JPH0676673U - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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JPH0676673U
JPH0676673U JP1875893U JP1875893U JPH0676673U JP H0676673 U JPH0676673 U JP H0676673U JP 1875893 U JP1875893 U JP 1875893U JP 1875893 U JP1875893 U JP 1875893U JP H0676673 U JPH0676673 U JP H0676673U
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哲夫 吉田
雅夫 井口
哲彦 深沼
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    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
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    • F04C18/0215Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving

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Abstract

(57)【要約】 【目的】高い加工精度を要する公転位置規制孔の数を減
らし、可動スクロールを円滑に公転させる。 【構成】受圧壁2aとスクロール基板7aとの間には旋
回リング9が介在されており、旋回リング9には自転阻
止用素子10が止着されている。自転阻止用素子10は
スクロール基板7a上及び受圧壁2a上の公転位置規制
孔7c,2bに挿入されている。固定スクロール1と可
動スクロール7との間の圧縮室Pにおける圧縮反力は旋
回リング9の両面に形成された受圧突部9A,9Bを介
して受圧壁2aに伝えられる。受圧突部9A,9Bの先
端面9a,9 bは球面にしてある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、固定スクロールと、この固定スクロールに対向して自転不能かつ公 転可能に支持された可動スクロールとの間に可動スクロールの公転に基づいて容 積減少する圧縮室を形成するスクロール型圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スクロール型圧縮機のスクロール公転機構としては特開昭59−28082号 公報に開示されるものがある。この公転機構では、可動スクロールを収容するハ ウジングと可動スクロールとの両対向面上にレースを介して固定リング及び可動 リングを対向止着すると共に、両リングに複数のポケットを対向して透設し、こ の対向ポケット間に円筒軸受け素子を挿入している。円筒軸受け素子は対向する ポケットの周壁間に挟みこまれながら転動する。この挟み込み転動によって可動 スクロールが自転を阻止されつつ公転する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
自転阻止を行なうための円筒軸受け素子の径d、ポケットの径D及び公転半径 rの間にはD=d+rの関係があり、円筒軸受け素子の径dは公転半径r及びポ ケットの径Dによって規制される。円筒軸受け素子は可動スクロールに作用する 圧縮反力をハウジングに伝え、ハウジングは円筒軸受け素子を介して圧縮反力を 受け止めている。このような受圧機能を持つ円筒軸受け素子の径dはポケットの 径Dを大きくすれば大きくできるが、そのためには固定リング及び可動リングの 幅を大きくしなければならない。
【0004】 しかしながら、固定リング及び可動リングの幅の拡大は圧縮機の胴径の拡大を もたらし、圧縮機が大型化する。圧縮機の大型化を回避しつつ圧縮反力を受け止 めるために必要な受圧面積を複数の円筒軸受け素子で分担するには円筒軸受け素 子の個数を増やさねばならない。このような円筒軸受け素子の個数増はポケット の個数増にも繋がるが、高い加工精度を要求されるポケットの個数増は加工時間 増、コスト増を招く。
