JPH0676225B2 - ガラスブロック用乳白ガラス - Google Patents
ガラスブロック用乳白ガラスInfo
- Publication number
- JPH0676225B2 JPH0676225B2 JP15053987A JP15053987A JPH0676225B2 JP H0676225 B2 JPH0676225 B2 JP H0676225B2 JP 15053987 A JP15053987 A JP 15053987A JP 15053987 A JP15053987 A JP 15053987A JP H0676225 B2 JPH0676225 B2 JP H0676225B2
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- JP
- Japan
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- glass
- milky
- block
- less
- chemical durability
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- Glass Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は建築材料として使用されるガラスブロック用乳
白ガラスに関するものである。
白ガラスに関するものである。
[従来技術とその問題点] 主成分がSiO2−RO−R′2O(RはMg,Ca,Ba等、R′はLi,
Na,K等)からなる硼珪酸ガラスに乳白剤として弗化物、
燐酸塩を使用することにより乳白ガラスを得ることは公
知であり、例えば特開昭50-40610号公報、特開昭50-515
13号公報、特開昭53-125418号公報、特開昭56-96746号
公報には上記系の乳白ガラスが各々提案されている。し
かしながらこれ等従来の特許により提案されている乳白
ガラスは、一般に食器、装飾品等に使用されるものであ
り、ガラス中に多量の結晶が析出しているため乳白色が
濃く、実験により確認したところ波長400〜700nmにおけ
る平均透過率が肉厚10mmで20%以下である。
Na,K等)からなる硼珪酸ガラスに乳白剤として弗化物、
燐酸塩を使用することにより乳白ガラスを得ることは公
知であり、例えば特開昭50-40610号公報、特開昭50-515
13号公報、特開昭53-125418号公報、特開昭56-96746号
公報には上記系の乳白ガラスが各々提案されている。し
かしながらこれ等従来の特許により提案されている乳白
ガラスは、一般に食器、装飾品等に使用されるものであ
り、ガラス中に多量の結晶が析出しているため乳白色が
濃く、実験により確認したところ波長400〜700nmにおけ
る平均透過率が肉厚10mmで20%以下である。
一般に建築材料として用いられるガラスブロックは採光
性に優れていることが要求されるが、先記した平均透過
率の低い乳白ガラスをガラスブロックとして用いた場合
採光性が悪く不適当である。
性に優れていることが要求されるが、先記した平均透過
率の低い乳白ガラスをガラスブロックとして用いた場合
採光性が悪く不適当である。
さらにガラスブロックを外壁に使用した場合、雨水に晒
らされ、化学的耐久性が悪いと白ヤケを生じ外観を著し
く損なうため、ガラスブロックには化学的耐久性に優れ
ていることが要求され、より具体的にはJIS R 3502に記
載の方法で測定したアルカリ溶出量が0.60mg以下である
ことが要求されるが、通常食器や装飾品等に用いられる
乳白ガラスはこの条件を満足するものが少ない。
らされ、化学的耐久性が悪いと白ヤケを生じ外観を著し
く損なうため、ガラスブロックには化学的耐久性に優れ
ていることが要求され、より具体的にはJIS R 3502に記
載の方法で測定したアルカリ溶出量が0.60mg以下である
ことが要求されるが、通常食器や装飾品等に用いられる
乳白ガラスはこの条件を満足するものが少ない。
[発明の目的] 本発明は波長400〜700nmにおける平均透過率が肉厚10mm
で30〜80%の範囲内であるため採光性に優れており、且
つ亦JIS R 3502に記載の方法で測定したアルカリ溶出量
が0.60mg以下であるため化学的耐久性に優れているガラ
スブロック用乳白ガラスを提供することを目的とするも
のである。
で30〜80%の範囲内であるため採光性に優れており、且
つ亦JIS R 3502に記載の方法で測定したアルカリ溶出量
が0.60mg以下であるため化学的耐久性に優れているガラ
スブロック用乳白ガラスを提供することを目的とするも
のである。
[発明の構成] 本発明のガラスブロック用乳白ガラスは重量百分率でSi
O2 60.0〜70.0%、Al2O3 7.0〜11.0%、B2O3 1.0〜5.0
%、BaO 0〜3.0%、ZnO 1.0〜5.0%、Na2O 15.0〜21.0
%、SO3 0.3〜1.0%、F2 0〜2.0%からなる組成を有
し、主結晶として硫酸ナトリウム結晶及び硫化ナトリウ
ム結晶の1者又は両者を析出し、波長400〜700nmにおけ
る平均透過率が肉厚10mmで30〜80%の範囲内であること
を特徴とする。
O2 60.0〜70.0%、Al2O3 7.0〜11.0%、B2O3 1.0〜5.0
%、BaO 0〜3.0%、ZnO 1.0〜5.0%、Na2O 15.0〜21.0
%、SO3 0.3〜1.0%、F2 0〜2.0%からなる組成を有
し、主結晶として硫酸ナトリウム結晶及び硫化ナトリウ
ム結晶の1者又は両者を析出し、波長400〜700nmにおけ
る平均透過率が肉厚10mmで30〜80%の範囲内であること
を特徴とする。
本発明のガラスは、Na2Oを15.0〜21.0%、SO3を0.3〜1.
