JPH0675236B2 - 電子楽器の楽音状態制御装置 - Google Patents

電子楽器の楽音状態制御装置

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JPH0675236B2
JPH0675236B2 JP61017337A JP1733786A JPH0675236B2 JP H0675236 B2 JPH0675236 B2 JP H0675236B2 JP 61017337 A JP61017337 A JP 61017337A JP 1733786 A JP1733786 A JP 1733786A JP H0675236 B2 JPH0675236 B2 JP H0675236B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、楽音のピッチ,音色,音量,効果等の楽音
の状態を制御する電子楽器の楽音状態制御装置に係り、
特に前記楽音の状態を各々制御する複数のデータからな
る楽音制御データ群を記憶装置に予め複数組記憶させて
おき、この楽音制御データ群を読出して、ピッチ,音
色,音量,効果等の楽音の状態を設定変更できるように
した、いわゆるプリセット方式の楽音状態制御装置に関
する。
〔従来技術〕
従来、この種のプリセット方式の楽音状態制御装置は、
一般的には、上記複数組の楽音制御データ群に対応した
複数のプリセット操作子を有しており、これらの操作子
のいずれかを操作することにより、操作されたプリセッ
ト操作子に対応した楽音制御データ群に属する全てのデ
ータを記憶装置から読出し、これら全てのデータに基づ
いて楽音のピッチ,音色,音量,効果等の楽音の状態を
設定変更するようになっている。これにより、演奏者は
複数のプリセット操作子のいずれかを操作するのみで、
例えば電子楽器の前面のパネルに配設されて楽音のピッ
チ,音色,音量,効果等を各々制御する複数の楽音制御
操作子を次々に操作しなくても、上記楽音の状態を同時
に設定変更できる。
また、特開昭57-85094号公報には、上記複数組の楽音制
御データ群を楽曲の進行に従って小節毎に予め記憶して
おき、該データ群をオートリズム装置からの小節の区切
りを表すテンポ信号により順次読出し、この読出した楽
音制御データ群に属する複数のデータに基づいて、楽音
の状態を制御することにより、楽曲の進行に従って楽音
の状態を順次自動的に変更するプリセット方式の楽音状
態制御装置が示されている。これにより、演奏者は、楽
曲の演奏中に、いかなる操作子をも操作することなく楽
音の状態を設定変更することができる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかるに、上記一般的な楽音状態制御装置によれば、上
述のようないずれかのプリセット操作子を操作すること
により、楽音の状態を設定変更することが可能である
が、複数のプリセット操作子は電子楽器の一部に一列若
しくは複数列に配列されており、演奏者は、演奏中に、
該配列された複数のプリセット操作子のうちのいずれの
プリセット操作子を操作すればよいかを目で確認した後
に、プリセット操作子を操作しなければならず、初心者
にとって演奏中に上記操作をすることは難しかった。特
に、速い鍵演奏を必要とするフレーズでの上記プリセッ
ト操作子の操作は難しく、熟練者にとってもこの操作は
容易ではなかった。
また、上記公報に示された楽音状態制御装置によれば、
演奏中におけるプリセット操作子の操作は不要となる
が、演奏者は各楽曲の演奏前に各楽曲に適した楽音制御
データ群を順次小節毎に記憶させる必要があり、演奏前
に多くの手間と時間がかかり、特に長い楽曲の場合には
上記手間と時間が電子楽器の連続演奏に支障を来たして
いた。また、この装置によれば、楽曲の進行に従って制
御される楽音の状態は演奏前に記憶された楽音制御デー
タ群により決定されるので、演奏者は演奏中に楽音の状
態を自由に変更することができなかった。
この発明の目的は、プリセット方式の楽音状態制御装置
において、上記一般的な装置における演奏操作性能の問
題、並びに上記公報に示された装置における楽音制御デ
ータ群の設定の手間、時間及び楽音の自由な状態変更の
問題を解決しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
かかる問題の解決にあたり、この発明の構成上の特徴
は、第1図に示すように、発生すべき楽音の音高を指定
する音高指定手段1と、音高指定手段1で指定された音
高の楽音を形成する楽音形成手段2とを備えた電子楽器
において、楽音形成手段2にて形成される楽音の状態を
設定する複数組の楽音制御データ群を記憶する第1記憶
手段3と、楽音制御データ群による楽音の状態の制御態
様を第1モード又は第2モードに択一的に選択する第1
操作子4と、複数組の楽音制御データ群を所定の順序で
一組ずつ指定するためのシーケンス番号データを記憶す
る第2記憶手段5と、シーケンス番号データを変更する
ための第2操作子6と、第2操作子6の操作毎に第2記
憶手段5に記憶されているシーケンス番号データを所定
の順序で更新する更新手段7と、複数組の楽音制御デー
タ群の任意の一つをシーケンス番号データとは独立して
指定する独立指定手段8と、第1操作子4により第1モ
ードが選択されているとき第1記憶手段3から第2記憶
手段5に記憶されているシーケンス番号データにより指
定される組の楽音制御データ群を読み出すとともに楽音
形成手段2に供給して発生楽音の状態を制御し、第1操
作子4により第2モードが選択されているとき第1記憶
手段3から独立指定手段8により指定される組の楽音制
御データ群を読み出すとともに楽音形成手段2に供給し
て発生楽音の状態を制御する制御手段9とを設けたこと
にある。
〔発明の作用〕
上記のように構成した本発明においては、第1操作子4
の操作により第1モードが選択されている状態で、演奏
者が第2操作子6を操作すれば、更新手段7が前記第2
操作子6の操作毎に第2記憶手段5に記憶されているシ
ーケンス番号データを所定の順序で更新し、制御手段9
が前記更新されたシーケンス番号データにより指定され
