JPH0674521U - 開口部を有するルーフモール用カバー - Google Patents

開口部を有するルーフモール用カバー

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JPH0674521U
JPH0674521U JP2079393U JP2079393U JPH0674521U JP H0674521 U JPH0674521 U JP H0674521U JP 2079393 U JP2079393 U JP 2079393U JP 2079393 U JP2079393 U JP 2079393U JP H0674521 U JPH0674521 U JP H0674521U
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JP
Japan
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lid
carrier
opening
mounting opening
hinge
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JP2079393U
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章良 笹本
洋 有坂
宏樹 藤井
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャリア取付用開口部を開放するため、上方
に回動しても、その回動側端縁がキャリア取付用開口部
の口縁等と干渉する心配のないルーフモール用カバーの
提供。 【構成】 ルーフモールMのキャリア取付用開口部H側
に固着される枠体1と、キャリア取付用開口部Hを開閉
する蓋体11と、該蓋体11を枠体1に開閉動可能に支
承するヒンジ体21の3部品から成り、ヒンジ体21に
蓋体11をスライド可能に連結して、該蓋体11を付勢
ばね圧31により常時ヒンジ体21から離間する方向に
付勢することにより、キャリア取付用開口部Hの閉塞状
態を解いて、蓋体11を上方に回動すると、蓋体11が
ヒンジ体21から離間する付勢方向に移動して、自己の
回動側端縁11aの回動軌跡を自動的に外側に変更する
ので、これにより、回動側端縁11aがキャリア取付用
開口部Hの口縁側と干渉することが防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車ルーフ上面に画成された溝条内にルーフモールを配設する構 造において、特に、スキー板やサーフボード等の荷物を載せるキャリアを取り付 けることが可能な開口部を有するルーフモール用カバーの改良に関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
自動車ルーフ上面の幅方向両側に溝条を画成し、該各溝条内にルーフモールを 連続して配設する車に対して、スキー板等の荷物を載せるキャリアを着脱可能に 取り付ける場合の一例を示せば、上記溝条内のキャリア取付予定部位にフランジ 部を立設する一方、該フランジ部と対応するルーフモールの部位にキャリア取付 用の開口部を開設して、この開口部の下方に存するフランジ部にキャリアの脚部 を固定する方法がある。 この為、斯る方法の下では、特に、キャリアの不使用時に、ルーフモール側に 開設されたキャリア取付用開口部を閉塞するカバーの装着が余儀なくされる。
【0003】 そこで、今までは、取り外し可能な分離式カバーで上記キャリア取付用開口部 を閉塞していたが、斯る分離式カバーの使用は、その保管が頗る煩わしくなって 、往々にして、紛失してしまう恐れを十分に有しているので、近年は、実開平2 −125485号公報や実開平3−76746号公報等に示す回動式カバーが提 供されている。 