0%含有するためガラス中に分散した状態で硫酸ナトリ
ウム結晶及び硫化ナトリウム結晶の1者又は両者が析出
するため淡い乳白色を呈し、また一般の乳白ガラスに比
べて結晶の析出量が少ないため透過率が高く採光性に優
れている。
0%含有するためガラス中に分散した状態で硫酸ナトリ
ウム結晶及び硫化ナトリウム結晶の1者又は両者が析出
するため淡い乳白色を呈し、また一般の乳白ガラスに比
べて結晶の析出量が少ないため透過率が高く採光性に優
れている。
本発明における各成分の限定理由は次のとおりである。
SiO2はガラスの骨格を形成する成分であるが、60.0%よ
り少ない場合は十分な化学的耐久性が得られず、70.0%
より多い場合は高温での粘度が上昇し、溶融性が悪くな
る。
り少ない場合は十分な化学的耐久性が得られず、70.0%
より多い場合は高温での粘度が上昇し、溶融性が悪くな
る。
Al2O3が7.0%より少ない場合は十分な化学的耐久性が得
られず、11.0%より多い場合は高温での粘度が上昇し溶
融性が悪くなる。
られず、11.0%より多い場合は高温での粘度が上昇し溶
融性が悪くなる。
B2O3は融剤として作用し、化学的耐久性を向上させる成
分であるが、1.0%より少ない場合は上記効果が得られ
ず、雨水に晒されると白ヤケを生じて外観を損ない、5.
0%より多い場合は溶融時の揮発により乳白色のむらが
目立って表れ外観上好ましくない。
分であるが、1.0%より少ない場合は上記効果が得られ
ず、雨水に晒されると白ヤケを生じて外観を損ない、5.
0%より多い場合は溶融時の揮発により乳白色のむらが
目立って表れ外観上好ましくない。
BaOは高温でのガラスの粘度を下げる効果があるが、3.0
%より多い場合は化学的耐久性が悪くなる。
%より多い場合は化学的耐久性が悪くなる。
ZnOは化学的耐久性を向上させる成分であるが、1.0%よ
り少ない場合は上記効果が得られず、雨水に晒されると
白ヤケを生じて外観を損ない、5.0%より多い場合は結
晶が十分析出せずガラスが乳白しなくなる。
り少ない場合は上記効果が得られず、雨水に晒されると
白ヤケを生じて外観を損ない、5.0%より多い場合は結
晶が十分析出せずガラスが乳白しなくなる。
Na2Oは高温での粘度を下げ溶融性を向上させると共にガ
ラス中に硫酸ナトリウム結晶や硫酸ナトリウム結晶を析
出させるのに必要な成分であり15.0%以上含有される
が、21.0%より多い場合は化学的耐久性が悪くなる。
ラス中に硫酸ナトリウム結晶や硫酸ナトリウム結晶を析
出させるのに必要な成分であり15.0%以上含有される
が、21.0%より多い場合は化学的耐久性が悪くなる。
SO3はガラス中に硫酸ナトリウム結晶や硫化ナトリウム
結晶を析出させることによりガラスを乳白化させる成分
であるが、0.3%より少ない場合は上記効果が得られ
ず、1.0%より多い場合は溶融時の揮発により乳白色の
むらが目立って表れるため外観上好ましくない。
結晶を析出させることによりガラスを乳白化させる成分
であるが、0.3%より少ない場合は上記効果が得られ
ず、1.0%より多い場合は溶融時の揮発により乳白色の
むらが目立って表れるため外観上好ましくない。
F2は溶融促進剤であるが、2.0%より多い場合は溶融時
の揮発により乳白色のむらが目立って表れるため外観上
好ましくない。
の揮発により乳白色のむらが目立って表れるため外観上
好ましくない。
尚、本発明においては上記成分以外にも特性を損なわな
い限りMgO、、K2O、Li2Oを5%まで、As2O3、Sb2O3等の
清澄剤やCoO、NiO等の着色剤を1%まで含有することが
できるが、Clを含有するとガラスブロック製造時に使用
する金型の腐食が著しく、金型の使用期間の短縮を招
き、ひいてはコストの上昇を招くため好ましくない。ま
たCaOを含有すると硫酸ナトリウムあるいは硫化ナトリ
ウムの結晶が析出しにくくなり、波長400〜700nmにおけ
る平均透過率が肉厚10mmで80%以上と高くなるため乳白
の外観を呈さなくなる。
い限りMgO、、K2O、Li2Oを5%まで、As2O3、Sb2O3等の
清澄剤やCoO、NiO等の着色剤を1%まで含有することが
できるが、Clを含有するとガラスブロック製造時に使用
する金型の腐食が著しく、金型の使用期間の短縮を招
き、ひいてはコストの上昇を招くため好ましくない。ま
たCaOを含有すると硫酸ナトリウムあるいは硫化ナトリ
ウムの結晶が析出しにくくなり、波長400〜700nmにおけ
る平均透過率が肉厚10mmで80%以上と高くなるため乳白
の外観を呈さなくなる。
[実施例] 次表は本発明のガラスブロック用乳白ガラスの実施例を
示したものである。
示したものである。
表のガラス試料はNo.1〜10の組成になるように調合した
原料バッチを白金ルツボ内で1400℃にて4時間溶融した
