JPH0674197A - 板金製ポンプケーシング - Google Patents

板金製ポンプケーシング

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JPH0674197A
JPH0674197A JP5110083A JP11008393A JPH0674197A JP H0674197 A JPH0674197 A JP H0674197A JP 5110083 A JP5110083 A JP 5110083A JP 11008393 A JP11008393 A JP 11008393A JP H0674197 A JPH0674197 A JP H0674197A
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suction
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真 小林
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雅和 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケーシング本体をハイドロケーシング室に左
右されない単純形状とすることにより、ケーシング本体
のプレス成形を容易にするとともに、ハイドロケーシン
グ室と吸込流路とを単純形状の仕切壁だけで分割形成す
ることができ、部品点数が少なく且つ溶接も容易な板金
製ポンプケーシングを提供する。 【構成】 一側に底部を他側に開口部を有する略円筒容
器状の板金製ケーシング2と、ケーシング2内を吸込室
4と羽根車6を収容するハイドロケーシング室5とに分
離する仕切壁3と、ケーシング2の円筒状側壁部に設け
られ吸込室4と連通する吸込ノズル10とを備え、仕切
壁3は略円筒容器状のケーシング2の底部に接続されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は板金製ポンプケーシング
に係り、特に板金製のポンプケーシング内を吸込室とハ
イドロケーシングとに分離する仕切壁を備えたポンプケ
ーシングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からステンレススチール等の鋼板を
プレスにより深絞りして形成されたポンプケーシングを
備えたラインポンプが知られている。次に、図10及び
図11を参照して従来のラインポンプのケーシング構造
を説明する。図10はラインポンプの縦断面図、図11
はラインポンプの底面図である。図10及び図11に示
されるように、ラインポンプ71は、ステンレススチー
ル等からなる鋼板をプレス成形により形成したケーシン
グ72を備えている。ケーシング72内は、図10に示
されるように、仕切板73によって、吸込室74とハイ
ドロケーシング室75とに分離されており、ハイドロケ
ーシング室75内に羽根車76が配設されている。羽根
車76はモータMの主軸77の自由端に固定され支持さ
れており、この主軸77とケーシングカバー78との間
には軸封装置79が設けられている。
【0003】また、ケーシング72には、吸込室74に
連通される吸込口80と、ハイドロケーシング室75に
連通される吐出口81とがそれぞれ設けられている。そ
して、吸込口80及び吐出口81には、それぞれ吸込フ
ランジ82及び吐出フランジ83が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ライ
ンポンプ71の吸込口80及び吐出口81は、主軸77
に対して直角方向にあり、かつ、同一線上の反対位置に
ある。また、ポンプケーシングは、羽根車76を収容す
るハイドロケーシング室75と、吸込口80から羽根車
入口部までの吸込室74(吸込流路)を形成してなる。
ハイドロケーシング室75は、吐出口81に連通される
流路がボリュート状等の複雑な形状をしている(図9参
照)。また、吸込室74も吸込口80と羽根車入口部と
の位置関係から図8及び図9に示されるように複雑な形
状となっている。
【0005】従って、プレス製ラインポンプの場合、ハ