この回動式カバーは、多少の構造上の相違を有するが、基本的には、上記ルー フモールのキャリア取付用開口部側に支持軸等の付属部品を介して回動可能に装 着されて、キャリアを取り付けない時には、該カバーでルーフモールの取付用開 口部を閉塞し、キャリアをルーフ側に取り付ける時には、カバーを上方に回動し て取付用開口部を開放すれば、この開放された取付用開口部からキャリアの脚部 を上記フランジ部に簡単に固定できる構成となっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従って、斯る従来の回動式カバーは、その都度、カバー自体を所定方向に回動 させるだけで、ルーフモールのキャリア取付用開口部を自在に開閉できる利点を 有することとなるので、今までの分離式カバーとは異なり、その取扱時に紛失し てしまう心配は全くなくなるが、反面、キャリアの取り付けに際して、カバーを 上方に回動した場合には、該カバーの回動側端縁が取付用開口部の口縁側と不用 意に干渉して、カバーを完全な状態に開ききれなくなる恐れがあるので、特に、 キャリアの取付作業時には、この半開きカバーの存在が大いに邪魔となってしま う構造上の問題点を有していた。 そこで、本考案は、斯る従来カバーの課題を有効に解決できる新規ルーフモー ル用カバーを提供するために開発されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、第一考案は、自動車ルーフ上面の溝条内に配設さ れるルーフモールのキャリア取付用開口部に装着される回動式カバーを前提とし て、キャリア取付用開口部側に固着される枠体と、キャリア取付用開口部を開閉 する蓋体と、蓋体を枠体に開閉動可能に支承するヒンジ体の3部品から成り、ヒ ンジ体に蓋体をスライド可能に連結して、該蓋体を付勢ばね圧により常時ヒンジ 体から離間する方向に付勢する構成を採用した。 又、第二考案は、第一考案と同様な構成を踏まえて、ヒンジ体を所望の弾性形 状を呈するばね材で成形して、該ヒンジ体自体の弾性ばね圧で、蓋体を常時枠体 から離間する方向に付勢する構成を採用した。
【0006】
【作用】
依って、本考案にあっても、カバーを開口部に装着したルーフモールを自動車 ルーフ上面の溝条内に配設すれば、該カバーの下方に存するフランジ部を利用し て、キャリアの取り付けを保障できることとなるが、特に、第一考案にあっては 、蓋体をヒンジ体にスライド可能に連結するに際し、該蓋体を付勢ばね圧でヒン ジ体から離間する方向に付勢する構成を採用している関係で、蓋体によるキャリ ア取付用開口部の閉塞状態を解いて、該蓋体を上方に回動すると、蓋体がヒンジ 体から離間する付勢方向に移動して、自己の回動側端縁の回動軌跡を自動的に外 側に変更するので、これにより、蓋体の回動側端縁がルーフモールのキャリア取 付用開口部の口縁側と不用意に干渉することが有効に防止できる。
【0007】 又、第二考案にあっては、ヒンジ体を所望の弾性形状を呈するばね材で成形し て、蓋体を該ヒンジ体自体の弾性ばね圧で枠体から離間する方向に付勢する構成 を採用している関係で、やはり、蓋体によるキャリア取付用開口部の閉塞状態を 解いて、該蓋体を上方に回動させると、蓋体が枠体から離間する付勢方向に移動 して、自己の回動側端縁の回動軌跡を自動的に外側に変更するので、同様に、蓋 体の回動側端縁がルーフモールのキャリア取付用開口部の口縁側と不用意に干渉 することが有効に防止できる。 従って、いずれの考案にあっても、従来の如く、蓋体が完全に開ききれなくな って、キャリアの取付作業時に、蓋体が邪魔となってしまう心配がなくなる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を図示する各実施例に基づいて詳述する。 まず、第一実施例に係るルーフモール用カバーを説明すると、該第一実施例の カバーも、図1に示す如く、自動車ルーフ上面の各溝条内に設けられるルーフモ ールMのキャリア取付用開口部Hに装着されるものであるが、特徴とするところ は、上記ルーフモールMのキャリア取付用開口部H側に固着される枠体1と、当 該キャリア取付用開口部Hを開閉する蓋体11と、該蓋体11を枠体1に開閉動 可能に支承するヒンジ体21の独立した3部品から構成される点にある。