【0005】 円筒軸受け素子の端面はポケットの底面に摺接するが、円筒軸受け素子の端面 とポケット底面とがぴったりと接している限り、円筒軸受け素子の端面とポケッ ト底面との間の潤滑が不良となり、焼き付くおそれがある。
【0006】 又、ポケットの周壁間に挟みこまれながら転動する円筒軸受け素子は傾くおそ れがある。円筒軸受け素子が傾けばその端面周縁がポケットの底面に片当たりし 、ポケット底面と円筒軸受け素子との間の円滑な摺接性が悪くなる。このような 片当たりのために円筒軸受け素子の端面周縁が偏摩耗し、このような偏摩耗が進 むと円筒軸受け素子が一層傾き易くなる。円筒軸受け素子の傾きが大きくなるよ うなことになれば、ポケットの習癖間に挟みこまれる円筒軸受け素子の周形は楕 円になり、円筒軸受け素子の挟み込まれる径dが変わってしまう。この挟み込ま れる径dが変われば公転半径rが変わり、固定スクスールの渦巻壁と可動スクロ ールの渦巻壁との摺接が不適切となり、圧縮室からの圧力洩れといった問題が生 じる。
【0007】 本考案は従来装置のポケットの個数を減らし、しかも可動スクロールと受圧壁 との間で圧縮反力を受けつつ摺接する部材間の円滑な摺接を確保し得るスクロー ル型圧縮機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのために本考案では、可動スクロールに作用する圧縮室内の圧縮反力を受け 止める受圧壁と可動スクロールのスクロール基板との間に旋回リングを介在し、 旋回リングと受圧壁との対向面の一方にはそれぞれ複数の自転阻止用素子を周方 向に配列すると共に、他方にはこれら自転阻止用素子を挿入する複数の公転位置 規制孔を周方向に配列し、旋回リングと前記スクロール基板との対向面の一方に は複数の自転阻止用素子を周方向に配列すると共に、他方にはこれら自転阻止用 素子を挿入する複数の公転位置規制孔を周方向に配列し、可動スクロールに作用 する圧縮室内の圧縮反力を受圧プレートに伝えるための受圧部を旋回リングの両 面に設け、受圧部の先端面を凸曲面形状とした。
【0009】
【作用】
可動スクロールの公転に伴い、自転阻止用素子が公転位置規制孔の周面に沿っ て摺接する。旋回リングはこの摺接作用によって公転中心側から可動スクロール の公転位置側へ付勢され、受圧壁側の公転位置規制孔に対する自転阻止用素子の 接触位置が自転阻止用素子と可動スクロール側の公転位置規制孔の周面との接触 部位に対して180°反対側となる。このような接触関係により可動スクロール の自転が阻止される。
【0010】 圧縮反力は可動スクロールのスクロール基板の平面から受圧部の凸曲面へ伝え られ、受圧部の凸曲面と受圧壁の平面との当接を介して受圧壁で受け止められる 。スクロール基板及び受圧壁と、受圧部とは平面と凸曲面との接触によるため、 旋回リングが傾いても片当たりはなく、しかも平面と凸曲面との間には潤滑油が 入り込み易い。
【0011】
【実施例】
以下、本考案を具体化した一実施例を図1〜図4に基づいて説明する。 図1に示すように、リヤハウジングを兼ねる固定スクロール1にはフロントハ ウジング2が接合固定されている。フロントハウジング2内には回転軸3が回転 可能に支持されており、回転軸3には偏心軸4が止着されている。
【0012】 偏心軸4にはバランスウエイト5及びブッシュ6が回動可能に支持されている 。ブッシュ6には可動スクロール7が固定スクロール1と対向接合するようにラ ジアルベアリング8を介して回転可能に支持されており、両スクロール1,7の スクロール基板1a,7a及び渦巻壁1b,7bにより圧縮室Pが形成される。
【0013】 可動スクロール7のスクロール基板7aとフロントハウジング2の受圧壁2a と間には旋回リング9が介在されている。旋回リング9の一面には複数の受圧突 部9Aが周方向に配列形成されている。旋回リング9の他面にも同数の受圧突部 9Bが周方向に配列されている。受圧突部9Aと受圧突部9Bとは背向して等間 隔角度位置に配置されている。旋回リング9には円柱形状の自転阻止用素子10 が貫通止着されている。自転阻止用素子10は受圧突部9A,9Bの配列間に等 間隔角度位置に配置されている。
【0014】 図4に示すように、各受圧突部9A,9Bの先端面9a,9bは球面形状とな っている。先端面9a,9bの曲率半径は受圧突部9A,9Bの径に比して大き い。