イドロケーシング室75を構成する仕切板73の外側に
吸込室用ケーシングを構成する略楕円形状のケーシング
72を設け、ハイドロケーシング室75を構成する仕切
板73と吸込室用ケーシング72との接合部を溶接した
二重構造としたり、あるいは、仕切板に複雑な形状をし
た多数の別部材を溶接で組み合わせた吸込流路を設けな
ければならないという問題点があった。
【0006】本発明は、上述の事情に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、ケーシング本体をハイド
ロケーシング室に左右されない単純形状とすることによ
り、ケーシング本体のプレス成形を容易にするととも
に、ハイドロケーシング室と吸込流路とを単純形状の仕
切壁だけで分割形成することができ、部品点数が少なく
且つ溶接も容易な板金製ポンプケーシングを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明の板金製ポンプケーシングは、一側に底部
を他側に開口部を有する略円筒容器状の板金製ケーシン
グと、前記ケーシング内を吸込室と羽根車を収容するハ
イドロケーシング室とに分離する仕切壁と、前記ケーシ
ングの円筒状側壁部に設けられ前記吸込室と連通する吸
込ノズルとを備え、前記仕切壁は略円筒容器状のケーシ
ングの底部に接続されていることを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】前述した構成からなる本発明によれば、一側に
底部を他側に開口部を有する略円筒容器状の板金製ケー
シングを設け、このケーシング内を仕切壁によって吸込
室とハイドロケーシング室とに分離したため、ケーシン
グがハイドロケーシング室に左右されない単純形状とな
り、ケーシングの成形が容易になるとともに、ハイドロ
ケーシング室と吸込流路を単純形状の仕切板だけで分割
形成できる。また、本発明によれば、剛性に乏しいプレ
ス製の仕切壁を略円筒容器状のケーシングに接続してい
るため、内圧による仕切壁の変形を防止できる。
【0009】さらに、本発明によれば、略円筒容器状の
ケーシングと内ケーシングとは離隔されていて、弾性材
を介して互いに接続されているため、配管外力等によっ
てケーシングが変形しても、その変形は弾性材により吸
収され、内ケーシングに伝わることがない。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る板金製ポンプケーシング
の一実施例を図1乃至図6を参照して説明する。図1は
本発明の板金製ポンプケーシングを備えたラインポンプ
の縦断面図、図2はその底面図である。図1及び図2に
示されるように、ラインポンプ1はステンレススチール
等の鋼板をプレス成形により成形したケーシング2を備
え、このケーシング2は外ケーシングを構成し、一側に
底部2aを、他側に開口部を有する略円筒容器状に形成
されている。ケーシング2内は、仕切板3によって吸込
室4とハイドロケーシング室5とに分離されており、ハ
イドロケーシング室5内に羽根車6が配設されている。
羽根車6はモータ(図示せず)の主軸7の自由端に固定
され支持されており、この主軸7とケーシングカバー8
との間には軸封装置9が設けられている。
【0011】前記仕切板3はケーシング2の円筒状側壁
の内面に、その外周縁部が溶接されており、仕切板3の
中心部はケーシング2の底部2aに向かって延設された
円筒部3aを有し、この円筒部3aの先端部はケーシン
グ2の底部2aに溶接により接続されている。そして、
仕切板3の円筒部3aには矩形状の吸込開口3bが形成
されている。仕切板3には吸込と吐出の差圧による荷重
が加わり、それに耐える強度及び剛性が必要であるが、
仕切板3に円筒部3aを設け、この円筒部3aをケーシ
ング2の底部2aに接合する構成により、仕切板3の強
度と剛性を確保している。
【0012】図3乃至図5は、それぞれ異なった形状を
有する仕切板3の円筒部3aの詳細を示す図である。図
3乃至図5において、図3(a),図4(a),図5
(a)はそれぞれ断面図、図3(b),図4(b),図
5(b)はそれぞれ図3(a)のIII (b)−III
(b)線断面図,図4(a)のIV(b)−IV(b)線断