【0009】 これを具体的に説明すると、枠体1は、図2にも示す如く、矩形状の中空体と して合成樹脂で一体に成形されて、その両端部の上縁側に傾斜形状を付与する一 方、長手方向で対向する両側壁1a・1bの適所に、ルーフモールMの両側係合 部Maを弾性的に係止する係止溝部2を間欠又は連続して形成し、且つ、一側壁 1a側の両端部に後述するヒンジ体21の回転軸部を保持する孔状の軸受部3を 形成すると共に、該一側壁1aの一端部寄りにトーションバー30の一端部30 aを引っ掛ける引掛孔4を形成する構成となっている。尚、図中5は、枠体1の 両端部内側に設けられた補強壁である。
【0010】 蓋体11は、図3にも示す如く、上記キャリア取付用開口部Hを完全に閉塞で きる大きさ・形状に合成樹脂で一体に成形されて、その両端部側の下面に横コ字 形状を呈する一対のガイド壁12を垂設すると共に、該各ガイド壁12と対向す る下面部位にストッパー機能を有する凹状のガイド溝13を夫々形成する一方、 開閉側端縁11b寄りの下面中央部にキャリア取付用開口部Hの口縁に係止する ロック爪14を垂設すると共に、該ロック爪14の内面側に圧縮状の付勢コイル ばね31を装着する一対のダボ部15を突設する構成となっている。
【0011】 ヒンジ体21は、同じく、合成樹脂で一体に成形されて、図4にも示す如く、 基体となる湾曲状のアーム22の一側縁に上記枠体1の軸受部3に回転可能に保 持される回転軸部23を一体に形成する一方、他側縁の両端部寄りに上記一対の ガイド壁12内に挿入される一対の連結片24を夫々水平状態に突設して、該各 連結片24の中央部に上記ガイド溝13内を移動する抜け外れ防止爪25をスリ ット26を介して形成すると共に、他側縁の中央部に上記蓋体11側の各ダボ部 15と対応する一対のダボ部27を突設し、且つ、アーム22の他端部寄りにト ーションバー30の他端部30bを引っ掛ける引掛部28を形成する構成となっ ている。 尚、第一実施例にあっては、上記枠体1の孔状軸受部3・3間に保持される回 転軸部23に関しては、その一方端23a側を小径な凸形状となして、対応する 軸受部3に直接嵌合し、他方端23b側には孔形状を付与して、対応する軸受部 3にロールピン32を介して嵌合する構成となしている。
【0012】 依って、斯る構成のカバーをルーフモールMのキャリア取付用開口部Hに装着 する場合には、まず、各対応するダボ部15・27間に付勢コイルばね31を介 設する状態を得て、蓋体11側の各ガイド壁12内にヒンジ体21側の対応する 連結片24を個々に挿入すれば、該各連結片24の抜け外れ防止爪25がガイド 溝13に係合してその抜け外れが防止されるので、これにより、蓋体11とヒン ジ体21がスライド可能に連結されると同時に、上記付勢コイルばね31のばね 圧で、ガイド溝13の規制を受けるまで、蓋体11がヒンジ体21から離間する 方向に常時付勢されることとなる。 従って、後は、当該ヒンジ体21の回転軸部23の両端23a・23bを枠体 1の各軸受部3に回転可能に保持して、枠体1と蓋体11とヒンジ体21とを一 体化する。 尚、この場合には、トーションバー30の一端部を30aを枠体1側の引掛孔 4に引っ掛け、同他端部30bをヒンジ体21側の引掛部28に引っ掛けて、蓋 体11に対して上方への回動付勢力をも併せて付与するものとする。
【0013】 そこで、今度は、枠体1の両側壁1a・1bに設けられた各係止溝部2内にル ーフモールMの両側係合部Maを夫々係止すれば、これにより、枠体1がキャリ ア取付用開口部Hの下方において確実に固着されるので、後は、当該分野におい て一般に用いられている固定構造を利用して、カバーを装着したルーフモールM を自動車ルーフRの幅方向両側に画成された溝条S内に配設すれば、ルーフモー ルMが溝条Sに対して固定されることは勿論であるが、斯る状態にあっては、従 来と同様に、溝条Sの底部に設けられているフランジ部Fが枠体1の内部に臨ん で、蓋体11の直下に位置することとなる。