【0015】 受圧壁2aには自転阻止用素子10と同数の公転位置規制孔2bが周方向に配 列されている。スクロール基板7aには自転阻止用素子10と同数の公転位置規 制孔7cが周方向に配列されている。公転位置規制孔2b,7cはいずれも等間 隔角度位置に配置されている。公転位置規制孔2b,7cには自転阻止用素子1 0の端部が挿入されている。受圧突部9A,9Bの先端面9a,9bからの自転 阻止用素子10の端面の突出高さは公転位置規制孔2b,7cの深さよりも小さ くしてある。従って、自転阻止用素子10の端面が公転位置規制孔2b,7cの 底面に接することはない。
【0016】 偏心軸4の公転に伴い、可動スクロール7が回転軸3の回りを公転し、図示し ない入口から導入された冷媒ガスが両スクロール1,7間の圧縮室Pへ流入する 。圧縮室Pは可動スクロール7の公転に伴って容積減少しつつ両スクロール1, 7の渦巻壁1b,7bの始端部間に向けて収束して行く。圧縮室Pの容積減少に よって圧縮された冷媒ガスはスクロール基板1a上の吐出ポート1cから吐出室 11内へ吐出される。吐出ポート1cは吐出室11側で吐出弁12により開放可 能に閉塞されている。
【0017】 図2及び図3の状態では互いに可動スクロール7が180°公転した位置関係 にある。図2では可動スクロール7の公転位置が最上動位置にあり、自転阻止用 素子10はスクロール基板7a側の公転位置規制孔7cの周面に対して最下位部 分に接している。旋回リング9は自転阻止用素子10と公転位置規制孔7cの周 面の最下位部分との接触によって回転軸3の回転軸線L1 (可動スクロール7の 公転中心)側から可動スクロール7の公転位置側へ付勢されている。従って、自 転阻止用素子10は受圧壁2a側の公転位置規制孔2bの周面に対して最上位部 分に接する。
【0018】 図2の状態から偏心軸4が180°公転すると、可動スクロール7の公転位置 が最下動位置にくる。これにより自転阻止用素子10は公転位置規制孔7cの周 面に対して最上位部分に接する。旋回リング9は自転阻止用素子10と公転位置 規制孔7cの周面の最上位部分との接触によって回転軸3の回転軸線L1 側から 可動スクロール7の公転位置側へ付勢されている。従って、自転阻止用素子10 が公転位置規制孔2bの周面の最下位部分に接触する。
【0019】 即ち、可動スクロール7の公転に伴い、自転阻止用素子10が公転位置規制孔 2b,7cの周面に沿って摺接し、旋回リング9はこの摺接作用によって公転中 心側から可動スクロール7の公転位置側へ付勢される。従って、自転阻止用素子 10に接する公転位置規制孔2bの周面部分は、自転阻止用素子10と公転位置 規制孔7cの周面との接触部位に対して180°反対側の位置になる。
【0020】 公転位置規制孔2b,7cの径をD、自転阻止用素子10の径をdとした場合 、図2の状態から図3の状態に移行すると、自転阻止用素子10は公転位置規制 孔2b,7cのそれぞれに対して(D−d)だけ相対移動したことになる。この 値はブッシュ6の公転半径rに等しい。従って、公転位置規制孔2b,7cの径 D、自転阻止用素子10の径d、ブッシュ6の公転半径rの間にはD=d+rの 関係が設定されている。この関係によって可動スクロール7の公転半径がrに規 定される。
【0021】 旋回リング9はブッシュ6の回転軸線L2 の周りで自転しようとする。しかし 、受圧壁2a側の公転位置規制孔2bに接する自転阻止用素子10は固定配置さ れた公転位置規制孔2bによって旋回リング9の周方向への公転を阻止される。 この公転阻止は旋回リング9の全ての公転位置に対して生じる。従って、旋回リ ング9がブッシュ6の中心軸線L2 の回りに自転することはない。
【0022】 可動スクロール7はブッシュ6の回転軸線L2 の周りで自転しようとする。し かし、スクロール基板7a側の公転位置規制孔7cは自転しない旋回リング9上 の自転阻止用素子10によって旋回リング9の周方向への公転を阻止される。こ の公転阻止は可動スクロール7の全ての公転位置に対して生じる。即ち、可動ス クロール7がブッシュ6の中心軸線L2 の周りに自転することはない。
【0023】 可動スクロールを自転させることなく公転させる本実施例のスクロール型圧縮 機では、特開昭59−28082号公報の従来装置に比して旋回リングが1つ減 る。公転位置規制孔2b,7cの周面の加工には高い精度が要求される。圧縮反 力の伝達及び自転阻止機能の両方を円筒軸受け素子で受け持つ特開昭59−28 082号公報の従来装置では、全てのポケットの周面加工精度を高くしなければ ならない。受圧突部9A,9Bが圧縮反力伝達を受け持つ本実施例では自転阻止 用素子10が4個あるが、自転阻止用素子10の個数は最低3個あればよく、公 転位置規制孔2b,7cの個数もそれぞれ最低3個あればよい。従って、高い加 工精度を要求される公転位置規制孔の加工時間を短くでき、コストも低減する。