面図,図5(a)のV(b)−V(b)線断面図であ
る。図3は円筒部3aに矩形状の孔を設けて吸込開口3
bを形成した例である。図4は円筒部3aに略U字状の
切れ目を設けて、このU字部3cを内方に折り曲げるこ
とにより吸込開口3bを形成した例である。図5は円筒
部3aに略U字状の切れ目を設けて、このU字部3cを
外方に折り曲げることにより吸込開口3bを形成した例
である。
【0013】図3乃至図5に示されるように、吸込開口
3bが円筒部3aの外周部に均等に複数形成されている
ため、羽根車入口への流入方向の平準化を図ることがで
きる。また、図4及び図5に示す例においては、U字部
3cが案内板の役割をなし、この案内板により予旋回流
れが生じ吸込性能が向上する。
【0014】また、ケーシング2には、その円筒状側壁
部の対向した位置に、吸込ノズル10と、吐出ノズル1
1とが設けられており、吸込ノズル10及び吐出ノズル
11にはそれぞれ中間リング14を介して吸込フランジ
15及び吐出フランジ16がそれぞれ接続されている。
すなわち、中間リング14はケーシング2と同材質のス
テンレススチール等からなり、開口部14aと凹部14
bと雄ネジ部14cとを有し、その前端面が相手側フラ
ンジ(図示せず)とのシール面14sになっている。そ
して、中間リング14の開口部14aに、吸込ノズル1
0の小径部10bが溶接により接合され、中間リング1
4の凹部14bがインロー嵌合部を構成し、この凹部1
4bに吸込ノズル10の大径部10aが嵌合されるとと
もに溶接により接合されている。また、吐出ノズル11
にも全く同様な方法で中間リング14が接合されてい
る。そして、吸込ノズル10及び吐出ノズル11の中間
リング14,14に、吸込フランジ15及び吐出フラン
ジ16がそれぞれ螺合され固定されている。吸込フラン
ジ15及び吐出フランジ16は、非接液部であり、それ
ぞれケーシング本体とは異なった材料、例えば鋳鉄(F
C)等からなっている。
【0015】前記吸込ノズル10及び吐出ノズル11
は、ケーシング2内の吸込室4とハイドロケーシング室
5に対応する位置に跨がって設けられており、ケーシン
グ2の円筒状側壁部に吸込室4と吸込ノズル10とを連
通させる吸込ポート17が形成されるとともに、ハイド
ロケーシング室5と吐出ノズル11とを連通させる吐出
ポート18が形成されている。これら吸込ポート17及
び吐出ポート18は図6に示されるように仕切板3を境
として対向した反対位置に設けられ、吸込ポート17は
反モータ側に、吐出ポート18はモータ側に、仕切板3
の近傍を中心とする半円形またはそれに類似した形状に
形成されている。そして、吸込ポート17及び吐出ポー
ト18の開口面積を確保するためにノズル部の大径部の
内径DN /ポンプ口径Φ≧1.4に設定されている。こ
れによって、前記吸込ポート17及び吐出ポート18の
開口面積が口径Φと同一面積又はそれ以上となる。
【0016】一方、ケーシング2の内側には内ケーシン
グ19が設けられており、この内ケーシング19はステ
ンレススチール等の一枚の鋼板をプレスにより深絞りし
て形成されている。内ケーシング19は円筒容器状の本
体部19aと、この本体部19aより吸込側に延設され
た円筒状の吸込側部19bとから構成されている。そし
て、内ケーシング19の本体部19aの開口側端部は、
ケーシングカバー8に嵌合され支持されている。ケーシ
ングカバー8は鋳物製等からなるモータ側ブラケット2
0に保持されているため、高い剛性を有し、この高い剛
性を有したケーシングカバー8に内ケーシング19は支
持されている。内ケーシング19の吸込側部19bの先
端は仕切板3の近傍まで伸びている。そして、内ケーシ
ング19の吸込側部19bの端部と仕切板3との間隙に
は弾性材からなるシール部材21が介装されており、こ
のシール部材21によって吸込側(低圧側)と吐出側
(高圧側)とがシールされている。なお、シール部材2
1は高圧側と低圧側との差圧により吸込側に押されるた
め脱落することもなく確実にシールできる。
【0017】また、内ケーシング19の本体部19aの
内側にはガイドベーン又はボリュートを構成する案内装
置23が設置されている。内ケーシング19の吸込側部