【0014】 そして、キャリアを自動車ルーフR側に取り付けない時には、ヒンジ体21の ヒンジ作用を得て、蓋体11を付勢コイルばね31のばね圧に抗してヒンジ体2 1側に押し付けながら下方に回動させると、これにより、図5に示す如く、ロッ ク爪14がキャリア取付用開口部Hの口縁に下方から係止して、キャリア取付用 開口部Hが完全に閉塞される。尚、この場合には、蓋体11を単に下方に回動し ても、ロック爪14が対応するキャリア取付用開口部Hの口縁に当接することに より、上記付勢コイルばね31のばね圧に抗して、蓋体11をヒンジ体21と近 接する方向に移動させるので、これによっても、ロック爪14のキャリア取付用 開口部Hの口縁に対する同様な係止状態が得られる。 従って、第一実施例にあっても、キャリアの不使用時には、ルーフモールMの キャリア取付用開口部Hを完全に閉塞することが可能となる訳であるが、この状 態では、付勢コイルばね31のばね圧で、蓋体11のロック爪14がキャリア取 付用開口部Hの口縁に弾性的に押し付けられることとなるので、確実な閉塞状態 が保障されて、蓋体11が誤って開放方向に回動する心配も全くない。
【0015】 逆に、キャリアを自動車ルーフR側に取り付ける時には、上記蓋体11を付勢 コイルばね31のばね圧に抗してヒンジ体21方向(図5の矢印方向)に押圧す ると、ロック爪14のキャリア取付用開口部Hの口縁に対する係止状態が簡単に 解除できるので、この係止状態を解除すると、今度は、蓋体11が上記トーショ ンバー30のばね圧で自動的に開放方向に回動して、最終的には、図6に示す如 く、キャリア取付用開口部Hを開放する。 従って、後は、従来と同様に、この開放されたキャリア取付用開口部Hを利用 して、各溝条Sの底部に立設されているフランジ部Fにキャリアの脚部(図示せ ず)を固定すれば、キャリアを自動車ルーフR側に簡単に取り付けられる。
【0016】 しかし、第一実施例にあっては、既述した如く、蓋体11をヒンジ体21にス ライド可能に連結するに際し、該蓋体11を付勢コイルばね31のばね圧でヒン ジ体21から離間する方向に付勢する構成を採用しているので、キャリア取付用 開口部Hの閉塞状態では、この付勢コイルばね31が収縮しているが、開放時に 、ロック爪14がキャリア取付用開口部Hの口縁から外れると、これと同時に、 当該付勢コイルばね31が伸長して、図7に示す如く、蓋体11を再びヒンジ体 21から離間する付勢方向に移動させるので、これにより、蓋体11の回動側端 縁11aの回動軌跡が自動的に外側に変更して、図6に示す蓋体11の開放状態 にあっては、蓋体11の回動側端縁11aがルーフモールMやキャリア取付用開 口部H等と不用意に干渉して、蓋体11が完全に開ききれなくなる心配が全くな くなる。 従って、従来の如く、キャリアの取付作業時に、半開き状態にある蓋体11が 邪魔となってしまうことが完全に一掃できるので、作業性も頗る良好となる。 尚、この取り付けられたキャリアをルーフRから取り外した後は、再び、蓋体 11をトーションバー30のばね圧に抗して下方に回動させれば、前記した図5 に示す閉塞状態が簡単に得られることは言うまでもない。
【0017】 次ぎに、第二実施例に係るルーフモール用カバーを説明すると、該第二実施例 のものも、基本的には、上記第一実施例と同様に、図8に示す如く、ルーフモー ルMのキャリア取付用開口部H側に固着される枠体1と、キャリア取付用開口部 Hを開閉する蓋体11と、該蓋体11を枠体1に開閉動可能に支承するヒンジ体 21の独立した3部品から構成されている。
【0018】 その上、第二実施例の枠体1も、第一実施例のものと同様に、矩形状の中空体 として合成樹脂で一体に成形されて、その両端部の上縁側に傾斜形状を付与する 一方、両側壁1a・1bの適所にルーフモールMの両側係合部Maを弾性的に係 止する係止溝部2を形成すると共に、一側壁1a側の両端部に後述するヒンジ体 21の回転軸部を保持する軸受部3A・3Bを形成すると共に、該一側壁1aの 一端部寄りにトーションバー30の一端部30aを引っ掛ける引掛孔4を形成す る構成となっている。但し、第二実施例にあっては、上記一対の軸受部の内、一 方の軸受部3Aを突起状となし、他方の軸受部3Bを孔状となして、該他方の軸 受部3Bに対しては、ヒンジ体21の回転軸部をロールピン32を介して止着す る。
