して後向きで右側(内側)では操縦部6の室内でオーガリモコン60を操作でき、座席10の左側(外側)でオーガリモコン60を操作するときは、操縦部6の外でのオーガリモコン60の操作を行って外側の係止具63(図示省略)に格納する。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示および説明しているが、これらの実施例は夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
1…走行装置、2…脱穀装置、3…刈取装置、4…グレンタンク、5…排出オーガ、6…操縦部、10…座席、11…ステップ、12…前側操作部、13…側部操作部、15…エンジン始動スイッチ、16…エンジン緊急停止スイッチ、17…操向レバー、18…表示モニタ、20…スイッチパネル部、21…IQ入切スイッチ、22…IQ回転ダイヤル、23…車体左右水平制御入切スイッチ、24…車体前後水平制御入切スイッチ、25…傾斜調節ダイヤル、26…湿田スイッチ、27…高さ設定調節ダイヤル、30…刈高さ自動制御入切スイッチ、31…刈高さ調節ダイヤル、32…刈取装置上昇制御入切スイッチ、33…刈取装置上昇高さ設定スイッチ、38…シーブ調節ダイヤル、39…送風調節ダイヤル、40…カッタ入切スイッチ、41…速度設定ダイヤル、42…自動扱深さ調節制御スイッチ、43…走行速度スイッチ、50…主変速レバー、51…副変速レバー、52…刈取・脱穀レバー、55…グリップ部、56…扱ぎ深さスイッチ、60…オーガリモコン、61…ハーネス、62…フレーム、63…係止具、66…操作位置検出手段、67…モータ、68…操作作動機構、69…固定側フレーム、70…ベースプレート、71…モータ出力ギヤ、72…中間ギヤ、73…操作出力ギヤ、74…回転軸、75…取付軸、76…機械的操作伝達手段、77…入切感知センサ、78…アーム、79…支持軸、80…クラッチ軸、81…操作用クラッチ、82…プレート、83…支持部材、84…軸、83…バネ、84…前方カバー部、A…車体関係スイッチ群、B…刈取関係スイッチ群、
C…脱穀関係スイッチ群、D…扱ぎ深さ・車速関係スイッチ群。

Claims (4)

  1. エンジン回転により駆動する走行装置(1)と、刈取装置(3)と脱穀装置(2)とを夫々設け、これらを操作する操縦部(6)を設け、該操縦部(6)の座席(10)の前側には前側操作部(12)を、座席(10)の前方側部には側部操作部(13)を夫々設け、前記前方操作部(12)には、前記エンジンを始動させるエンジン始動スイッチ(15)と、前記刈取装置(3)および前記脱穀装置(2)等の機体の各部を操作する各種スイッチおよびレバーとを設け、エンジンとエンジン始動スイッチ(15)、および、機体の各部と各種スイッチおよびレバー類とは電気的に夫々接続し、前記前方操作部(12)の前記エンジン始動スイッチ(15)の近傍の部位にエンジン緊急停止スイッチ(16)を設けたことを特徴とするコンバイン。
  2. 請求項1において、前記前方操作部(12)には、右側に操向レバー(17)を設け、左右方向の中間位置の前方操作部(12)に表示モニタ(18)を設け、前記エンジン始動スイッチ(15)および前記エンジン緊急停止スイッチ(16)を前記操向レバー(17)と前記表示モニタ(18)との間に設けたことを特徴とするコンバイン。
  3. 請求項1または請求項2において、前記前方操作部(12)における前記表示モニタ(18)の左側の部位には、各スイッチを機能グループごとにまとめて配置したスイッチパネル部(20)を設けたことを特徴とするコンバイン。
  4. 請求項3において、前記前方操作部(12)には、右側に操向レバー(17)を設け、左右方向の中間位置の前方操作部(12)に表示モニタ(18)を設け、該表示モニタ(18)の直ぐ左側のスイッチパネル部(20)には少なくとも車体左右水平制御入切スイッチ(23)および傾斜調節ダイヤル(25)を有する車体関係スイッチ(A)群を配置し、車体関係スイッチ(A)群の左側のスイッチパネル部(20)には少なくとも刈高さ自動制御入切スイッチ(30)および刈高さ調節ダイヤル(31)を有する刈取関係スイッチ(B)群を配置し、前記車体関係スイッチA群の左側であって、刈取関係スイッチ(B)群の下方のスイッチパネル部(20)には少なくともシーブ調節ダイヤル(38)および送風調節ダイヤル(39)を有する脱穀関係スイッチ(C)群を配置し、脱穀関係スイッチ(C)の下方のスイッチパネル部(20)には少なくとも速度設定ダイヤル(41)および自動扱深さ調節制御スイッチ(42)を有する扱ぎ深さ・車速関係スイッチ(D)群を配置したことを特徴とするコンバイン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016082952A (ja) * 2014-10-29 2016-05-19 三菱マヒンドラ農機株式会社 コンバイン
JP2018023302A (ja) * 2016-08-09 2018-02-15 三菱マヒンドラ農機株式会社 コンバイン

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