【0024】 旋回リング9に止着された自転阻止用素子10は前後の公転位置規制孔2b, 7cの挟み込み作用を受ける。この挟み込み作用は自転阻止用素子10を傾ける 作用として働き、各自転阻止用素子10に対する作用方向は同一である。そのた め、旋回リング9全体が傾こうとする。しかし、圧縮機の通常運転状態では旋回 リング9は圧縮反力によってスクロール基板7aと受圧壁2aとの間に挟みこま れており、従来装置の円筒軸受け素子とは異なって圧縮機の通常運転時に傾くよ うなことはない。もし旋回リング9が傾くとすれば、それは圧縮反力の少ない圧 縮機始動時の不安定時期である。受圧突部9A,9Bの先端面9a,9bは曲率 半径の大きい球面であるため、もし、旋回リング9が傾いたとしても受圧壁2a と球面形状の先端面9aとの接触状態は変わらない。同様に、スクロール基板7 aと球面形状の先端面9bとの接触状態は変わらない。つまり、受圧突部9A, 9Bの先端面9a,9bの周縁が片当たりすることはなく、偏摩耗は生じない。 しかも、受圧壁2aと先端面9aとの摺接、及びスクロール基板7aと先端面9 bとの摺接は点接触とはいえ、先端面9a,9bの曲率がかなり小さいために適 度の潤滑があれば摺接は円滑である。
【0025】 受圧壁2a及びスクロール基板7aは平面であるため、先端面9aと受圧壁2 bとの間、及び先端面9bとスクロール基板7aとの間には僅かな接触部位以外 では間隙ができる。この間隙には冷媒ガス中の潤滑油が進入し、先端面9a,9 bの全体が常に潤滑される。そのため、受圧壁2aと先端面9aとの摺接、及び スクロール基板7aと先端面9bとの摺接は常に適度の潤滑を受けて行われるこ とになり、先端面9a,9bが摩耗するようなことはない。
【0026】 本考案は勿論前記実施例にのみ限定されるものではなく、例えば図5〜図8に 示す実施例も可能である。 可動スクロール7に対向するフロントハウジング2の受圧壁2aには円柱形状 の一対の自転阻止用固定素子13A1 ,13A2 が嵌入止着されており、スクロ ール基板7a側には円柱形状の一対の自転阻止用可動素子13B1 ,13B2 が 嵌入止着されている。自転阻止用固定素子13A1 ,13A2 は回転軸3の回転 軸線L1 に関して180°の回転対称位置に配置されており、自転阻止用可動素 子13B1 ,13B2 はブッシュ6の中心軸線L2 に関して180°の回転対称 位置に配置されている。
【0027】 スクロール基板7aとフロントハウジング2との間に介在された旋回リング1 4には4つの公転位置規制孔14a1 ,14a2 ,14b1 ,14b2 が90° の位相差をもって周方向に配列されている。公転位置規制孔14a1 ,14a2 は旋回リング14の半径中心に関して180°の回転対称位置に配置されており 、公転位置規制孔14b1 ,14b2 は旋回リング14の半径中心に関して18 0°の回転対称位置に配置されている。
【0028】 図8は可動スクロール7、自転阻止用固定素子13A1 ,13A2 、自転阻止 用可動素子13B1 ,13B2 、旋回リング14の分解斜視図である。図6及び 図7に示すように自転阻止用固定素子13A1 ,13A2 は公転位置規制孔14 a1 ,14a2 に通され、自転阻止用可動素子13B1 ,13B2 は公転位置規 制孔14b1 ,14b2 に通されている。
【0029】 旋回リング14の両面には受圧突部14A,14Bが一体形成されている。受 圧突部14A,14Bは可動スクロール7に作用する圧縮室Pにおける圧縮反力 をフロントハウジング2の受圧壁2aに伝える。受圧突部14A,14Bの先端 面14c,14dは前記実施例と同様に曲率半径の大きい曲面形状にしてある。
【0030】 図6及び図7の状態では互いに可動スクロール7が180°公転した位置関係 にある。図6では可動スクロール7の公転位置が最上動位置にあり、自転阻止用 可動素子13B1 ,13B2 は公転位置規制孔14b1 ,14b2 の周面に対し て最上位部分に接している。旋回リング14はこの接触によって回転軸3の回転 軸線L1 側から可動スクロール7の公転位置側へ付勢されている。従って、公転 位置規制孔14a1 ,14a2 の周面の最下位部分が自転阻止用固定素子13A 1 ,13A2 に接触する。