19bはライナー部を構成し、羽根車6の吸込側の端縁
部とライナー部との間には僅かなクリアランスが形成さ
れている。
【0018】前記ラインポンプの作用を簡単に説明する
と、吸込ノズル10より吸い込まれた流体は、ケーシン
グ2の吸込ポート17を通って吸込室4内に流入する。
そして、流体は仕切板3に形成された吸込開口3b、内
ケーシング19の吸込側部19bを通って羽根車6内に
導かれる。回転する羽根車6から吐出された流体は、案
内装置23によって圧力回収がなされ、内ケーシング1
9の本体部19aに穿設された開口部19cよりケーシ
ング2と内ケーシング19との間の空間に流入し、その
後、ケーシング2に形成された吐出ポート18から吐出
ノズル11を経て、図示されない吐出配管に排出され
る。なお、内ケーシング19からケーシング2と内ケー
シング19との間の空間に流出した流体は、シール部材
21によって吸込側への流入が防止されている。
【0019】本実施例においては、一側に底部2aを、
他側に開口部を有する略円筒容器状のケーシング2を設
け、このケーシング2内を仕切板3によって吸込室4と
ハイドロケーシング室5とに分割したため、ケーシング
2がハイドロケーシング室に左右されない単純形状とな
り、ケーシング2のプレス成形が容易になるとともに、
ハイドロケーシング室と吸込流路とを単純形状の仕切板
3だけで分割形成できる。
【0020】また、本実施例においては、剛性に乏しい
プレス製の仕切板3をケーシング2に接続しているた
め、内圧による仕切板3の変形を防止できる。
【0021】次に本発明に係る板金製ポンプケーシング
の他の実施例を図7を参照して説明する。図7は本発明
の板金製ポンプケーシングを備えた設置型のサイド・ト
ップ(Side−Top)型ポンプ25を示す側面図で
ある。
【0022】本実施例においては、ケーシング2の円筒
状側壁部に脚26、この脚26より90゜ずつずれて吸
込ノズル10、吐出ノズル11がそれぞれ設けられてい
る。図7のI−I線断面図は図1と全く同様になるた
め、内部構造の説明は省略する。
【0023】従来、図8(a)に示されるようにポンプ
ケーシングの前面から水平方向(前方)に延びる吸込ノ
ズルと垂直方向(上方)に延びる吐出ノズルとを設けた
エンド・トップ(End−Top)型ポンプが知られて
いる。斯かるエンド・トップ(前吸込み、上吐出)型ポ
ンプは、プレス成形された円筒容器状のポンプケーシン
グ90に前方に延びる吸込ノズル91及び吸込フランジ
92を設けるとともに上方に延びる吐出ノズル93及び
吐出フランジ94を設けている。またケーシング90の
開口側のフランジ90aにモータMが接続されている。
【0024】このエンド・トップ型ポンプの場合、吐出
管をモータ長さ及び分解点検スペースL1 分だけ壁Wか
ら離さなければならないため、壁Wから吐出管までの最
小寸法L2 が大きくなってしまい、即ち、ポンプを隅部
に配管を壁際に設置することができず省スペース設置が
不可能であるという問題点があった。
【0025】また吸込ノズルがポンプケーシングから前
方に延びているため、ポンプ全長L3 が長くなってしま
い、この点からも省スペース設置を妨げているという問
題点があった。
【0026】しかしながら、本発明の板金製ポンプケー
シングを備えた設置型ポンプ25を設置空間に設置する
場合には、図8(b)のように設置することができる。
【0027】図8(b)から明らかなように、本実施例
によれば、円筒容器状のケーシング2の円筒状側壁部に
吸込ノズル10を、同様に円筒状側壁部に吐出ノズル1
1を設けることができるため、いわゆる設置型のサイド
・トップ(Side−Top)型ポンプを構成すること
ができ、吸込ノズル10が円筒容器状のケーシング2の
円筒側壁部から水平方向に延び、ケーシングの前方に吸
込ノズルが延びることがないため、壁Wから吐出管まで
の最小寸法L2 が小さくて済む。即ち、ポンプを隅部
(コーナー部)に設置することができるとともに吸込配
管及び吐出配管をそれぞれ壁際に設置することができ、
省スペース設置が可能となる。
【0028】次に、本発明に係る板金製ポンプケーシン
グの更に他の実施例を図9を参照して説明する。図9は
本発明の板金製ポンプケーシングを備えた全周流型両吸