【0019】 しかし、この第二実施例が第一実施例と大きく異なるところは、図示する如く 、蓋体11に対しては、その回動側端縁11a寄りの両端部下面に、後述するヒ ンジ体21の連結先端部を連結する一対の連結部16A・16Bを形成すると共 に、開閉側端縁11b寄りの下面中央部に、キャリア取付用開口部Hの口縁に係 止するロック爪14を垂設する極めて単純な構成を採用し、又、ヒンジ体21に 対しては、広巾の板ばね材より、弾性変形可能な断面略U字状に成形して、その 一側に上記枠体1側の軸受部3A・3Bに回転可能に保持される円弧状の回転軸 部23を一体に形成し、他側に上記蓋体11側の連結部16A・16Bに連結さ れる円弧状の連結先端部29を一体に形成して、該連結先端部29と上記回転軸 部23のみを利用して、蓋体11を枠体1に開閉動可能に支承すると同時に、自 身のU字形状から得られる弾性ばね圧で、蓋体11を常時枠体1から離間する方 向に付勢する極めて単純な構成を採用している点である。 尚、上記一対の連結部16A・16Bに関しては、前記した軸受部3A・3B と同様に、一方の連結部16Aを突起状となし、他方の連結部16Bを孔状とな して、該他方の連結部16Bに対しては、ヒンジ体21の連結先端部29をロー ルピン32を介して止着するものとする。
【0020】 依って、第二実施例にあっても、カバーをルーフモールMのキャリア取付用開 口部Hに装着する場合には、枠体1側の軸受部3A・3Bにヒンジ体21の回転 軸部23を回転可能に保持する一方、蓋体11側の連結部16A・16Bに該ヒ ンジ体21の連結先端部29を連結すれば、枠体1と蓋体11とヒンジ体21と が一体化されると共に、ヒンジ体21の弾性ばね圧で、蓋体11が枠体1から離 間する方向に付勢される。 従って、後は、枠体1の両側壁1a・1bに設けられた各係止溝部2内にルー フモールMの両側係合部Maを係止すれば、第一実施例と同様に、枠体1がキャ リア取付用開口部Hの下方において確実に固着されるので、そのまま、カバーを 装着したルーフモールMを自動車ルーフRの溝条S内に配設すれば、溝条Sの底 部に設けられているフランジ部Fが枠体1の内部に臨んで、蓋体11の直下に位 置することとなる。
【0021】 そして、キャリアを自動車ルーフR側に取り付けない時には、第二実施例にあ っても、蓋体11をヒンジ体21の弾性ばね圧に抗して枠体1側に押し付けなが ら下方に回動させると、これにより、図9に示す如く、ロック爪14がキャリア 取付用開口部Hの口縁に下方から係止して、キャリア取付用開口部Hが完全に閉 塞されるが、この閉塞状態にあっては、ヒンジ体21の弾性ばね圧で、蓋体11 のロック爪14がキャリア取付用開口部Hの口縁に弾性的に押し付けられること となるので、やはり、蓋体11が誤って開放方向に回動する心配はない。
【0022】 逆に、キャリアを自動車ルーフR側に取り付ける時には、上記蓋体11をヒン ジ体21の弾性ばね圧に抗して枠体1方向(図9の矢印方向)に押圧すると、ロ ック爪14のキャリア取付用開口部Hの口縁に対する係止状態が簡単に解除でき るので、この係止状態を解除すると、蓋体11がトーションバー30のばね圧で 自動的に開放方向に回動して、最終的には、図10に示す如く、キャリア取付用 開口部Hが開放される。
【0023】 しかし、第二実施例にあっては、蓋体11をヒンジ体21を介して枠体1に支 承するに際し、ヒンジ体21を断面U字状の板ばね材で成形して、該ヒンジ体2 1自体の弾性ばね圧で、蓋体11を枠体1から離間する方向に付勢する構成を採 用しているので、キャリア取付用開口部Hの閉塞状態では、このヒンジ体21は 強制的に内方に撓められているが、開放時に、ロック爪14がキャリア取付用開 口部Hの口縁から外れると、これと同時に、ヒンジ体21が原形に復帰して、図 11に示す如く、蓋体11を再び枠体1から離間する付勢方向に移動させるので 、蓋体11の回動側端縁11aの回動軌跡が自動的に外側に変更して、第一実施 例と同様に、蓋体11の回動側端縁11aがルーフモールMやキャリア取付用開 口部H等と不用意に干渉して、蓋体11が完全に開ききれなくなる心配が全くな くなる訳である。
【0024】
【考案の効果】
