JPH0676473B2 - 反応射出成形用熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents

反応射出成形用熱硬化性樹脂組成物

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JPH0676473B2
JPH0676473B2 JP61108084A JP10808486A JPH0676473B2 JP H0676473 B2 JPH0676473 B2 JP H0676473B2 JP 61108084 A JP61108084 A JP 61108084A JP 10808486 A JP10808486 A JP 10808486A JP H0676473 B2 JPH0676473 B2 JP H0676473B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、低粘度で優れた機械的強度と耐熱性を有する
反応射出成形用熱硬化性樹脂組成物に関するものであ
る。
(従来の技術と問題点) エポキシ樹脂は機械的強度、耐熱性、電気的特性等に優
れているところから各種の電気部品や強化プラスチック
のマトリックス樹脂の分野で広く用いられてきている。
用いられるエポキシ樹脂としては、ビスフェノールAジ
グリシジルエーテル型やフェノールノボラック型が一般
的であるが、特に高い耐熱性を要求される航空機用途に
は前記ビスフェノールA型やノボラック型では充分にそ
の要求を満足し得ない。また耐熱性の高い多官能エポキ
シ化合物は、往々にして固体または高粘度液体であり、
使用上困難を伴うことが多く、反応性希釈剤が使われる
ことが多い。反応性希釈剤として、スチレン,1官能エポ
キシ化合物,ヒドロキシエチルメタアクリレートなどを
混入すると、硬化物の機械強度や耐熱性が低下してしま
うという欠点があった。
本発明は、上記欠点を解決し、機械的特性に優れると同
時に耐熱性にも優れた反応射出成形用熱硬化性組成物を
提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、低粘度で、かつ優れた機械的強度と耐熱
性を有する熱硬化性組成物について鋭意研究を進めた結
果、本発明に到達した。すなわち本発明は、エポキシ化
合物として、(a)N,N,N′,N′−テトラグリシジルジ
アミノジフェニルメタン(以下、TGDDMという)を採用
し、この(a)TGDDM100重量部と、(b)分子内末端に
ラジカル反応性不飽和基を2ケ以上有する重合性化合物
1〜500重量部、(c)エポキシ硬化剤0.01〜500重量部
及び(d)ラジカル重合開始剤0.01〜50重量部とからな
る反応射出成形用熱硬化性組成物を要旨とするものであ
る。以下に詳細説明する。
本発明に用いられるエポキシ化合物としては、N,N−ジ
グリシジルアミノ基を2ケ分子内に有するTGDDMが採用
される。
本発明に用いられる重合性化合物としては、エチレング
リコールジメタクリレート(EGDMA)、ジエチレングリ
コールジメタクリレート、ジプロピレングリコールジア
クリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレー
ト(TEGDMA)、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ートおよび下記式(I)で表わされる化合物の如きオリ
ゴエステルアクリレート、ビスフェノールA型エポキシ
アクリレート、トリス(2−アクリロキシエチル)イソ
シアヌレート、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート
等を使用する。
本発明において用いられるエポキシ硬化剤としては、無
水メチルエンドメチレンテトラヒドロフタル酸、無水メ
チルナジック酸(NMA)、ヘキサヒドロ無水フタル酸、
メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無水フ
タル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸等の酸無水
物;ベンジルジメチルアミン(BDMA)、2,4,6−トリス
(ジメチルアミノメチル)フェノール、トリエチレンテ
トラミン、イソホロンジアミン、メタキシリレンジアミ
ン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルス
ルホン等のアミン;三弗化ホウ素モノエチルアミン等の
ルイス酸;ルイス塩基、メルカプタン、2−エチル−4
−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミ
ダゾール等のイミダゾール類;イミダゾールの錯化合
物、ジシアンジアミド、アミニウムアセチルアセトネー
ト、四級ホスホニウム化合物、四級アンモニウム化合物
等を使用する。又これらを2種以上用いてもよい。
本発明において用いられるラジカル重合開始剤として
は、通常ラジカル重合の開始に広く使用されている有機
過酸化物が適している。但し、硬化反応が行なわれる温
度において所望する時間内に分解するものを選択する必
要がある。具体的には、t−ブチルパーオキシベンゾエ
ート(t-BPB)、t−ブチルハイドロパーオキサイド、
キユメンハイドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパー
オキサイド、ジクミルパーオキサイド、ラウロイルパー
オキサイド、ベンゾイルパーオキサイドなどを用いるこ
とができる。
本発明は、上記の通り、エポキシ化合物として特定のTG
DDMを採用し、これとラジカル重合架橋性化合物との混
合硬化物を得るに適した反応射出成形(RIM)用熱硬化
性組成物である。
本発明の、(a)TGDDM100重量部、(b)分子内に末端
ラジカル反応性不飽和基を2ケ以上有する重合性化合物
1〜500重量部、(c)エポキシ硬化剤0.01〜500重量部
及び(d)ラジカル重合開始剤0.01〜50重量部からなる
反応射出成形用熱硬化性組成物は、反応射出成形時にラ
ジカル重合とグリシジル基の反応が同時に行われるもの
であり、低粘度液体であるので使用が容易であり、かつ
優れた機械的強度と熱変形歪温度を有する硬化物を工業
的に有利に成形することができる。
反応形式の異なる特定の二種の反応性化合物を混合・硬
化させることにより、単独成分の硬化物に比し、混合液
の粘度が低く、かつ同等以上の物性を得ることが見出さ
れた。これは、相分離を最少限に抑制し、相間相互作用
をもたせるように、適切な化学種、組成を選択し、同時
異種反応を行なうことにより実現した。
本発明組成物は、反応射出成形(RIM)に好適に使用で
きる。
(実施例及び効果) 以下に、本発明を実施例により説明するが、本発明はこ
れら実施例のみに限定されるものではない。
比較例1及び実施例1〜3 表に示す組成の混合液を、130℃に予熱した200mm×100m
m×3mmの型に注入し、130℃で1時間効果させた後、150
℃で5時間、後硬化反応を行って硬化物の物性を測定し
た。又、硬化前の混合液の粘度を測定した。結果を同表
に示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)N,N,N′,N′−テトラグリシジルジ
    アミノジフェニルメタン 100重量部 (b)分子内末端にラジカル反応性不飽和基を2ケ以上
    有する重合性化合物 1〜500重量部 (c)エポキシ硬化剤 0.01〜500重量部 (d)ラジカル重合開始剤 0.01〜50重量部 からなる反応射出成形用熱硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】重合性化合物がオリゴエステルアクリレー
    トである特許請求の範囲第1項記載の組成物。
  3. 【請求項3】重合性化合物がエポキシアクリレートであ
    る特許請求の範囲第1項記載の組成物。
  4. 【請求項4】重合性化合物がトリス(2−アクリロキシ
    エチル)イソシアヌレートである特許請求の範囲第1項
    記載の組成物。
  5. 【請求項5】重合性化合物がジビニルベンゼンまたはジ
    アリルフタレートである特許請求の範囲第1項記載の組
    成物。
  6. 【請求項6】重合性化合物がウレタンアクリレートであ
    る特許請求の範囲第1項記載の組成物。
JP61108084A 1986-05-12 1986-05-12 反応射出成形用熱硬化性樹脂組成物 Expired - Lifetime JPH0676473B2 (ja)

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