JPH0674450U - 自動車用エンジンのウォータロック防止構造 - Google Patents
自動車用エンジンのウォータロック防止構造Info
- Publication number
- JPH0674450U JPH0674450U JP2097993U JP2097993U JPH0674450U JP H0674450 U JPH0674450 U JP H0674450U JP 2097993 U JP2097993 U JP 2097993U JP 2097993 U JP2097993 U JP 2097993U JP H0674450 U JPH0674450 U JP H0674450U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- intake
- outside air
- intake port
- engine
- Prior art date
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- Pending
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 冠水した道路を走行している際、エンジン吸
気系の外気導入ダクトの吸気口が全面水で塞がれたと
き、エンジン本体に水が一気に流入しないようにしてウ
ォータロックを防止する。 【構成】 外気導入ダクト1に吸気口1aの開口面積の
1〜10%程度の開口面積をもつリリーフ穴5を設け、
通常時は外気の殆どは開口面積が充分大きい吸気口1a
から吸い込み、吸気口1aが水没し全面が塞がれたとき
は、リリーフ穴5から吸気することで吸気経路内負圧の
急上昇を抑え、吸気経路内負圧の急上昇に基づきレゾネ
ータ2やエアクリーナ3等に溜っている水がエンジン本
体まで一気に到達する、ということがないようにする。
気系の外気導入ダクトの吸気口が全面水で塞がれたと
き、エンジン本体に水が一気に流入しないようにしてウ
ォータロックを防止する。 【構成】 外気導入ダクト1に吸気口1aの開口面積の
1〜10%程度の開口面積をもつリリーフ穴5を設け、
通常時は外気の殆どは開口面積が充分大きい吸気口1a
から吸い込み、吸気口1aが水没し全面が塞がれたとき
は、リリーフ穴5から吸気することで吸気経路内負圧の
急上昇を抑え、吸気経路内負圧の急上昇に基づきレゾネ
ータ2やエアクリーナ3等に溜っている水がエンジン本
体まで一気に到達する、ということがないようにする。
Description
【0001】
本考案は、自動車用エンジンの吸気系において、大雨等により冠水した道路を 走行する際、外気導入ダクトの吸気口が水で塞がれてもエンジンのシリンダにま で水が吸い込まれることがないようにするエンジンのウォータロック防止構造に 関するものである。
【0002】
自動車用エンジンのウォータロック防止をはかる手段としては、例えば実開昭 60−44828号公報に開示されているようなものが従来よりある。
【0003】 この先行技術のものは、エンジン吸気系の吸気ダクトを車体外部に吸気口をも つ第1のダクトとエンジンルーム内上部に吸気口をもつ第2のダクトとの2系統 に構成すると共に、その2系統の吸気ダクトを切換える切換弁を設け、冠水許容 値を検出する冠水センサを設けて、この冠水センサの信号にて上記切換弁を切換 制御するよう構成したものである。
【0004】 又、上記先行技術のもの以外に、吸気系に一時的に大量の水を溜めることがで きる水貯留用チャンバを設置したものも従来よりある。
【0005】
上記従来のウォータロック防止手段は、何れも装置が大掛かりでコストが非常 に高価となるばかりか、狭いエンジンルーム内にこのような大掛かりな装置を設 置しようとすると他の機器類の設置スペース確保が難しくなる、という課題を有 している。
【0006】 本考案は上記のような従来の課題に対処することを目的とするものである。
【0007】
本考案は、エンジン吸気系の外気導入ダクトに、該外気導入ダクトの吸気口の 開口面積に対し1〜10%程度の開口面積をもったリリーフ穴を設けたことを特 徴とするものである。
【0008】
上記により、通常時は開口面積が充分に大きい吸気口から外気を吸入するが、 該吸気口が全面水で塞がれたときは、リリーフ穴から吸気することで吸気経路内 負圧の急激な上昇を抑え、レゾネータやエアクリーナ等に溜っている水がエンジ ン本体にまで到達するのを防止する。
【0009】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
【0010】 図1において、1は外気導入ダクトであり、該外気導入ダクト1の吸気口1a は外気を吸入し易いように車体前方に向かって開口し、その後方で車体側方へ向 かって湾曲し車体側壁(エンジンルームの側壁)の下部に設けたレゾネータ2に 連通する。3はエアクリーナであり、上記吸気口1aより外気導入ダクト1に吸 入された外気がレゾネータ2を通って該エアクリーナ3に入りクリーナエレメン トで濾過されて吸気管4より図示しないエンジンへと流入するよう構成されてい る。
【0011】 上記外気導入ダクト1の湾曲部の後側付近には、リリーフ穴5が設けられてい る。該リリーフ穴5の開口面積は上記吸気口1aの開口面積の1〜10%程度と するのが適当である。
【0012】 上記において、通常時はリリーフ穴5に比べ吸気口1aの開口面積が充分に大 きく吸入抵抗がはるかに小さいので、外気の殆どは吸気口1aから吸い込む。当 然リリーフ穴5からの吸気もゼロではないが、吸気口1aからの吸入量に比べる と問題にならないぐらい少量である。
【0013】 冠水した道路を走行しているとき車体前面の吸気口1a全面が水で塞がれてし まったときは、リリーフ穴5からの吸気によって外気導入ダクト1,レゾネータ 2,エアクリーナ3,吸気管4等のエンジン吸気系内の負圧の急激な上昇は抑制 され、エンジン本体にまで水が到達するようなことはなく、ウォータロックは発 生しない。