【0031】 図6の状態から偏心軸4が180°公転すると、可動スクロール7の公転位置 が最下動位置にくる。これにより自転阻止用可動素子13B1 ,13B2 は公転 位置規制孔14b1 ,14b2 の周面に対して最下位部分に接する。旋回リング 14はこの接触によって回転軸3の回転軸線L1 側から可動スクロール7の公転 位置側へ付勢され、公転位置規制孔14a1 ,14a2 の周面の最上位部分が自 転阻止用固定素子13A1 ,13A2 に接触する。
【0032】 即ち、可動スクロール7の公転に伴い、自転阻止用可動素子13B1 ,13B 2 が公転位置規制孔14b1 ,14b2 の周面に沿って摺接し、旋回リング14 はこの摺接作用によって公転中心側から可動スクロール7の公転位置側へ付勢さ れる。従って、自転阻止用固定素子13A1 ,13A2 に接する公転位置規制孔 14a1 ,14a2 の周面部分は、自転阻止用可動素子13B1 ,13B2 と公 転位置規制孔14b1 ,14b2 の周面との接触部位に対して180°反対側の 周面に接する。
【0033】 公転位置規制孔14a1 ,14a2 ,14b1 ,14b2 の径をD、自転阻止 用固定素子13A1 ,13A2 及び自転阻止用可動素子13B1 ,13B2 の径 をdとした場合、図6の状態から図7の状態に移行すると、自転阻止用可動阻止 13B1 ,13B2 は2(D−d)だけ移動したことになる。この値はブッシュ 6の公転半径rの2倍であり、従って、公転位置規制孔14a1 ,14a2 ,1 4b1 ,14b2 の径D、自転阻止用固定素子13A1 ,13A2 及び自転阻止 用可動素子13B1 ,13B2 の径d、ブッシュ6の公転半径rの間にはD=d +2rの関係が設定されている。この関係によって可動スクロール7の公転半径 がrに規定される。
【0034】 一対の自転阻止用可動素子13B1 ,13B2 はブッシュ6の回転軸線L2 の 回りに公転しようとする。自転阻止用可動素子13B1 ,13B2 に対して旋回 リング14の周方向へ略90°の角度差で配置された一対の自転阻止用固定素子 13A1 ,13A2 はフロントハウジング2に固定されている。従って、公転位 置規制孔14a1 に接する自転阻止用固定素子13A1 は旋回リング14の一方 向への回動を阻止し、公転位置規制孔14a2 に接する自転阻止用固定素子13 A2 は旋回リング14の他方向への回動を阻止する。この回動阻止は可動スクロ ール7の全ての公転位置に対して生じる。従って、可動スクロール7がブッシュ 6の中心軸線L2 の回りに自転することはない。
【0035】 この実施例では、公転位置規制孔14a1 ,14a2 ,14b1 ,14b2 の 個数はそれぞれ2個あればよい。従って、高い加工精度を要求される公転位置規 制孔の加工時間を短くでき、コストも低減する。
【0036】 又、この実施例においても先端面14cと受圧壁2aとの間、及び先端面14 dとスクロール基板7aとの間には僅かな接触部位以外では間隙ができる。この 間隙には冷媒ガス中の潤滑油が進入し、先端面14c,14dの全体が常に潤滑 される。そのため、受圧壁2aと先端面14cとの摺接、及びスクロール基板7 aと先端面14dとの摺接は常に適度の潤滑を受けて行われることになり、先端 面14c,14dが摩耗するようなことはない。
【0037】 さらに本考案では、受圧突部あるいは受圧素子の先端面が旋回リングの周縁側 のみ凸曲面となっている。このような曲面形状によっても旋回リングが傾いたと きの先端面の周縁の片当たりを回避でき、かつ先端面とその摺接対象との間の潤 滑が良好に行われる。
【0038】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案は、可動スクロールのスクロール基板と受圧壁との 間に旋回リングを介在すると共に、旋回リング上に受圧突部を設けると共に、受 圧突部の先端面を凸曲面形状としたので、自転阻止機能を受け持つ自転阻止用素 子の個数を減らして高い加工精度を要する公転位置規制孔の個数を減らすことが でき、しかも受圧突部の円滑な摺接を確保し得るという優れた効果を奏する。