込ポンプの断面図である。
【0029】図9に示される全周流型両吸込ポンプ30
は中央にキャンドモータ31を備えており、このキャン
ドモータ31の主軸32の両軸端に軸方向外方に開口し
た吸込部を有する羽根車33,34がそれぞれ固定され
ている。前記羽根車33,34をそれぞれ収容する略円
筒容器状のケーシング35,36が設けられており、こ
れらケーシング35,36はステンレススチール等の鋼
板をプレス成形することにより製作されており、ポンプ
外胴37によって互いに接続されている。ケーシング3
5とポンプ外胴37及びケーシング36とポンプ外胴3
7とは、それぞれ円周方向に回転可能なルーズフランジ
38,39で固定されている。
【0030】前記ケーシング35,36はそれぞれ吸込
ノズル35a,36aを具備し、これら吸込ノズル35
a,36aはヘッダー管40によって接続されている。
ヘッダー管40には中央部に吸込部40aが形成されて
おり、この吸込部40aに吸込口40bが開口してい
る。そして、吸込部40aには吸込フランジ41が固定
されている。
【0031】前記ケーシング35,36の内部には、ケ
ーシング35,36内をそれぞれ吸込室42とハイドロ
ケーシング室43とに分離する仕切板45,46が固定
されている。仕切板45,46は端板部45a,46a
と円筒部45b,46bとからなり、円筒部45b,4
6bに吸込開口45c,46cが形成されている。仕切
板45,46の中央部はケーシング35,36の底部3
5b,36bに向かって延設された円筒部45a,46
aを有し、これら円筒部45a,46aの先端部はケー
シング35,36の底部35a,36aに溶接により接
続されている。
【0032】また仕切板45,46の内側にはガイドベ
ーンまたはボリュートを構成する案内装置48a,49
aを備えた内ケーシング48,49が設置されている。
内ケーシング48,49はインロー嵌合部を有し、この
インロー嵌合部がキャンドモータ31のモータフレーム
56,57と嵌合されている。内ケーシング48,49
と仕切板45,46との間隙にはシール部材50,51
がそれぞれ介装されており、このシール部材50,51
によって吸込側(低圧側)と吐出側(高圧側)とがシー
ルされている。内ケーシング48,49の内端にはライ
ナーリング52,53が配設されている。
【0033】前記キャンドモータ31のモータフレーム
54は略円筒状のフレーム外胴55と、このフレーム外
胴55の両側開口部に設けられたフレーム側板56,5
7とから構成されている。フレーム外胴55には、その
外周部に軸方向に沿って放射状に複数のリブ55aが形
成されている。この複数のリブ55aは、プレス成形に
よってモータフレーム外胴55に一体に形成され、そし
て、これらリブ55aの外側面がポンプ外胴37の内周
面に嵌合されるとともに、この嵌合部で両者はスポット
溶接等で接合され一体化されている。
【0034】前記モータフレーム54内には、ステータ
58及びロータ59が配設されている。ロータ59は主
軸32によって支持されており、また、ステータ58の
内側には円筒状のキャン60が嵌着されている。
【0035】前記フレーム側板56,57には、軸受ハ
ウジング61,62が着脱可能に設けられており、この
軸受ハウジング61,62はラジアル軸受63,64を
それぞれ保持しており、ラジアル軸受63は主軸62に
嵌合された軸スリーブ65を回転支承し、ラジアル軸受
64は主軸62に嵌合された軸スリーブ66を回転支承
するようになっている。前記軸受ハウジング61,62
とモータフレーム側板56,57との固定は、すきまば
めのインローと弾性材からなるOリング67,68によ
ってそれぞれなされている。
【0036】しかして、ポンプ外胴37とキャンドモー
タ31のモータフレーム54との間には環状の流路44
が形成され、ポンプ外胴37の外周部には開口37aが
形成され、この開口部に吐出ノズル69が固定されてい
る。吐出ノズル69には吐出口69aが開口されるとと
もに吐出フランジ70が固定されている。
【0037】次に、前述のように構成された全周流型両
吸込ポンプの作用を説明する。吸込口40bより吸い込
まれた流体は、ヘッダー管40によって左右に分岐して