【0014】 エンジンのウォータロックを防ぐには、吸気経路に全く水を侵入させないよう にするものと、吸気経路内に水が入ったとしてもその水がエンジン本体まで到達 しないようにするものとの2つの考え方がある。本考案は後者の考え方に立脚す るものである。
【0015】 即ち、できるだけ冷たい外気を効率よく吸入することがエンジン出力向上にと って好ましく、そのために外気導入ダクトの吸気口は従来より車体前面に開口す る構成を採っているものが多いが、吸気口から外気を吸入し易いということは外 部から水も入り易いということであって、例えば冠水路等を走行しているとき吸 気口から入った水はレゾネータやエアクリーナ等に溜り、通常はエンジン本体に までは入ってこない。この状態で突然吸気口の全面が水で塞がれると、リリーフ 穴5を設けてない従来一般の吸気系では、吸気経路内の負圧が一気に急上昇し、 レゾネータやエアクリーナ等に溜っている水がエンジン本体にまで吸い込まれて ウォータロックを起こすのである。そこで本考案では上記のようにリリーフ穴5 を設けたことにより、吸気口1a全面が水で塞がれたとき該リリーフ穴5からの 吸気にて吸気経路内負圧の急激な上昇を抑え、レゾネータ2やエアクリーナ3等 に溜っている水がエンジン本体にまで水が到達するようなことがなく、これによ りウォータロックが起こらないようにしたものである。
【0016】 上記実施例ではリリーフ穴5を外気導入ダクト1の湾曲部の後側に設けた例を 示しているが、該リリーフ穴5を設ける場所は上記実施例に限らず、外気導入ダ クト1の吸気口1aより離れた任意の位置(できるだけ高い位置)に設けること ができ、リリーフ穴5の構造も図2(A)に示すように単なるドリル穴でも良い し、図2(B)に示すように筒形状の立上り部をもった構造としてもよい。
【0017】
以上のように本考案によれば、従来より一般に用いられているエンジン吸気系 の外気導入ダクトに単に適当な大きさのリリーフ穴を設けるだけの極めて簡単な 構成によって、冠水路走行時のウォータロックを的確に防止することができるも ので、コスト低廉であり既存の車両にも容易に適用できることと相俟って、実用 上多大の効果をもたらし得るものである。
【図1】本考案の実施例を示すものであり、(A)はエ
ンジン吸気系部の要部斜視図、(B)は(A)の外気導
入ダクトの平面図である。
ンジン吸気系部の要部斜視図、(B)は(A)の外気導
入ダクトの平面図である。
【図2】リリーフ穴の構成例を示すもので、(A)第1
の構成例の断面図、(B)は第2の構成例の断面図であ
る。
の構成例の断面図、(B)は第2の構成例の断面図であ
る。
1 外気導入ダクト 1a 吸気口 2 レゾネータ 3 エアクリーナ 4 吸気管 5 リリーフ穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松井 裕文 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式 会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジン吸気系の外気導入ダクトに、該
外気導入ダクトの吸気口が水等で塞がれたとき吸気経路
内負圧の急上昇を抑えるリリーフ穴を設けたことを特徴
とする自動車用エンジンのウォータロック防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2097993U JPH0674450U (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 自動車用エンジンのウォータロック防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2097993U JPH0674450U (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 自動車用エンジンのウォータロック防止構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0674450U true JPH0674450U (ja) | 1994-10-21 |
Family
ID=12042284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2097993U Pending JPH0674450U (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 自動車用エンジンのウォータロック防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0674450U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6243929B2 (ja) * | 1983-01-18 | 1987-09-17 | Kagaku Gijutsucho Mukizaishitsu Kenkyushocho |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP2097993U patent/JPH0674450U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6243929B2 (ja) * | 1983-01-18 | 1987-09-17 | Kagaku Gijutsucho Mukizaishitsu Kenkyushocho |
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