JPH0675953B2 - 複合材料の製造法 - Google Patents

複合材料の製造法

Info

Publication number
JPH0675953B2
JPH0675953B2 JP61056479A JP5647986A JPH0675953B2 JP H0675953 B2 JPH0675953 B2 JP H0675953B2 JP 61056479 A JP61056479 A JP 61056479A JP 5647986 A JP5647986 A JP 5647986A JP H0675953 B2 JPH0675953 B2 JP H0675953B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
crosslinking
contact
hydrogenated nbr
propylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61056479A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62212143A (ja
Inventor
二三男 平松
一雄 青木
和久 仙田
Original Assignee
エヌオーケー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エヌオーケー株式会社 filed Critical エヌオーケー株式会社
Priority to JP61056479A priority Critical patent/JPH0675953B2/ja
Publication of JPS62212143A publication Critical patent/JPS62212143A/ja
Publication of JPH0675953B2 publication Critical patent/JPH0675953B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複合材料の製造法に関する。更に詳しくは、
互いに異なるゴム配合物を接触させ、その接触面で加熱
共架橋させる複合材料の製造法に関する。
〔従来の技術〕
現在用いられている各種ゴム材料は、当然のことながら
すべての性質の点においてすぐれているものはない。従
って、ゴムの特性毎に用途が分けられている。一方、劣
っている面での性質をなんとか改善しようとして、各種
ゴムのブレンドが試みられているが、高性能なブレンド
物が得られるよりむしろブレンド物は悪い方の性質に引
きつけられ易い。
こうしたブレンド方法によって改質するのではなく、互
いに異なるゴム配合物を接触させ、その接触面で加熱共
架橋させて複合材料を製造することも行われている。こ
の場合に重要なことは、いかなるゴムを組合せかつそれ
らの共架橋剤として何を選択して用いるかということで
ある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、かかる観点から組合せるゴムの種類およ
び共架橋剤についての検討を行なった。既に、フッ素ゴ
ムとアクリルゴムとの共架橋においては、アミン系の共
架橋剤がすぐれていることが判明しているが、この場合
には共架橋自体は円滑に進行しても、複合材料としての
性能の向上につながらないという問題がみられる。
そこで、各種のゴムの共架橋剤として、パーオキサイド
系、イオウ系、グアニジン系、チアゾール系、ジチオカ
ルバミン酸塩系、チウラム系、オニウム塩系などの架橋
剤を検討したが、有機過酸化物を用いるパーオキサイド
系のものが共架橋性の点で最もすぐれており、このパー
オキサイド系共架橋剤を下記するような特定の組合せの
ゴムに適用することにより、性能の改善された複合材料
が得られることを見出した。
〔問題点を解決するための手段〕および〔作用〕 従って、本発明は複合材料の製造法に係り、複合材料の
製造は、いずれも有機過酸化物を配合成分とするゴム配
合物を以下の組合せで各ゴムの配合物同士を接触させ、
その接触面で加熱架橋させることにより行われる。
(1)水素添加NBR-プロピレン・四フッ化エチレン共重
合ゴム (2)水素添加NBR-ヨウ素または臭素硬化部位を有する
フッ素ゴム (3)水素添加NBR-プロピレン・四フッ化エチレン共重
合ゴム‐フルオロシリコーンゴム ここで用いられるゴムについて、個別に説明する。
水素添加NBR: アクリロニトリル・ブタジエン共重合体中のブタジエン
の二重結合を水素化したものであり、水素化率約80%以
上で化学的安定性を示し、特に耐寒性、耐薬品性、耐油
性の点ですぐれており、またゴム強度も強いという性質
を有している。耐熱性についていえば、水素化率の高い
もの程耐熱性がすぐれており、従って水素化率100%の
ものが最もすぐれた耐熱性を示すが、それでもアクリル
ゴムの耐熱性(150℃に耐える)には及ばないので、な
お一層の耐熱性の向上が望まれている。