る組の楽音制御データ群を第1記憶手段3から読み出す
とともに楽音形成手段2に供給して発生楽音の状態を制
御するので、発生楽音の状態が第2操作子6の操作毎に
所定の順序で切り換えられていく。一方、第1操作子4
の操作により第2モードが選択されれば、制御手段9
は、独立指定手段8により指定される組の楽音制御デー
タ群を第1記憶手段3から読み出すとともに楽音形成手
段2に供給して発生楽音の状態を制御する。したがっ
て、前記第1モードにおける楽音の状態のシーケンス番
号データによる切り換え制御中、演奏者が任意のタイミ
ングで第1操作子4を操作して第2モードに切り換えれ
ば、楽音状態の制御を独立指定手段8によって指定され
る特定の楽音制御データ群による制御に所望のタイミン
グで一時的に切り換えることができる。また、前記第2
モードへの切り換え後、演奏者が第1操作子4を操作し
て楽音状態の制御態様を第2モードから第1モードへふ
たたび復帰させると、第2記憶手段5は以前のシーケン
ス番号データを記憶保持しているので、前記第2モード
へ切り換える前の第1モードにおける状態からひきつづ
いてシーケンス番号による楽音の状態の制御を再開させ
ることができる。
〔発明の効果〕
上記作用説明からも理解できるとおり、この発明によれ
ば、楽音状態の制御態様を第1モード又は第2モードに
選択することにより、楽音の状態を第2操作子6の操作
毎に所定の順序で切り換えたり、独立指定手段8により
指定される制御状態に設定することができ、当該電子楽
器の演奏性を向上させることができる。特に、第1モー
ド中に第2モードに切り換えたり、同切り換えられた第
2モードから第1モードに復帰させたりすることによ
り、楽音状態を所定の順序で切り換えているときに特定
の楽音の状態制御を所望のタイミングで簡単に何回でも
挿入することができ、すなわち第1モードにおける楽音
状態の制御シーケンスを保存したまま所望のタイミング
で簡単に所望の回数だけ特定の楽音の制御状態にジャン
プさせることができる。
また、この発明によれば、楽音制御データ群を、上記従
来装置に示された楽音状態制御装置のように、楽曲の小
節毎に順次記憶させる必要もなく、さらに演奏中楽音の
状態を自由に変更できるようになる。
〔実施例〕
a.構成例の説明 以下、この発明の一実施例を図面を用いて説明すると、
第2図はこの発明に係る電子楽器を概略的に示してい
る。この電子楽器は、発生すべき楽音の音高を指定する
鍵盤10と、同楽音のピッチ、音色、音量、効果等の楽音
の状態を設定制御する制御パネル20及びフット操作子30
と、同楽音を表す楽音信号を発生する楽音信号発生回路
40と、鍵盤10、制御パネル20及びフット操作子30の各操
作に応じた制御データを楽音信号発生回路40に、バス50
を介して転送するマイクロコンピュータ部60とを備えて
いる。
鍵盤10は、通常演奏者の右手により操作される上鍵盤、
左手により操作される下鍵盤及び左足により操作される
ペダル鍵盤からなり、これらの各鍵盤は各々楽音の音高
を指定する複数の鍵を有している。鍵スイッチ回路10a
は鍵盤10の各鍵に各々対応した複数の鍵スイッチからな
り、各鍵スイッチはマイクロコンピュータ部60からバス
50を介して供給される押離鍵検出制御信号に応じて、各
鍵の押鍵又は離鍵を表す鍵状態データをバス50を介して
マイクロコンピュータ部60に供給する。
制御パネル20は上鍵盤及び下鍵盤近傍であって演奏者の
左手又は右手により操作され得る位置に設けられてお
り、この制御パネル20には楽音制御操作子群21、一列若
しくは複数列に配列されたプリセット操作子群22、メモ
リ操作子23、モード選択操作子群24、上昇制御操作子2
5、下降制御操作子26及び表示器27が配設されている。
楽音制御操作子群24は楽音信号発生回路40にて形成され
る楽音のピッチ、音色、音量、効果等の楽音の状態(こ
の実施例では、一例として、100種の楽音の状態)を各
々制御する複数の操作子からなる。プリセット操作子群
22は後述する複数組のプリセットデータ群(この実施例
では、一例として、第1〜第16プリセットデータ群)に
各々対応した複数のプリセット操作子(この実施例で
は、一例として、16個のプリセット操作子)からなり、
各プリセット操作子は、プリセットデータ群の書込み又
は読出しの際に、各プリセットデータ群を各々指定す
る。メモリ操作子23は前記プリセットデータ群の書込み
を指示する。モード選択操作子24はフット操作子30の機
能を選択する3個のモード選択操作子24−1,24−2,24−
3からなり、モード選択操作子24−1はフット操作子30
を無機能にする第1モードを選択し、モード選択操作子
24−2はフット操作子30のオン操作毎に第1〜第16プリ
セットデータ群をこの順に順次読出す第2モードを選択
し、モード選択操作子24−3はフット操作子30がオン操
作されると前記順序とは無関係に演奏者により予め指定
された組のプリセットデータ群を読出す第3モードを選
択する。上昇制御操作子25及び下降制御操作子26は前記
第3モードにおいて指定されるプリセットデータ群の組
の番号の上昇及び下降を制御して、該番号を所望の値に
設定する。表示器27は、第2モードにおいて現在読出さ
れている組の番号又は第3モードにおいて前記設定され
た組の番号を表示する。なお、操作子群21,22,24の各操
作子は操作状態を表示する発光ダイオード等の表示素子
を内蔵している。パネル操作子スイッチ回路20aは制御
パネル20に配設された各操作子群21,22に各々属する各
操作子及び同パネル20に配設された各操作子23,24−1,2
4−2,24−3,25,26に各々対応した複数の操作子スイッチ
からなり、各操作子スイッチはマイクロコンピュータ部
60からバス50を介して供給される操作子検出制御信号に
応じて、各操作子の操作状態データをバス50を介してマ
イクロコンピュータ部60に供給する。表示制御回路20b
は表示器27及び操作子群21,22,24の各操作子に内蔵した
表示素子に対応して設けられ、マイクロコンピュータ部
60からバス50を介して供給される表示制御データに基づ
き表示器27及び前記表示素子の表示を制御する。
フット操作子30は、電子楽器の前面下部に設けられて通