吸込ノズル35a,36aよりケーシング35,36内
に流入する。ケーシング35,36内に流入した流体
は、仕切板45,46に形成された吸込開口45c,4
6cを通って羽根車33,34内に導かれる。羽根車3
3,34から吐出された流体は、それぞれ案内装置48
a,49aを経て遠心方向から軸方向に流れ方向が転換
された後、ポンプ外胴37とキャンドモータ31のモー
タフレーム54との間に形成された流路44に流入し、
この流路44を流れる間に合流しポンプ外胴37の開口
37aより吐出ノズル69を経て吐出口69aより吐出
される。
【0038】本実施例においては、一側に底部35b,
36bを、他側に開口部を有する略円筒容器状のケーシ
ング35,36を設け、これらケーシング35,36内
を仕切板45,46によって吸込室42とハイドロケー
シング室43とに分離したため、ケーシング35,36
がハイドロケーシング室43に左右されない単純形状と
なり、ケーシング35,36のプレス成形が容易になる
とともに、ハイドロケーシング室43と吸込流路とを単
純形状の仕切板45,46だけで分割形成できる。
【0039】また、本実施例においては、剛性に乏しい
プレス製の仕切板45,46をケーシング35,36に
接続しているため、内圧による仕切板45,46の変形
を防止できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、一
側に底部を他側に開口部を有する略円筒容器状のケーシ
ングを設け、このケーシング内を仕切壁によって吸込室
とハイドロケーシング室とに分割したため、ケーシング
がハイドロケーシング室に左右されない単純な形状とな
り、ケーシングのプレス成形が極めて容易になる。ま
た、ハイドロケーシング室と吸込流路とを仕切壁だけで
分割形成できるため部品点数が少なく、溶接作業も極め
て容易となる。
【0041】また、本発明によれば、剛性に乏しいプレ
ス製の仕切壁を略円筒容器状のケーシングに接続してい
るため、内圧による仕切壁の変形を防止できる。
【0042】さらに、本発明によれば、吸込ノズル及び
吐出ノズルを仕切壁を跨がって取付けたため、仕切壁の
形状が単純となり、プレス成形が容易となり、しかも、
この仕切壁によって吸込と吐出の差圧に対する剛性が確
保できる。
【0043】また、本発明によれば、吸込ノズル及び吐
出ノズルを異径ノズル構造としたため、開口部の面積が
確保できるとともにノズル部の剛性が確保できる。ま
た、本発明によれば、ケーシングを外ケーシングと内ケ
ーシングとに分割し、この外ケーシングと内ケーシング
間に弾性材からなるシール部材を介装したため、配管外
力等により外ケーシングが変形しても、その変形は弾性
材により吸収され、内ケーシングに伝わることがない。
【0044】さらに本発明によれば、円筒容器状のケー
シングの円筒状側壁部に吸込ノズルを、同様に円筒状側
壁部に吐出ノズルを設けることができるため、いわゆる
サイド・トップ(Side−Top)型ポンプを構成す
ることができる。したがって、ポンプを設備空間の隅部
(コーナー部)に設置することができるとともに吸込及
び吐出配管を壁際に設置することができ、省スペース設
置が可能となる。
【0045】また、本発明によれば、吸込ノズルが円筒
容器状のケーシングの円筒状側壁部から水平方向に延
び、吐出ノズルが円筒状側壁部から垂直方向に延び、ケ
ーシングの前方に吸込ノズルが延びることがないため、
ポンプ全長を短くすることができ、この点からも省スペ
ース設置が可能となる。
【0046】さらに本発明によれば、ポンプケーシング
以外の構成部品をサイドトップ型ポンプ及びライン型ポ
ンプと共用可能となる。またポンプケーシングは、後加
工により吸込ノズル、吐出ノズル(両吸込型ポンプの場
合には不要)を設けることによって、サイド・トップ型
ポンプ、ライン型ポンプ及び両吸込ポンプと共用可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る板金製ポンプケーシングの一実施
例を示す縦断面図である。
【図2】図1の底面図である。
【図3】図1に示す実施例の仕切板の円筒部の詳細を示
す図である。