プロピレン・四フッ化エチレン共重合ゴム: 一般に、プロピレンと四フッ化エチレンとを1:1の共重
合モル比になるように共重合させたものであり、フッ素
ゴムと比較してプロピレンを共重合させたことによるコ
ストの優位性と耐水性とにすぐれている反面、耐熱性、
耐寒性に劣っている面を有している。
ヨウ素または臭素硬化部位を有するフッ素ゴム(以下、
ハロゲン付加フッ素ゴムと略称): 四フッ化エチレンと六フッ化プロペンとを両末端にヨウ
素基あるいは更に途中に臭素基を有するように共重合さ
せたものなどが例示される。
このゴムは、フッ素ゴムと比較して耐薬品性にすぐれて
いるが、耐寒性の点で難点がみられる。
フルオロシリコーンゴム: 例えば、次のようなものが挙げられる。
このゴムは、耐熱性、耐寒性、耐薬品性はすぐれている
が、引裂強さと接着性の点で劣っている。
これらのゴムは、いずれも有機過酸化物を配合成分とす
るゴム配合物の形で用いられる。有機過酸化物として
は、例えば、ジクミルパーオキサイド、2,5-ジメチル‐
2,5-ジ(第3ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5-ジメチ
ル‐2,5-ジ(第3ブチルパーオキシ)ヘキシン‐3、1,
3-ビス(第3ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン
などが、ゴム成分100重量部当り約0.1〜15重量部の割合
で配合して用いられる。
ゴム配合物中には、有機過酸化物以外にも、ゴムの種類
の応じて各種の配合剤が配合されるが、多官能性単量
体、例えばトリアリルイソシアヌレートあるいはトリメ
チロールプロパントリメタクリレート、エチレングリコ
ールジメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリ
レートなどのメタクリレートを、ゴム成分100重量部当
り約1〜20重量部の割合で配合して用いると、架橋密度
が向上することになるので好ましい。
これらのゴム配合物同士の接触は、各配合物の面と面と
が接するようにして行われ、一般にはその接触面積が大
きくなり多層化するような形で行われるが、その接触が
断面に相当するような小さな接触面積部分でのみ行われ
ることもある。
具体例を挙げると、オイルシールを水素添加NBRで成形
する際、リップ部付近のみをプロピレン・四フッ化エチ
レン共重合ゴムまたはハロゲン付加フッ素ゴムで形成さ
せるように、それぞれのゴム配合物をそのような状態に
なるように接触させて共架橋させ、水素添加NBRの耐熱
性の改善および耐油性フッ素ゴム部分の耐寒性の改善を
図る方法、水素添加NBR製ホースの内側に耐油性のよい
プロピレン・四フッ化エチレン共重合ゴムまたはハロゲ
ン付加フッ素ゴムの層を形成させる方法、ダイヤフラム
をそれぞれ強度や硬度の異なるゴムで部分的に形成さ
せ、その肉厚部分で接合させる方法などが示され、この
他パッキン、ガスケット、Oリングなどをこうした方法
により複合材料化することができる。
前記(1)〜(2)に記載したゴム配合物の組合せは、
2種類のゴム配合物の複合化を示しているに留まるが、
3種類以上のゴム配合物を用いる複合化も当然に考える
ことができ、例えば水素添加NBR-プロピレン・四フッ化
エチレン共重合ゴム‐フルオロシリコーンゴムの組合せ
による複合化が同様に行なわれる。
〔発明の効果〕
有機過酸化物を共架橋剤として、水素添加NBRとプロピ
レン・四フッ化エチレン共重合ゴムまたはヨウ素または
臭素硬化部位を有するフッ素ゴムとを相互に共架橋させ
ると、それぞれのゴムが有する好ましい性質を互いに有
効に利用し、それぞれの欠点を補って高性能な性質が得
れるという性能面で改善された複合材料が得られること
が見出された。
〔実施例〕
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例1 (水素添加NBR配合物) 水添NBR(日本ゼオン製品Zetpol2000) 100重量部 カーボンブラック(N-330) 20 天然黒鉛 20 けいそう土 70 ステアリン酸 1 2-メルカプトベンゾイミダゾール 2 ジ第3ブチルパーオキシイソプロピル ペンゼン(40%) 8 トリアリルイソシアヌレート(70%) 2 酸化亜鉛 5 (プロピレン・四フッ化エチレン共重合ゴム配合物) 共重合ゴム(旭硝子製品アフラス200) 100重量部 メタけい酸カルシウム 30 カーボンブラック(N-990) 5 水酸化カルシウム 3 酸化マグネシウム 3 ジ第3ブチルパーオキシイソプロピル ベンゼン(40%) 3 トリアリルイソシアヌレート(70%) 6 以上の各配合物をいずれも12インチオープンロールで混
練した後、次のようにして架橋させた。
架橋物A: 水素添加NBR配合物を、180℃で8分間一次架橋した後、
150℃で5時間二次架橋させた。
架橋物B: プロピレン・四フッ化エチレン共重合ゴム配合物を、18