常右足にて踏込み操作されるエクスプレッションペダル
31に組付けられており、右足によりオン操作されて上記
各モードにおけるプリセットデータ群の読出しを制御す
る。フットスイッチ32はフット操作子30に対応して設け
られており、マイクロコンピュータ部60からバス50を介
して供給される操作子検出制御信号に応じて、フット操
作子30の操作状態を表す操作状態データをバス50を介し
てマイクロコンピュータ部60に供給する。
楽音信号発生回路40は鍵盤10の鍵数より少ない複数の楽
音発生チャンネルと効果回路等を備え、これらの楽音発
生チャンネル及び効果回路は、鍵盤10における鍵操作、
制御パネル20の各操作子の操作及びフット操作子30の操
作に応じてマイクロコンピュータ部60からバス50を介し
て供給される鍵データ及び楽音制御データによって、楽
音の鍵音高及びピッチ、音色、音量、効果等の楽音の状
態が制御された楽音信号を形成して出力する。サウンド
システム41はアンプ、スピーカ等からなり、楽音信号発
生回路40から出力された楽音信号を楽音として発音す
る。
マイクロコンピュータ部60は、各々バス50に接続された
プログラムメモリ61,中央処理装置(以下単にCPUとい
う)62,ワーキングメモリ63及びパネル・プリセットデ
ータメモリ64を有する。プログラムメモリ61は読出し専
用メモリ(以下単にROMという)により構成され、第4
図乃至第8図のフローチャートに対応したプログラムを
記憶する。CPU62はプログラムを実行する。ワーキング
メモリ63は書込み可能メモリ(以下単にRAMという)に
より構成され、プログラムの実行に必要な変数及びデー
タを一時的に記憶する。以下にこれらの変数及びデータ
の主なものを列挙する。
鍵状態データKEYDT・・・鍵盤10の各鍵の操作状態を表
す。
操作子状態データSWDT・・・制御パネル20の各操作子及
びフット操作子30の各操作状態を表す。
モードデータMODE・・・モード選択操作子24−1,24−2,
24−により各々選択された第1乃至第3モードを“0"〜
“2"により各々表す。
シーケンス番号SEQ・・・第2モードにおいてフット操
作子30の操作により読出されるプリセットデータ群の組
の番号を表す(SEQ=1〜16)。
ジャンプ番号JUMP・・・第3モードにおいてフット操作
子30の操作により読出されるプリセットデータ群の番号
を表す(JUMP=1〜16)。
プリセット番号n・・・プリセットデータ群の書込み及
び読出しの実行の際に利用されて、プリセットデータ群
の組の番号を表す(n=1〜16)。
データ番号j・・・プリセットデータ群の書込み及び読
出しの実行の際に利用されて、プリセットデータ群に属
する各プリセットデータの番号を表す(j=1〜10
0)。
パネル・プリセットデータメモリ64はRAMにより構成さ
れ、楽音制御操作子群21により設定されて楽音のピッ
チ、音色、音量、効果等の楽音の状態を制御する楽音制
御データを記憶するもので、同メモリ64は、第3A図及び
第3B図に示されるように、パネルデータレジスタ群64
a、第1プリセットデータレジスタ群64−1乃至第16プ
リセットデータレジスタ群64−16に各々領域分割されて
いる。パネルデータレジスタ群64aは楽音信号発生回路4
0における現在の楽音形成に必要な楽音制御データをパ
ネルデータPNLDT1〜PNLDT100として各レジスタに各々記
憶する。なお、これらのパネルデータPNLDT1〜PNLDT100
に基づく楽音の制御状態は操作子群21の各操作子に内蔵
した表示素子により制御パネル20にも表示されるように
なっている。第1プリセットデータレジスタ群64−1乃
至第16プリセットデータレジスタ群64−16は楽音制御デ
ータをプリセットデータPRSDT1,1〜PRSDT1,100・・・PR
SDTi,1〜PRSDTi,100・・・PRSDT16,1〜PRSDT16,100とし
て記憶する。なお、第3B図中PRSDTi,jは第iプリセット
データレジスタ群の第j番目のレジスタに記憶されるプ
リセットデータを示すもので、iは1〜16の整数であ
り、またjは1〜100の整数である。
b.動作の説明 以上のように構成した実施例の動作を、第4図乃至第8
図のフローチャートを参照して説明する。制御パネル20
に配設された電源操作子(図示しない)の操作により、
CPU62は第4図のステップ100から「メイン」プログラム
の実行を開始して、ステップ110にて各種のデータ及び
変数を初期設定する。この初期設定により、少なくとも
モードデータMODEは“0"に設定され、シーケンス番号SE
Qは「1」に設定され、ジャンプ番号JUMPは「1」に設
定される。
この初期設定後、CPU62はステップ120にて鍵スイッチ回
路10aに対しバス50を介して押離鍵検出制御信号を出力
することにより、同回路10aからバス50を介して鍵盤10
における各鍵の最新の鍵状態を表す鍵状態データを取込
み、該取込んだ鍵状態データとワーキングメモリ63内に
記憶されて以前の鍵状態を表す鍵状態データKEYDTとを
比較して、鍵盤10における押離鍵の変化を検出する。鍵
盤10において新たな押鍵及び離鍵がない場合、CPU62は
このステップ120にて「NO」すなわち鍵イベント無しと
判定して、プログラムをステップ130に進める。また、
鍵盤10において新たな押鍵又は離鍵があった場合、CPU6
2はこのステップ120にて「YES」すなわち鍵イベント有
りと判定して、次回の同ステップ120における押離鍵の
変化の検出のために該変化のあった鍵に関する上記最新
の鍵状態データによりワーキングメモリ63内の該当する
鍵状態データKEYDTを更新した後、プログラムをステッ
プ121の鍵データ処理ルーチンに進める。この鍵データ
処理ルーチンにおいて、CPU62は、上記鍵イベントが押
鍵に関するものであれば、押された鍵を楽音信号発生回
路40の複数の楽音発生チャンネルのいずれかに割当てる
チャンネル割当て処理を実行した後、割当てチャンネル
を表すチャンネルデータとともに押鍵を表すキーオンデ
ータ及び押された鍵を表すキーデータを楽音信号発生回
路40にバス50を介して出力する。楽音信号発生回路40
は、これらのデータに基づき、前記チャンネルデータが