以上の如く、本考案は、カバーを枠体と蓋体とヒンジ体の独立した3部品で構 成して、蓋体とヒンジ体の連結に際しては、蓋体を付勢ばね圧でヒンジ体から離 間する方向に付勢するか、或いは、ヒンジ体自体の弾性ばね圧で、蓋体を枠体か ら離間する方向に付勢することを特徴とするものであるから、蓋体によるキャリ ア取付用開口部の閉塞状態を解いて、蓋体を上方に回動させる場合には、蓋体が 上記付勢方向に移動して、その回動側端縁の回動軌跡を自動的に外側に変更する ので、従来の如く、蓋体の回動側端縁がキャリア取付用開口部の口縁等と干渉す ることが確実に防止できる。 又、本考案にあって、蓋体を付勢ばね圧又はヒンジ体自体の弾性ばね圧で付勢 することは、上記利点の他に、この各ばね圧を蓋体の閉塞力としても積極的に利 用することが可能となるので、閉塞状態にある蓋体が誤って開放方向に回動する ことをも防止できることとなる。 更に、第二考案の如く、蓋体をヒンジ体自体の弾性ばね圧で付勢する構成とな せば、蓋体とヒンジ体の連結構造も頗る簡略化できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例に係るカバーをルーフモー
ルとの関係をもって示す分解斜視図である。
【図2】(A)は図1のA−A線断面図、(B)は図1
のB−B線断面図である。
【図3】(A)は図1のC−C線断面図、(B)は図1
のD−D線断面図である。
【図4】(A)はヒンジ体の側面図、(B)は図1のE
−E線断面図、(C)は図1のF−F線断面図である。
【図5】第一実施例の下で、キャリア取付用開口部を蓋
体で閉塞した状態を示す要部断面図である。
【図6】同キャリア取付用開口部の開放状態を示す要部
断面図である。
【図7】同蓋体の閉塞状態を解除した直後の状態を示す
要部断面図である。
【図8】第二実施例に係るカバーをルーフモールとの関
係をもって示す分解斜視図である。
【図9】第二実施例の下で、キャリア取付用開口部を蓋
体で閉塞した状態を示す要部断面図である。
【図10】同キャリア取付用開口部の開放状態を示す要部
断面図である。
【図11】同蓋体の閉塞状態を解除した直後の状態を示す
要部断面図である。
【符号の説明】
1 枠体 11 蓋体 21 ヒンジ体 31 付勢コイルばね R 自動車ルーフ S 溝条 F フランジ部 M ルーフモール H キャリア取付用開口部
フロントページの続き (72)考案者 藤井 宏樹 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車ルーフ上面の溝条内に配設される
    ルーフモールのキャリア取付用開口部に装着されるカバ
    ーであって、上記キャリア取付用開口部側に固着される
    枠体と、キャリア取付用開口部を開閉する蓋体と、該蓋
    体を枠体に開閉動可能に支承するヒンジ体の3部品から
    成り、ヒンジ体に蓋体をスライド可能に連結して、該蓋
    体を付勢ばね圧により常時ヒンジ体から離間する方向に
    付勢するように構成したことを特徴とする開口部を有す
    るルーフモール用カバー。
  2. 【請求項2】 自動車ルーフ上面の溝条内に配設される
    ルーフモールのキャリア取付用開口部に装着されるカバ
    ーであって、上記キャリア取付用開口部側に固着される
    枠体と、キャリア取付用開口部を開閉する蓋体と、該蓋
    体を枠体に開閉動可能に支承するヒンジ体の3部品から
    成り、ヒンジ体を所望の弾性形状を呈するばね材で成形
    して、該ヒンジ体自体の弾性ばね圧で、蓋体を常時枠体
    から離間する方向に付勢するように構成したことを特徴
    とする開口部を有するルーフモール用カバー。
JP2079393U 1993-03-31 1993-03-31 開口部を有するルーフモール用カバー Pending JPH0674521U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017105380A (ja) * 2015-12-11 2017-06-15 片山工業株式会社 ルーフモール用キャップ取付構造
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