0℃で10分間一次架橋した後、175℃で5時間二次架橋さ
せた。
共架橋物I: 縦120mm、横240mm、深さ2mmの金型内に、何れも縦40m
m、横200mm、高さ4mmの寸法を有する上記2種類のゴム
配合物を縦方向100mmの間隔で置き、プレス架橋させ
た。プレス架橋は、180℃で8分間の一次架橋および150
℃で5時間二次架橋の条件下で行なわれた。
以上の架橋物について物性の測定を行ない、その結果を
次の表1に示した。なお、引張強さおよび伸びは、接合
面と直角方向の値が測定された。
実施例2 (水素添加NBR配合物) 水添NBR(バイエル社製品Therban1707) 100重量部 カーボンブラック(N-330) 40 ステアリン酸 1 2-メルカプトベンゾイミダゾール 2 2,5-ジメチル‐2,5-ジ(第3ブチルパー オキシ)ヘキサン 2 トリメチロールプロパントリメタクリレート 5 酸化亜鉛 5 (ハロゲン付加フッ素ゴム配合物) ハロゲン付加フッ素ゴム(ダイキン製品G-901) 80重量部 ハロゲン付加フッ素ゴム(ダイキン製品G-902) 20 カーボンブラック(N-990) 20 2,5-ジメチル‐2,5-ジ(第3ブチルパー オキシ)ヘキシン 1.5 トリアリルイソシアヌレート(70%) 4 以上の配合物を、いずれも12インチオープンロールで混
練した後、次のようにして架橋させた。
架橋物C: 水素添加NBR配合物を、180℃で8分間一次架橋させた
後、180℃で4時間二次架橋させた。
架橋物D: ハロゲン付加フッ素ゴム配合物を、180℃で8分間一次
架橋させた後、180℃で4時間二次架橋させた。
共架橋物II 架橋物CおよびDに用いられた各ゴム配合物を用い、共
架橋物Iと同様にしてプレス架橋させた。ただし、二次
架橋条件は、180℃で4時間であった。
以上の架橋物について物性の測定を行ない、その結果を
次の表2に示した。
実施例3 (フルオロシリコーンゴム配合物) フルオロシリコーンゴム(信越化学製品FE261L) 100重量部 カーボンブラック(N-990) 5 2,5-ジメチル‐2,5-ジ(第3ブチルパー オキシ)ヘキサン(40%) 2 架橋物E: 上記配合物を12インチオープンロールで混練した後、17
0℃で8分間一次架橋させた後、180℃で4時間二次架橋
を行なった。
共架橋物III: 架橋物A、BおよびEに用いられた各ゴム配合物をいず
れも縦80mm、横200mm、厚さ1.5mmの寸法にして用い、こ
の順序で重ねてプレス架橋させた。プレス架橋は、170
℃で8分間一次架橋および150℃で2時間二次架橋の条
件下で行われた。
以上の架橋物について物性の測定を行ない、その結果を
次の表3に示した。
表3 測定項目 架橋物F 共架橋物III 硬度(ポイント) 65 ‐ 引張強さ(MPa) 10.6 11.2 伸び(%) 310 210 共架橋物I〜IIIは、接合部を含めた表面状態がいずれ
も滑らかであり、共架橋による接合が円滑に行われてい
ることが分かる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】いずれも有機過酸化物を配合成分とするゴ
    ム配合物を、水素添加NBR-プロピレン・四フッ化エチレ
    ン共重合ゴムの組合せで、各ゴムの配合物同士を接触さ
    せ、その接触面で加熱共架橋させることを特徴とする複
    合材料の製造法。
  2. 【請求項2】いずれも有機過酸化物を配合成分とするゴ
    ム配合物を、水素添加NBR-ヨウ素または臭素硬化部位を
    有するフッ素ゴムの組合せで、各ゴムの配合物同士を接
    触させ、その接触面で加熱共架橋させることを特徴とす
    る複合材料の製造法。
  3. 【請求項3】いずれも有機過酸化物を配合成分とするゴ
    ム配合物を、水素添加NBR-プロピレン・四フッ化エチレ
    ン共重合ゴム‐フルオロシリコーンゴムの組合せで、各
    ゴムの配合物同士を接触させ、その接触面で加熱共架橋
    させることを特徴とする複合材料の製造法。
JP61056479A 1986-03-14 1986-03-14 複合材料の製造法 Expired - Lifetime JPH0675953B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61056479A JPH0675953B2 (ja) 1986-03-14 1986-03-14 複合材料の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61056479A JPH0675953B2 (ja) 1986-03-14 1986-03-14 複合材料の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62212143A JPS62212143A (ja) 1987-09-18
JPH0675953B2 true JPH0675953B2 (ja) 1994-09-28