後、1200℃にて1時間溶融し、次いでカーボン板上に流
し出して板状に成形した後、徐冷することにより製作し
た。
原料バッチを白金ルツボ内で1400℃にて4時間溶融した
後、1200℃にて1時間溶融し、次いでカーボン板上に流
し出して板状に成形した後、徐冷することにより製作し
た。
上記表中の波長400〜700nmにおける平均透過率は、肉厚
10mmに両面光学研磨した試料を用いて150φの積分球を
据え付けた分光光度計で波長400〜700nmにおける透過率
を1nm毎に測定し、これを平均したもので、各試料共高
い透過率の値を示し採光性に優れていた。
10mmに両面光学研磨した試料を用いて150φの積分球を
据え付けた分光光度計で波長400〜700nmにおける透過率
を1nm毎に測定し、これを平均したもので、各試料共高
い透過率の値を示し採光性に優れていた。
またアルカリ溶出量はJIS R 3502に記載の方法で測定し
たもので各試料共0.60mg以下であり化学的耐久性に優れ
ていた。
たもので各試料共0.60mg以下であり化学的耐久性に優れ
ていた。
[発明の効果] 以上のように本発明の乳白ガラスは、採光性に優れてい
るため建築材料に使用するガラスブロックに用いた場
合、乳白色の独特の美観を呈し、また化学的耐久性に優
れているため外壁に使用しても白ヤケを生じず外観を損
なうことがない。
るため建築材料に使用するガラスブロックに用いた場
合、乳白色の独特の美観を呈し、また化学的耐久性に優
れているため外壁に使用しても白ヤケを生じず外観を損
なうことがない。
Claims (1)
- 【請求項1】重量百分率でSiO2 60.0〜70.0%、Al2O3
7.0〜11.0%、B2O3 1.0〜5.0%、BaO 0〜3.0%、ZnO 1.
0〜5.0%、Na2O 15.0〜21.0%、SO3 0.3〜1.0%、F2 0
〜2.0%からなる組成を有し、主結晶として硫酸ナトリ
ウム結晶及び硫化ナトリウム結晶の1者又は両者を析出
し、波長400〜700nmにおける平均透過率が肉厚10mmで30
〜80%の範囲内であることを特徴とするガラスブロック
用乳白ガラス。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15053987A JPH0676225B2 (ja) | 1987-06-17 | 1987-06-17 | ガラスブロック用乳白ガラス |
US07/206,713 US4887404A (en) | 1987-06-16 | 1988-06-14 | Translucent glass brick made of opal glass with light diffusible crystal particles |
KR1019880007332A KR930006566B1 (ko) | 1987-06-16 | 1988-06-16 | 빛 확산성 결정입자를 갖는 유백색 유리로 만든 반투명 유리벽돌 |
DE3820600A DE3820600A1 (de) | 1987-06-16 | 1988-06-16 | Transparenter glasbaustein |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15053987A JPH0676225B2 (ja) | 1987-06-17 | 1987-06-17 | ガラスブロック用乳白ガラス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63315534A JPS63315534A (ja) | 1988-12-23 |
JPH0676225B2 true JPH0676225B2 (ja) | 1994-09-28 |
Family
ID=15499079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15053987A Expired - Lifetime JPH0676225B2 (ja) | 1987-06-16 | 1987-06-17 | ガラスブロック用乳白ガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0676225B2 (ja) |
-
1987
- 1987-06-17 JP JP15053987A patent/JPH0676225B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63315534A (ja) | 1988-12-23 |
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