示す楽音発生チャンネルにて、キーデータにより示され
た音高の楽音信号の発生を開始する。また、上記鍵イベ
ントが離鍵に関するものであれば、CPU62は離された鍵
に関する楽音信号を発生中の楽音信号発生回路40の楽音
発生チャンネルを探し出した後、該チャンネルを表すチ
ャンネルデータと離鍵を表すキーオフデータを楽音信号
発生回路40にバス50を介して出力する。楽音信号発生回
路40は、これらのデータに基づき、前記チャンネルデー
タが示す楽音発生チャンネルにおける楽音信号の発生を
終了する。
ステップ121の処理後、CPU62はステップ130にてパネル
操作子スイッチ回路20a内の楽音制御操作子群21に対応
するスイッチ群に対してバス50を介して操作子検出制御
信号を出力することにより、同回路20a内の前記スイッ
チ群からバス50を介して楽音制御操作子群21の各操作子
の最新の操作状態を表す操作子状態データを取込み、該
取込んだ操作子状態データとワーキングメモリ63内に記
憶されて楽音制御操作子群21の以前の操作状態を表す操
作子状態データSWDTとを比較することにより、楽音制御
操作子群21における各楽音制御操作子の新たなオン操作
を検出する。楽音制御操作子群21のいずれの操作子も以
前から継続して操作されていない場合、同操作子群21の
いずれかの操作子のオン操作が継続している場合、及び
同操作子群21のいずれかの操作子のオン操作が解除され
た場合、すなわち同操作子21のいずれの操作子も新たに
オン操作されない場合、CPU62はステップ130にて「NO」
すなわち楽音制御操作子の新たなオン操作無しと判定し
てプログラムをステップ140に進める。ただし、前記操
作子群21のいずれかの操作子のオン操作が解除された場
合には、次回の同ステップ130における楽音制御操作子
群21に属する各操作子の新たなオン操作の検出のため
に、CPU62は同ステップ130にて前記オン操作の解除され
た操作子に関する最新の操作子状態データによりワーキ
ングメモリ63内の該当する操作子状態データSWDTを更新
しておく。
一方、楽音制御操作子群21のいずれかの操作子が新たに
オン操作された場合、CPU62はステップ130にて「YES」
すなわち楽音制御操作子の新たなオン操作有りと判定し
て、次回の同ステップ130における楽音制御操作子群21
に属する各操作子の新たなオン操作の検出のために、前
記オン操作された操作子に関する最新の操作子状態デー
タによりワーキングメモリ63内の該当する操作子状態デ
ータSWDTを更新した後、プログラムをステップ131に進
める。ステップ131にて、CPU62は上記オン操作された操
作子に応じて変更された楽音制御データをパネルレジス
タ群64aの該当レジスタに書込むことにより、パネルデ
ータPNLDT1〜PNLDT100を楽音制御操作子群21の各操作子
の操作に応じて更新する。これらのデータの更新後、CP
U62はステップ132にて更新されたパネルデータPNLDT1
PNLDT100を楽音信号発生回路40に出力する。楽音信号発
生回路40は、この出力されたパネルデータPNLDT1〜PNLD
T100に基づいて、同回路40にて形成される楽音のピッ
チ、音色、音量、効果等の楽音の状態を制御する。これ
により、発音される楽音の状態が楽音制御操作子群21の
各操作子の操作に応じて変更制御される。また、同ステ
ップ132にて、CPU62は上記更新されたパネルデータPNLD
T1〜PNLDT100に対応した表示制御データをバス50を介し
て表示制御回路20bにも出力し、表示制御回路20bは、こ
の表示制御データに基づき、楽音制御操作子群21の各操
作子に内蔵された表示素子の点灯及び消灯を制御する。
これにより、パネルデータレジスタ群64aにパネルデー
タPNLDT1〜PNLDT100として記憶されている楽音制御デー
タの状態すなわち楽音信号発生回路40にて発生される現
在の楽音の制御状態が制御パネル上に表示されることに
なる。
ステップ132の処理後、CPU62はステップ140にてパネル
操作子スイッチ回路20a内のプリセット操作子群22に対
応するスイッチ群に対してバス50を介して操作子検出制
御信号を出力することにより、同回路20a内の前記スイ
ッチ群からバス50を介してプリセット操作子群22の各操
作子の最新の操作状態を表す操作子状態データを取込
み、該取込んだ操作子状態データとワーキングメモリ63
内に記憶されてプリセット操作子群22の以前の操作子状
態を表す操作子状態データSWDTとを比較することによ
り、プリセット操作子群22における各プリセット操作子
の新たなオン操作を検出する。プリセット操作子群22の
いずれの操作子も以前から継続して操作されていない場
合、同操作子群22のいずれか操作子のオン操作が継続し
ている場合、及び同操作子群22のいずれかのオン操作が
解除された場合、すなわちプリセット操作子群22のいず
れの操作子も新たにオン操作されない場合、CPU62はス
テップ140にて「NO」すなわちプリセット操作子の新た
なオン操作無しと判定してプログラムをステップ150に
進める。ただし、前記操作子群22のいずれかの操作子の
オン操作が解除された場合には、次回の同ステップ140
におけるプリセット操作子群22に属する各操作子の新た
なオン操作の検出のために、CPU62は同ステップ140にて
前記オン操作の解除された操作子に関する最新の操作子
状態データによりワーキングメモリ63内の該当する操作
子状態データSWDTを更新しておく。
一方、プリセット操作子群22のいずれかの操作子が新た
にオン操作された場合、CPU62はステップ140にて「YE
S」すなわちプリセット操作子の新たなオン操作有りと
判定して、次回の同ステップ140におけるプリセット操
作子群22に属する各操作子の新たなオン操作の検出のた
めに、前記オン操作された操作子に関する最新の操作子
状態データによりワーキングメモリ63内の該当する操作
子状態データSWDTを更新した後、プログラムをステップ
141に進める。ステップ141にて、CPU62はプリセット番
号nを上記オン操作されたプリセット操作子に対応した
番号に設定するとともに、該プリセット操作子に内蔵し