Family

ID=13028231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61056479A Expired - Lifetime JPH0675953B2 (ja) 1986-03-14 1986-03-14 複合材料の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0675953B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4906524B2 (ja) * 2006-03-10 2012-03-28 東海ゴム工業株式会社 燃料系ゴムホース
EP2395034A1 (de) 2010-06-14 2011-12-14 LANXESS Deutschland GmbH Blends aus teilhydriertem Nitrilkautschuk und Silikonkautschuk, darauf basierende vulkanisierbaren Mischungen und Vulkanisate

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58101037A (ja) * 1981-11-24 1983-06-16 Japan Synthetic Rubber Co Ltd フツ素ゴムとブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴムとの加硫接着方法
JPS6011776A (ja) * 1983-06-30 1985-01-22 Fujikura Rubber Ltd ダイヤフラム
US4600651A (en) * 1984-08-06 1986-07-15 E. I. Du Pont De Nemours And Company Fluoroelastomer laminates

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62212143A (ja) 1987-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100356739B1 (ko) 고무적층체 및 그 용도
US4530970A (en) Fluoroelastomer composition and lining material made thereof
US4487882A (en) Fluoroelastomer composition
JPS608052B2 (ja) 新規フルオロエラストマ−の共架橋用ブレンド組成物
JPH0579696B2 (ja)
JP4780589B2 (ja) フッ素ゴム組成物
WO2019070039A1 (ja) 積層体の製造方法及び積層体
US4565614A (en) Polymer mixtures and co-vulcanizates produced therefrom
CN117070043B (zh) 一种耐低温全氟醚弹性体组合物及其制备方法
DE69124923T2 (de) Vulkanisierbare Gummimischung
JPWO2019176767A1 (ja) 積層体およびその用途
DE60312678T2 (de) Laminierter gummischlauch
JPH0675953B2 (ja) 複合材料の製造法
JP2003013042A (ja) 摺動部用シール材
JP2005140196A (ja) 燃料電池用ガスケット
JP2000230096A (ja) 含フッ素共重合体組成物
JP3687318B2 (ja) 炭酸ガス用シール材
JP2019507826A (ja) フルオロエラストマー組成物を硬化させるためのポリ不飽和化合物
JP3134534B2 (ja) フッ素ゴム加硫用組成物および加硫フッ素ゴム
JP2894353B2 (ja) フッ素ゴム加硫組成物
JPH0120988B2 (ja)
JP2892414B2 (ja) ゴム積層体
JP3261066B2 (ja) 耐熱性ゴムアロイ組成物
JP2005344037A (ja) 水素化nbrゴム組成物
JP2803669B2 (ja) 耐熱性の改良された耐油性水素化アクリロニトリルーブタジェンゴムの製造方法及び加硫ゴム組成物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term