【提出日】平成5年6月10日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのために本考案では、可動スクロールに作用する圧縮室内の圧縮反力を受け 止める受圧壁と可動スクロールのスクロール基板との間に旋回リングを介在し、 旋回リングと受圧壁との対向面の一方にはそれぞれ複数の自転阻止用素子を周方 向に配列すると共に、他方にはこれら自転阻止用素子を挿入する複数の公転位置 規制孔を周方向に配列し、旋回リングと前記スクロール基板との対向面の一方に は複数の自転阻止用素子を周方向に配列すると共に、他方にはこれら自転阻止用 素子を挿入する複数の公転位置規制孔を周方向に配列し、可動スクロールに作用 する圧縮室内の圧縮反力を受圧壁に伝えるための受圧部を旋回リングの両面に設 け、受圧部の先端面を凸曲面形状とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案を具体化した一実施例の圧縮機全体の
側断面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 図2の状態から可動スクロールを180°公
転した状態を示す縦断面図である。
【図4】 分解斜視図である。
【図5】 別例を示す圧縮機全体の側断面図である。
【図6】 図5のB−B線断面図である。
【図7】 図6の状態から可動スクロールを180°公
転した状態を示す縦断面図である。
【図8】 分解斜視図である。
【符号の説明】
1…固定スクロール 2a…受圧壁、2b…公転位置規
制孔、3…回転軸、4…偏心軸、7…可動スクロール、
7a…スクロール基板、7c…公転位置規制孔、9…旋
回リング、9a,9b…先端面、9A,9B…受圧突
部、10…自転阻止用素子、13A1 ,13A2 …自転
阻止用固定素子、13B1 ,13B2 …自転阻止用可動
素子、14…旋回リング、14a1 ,14a2 ,14b
1 ,14b 2 …公転位置規制孔、14A,14B…受圧
突部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 深沼 哲彦 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定スクロールと、この固定スクロールに
    対向して自転不能かつ公転可能に支持された可動スクロ
    ールとの間に可動スクロールの公転に基づいて容積減少
    する圧縮室を形成するスクロール型圧縮機において、 可動スクロールに作用する圧縮室内の圧縮反力を受け止
    める受圧壁と可動スクロールのスクロール基板との間に
    旋回リングを介在し、旋回リングと受圧壁との対向面の
    一方にはそれぞれ複数の自転阻止用素子を周方向に配列
    すると共に、他方にはこれら自転阻止用素子を挿入する
    複数の公転位置規制孔を周方向に配列し、旋回リングと
    前記スクロール基板との対向面の一方には複数の自転阻
    止用素子を周方向に配列すると共に、他方にはこれら自
    転阻止用素子を挿入する複数の公転位置規制孔を周方向
    に配列し、可動スクロールに作用する圧縮室内の圧縮反
    力を受圧プレートに伝えるための受圧部を旋回リングの
    両面に設け、受圧部の先端面を凸曲面形状としたスクロ
    ール型圧縮機。
JP1875893U 1993-04-13 1993-04-13 スクロール型圧縮機 Expired - Lifetime JP2595865Y2 (ja)

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KR1019940006317A KR0133258B1 (ko) 1993-04-13 1994-03-29 스크롤형 압축기
US08/226,508 US5462418A (en) 1993-04-13 1994-04-12 Scroll type compressor equipped with mechanism for receiving reaction force of compressed gas
DE19944412523 DE4412523A1 (de) 1993-04-13 1994-04-12 Schneckenkompressor mit einem Mechanismus zur Aufnahme einer Druckgas-Verdichtungsreaktionskraft

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TW342057U (en) 1998-10-01

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