た表示素子を点灯させる表示制御データを表示制御回路
20bに出力する。そして、表示制御回路20bはプリセット
操作子群22の前記プリセット操作子に内蔵した表示素子
のみを点灯し、他のプリセット操作子に内蔵した表示素
子を消灯させる。このステップ141の処理後、CPU62はス
テップ142にて第5図のフローチャートに対応した「プ
リセット処理」サブプログラムを読出し、同プログラム
の実行に移る。
この「プリセット処理」サブプログラムにおいて、CPU6
2は同プログラムの実行をステップ200から開始し、ステ
ップ201にてパネル操作子スイッチ回路20a内のメモリ操
作子23に対応するスイッチに対してバス50を介して操作
子検出制御信号を出力することにより、同スイッチから
バス50を介してメモリ操作子23の現在の操作状態を示す
操作子状態データを取込み、該取込んだ操作子状態デー
タに基づきメモリ操作子23がオン操作されているか否か
を判断する。メモリ操作子23がオン操作されていれば、
CPU62は前記判断において「YES」と判定し、ステップ20
2にて第3A図のパネルデータレジスタ群64aに記憶されて
いるパネルデータPNLDT1〜PNLDT100を、ステップ141の
処理により設定されたプリセット番号nに対応した第3B
図の第nプリセットデータレジスタ群64−nにブロック
転送し、同第nプリセットデータレジスタ群64−nの各
レジスタに全てのパネルデータPNLDT1〜PNLDT100を記憶
させる。これにより、第n組のプリセットデータPRSDT
n,1〜PRSDTn,100が各々パネルデータPNLDT1〜PNLDT100
に設定されるので、演奏者は楽音制御操作子群21の各操
作に伴うステップ131の処理によりパネルデータPNLDT1
〜PNLDT100を変更した後、メモリ操作子23をオン操作し
た状態でプリセット操作子群22の所望のプリセット操作
子をオン操作すれば、該操作したプリセット操作子に対
応した組のプリセットデータPRSDTを設定することがで
きる。そして、上記繰返し操作により、第1乃至第16組
のプリセットデータPRSDT1,1〜PRSDT1,100・・・PRSDT
i,1〜PRSDTi,100・・・PRSDT16,1〜PRSDT16,100を種々
の楽音制御データに設定できる。上記ステップ202の処
理後、CPU62はステップ203にてこの「プリセット処理」
サブプログラムの実行を終了して第4図の「メイン」プ
ログラムのステップ150の処理に移る。
また、上記ステップ201の判断時に、メモリ操作子23が
オン操作されていなければ、CPU62は前記判断において
「NO」と判定し、ステップ204にて第6図のフローチャ
ートに対応した「プリセット実行処理」サブプログラム
を読出し、同プログラムの実行に移る。この「プリセッ
ト実行処理」サブプログラムにおいて、CPU62はステッ
プ300から同プログラムの実行を開始し、ステップ301に
てデータ番号jを「1」に設定し、ステップ302にて第3
A図のパネルデータレジスタ群64aに記憶されている第j
(=「1」)番目のパネルデータPNLDTjと、第4図のス
テップ141にて設定されたプリセット番号nが示す第3B
図の第nプリセットデータレジスタ群64―nに記憶され
ている第j(=「1」)番目のプリセットデータPRSDT
n,jとを比較する。この比較において、前記両データPNL
DTj,PRSDTn,jが等しければ、CPU62はステップ302にて
「YES」と判定し、プログラムをステップ305に進める。
また、前記両データPNLDTj,PRSDTn,jが等しくなけれ
ば、CPU62はステップ302にて「NO」と判定し、ステップ
303にてパネルデータPNLDTjをプリセットデータPRSDT
n,jに設定し、ステップ304にてこのパネルデータPNLDTj
をバス50を介して楽音信号発生回路40に出力するととも
に、同データPNLDTjに応じた表示制御データをバス50を
介して制御回路20bに出力する。これにより、楽音信号
発生回路40は同回路40にて形成される楽音の状態をパネ
ルデータPNLDTjに応じて設定変更し、また表示制御回路
40bは供給された表示制御データに応じて楽音制御操作
子群21に属する操作子に内蔵された表示素子の点灯及び
消灯を制御する。
上記ステップ302又はステップ304の処理後、CPU62は、
ステップ305にてデータ番号j(=「1」)に「1」を
加算することにより同番号jを「2」に設定し、ステッ
プ306にてデータ番号j(=「2」)が「100」以下(j
≦100)であるとの条件の基に「YES」と判定して、プロ
グラムをステップ302に戻す。次に、CPU62は上述と同様
のステップ302〜304の処理を実行した後、ステップ305
にてデータ番号jを「1」増加させて、再びステップ30
2〜304の処理を実行する。このように、CPU62は、デー
タ番号jを順次「1」ずつ増加させながらステップ302
〜306の循環処理を実行し続けてパネルデータPNLDTを順
次プリセットデータPRSDTにより更新し、この循環処理
中データ番号jが「100」より大きくなると、ステップ3
06にて「NO」と判定して、ステップ307にてこの「プリ
セット実行処理」サブプログラムの実行を終了し、第5
図のステップ203の処理を経由して、第4図の「メイ
ン」プログラムのステップ150の処理に移る。上記のよ
うな「プリセット実行処理」サブプログラムの実行によ
り、パネルデータPNLDT1〜PNLDT100は第n組のプリセッ
トデータPRSDTn,1〜PRSDTn,100と同じに設定され、かつ
このパネルデータPNLDT1〜PNLDT100に基づいて楽音信号
発生回路40にて形成される楽音の状態が制御されるの
で、演奏者はメモリ操作子23をオン操作しない状態でプ
リセット操作子群22の所望のプリセット操作子をオン操
作すれば、該操作したプリセット操作子に対応した群の
プリセットデータに応じて楽音の状態を設定変更でき
る。また、楽音制御操作子群21の各操作子に内蔵した表
示素子の点灯及び消灯もパネルデータPNLDT1〜PNLDT100
により制御されるので、演奏者は視覚的にも楽音の制御
状態を認識できる。