【図4】図1に示す実施例の仕切板の円筒部の詳細を示
す図である。
【図5】図1に示す実施例の仕切板の円筒部の詳細を示
す図である。
【図6】本発明に係る板金製ポンプケーシングにおける
吸込ポート及び吐出ポートを示す側面図であり、図6
(a)は図1のVI(a)矢視図、図6(b)は図1のVI
(b)矢視図である。
【図7】本発明に係る板金製ポンプケーシングの他の実
施例を示す側面図である。
【図8】図7に示すエンド・トップ型ポンプと従来のサ
イド・トップ型ポンプを示す説明図である。
【図9】本発明に係る板金製ポンプケーシングの更に他
の実施例を示す縦断面図である。
【図10】従来のラインポンプを示す縦断面図である。
【図11】図10の底面図である。
【符号の説明】
1 ラインポンプ 2,35,36 ケーシング 3,45,46 仕切板 4,42 吸込室 5,43 ハイドロケーシング室 6,33,34 羽根車 7,32 主軸 8 ケーシングカバー 9 軸封装置 10,35a,36a 吸込ノズル 11,69 吐出ノズル 14 中間リング 15,41 吸込フランジ 16,70 吐出フランジ 17 吸込ポート 18 吐出ポート 19,48,49 内ケーシング 21,50,51 シール部材 23,48a,49a 案内装置 31 キャンドモータ 40 ヘッダー管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F04D 29/44 D 7314−3H

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側に底部を他側に開口部を有する略円
    筒容器状の板金製ケーシングと、前記ケーシング内を吸
    込室と羽根車を収容するハイドロケーシング室とに分離
    する仕切壁と、前記ケーシングの円筒状側壁部に設けら
    れ前記吸込室と連通する吸込ノズルとを備え、前記仕切
    壁は略円筒容器状のケーシングの底部に接続されている
    ことを特徴とする板金製ポンプケーシング。
  2. 【請求項2】 前記吸込ノズルを前記ケーシング内の前
    記吸込室と前記ハイドロケーシング室に対応する位置に
    跨って設け、吐出ノズルを前記ケーシング内の前記吸込
    室と前記ハイドロケーシング室に対応する位置に跨って
    設け、前記ケーシングの円筒状側壁部に前記吸込室と前
    記吸込ノズルとを連通させる吸込ポートを、前記ハイド
    ロケーシング室と前記吐出ノズルとを連通させる吐出ポ
    ートをそれぞれ形成したことを特徴とする請求項1記載
    の板金製ポンプケーシング。
  3. 【請求項3】 前記吸込ノズル及び吐出ノズルは、小径
    部と大径部とを有した異径ノズルからなり、前記吸込ポ
    ートと前記吐出ポートは前記仕切壁を境として対向した
    位置に設けられるとともに前記仕切壁近傍を中心とする
    半円径またはそれに類似した形状であることを特徴とす
    る請求項2記載の板金製ポンプケーシング。
  4. 【請求項4】 前記吸込ノズルと吐出ノズルとは1直線
    状にあることを特徴とする請求項2記載の板金製ポンプ
    ケーシング。
  5. 【請求項5】 前記吸込ノズルと吐出ノズルとは略直交
    していることを特徴とする請求項2記載の板金製ポンプ
    ケーシング。
  6. 【請求項6】 前記略円筒容器状のケーシングの開口部
    は環状の吐出流路を形成していることを特徴とする請求
    項1記載の板金製ポンプケーシング。
  7. 【請求項7】 前記略円筒容器状のケーシングとは離隔
    した状態で該ケーシング内に設けられその内部に羽根車
    を収容した内ケーシングと、該内ケーシングと前記仕切
    壁との間隙に介装された弾性材からなるシール部材とを
    備えたことを特徴とする請求項1記載の板金製ポンプケ
    ーシング。
  8. 【請求項8】 前記仕切壁の吸込部に、予旋回流れを生
    ずる案内部を形成したことを特徴とする請求項1記載の
    板金製ポンプケーシング。
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