上記のようなプリセット処理後、CPU62はステップ150に
てフットスイッチ32に対してバス50を介して操作子検出
制御信号を出力することにより、同スイッチ32からバス
50を介してフット操作子30に関する操作子状態データを
取込み、該取込んだ操作子状態データとワーキングメモ
リ63内に記憶されてフット操作子30の以前の操作状態を
表す操作子状態データSWDTとを比較することにより、フ
ット操作子30の新たなオン操作を検出する。フット操作
子30が以前から継続してオン操作されていない場合、同
操作子30のオン操作が継続している場合、及び同操作子
30のオン操作が解除された場合、すなわち同操作子30が
新たにオン操作されない場合、CPU62はステップ150にて
「NO」すなわちフット操作子30の新たなオン操作無しと
判定してプログラムをステップ160に進める。ただし、
フット操作子30のオン操作が継続している場合、及び同
様操作子30のオン操作が解除された場合には、次回のス
テップ150におけるフット操作子30の新たなオン操作の
検出のために、CPU62は同ステップ150にてワーキングメ
モリ63内のフット操作子30に対応する操作子状態データ
SWDTをオン操作の解除を表す操作子状態データに更新し
ておく。
一方、フット操作子30が新たに操作された場合、CPU62
はステップ150にて「YES」すなわちフット操作子30の新
たなオン操作有りと判定して、次回の同ステップ150に
おけるフット操作子30の新たなオン操作検出のために、
ワーキングメモリ63内のフット操作子30に対応する操作
子状態データSWDTをオン操作を表す操作子状態データに
更新した後、ステップ151にて第7図のフローチャート
に対応した「フットスイッチ処理」サブプログラムを読
出し、同プログラムの実行に移る。
この「フットスイッチ処理」サブプログラムにおいて、
CPU62は同プログラムの実行をステップ400から開始し、
ステップ401にてモード選択操作子24−1,24−2,24−3
の操作により後述の処理にて設定されるモードデータMO
DEの値が“0"であるか“1"であるか、又は“2"であるか
を判断する。この判断において、モードデータMODEが
“0"であれば、CPU62はプログラムをステップ402に進
め、この「フットスイッチ処理」サブプログラムの実行
を終了する。これによりモードデータMODEが“0"のとき
には、フット操作子30がオン操作されても何の処理も実
行されない。
また、上記ステップ401の判断において、モードデータM
ODEが“1"であれば、CPU62はプログラムをステップ402
に進め、同ステップ402にてシーケンス番号SEQに「1」
を加算することにより同番号SEQを「1」増加させる。
次に、CPU62はステップ403にてシーケンス番号SEQが「1
6」より大きいか否かを判断し、同番号SEQが「16」以下
であれば同ステップ403にて「NO」と判定してプログラ
ムをステップ405に進め、同番号SEQが「16」より大きけ
れば同ステップ403にて「YES」と判定して、ステップ40
4にて同番号SEQを「1」に設定した後、プログラムをス
テップ405に進める。このステップ402〜404の処理によ
り、シーケンス番号SEQはフット操作子30のオン操作毎
に「1」〜「16」を順次繰返す値となる。そして、CPU6
2はステップ405にてプリセット番号nをシーケンス番号
SEQに設定するとともに、この設定したプリセット番号
nを表す制御データを表示制御回路20bに出力する。表
示制御回路20bはこの表示制御データに基づいて表示器2
7を制御し、表示器27にてプリセット番号nを数字表示
させる。
このステップ405の処理後、CPU62はステップ406にて上
述した第6図のフローチャートに対応した「プリセット
実行処理」サブプログラムを読出して、同プログラムを
実行することにより、シーケンス番号SEQに等しいプリ
セット番号nに基づいてパネルデータPNLDT1〜PNLDT100
を第n組のプリセットデータPRSDn,1〜PRSDTn,100に設
定するとともに、楽音信号発生回路40にて形成される楽
音の状態を前記設定したパネルデータPNLDT1〜PNLDT100
に基づいて制御する。なお、このとき楽音制御操作子群
21の各操作子に内蔵した表示素子も、上述のように、PN
LDT1〜PNLDT100に基づいて各々点灯及び消灯される。こ
れにより、第2モードにて演奏中にフット操作子30がオ
ン操作されれば、このオン操作毎に楽音の状態を制御す
るデータ群が順次第1組のプリセットデータPRSDT1,1
PRSDT1,100から第16組のプリセットデータPRSDT16,1〜P
RSDT16,100まで切換え制御されるので、演奏者は左右両
手を鍵演奏に利用している場合においても、簡単な操作
により楽音の状態を自由に設定変更できる。上記ステッ
プ406の処理後、CPU62はステップ402にて「フットスイ
ッチ処理」サブプログラムの実行を終了する。
さらに、上記ステップ401の判断において、モードデー
タMODEが“2"であれば、CPU62はプログラムをステップ4
07に進め、同ステップ407にてプリセット番号nをジャ
ンプ番号JUMPに設定し、ステップ406にて上記のように
「プリセット実行処理」サブプログラムを実行すること
により、ジャンプ番号JUMPに等しいプリセット番号nに
基づいてパネルデータPNLDT1〜PNLDT100を第n組のプリ
セットデータPRSDTn,1〜PRSDTn,100に設定するととも
に、楽音信号発生回路40にて形成される楽音の状態を前
記設定したパネルデータPNLDT1〜PNLDT100に基づいて制
御する。なお、このときも上記と同様に、楽音制御操作
子群21の各操作子に内蔵した表示素子は各々PNLDT1〜PN
LDT100に基づいて点灯及び消灯される。これにより、第
3モードにて演奏中にフット操作子30がオン操作されれ
ば、このオン操作により楽音の状態を制御するデータ群
がジャンプ番号JUMPに対応した群のプリセットデータPR
SDTに変更制御され、またこのジャンプ番号JUMPは後述
するように演奏者により任意に設定されるものなので、
演奏者は左右両手を鍵演奏に利用している場合において
も、簡単な足操作により楽音の状態を予め設定した任意
状態に自由に変更できる。上記ステップ406の処理後、C
PU62はステップ402にて「フットスイッチ処理」サブプ
ログラムの実行を終了する。
上記「フットスイッチ処理」サブプログラムの実行後、
CPU62は第4図の「メイン」プログラムのステップ160の
処理に移り、ステップ160にて第8図のフローチャート
に対応した「モード処理」サブプログラムを読出し、同
プログラムを実行する。この「モード処理」サブプログ
ラムにおいては、CPU62はステップ500からプログラムの
実行を開始し、ステップ501にてパネル操作子スイッチ
回路20a内のモード選択操作子24−1,24−2,24−3に各
々対応する各スイッチに対して操作子検出制御信号をバ
ス50を介して出力することにより、同回路20a内の前記
各スイッチからバス50を介して前記各スイッチに関する
操作子状態データを取込み、該取込んだ操作子状態デー
タに応じてモードデータMODEを設定する。このモードデ
ータMODEの設定においては、モード選択操作子24−1が
オン操作されていればモードデータMODEは“0"に設定さ
れ、モード選択操作子24−2がオン操作されていればモ
ードデータMODEは“1"に設定され、モード選択操作子24
−3がオン操作されていればモードデータMODEは“2"に
設定され、またモード選択操作子24−1,24−2,24−3の
いずれもオン操作されていなければモードデータMODEは
以前の値に保持される。これにより、モードデータMODE
は演奏者のモード選択操作子24−1,24−2,24−3の操作
により“0"〜“2"のいずれかの値に設定される。また、
上記のようにモードデータMODEが新たに設定さた場合に
は、CPU62はモードデータ選択操作子24−1,24−2,24−
3のうち、モードデータMODEが示す値に対応したが操作
子に内蔵した表示素子を点灯しかつ他の操作子に内蔵し
た表示素子を消す表示制御データを表示制御回路20bに
出力する。
次に、CPU62はステップ502にてモードデータMODEが“2"
であるか否かを判断し、同データMODEが“2"でなけれ
ば、同ステップ502にて「NO」と判定してプログラムを
ステップ503に進め、ステップ503にてこの「モード処
理」サブプログラムの実行を終了する。また、モードデ
ータMODEが“2"であれば、CPU62はステップ502にて「YE
S」と判定し、ステップ504にてジャンプ番号JUMPを表す
制御データを表示制御回路20bに出力する。表示制御回
路20bはこの表示制御データに基づいて表示器27を制御
し、表示器27にてジャンプ番号JUMPを数字表示させる。
このステップ504の処理後、CPU62はジャンプ番号JUMPの
上昇及び下降を各々制御するステップ505〜507からなる
ジャンプ番号上昇制御ルーチン及びステップ508〜510か
らなるジャンプ番号下降制御ルーチンにプログラムを進
める。このジャンプ番号上昇制御ルーチンにおいては、
CPU62がステップ505にてパネル操作子スイッチ回路20a
内の上昇制御操作子25に対応したスイッチに対して操作
子検出制御信号をバス50を介して出力することにより、
前記スイッチからバス50を介して上昇制御操作子25に関
する操作子状態データを取込み、該取込んだ操作子状態
データに基づいて上昇制御操作子25がオン操作されてい
るかを判断する。上昇制御操作子25がオン操作されてい
れば、CPU62は、上記ステップ505にて「YES」と判定し
てプログラムをステップ506に進め、ステップ506にてジ
ャンプ番号JUMPが「16」未満であれば、「YES」と判定
してステップ507にてジャンプ番号JUMPに「1」を加算
することによりジャンプ番号JUMPを「1」上昇させ、ジ
ャンプ番号上昇制御処理ルーチンの実行を終了する。ま
た、上昇制御操作子25がオン操作されていない場合又は
ジャンプ番号JUMPが「16」未満でない場合、CPU62はス
テップ505,506にて各々「NO」と判定してステップ507の
処理を介さずジャンプ番号上昇制御処理ルーチンの実行
を終了する。
このジャンプ番号上昇制御処理ルーチンの実行後、CPU6
2はジャンプ番号下降制御処理ルーチンの実行に移り、
ステップ508にてパネル操作子スイッチ回路20a内の下降
制御操作子26に対応したスイッチに対して操作子検出制
御信号をバス50を介して出力することにより、前記スイ
ッチからバス50を介して下降制御操作子26に関する操作
子状態データを取込み、該取込んだ操作状態データに基
づいて下降制御処理ルーチンの実行を終了する。また、
下降制御操作子26がオン操作されているかを判断する。
下降制御操作子26がオン操作されていれば、CPU62は上
記ステップ508にて「YES」と判定してプログラムをステ
ップ509に進め、ステップ509にてジャンプ番号JUMPが
「1」より大きければ、「YES」と判定して、ステップ5
10にてジャンプ番号JUMPから「1」を減算することによ
りジャンプ番号JUMPを「1」下降させ、ジャンプ番号下
降制御処理ルーチンの実行を終了する。また、下降制御
操作子26がオン操作されていない場合又はジャンプ番号
JUMPが「1」より大きくない場合、CPU62はステップ50
8,509にて各々「NO」と判定してステップ510の処理を介
さずジャンプ番号下降制御処理ルーチンの実行を終了す
る。
これらの上昇及び下降制御処理ルーチンの終了後、CPU6
2はステップ503にてこの「モードデータ処理」サブプロ
グラムの実行を終了して、第4図の「メイン」プログラ
ムのステップ110の処理に移り、以降上記のようなステ
ップ110,120,121,130〜132,140〜142,150,151,160の循
環処理を実行し続ける。この循環処理により、一循環毎
にステップ160の「モード処理」サブプログラムが実行
され、この「モード処理」サブプログラムにおいて、上
記のようにモード選択操作子24−1,24−2,24−3のオン
操作に応じてモードデータMODEが更新され、また上昇制
御操作子25又は下降制御操作子26のオン操作に応じてジ
ャンプ番号JUMPが「1」ずつ上昇又は下降制御されるの
で、演奏者は第3モードにおけるフット操作子30のオン
操作により指定されるプリセットデータPRSDTのジャン
プ先を、上昇制御操作子25及び下降制御操作子26により
自由に設定できる。また、ステップ504の処理によりジ
ャンプ番号JUMPが表示器27により表示されるので、演奏
者は表示器27により前記ジャンプ先のジャンプ番号JUMP
を視覚的にも確認できる。
C.他の実施例 なお、上記実施例は次のような変形を施しても実施でき
るものである。
(1)上記実施例においては、第1及至第16組のプリセ
ットデータPRSDT1,1〜PRSDT1,100・・・PRSDT16,1〜PRS
DT16,100の読出しを制御するための操作子として、エク
スプレッションペダル31に組付けたフット操作子30を用
いるようにしたが、上記操作子として通常演奏者の右足
の膝の左右動により操作されるニーレバーを用いるよう
にしても、上記実施例と同等な効果が達成できる。ま
た、この操作子は足により操作されるものに限らず、制
御パネル20上のプリセット操作子群22とは異なる位置
で、演奏者が手で操作し易い位置に配置された大きな操
作子により構成されるようにしてもよい。これによれ
ば、演奏者は常に、プリセット操作子群22とは離れた位
置にある大きな操作子を操作すればよく、演奏中に操作
すべき操作子を目で確認する必要もなくなるので、操作
子の操作性能が悪化することはなく、上記実施例とほぼ
同等な効果が達成される。
(2)上記実施例においては、フット操作子30は第1乃
至第16組のプリセットデータPRSDT1,1〜PRSDT1,100・・
・PRSDT16,1〜PRSDT16,100の読出しのみに利用するよう
にしたが、さらにモードの種類を増やし、このフット操
作子30を図示しないオートリズム装置、自動伴奏装置等
におけるオートリズムの開始及び停止,自動伴奏の開始
及び停止等他の機能をも兼用させるようにしてもよい。
また、表示器27がオートリズム,自動伴奏のテンポの数
値表示,リズム進行表示等、他の種類の表示もできるよ
うにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は特許請求の範囲に記載した発明の構成に対応す
る図,第2図は電子楽器の概略ブロック図,第3A図及び
第3B図は第2図のパネル・プリセットデータメモリのメ
モリマップ,並びに第4図乃至第8図は第2図のマイク
ロコンピュータ部60にて実行される「メイン」プログラ
ム,「プリセット処理」サブプログラム,「プリセット
実行処理」サブプログラム,「フットスイッチ処理」サ
ブプログラム及び「モード処理」サブプログラムの各々
一例を表すフローチャートである。 符号の説明 10……鍵盤、10a……鍵スイッチ回路、20……制御パネ
ル、20a……操作子スイッチ回路、20b……表示制御回
路、21……楽音制御操作子群、22……プリセット操作子
群、23……メモリ操作子、24……モード選択操作子群、
25……上昇制御操作子、26……下降制御操作子,27……
表示器、30……フット操作子、32……フットスイッチ、
40……楽音信号発生回路、60……マイクロコンピュータ
部、64……パネル・プリセットデータメモリ、64a……
パネルデータレジスタ群、64−1〜64−16……プリセッ
トデータレジスタ群。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発生すべき楽音の音高を指定する音高指定
    手段と、前記音高指定手段で指定された音高の楽音を形
    成する楽音形成手段とを備えた電子楽器において、 前記楽音形成手段にて形成される楽音の状態を設定する
    複数組の楽音制御データ群を記憶する第1記憶手段と、 前記楽音制御データ群による楽音の状態の制御態様を第
    1モード又は第2モードに択一的に選択する第1操作子
    と、 前記複数組の楽音制御データ群を所定の順序で一組ずつ
    指定するためのシーケンス番号データを記憶する第2記
    憶手段と、 前記シーケンス番号データを変更するための第2操作子
    と、 前記第2操作子の操作毎に前記第2記憶手段に記憶され
    ているシーケンス番号データを所定の順序で更新する更
    新手段と、 前記複数組の楽音制御データ群の任意の一つを前記シー
    ケンス番号データとは独立して指定する独立指定手段
    と、 前記第1操作子により第1モードが選択されているとき
    前記第1記憶手段から前記第2記憶手段に記憶されてい
    るシーケンス番号データにより指定される組の楽音制御
    データ群を読み出すとともに前記楽音形成手段に供給し
    て発生楽音の状態を制御し、前記第1操作子により第2
    モードが選択されているとき前記第1記憶手段から前記
    独立指定手段により指定される組の楽音制御データ群を
    読み出すとともに前記楽音形成手段に供給して発生楽音
    の状態を制御する制御手段と を設けたことを特徴とする電子楽器の楽音状態制御装
    置。
  2. 【請求項2】前記第1記憶手段に記憶されている各楽音
    制御データ群は、楽音のピッチ、音色、音量、効果等の
    楽音の状態を設定する複数のデータからなる特許請求の
    範囲第1項記載の電子楽器の楽音状態制御装置。
  3. 【請求項3】前記第1記憶手段に記憶されている各楽音
    制御データ群は、楽音のピッチ、音色、音量、効果等の
    楽音の状態に対応して電子楽器のパネル面に配設された
    複数の第3操作子の各操作状態を各々表す複数のデータ
    からなる特許請求の範囲第1項記載の電子楽器の楽音状
    態制御装置。
  4. 【請求項4】前記第2操作子は、足により操作されるフ
    ット操作子である特許請求の範囲第1項記載の電子楽器
    の楽音状態制御装置。
  5. 【請求項5】前記第2操作子は、足により操作されるニ
    ーレバーである特許請求の範囲第1項記載の電子楽器の
    楽音状態制御装置。
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